エミリア・ルース「ゼラニウムさん、流石でしたね。」
オイフェ・サバン「ほっほっほっ、そうでございますな。
昔の知人に無理矢理エントリーさせられたと言っておりましたが…とてもそのようには見えませんでしたな。」
Aブロック観客席、気品漂う娘とどうみても執事な男が選手の一人、ゼラニウムについて話している。
エミリア「ふふふ…私なんかのために護衛をしてくれているんですもの…たまには楽しんでいただきたいです。
すみません…じいも私なんかが…」
オイフェ「そこまでです。
ほっほっほっ、相変わらずお優しいですな…ところで姫さま、こちらのエントリー表を御覧ください。」
エミリア「ロナウド…さま?」
差し出されたそれを見て、彼女は目を丸くする。
オイフェ「左様にございます。姫さまの許婚、バンボーさまと共に旅に出られたという…話を聞きに参りましょうか。」
エミリア「ええ…ぜひ…」
どうやらこの姫君、2人の従者を伴いバンボーを追っているらしい。