締符「東方シリーズ総合スレッド 2890/2890」
鋏が俺の手に握られる。
その様子を見て文は身を捩ったが、足と胴、頭を屈強な男たちに押さえつけられているので無駄だった。
男の俺には良く分からないが、女の子にとって髪の毛は大層大事なものらしい。
俺は拘束された文の前髪に鋏を入れる。
ジャキジャキリ、という音と感触がして細い黒髪が文の白いブラウスに落ちる。
長いまつげを震わせて、文は恐怖と屈辱に耐えている。
涙が零れそう。
ジャキリ、ジャキリ、ジャキリ、と俺は手際よく文の髪を切り落としていく。
「や、やめて、ください、」
掠れるような声で。
俺の脳が沸騰する。血液も。沸騰した血液は俺の下半身に一気に流れ込む。
勃起してしまった。
文の髪を剪定し終わった俺は鋏を放り投げて右手を横に差し出す。
バリカンが手渡される。まるで執刀中の医者のよう。
バリカンのスイッチを入れた。
ブイイイイイイイィ、と陰気なモーター音がする。
文の体が震えている。トラ刈りになった文の頭にバリカンを入れる。
「いや、ぃやああ…いやだあああ、やめ、やめて、やああ!!」
気丈な新聞記者のお嬢さんはただの泣き叫ぶ小娘に成り果てていた。
縦横無尽にバリカンを走らせると、小さな文の頭すぐに一厘刈りに整えられてしまう。
文のブラウスと太股は切り落とされた黒髪で埋まっている。
愛らしかった少女は野球少年のようになってしまった。
我ながらいい出来だった。
「…鏡持ってない?」
バリカンを放り投げて言う。
手鏡を受け取り、綺麗な一厘刈りになった姿を文に見せてあげる事にする。
「可愛いよ文ちゃん。でもあんまり似合ってないね」
「ひぃ、ぃ、ぇ、えぐ、え、うええええ」
文の目からボロボロと涙が零れた。