RPG最萌トーナメント 支援用スレ

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277ゲーム好き名無しさん
ある若い男が街で魅力的な女性をナンパした。
彼女はなかなかに積極的で、二人は温泉宿で一夜を共に過ごすことになる。
男は彼女との一夜を大いに楽しんだ。

翌朝、男が目覚めるとそこにはすでに女の姿はなかった。
もしやと思い荷物を調べてみたが、別に盗られたものは何もない。
先に帰ったのかな?
そう納得した男は顔でも洗おうかと洗面所に行き・・・その場に凍りついてしまった。
洗面所の鏡に真っ赤な口紅で、こんな伝言が書き殴られていたからだ。
「無限ループの世界へようこそ!!
278ローラ姫支援2/2:2006/05/21(日) 05:00:12 ID:???
無限ループだって……?
冗談も大概にして欲しい。そんなものが、この世界に存在するはずがない
男は自分にそう言い聞かせ、宿を出た
そう思い込まないと
襲い来る恐怖心に、心が支配されてしまいそうだった。

だが、悪夢は現実の物となる
町の中央広場で佇んでいた女性を見て、男は血の気が引いた
長い髪、美しい顔立ちに、高貴なドレスを身にまとった……
他でもない、昨日男と一夜を共にした……

「ローラも連れて行ってくれますか?」
「うわぁ!!」
女はいつの間にか、男のすぐ隣まで近づいていた
「ローラも連れて行ってくれますか?」
「あ、あぁぁぁ……」
恐怖心から、言葉が上手く出てこない。女は、壊れた玩具のように、ただひたすらに問う。

「ローラも連れて行ってくれますか?」

「うわぁあぁぁあぁぁ嫌だあぁあぁぁぁあぁぁあぁ!!!!」
男は、一目散に逃げ出した。とにかく、走った。走って、走って、走った
どれくらい走っただろうか?もうさすがに大丈夫だろうと、後ろを振り返る。女は追ってきていない
なんとか、助かったようだ

だが、男は周囲の違和感に気付き、ハッとなる
自分は随分遠くまで逃げたにも関わらず、周りの景色に見覚えがある
そして次の瞬間、男は全てを理解し、凍りついた
そこは、町の中央広場……

「そんな、ひどい」
男の後ろから、聞き慣れた声が聞こえてきた