【タイラント】バイオ小説創作スレFILE3【タナトス】
712 :
グリマー:2006/02/07(火) 00:53:54 ID:???
>>707 何か間違いがあったらどうぞつっこんでください(悪い部分を直して少しずつよくしていきます)
713 :
256:2006/02/07(火) 01:07:25 ID:???
3つの意味深なパスコードを入力して入る場所・・そこは典型的な‘牢屋’であった。
牢屋の中には‘元’死刑囚ギルバート・アルパーがディナーを食していた。
内容は、ビーフストロガノフ、レタスサラダ、ポトフ・・と、なかなか豪華であった。
コツン..コツン.. 何者かの足音が聞こえる。
カチャ..ギィ..
「やあ、ギルバート君、調子はどうだね?」
牢の扉を開け、アルバート・ウェスカーが入り込んできた。
「・・おかげさんで・・・ところで、ウェスカーさんよぉ、いいかげん、俺を
この研究所にブチ込んだワケを教えてくれねぇかい?」
と、口に含んだポトフを飲み込んでから、ギルバートがそう言った。
「そうだな・・どこから話そうか・・・」
少しの間、ウェスカーは腕を組み考え込んだ。
「この研究所だが・・バックには‘アンブレラ’という会社が絡んでいる。」
(アンブレラ・・薬品会社だったか?)
「この研究所は新たなる薬品を開発している。しいていえば・・ウイルスのたぐい、だな。
最も、ウイルスそのものはもう9割がた完成している。今はそのワクチンを開発中だ。」
(ウイルス・・?ワクチンの開発は後なのか・・・まてよ・・まさか!!)
ギルバートが口を開く。
「おい、ウェスカーさんよ・・まさか、健康診断とか言っておいてそのウイルスを俺に注入して、
その後さらにワクチンを注入して効果を調べる人体実験をやったんじゃないんだろうな!?」
ギルバートが座りながら怒鳴る。
「いやいや、勘違いしないでくれ。君にやった事はれっきとした‘健康診断’だ。
それに診断中、注射のたぐいはしなかっただろう?」
と、ウェスカーが冷静に言い放つ。だが次の瞬間、彼は衝撃的な発言をする。
「人体実験はこれからだ。実は我々はウイルスの開発と同時進行で‘生物兵器’を開発していてね。
すでに何体かプロトタイプができあがっているんだ。普通、生物兵器といえば細菌がセオリーだが、
我々が造っているものは違う。猛犬やサメ等、見るからに恐ろしい生物達に例のウイルスを
注入し、性格を好戦的にするんだ。我々はそれを‘B.O.W’と呼んでいる。」
「ちょっと待てオイ、まさか俺をそのB.O.Wとかいうのにスるんジゃ・・」
(?・・おか・・しい・・眠い・・眠すギ・・る・・)
「正解だ。君は強力な生物兵器を造るには最高級の素材なのだよ。」
「て・・メ・・・え・・」
「よしよし、眠り薬が効いてきたね。次に目を覚ました時、人殺し好きの君にとって
最高の気分に浸れると思うよ。」
「や・・・め・・・」
身長190cmの巨体のギルバートは、その場に眠り込んだ。
彼が最後に見たもの・・それは悪魔のような笑みをうかべるウェスカーであった。
256
だから、ちゃんとsageろって。
715 :
U.S:2006/02/07(火) 02:38:38 ID:???
「…見ろよ、U.Sの奴等が高見の見物だ…。」
きっと、そう言いながらアンブレラのクソ共は俺達を見上げて、中指を立ててやがるんだ…。
だが、これが現実だ。俺達の連合部隊は“自由自治地区内”では“自治特権”を持つ、アンブレラ部隊に手出しは出来ない。
まぁ、その事情を説明すると話は少し長くなるんだが、我慢してきいてくれ。
現在から、約一年程前…。世界中に“T-ウィルス”という病原菌による汚染が世界各国で突発的に蔓延し始めた…。
世界保健機構“WHO”の発表によると、どの感染者にも見られる症状は第一に理性の喪失。そして、症状が進行すると“カニバリズム”、…いわゆる食人欲求が衝動的に起きるという。
人が人を喰う、そんな光景が日常茶飯事にそこら中の街角で見られる世の中。
正に地獄さ…。女も老人も子供ですら、人肉を食らいたいが為に見境なしに襲い掛かってくる。
それに、感染を防ぐ為の効果的な予防法は無し。
感染したくなきゃ、とにかく感染者との接触は避ける事、これが一番さ…。
世界は絶望した。なんせ、感染すりゃゾンビみてぇに人を喰う為に徘徊しちまうんだからな。
そんなヤツラがウヨウヨと街を埋め尽くしてしまうんだからな…。
だが、たった一つだけこの地球上最強のウィルスの猛種“T-ウィルス”に対抗する手立てがあった。
いや、“用意”されていたというべきか…。
その対抗手段が、アンブレラのみが所有する“抗T-ウィルス・ワクチン『エンジェル』”。
元々、アンブレラは数年前に倒産した製薬会社だった…。
その倒産の発端となったのが、ラクーンシティにおける“バイオハザード”を引き起こした事が原因だった…。
しかし、アンブレラはT-ウィルスが猛威を奮わすのとほぼ同時期にワクチン『エンジェル』を発表。
再び、株式にアンブレラは上場し株価は鰻登りに急騰し、以前の…いや以前以上の勢いを取り戻し復活を遂げた。
だが、当然…各国の首脳陣はアンブレラのこのタイミングの良さに疑惑を抱いた。そこで、首脳達は“主要国緊急サミット”と称した議会を開催し、アンブレラ幹部や会長を証人として喚問して疑惑の解明を試みたというワケだ…。
続く
716 :
256:2006/02/07(火) 03:08:51 ID:???
うーん、一応、sageとは入力してんだけど・・
素人で御免。
あとできれば現時点での俺のSSの感想お願いします。
718 :
U.S:2006/02/07(火) 04:01:54 ID:???
その様子は、世界各国にテレビ中継によりライブで放送された。かく言う俺も、ビール片手にそのテレビ中継を見ていたクチだが…。
世界中が固唾を飲んで注目する中…、アンブレラの奴等は、いきなり突拍子のない事を世界に向けて宣言しやがった!
「我々、アンブレラ・コーポレーションは“自由自治区”とし世界各国に点在するアンブレラ支社の所在地を自治する“自治特権”をこの場で要求する!」
すると、議会がどよめく。
「そんな馬鹿げた要求が通る訳なかろう!」
世界一の国力を有する、合衆国大統領が食って掛かった。
「では、あなたの国に対しての“エンジェル”の供給は、ストップせざるをおえませんなぁ…。」
その会長の一言に、大統領はすっかり消沈してしまった…。
無理もねぇ、ウィルスの発症を抑止するワクチンの供給を止められるって事は、その国にとって死を意味する事だからだ。
アンブレラの狙いは始めっから、コイツだったんだ…。ウィルスもワクチンも、ハナから世界を牛耳る為の布石だったというワケだ。
各国の首脳陣はその場で、なす統べなく“国際安全保障特殊協定”の締結を余儀なくされた…。
アンブレラは一年余りで、世界中が公認する“帝国”を築き上げてしまった…!
続く
>>12 短すぎるので前後の繋がりがわかりずらいです。
なので、他の書き手さんのを参考にある程度の長さになったら投稿した方がいいです。
>>16 sageがちゃんとしてたら文句なしです。
普通に面白いです(^-^)
>>18 新しい書き手さんですね、頑張ってください(^-^)
720 :
256:2006/02/07(火) 16:06:35 ID:???
sage実験。これでいいすか?
256 やっと覚えたか。がんばって良いの書いてね。
>>712 一応、ラクーンシティの事件は1998年
2001年から遡ったら三年前ね
細かいことで揚げ足取ってるみたいでスマンね
724 :
ハレスト:2006/02/07(火) 23:28:42 ID:q0d5wiso
564 続き書きます
6月21日午後2時30分 アンブレラのビル地下3階
マイク「よし、ジョン、レイン、俺、ヘルベルトの順に入るぞ。」
「了解。」
ガチャ……レイン「誰も…いませんね隊長」
マイク「そうだな・・・よし、今から二人一組で行動しよう。私とジョン、ヘルベルトとレインだ。
ヘルベルトのチームは右側の扉から、私達は左側の扉から調べよう。いいな?」
「了解」
ガチャ…… ヘルベルト「よし、レイン入っても良いぞ」
レイン「了解。散かって…ますね。」
ヘルベルト「おい、こっちに来てみろ。」
レイン「死体…ですよね。何でこんなのがここに?」
ヘルベルト「たぶん感染者にやられたんだろう。!この死体から離れろ。」
レイン「え?」
突然、倒れていた死体が動き出した。
ズダダダ、ズダダダ・・・
ヘルベルトがすぐにアサルトライフルでさっきまで倒れていた死体を撃った。
ヘルベルト「油断するな。いくら死んでいるからと言っても完全死んでいるかは解らないからな。」
レイン「すいません。以後気をつけます。」
といった瞬間!
ズダダダ、ズダダダ、バン、バン、バン
ヘルベルト「おい隊長たちの行った方だ。隊長達に何かあったんだ。急ぐぞ」
ヘルベルトたちは隊長のいる所えと急いだ。
これから何がおきるのも解らずに…………
ハレスト》sageろって
726 :
256:2006/02/08(水) 00:21:53 ID:???
ん・・?ここは・・・・くっ・・・まぶしい・・ここは・・手術・・台?
‘脳波、確認・・異常・・無しだな? では、これよりギルバート・アルパー改造オペを開始する。’
なにを・・何を言ってるんだウェスカーの野郎は・・?俺は・・起きてる・・目を覚ましてる・・
‘ではミーティング通り、順に各所にTウイルスを注入する。効果が現れた順に、人口骨格移植を行う。’
T・・? それが・・例のウイルス・・・? 待てよ、骨格移植・・?何考えてるんだ・・?
‘心臓部、注入開始。’
‘気をつけろ、いつもとは逆の位置だからな。’
逆・・俺の・・心臓・・!!・・う、うううう!!
‘脳波に異常が!’
‘慌てるな、一時的なものだ!注入部は間違ってはいない!!’
間違えて・・ないだと・・・・? 人ごとだと・・・思いやがって! く、ううううう!!
‘よし・・心臓部注入、終了・・4分のち脚部への注入を開始する。’
こいつ等・・俺の大事な心臓に・・ウイルスを!!・・・がぁああっ!!
‘ウェスカー博士、拒絶反応です!!心臓が・・体内で膨れ上がってます!!’
‘何!?・・・電気ショックを試みる!!用意しろ!!’
やめ・・ろ・・死なせて・・くれ・・電気ショックなんて・・いらない・・
‘いくぞ! 3,2,1!’ バンッ! ‘もう一度だ!3,2,1!’ バンッ!
監視員のおっさん・・‘第二のアルカトラズ’に・・帰りたい・・電気椅子に・・座りたい・・
手術は・・いっこうに終わろうとしない・・。
727 :
256:2006/02/08(水) 00:51:02 ID:???
‘よし・・おさまったな・・? ひと安心だ。’
‘しかし博士・・膨れ上がった心臓が体内に残ったままです。やはり電気ショックはまずかったのでは・・?’
‘・・やむおえなかった。他にもっといい方法はあっただろうが・・。’
貴様・・ら・・奇麗事・・・モ・・いいかげンに・・・
‘博士! ウイルスの体内感染の勢いが予想以上です! これ以上ウイルスは注入しない方がよいのでは?’
‘ん?・・・ふむ・・すでに全身に広がってるな・・・。’
ナん・・だと・・・?
‘よし・・皆すまないが、オペの順序を変更だ! まず心臓部を体外左胸表面に移植し、体内の安定を取り戻す!!’
シんゾウを・・ダス・・?
‘しかし博士、それは・・・失敗率は高いうえに、そもそも弱点部を露出する事になります!’
‘いや、そのテの手術はこれまでもやってぬけた。弱点部は強化コートなどを着せれば問題ない。’
‘・・・わかりました・・・やってみましょう!!’
オマえら・・カってニいっち・・ダンけつするンジゃない・・・
‘ようし!!オペを再開だ!! 先ずは心臓を取り出す!! 緊急用の人口心臓を用意!’
やメ・・おま・・・えたチ・・コロ・・ス・・ヨミがエったら・・カナらズ・・コロ・・ス!!
手術は丸一日を用した・・・。
―同時刻・刑務所内“所長室”―
「警告します…。南口正門が何者かによって、突破されました…。第一装甲板は既に損壊…。」
所長室に警告音ブザーが鳴り響き、無機質なアナウンスが繰り返される。
「…何事だ!リカルド!?」
クリスは不意に訪れた非常事態に驚きながら、声を上げる。
「…正門が何者かによって破壊…。目標は現在、最終装甲板の突破を試みている模様…。」
「リカルド、モニターできるか?」
そう言って、ハンクは現状の把握の優先をリカルドに促した。
「はい…、正門第三カメラモニター稼働します。」
すると、壁面モニターには正門付近の様子が映し出された。
モニターに映ったのは、塀の上部から衛兵達が下部を見下ろし、銃を構え無数の弾丸を放つ姿だった。
「キーパー12、状況を報告してくれ!」
モニターを見つめながら、クリスが衛兵との通信を始める。
「…クリスか!?ダメだ…!通常兵器による、目標の撃破は不可能…!目標はまもなく、最終装甲板を突破してしまう。…住民に避難を促してくれ!」
衛兵の一人がモニターにアップになり、クリスの問い掛けに応答した。
「リカルド、目標をモニター!」
更なる現状の把握を試みるクリス。
「了解…、照準を目標へ…。」
そこには、一人のコンバットスーツを身に纏った男の後ろ姿。
彼は、とてつもなく巨大な剣を振るい最後の装甲板の突破を試みていた。
続く
巨大な剣は鋼鉄製の装甲板の表面を抉りとる様に、その強度を奪っている!
(…あれ?あの後ろ姿…どこかで…。)
ロベルトはその後ろ姿に見覚えがあった…。
記憶の糸を必死に手繰り寄せる。
(…あれは………トニー!!)
そう、その後ろ姿は行方しれずとなったトニーニョの姿だった!
彼は銃弾によってボロボロになったコンバットスーツを身に纏い、自身の身の丈程もあろうかという剣を振り回し装甲板を破壊している…!
続く
―刑務所内・正門前グラウンド付近―
「…フゥーッ!フゥーッ!」
フザケタ奴等だ…!あんな薄い壁で、俺の行く手を阻むなんて…。
「逃げろぉ!殺されるぞっ、感染者だぁ!」
「助けてくれぇっ!」
なんで、逃げるんだ…?感染者…?
ああ、俺の事か…。誰か…この闇から、俺を助けてくれ…。
(殺せッ!…殺せッ!)
…そうだ、殺さないと…。コイツ等を殺せば、俺は救われる…。
俺が一つ剣を振るう度に心地よい音が俺を潤わせてくれる。
骨の砕ける音、肉の削げる音…。どんな美しい音色を奏でる楽器より、この人体が壊れゆく音色は甘美なモノだ…。
皆殺し…皆殺しにしてやる…。
続く
「…そこまでだ。トニーニョ…。」
住民達が逃げ惑い、誰も居なくなり閑散としたグラウンドに、独り立つ男が現れる。
それは、かつての彼の上官ハンク…!彼は銃を構え警戒する様に変わり果てたトニーニョの様子を伺っている。
ハンクの言葉に反応し、彼は首を傾げる。
「…と ニー…ニ …ョ?」
たどたどしく喋りながら、巨大な剣を引きずりながらハンクに歩み寄るトニーニョ。
…ズッ!…ズズズズ…。
剣を引きずる音が不気味に響く。
(…既に冒されてる…。“T”じゃなく、“スレイブ”に…!)
そう判断し、ハンクは脚に銃撃を浴びせる!
…ドンッ!…ドンッドンッ!!
クリスに借りた、コルト・アナコンダがハンクの手によって火を吹く!
「…ウヴァ!…ウウウッ!」
狙撃された瞬間、一時は足元に視線を落とすも意に介さない様ににじり寄るトニーニョ…。
彼の眼は炎の様に紅く染まり、ハンクを静かに見据えている。
(傷口が再生してるのか…!なんてヤツだ!)
打ち抜かれた筈の彼の脚は、傷口がジュクジュクと音をたてながら、その傷を塞ぎ始めた!
「…ヴァアッッ!!」
怒号とともに彼が巨大な剣を振るうと同時に、素早く回避行動をとるハンク。
地面に打ち下ろされた剣は深く地表を抉りとった!地表はまるで月面のクレーターの様になってしまった。
その威力を、ハンクはまざまざと見せ付けられる…。(まずいな…。…ここは一旦退くか…!?)
「…ハンク!これを使って!」
聞き覚えのある女性の声が、グラウンドに響く!
続く
そして、ハンクの目前に投げ出される一本の日本刀…。
「…これは…“オボロヅキ”…!?」
ハンクは投げ出された日本刀を手に取り、声がした付近に視線を移す。
「…違うわっ!それは“朧月”じゃないわ、“陽炎”よ!…話は後!それを使って!」
そこには監守棟のバルコニーに立つヴァネッサの姿があった!
「『カゲロウ』…!」
ハンクは呟きながら、陽炎の刀身を抜こうとする。
「…ヴァッ!!」
しかし、それを待たずしてトニーニョの猛追が彼を襲う!
…ガキンッ!
鋭い音を立て、打ち下ろされた巨大な刀身を受ける、細く美しい“陽炎”…。
トニーニョが持つ、大きく武骨な剣に敢えて名を付けるなら、差し詰め“巨神刀”といったところだ…。
「……な… …ゼ ?」
全てを砕く筈の巨神刀の一撃を受け止められてしまい、その刀身を不思議そうにトニーニョは首を傾げ見つめる。
その隙に態勢を低く構え、相手の懐に飛び込むハンク!
しかし、トニーニョは巨神刀を器用に使い、柄で陽炎の刀身を受け流す。
一進一退の攻防…。ハンクの“一閃”か、それともトニーニョの“必殺”か…。両者の間に、研ぎ澄まされた空気が流れる…。
(…これで仕留める…!)確固たる意志と共に、先に動いたのはハンクだった…。
続く
733 :
U.S:2006/02/08(水) 04:28:42 ID:???
しかし、ワクチンが存在するからといって全ての人間が生き長らえるというワケじゃなかった。
元々、稀少なワクチン“エンジェル”は莫大な値がつけられ、上層階級の金持ち共の間にしか流通しなかった。
それ以外の下層階級の人間は、ウィルスに感染すればバケモノになるのを待つだけになっちまう。
とうとう、誰もアンブレラには逆らえなくなった…。世界は正に、奴等の手中に落ちてしまったと言っても過言じゃねぇ。
国連軍は世論への体裁を繕う為に、俺達の様な特殊連合部隊を編成したが…焼け石に水ってヤツだ…。
全く意味を為してねぇ…!さっきみてぇに、自由自治区の市民が玩具の様に遊ばれて、殺されてようがそれを救う手立てすら無いなんて…!
街角に座り込んだ靴磨きのガキ共の方が、もっと良い仕事するってんだ!
「俺等は何の為に戦ってるんだ?…誰と戦ってる?」俺が、外を流れる景色に目を落としながら、ふと口に出した言葉。
それを聞き取ったベルバトフが、膝を立てて座ったまま銃を懐に抱えて俺に言ったんだ…。
「考えるな…。俺達はチェスの駒…、駒はゲームの事は考えない。考えるのはプレイヤー達さ、俺達はそいつ等の指示通り動けばいい…、それだけさ…。」
俺達は後味の悪いものを残したまま、自由自治区を後にしてベースへと帰還した…。
続く
734 :
256:2006/02/08(水) 17:00:01 ID:???
・・・?・・オ・・レ・・ハ・・イキテ・・イル・・?
ココ・・ハ・・ミ・・ズノ・・ナ・・カ?・・・ン・・・コイツ・・ラ・・ハ?
‘・・・う、・・・れぞ・・・救・・主、タイラントだ!’
ウェ・・スカァノヤ・・ロウ・・オレヲ・・コンナ・・トコ・・二トジコ・・メヤ・・ガッテ・・
‘・・くっく・・・くっく・・は・・っはっは・・’
‘ク・・ス? やめろ、・・リス’
ヨク・・キコ・・エ・・ナイ・・ナ・・ウエ・・スカアノ・・トナ・・リニ・・イルヤツハ・・ダレダ・・?
‘ヤキがまわ・・かウェス・・・れが・・・世主だって? こん・・‘できそこない’がか?’
デキソコナイ・・ダト? オレハ・・ギルバート・アルパー・・ダ・・デキソコナイ・・ナド・・デハ・・ナイ!
‘でき・・・・かどうか・・・で・・るんだな’
ミズガ・・ヘッテイル・・? オレハ・・ソトニデラレルノカ?
ミズガナクナッタ!! デレル、オレハデレルゾ!!
ウオォォォォ!!!
ウェスカーヨ・・シネェェェェ!!!
「なにをしている!?やめろ、う、うわああああああ!!」
ツギハ・・オマエダ!!
「やられるか!!」
史上最強の‘暴君’が、ついに目覚める。
1998年、7月の事である。
‘暴君’
END
GJ!
乙です!
結局、ギルバートは最後までウェスカーに利用されましたね・・・。
うっせーw
737 :
グリマー:2006/02/08(水) 18:19:10 ID:???
>>705訂正
2001年
人々はラクーンシティで起こった惨劇を忘れて平和に暮らしている。
今、あの3年前の悲劇が繰り返されるとは知らず・・・
前置きはもういい
グリマー》荒らすなよ
…ガキンッ!
ハンクが一閃を放ち、トニーニョはそれを迎え撃つ!両者の刄が交錯する音が、周囲に響き渡る…。
「…しくじったか…!」
声を上げ、膝を着いたのはハンクだった…!腹部からは、おびただしい出血が見られる。
彼は陽炎を地面に突き立て、辛うじて態勢を保っている。
「…こ ろシ…てヤ る!」
トニーニョは剣を引きずりながら、トドメを刺そうとばかりに彼に歩み寄る。
「…今度ばかりは…終わりか…。」
彼は覚悟を決め、目前の敵を見据える。
ゆっくりと、巨神刀を振りかざすトニーニョ。
…ブシュッ!!
…ドサッ。
その場に力なく崩れ落ちるハンクの身体。彼の俯せになった身体から大量の血液が滲み出る…。
「…隊長っ!!」
「…ハンクッ!!」
ライフルを背中に担いだロベルトとクリスが、遅れて到着する。
バシュッ!!…パンパンッ!!
二人は有りったけの弾丸を、トニーニョに浴びせながらハンクに駆け寄る。
トニーニョは自身の意志とは反対に銃撃の激しさに後退してしまう。
「…ガァアッ!!」
二人はトニーニョを退け、ハンクの元に辿り着くも、彼の息は既に無かった…。
続く
741 :
椿レイ:2006/02/09(木) 00:23:57 ID:???
あたしの名前はレベッカ・チェンバース。
元STARSブラブォーチームの隊員。
ラクーンシティ事件からかなりの年月が流れ、政府はこの出来事を『過去』の事としてお蔵入りにしている。
あたしはバイオハザード事件と呼ばれている『洋館事件』を体験した。事件はクリス、ジル、バリーという三人の英雄により解決しの薬品会社というアンブレラの表の顔をはぎ取り、アメリカ全土にアンブレラの裏での試みを知らしめた。
アンブレラは世間から監視されるようになりこのような事件はラクーンシティ事件で幕を閉じた。
月日は流れだんだんと人々はこの事件のことを忘れ平穏な毎日をくらしていた。
2006年となった今、世界は戦争などが飛び交う中『平和』という言葉をかかげて生きている。
しかし、その中であたしはアメリカ全土の終わりを…いや、世界の終わりを確信していた。
742 :
メグ:2006/02/09(木) 01:46:31 ID:???
【究極生命体T】
―――
店に一人の男が入ってきた。
「へへっ、マルコ。見ろよ、これ何かわかるか?」
ここは、イギリスのとあるバー。
店名は「LA・ロー」。
店内は所々破損している部分もあるが、80年代のレコードとマッチして、なかなかいい雰囲気を漂わしている。
「さぁな。レコードってことはわかるが。」
俺は答えた。
するとそいつは軽く笑いながら
「〈ユー・レフト・ザ・ウォーター・ラニング〉。オーティス・レディングのレア盤さ。あんたにはわからない代物だよ。」
この知性が感じれなさそうな喋り方の男の名はイアン・レイモンド。
店に来ては俺に愚痴を言い酒をつまんでいく。
独身で今年で30過ぎというのにレコードばかりを集めまわる、所謂オタクってやつだ。
話しによると一応レコード店で働いてるらしいが・・・。
まぁ、どうやら今日は愚痴を聞かずに済むらしい。
「高価な物らしいが、金はどうしたんだ?」
「ああ、実はな、今日面白いことがあったんだ。…取り敢えず酒を出してくれよ。」
俺はカウンターから酒を出してやった。
「ほらよ。面白いことって?
ん、お前。その左手どおした?」
「まあ待てよ、今話してやるから・・・」
イアンはゆっくりと話し始めた。
変なのが増えたな。
744 :
メグ:2006/02/09(木) 02:46:46 ID:???
>>742の続き
>>743 すいません!でも書かしてください…。
―――
「マルコ、あんた“ゾンビ”って知ってるか?」
「はぁ?A.ロメロか?」
「くっくっくっ…まぁ、それが普通の反応だな。」
イアンは俺を馬鹿にしたように笑いだした。
「ふざけてるのか?」
「悪い悪い、別にふざけちゃいないさ。実は面白い話ってのは、…今日、俺はゾンビに会ったんだ。」
いきなりとんでもないこと言い出すイアン。
「ついにイカれたか。どうした?何か困ってるなら手を貸そうか。」
「いいや、イカれちゃいないし困ってもいねぇよ。だけどな…、ククッ。」
訳の分からないことを言うイアンをよそに、カウンターの隅から一人の男がこちらに向かってきた。
「面白そうな話だな、俺もまぜてくれ。」
男はそう言うとイアンの隣に腰掛けた。
「何なんだアンタ?」
イアンは挑発的に話しける。
「別に何だっていい、ただ話しを聞きたいだけさ。
ヘイ、マスター!酒のお代わりだ。」
その男は独特な雰囲気といくつもの修羅場をくぐってきたようなオーラにイアンは完全に押し負けていた。
745 :
U.S:2006/02/09(木) 02:53:09 ID:???
俺達の“ホーム”は広大な砂漠にあるベース。
“デッド・ライン”…“死の前線”と呼ばれる、このベースキャンプは砂漠のど真ん中にある為、陸の孤島と化しちまってる。
だが、そのお陰で感染者達の襲撃は殆ど無い。
昼間、暑いのと夜、寒みぃのを我慢すりゃあ中々住みやすい所だ。
眼下には不毛の大地が延々と続いている…。
あと十分程でベースキャンプだ。
「グリフィス…帰ったら、一杯飲るか?」
俺はパイロット席に身を乗り出して、そう言った。
余計な事は、酒を飲んで忘れるに限るからな…。
すると、グリフィスは機嫌良さそうに肩越しに笑いながら、
「いいぜ…、そういや良いスコッチが手に入ったんだが…。」
彼が全てを言い終わる前に、お調子者ディッシュが後ろから口を挟む。
「そりゃあ、いいな!俺も一緒にいいかい?」
おいおい、その脚でか?
「…ディッシュ、お前は医務室でオネンネの筈だろ?」
振り向きざまに、ディッシュのヤツにそう言ってやった。
「…ヒデェ!この前の、上物のブランデーも二人で飲んじまったじゃねぇか!」ああ、そういやそんな事もあったな…。でもよ、いつまでそんな事覚えてんだよ…。
「この前のアレか?ありゃあ美味かったな!ハッハッハッ!」
そう言って、グリフィスが豪快に笑い飛ばす。
と、下らねぇ事を話してる間にヘリの目前に、“我が家”が見えてきた…。
続く
746 :
メグ:2006/02/09(木) 03:21:37 ID:???
「どうぞ。
お客さん…あんた、戦場経験しゃですかい?」
俺は男に酒を出してやり、軽く質問してみた。
「戦場か…、半分当たっている。」
「へぇー、どこの戦場だい?まず、アンタの話を聞きたいな。」
「…そうだな。話してもいいが、まず君の話しを聞いてからにしたいんだが。」
「…そうか?じゃあ話そうか。」
「おい、イアン。さっさと話せよ。どれだけ引っ張る気だ?」
「わかったよ。…それじゃ、話すぜ。
昨日の夕方、店を閉めようとしてた時、一本の電話がかかってきタんだ。」
心無しかイアンの顔色が悪そうに見えた。
***
『はい、“キングズ・レコード”だけど。』
電話は女性からだった。
『あの…レコードを売りたいんですが…。』
『ああそう。で、何を。』
これから帰ろうとしてたんで俺は少しイラついていた。
『あの、それが私はわからないんですが…実は主人の物なんです。ですが今、…床についていて、収入が無く、貯金が尽きようとしています。
しかし以前からレコードコレクション自慢げに話していたので。』
『おいおい、その自慢のコレクションを売るほど金が無いのかよ。旦那は許可してんのか?』
747 :
メグ:2006/02/09(木) 03:48:54 ID:???
『はい…。』
『はんっ。で、何の病気なんだ?口も聞けないのかよ。』
『それは言えません…。』
不思議に思ったが、自慢のレコードとやらを拝んでみたくて、試しに行くことにしてみた。
『よし、明日にでも行きますよ。
住所は?』
『あ、はい…住所は・・・』
***
「変な客だな。イアン、お前よく行く気になったな?」
「ヘヘッ、まぁ聞いてロよ。」
イアンの隣、謎の男は静かに聞いている。
「住所に書かれた場所は町外れの林の中にタたずむデッケーお屋敷だったわケさ。」
***
『ここか…。』
俺は扉を叩いた。
『すいませ〜ん。キングズ・レコードですが、買い取りに来ましたぜ。』
応答はなかった。
『チッ、何やってんだよ…。』
だけど、ノブをいじったら鍵がかかっていなかったんで扉を開けてみた。
『ハロー?誰もいないのかい?』
屋敷の中は静まり帰っていた。
だけど、せっかくココまで来て帰るのもシャクだったんで、黙って入ることにしたんだ。
***
「おい、勝手に入るなよ。まさか、お前そのレコード盗んで来たんじゃ…。」
「まぁ、話しは最後まで聞けって。
…屋敷をまわってるうちに気付いたことがあったんだ…。」
↑????
749 :
メグ:2006/02/09(木) 04:12:05 ID:???
「気付いたこと?」
俺は尋ねた。
「そう、屋敷の中でやたら目に点いた物があったんだ。何だと思う?」
「さぁ?いいから話せよ、さっきから勿体ぶり過ぎだぞ。」
「あぁ、それはな。…アンブレラ社の製品だったンだ。ものの見事に屋敷中、アンブレラ製品だらけでよ。」
「アンブレラ?
アメリカだっけか、確か去年に潰れた・・・。」
俺がイアンに問い掛けると謎の男が反応した。
「君たち、アンブレラ事件は知っているか?」
「何だアンタ、アンブレラ関係か?
何だよそれ。」
イアンは尋ねた、もちろん俺も知らなかった。
「ラクーン事件と言ったら?」
「ああ、あの原子力事故だっタけか。それと、アンブレラがドう関係してんだ?」
謎の男はかるく笑うと
「失敬、話しを中断してすまなかった、続きを頼むよ。」
俺は謎の男の意味ありげな言葉が気になったが、イアンは話しを進めた。
明らかにイアンの顔色が変わってきていた。
***
アンブレラ製品だらけの屋敷を捜しているとお目当てのレコード部屋らしき部屋を見つけ、『後で金払えばいいか…』ってちょいとお先に3枚ほど拝借させて貰ったわけさ。
もちろんちゃんと払う気だったさ!
そんな目で見るなよマルコ!
メグとかやっぱおかしすぎなんで題名に変えます。すいません!
>>748 すいません、わかりずらくてm(_ _)m
―――
んで、依頼人を捜していたら、ある部屋から物音がしたんだ。やっと人を見つけたんで俺は喜んで開けた。
何せ、それほど屋敷がデカかったんだ。見ればわかるぜ、きっと。
中に入ってまず目にしたのは、やっぱりアンブレラ製品。というかアンブレラのマークだな。
『アンブレラって潰れたんじゃないのかよ…。』
俺は少し気味悪くなった。
だけどな、これから俺は人生で一番驚くことになるんだ。
部屋の奥に広い空間があり、そこに一人の…おっと!
二人の人がいたんだ。
よく見ると一人がねっころがり、もう一人がねっころがってる奴の下半身に何かやってやがった。
俺は壁を叩き、
『すいませ〜ん、キングズ・レコードですが…レコード買い取りに来ましたよ〜。』
応答無し。
『ったく、昼まっから何やってんだよ。そうゆうことはベッドでやりやがれ!』
応答無しと。
『おい、返事しろ!レコード持って帰るぞ!
おい!クソ野郎!』
すると、ヤっていた奴がスッと立ち上がった。
751 :
グリマー:2006/02/09(木) 05:01:30 ID:???
>>737の続き
10月4日 アメリカ ゴッドホープシティ
アンブレラ研究所の近くに2機のヘリコプターが着陸した。
2機のヘリコプターのドアが開き中から4人、4人の計8人の
武装した男たちが続々と下りてきた。
そして隊長風の男が最後に降りてきて「ここに目的のKとワクチンがある。
それと銃の発砲は極力控えるように」と指示をして
男たちは研究所へと向かった。
立ち上がったはいいが、動かない。
『ったくよ。』
タメ息をつき、奥の部屋に入ると、なんとそこには棚にレコードが沢山あったんだ!
***
「別にレコードの話しは聞きたくないが。」
「待てって、一応関係あるんだよ。」
***
もしやと思いポケットから眼鏡を取り出し、かけた。
『やっぱりだ!』
そこには名だたる名盤、レア盤が並べてあった。
『すごい、すごいですよ!あぁ、ピストルズのレア盤まで…これを売ってくれるんですか!?』
俺は狂喜乱舞して後ろを振り返った。
そこには、男が鋭い視線こちらを睨みつけていた…。
『あっ、さっきのこと怒ってます?いや、すいません、でもあれはアンタが…。』
男はこちらに向かってくる。
よく見ると口からは血を流し、そして先ほど寝転がっていたのは女で・・・
よく聞きな二人とも、ここが重要だ!
なんと腹を食い破らてたんだ!
腸や内蔵がぐちゃぐちゃでかなりグロテスクだったぜ。
俺は一瞬で悟ったよ。
倒れている女は、今俺の目の前にいる男に食われたんだとな。
最初から部屋に一人しかいなかったわけだ。
この時程、先に眼鏡をかけていればと後悔した日は無いね。
男は歩みを緩めない。
『ストップ!止まれ!
なっ、なっ?』
俺はかなりびびってた。
***
「そりゃそうだろ!?目の前に俺に襲い掛かかろうとする狂人がいんだぜ!」
「誰も何も言ってないだろ?いいから続けろって。」
「そしたら飛び掛かって来たんだ…。そんで、これさ・・・」
イアンは左腕の包帯を取った。
「ひ、ひどいな…。」
イアンの腕には肉を噛み切られた後がある。
「血が止まらないんだ。」
「…痛みはあるのか?」
謎の男が聞く。
「いや、それが噛まれた時は激痛で我慢できなかったんだが、だんだんと嘘のように痛みがなくなってきて…見てな。」
そうゆうといきなり腕の傷口に噛み付いた!
「おい、何やってんだよ!」
「ヘヘッ、今はコんなことしてモへいきだぜ。」
それを見た謎の男が何か呟いたのが聞こえ、問い掛けた。
「ん、どうしたんだ?」
「いや、何でも無い…続けてくれ。」
「・・・てめぇ!さっきから話し遮りやがって!ころスぞ!」
「イアン!!」
イアンの血走った目を見て俺が叫んだ!
「ここは俺の店だ、騒ぐんなら出ていってもらう。」
「ヘヘッ、悪いわるい。…続きを話すゼ。」
***
『チクショウ!痛ぇ!やめろ!』
俺は噛み付いた男を突き飛ばし、棚から一枚レコードを抜き取って一目散に屋敷からトンズラした・・・。
***
「そんで、取ってきたレコードがコれさ。あれはゾンビだな、絶対そうだ。どうだ?ビビったか?」
ゾンビ殺人か、大丈夫か?イアン。
「取ってったじゃなくて、盗っただろ?んで、警察には行ったのか?」
「それがあんまりにもいたかったんでいえでねてた、はらへったからここにきた…。」
「どうした?はっきり喋れよ。」
「それでは君の話しは終わりだね。では、今度は私が話す番だね。」
謎の男の口調を変え割り込んできた。
「どうしたんです?改まって…。」
「いや、私は元々こうゆう話し方だよ。さっきは君達に合わせただけさ。さぁ、話そうか。
…あれは・・・」
「すまネぇマルコ、トイレかりるぜ…」
突然そう言うとイアンはトイレに消えて行った。ひどい顔だった。まるでゾン…。
馬鹿な考えは止めて置いた。
「どうしようか、君と私だけになってしまったね。」
「いえ、俺も興味があります。聞かせてくれませんか?」
俺はこの男に興味を持っていた。長年バーで働いていたがこんな雰囲気の男は初めて会ったからだ。
755 :
メグ:2006/02/09(木) 06:08:39 ID:???
すいません、かなり時間をとってしまいました。
いったん止めます。
そして待ってくれた皆さん
本当にありがとうございましたm(_ _)m
どうでもいいことだが、アンカーの付け方は
>>対象の名前or番号
だ。
>>新規職人さんたち
作品さえ面白ければ、消防厨房関係無しに応援するんで、
誤変換と言葉の誤用に気をつけてがんがってくれ。
ところで、死神ハンクが死にそうな件について
「クリス!い…息をしてないぞ!」
「とにかく、俺がハンクを担ぐ!ロベルトは援護を頼む!」
「援護ったって、どうすりゃいいんだ!」
「ヤツの眼を狙うんだ!ヤツは視覚で対象を捉え、攻撃している。眼を狙撃すれば、俺達を見失うはずだ!」
「分かった…!やってみる!」
………………。
……………………。
此処は何処だ?何も見えない…。
俺は…確かトニーニョに…。…そうか…、俺は死んだのか…。
あっけない物だな、人の死なんてのは…。
…………………。
子供の頃に遊んだ…あの麦畑…。まだ、あるんだろうか…。
美しい麦畑…夕日に照らされ、まるで黄金色の海で泳いでる様だったな…。
こんな事を思い出すのは何年振りだ…。
不思議と穏やかなものだな…。死とは…誰にも平等に訪れ、安らぎを与えてくれる…。
…ああ、やっと…ゆっくり眠れ…る……。
……………………。
続く
759 :
30:2006/02/09(木) 23:44:05 ID:???
ヨーコは地下研究所で死んだ。
あの小さな体のどこにそんな根性が隠してあるだと思うほど芯の強い娘だった。
シンディは動物園で死んだ。
自分のことよりみんなの体調の方が気になって仕方がない博愛精神の持ち主だった。
俺たちを逃がすため、象のおとりになって命を落とした。
アリッサは森で死んだ。
毒舌の裏には彼女なりの優しさが隠れていた。誰一人として脱落者が出ないよう
細心の注意を払っていたのを俺は知ってる。真実を見抜く鋭い観察力はさすがだった。
デビットは下水処理施設で死んだ。
極端に無口で暗い影を背負った瞳は人を寄せ付けなかった。だが、ヤツのナイフに
救われたのは一度や二度じゃない。みんながヤツの腕を信頼していた。
ジョージは大学で死んだ。
ウィルスの進行に怯える俺たちの健康に常に気を配っていた。インテリ然とした
話し方は俺にはちょっと鼻持ちならなかったが、そんなあいつの医者としての
スキルがあってこそここまで生きて来れたんだ。
たくさんいた仲間が、とうとう野郎ばかり三人になっちまった。
あんたも一緒にいてむさ苦しいだろう?
これから先にはまだまだゾンビや訳のわからねぇ生物がひしめいてる。
だがな、俺たちは死なねぇ。絶対な。
なぜかって?
あんた、見えないか?
戦う俺たちのまわりを駆けるあいつらの姿が。
弾切れの時、魔法のようにリュックからマガジンを出してくれるヨーコの姿・・・
ハーブを片手に必死に手当して回るシンディの姿・・・
ゾンビに囲まれた俺たちを庇うようにしてナイフを振るうデビットの姿・・・
抗ウィルス剤を乱射するジョージの姿・・・
そして、マグナムを構える俺の姿にダブって見えるアリッサの狙い撃ちの姿が
そうさ、俺たちには生き残ってあいつらの生き様を伝える義務がある。
いや、あいつらだけじゃねぇ
ラクーンシティで逝ってしまったあまたの人々すべての生き様を、な。
だから行くぜ。あんたもボヤボヤしてると置いてくからな。
さぁ、ジム、マーク、生きてこの地獄から這い上がってやろうじゃねぇか!
E N D
760 :
30:2006/02/10(金) 00:34:43 ID:???
30です。
このスレも残すところあと2、3レスくらいでしょうか。
もしかするとこの書き込みが最後かも知れませんけど。
スレを終えるにあたってふさわしいネタを、と常々考えていました。
前スレではボヤボヤしているうちに時期を逸してしまうという失態を
やらかし、今回ようやく間に合わせることが出来ました。
急造なんでちょっと荒っぽいですけど、お許しください。
それではみなさん、また次スレでお会いしましょう。
追伸
×だがな、俺たちは死なねぇ。絶対な。
○だがな、俺たちは死なねぇ。絶対にな。