【タイラント】バイオ小説創作スレFILE3【タナトス】
1 :
決意の男:
2 :
決意前3:2005/11/26(土) 21:56:07 ID:???
そのころホールでは、3人が警察官としての話をしていた。
「ケビン、予定時刻に輸送車が戻らなかったら、お前が行ってくれ。」
ケビンが驚く。当然彼は、署内の仲間と残るつもりであった。
「俺も残るに決まってんだろう!お前らを残して行けるかよ!」
だがマービンは、努めて冷静に語りかけた。
「いや、こちらが頼むんだ。お前がいたら、収まるものも収まらん。」
ケビンは猛る。当然だ。
「なんだそりゃ?またそれかよ!この状況で、よくそんな事が言えるよな!」
あからさまに怒るケビンを見据えてリタが言う。
「ケビン、マービンも辛いのよ。分かってあげて。」
そのリタの語り口に、ケビンは何かを悟った。
「リタ.....分かったよ。で、車が残ってるのか?」
マービンが返す。
「ああ、警邏用が一台ある。」
「先ほどの彼らと一緒に、そいつで出てくれ。」
「ただ市街地は悪路だ。乗用車では辛い面もある。忘れるな。」
「ここまでの同行者なら、お前も説得しやすいだろう。」
それでも割り切れないケビン。だが納得したようだ、
「そりゃあ構わねえが、他はどうすんだよ?」
マービンが、書類を片手に見ながら言う。
「先行の輸送車が、そろそろ戻る。それに乗せる。」
「そうか。ん?アイツ....」
「ん?どうした?」
「いただろ?記者の女。アリッサだよ。」
「アイツは「ファーストクラスにしなさいよ!」なんて言いそうでよ。」
「冗談が出るなら大丈夫だな。任せるぞ。」
「おう!アイツらに話してくるぜ!」
走り出したケビンが止まった。
「今度戻ったら、絶対出て行かねえぜ?」
「構わん。まずは行け!」
マービンが力強く答えた。
3 :
決意前4:2005/11/26(土) 21:57:35 ID:???
ケビンが東側のドアを出て行くと、傍らに立つリタが沈痛な表情で語りかけた。
「マービン、先に出発した輸送車、一台も戻って来ないわね....。」
「無線も通じないの。これは電波障害の可能性も否定できないけど。」
振り向かずにマービンは答えた。
「分かっている。そんなに時間がかかるとは思えない。」
「帰投予定時間は、十分な余裕をみたつもりだ。だが...」
「もしも次の予定時刻になって一台も戻らない場合は......」
リタに聞こえぬよう、小声でつぶやいた。
「レイモンド、お前がいたら....。」
「.....覚悟の時かも知れん。」
マービンは、意を決してリタに言った。
「リタ。君もケビン達とここを出ろ。もういい。後はなんとかする。」
リタは驚きを隠せない。
「マービン!?」
「俺は残る!これは警官としての職務だ。」
「まだ逃げ込んでくる市民がいないとも限らん。」
「それに君は女性....」
リタが言葉を遮るように言う。
「私も警官よ。こんな時ばかり、女性扱いは止めてね。」
「リタ!」
リタは端末に向かって歩きながら、マービンに言った。
「当然よ。私だって警官ですもの。これからも務めを果たすだけ。」
「それにあなたの口癖でしょ?制服を着た以上、男も女もない!って。」
リタはマービンに向き直り、おどけながらも敬礼をした。
マービンの表情がゆるむ。
「.......そうか。後悔は.....しないな?」
「何回言わせるつもり?チーフブラナー?あ、今は署長代行だったわね?」
「君って人は........ありがとう。」
「御礼はこの任務が終わったらよ。もちろんあなたのオゴリでね?」
「......ああ、そうだな。とびっきりのシャンパンでな。」
静まり返ったホールに、キーボードの音が響き渡った。
4 :
決意前5:2005/11/26(土) 21:58:59 ID:???
ジョージは、一枚の伝言の前で足を止めた。
「これは、ピーター!?」
アリッサが駆け寄る。
「どうしたのよ?なにか見つけた?」
「大学時代の、同窓生からの伝言だ。ラクーン大学?私なら?」
「ふーん。文面からすると、この事件の裏側を知ってそうね。その人。」
「そのようではあるが.........」
アリッサの瞳が輝く。
「じゃあ決定ね。ここを出たら、ラクーン大学に向かいましょう。」
「ま、待ってくれないか!?私たちの一存じゃあ決められないだろう!?」
「他の避難者達もいるんだ。勝手は無理だろう。」
慌てるジョージ。しかしアリッサは気にもとめない。
「簡単よ。アイツに話をさせればすぐだわ。警官なのよ?」
ふと考えるジョージ。しかし思い直したようだ。
「それはそうだが.......アリッサ、無理だよ。」
「ジョージ!」
「聞き分けてくれないか。まず生存だ。」
「真相はそれからの事だ。......気がかりではあるが。」
傍らにたたずんでいたヨーコが。初めて口を開いた。
「でも、その人ジョージを待ってるのよね。」
「......とても大切な事なんじゃないかしら。」
「ヨーコ、そういう横槍はやめてくれないか?」
その時、ホール方面に繋がるドアが開く音がした。
「おう!指名手配に自分の顔が!か?」
あきれ顔のアリッサが言う。
「そうよ、アンタのね。粗暴な警官、破廉恥行為!ですって。」
「そりゃ、あそこの記事だな。アリッサ、アンタの新聞社だろ?」
「街を出られたら、書こうとは思ってるけど。」
「おいおい!内輪の恥をさらすのか?」
「内輪ってなによ?」
5 :
決意前6:2005/11/26(土) 22:01:56 ID:???
相変わらずの2人の会話を、ジョージが遮る。
「アリッサ、ちょっと待ってくれないか?」
「ケビン、実は私宛の伝言があってね.....」
ジョージは簡潔に事の経緯を語った。
「そんな事か。なら問題ない。俺たちだけの車だ。」
「だけ?どういう事よ?」
ケビンが言う。たぶん他の市民は、まず同行しないだろうと。
思った通りそこにいた市民達は、皆一様に首を振る。
確かに乗用車では、いつ走行不能になるかわからない。
車体の強度、車高。どれもが市街地を突破できるとは思えない。
「じゃあ話は速いわね。早速行きましょう。」
「時間はまだだが、そうだな。そうするか!」
皆が車に向かおうとした刹那、アリッサが切り出した。
「ところでアンタさ。」
「あたしたちを下ろしたら、ハイさよならじゃないでしょうね?」
「!」
皆の視線が、ケビンに注がれる。
「え?......そうなの.....ケビン?」
「確かにここは、君にとって大切な場所だが.......。」
不安そうなヨーコ。とまどいを隠せないジョージ。
腕を組んで少し上目遣いなアリッサだけが、ケビンの背中をじっと見据えていた。
6 :
決意前6:2005/11/26(土) 22:02:59 ID:???
しばしの沈黙が流れ、その最中ケビンは思う。
「敵わねえな、こりゃ.....」
ケビンは乱暴に頭を掻いた。
「アンタもお仲間が心配だろうとわ思うわ。でもね、いい?」
「あたしたちだって、安全地帯にいくわけじゃないのよ?見捨てるつもり?」
少し怒気をはらんだ口調だ。
アリッサも何故なのかは、まだ自分でも理解できていない。
「..わかってるって!市民の安全を守るのが警官だ。」
「最後までつきあうぜ?最後までな!」
ケビンは吹っ切ったように、いつもの快活さでそれに答える。
「これでいいんだろ?マービン?」
心の中で、マービンの気持ちが理解できたような気がした。
そして車に向かう一同。アリッサの歩みが止まる。
「なによこの大衆車!あたしはロールスかアストンマーチンじゃなきゃ....!」
「やっぱりな........」
ハンドルに顔を埋めながら、ケビンはうれしそうに笑った。
少しして、ホールの端末に、シャッター横のスイッチからのブザーが入る。
「ケビンの合図よ。マービン、地下スロープのシャッターを開けるわね。」
リタの声にマービンがうなずく。
「開けてくれ。...頼む。ケビン、無事に済む事を祈るぞ。」
そしてマービンは、遠ざかっていく排気音が聞こえたような気がしていた。
7 :
決意前8:2005/11/26(土) 22:05:40 ID:???
ケビン達が出てから、どのくらいたっただろうか。
突然、マービンの持つ無線が告げる。
「応答せよ!市警本部!応答せよ!」
2人に緊張が走った。
「!」
声の主は続ける。
「どうした!誰もいないのか!こちら8号車!ジェラルド!」
慌ててマービンが応答した。
「ジェリー!無事か!こちらマービン!」
「マービン!遅くなって済まない!今から帰投する!」
「途中市民を収容した!受け入れ準備を!」
「収容?なんだって?」
「帰還中と行ったんだが、構わないから連れて行け、とな。」
「署内なら安全だろうと。伝言なんかも確認したいそうだ。」
どうやら生存者が一緒らしい。
「分かった!気をつけてもどってくれ!」
リタが喜びの声をかけた。
「良かった。無事だったのね。」
マービンも喜びを隠せない。そして次の指示をだす。
「ああ!よく戻ってくれた!館内放送で、収容準備を皆に伝えてくれ!」
「了解!」
8 :
決意前9:2005/11/26(土) 22:10:45 ID:???
出迎えの3人の前で、ワゴン車が激しく揺れる。
後の窓から、中の様子が3人にも見えた。
フレッドが叫ぶ。同時に2人もそれを見た。
「うわっ!どうしたんだ!あれ!」
「なにやってんだよ!おい!」
運転席のジェラルドが、後部座席からの市民と争っている。
「なにが、起っているんだ?」
普通ではないのが確かな証拠は、市民達がジェラルドに食いついている事だ。
ケンジが無線に叫んだ。
「マービン!ジェリーが!ジェリーが、市民達に襲われている!」
「早く!早く!シャッターを開けてくれ!」
まだシャッターは、上がりきっていなかった。
そして、後部カーゴルームのドアが開き、市民だったはずの者が降りて来た。
「なんだと!すぐに行く!」
リタが問いかける。
「マービン!?」
「最悪だ!収容者が変貌したらしい!」
「応援に行く!シャッターは合図まで閉めてはならん!」
「りょ、了解!」
マービンは、慌ただしく駆け出した。
9 :
決意前10:2005/11/26(土) 22:12:20 ID:???
そのころ地下では、3人が必死に暴徒と化した市民に応戦していた。
駐車場に避難していた市民達も、車輌内の暴徒達に襲われてしまったのだ。
だが弾丸は残りわずかだ。駐車車輌を盾に食い下がる。
「みなさん!落ち着いて下さい!....駄目だ!正気じゃない!」
「くそー!俺たちだけじゃあ!」
「おいジェリー!ジェリー!」
返事は無い。
3人の奮戦の甲斐もあり、なんとか暴徒の最後の一人の動きを止められた。
襲われた避難民の被害者たちが、足下に横たわっている。
皆表情は暗く、気持ちも重い。なぜ、こんな事に?
「さっきまでは、避難していた人たちだったのに......」
その時マービンが到着した、
「どうした!大丈夫か!」
アーロンが答える。
「マービン!来たか!」
「ジェリーは!?」
「いや、手遅れだ.....」
目の当たりにした惨状。おそらくジェリーも生きてはいまい。
「.....そうか。リタ、シャッターを閉じてくれ......」
「了解.......」
リタの声は震えている。無理も無い。
10 :
決意前11:2005/11/26(土) 22:13:11 ID:???
フレッドが口を開いた。
「これでは地下も.....」
マービンが同意するように言う。
「ああ、ここも封鎖するしかないな。襲われていた人たちも、いつ動き出すか.....」
ケンジが振り向く。
「留置場はどうする?収監者がいるだろ?」
マービンは、噛み締めるように答えた。
「彼らは法を犯した。今の街に出すのは危険だ。惨いようだが....」
「それに牢屋の方が、ある意味安全かも知れん。」
「あの記者は?」
「自分から入ったんだ。覚悟はしてるだろう。」
アーロンが答えた。
「そうだな。撤収しよう。」
こうして地下駐車場も市警の管轄外となった。
しばらくしてホールに戻ったマービン達に、リタが告げる。
「マービン。建設資料の中に、気になる部分があったの。」
11 :
決意前12:2005/11/26(土) 22:14:44 ID:???
そのころジョージ達一行は、大学正面にたどり着いた。
時刻も正午を廻り、これから午後の昼下がりだ。
しかし頭上に広がる空は、さも早朝のような雰囲気を醸し出していた。
「さあて、なにが始まるんだよジョージ?」
ジョージはここに向かう途中から、何か考え事をしていたようだ。
「分からない.....」
ケビンが聞き直す。
「はあ!?」
しばしの沈黙。そしてジョージは、はっきりと答えた。
「だが、事件の核心に迫る何かがあると、信じているよ。」
アリッサが続けた。
「そうよ。アンタはあたし達を守ってれば良いの。」
途端にケビンの表情が輝く。
「ははーん?俺を頼ってるな?OK!さっさと終わらせようぜ!」
ヨーコは不安を隠せない様子だ。
「大丈夫かしら.....」
この先には何が待っているのか?
4人は大学総務棟の入り口に向かう。
その時、三階から一行を見下ろす人影に、気付く者はいなかった。
12 :
決意前8.5:2005/11/26(土) 22:18:53 ID:???
放送で駐車場に向かった3人の警官。
アーロン、フレッド、ケンジが見守る中、ワゴンがバックで進入して来た。
ケンジが無線に呼びかける。
「よーし、マービン!シャッターを開けてくれ!」
ジェラルドが後部座席に振り返って言う。
「みなさん、お疲れさまでした!署に着きましたよ!..?...みなさん?」
突然無線から、ジェラルドの悲痛な叫びが響いた、
「う、うわー!マービン!マービン!!」
驚くマービン。リタにも緊張が走る。
そしてマービンの叫びが、ホールに響き渡る。
「ジェリー!?ジェリ──────!!」
抜けてました。失敗。
13 :
決意の男:2005/11/26(土) 22:26:22 ID:???
前スレで、桟橋の話を書いた者です。
突然の閃きでまたも投稿しましたが、容量オーバー。
慌てて初めてのスレ立てになりました。
スレタイの稚拙さは、カンベンして下さい。
前作に色々ご感想、ご指南ありがとうございました。
試行錯誤の末の今回となりましたが、いかがでしょうか。
自己満足に過ぎないものですが、読んでもらえればありがたいです。
14 :
30:2005/11/26(土) 22:40:39 ID:???
>>1決意の男さん、新スレ立て乙でした。
そろそろ容量やばいなぁと思って埋め用の小ネタを用意してたんですが、
結局出来上がったときには手遅れでしたorz
せっかくなんで、新スレのお祝いに置いときますね。
◇
「どうしたヨーコ、行くぞ」
ヨーコはたった今自分たちの手で葬った仲間の亡骸の前にひざまづいていた。
「先に行って」
ケビンも胸が締めつけられる思いだったが、自分に言い聞かせるように言った。
「・・・ジムはもう帰ってこない」
「わかってるわ。でも、せめて埋葬してあげたいの」
ヨーコはそう言って地面に穴を掘り始めた。
「そうか、そうだな。よし、オレたちで埋めて行ってやろう」
ケビンも持っていた鉄パイプで穴掘りを手伝った。
そろそろ辺りは暗くなり始めている。
ジムを埋めた土の上には、棒きれを組み合わせて作った十字架を立てた。
埋める・・・
それはスレの最後を見届ける儀式だ。
そして新たなスレに向かって生存者たちは旅立って行った。
E N D
みなさん乙!面白かった!
16 :
決意の男:2005/11/26(土) 22:55:04 ID:???
>30さん
こんな素晴らしい作品が小ネタ!?
長ければ良いとは限らないのが文章ですね。
自分がはずかしい!大変勉強になりました。
山椒は小粒でも.....て年がばれそうです。
この作品があるのを知っていれば、もう少し投稿を待つんだった。
>15さん
早速のご感想、ありがとうございました。
次回はいつになるか(本当)。
御期待に添えるようがんばります。
17 :
ガッチャ!:2005/11/26(土) 22:55:42 ID:???
オレっちの名はカール。悪運の強さだけが取りえなナイスガイ(自称)。
とある紛争中にアンブレラのコーディネーターにスカウトされてUBCSに入隊したのさー。
そんなオレっちの今日の任務はアンブレラから持ち出された、とあるB.O.W.の奪還だYO。
奪還するB.O.W.がどんなもんかは知らんけど、今までなんとかやってこれたし今回もどうにかなるっしょ。
現場につくと、まずアーノルドとかいうロシアのおっさんから地雷の設置を命じられた。
『クレイモア』っていう方向性地雷だ。
名前は聞いたことがあるが、実物を見たのは初めてで、オレっちもおもわず興奮しちまったYO。
地雷を設置してる際、同僚のダスティンが何か浮かない顔をしてたが何か知ってんのか?
いつもなら「どうしたんだYO」と軽く声をかけてやるオレっちだが、さすがに遠慮しちまった。
なんというか、いつもとは一味も二味も違う空気が漂っていた。
なんたって、B.O.W.の奪還なんて『初体験』だからなぁ…。
ま、なんとかなるっしょ。
なんか、すごい軽そうなカール!
バイオだしマスクだから、重厚な人物かと。
でも、あのアドリブからすると、本当はこういう人柄なのか?
続き待ってます。楽しみがまた増えた!
19 :
シェリー:2005/11/27(日) 00:35:36 ID:???
前スレ
>>652 また皆からいろいろ言われることを覚悟で書きます。
ウェスカーはスティーブの頭を持ちそのまま遠くへ放り投げた。
すでにスティーブ自体に息の根はなく、体からは血が出て右腕がとれていた。
「凄い!この力を使えば全世界が俺のものになる!!」
ウェスカーはそう言ってクリスの方へと向かった。
クリスも体中に蹴られた痕があり、ほとんど虫の音だった。「クリス、今度こそお前の死ぬ時だ…」「ウ…ウェスカー」ウェスカーはクリスの胸倉を掴み持ち上げそのままスティーブの方に投げた。
ズサ…
「クリス、お前を殺す前にやはり妹を始末してくる」「なに…」
クリスは必死に言葉を口にした。
「あの女は知りすぎた…私が世界を支配するにはお前達兄妹がつくづく邪魔だ…」
ウェスカーはそう言うとクレア達がいるであろうホールへと向かった。
その姿はまるで神…だが心は悪魔である。
「ウェスカー…」
クリスはその言葉を言うと目を閉じた。目を閉じたクリスをじっとジルが見つめていた、涙を流しながら…
「スティーブが…」クレアは動揺を隠せない。エイダはクレアにそれを伝えるなり下を向いた。レベッカは立ち上がって自分の銃をメンテしている。
コツコツコツ…
「!?」
「ウェスカー!?」レベッカは何者かの足音に気付いたが、それがすぐウェスカーだとわかった…。金髪にサングラスにブーツを履き、左耳にピアスをしている。腰にはサイレンサーレッド9。
「ここにいたのか…」
ウェスカーが声を出すとクレアは顔を上げウェスカーを睨んだ。ウェスカーの目は赤く光り、クレアはその威圧感が半端でないことを悟った。
「スティーブは…あなたが殺したの?」クレアはウェスカーに向かって言った。「スティーブ?あぁ…私が殺したが…何か?」
オレっちの名はカール。性格の明るさだけがとりえなナイスガイ(自称)。
>>17から続き
UBCSのオフィスでコーヒをおいしく頂きながら、相棒のダスティンとくっちゃべっていた。
ダスティンは家族想いで、厳格なヤツだ。いわゆるお堅い人ってやつ?
UBCSに入隊したのも、両親と弟やらを養ってやるためだとなんとも泣かせてくれる。
成り行きまかせにここまできたオレっちとは大違いだ。
(まわりのヤツらもまったくその通りだと言うが、余計なお世話だYO)
我が心の友・ダスティンと出会ったのは紛争で同じ小隊に配属されたのがきっかけだった。
「お前の名前、ダスキンみたいだなぁ。」
オレっちの痛恨の一撃にもまったく動じないほど、孤独を愛する男だった。
暇さえあれば、一人でいる。小学校とかで休憩時間になるとすぐベランダに出るようなそんなタイプだ。
その時に何をしてたかは分からんけど、おそらく家族の写真を見たりして想いに耽ってたんだろう。
キザなやつだとは思わなかった。家族を愛する男ってのは格好いいと思う。
そんなダスティンもしだいにオレっちに心を開いてくれた。度重なるコニュニケーションのおかげだ。
あいつから話しかけてくることはないが、オレっちの話にはよく耳を傾けてくれる。
弟を大事にするやつは聞き上手だとかいうことを聞いたことがあった。まぁ、そんなことはどうでもいいんだけどね。
で、そんなダスティンとの楽しいひと時を過ごしてるとこにアンブレラから通達が入った。
『重要事項:B.O.W.の奪還』 …B.O.W.って何だっけ? 一瞬だけ考えた。
>>1のスレタイにも、みなさんの作品にも楽しまさせてもらいました!
これからも職人さんたちの良作、たのしみにしてます。
特にシェリーさん、前スレではいろいろあったようですが、シェリーさんにはシェリーさんの作風があるので気にする必要はないと思いますよ。
>シェリーさん
ウェスカーの「何か?」にちょっと笑ってしまった。ごめんなさい。
2chに浸かり過ぎだな。
>カールの人さん
>オレっちの痛恨の一撃にもまったく動じないほど、孤独を愛する男だった。
もう駄目。爆笑。
pannto
アンブレラ研究所・待合室
ケビン「なぁ、デビット〜」
デビット「・・・なんだ?」
ケ「一緒に逃げ込んだかわいこちゃん達の中で、誰がタイプよ?」
デ「・・・・・・・・・・・。」
ケ「ん?言ってみろって。これからこの街脱出するまで一緒なんだし、
腹割って話そうぜ!」
ジム「そ〜だYO!フレンド」
デ「・・・俺は貴様のフレンドになった覚えはないが・・・。」
ジ「・・・・・・・・・・。」
ケ「まあまあ。んで、誰なんだ?」
デ「・・・・・・・・・・・・ゴホン。・・・・・・・・・ヨ」
マーク「ヨォォォォッッコォォォォォォォォ!」
ジ「おおっ!?」
ケ「うわっ!!いきなり叫ぶなよ!オッサン!」
マ「・・・・・ソーリー・・・・・。」
ケ「へぇ〜!お前そんな顔してああいうのがタイプなんだ!?
すっげえ意外!」
デ「・・・ケビン」
ジ「こいつぁ〜いいこと聞いちゃったね!」
マ「恋・・・か。そんな時代もあったな〜オジサンも!☆」
デ「・・・サノバビッチ!」
ケ「こりゃ是非とも本人に知らせなきゃな!あ、行きますよ先生」
ジョージ「ハーィ・・・・・ハァァァァァァァァァァイィィィィ!!」
・・・お祭り騒ぎでわらわらと検査室に入っていく四人。デビットは
それを無言で見届けると、手にしていたスタンロッドに目をやり、
出力わ最大にまで引き上げる。
デ「・・・死にはせんだろうが、軽い記憶喪失ぐらいは望めるだろう・・・」
そう呟き、電流で荒れ狂うロッドを力一杯握り締め、
彼は検査室に消えていった・・・。
数秒の後、四人の断末魔が研究所内に響いたのは、言うまでもない。
ジョージはいつもおいしいなw
デイビィーット!
ブルセラ!
失礼。
会話の最中に、突然絶叫するマーク最高。
>>24 ラストのオチ最高w
GJでした!
あーおもろかったw
久々にワロス
こういうバカ騒ぎ系大好きw
バスの中で吹き出したよ。
30 :
24:2005/11/27(日) 22:51:56 ID:???
どうも、24書いた者です。
前スレに投下しようとしましたが、書き込みする事が出来ず、今回投下するに至りました。
普段から携帯より皆さんの投稿を見て、楽しませていただいております。
正直…楽しんでいただけたようで、嬉しい反面驚いてます。描写が少ない上、各キャラの性格通りに書けてるか心配だったので(汗
とにかく、もったいない言葉の数々、ありがとうございました!
次は…ドリフのもしもシリーズっぽいのを書こうかなと思います。
スレ汚し、失礼致しましたm(_ _)m
31 :
シェリー:2005/11/28(月) 00:21:54 ID:???
こりずに続きです。そろそろ終わりに近付いて来たので自分のヘボサを最初からまた読んで見ようと思います。
>>19 「何か?って…あんたねぇ!!」
クレアはスティーブの事を堪えながらもウェスカーに対して反発する。
「スティーブは物じゃないのよ!!」
クレアは必死に訴えるようにウェスカーに言った。だがウェスカーはその赤い目をクレアに対して向けず、どこか遠くを見ていた。
「言いたい事はそれだけか」
「えっ?」
ウェスカーはまるでクレアの話を無視して会話を断ち切った。これに対してクレアも負けてはいない?
「あなたねぇ、そろそろあたしも怒るわよ!スティーブは…あたしの大事なパートナーだった…そのスティーブをあなたは…それに!!クリスやジルはどこ!?」
だがウェスカーは沈黙したままだ。
クレアは
「ちょっと!!」
するとウェスカーは口を開き、
「クリスならスティーブの横でおねんねさ、ジルならそこにいるだろ?」
クレアがウェスカーが指を指す方を見るとさっきまでいなかったジルが立っていてレベッカとエイダの姿はなかった。
「ジル!!やっと会えたわ!!…レベッカは?エイダ?」
クレアは辺りを必死に見回した。
だが二人の姿はない。
「ウェスカー!!」クレアは二人もまたウェスカーがどこかに連れて行ったと思った。
「あの二人なら私が処分しましたよ」
突然クレアの後ろの女性が声を発した。ジル・バレンタイン…元STARS所属隊員、元デルタフォース。
女だが軍人として最高の技術と経験を持つ。
「なぜ…?ジル?」
32 :
24:2005/11/28(月) 01:37:38 ID:???
警察署・東側オフィス、金庫前
ケビン「ヨーコ!金庫の開錠頼むわ」
ケ「デビットは今の内に武器作っとけ、ジムは死んだ振りの練習!」
ヨーコ「OK」
デビット「ああ…」
ジム「…グンナイ」
ケ「さて、俺はと…ん?こりゃ…マービンの奴、律儀に日記つけてんのか!どれどれ〜」
マービンの日記
○月×日
今日、勤務開けにリタに食事に誘われる。
こうしてリタと夕食を共にするのは、もう何度目になるだろうか?
曲者揃いの署内では何を言われるか目に見えている為、俺達の交際は秘密になっている。
こそこそせずに堂々と交際したいものだ。
ケ「おほっ!いっくら非常事態だからって、こんなデンジャラスな日記机の上に出しといていいのかよ!」
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○月×日
今日、レイモンドと市内を見回っていると、J”sバーで真っ昼間から一杯やっているケビンを発見した。
怒るレイモンドを制止し、時間を確認し、その場を後にする。
署に戻り、リタにケビンの減給を頼んでおいた。勤務時間に何やってやがる!
ケ「…シット!!」
ジ・ヨ「ビクッ!?」
○月×日
今日は宿直の日。フレッドと交代して電話番をしていると、
ケビンのロッカーが開いているのに気が付いた。
中を覗くと、ジンの入ったボトルを発見。…あいつ…。
勤務中で気は引けたが、頂く事にした。最近リタと喧嘩はするし、
ケビン以下部下は曲者ばっかだし…人生つれぇんだ。
ケ「………」
33 :
24:2005/11/28(月) 02:07:35 ID:???
○月×日
あんっのバカ!本物のバカだな!
ケビンの奴、今度は酒気帯びでパトカー乗ってカーチェイスした挙げ句、
全然関係ない民家に突入かましやがった!幸い住人に怪我は無かったものの、
酒臭いと怪しんでいた…こうやって警察官への信頼が失われていくのだろうな。
署長には何とか誤魔化せたが、ケビンの代わりに俺が叱られるし…。
夜、リタの胸借りて泣こう。もう何回目になるのだろう、バカの為に泣いてるのは。
○月×日
…ホームラン級のバカだな。
これ程までに極めたバカがどうやって警察官になれたのか、是非とも知りたい。
内緒で減給したり、勝手に奴の酒飲んだり、S.T.A.R.Sの試験落ちたり、
少し落胆気味だったからって、同情した俺がバカだった。
元気付ける為にとジャン、ブラッド、ハリーらと共にバーに誘ったのだが、
店員の態度が気に入らないからという理由で乱闘を起こし、銃まで乱射しやがった。
署長から叱られた上、店の修理費は幹事である俺持ちだわ、リタから白い目で見られるわ…。
あ〜〜っもうっ!!警察辞めねぇ〜かな〜アイツ!
ぜって〜警官って自覚ねぇよ!
そんなに無茶苦茶な警官やりたいなら、日本にある○有ってとこでやれよ!
はぁ…今日は一人で枕を濡らすか…。
決意の男さん面白いね
35 :
24:2005/11/28(月) 09:29:27 ID:???
マービン、ケビンが好きな方ごめんなさい(俺も好きです)
もう少し続きます
前スレまとめup完了しました。不備ありましたら報告宜しくお願いします。
38 :
発生後1:2005/11/28(月) 15:26:13 ID:???
「彼らは無事なんだろうか?」
輸送車の後部座席で、マークは考える。
先ほどまで、ともに避難していた仲間達。
たまたまバーに居合わせた人間。
警官と記者。それに学生と医者だ。
アップルイン前までは、なんとか一緒だった。
救助に来た警察車輌。その搭乗時に二組に分かれた。
今、同じ車輌に同乗しているのは、
地下鉄職員、配管工、バーのウェイトレス達だった。
「警官とは言え、あの男では心もとないが、な。」
今までも、たまにバーで居合わせた事があるケビンの事だ。
「仕事帰りなのだろうか?まさか勤務中ではないだろうが。」
そう思い見ていた。いつも制服のまま、カウンターで飲んだくれていた。
幸い?今日は、酔いも廻らぬうちに事件の発生となっていたが。
「制服ぐらい、着替えてくるべきだろう。それにあの態度だ。」
いつも思っていた。同じような職種とは言え、民間の自分とは立場が違う。
「いや、今ここで愚痴るような事じゃないな。」
「この状況、家族は知っているのか?何事も無ければ良いが.....。」
39 :
発生後2:2005/11/28(月) 15:28:03 ID:???
車内を見渡す。
疲れと興奮からか、落ち着かない若者がいる。
「地下鉄の職員、ジムと言ったな。」
マークが視線を投げたその先には、やかましく喚き立てるその姿。
「なんなんだよ!?ドッキリなのかよ!?」
「オレは仕事あけで、ただ飯食いに来ただけなんだよ!?」
「どうしてこんな目に遭わなきゃあならないのさ!?」
「何がどうなってんだよ!もう、ついてないよなぁ......。」
隣には配管工、デビットがいる。
先ほどから、腕を組んで押し黙ったままだ。
目を閉じたまま、口を開いた。
「クソが.....だまってろ。.....体力を消耗するぞ。」
「あんた、デビット...だったっけ?ク、クソってなんだよ!?」
マークは思う。
「デビット....今の状況に、少しも慌ててはいない。この落ち着き様はなんだ?」
「こんな場面は馴れっこだとでも言うのか?まさかな。」
「だがさっきの立ち回りと言い、若いのに対したヤツだ。」
隣に座るシンディ。行きつけだった、先ほどのバーのウェイトレスだ。
下を向いて考え事をしているようだ。
40 :
発生後3:2005/11/28(月) 15:28:47 ID:???
と、シンディは語りかけて来た。少し震えているようだ。
「ねえマーク。これは一体なんなの?どうしてウィルが?街の皆が?」
今にも泣き出しそうなシンディの両肩。その肩を強く受け止めた。
「大丈夫だ。戦争をしてるわけじゃない。必ず助かる。」
「ウィルは気の毒な事をした。ボブも、な。残念だが..」
シンディは思い出した。
親しい人を失ったのは自分だけではなかった事を。
「そうだったわね...ボブも....。ごめんなさい。」
「でも突然人が襲ってくるなんて、一体なんなの?」
「最近噂になってる、奇病とか事件とかが関係してるの?」
マークは努めて落ち着いた声で答える。
「何とも言えん。しかし無関係じゃないだろうな。」
シンディがつぶやいた。
「ジョージ達、無事に辿り着いたのかしら?」
「さっきも大きな爆発音が聞こえたわ。あれはなんなだったの?」
41 :
発生後4:2005/11/28(月) 15:30:47 ID:???
走行中に出くわした、数々のバリケード。
ルートのを変更を迫られた。何度も車輌を転回させる。
その時、またも暴徒の群れに囲まれた。
ジムとシンディが悲鳴を上げる。
こちらの車輌を運転していた警官が叫んだ。
「先に行け!こっちは大丈夫だ!」
前方の車輌から、緊迫した声が帰ってくる。
「トッド!.....分かった!署まで来るんだぞ!」
「ああ!行け!ドリアン!行ってくれ!」
なんとかそこは、警官とマークの銃撃、デビットのナイフで切り抜けた。
それからどのくらいたっただろうか。
通れる道を探していると、大きな爆発音と地響きがした。
運転席に身を乗り出し、尋ねる。
「君、さっきの音はなんだね?かなりの大きさだったが。」
運転している警官、トッドが答えた。
「作戦があったのさ。どうやら成功したらしい。」
「現場も近いし、廻ってみるか。応援も期待出来るかも知れないしな。」
トッドはハンドルをきった。
42 :
発生後5:2005/11/28(月) 15:32:04 ID:???
中央大通り。市のメインストリートだ。
多くの商店が立ち並び、大きな歩道橋がある。
週末のにぎわいを見せるはずの場所は、サイレンと怒号が飛び交っていた。
銃声も聞こえるようだ。空はいつのまにか朝日を迎えようとている。
トッドがぼやく。
「おいおい、成功じゃなかったのか?ちょっと待っててくれ。」
トッドは車を降り、警官達がいる方向に向かう。
遠目に何やら話し込んでいるように見えたが、首を振りながら戻って来た。
「駄目だ駄目だ。せっかく追い払ったのに、また集まって来たようだ。」
ジムが問いかける。
「集まる?集まるって何が?」
トッドの返事はこうだった。
「ああ、暴徒どもさ。一旦は静まったようだが、どこからかまた集まって来たようだ。」
「大した数じゃないらしいがな。せっかくのケビンの活躍も、無駄になっちまったな。」
シンディが聞き返した。
「ケビンですって?」
トッドは言う。
「ああ、さっきまで一緒だったろ?お互いお仲間のケビンさ。」
「あいつがかなり頑張ったらしい。」
「なんでここに来たのかな?まあ、路上封鎖で来ちまったんだろうが。」
その活躍話に少し驚くも、マークが言う。
「応援が駄目なら、何か武器でも譲ってもらえんだろうか?」
「あ!そうだよな!すまん、ちょっとまた聞いてくる!」
そうトッドが言い、車を降りようとした瞬間、デビットが叫ぶ。
「止せ!このまますぐに車を出すんだ!!」
43 :
発生後6:2005/11/28(月) 15:34:13 ID:???
皆が振り向く
「?」
「デビット?」
ジムがつっかかる。
「おい!アンタ!いったいなんなんだよ!......?あ、あれは!?」
デビットは後部を見ていた。
その視線の先には、通りに面した建造物。
その間の路地から湧き出る暴徒の群れがあった。
空は明るさを増してきた。その日差しの中、かなりの数がこちらに向かってくる。
トッドが叫ぶ。
「うわっ!なんだよ!まだこんなに!?おい!皆!後ろだ!」
しかし前方の警官達には、その声は届かない。
「くそっ!」
トッドが走り出す。
そしてマークが叫んだ。
「おい!無茶だ!車を出した方が良い!!」
後部からデビットが怒声を発した。
「構わん!俺がやる!出すぞ!」
シンディは戸惑っているのが分かる。
「え?え?あのおまわりさんは!?」
ジムは既に半泣きだ。
「もういいよ!早くここから逃げようよ!」
マークが叫ぶ。
「頼む!デビット!!」
素早く後部のドアから運転席に乗り込むデビット。
間近にせまる群衆。車をUターンさせる。
デビットは前方の群衆に、ためらう事なく突っ込んだ。
「....成仏しな!」
衝撃とともに、聞きたくもない音が、車内にこだまする。
座席に縮こまったジムとシンディは、耳を塞ぎ悲鳴に近い声を上げる。
「また、こうなってしまうのか?....忘れようとしていたのに!.....」
マークが恨むようにつぶやいた。
44 :
発生後7:2005/11/28(月) 15:36:26 ID:???
だが十数人を跳ね飛ばしたところで、
乗り上げた死体の為、車は大きく傾いてしまった。片輪が宙に浮く。
デビットが叫んだ。
「サノバビッチ!倒れる!掴まれ!」
「きゃあ────────ッ!!」
「おかあちゃ─────ん!!」
「神よ!!」
鈍い音をたて、横転する輸送車。
なんとか後部から車外に出ると、幸い廻りの暴徒もなぎ倒したようだ。
後部から這い出したシンディが、車体の下敷きになった物体を見て、震えている。
「あ、あたし、あたしたちどうなるの?これは現実なの?」
「ねえ ...マーク?この人お店で...何回か....」
立ち上がる事を忘れ、呆然とするシンディ。
駆け寄りざま、その震える頬を軽く張るマーク。
「いいか、シンディー!今は生きる事だけを考えるんだ!分かったな?」
後方からは、怒号と悲鳴、そして銃声が聞こえる。
その数は徐々に減って来ているようだ。
マークが吐き捨てるように言う。
「やはり....駄目か!!」
その時、ジムが言った。
「そうだ!この近くに!」
デビットが問う。
「何だ?」
「地下鉄の駅があるよ!なんたってオレサマの職場だぜ!」
「在ったな!行くぞ!来い!」
「ど、どっち?どっちだったかしら?」
「向こうだった!シンディ!GOGOGO!」
45 :
発生後8:2005/11/28(月) 15:38:18 ID:???
押し寄せる群衆を避け走りつづけた。
明るいところは彼らの反応も鈍るのだろうか?
そして、カイト兄弟鉄道中央通り駅の表示が見えた。
先頭はデビットだ。
「はやくしろ!走れ!」
シンディが走りながら振り返る。
「マーク!も、もっと速く!!」
そしてジム。
「マ、マーク!速く来いよ!あ、あの階段から!中へ!」
「構わん!先に行け!」
階段前で、ふと足が止まる。
振り向いたそこは、自分の知らない街並みに思えた。
遠くから聞こえる悲鳴、燃え上がる炎、爆発の振動。
「今更帰って来てしまったのか?」
あの蒸し暑い日々が甦る。あの時も.....
「いや....負けんぞ!」
決意とともに、階段を下りる。
その先には漆黒の闇が彼らを待ち受けていた。
46 :
決意の男:2005/11/28(月) 15:49:09 ID:???
調子に乗ってまたも投稿してしまいました。
文章は長いままですが、感想批評お待ちしています。
>34さん
感想とてもありがたいです。やっぱり励みになりますね。
これからも楽しんで頂けるよう精進します。
ただ何故か、笑える(笑えたのか?)話が書けなくなってしまいました。
これは>24さんと他の方に任せよう.....
>24さん
最初から爆笑させて頂きました!
笑える話はそのセンスが大事ですよね。うらやましい!
自分にはなかったようでした。
>36さん
まとめご苦労様です。
自分の文章が、まとめサイトに載るなんて。
恐縮の至りです。
どうもシナリオとシナリオの合間の部分が、自分には書きやすく感じます。
これからは「狭間の男」とするか......
多少長くても、自分は気にならないです。
っていうか楽しめました。
マークとケビンの相性が悪いことを彼自身の価値観から来る
感情として表現したり、ジムの感情表現の激しさ、デビの取捨選択の早さ等、
読んでいてますますOBキャラ達が身近に感じられそうなSSだと思います。
ツンデレでタフなアリッサや、気弱そうなのに芯は強いヨーコという
ある種明確な二人に比べ、今ひとつ性格的な特徴の薄いシンディですが、
今ひとつ日常から脱却しきれない様子など、シンディ好きな自分にとっては
個人的には大満足な内容でしたw
48 :
30:2005/11/28(月) 22:45:30 ID:???
>>46 自分も長い話を何度かUPしましたので、「こんなに長いの出して平気かなぁ」と思っている
のなら、その気持ちはよくわかります。
でも大丈夫、途中でダレることなく一気に読み切れました。
ひとつ気になった点をあげると、もうちょっと空白行を入れた方が読みやすいのではないかと。
シナリオを自分なりに繋げて間を考えてみるのはなかなか楽しいですよね。
今後の作品も期待しています。
49 :
24:2005/11/28(月) 22:57:45 ID:???
…グスッ…
ピーッ!ガチャ
「…やったわ!これでプレートゲッ…ケビン?泣いてるの?」
確か私が金庫を開けてすぐ、ケビンは泣きながらファイルを床に叩き付け、
デビットにスタンロッドを激しく要求したわ。
「殺してやりたいけど、気絶させるので我慢すっから!な?な?」
けれど、デビットはノーと言って、それを拒んだ。
代わりに…いつの間にか修理していた拡声器を渡して、肩を叩いた。
ケビンはなおも物欲しそうな、子供みたいな瞳でロッドを見てたけど、
いつもは寡黙なデビットが、優しくなだめていたっけ。
三人で署内を探索しながら、私とデビットが謎ときと戦闘をしている間、
ケビンは拡声器でマービンの日記を朗読して…フレッド、アンディ、トニー、
そしてケビンに詰め寄られて、マービンは仕切りに
「ノー!ノォォォ!」
と繰り返し、リタはずっと下を向いていた。
けど、それにより署内の人が全員集まったから、
丁度来た救助隊により、私達は無事救助された。
たこ殴りにされたマービンも命に別状はないし、兎に角命拾いして、ホッとしたわ。
…しかし、ケビンもデビットもヨーコもマービンも、
誰もが真実を知るよしもなかった。
あの日記帳がマービンの報告書と、マービンとリタの噂を基に、
ブライアン署長が密かにしたためていた、
「日記風のネタ帳」だったという事を。(ケビンの酒飲んだのも署長)
ケビンらが脱出して、数時間後。
警察署・東側オフィス
レオン「妙な死体だ、無傷だが死んでいる。ネームプレートには、'ジム'と書いてある」
「怪我をしたら、いつでも言ってくれ。」
そう言っていた男、医者のジョージ。
どうも物腰が好きになれず、いつも邪険に扱っていた。
フン、医者に何ができる?どうせ足手まといになる。
そう思っていた矢先の大量ゾンビ戦。
オレは不注意で深手を負ってしまった。
自力で立つ事も出来ず、仲間を捜す。
いた。ジョージだ。戦闘中か。
少し遠いがここなら聞こえるだろう。
「ジョージ!」
ジョージが答えた。
「ここの心配は無用だ!」
違う!お前じゃない!俺が・・俺が・・
犬死にか・・・クソッタレ・・・
(100%)
51 :
24:2005/11/28(月) 23:05:41 ID:???
>>決意の男さん
もったいないお言葉恐縮です。
いつも拝見させていただいていますが、その度にうまいな〜と唸っております。
私も普通の小説っぽいのを書いてみたいのですが、
毎回途中で行き詰まり、ってオチで終わるため、書きやすいおバカ路線にいってしまいます(汗
いずれ、ちゃんとした物を書いてみようと思います。
ご感想及びご指南ありがとうございます。
決意の男です。
>47さん
大満足!?喜んで頂けて光栄です。
毎回心配している文の内容(所詮自己満的な物だし)ですが、
お口に合っていたようで安心しました。
でもそろそろ本当にネタが尽きようとしています。(汗
>48 30さん
大御所たる30さんからご指南頂けるとは!
このスレの初期の頃、ずっと読者を続けていましたが、
30さんの作品及び作風に色々な衝撃を受けました。
自分の書く物が、シナリオ間を補完するような作品なのは、
ひとえに>30さんの影響による物に他なりません。
この度のご指南、恐れ多くも光栄です!
まだまだ自分には、投稿されている他の皆様のように、
完全創作は書けそうもありませんが、頑張って行きたいと思います。
>51 24さん
またまた爆笑ものをありがとうございます!
ジムの死体を前に佇むレオン!誰かにコラを作って欲しいところ!
これだけの物を書けるなら、通常ものはすぐでしょう。
初のシリアス物を、お待ちしております。
ちなみに実は、>50は私が書きました。
笑って頂けるでしょうか?
ギャグは難しい......
53 :
バイオ0:2005/11/29(火) 19:37:24 ID:???
『雑巾』『花瓶』『消毒用アルコール』
どれも用具入れにあった物だ。
最初に消毒用アルコールを花瓶に移す。
花瓶はあまり実用的ではないらしく、薄いガラスでできていた。細やかな装飾が施されている。
次に雑巾をナイフで引き裂き アルコールに浸した。古い雑巾は十分な量のアルコールを吸い込む。
(──仕上げよ)
花瓶の口に雑巾を押し込んで蓋をした。
即席火炎瓶の完成だ。
「ビリー もういいわ。下がって」
彼は扉を押さえたまま、顔だけこちらに向ける。
「一体何を……」
「対ヒル用の武器よ。………即席だけど」
二十センチ程の瓶を掲げて説明する。
「──上等だ」
そう言って笑いながら扉を離れた。直後に二体の化け物が入って来る。
「チッ……もう元通りに戻ってやがる!!」
ビリーの言う通り先程彼が粉砕したはずの一体は元通りの人型に戻っていた。まあ 元々集合体なのだから仕方が無いのだろう。
だが だからこそヒルそのものを潰す武器をこしらえたのだ。
ライターで火炎瓶に火をつける。
「……燃えなさい」
懇親の力を込めて瓶を投げつけた。
脆い瓶は簡単に割れ 一気に炎が燃えあがる。熱にやられたヒル達が次々と床に落ちた。
「レベッカ まだあと一体居るぞ!!」
私が瓶を投げつけたのは手前の一体だけで もう一体はまだノーダメージだったのだ。
「──わかってる!!」
ついで、と言わんばかりに予めバケツに移しておいたアルコールをぶちまけた。
先程とは比べものにならない程炎が燃えあがる。寧ろ火柱があがっている、と言った方が正しいだろう。
「……少しやりすぎじゃないか?」
「……自分でもそう思うわ……」
あまりの炎の勢いにこちらの身まで危うくなってきた。
「ま、まあ 結果的に倒せたんだからいいじゃない」
「……この炎はどうする気だ?」
「……えーと……」
きっとどうにかなるだろう。水は十分にある。
54 :
BIO 0:2005/12/01(木) 18:24:56 ID:???
ビリー・コーエンは疾走っていた。
このいびつな迷路のような館の中を、おぞましい化け物達が徘徊する館の中を。
ここには狂気しか存在しない、天地の法則を冒涜するかのように、死してなお飢えを慰める
ために生きる屍。自然が創り出すはずもない、生物として常軌を逸した体躯を誇る昆虫――
彼らは狂気の具現化、人の狂った心を具象化したおぞましいモノ共だ。
そう、それらは人間のまさしく異常ともいえる研究によって産み出された者たちだったのだ。
狂気の産物しか存在しないこの館で、果たして常人が正気を保つことだ出来るだろうか?
否、おそらく無理である。軍人としての経験を積み、一般人よりも肉体を鍛え、精神を鋼鉄
神経をワイヤーの強度まで強化した自分でさえも、一刻も早くこの悪夢のような惨劇から
逃げ出したいのだ。あるいは逃げ出すことが不可能ならば、いっそのこと化け物たちにこの身を
預けてしまえばいい、終わることない悪夢と、覚めることのない眠り、どちらが人として幸せ
だろうか? そんなことは考える余地もない。
そうだ、楽になってしまえばいい、今ここで拳銃をこめかみにあて、人差し指にわずかに力を
込めるだけで、この悪夢は終わりを告げる―――
いや、出来ない、そんなことは何があっても出来るわけがない。
この狂気の館に居続ける恐怖よりも
化け物に襲われる死の恐怖よりも
自分が狂ってしまう恐怖よりも
そして、弱い自分が負けそうになる恐怖よりも
心の奥底に、くすぶっていたなにかが、彼の心を侵食する闇に負けまいとしているからだ。
55 :
BIO 0:2005/12/01(木) 18:26:06 ID:???
通信機から、助けを求める声がする。その声は弱く、風の前に消えそうな灯火のようにか細い。
レベッカ・チューンバース、彼と共にこの悪夢を彷徨う相棒。その彼女が今、生命の危機に脅かされている。
たとえ若くして大学を卒業するほどの才能を持ち、S.T.A.R.Sに在籍するほどの才能を有していようとも
拳銃の扱いを知り、薬物に造詣が深く、生存の術を学んでようとも。年齢を聞けば18歳、まだカレッジもしくは
ハイスクールに在学するであろう年齢だ。
ビリーはすっかり忘れていた。
初めて二人で協力して戦闘をした時、彼女の銃を構える手が微かに震えていたことを
負傷した自分の傷跡を見て、一瞬目をそらした後、それでも必死に応急処置をしていた姿を
同僚の無残な死体を見たときに、彼女の瞳にあふれそうな涙を必死になってこらえていたことを
そして、そういった姿をごまかすために、さとられぬように、いつも笑顔を振る舞い
元気いっぱいの姿で自分を安心させようとしていたことを
彼女は確かに強い、それでもまだ彼女は子供なのである。
こんな血なまぐさい悪夢に居るべきではない女の子、守られるべき存在なのだ。
しかし彼女は自らを鼓舞し、決してビリー・コーエンという大人に遅れることなくついて来た
それどころか、少しでも力になろうと自分のもてる力を総動員し、霧散しそうな勇気をふりしぼって
ここまで彼の頼れるパートナーとして振舞ってきたのだ。
その彼女が助けを求めている
ならば自分が助けなくて一体誰が彼女を助けるというのだ。
56 :
BIO 0:2005/12/01(木) 18:30:08 ID:???
扉を開けた瞬間に、目の前の死体が起き上がり襲い掛かってくる。ショットガンをすばやく構える
右手をグリップ、左手で銃身を支え、目前の標的が自分がゾンビに変容したことを認識する前に、頭部を
吹き飛ばす。ゾンビから再び死体に戻ったであろうその瞬間をコンマ数秒で確認すると、まだ惰性によって
歩き続ける右側面を走り抜ける。食堂の奥では、また新たなうめき声を共に死体が蘇りつつあったが
わざわざかまっている時間はない、今自分は敵を倒すためにここにいるのではない、彼女を助けるために
疾走っているのだ。
心の奥の何かが、また一つ強い脈動するのを感じる。
そう、自分が海兵隊に志願したのは、弱者を理不尽な暴力から守るためだった。
弱いからという理由だけで、弱者が強者に踏みにじられることが許せなかった。
彼らを守るために、自分は強くなると決意したのではなかったのか!?
階段を飛ぶように駆け下り、新たな扉を開ける。脳内に引いた館内の構造では、この先に
レベッカがいるはずである。しかし初めて入る部屋には、すでにおぞましい先客がいた。
見た目は猿に見えるが、その大きさと、皮膚を破くばかりに膨張した筋肉、草食動物に
あるまじき牙と爪、なによりも爛々と光るその紅い目は、彼らが安全な生き物であることを
真っ向から否定していた。かの存在はすでに獰猛な野獣のような空気を溢れんばかりに室内に
満たし、見慣れぬ侵入者をすでに視界に捕らえていた。そして、微かに残る彼らの脳組織は、
ビリーを殺すべき敵だと判断を下した。猿独特の四速歩行にも似た動きでゾンビとは比べく
もない敏捷さでビリーへと近づいてくる。
57 :
BIO 0:2005/12/01(木) 18:33:09 ID:???
初めて見る、おそらく今まででの化け物の中で最も戦闘能力を、否、殺傷能力を有する彼ら
しかも数は一匹ではなく確認できるだけでも二匹、気配から奥にはおそらくもう一匹、しかし
ビリーに恐怖はない、もはや彼はすでに洋館を彷徨う被害者などではなく、押し付けられた運命に
正面から立ち向かう戦士(ソルジャー)である。ならば、今の自分になにを恐れることがあろうか。
あの事件以来、忘れていた気持ちをビリー・コーエンは思い出す。
彼の奥底にくすぶっていたものは、すでに閃光となって、彼の心の恐怖を追い払った。
それは、守ってみせるという雄々しい鋼鉄の決意、理不尽な力に対して燃え上がる怒りの炎
そして何よりも強い光を放つ、自分の中の迷うことなき正義の心。
「邪魔だ、エテ公!!」
ビリーが吼える。構えたショットガンから耳を叩く銃声と硝煙が立ち昇る。
それは、今まさに始まった戦いへの宣戦布告であり、反撃の狼煙だった。
58 :
BIO 0:2005/12/01(木) 18:34:51 ID:???
シリ^−ズ中、一番好きなバイオ0の
最もドキドキしたシーンを小説化
少し暑苦しくて臭いですが、どうかご容赦を
59 :
シェリー:2005/12/01(木) 20:13:49 ID:???
レベッカ・チューンバースって…
60 :
シェリー:2005/12/01(木) 20:37:34 ID:???
最終回までもう少し、皆さん一度読んで見てください。
>>31 前にはウェスカー、後ろにはなぜかジル。二人は銃を腰に潜ませている、いつでも撃てる位置に手を置いている。クレアは…というとライター、弾切れのハンドガンとショットガン。
「囲まれた!!必至だ…」
「必死だよ」
と…ウェスカー。
オイオイ
ジルはなにか、戸惑いがあるのか…手が震えていて、左腕で右腕を押さえようとしているがどうやら右腕は言うことを聞かないらしい。
「今だ!!」
クレアは途端にジルを盾にしてウェスカーから身を隠した。「何!?」
ウェスカーもこれには驚いたらしく、一瞬、目を丸くした。クレアもひとまず唾を飲んで、安心した。
「ウェスカー!!これで撃つ事はできないでしょ??」
クレアはジルに隠れながらウェスカーにどうだといわんばかりの大声でそう言った。
だが…
バン バン バン
「!!??」
クレアは銃声が聞こえるとすぐに後ろを振り返った。
「誰が撃てないって??お嬢さん??」見るとジルは頭から血を流して倒れている、ピクリともうごかない。すでに死んだようだ。
「ジル!?」
クレアは倒れたジルを腕に抱えたが…即死か…
「そいつも失敗作だったって事だよ」
「なんですって!?」
ウェスカーは(笑)ながらクレアに銃を向けた。
カチャ…
「your turn…」
絶体絶命か…クレア…
「ひ…一つだけ教えて…、なぜジルはあなたの仲間に?」
クレアは時間を稼ごうとウェスカーに話しかける…
「仲間…?そいつは俺の部下さ…しもべさ!!生まれた時からな!!」
ウェスカーの意味深な言葉に対してクレアはまたも話しかけた。
「生まれた時…?」「そうさ!そいつは俺がこの世にバイオテクノロジーで生み出した最初の化け物さ!!」
おお!投稿ラッシュだ!面白い!活気づいてきましたよ!?
62 :
24:2005/12/02(金) 23:32:53 ID:???
ラクーン市警
教えて?子供相談室
「…ぼくはにんじんがにがてです。そのせいで、同じクラスのともだちにもいじめられてしまいます。どうしたらいいですか、おしえてください」
ラクーン市 マイケル君(8さい)
…人参ごとき、男なら食え。好き嫌いなぞしないことだな。
友達にいじめられる…だと?そんな奴なぞ、お前からきっぱりと縁を切れ。
いいか、所詮は信じられるのは己のみ…自分だけだ。
独りでも生きていけるよう、今からでも遅くない。ひたすら自分を鍛えて、鍛えあげろ。
何なら…特別に俺が鍛えてやってもいい。確実に仕留められる棒の振り降ろし方から、
スタンロッドの作成方法、華麗なナイフさばきまで、あらゆる鍛え方を教えてやる。
住所は…
マービン「ダメだこりゃ」
ん〜イマイチ(-.-;)
64 :
シェリー:2005/12/03(土) 19:45:47 ID:???
バイオ4が発売されて二日立ちました…私はすでにGC版をクリアしているのでPS版を買う予定はありませんが、凄い羨ましいです。彼らが…
>>60 ウェスカーの話の中で『バイオ』という言葉が何度でてきたであろうか、ジル・バレンタインはウェスカーの組織で作られた戦闘兵器、人間の子ではないようなのだ。だが彼女は人間といる時間が長くすっかり自分も人間だという風に思っていたらしい。
「このZウイルスをあいつの右腕に注入した結果、あいつは自己を失い、戦闘兵器としての自分を甦らしたというわけだ」
「許せない…!!」クレアはジルを床に置き、ジルの持っていた銃を手に握り締めた。
「さぁ、お話は終わりにしよう…」
ウェスカーは指をならし、
カチャ…
マグナムをクレアにむけた。
「ふん…そうね…」クレアも立ち上がり、ジルの銃をウェスカーに向けた。
カチャ…
「勝負よ…」
「一発だ…!一発で俺の体に傷をおわすことができたらお前の勝ちだ」
クレアはじっとうなずき、その額からは汗が垂れていた。
ウェスカーとクレアは互いに銃を向けて間合いを取った。
…
沈黙が続く…
…
「行くぞ!!」
ウェスカーは叫んだ。
バンバン
2発の弾が発射…
くっ!!
クレアはしゃがみ、そして左側に飛び込んでこれを交わした。
「どうした!!」
バンバン
さらに2発。
クリアは弾が飛んでくる逆に飛び込み、これをかわしついに銃を放った。
「いっけえええ!!」
バン
だがウェスカーはこれを避けようとせず腕でこれを止めた。「やった!」
だがウェスカーはびくともしていないで、いきなり笑いだした。
「はははは!!クレア!!お前はこれで死ぬ!!」
ウェスカーは自分の腕にささった弾を抜いた。血が滲みおどろおどろしく垂れている…紫色の血が…
「Zウイルス開放!!!!!」
「なに!?」
クレアはこれをわけがわからず見ていた。
なんとウェスカーの腕から流れ出した血はウェスカーの足に垂れていた。
ウェスカーは血を手で身体全体に塗りたくった。
すると紫の血がスライム状に変形し、ウェスカーの身体をつつみこむ。
「完成だ…」
ウェスカーはそのスライム状の液体を自らの腕ではぎ取った。
その中身はすでにウェスカーではなく、頭からは角が生え、腕は大の大人五本分はある。手先は右腕からは爪がのび、左腕は盾のようになりウェスカーの身を守ることができる。
クレアはアレクシア、そしてスーパータイラントを思い出した。
「また…怪物か…」
>>62 おもろいです
デビ好きなので
もっと〜〜
デビ、子供には優しいんだなw
真面目な奴ほど崩すと面白いっていうのは、笑いの基本ですねwww
67 :
24:2005/12/04(日) 13:23:42 ID:???
ラクーン市警
教えて?子供相談室2
「ぼくは、小さいころからおよげません。
だから、うみやプールでともだちにも先生にもわらわれてしまいます。
どうしたらおよげるようになりますか?
教えてください。」
ラクーン市 テリー君(7才)
…人参の次は金槌か。最近の子供は軟弱だな、
しかも金槌ときたか。
…致命的だな、どんな親に育てられたのか、顔が見てみたいものだ。
お前が乗っていた船が沈没したとしよう。
どうなるか…解るな?お前は助からない、つまり即死だ。
この先お前が生き残る為には、お前が泳げる様になるしかないんだよ。
…何なら、俺が泳ぎ方を教えてやってもいい。最近、配管工を辞めて、船旅の予定がある。その船上でお前を鍛えてやる。
お前にやる気があるなら、船の整備の仕方も教えてやってもいい。
海の男になれるチャンスだ。
住所は…。
リタ「…私も泳げない…。」
マービン「なはは!?Σ( ̄○ ̄;)。
次からケビンにしよう!な?な?」
ん〜やっぱりイマイチ。
決意の男さん、50、なかなかでしたよ!
ケビンバージョンとかもおもしろそうですね
70 :
ゲーム好き名無しさん:2005/12/04(日) 23:41:41 ID:sQ0dkRcP
アウトブレイクのキャラじゃないと駄目なんでしょうか?
バイオは2と3しかやったことありません。
アウトブレイクのことは全くわかりません。
2や3のキャラや全くのオリジナルキャラ出してもOKですか?
アウトブレイクはキャラが濃いのでネタになりやすいけど、無論2や3でもOK。
バイオハザードの枠から飛び出すネタになるとスレ違いになるけどね。
それにこのスレ、アウトブレイクスレから派生したスレだし。
73 :
シェリー:2005/12/06(火) 00:38:55 ID:???
寒い…雪降った…学校行くのやだ…でも小説は最後までかかなきゃ!
>>64 クレアは今までこのような怪物をなんども見てきた。まずクレアはGを思い出す。
そういえば…ジーンズはいてたなぁ〜
アレクシア…
あぁアルフレッドキモかったなぁ〜
だが、目の前のウェスカーは今まで以上だ。キモい。
だが真剣に考えてこいつを倒さなければここから出る事はできない。
だがどうやって倒せば…?
「お嬢さん…どうした?かかってこい」ウェスカーはクレアをあきらかに誘うように指でカモンといった感じに挑発する。
だがクレアは勝てる自信が無い。武器もジルのベレッタ一丁しかない。
「行くしかないか…」
クレアは銃をギュッと握り締め、ウェスカーを見た。
「ウェスカー…いくわよ…」
クレアの腕はあきらかに震えていたが、どうせ逃げられないのだからやるしかないと思った。
「かかってこいや…」
74 :
24:2005/12/06(火) 19:57:19 ID:???
ラクーン市警
教えて?子供相談室3
電話編
プルルルルル、ガチャ
「…もしもし」
「…。」
「あの…もしもし」
「…デビッドだ。」
「…サムです、はちさいです」
「…」
「用件を言え…」
「…えっと…」
「…冷やかしなら切るぞ?」
「えっ!?あっ、あの…僕、学校でいじめられてて、それで…」
「…ああ。」
「僕、どうしたらいいのかわからなくて、だから、あの、教え…」
「学校辞めろ」
「…え?」
「学校等行かなくても生きていける、俺もそうした。」
「え?でもそれじゃお父さ…」
「このまま学校に行ったらどうなるか、考えろ。」
「…。」
「最近の子供は軟弱な上、見境がないからな…」
「…。」
「最悪、殺されるかもな…」
「!!」
「死ぬんだよ…お前は…」
「…(((;_;)))ママァー!ブツッ」
プー、プー、プー。
…フン。
リタ「マービン、早速抗議の電話が来たわ。
ひたすらデェィビィィィって絶叫してるんだけど…親御さんかしら?」
マービン「…あいつ降板な、
次はケビンか先生にやってもらうか。なぁ、リタ…」
リタ「何?」
マービン「何で署長はこんな企画立ち上げたんだろな?俺…もう」
リタ「…今日も飲みにいきましょ。」
(-.-;)
>74 24さん
いつも面白い作品をありがとうございます。決意の男です。
楽しく読ませてもらっております。黒幕は署長とは!
ジョージならまともに回答しそうですが、ハーイ!だしな。
自分の作品にもありがたい評価を頂き感謝しております。
しかし、やはり24さんの域には達していないようです。
修行が足りないようだ。
現在新しい文の途中なんですが、どうもこれは駄目そうです。
スレ汚しになりそうですが、気が変わったら投稿するかも知れません。
いつになるか分かりませんが、またお目にかかれたらと思います。
(何を書いているか分からなくなってしまいました。)
ママァー!ワロスw
またゴミ箱に捨てられるマービンの胃薬の袋が増えるわけだな。
次はケビンか意外なところでNPCの皆さんとか希望w
(アーノルドとか気持ちよくムカツク回答してくれそうだ)
77 :
24:2005/12/06(火) 22:40:09 ID:???
決意の男さん
ご感想感謝ですm(_ _)m
全然駄文ですよ(^_^;)
殆んどその場のおもいつきで書いてますから(汗
ちなみに、少年のお父さんはマークだったりします(笑)
先生バージョン、リク?のあったケビンバージョン、
マークバージョンもネタが出来つつあるので、
出来次第投下します
m(_ _)m
>>24さんのも、シェリーさんのもおもしろいですよ^^頑張って!
79 :
シェリー:2005/12/07(水) 15:21:31 ID:???
ありがとうございます。
今のがもうすぐ完結するのでそしたらまた新しいものを書きたいと思います。
これからも批評、感想、その他もろもろお願い致します!
カールの続きはまだぁ?
なにげに楽しみに待ってます
がっちゃ!
81 :
シェリー:2005/12/07(水) 19:25:17 ID:???
最近、友達がバイオ4の話しかしません。他のバイオは?と聞いたらあんなの糞と言われました。私は少し心が痛みました。
>>73 弾は十二発…これで決めるしかない…
クレアはそう思い、銃を握りながら走った。
ウェスカーもこれに続くように走る。
とりあえず…ウェスカーを疲れさせれば…あんなデカい体で疲れないはず無いもん…
だがクレアの思いは現実とは異なった。ウェスカーはクレアの走る速さより2倍、いやそれ以上に速い。
あっというまに追いつかれた。
「鬼ごっこはもう終わりかい?」
ウェスカーは疲れている様子すらない。「はぁ…はぁ…逃げてるだけじゃ…無理みたいね…」
クレアは呼吸の乱れが激しい。一瞬、クレアが前方にふらついた…そのとき!!
「終わりだな…死ね!!」
ウェスカーは長い爪をクレアの胸部目掛けて突き刺そうする。クレアはこれに気付き避けようとする。
バンバンバン
「うおぉぉ」
いきなり銃声がしてウェスカーは背中を撃たれたらしくそのままクレアに倒れかかった。
「…間に合ったみたいだな」
クレアは声のする方をみた、するとそこには男が銃をかまえて立っていた。
「クレア?待たせたな」
クレアはすぐにその男の方へ走っていき、抱き付いた。
「クリス!!!!」
82 :
シェリー:2005/12/08(木) 01:48:46 ID:???
前スレぶりの連投です。頑張ります。
>>81 「クレア!」
クリスはクレアを抱き締めた。
クリスはクレアに今まで身に起こった事を話した。
ジルがいきなり自分を襲い、捕まり、気がつくとウェスカーがいて、スティーブが目の前で殺され、、気を失い、目が覚めると誰かが自分を手当てしてくれていて、体の痛みがほとんど抜けていたこと。
「ジルだわ!」
「what?」
クレアはジルがウェスカーに撃たれて死んだことを話すとクリスは驚くなり、十字をきった。
「ジル…」
クリスとクレアはすっかり言葉を無くして落ち込んでいる。「クリス!!!」
この声はウェスカー?!
「兄妹話は終わったかい?」
「ウェスカー!?お前、その体は?!」ウェスカーはクリス達を睨み付けた、さっき銃弾の傷跡からは緑色の血がポタポタと垂れている。
「クレア、下がっていろ」
「OK」
クレアはクリスの後ろにあった物陰に隠れた。
さぁウェスカーはクリスを見るなり、舌を出して唇をなめ回すと、触手を伸ばしクリスを攻撃してきた。
だが、クリスもお馴染みの攻撃としてこれを回避する。
クリスはサムライ・エッジを持ち、ウェスカーの頭を常に狙う。
ウェスカーはまた触手を伸ばすが、クリスはこれを待っていたかのように、ウェスカーの左側に飛び込み銃をかまえて、「くらえ!!」
バンバンバン
だがウェスカーもさっきより目に見える分、反応が速い。
「同じ攻撃が二度と利くわけなかろう…」
ウェスカーは弾丸を自分の左腕でとめた。どうやら全く利いていないようだ。
「まだまだ!」
83 :
ゲーム好き名無しさん:2005/12/08(木) 14:31:59 ID:LBesDkOE
「クレア!w」
クリスはクレアを抱き締めた。
クリスはクレアに今まで身に起こった事を話した。
ジルがいきなり自分を襲い、捕まり、気がつくとウェスカーがいて、スティーブが目の前で殺され、、気を失い、目が覚めると誰かが自分を手当てしてくれていて、体の痛みがほとんど抜けていたこと。
「ジルだわ!www」
「what?ww」
クレアはジルがウェスカーに撃たれて死んだことを話すとクリスは驚くなり、十字をきったw。
「ジル…www」
クリスとクレアはすっかり言葉を無くして落ち込んでいる。「クリス!!!w」
この声はウェスカー?!www
「兄妹話は終わったかい?w」
「ウェスカー!?wお前wその体は?!www」ウェスカーはクリス達を睨み付けた、さっき銃弾の傷跡からは緑色の血がポタポタと垂れている。
「クレア、下がっていろw」
「wwぅえwwwwwwwwwぅえっうぇwwwwwwwwwwwww」
84 :
ゲーム好き名無しさん:2005/12/08(木) 16:12:39 ID:hqie7cB+
もし『バイオハザード』が日本で起こったら主力武器はスポーツ用品になるのか?
ハンクですら生き残れるか微妙な所だ。
しかし日本人の持ち前の適応力で数年後にはこんな感じになってるやもしれない。。。
「いってきまーす」
「ちゃんとバット持った〜?抗体は〜?」
「大丈夫!ちゃんと持ったよー!」
「まだおじいちゃんがうろついてるから気をつけるのよ〜?」
「おじーちゃんまだゾンビやってるの!?もう2年はたつよ!」
「伊達に大戦帰りじゃないわ。隊列からはぐれない様にね」
「はーい!おかかーさんも装甲シャッターを閉め忘れないでね!いってきます!」
このスレの小説はギャグ系が多いから、真面目なのを投稿しようか迷います…
86 :
シェリー:2005/12/08(木) 20:07:25 ID:???
>>85 真面目なのもバッチ来いだと思うよ。
ところで携帯厨なんで昨日串通して初めてまとめサイト見た。
まとめサイトの管理人さん本当にありがとう。
これからも無理の無い程度に宜しくお願いします。
88 :
ゲーム好き名無しさん:2005/12/08(木) 20:30:52 ID:bTC82Hb1
89 :
ゲーム好き名無しさん:2005/12/08(木) 20:34:32 ID:bTC82Hb1
どうすれば文章が書けるのか不思議です
May 9, 1998
夜、警備員のスコットとエリアス、研究員のスティーブとポーカーをやった。
スティーブの奴、やたらついてやがったがきっといかさまにちがいねェ。
俺たちをばかにしやがって。
May 10, 1998
今日、研究員のおえら方から新しい化け物の世話を頼まれた。
皮をひんむいたゴリラのような奴だ。
生きたえさがいいってんで、豚を投げこんだら、奴ら、足をもぎ取ったり内臓を引き出したり遊んだあげくやっと食いやがる。
May 11, 1998
今朝5時頃、宇宙服みてえな防護衣を着たスコットに突然たたき起こされて俺も宇宙服を着せられた。なんでも、研究所で事故があったらしい。
研究員の連中ときたら、夜も寝ないで実験ばかりやってるからこんな事になるんだ。
May 12, 1998
昨日からこのいまいましい宇宙服をつけたままなんで、背中がむれちまって妙にかゆい。いらいらするんで、腹いせにあの犬どもの飯を抜きにしてやった。
いい気味だ。
May 13, 1998
あまりに背中がかゆいんで医務室にいったら、背中にでっけえバンソウコウを貼られた。
それから、もう俺は宇宙服を着なくていいと医者がいった。
おかげで今夜はよく眠れそうだぜ。
May 14, 1998
朝起きたら、背中だけでなく足にも腫物ができてやがった。
犬どものオリがやけに静かなんで、足引きずって見に行ったら数が全然たりねえ。
めしを三日抜いたくらいで逃げやがって。
おえら方に見つかったら大変だ。
May 16, 1998
昨日、この屋しきから逃げ出そとした研究いんが一人、射さつされた、て はなしだ。
夜、からだ中 あついかゆい。
胸のはれ物 かきむし たら 肉がくさり落ちやがた。
いったいおれ どうな て
May 19, 1998
やと ねつ ひいた も とてもかゆい
今日 はらへったの、いぬ のエサ くう
May 21, 1998
かゆい かゆい スコット― きた
ひどいかおなんで ころし
うまかっ です。
4
かゆい
うま
どう見てもコピペです
本当にありがとうございました
>>91 おまwどっからコピペしてきてんだよww
94 :
22:2005/12/09(金) 00:45:58 ID:???
東京ヴァイオ早く終われよ。引っ張りまくるな。東京脱出で終わらしてたら
秀作だったのに(今は駄作。ここから面白く終わらせれたら秀作になる可能性はあるけど)
95 :
22:2005/12/09(金) 01:02:03 ID:???
まじでさっさと終われ。「デ○ノ」とか連載してる少年誌みたいに引っ張るな。
よほどうまい腕を持ってないと、引っ張り続けたら駄作になるだけ。あとシェリー
は小説書くな。シェリーの書いた小説はハッキリ言って駄作だらけだ。読む気もせん。
96 :
シェリー:2005/12/09(金) 07:11:48 ID:???
俺もそう思う。
ブレット
クォリア
スミス
名前と設定決まった。
この三人メインで創作行こう!
>>85です。
取りあえずキャラ設定だけ決まりました。
テリー
ジェームズ
ジョニー
の3人を主人公にして、あとアウトブレイクやらなんやらの敵を出そうかと。
そろそろ誘い受けやめろよ('A`)ウザー
急に駄目駄目な勢いになったなおい。
・キャラの背景などを設定するのが好き
・話を始める前に設定から考える
・既存のキャラよりもオリジナルキャラのほうが強い
・というか主人公最強
・感想がないと凹む
・話をかくまえに「ここからはこうなるんだよ!」と話したくなってしまう
当てはまるものが多いほどアタマの中が若い書き手だ!気をつけろ!
まあ書き手たるもの一度は通る道だ!!
>ALL書き手
構わん!行け!行くんだ!
>>85っす。一応出来ました。
テリーとジェームズとジョニーは良きポーカー仲間であった。
今夜も朝までポーカーをやり続け、
その内3人共ぶっ倒れて真昼間までぐっすりと眠っていた所であった。
「ゔ〜テリー…ジョニー…」最初に目覚めたジェームズは二人を揺すった。
「あ゙〜?おー頭痛ぇ…」テリー。酒に弱いくせにガブ飲みする奴。
「あぁ……うへぇ…眠ぃ」ジョニー。この中では一番学力がある。
この3人は同じ職場で知り合い、家も近くだったため
週末はいつでも朝までぶっ通しでポーカーをやっていた。
「いや〜…眠い!…今日は何しようか?ん?ジョニー?」
「家に帰るに決まってんだろ?」
「いいじゃんよ近いんだから!な?ジェームズ」サイコロをふっているジェームズに話を振った。
「ん?…いや…ん〜…俺も帰るかな」
この3人にはこの後、とてつもない恐怖に陥れられる事になる…。
104 :
101:2005/12/10(土) 23:21:05 ID:???
銀嶺の鉄と透明のガラスで統一された、無機質な廊下。
下水処理施設とは肩書きだけのアンブレラの研究所で、俺は剣呑極まりない状況に追い込まれていた。
「クソッタレ・・・」
俺はその日何回目になるかも分からぬ罵声を吐き捨てる。
化け物が溢れ返った街を逃げ回り、映画顔負けの異形達を見てきた俺が、
しかし度肝を抜かれるような怪物がそこにいた。
骨格こそは人の形を留めているものの、その身体を覆う緑色の皮膚は明らかに爬虫類のそれであり、
強靭かつ柔軟な、あたかも防弾チョッキのような役割を果たしていた。
そして鮫の如く鋭い歯が乱雑に並ぶ口腔から汚らわしい涎を垂れ流し、
その左腕には人間の肉など容易に切り刻めるであろう爪が並び、俺達の喉笛を掻き斬ろうとしている。
ここの研究員の間では「ハンター」と呼ばれているらしい化け物が、俺達を殺すべく迫ってきているのだ。
眼前の現実離れした光景に畏怖しそうになる精神を鼓舞し、俺は愛用のコルト・ガバメントを構えた。
銃身を固定し、照準を移動。愚鈍そうな見た目に似合わぬ速度で接近してくるハンターの頭部を狙う。
そこですぐ発砲する愚は犯さず、相手が十分近づくまで待つ。
ハンターが俺を間合いに捕らえ、その死神の鎌の如き腕を振るう一歩手前の、刹那の硬直。
その瞬間を逃さず、俺はコルト・ガバメントの引き金を絞った。
銃身から吐き出された灼熱の鉛弾は、狙い違わずハンターの頭部に命中。
その強固な皮膚を容易に突破し、臓器を攪拌し、背後に抜けた。
一撃で急所を打ち抜かれたハンターは、耳を塞ぎたくなるような絶叫とともに絶命。前のめりに倒れ、痙攣した。
一拍遅れて、桃色の臓器と血液が混じった物体が廊下に散乱。濡れた布が叩きつけられたような音を立てる。
そこでようやく空薬莢が床に落下。修羅場に似合わない澄んだ音階を奏でた。
その音に耳を傾けることもせず、俺は背後を振り返った。
105 :
巣窟前1:2005/12/11(日) 01:26:21 ID:???
「ツイてるぜ。まったく。」
輸送車の後部座席でケビンは考えていた。
まるで全てが夢物語のようだった。
突然の惨事。その当事者とは思えぬ自分。
たいして怪我もせずに、切り抜けられたのが幸運だった。
皮肉めいた言葉が口をつく。
「ま、仕事よりは退屈しねえが。」
押し寄せる暴徒達。その全てが正気を失っていた。
仲間達の後を継ぎ、なんとかその作戦は成功させた。
同僚達が事後処理に駆けつけはしたが、まだ全て終わっていない。
「こりゃあ簡単には治まりそうもねえな。」
現に街は混乱の極みに達しているようだ。
あちこちから煙が上がり、風に乗って悲鳴のようなものも聞こえる。
同行の仲間達は、正に一市民だ。自分達警察とは違う。
自分たちには、もしもの時の覚悟がある。しかし市井の人々は違う。
彼らが心配な事もあり、後は仲間に任せるとその場を後にした。
106 :
巣窟前2:2005/12/11(日) 01:28:25 ID:???
両手を後頭部に当てて、背伸びをしながらシートにもたれた。
事件発生から同行していた面々は、暴徒の襲撃で途中で二手に別れた。
別れた仲間達を思う。偶然バーに居合わせた彼らと同僚のトッドだ。
「トッド達は無事だろうな?まぁあいつも警官だ、なんとかするか。」
「ふぅ.......ったく、あのカタブツが一緒だったってのがな。」
「こんな状況で、また説教されるのかよ。カンベンして欲しいぜ。」
以前にカウンターで隣り合わせた際、彼にそれとなく話しかけられた。
酔いのせいもあり、彼の話は相づち程度に聞いていた。
すると彼も飲んでいたせいか、口の廻りが良くなってしまったようだ。
市民を守る職務の責任、警官としてのあり方、それらに臨むべき姿勢をケビンに語る。
「なんでマービンでもねえおっさんに、こんな事言われなきゃなんねえんだよ?」
苛立ったケビンをシンディとウィル、そして彼、マークをその友人ボブが止めた。
「あんときゃあ参ったよな。せっかくの酒がマズくなっちまった。」
そしてふと思う。こんな事を考えられる自分は、まだ正常なのだと。
107 :
巣窟前3:2005/12/11(日) 01:31:37 ID:???
「それに普通じゃなさそうなヤツも居たしな。デビット...だったっけ?」
「かなりヤバい臭いがしたぜ。前科者なのか?リストにはなかったがな。」
「俺が言うのもなんだが、あの目つきは並みじゃねえ。」
「かなりやりそうだし、道中間違いはないか。」
「シンディも一緒だよな.....大丈夫なんだろうな?無事で居てくれよ。」
車輌に同乗しているのは、記者と医者そして学生、同僚のドリアン。
先刻を思うと、今生きているのが不思議なくらいだった。
「皆には感謝してるぜ。こんな俺に着いて来てくれてよ。」
先刻の事だった。
相次ぐバリケードに車輌は遮られ、たまたま通りかかった歩道橋。
そこから見た街の惨状。圧倒的な暴徒の群れ。市警の仲間の叫び。
マービンや上役からは小言ばかりだが、事件だけは片付けて来た。
「遅刻?気にすんなって。やるべきことは、しっかりやってるだろ?」
そんな姿勢のいつもの自分だが、相手はこの数だ。
だが気がつくと、自分は走り出していた。なぜだろう?
それに守らなくてはならない市民もいるのに。
本当にどうしてなのだろう?
自分は走り出していた。
108 :
巣窟前4:2005/12/11(日) 01:34:30 ID:???
後方からアリッサの怒声が飛ぶ。
「ちょっとアンタ!どうするつもりなのよ!」
「まさか、行くってんじゃないでしょうね!」
ジョージは困惑しているのだろう。当然だ。
「ケビン!待ってくれないか!この状況だ、それに私たちだけでは......!」
ヨーコは黙って着いて来ているようだ。
しかし今、ケビンが考えている事を、代弁するかの様に言った。
「...あのおまわりさん達を助けるの?...私たちにできるの?」
そんなヨーコに、皆に、そして自分の心に力強く答える。
「いや!やるしかねえ!これ以上騒ぎが広がったら、押さえらんねえ!」
「俺一人で行く!お前らはドリアンの所に戻れ!」
真っ先にアリッサが答えた。
愚痴りながらも着いてきたようだ。
「何言ってんのよ!今更戻っても助かる保証はないでしょ!」
「誰かがやるしかないんでしょ!でも..なんで...あたしなのよ!」
「良いわよ!手伝ってあげるわ!そのかわり、責任取っ...ああもう!」
ジョージも心を決めたようだ。
「......そうだ!私たちしかいないのだ!私たちがやらねば!」
「あ!しまった!バーに家のキーを忘れてきてしまったよ!」
アリッサが苛立つ。
「ジョージ!そんな呑気な事行ってる場合じゃないわよ!!!」
ヨーコは荷物を確認しながら着いて来る。
「...忘れて来た武器はないわね。輸送車からあるだけ持って来れたし。」
そんな彼らに、振り返らずに感謝した。
「すまねえ!必ず返す!恩に着るぜ!!」
109 :
巣窟前5:2005/12/11(日) 01:36:44 ID:???
そして起った戦闘。いや戦闘とは言えない、皆が生きる残る為のあがき。
そんな中、少なくとも自分にだけは確固たる決意があった。
仲間の遺志を継ぐ。そしてやり遂げる。それだけが心の中にあった。
「警官としての在り方。その責務....か。まるでアイツの説教そのものだよな。」
そしてその刹那、自嘲気味に思う。
「今までの俺は....か。...ふん。」
目の前に座るアリッサが呼びかけて来た。
「ねえアンタさ、お仲間からはぐれてどうするつもり?」
「あそこに居た方が安全じゃあなかったの?」
「確かに署の方が安全かもしれないけどさ、途中はまだ安全じゃないでしょうよ?」
そこにジョージが加わる。持ち前の冷静さで話しだした。
「そうかも知れないが、この場合は警官であるケビンの考えに従おう。」
「それに先ほどの効果なのか、少しは街の様子も落ち着いて見える。」
「何よお医者様?あの通りには忘れ物はして無いの?財布は?口臭消しは?」
「アリッサ......その話はやめてくれないか?」
とにもかくにもアリッサは毒舌だ。職務のせいか?
その二人の会話に、ふと考えるケビン。
「......ったく、さっきは女らしいところも在ったけどな。」
110 :
巣窟前6:2005/12/11(日) 01:39:42 ID:???
最後の爆発の後、アリッサは疲れか放心か、道路に座り込んでしまった。
そこをケビンが抱き上げた。
「おらよっと!さっきまでの威勢はどこに行っちまったんだよ?」
焦るアリッサは、足をバタつかせながら、ケビンの胸板を叩く。
「な、何よアンタ!下ろしなさいよ!ドサクサにまぎれてセクハラ!?」
ケビンが返す。
「なに言ってんだよ。これで二回目だろ?照れんなよ。」
「照れる!?さ、さっきは非常事態でしょ!今はもう終わったんだから!」
「おいおい顔が赤いぜ?ったく、お姫様は気難しくて気高いお方で。」
アリッサは驚いた様に目を剥く。
「あ、赤い!?疲れのせいよ!よくごらんなさいよ!何よアンタって人は!もう!」
だが程なくして、アリッサはケビンの肩に手を廻した。
「......良いわ、ちょっとだけなら許してあげる。」
「向こうのヨーコ達のところまで、しっかりあたしを運ぶのよ。いい?」
その言葉にケビンが大げさに答えた。
「はは───ッ!お姫様!お任せあれ──ッ!」
ついアリッサから笑みが溢れる。
「何よそれ?あたしの家来にでもなったつもり?フッ....フフフフ!」
「あれ?こういうもんじゃないのかよ?ハハハハハ!」
ケビンはアリッサを抱えて歩き出した。
歩道橋の下の、ジョージとヨーコがいる方に向かって。
111 :
巣窟前7:2005/12/11(日) 01:41:34 ID:???
「....こんな状況なのに、アンタって強いのね?」
アリッサが前を見ながら言った。
体はケビンに預けるまま、既に強張っては居ない
「おう!なんたってよ、市警きってのスーパーヒーローだからな!」
「でもそういうアンタだってよ、さっきまでは女だてらに凄かったぜ?」
当然と言わんばかりにアリッサが答えた。
「あたしは、負けたくないの!たとえ相手が化け物だろうとね!」
「でも今は俺の腕の中、震える麗しのお姫様だけどな!」
ケビンがおちょくる様に言うと、アリッサがいつもの調子で声を上げた。
「な、なんですって!?震える?あたしが!?」
途端にアリッサの表情が変わる。
ジョージが呼びかけて来た。
「おや?ナイトとプリンセスのご帰還かい?」
「ジョージ!ち、違うわよ!アンタ!さっさと下ろしなさいよ!」
そんなやりとりがあった事を思い出していた。
112 :
巣窟前8:2005/12/11(日) 01:43:01 ID:???
「思ったより軽かった、か?ん?」
気がつくと、前の二人は意見を交わしているが、隣のヨーコがおかしい。
息づかいも乱れ、上着の胸元を握りしめている。
「おい?ヨーコ?どうした?」
「な、なんでもないの。ただちょっと....」
なんでもないようには見えない。素人目にも不調なのが分かる。
向かい側に座るジョージに呼びかける。
「なあ、ジョージ?ちょっとヨーコの様子を見てやってくんねえかな?」
アリッサと議論していたジョージだが、呼びかけに振り向いた。
「ん?なんだいケビン?おや?ヨーコ、どうしかしたのかい?」
ヨーコが弱々しく言う。
「ジョージ.....つ、疲れただけよ...」
異変に気付いたアリッサが、ヨーコに問う。
「疲れただけ?ヨーコ、あなた顔色が良くないわよ?」
素早くジョージは脈拍を計り、体温も確認している。
ケビンはドリアンに車を停車させた。
ここなら四方が見渡せる。異常があれば逃亡は容易だ。
113 :
巣窟前9:2005/12/11(日) 01:45:04 ID:???
ジョージが症状を読み取ったようだ。
「これは....極度の緊張からの....そうだな、点滴でもあれば。」
アリッサがジョージに尋ねた。
「点滴?ジョージ、持ってる.....わけないわね。」
ジョージが何か考えながら答えた。
「すまないが、私のメディカルセットで作るものは、効能が違うんだ。」
アリッサが頷く。今回は引き下がるようだ。
「そうよね。病院.....か。大きな病院が近くに在ればね。」
突然ジョージが声を上げた。
「あ!そうだった!この近くには市立病院があった!」
あきれるアリッサ。また毒が出そうだ。
「ジョージ、また忘れ物?あ、今度は物忘れね?」
「本当にすまない。この非常時だ、許してくれたまえ。」
すると運転席に繋がる窓から、ドリアンが顔を出した。
「確かにこの地区ならば、まだ災害はヒドくないはずだ。」
「それに誰か病院の関係者がいるかも知れん。」
ケビンが言う。
「ドリアン!いきなり声を出すなよ!ビビるじゃねえか。」
慌てるドリアンが頭をかきながら言う。
「いや、俺なりに色々考えてたんだがな。その、タイミングってヤツを...」
「わかったよ、とにかくその病院に向かってくれ。」
「了解だ。」
114 :
巣窟前10:2005/12/11(日) 01:48:48 ID:???
走行中の車内。幸い当たりには暴徒の気配はないようだ。
アリッサが尋ねる。記者の習性なのか。
「そこってさ、ジョージ。あなたの職場なの?内情は知ってるの?」
「あの製薬会社との癒着とか、例えば違法な堕胎とかしてたりする?」
ジョージが落ち着いて答えた。
「あそこは市立で、私は州立に勤務していたからね。」
「所用で何度か訪れたことがあるんだ。先生方も顔見知りは多いよ。」
「彼らに限って、違法行為などなかったと信じているよ。」
人間としてか、医者としてか。ジョージは言葉を選んで語った。
まだ勘ぐりながらもアリッサが続けた。
「そう?じゃあひとまずは安心ね。ヨーコったら、早く言えば良かったのに。」
ヨーコは体をシートに横たえている。息苦しそうだ。
ケビンがいつもの調子で言った。
「まあ、ヨーコなりにさ、俺たちに迷惑をかけたくなかったんじゃねえかな?」
「アンタには、迷惑かけられっぱなしだけどね。」
「まさか、気付いてないなんて言わないわよね?」
「アリッサ、そりゃあねえだろ?」
「わかったよ、二人とも。そろそろ着く頃だ。」
ジョージに言われ外を見ると、市立病院に到着するようだ。
115 :
巣窟前11:2005/12/11(日) 01:51:48 ID:???
玄関前で車から降りる。
ドリアンは一度、署に戻るとケビンに告げた。
「気ぃつけてな。後から俺も行く。」
「お前も、無茶はいかんぞ?マービンがここに来るハメになる。」
握手を交わす二人。そして輸送車は去って行った。
ジョージを先頭に、玄関に向かう。
「さて、受付に向かうとしよう。」
今のケビンはヨーコを抱えている。
アリッサが横から話しかけて来た。
「あら?お似合いじゃないの?大アマゾンの半魚人って感じだわ。」
やれやれといった表情のケビン。
「全くだ。これじゃあ人さらいにしか見えねえぜ。」
「あら?自覚してるの?」
「やっぱ釣合いってもんがあるだろ?」
アリッサがケビンの答えに言った。
「まあ、そうかもね。」
ジョージが手招きをした。
上階に空いているベッドがあるらしい。
「しばらく上で横にさせておこう。その間に医局の方たちと話もしたいしね。」
4人はエレベーターに向かった。
しかしここも、安息の地では無かった。
遠くから風に乗って聞こえていたうめきが、近づいているのを4人は知る由もなかった。
>>103と
>>104は別人?続きが楽しみです。
>>105-115 すごいとしか言いようがないですね(;'A`)なんか文章に引き込まれました
キャラの性格とかストーリーとか話し方とか、圧巻です。なぜかジョージが話すたびにニヤニヤしてしまったしw
次回作、楽しみにしておりますよ!ハーイ!!!
あと名前にトリでもつけてもらった方がわかりやすいのですが…
こんな時間か。休みだからって、寝過ぎだな。
みなさんお久しぶりです。決意の男です。
久々に>105-115を投稿させて頂きました。
>116さん
早速のご感想ありがとうございます!
圧巻!?なんと恐れ多い!大変恐縮です!
また駄文を投稿しましたら、読んでみて下さいませ。
ジョージのキャラも気に入って頂いたようで、ありがとうございます。
あまり完璧な紳士ってのも、つまらないですよね。ハ──イ!だし。(笑
実は今回の文、最初はケビンとアリッサの関係が、
あまりに唐突かな?なんて考えまして。
このカラミは駄目だなとか思っていました。
けれども自己満のものだし、いいや!と思っての投稿です。
反省もしてますが、なにより気に入って頂けて良かった!
お気づきとは思いますが、これは発生後(マークメイン)の裏側です。
こういう側面的な解釈が出来うるのも、OBの良い所ですね。
みなさん新作を投稿されて、このスレも活気づいてますね。
この調子で続いたら、と思っています。
ギャグが書きたいです.....
120 :
ゲーム好き名無しさん:2005/12/11(日) 19:14:22 ID:Yek85Z5a
ケビンとアリッサのSEXシーン ワクテカ
デビットとヨーコのSEXシーンワクテカ
122 :
85っす:2005/12/12(月) 11:20:40 ID:???
>>85>>103 「え゙〜〜!二人共帰るのかぁ?」テリーがまだ遊び足りない子供の様に言った。
「ああ。悪いな。それより今度の連休空いてっか?」とジェームズ。
「俺達に予定なんかねぇよ」ボソッとジョニー。3人はポーカー以外あまり楽しみがなかった。
「今度の連休に俺の実家に行かねぇか?」
「お前の実家って…確かラクーンだったか?」とテリー。
「うん。どうだ?どうせ暇なんだから来いよ!」 少し間を置いて二人は言った。
「少しムカッと来る言い方だが、まあ行ってもいいかな」「どうせ退屈だしな」
こうして3人はジェームズの実家、ラクーンシティーへ行く事になった。
彼等の安月給では飛行機なんて贅沢なので、車を走らせ早4時間。
ラクーンまでは後2時間程走らなければならない…。
123 :
決意の男:2005/12/12(月) 17:16:34 ID:???
思いつくうちに、どんどん投稿します。お許しを。
ちょっとありきたりなパターンですが。
124 :
異界後1:2005/12/12(月) 17:17:21 ID:???
「おい!外に何かいるぞ!」
「え?な、何?」
「!?」
「キャ────ッ!」
電車を発進させようとした刹那、巨大な影が蠢く。
デビットが叫ぶ。しかしシンディが攫われてしまった。
デビットは思った。
「....あの女。やはり足手まといか。」
「クソ!笑い話にもならんぞ・・・」
マークが叫ぶ。
「シンディ─────ッ!!」
ジムは腰を抜かしたようだ。床にへたり込む。
「マ、マーク!シンディが!シンディが連れてかれちゃったよ!!?」
マークは驚愕するとともに、落胆もしているようだ。
逃げ込んだ地下鉄の駅。苦労を重ね、ここまできた。
「なんてことだ、シンディ!.....」
それでも、何をすべきかの判断はできたようだ。
「よし!ジム!立て!どうした!?」
「デビット!準備は良いか!」
デビットは運転席近くに居た。
「ああ、今電車を出す。」
125 :
異界後2:2005/12/12(月) 17:17:50 ID:???
マークが声を荒げた。
「何を言っている!シンディを助けに行くんだぞ!」
操作板をいじってみるが、反応がない。障害物のせいらしい。
「チッ....ダメか。」
マークを横目で見ながら、デビットは吐き捨てる様に言った。
「.....弱者は狩られる。それがルールだ。」
「俺には関係ない...行きたければ行け。」
「何ぃ!!」
突然のマークの鉄拳。
巨体の一撃にデビットは床に倒れ込む。
「ウグッ!野郎ッ!!」
慌てるジム!目を丸くしている。
「マ、マーク!な、なんだよ!いきなり殴るのかよ!」
その言葉を気にも留めず、マークはデビットに怒鳴った。
「お前はなんだ?ヤツらと同じバケモノか?人間じゃあないのか!」
少し切れた唇をぬぐいながら、デビットは立ち上がった。
「同じだと?笑わせる.....俺とやる気か?」
126 :
異界後3:2005/12/12(月) 17:18:22 ID:???
マークは居直る。仁王立ちだ。
「ああ!ヤツらと同じならばな!いつでも相手になるぞ!」
「だがお前は人間だろう!どうなんだ!自分の胸に聞いてみろ!」
「シンディを助ける理由が欲しいなら!自分が人間だと言うならば!俺と来い!」
「その理由を!お前の!その心に教えてやる!!」
デビットは、眼光鋭くマークをにらみ返す
「いいだろう....しくじるなよ!」
間に立ったジムは、互いを慰めようと必死だ。
「デビット....マーク ....あ、あのさ、仲良くしようよ?」
「...だってさ、今は俺たちしかいない....んだぜ?」
その怯えた視線に気分も覚めるデビット。
「フン....」
そして考える。
「ならば、理由ってヤツを教えてもらおう。」
「口先だけなら、消えてもらうか.....」
127 :
異界後4:2005/12/12(月) 17:18:44 ID:???
最初に叫んだのはジムだ。
「いた!シンディ!」
マークも叫ぶ。
「シンディ!こっちだ!」
シンディがこちらに走って来る。
どうやら何事もなかったようだ。
「マーク!みんな!!ごめんなさい!」
デビットは最後列で吐き捨てた。
「チッ..余計な手間をかけさせやがる...」
始まる戦闘。皆が必死だ。
皆銃器で応戦するも、あまりの巨体に攻撃が効いている気がしない。
その中でも、ショットガンを持ったデビットが最前列にいた。
「おい!デビット!出過ぎだぞ!下がれ!」
マークの指示が飛ぶ。
「.....すぐに済む!構うな!」
気迫の射撃。しかし最後の散弾が尽きる。
「サノバビッチ!」
デビットはショットガンを捨て、愛用のナイフを握った。
「....バケモノが!......ブッ殺してやる!」
地下のボスと思われる巨大蚤。
その巨体に目がけ、デビットは突進した。
128 :
異界後5:2005/12/12(月) 17:19:09 ID:???
ジムがハンドガンを連射しながらも驚く。
「え?おい!デビット!なにやってんだよ!」
シンディも焦る。
「無茶よ!ねえ!デビット!あ、危ない!!」
そしてマーク。
「おい!デビット!何を!?....クソッ!」
ボスの頭部に斬撃を浴びせる。二度三度。
使い慣れたナイフ。過去の感覚が甦る。
「また、こうなるとはな....」
銃口のフラッシュに、ナイフが輝く。
だが巨体の体当たりに体がきしむ。
「クッ!....タダじゃ.....おかねえ!」
「あの世へ......逝け!」
さらなる攻撃をかけようとした瞬間、巨大な前肢が振るわれた。
「ガァッ!!」
吹き飛ぶデビット。だが不思議と痛みは無い。
「......犬死に...か....」
だが体に感じる重さがある。頭を起こし、目を開ける。
129 :
異界後6:2005/12/12(月) 17:19:48 ID:???
「なに!?.......おい!どういうつもりだ!」
マークがデビットをかばっていた。
代わりに前肢の一撃を受けてしまっている。
苦しみながら、マークは言った。
「これが、その理由だ......人間が助け合うのに、訳など要らん....!」
「...お前のような...ヤツでも...な、仲間だ!....俺は、失いたくはない!」
「もう...誰も!誰か...が死ぬ...のは.....嫌なんだ!」
その刹那デビットは悟った。
「この男、俺の身代わりに!?」
「皆をかばっていたはいたが....」
「....本当に.....他人の為に?」
しかしその思いとは裏腹に、口から出たのは憎まれ口だった。
「ふざけるなよ.......恩着せか!」
「立て!....死なれるのは御免だ!!」
マークが苦しそうに言う。
「デビット......逃げろぉ....!」
苦痛に気を失うマーク。
ジムがハンドガンを撃ちまくった。
「マ、マーク!ちくしょー!!あ、あれ?」
しかし無情にも、銃はホールドオープンのまま沈黙した。
諦めきれず、足下の小石を投げ始める。
「コノ!コノ!もう帰れよ!シッシッ!」
巨大蚤が頭を上げる。手下の蚤を呼んでいるようだ。
デビットが叫ぶ。
「おい!お前ら!手伝え!」
130 :
異界後7:2005/12/12(月) 17:20:11 ID:???
「ええ!マーク!しっかりして!お、重い!」
「マーク!うわ!何食ったら、こんなに重くなるんだよ!」
二人と協力して、マークを線路脇に横たえる。
後方から跳んでくる蚤。蚤。
それをかわし内壁に張り付く。
「このままじゃジリ貧だ!何かないのか!」
デビットが言う。どうすれば倒せる?
ジムが叫んだ。
「こうなったら!これで!」
マークを膝に抱き手当てするシンディ。
ジムの手にする物に驚く。
「ジム!それ.....本気?...なの?」
「貴様!なんのつもりだ!」
ジムが手にするのは、自分のロッカーから持って来た殺虫スプレーだった。
「大丈夫だって!こいつはどんな虫でもイチコロなんだ!」
慌てるシンディ。虫とは言え大きさがまるで違う。
「ね、ねえジム!?無理なんじゃない!?そんなんじゃ!?」
しかしジムは自信満々だ。二人に向き直る。
「シンディ!俺サマが守ってやるぜ!」
「見ててくれよ!デビット!」
「運を味方に...ってね!」
ジムはコインを握りしめ、駆け出しながら叫んだ。
「頑張れオレ!頑張れジム!」
131 :
異界後8:2005/12/12(月) 17:21:00 ID:???
「ジム!」
「おい!お前!銃を貸せ!」
シンディの銃を持ち、ジムの援護をする。
「うひゃ!あぶねえ!ちょっと!なんとかしろって!」
ジムは攻撃をかわしながら、徐々に近づいて行く。
「俺も捨てたもんじゃないだろ!デビット!」
シンディは手当をしながらマークを呼ぶ。
「マーク!マーク!お願い!目を覚ましてー!!」
「ううっ.....ハッ!どうなってるんだ、ジムは?デビットは!」
頭を振りながら、マークが目を開いた。
「マーク!気がついたのね!」
その声に気付くデビット。
ハンドガンで、ジムを援護しながら怒鳴る。
「マーク!おい、返事をしろ!」
「デビット、すまん。気を失ってたようだ。...ジムは!?」
「イヤッホー!やったぜー!」
その時ジムの得意そうな声が響いた。
こちらを見て、ガッツポーズを決める。
132 :
異界後9:2005/12/12(月) 17:21:24 ID:???
「見ろよ!やったぜ!」
「言ったろ!どんな虫でもイチコロさ!」
「そう!ジム・チャップマンは死なない!」
巨大な蚤は、動きを停止したようだ。
本当に倒したのだろうか?
デビットが吐き捨てた。
「....なんて野郎だ。本当に運を味方にしやがった。」
それよりも、マークは平気なのか。
デビットは、その容態が気にかかる。
「この俺を.....助けるとはな。」
不思議な感覚がデビットに去来する。
「...だが借りを作るのは..趣味じゃない」
急にシンディが、悲鳴を上げた。
起き上がったマークも叫ぶ。
「キャ────!ジム!う、うしろ!」
「ジィ─────ム!!気を抜くな!」
「え?う?ぎゃああああ!」
停止したボスが突然倒れ込んで来た。
埃が舞い上がり、巨大な足の下敷きになるジム。
「いてぇ─!何で痛いんだよぉ!夢じゃないのかよ!」
133 :
異界後10:2005/12/12(月) 17:21:46 ID:???
デビットは。マークを支え立ち上がらせていた。
「だ、大丈夫だ。一人で立てる。ジ、ジムを!」
マークが気丈に言った。
その横をシンディが走り抜けた。
ボスの足を持ち上げようとしている。
「ジ、ジム!大丈夫!?」
「このでっかい足をどかさなきゃ!えい!えい!」
その時ホームにアナウンスがこだまする。
電車が起動したらしい。数分後に発車のようだ。
「チッ!なんだと!発車する!?」
デビットは舌打ちした。
シンディが声をあげ、呼びかけて来た。
「そ、そんな!間に合わなくなっちゃう!」
「う、動かないわ!ねぇデビット!協力して!」
ジムは泣きわめいている。
「一人は....イヤだあ....!」
マークがデビットに言った。
「俺は構わん!ジムを!行け!行くんだ!!」
「次から次へと.....ここで待ってろ!」
マークは壁にもたれかかった。
134 :
異界後11:2005/12/12(月) 17:22:15 ID:???
発車のアナウンスが続いている。その時は近い。
デビットはシンディの隣で片膝をつくと両腕に力を込めた。
「クッ!重い!上がらん!」
シンディも必死だ。
だがその細腕では動きそうもない。
「う、動いてー!」
「はぁはぁ...ね、ねぇデビット!何か使える物無いの?」
その声に辺りを見回すと、線路脇に鉄パイプがあった。
それを拾い、死骸の足と地面の間に差し込む。
「コイツでなんとか.....」
「ム..ン!」
少し隙間が開いたようだ。
「あっ!動いたわ!デビット!も、もう少し!」
デビットは渾身の力で持ち上げる。
「ウオオオオ!ダメか!?」
シンディがジムを引っ張りだす。
「ジ、ジム!大丈夫?デビット!ありがとう!」
マークが傍らに来ていた。
「デビット!すまん!ジム!平気なのか?」
「マ、マーク!デビット!シンディ!助かったー!!」
「あ、ゆ・・・許してよ・・・ね?」
「無茶しやがる。コイツ.....なんなんだ?」
その時レールに振動が、そしてが轟音が響いた。
「皆!避けて!電車が!」
135 :
異界後12:2005/12/12(月) 17:22:38 ID:???
「バケモノの街か....笑わせる」
排気塔を登り、深く息を吸う。
やっとの事で辿り着くそこは、異形の街並だった。
「...またか。態勢を立て直す必要があるか....」
後方に目をやると、皆疲れきっている。
シンディに肩を貸すマーク。足取りも重いシンディ。
だがその中で、ジムだけが威勢良くまくしたてている。
「な?オレサマの言った通りだろ?こっちから出られるってさ!」
「クソが....電車に乗り遅れたのは、誰のせいだ?」
ジムは憤慨している。
「そう言うなって!デビット!でもデカイの倒せたんだしさ!」
「なんて言って。アンタも実はホッとしてるんだろ?」
「フン...」
「ま、多少の根性はあるようだがな...」
デビットは思った。
「どこか休める場所はないだろうか?」
皆を気遣ってか、マークが言う。
シンディがそれに合わせた。
「そ、そうね。ちょっと休憩したいわ。できれば。」
確かにこのまま強行は無理だ。
デビットは思う。
「休憩か。そんな場所があればな。」
136 :
異界後13:2005/12/12(月) 17:24:03 ID:???
ジムが手を打った。
「あ!この近くにストアーがあるよ!あそこに行こう!」
「よく会社帰りに立ち読みしたんだ!」
「そうだ!あそこの柵を入れば裏道から行ける!」
得意そうな様子を鼻で笑うデビット。
「......お前にしては、良い判断だ。」
「デビット!それ誉めてるのかよ!」
ジムはまたも憤慨した。
「さっきの活躍を忘れないで欲しいね!」
「....なあ、聞いてるかい?」
裏道への柵から少し歩くと、ジムの言うストアーに着いた。
中は荒らされているが、それなり残り物もある。
「正に火事場泥棒ってヤツか。」
デビットはつぶやく。
マークとシンディは治療に使えそうな物を。ジムは食料を探した。
事務所内に隠れ、それぞれが休憩を取る。
「皆さ、ホントさっきはゴメンよ。」
「ちょっと調子に乗っちゃってさ。」
「でもあの時のオレって、カッコ良かったろシンディ?」
シンディが救急箱を確認しながら言う。
「ジム、もういいわ。こうして皆無事だったんだし。」
マークも言う。
「そうだな、シンディ。」
「ジム、これからは気をつけてくれよ。」
ジムは照れくさそうに笑った。
「ま、まかせろって。」
137 :
異界後14:2005/12/12(月) 17:25:18 ID:???
シンディは皆の治療に余念がない。
デビットの怪我も、あとは包帯を巻くだけだ。
シンディの手を払うデビット。
「......もういい。後は自分でできる。」
それに驚くシンディ。
「え?遠慮してるの?自分じゃしっかり留められないでしょ?」
「余計なおせっかいだ。」
少しムッとしたのだろう。
シンディは包帯をキツく締める。
「良いの。黙ってて。さ、終わったわ。」
物言わぬデビット。
見兼ねたマークが言った。
「礼くらい言ったらどうなんだ?」
無表情に答えるデビット。
「おい、礼が欲しいならそう言え。」
シンディはうつむく。少し寂しそうだ。
「そ、そんなつもりでしたんじゃないのよ....」
ジムが恐る恐る聞く。
「デ、デビット。どうしてそうトンがるんだよ?」
「助け合わなきゃダメだよ。こんな状況じゃ特にさ。」
138 :
異界後15:2005/12/12(月) 17:25:50 ID:???
マークがそれに合わせ語った。
「そうだなジム。街がこれじゃあ救助も期待出来ない。」
「俺たちは、何としても生き延びねばならん。」
「それには団結して当たらねばな。」
その言葉にデビットは思う。
「言う事はもっともらしいな。」
「フン、タフなだけじゃない....か?」
更にマークは続けた。
「そしてデビット。過去に何があったのかは聞かん。」
「だが覚えておいてくれ。俺達は、お前を裏切りはしない。」
「!」
デビットは、工具セットを点検しながら思い出していた。
「裏切り..........か」
シンディが続く。
「そうよ、デビット。お互いがんばらないとね。」
「ほ、本当はね、もうちょっと優しく接して欲しいけど。」
ジムもいつもの調子だ。
「ホント、個人プレーは無しだぜ?疲れるだけだよ!」
「これからはチームプレーと行こうヨ!ブラザー!」
139 :
異界後16:2005/12/12(月) 17:26:43 ID:???
デビットが口を開いた。
「......そうだな。」
「皆に礼を言う。ありがとう。」
驚くシンディとジム。
「い、今何か言ったかい?」
「え?え?デビット?なに?」
マークは腕を組み目を閉じながら、黙って聞いていた。
「.....ありがとう。そう言ったんだ。」
二人は突然のデビットの言葉に、喜ぶやら戸惑うやらだ。
「あ、当たり前だろ?仲間じゃないかよ!な!シンディ!」
「そ、そうよ!怪我なら任せて!これからも、ね?」
「でもね、なるべくなら無茶はしないでね?」
シンディを見据えてデビットはうなずいた。
「名前はシンディ....だったな?......肝に命じよう。」
黙っていたマークが口を開いた。
「元気が出た所で、そろそろ出るか。」
続くデビット。
「そうだな。違う道を探すか。」
「表はまだ平気かしら。」
「大丈夫!ラッキーボーイのオレが居るんだぜ!?」
「ジムってば!またなの?」
心配そうなシンディ。
「フッ.....行くか」
140 :
異界後17:2005/12/12(月) 17:28:15 ID:???
ストアーから出ると、既に陽は落ちていた。
漆黒の闇。その空気まで狂気に満ちている。
仲間とともに、その闇に踏み込む。
デビットは考えていた。
「仲間?か....なにやら照れくさい。」
「だがコイツらとなら、うまくやれるかも.....か。」
忘れていたような、懐かしいような感覚。
久しぶりにデビットの胸は、暖かいモノで満たされていた。
彼らが踏み込んだ路地は、やはり暴徒の群れが溢れていた。
「こんなのねえよ!またかよ!」
「おっかしいな!?ラッキーボーイのオレサマが居るのに!?」
シンディは、やはり信じてはいなかったようだ。
「愚痴はいいからジム!急いで!あら?ここって確か...」
そしてマーク。
「ここは!?インの裏口か!?戻って来てしまったのか!」
「くそ!皆!あの扉に急げ!!」
なんとか飛び込んだ裏口。暴徒は入って来ないようだ、
そこは中庭だった。中央に進むと、なにかの作動音が響いている。
その音は、通常ではあり得ない大きさだった。
「.....これは、大型の、ボイラーだな?」
「まさか.....この音.....爆発?」
生存を誓った仲間達は、またも絶望に閉じ込められた。
「.....この茶番はいつまで続く?」
デビットが呟いた。
141 :
決意の男:2005/12/12(月) 21:22:28 ID:???
忘れてました。
今回はこれで終わりです。
(゚д゚)ウマー
(=゚ω゚)三○)'・c_,・` )<ウグッ!野郎ッ!
すごく面白かったです。
144 :
85っす:2005/12/12(月) 22:09:19 ID:???
>>122>>103 車内で3人は色々な事を喋っていた。
上司の愚痴、自分の銃の自慢、実家で何をするか、しりとり等。
あれこれ話をしている内に時間は過ぎて、ようやくラクーン山道に入った。
「来たぜ!この森を抜ければ俺の実家だ!」意気揚々とジェームズが言う。
「おお!空気がうまい!」テリーが窓を開けて空気を吸う。
「本当だな!」ジョニーも空気を吸った。
車の燃料が無くなってきた頃、外の景色がだんだん都会になっていった。
「にしてもさっきから人を一人も見てないんだが…」テリーが疑問に思った事を口にした。
「そりゃあもう夜だからね!」もう既に時計は夜の11時を回っていた。
「朝までホテルで過ごすか?」とジェームズが提案した。
「お!いいねぇ!」「悪くないな!」2人共大賛成だった。
この提案は後に彼等を大変な目に合わせるのだった
145 :
24:2005/12/12(月) 22:33:19 ID:???
>決意の男さん
お疲れ様でしたm(_ _)m
やっぱあんたぁイカしてるよ!
146 :
24:2005/12/12(月) 23:53:25 ID:???
ラクーン市警
教えて?子供相談室
「最近、学校で女子にいじめられて困っています。
毎日毎日、踏んだり蹴られたりしていて、
せっかくお母さんが綺麗にしてくれたのに、服が汚れてしまいます。
どうしたらいじめられないようになるか、教えてください。」
ラクーン市 カール君(8才)
「…ハァ。なんだこりゃ?舐めてんのか?」
マービン「…!?」
「なんでこんなガキのくっだらねぇ悩みに答えなきゃなんねぇんだ?」
ジャン「ちょっ!オンエア中だぞ!?」
「へっ!知らねえよんなもん、大体な…」
…(-_-#)ガチャ!!
ジ「!!マービン!?」
レイモンド「おい!頼む、普通に答えろ!マービンがヤバイ!」
「…チッ、しゃあねぇな、ったくよ〜
女にいじめられるだぁ?なんだてめぇは?
男かよ?ちゃんとタマ○ンついてっか?
いじめられるのが嫌ならよ、やり返せや。そうすりゃ黙んだろ。
なぁに、一発二発かまして写真なり撮ってよ、
脅してやりゃあもう二度と…」
ドキューン!!
レイ「ジャン、オンエア止めろ!おいマービン、マービン!」
マ「離せぇ!離してくれぇ!殺らせろ!殺らせてくれ!」
ジ「落ち着け!おい、アンタもう帰れ!」
「…チッ。んだテメェはよ!じゃあな!」
ギィー、バタン。
マ「何がアンブレラ特殊部隊だ!栗みてぇな顔して
ヒワイなこといいやがって!」
レイ「マービン!こんな事したって…リタは…帰ってこない…だろ?」
ジ「あ…」
マービン「…(;_;)ウワァァン!」
レイ「…すまん、マービン…」
マ「あの配管工と…署長が悪いんだ…(;_;)ウワァァン!」
リクがあったんで書いてみました。
(ー.-;)
147 :
30:2005/12/13(火) 00:36:56 ID:???
森の開けた平地一面にハーブが生い茂っている。
緑、青、赤、三種類のハーブが私の期待以上に繁殖していた。
どのくらいその景色を見ていただろう。私はその眺めに満足感を覚え、サンプル用に
採取したハーブを入れたケースを持って立ち去ろうと振り返った。
するとそこには、幼い少女が私の方をじっと見て立っていた。
誰だろう。こんな森の奥にはそぐわない光景だ。
私は彼女を怯えさせないように微笑みながらゆっくりと歩み寄った。
「君、どうしたんだい?」
年齢は十歳くらいだろうか。明るい金色の髪に透き通るような白い肌。
そして右膝には白いハンカチが巻かれていて、うっすらと血が滲んでいた。
私の柔和な態度に緊張が解けたのか、その少女はぎこちないながらも笑顔で私の
言葉に応えた。
「道に迷ったの」
彼女が言うには、両親とハイキングに来ていたらしい。
時々薬品を納入してくれる業者から、近頃はこんな山奥にまでレジャーでやってくる
者が少なくないと聞いてはいた。だが、実際にそういうハイカーと私が遭遇したことは
今までなかった。
彼女の性格によるものなのか、こんな森の奥で迷ったと言う割に困惑している様子は
ない。子供らしからぬ冷静さが感じられる。度胸が据わっているというところか。
148 :
30:2005/12/13(火) 00:37:45 ID:???
「その足は?」
「あっちのとがった岩で切っちゃった。でも大丈夫よ。ハーブで消毒したから」
幼いながら感心な子だ。ラクーン特産のハーブの知識を有効に使っている。
大人でも実践で知識を生かすには訓練が必要なものだ。この子はそれができていた。
「そうか。ではしばらくここで休んでいきなさい。森で迷ったら無闇に歩き回っては
いけない。ご両親の方できっと君を見つけてくれる」
素直に頷いた少女と私は、近くの倒木に腰掛けてしばらく話しをした。
「あたし、看護婦さんになりたいの」
なるほど、それで身近な医学知識に関心があるのだろう。
中でもハーブは彼女のお気に入りらしい。
おいしいハーブティーのいれ方を楽しそうに説明してくれた。
「でも、ここのハーブは変わってるわ。赤や青のなんて初めて見たもの」
私は彼女の瞳に聡明な光を見て、ある決心をした。
この子にハーブを託してみよう・・・
◇
149 :
30:2005/12/13(火) 00:39:20 ID:???
私はかつてある製薬会社に勤務していた。
それは人を病から救いたいという若い日の情熱の結果として、ある程度の実りを得た。
誰もが到達できる訳ではないポストに就き、会社の裏の面に接する機会も増えた。
自分が所属する会社が、人を癒すことを目的として利益をあげている会社だと信じて
いた私は、衝撃を受ける事実を知ることとなる。
私は苦悩した。
人を癒すはずの薬が人を滅ぼす、あるいは人を異形の者に変質させてしまう。
それはある種のウィルスを使ったプロジェクトだった。実用化されるまでにはまだ
何年もの歳月がかかるようだったが、驚いたことに、それは会社の創設よりずっと
以前から秘密裏に開発が続けられていたものだった。
だが、私の信念は人を癒すことだ。
それを曲げてまで製薬会社で仕事を続けることが正しいのか・・・
もちろん世の中に公表することも考えた。だが、政界をはじめとして各方面に根を
張っていた会社にとって、一介の従業員が何を騒ぎ立てたところで、誰にも知られる
ことなく闇に葬られておしまいなのは明白なこと。
悩んだ末、私は賢く振る舞うことにした。表向きには「後進に道を譲る」という名目で
会社を退き、それ以後の時間を有効に使おう、と。その名目は当時の私の年齢から
しても違和感がなく、本心を悟られずに高額な退職金と時間を得ることができた。
それからというもの、私はこの森の奥にこもって、自身のそれまでの知識と経験を
つぎ込んだある研究に没頭した。それがこの地方特産ハーブの品種改良だ。
天然のハーブは緑の一種類だけで、これには高い殺菌効果と傷の治癒作用が認められ
ている。私は年月をかけてこのハーブの特性を改良し、青いハーブと赤いハーブを
生み出すに至った。これらは元となった緑ハーブとの調合によって、本来の効果を
飛躍的に向上させたり、解毒作用をもたらすものだ。
だがそれだけではない。別の薬品と調合することによって、来るべき恐怖のウィルスに
対抗できる力を秘めているのだ。
◇
150 :
30:2005/12/13(火) 00:41:37 ID:???
私は青いハーブと赤いハーブに関心を持ってくれた少女に、緑ハーブとの調合方法や
相乗効果で治癒力が向上すること、解毒作用があることなどを丁寧に教えた。
彼女は目を輝かせて熱心に聞いてくれた。私の印象に間違いはなかったようだ。
「すごいわ。こんなハーブがあったなんて、まだ誰も知らないのね」
「そう、これは新しい品種だ。君がみんなに使い方を教えてあげなさい」
「ありがとう。でも、おじいさんはどうしてハーブのことをよく知っているの?」
『おじいさん』と言われてハッとした。ハーブの品種改良に没頭する間に、私はかなり
年齢を重ねてしまったようだ。自分の顔を鏡で見ることすらないような生活を続けて
いた訳だから無理もない。
「私はここで長い間ハーブの研究をしている」
自分の素性は語らなかった。話したところで何の意味もない。
それより私は、改良ハーブの本来の目的、抗ウィルス剤としての作用をどう彼女に
説明したものか迷った。
携わる人間の利害関係や製薬会社設立のそもそもの経緯から、私は可能性の高い予感
としてウィルスによる災厄を予測した。だが、必ずあのウィルスがこの街に災いする
と断言できる訳ではない。また、もし不幸にして私の懸念が現実になるとしても、
その時まで私の寿命が持つ保証もない。
私は思い立ってありあわせの紙片に抗ウィルス剤の調合方法を記し、ハーブケースの
底にそっと忍ばせた。
「君はハーブにとても関心があるようだから、この保存用ケースをあげよう」
彼女は思いがけないプレゼントに驚き、私の顔とハーブケースを見た。
「本当にいいの?これ、おじいさんの大切なものじゃないの?」
わたしは微笑んで言った。
「いいんだ。大切なものだからこそ、ハーブが大好きな君に使ってもらいたい」
今紙片を見つけても何のことだか理解できないだろう。しかし、この少女だったら
『大切なもの』と言って渡したものは大切に扱ってくれると信じた。
彼女は礼を言って嬉しそうにケースを手に取ると、学校の「見せてお話し」の時間に
ハーブのことを話すのだと教えてくれた。
◇
151 :
30:2005/12/13(火) 00:43:18 ID:???
ほどなく少女の両親が辿り着いて、彼女は安堵の表情で森を去って行った。
私は退職後の人生を賭けた目標のひとつが達成されたような気がして素直に喜んだ。
だが、その一方、最終的な目標を成すための時間があまり残されていないことも
実感した。
最終的な目標・・・
それは単に進行を遅らせるハーブとは違い、ウィルスを根本から死滅させる薬品だ。
悪意の闇に翻弄される人々を日の光の元に救い出したい、そういう意味を込めて
『デイライト』と名付けた。理論的には可能性を確認できたのだが、まだ構想の
段階にとどまっている。
これを私の頭の中にしまったままあの世まで持って行ってはならない。
誰か信頼のおける研究者に引き継いでおかなくては・・・
ラクーン大学には何人か知り合いの教授がいるが、みな私と同年配の輩ばかりだ。
その教え子となると、少しばかり骨が折れる。だが、私が生きている間に何とか
やり遂げなければならない。
それは、密かに未来を託した少女と約束したようなものなのだと自分に言い聞かせた。
私は再び一面のハーブを見渡した。
これからはアークレイ山中の各所にも徐々に根付きはじめるだろう。
そうなれば、天然の緑ハーブのように市民がプランターで栽培する日も遠くはない。
よくここまで育ってくれたものだ。
これらのハーブによってひとりでも多くの市民が傷を癒し、命を長らえることを
祈りながら、私は少女と出会ったハーブの地を後にした。
E N D
相変わらず着眼点が凄いな、GJ!
154 :
101:2005/12/13(火) 14:49:43 ID:???
>>104 「デビット!」
俺が振り返ると、そこにはハンターと交戦している薄汚れたツナギを着た男――デビットがいた。
デビットもベレッタM92-Fを所持してはいたが、ハンターの強固な皮膚の前には9ミリ弾は効果が薄い。
俺の所持するコルト・ガバメントの45口径弾でようやく致命傷を与えられるという事が判明したので、
援護すべく再び銃を構える。
しかし、俺の網膜は信じがたい光景をとらえていた。
デビットの腕に握られていたのは、黒光りする拳銃、ではなく、銀嶺のサバイバルナイフだった。
軍用の大型ナイフとはいえ、痛みを物ともせず向かってくる化け物にはとても使えないと思っていたそれが、
デビットの手中で躍動し、ハンターの身体に次々と朱線を刻んでいく。
一振りされたナイフがハンター身体を抉り、左下へ抜ける。
通常はそこで終わるはずの攻撃。だがデビットの筋力により鮮血の尾を引きながら反転、
勢いを全く減退させず、返す力で右上に振りぬいていく!
腹部にあたかも×印のような傷を負ったハンターだが、しかし次の瞬間、それを物ともせず左腕を振るおうとする。
だが、その腕がデビットの肉を切り裂くより、デビットが渾身の力で突き出したナイフがハンターの眼球を潰す方が早かった。
急所を突かれたハンターは悲鳴を上げ、潰れた目玉から間欠泉のように血液を噴出させた。
その好機を逃さず、デビットは片足を軸に回転。殴りつけるような動作でハンターを斬りつけた。
体重を乗せた一撃に、さすがのハンターも転倒する。
本人の話だと人間相手の戦闘で鍛えたらしいナイフファイティングの腕により、アンブレラの生物兵器が完全に押さえ込まれていた。
こんな怪物が倒れるほどの斬撃を、人間が喰らったらどうなるか、考えたくもなかった。
が、次の瞬間、ハンターは再び起き上がろうと足を撓める。
デビットは再びナイフを構え、迎撃体勢に入る。
だが次の瞬間、俺が放った銃弾がハンターの頭部に命中。その頭部を血霧に変えた。
空薬莢の奏でる音階が再び響き、それが何回目かも分からぬ死闘の閉幕を告げた。
俺は硝煙を上げる銃口に息を吹きかけ、ホルスターに仕舞いつつデビットに話しかける。
155 :
101:2005/12/13(火) 14:53:34 ID:???
>>154 「危ないところだったな。どうだ?俺の腕も捨てたモンじゃないだろ?」
「・・・・・貴重な銃弾を無駄にするな。あの程度ならナイフだけで十分だった。」
戦闘の緊張をほぐすべくおどけた口調で話してみたのだが、デビットは憮然とした表情で吐き捨てるだけだった。
礼の一言でも言ってくるかと思っていたが、予想外の展開だ。
「何だよそれ。いくらお前が強くても、ナイフ一本で化け物と戦い続けるなんて無茶な話だと思わないか?」
「・・・放っておけ。無茶だったとしても死ぬのは俺だ。お前には関係ない。」
デビットの物言いはいつもこんな感じだ。少し頭にくるが、気にせず俺は続けた。
「まぁ、そうかも知れねぇけどよ、一応俺はあんたに死なれちゃ困るんだけどな。」
「・・・何故だ?」
「何でって、あんたの腕が立つからだよ。こんな状況だ、戦力は少しでも多い方がいい。」
ついでに人数が多かった方が、もしかしたらあんたが食われてる間に俺は逃げられるかも知れねぇしな。」
仕返しがてら、得意の軽口でちょっとおちょくってみた。
しかし、デビットは憮然とした表情のまま、眉間に皺を寄せながら歩き出してしまった。
「あ、ちょっ、まぁ待てよ!第一解析済みのMOディスク持ってるのは俺だけなんだけどな!?」
俺の一言でデビットは雷に打たれたかのように硬直。眉間の皺を更に深くしながら振り返った。
「・・・さっさと来い、クソが・・・。」
そう吐き捨て、再び歩き出すデビット。どうやらMOディスクのことを忘れたままカーターのところに戻るつもりだったらしい。
デビットの間抜けな、しかし人間臭い一面に笑いつつ俺は歩き、デビットに並んだ。
156 :
101:2005/12/13(火) 15:16:12 ID:???
どうも、前スレ101です。
暫く構想を練ってるうちに色んな方々の小説が投稿されて、
おまけに大御所30さんの小説まで拝見できるとは思いませんでした。今回も素晴らしい作品でしたね。
今回はケビン視点の突破ステージの話になります。まだもうちょっと続けるつもりです・・・。
批評・感想などあればどんどんお願いします。
>156
GJ これからが楽しみなコンビだな
158 :
決意の男:2005/12/13(火) 17:00:40 ID:???
皆様ご感想誠にありがとうございます。
試行錯誤の末に、今の構文と成りました。
最初より、大分マシには成って来ていると思います。
あれこれ考えるのは楽しいですしね。
しかし!
ついに投稿された30さんの長文を見まして、感服しました。
その発想着眼構成全てにおいて、本当の創作小説を見た気分です。
自分には精進が足りないですね。頂はまだ遠い。
30さん、恐れ入りました。
そして>145 24さん!
最初にレスを見た際、「あんたぁイカレてるよ!」(笑 に見えまして、
思わず「アンタだよ!」とジムの様に書き込んでしまうところでした。
相変わらずの飛ばしっぷりに、打ちのめされております。(特に栗)
やっぱりギャグはお任せします。
101さん
キャラのセリフが良い感じですね。
色々違う捉え方、表現方法もあると認識しました。
ほんのりお笑い風味も入ってるし。
比べると自分のデビットなんか、お子様みたいだ。
かなりシリアスに進む作品でしょうか?
恐れながら参考にさせて頂きます。
機会を見て、また投稿したいと思っています。
感想書くときくらい名無しにもどってくれ
160 :
決意の男:2005/12/13(火) 17:19:41 ID:???
>144 の85さんの作品も気になっています。
そろそろ何か起るな!とワクワクして待っております。
自分は発想が貧困なので、オリキャラが浮かばないんですね。
その辺、やはりカプコンは偉いなとも思っています。
30さんを超えられる作品を目指し、互いにがんばりましょう。
抜けてました。
申し訳ございません。
>159さん
リロードし忘れました。
全く持ってその通りですね。
何たる迂闊。今後気をつけます。
162 :
24:2005/12/13(火) 21:24:08 ID:???
どもm(_ _)m
アリッサ、ケビンのネタ、今も含めて三回程
書いたんですがいろんな理由で投下を中止しました。
アリッサ編は軽めの下ネタ入ってるし…下ネタありっすかね?
アーノルド編、リクに応えて書いてみましたが、
まだ本編で三回しか見たことがなく
(ゲーム自体漫喫でしか出来ない為)ちょっとネタにしづらかったです。
期待に添えなくてごめんなさいm(_ _)m
もう1パターン(アーノルド親バカ編)
考えてあるので、いずれ投下します。
ヤバス
いきなり職人たちのレベルがあがったwwまじおもしれー
特に長編の二本はすごいですね。ほんとによんでて飽きない。続きくびを長くしてまってます。
目覚めた場所は、奇妙な部屋の中だった。
あまりにも唐突な出来事に、ケビン・ライマンの脳は一瞬フリーズした。
フリーズした脳を覚醒させたのは聞きなれた声だった。
「なんだ・・・・ここは」
その声の方に目をやると、そこには見慣れた黄色いツナギがあった。
そして改めて周りに目をやると、そこにはあの地獄の街で共に戦ったメンバーたちがいた。
その誰もが、一様に顔に困惑の色を浮かべている。
「ケビン、一体ここは・・・・」
高級そうなスーツを着た男が声を掛けてきた。
彼の名はジョージ・ハミルトン。ラクーンシティーで外科医をしていた。外科医としての腕は超一流で、
その腕にメンバーは幾度も救われたのだ。
「俺にも何がなんだかさっぱり分ら・・・」
「君達も死んだのかい?」
言葉の途中で話し掛けてきた声の方を向くと、くたびれたスーツを着た初老の男が立っていた。
「死んだ?俺たちが?」
「ああ、ここにいる者は全員死んだ人間たちだと思うんだ」
初老の男は淡々と言った。
「ちょっと待てよ。俺たちは皆死んだ覚えなんか・・・・・」
そこまで言いかけたケビンの脳裏に蘇るものがあった。
そうだ・・・たしかゾンビと戦っていた俺たちの頭上に何か光るものが・・・・あれは・・・・ミサイル?
ケビンは部屋を見回した。
何の変哲も無いマンションの一室のような部屋。ただ、中央には黒球が置いてある。
(ありゃ何だ・・・?)
まったくもってわけがわからない。何故自分と仲間たちはこんな部屋にいるんだ?ここは何処なんだ?
ケビンたちは、ただこの奇妙な部屋を見回すしかなかった。
彼等はまだ知らない。ここから新たなる戦いが始まるという事を・・・・
男は後ろ手にドアを閉めながら呟いた。
「おーやべえやべえ!まさか他に人が居るなんてな。」
「ま、上手く騙せたようだな。白衣なら信じるんかね?やれやれ。」
「さて、エレベーターの電源を直さないとここから出れねえしな。」
「まったくよ、折角のブツを手に入れても、出られないんじゃ意味が無い。」
医師を装った男。名をハルシュと言う。ハルシュはエレベーター保安員だった。
先日点検に訪れたこの病院で、点検中に誤って手を負傷してしまった。
病院なだけに早速の治療と成ったがその際ナースステーション内で、
ソセゴンの文字の入った箱をを発見した。ソセゴンはヘロインの代用になる。
(この怪我も無駄じゃなかったって訳だな。さて、いつ盗むか。)
そして街に災害が広がるとともに、ハルシュにはある考えが浮かんだ。
「テロかなんか知らないが街はこの有様だ。今なら簡単に入れるな。」
闇にまぎれやってきた市立病院。案の定大した警備も無くすんなりと忍び込めた。
「もしもの為にワイシャツにネクタイで正解だったな。」
「下のロッカーで見つけた白衣も着てて良かったぜ。まるで医者だ。」
「しかし参ったな。ブツをを確保したのは良いがさっさと出りゃ良かった。」
「エレベーターが止まっちまうとはよ。これじゃ二階にも一階にも戻れねえ。」
「欲張って三階まで来たのが間違いだったな。」
「あんなヤツらにも会っちまうしよ。」
「確か電源はこの部屋の奥だったよな。」
「あったあった。ん?この積み上げたキャビネットはなんだ?」
「邪魔だな。どかすか?・・・・面倒だな。おらよっと!」
「さーてこのパネルをチョイチョイといじくれば!ここともオサラバさ!」
ガチャッ!
「何だアイツら、ここにも入ってきやがった!参ったな!」
「まあいい。エレベーターが動きゃあこっちのもんだ。適当にあしらっとくか。」
「やあ、君たちか。」
>>167 おぉwそういう視点ですか。うまいですね…
なんか冷めちまったな。
次はまだか?
プルルルル、ガチャ
「もしもし…。」
「よお!あんたが迷える子羊かい?」
「は…はあ。マーティンです…。」
「俺はマイク。よろしくな。」
「えーと…あの…僕、最近、ある女の子に告白したんですけど…。」
「ははあ、フラレちまったって訳かい?」
「………はい。………それで立ち直れなくて……。」
「ハハハ、そういう時、男ってのは一杯やって忘れるもんだぜ!それで心のガッデムスカムバクをクリーンにするんだぜ!」
「……一杯やるって…お酒をですか?」
「当たり前だろ!何ならこの後で付き合わないか?いい店を知ってるんだ。」
バシュウーン!ドガ゙ーン!『マーーーイク!!!』
「え?!あの…もしもし?!もしもーーし?!」
ツーツーツー...
マービン「ふう…これで一人の少年が道を誤るのを防げた。」
レイモンド「いや待て!そういう問題じゃないだろう!(とうとう、人命まで…。)」
>>170 ワロッチュwww
まさかマイクが出てくるとは思わなかったww
マイクって誰?
マービン壊れ始めたなw
リタタン早く帰ってきてー。
175 :
85っす:2005/12/16(金) 18:14:58 ID:???
>>103>>122>>144 夜中の12時、ようやくホテルの中に。金銭的に余裕があるので大きな部屋を1つ借りた。
食事は無し。既に車内で済ませてあった。
取りあえず3人はそれぞれのベッドに横たわる。
「あ゙〜疲れた…」テリーのくたびれた声。
「どうする…このまま寝るか…?」7時間近く車の運転をしていたジェームズ。相当疲れているようだ。
「…………そうだな。」
ジョニーも眠そうにしている。
「電気けすぞ…」パチッ
「………」一分後、早くもジェームズは眠ってしまった。ジョニーもうとうとし始める。
テリーは鞄もをごそごそ弄っている。しばらくして突然声をあげた。
「ジョニー!起きてっか!?起きてんなら返事しろ!!」
「!!びびった…。雪山に迷い込んだ人間みたいなセリフだな…。何だ?」ジョニーがヘラヘラ笑っている。
「俺車内にグロック(銃)忘れて来ちまった!」
途端にジョニーの笑みが消えた。
「お、お前銃持って来たのか?」
「?ジェームズも持って来てるぜ?」
普通だよ普通。といった感じでテリーが返す。
「やっぱ揃いも揃って同じ事を考えるんだな俺たち…。」
そう、ジョニーも銃を持っていた。
おぉ、今日は続編二本か!マービンフキワロスww
おとぼけ3人の物語も楽しみにしてますよ!
177 :
16分の1ロシア人:2005/12/17(土) 13:50:11 ID:Defv8PjL
>>175 テリ―・・・グロック26
ジョニ―・・・デザートイーグル357マグナム
ジェームズ・・・チーフスペシャル38SP
勝手に彼らの所持している銃を書いてしまいました。
デザートイーグルの357モデル?
ジャムに悩まされそうだな。
179 :
16分の1ロシア人:2005/12/17(土) 14:04:25 ID:Defv8PjL
確かアメリカでは、11発以上入る銃は
行政関係者以外持つことが許されなかったはずです。
>>179 その法律は期限切れで無効となりました。
16分の1ロシア人さんありがとうございます。実は武器がテリーしか決まってなかったんですよ。
そのまま使わせてもらうっす!
182 :
85っす:2005/12/17(土) 16:41:23 ID:???
すいません
>>181は俺です。名前を入れるのを忘れてました。
183 :
16分の1ロシア人:2005/12/17(土) 18:02:40 ID:Defv8PjL
1人につき弾1箱持つてっいうのはどうですか?
確か弾の箱は大体9mmルガー1箱50発入り・38sp1箱50発・357マグナム1箱50発
(いずれもウィンチェスター社製)
184 :
85っす:2005/12/17(土) 18:41:45 ID:???
>>183ふむふむ。じゃあそれもそのまんま使わせてもらうっす!
185 :
16分の1ロシア人:2005/12/17(土) 19:22:57 ID:Defv8PjL
では、続きを書いていきましょう。
プルルルルル、ガチャ
「あの、もしもし?…えっと、僕はマイケルって言うんですけど…。」
「もしもし、小金稼ぎでこの仕事をやっているタイレルおじさんだ。相談は何だ?」
「……実は好きな子がいるんですが中々振り向いてもらえなくて…何かいい方法は…」
「金だ。」
「は?」
「いいか?世の中金なんだ。女なんぞ金をばら撒けばホイホイ寄って来てくれるモンなんだよ。」
「…僕お金あんまり持っていないんですけど…。」
「だったら重火器の密輸なり、極秘データの強奪なり高く報酬の付きそうな仕事をすればいい話だ。
なんなら俺が一つ銃輸送ルートの手引きをってなんだこれはうは爆da…」
ボゴオオオオオォォォォン!!!
「え?!あの…もしもし?!もしもしいー?!」
ツーツーツー...
マービン「はあ…はあ…アンブレラの特殊部隊にはろくな連中がいないのか…?」
ハリー(い、言えない…マービンの方がろくな奴じゃないなんて…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル)
取り合えず新しいのを投下してみました。マービンの暴走が激しい…。
もう一人ネタに出来そうなキャラが浮かんだので練りこんでみようかと思います。
ちなみに自分は24氏とは別人ですよ。
タイレルとはまた通な人が出てきましたな。
190 :
16分の1ロシア人:2005/12/18(日) 11:29:06 ID:e4CJZ9Lj
>>175の続き
「ジェームズ!車の鍵を貸してくれ」テリ―が寝ているジェームズに話し掛けた
「何か車に忘れ物をしたのか?」ジェームズが問いただすと
「車のダッシュボードにグロック26と弾を忘れたんだ」とてリーが答えた
「そんなの忘れるなよ、ほら車の鍵だ」ジェームズが鍵を渡してリーが部屋を出て行った。
駐車場の扉を開けて目の前にあるジェームズの車のところまで歩いていた。
「しかし静かだなぁ〜フロントも首をかしげていたし」と独り言を言って車まで
近づいて車のドアを開けて銃と弾を取り出して鍵を掛けてフロントへの扉を開けようとした時
続きを書いてくれ
>>190 おまwww他人の作品に脚色しちゃだめじゃね?!
うめき声が聞こえた。ふと声がしたほうを見ると
みすぼらしい格好をした浮浪者のような男がいる。
テリーは声を掛けようとした。
「あの・・・大丈夫ですか?」声を掛けると浮浪者は近づいてきた。
そこでテリーは男の異変に気づいた。顔の皮が剥げている。
「な・・・」テリーは絶句した。その瞬間浮浪者は大口を開けて喰らい付こうとしてきた。
「なんだ!?やめろ!」テリーは必死に抵抗する。なんとか男を突き飛ばす。幸い怪我は無かった。
「来るな!それ以上近づくと撃つぞ!」テリーはグロックを構えた。しかし男は
銃が見えていないかのように近づいてくる。テリーは一発、足に発砲した。
しかし男はそんなのは意にも介していないようだ。「なんだってんだ!」テリーは叫ぶ。
「このままじゃ殺される」テリーは男の頭を撃った。そこでやっと男の動きが止まった。
続きよろ
いつからリレー小説スレになったんだよ!
194 :
16分の1ロシア人:2005/12/18(日) 13:35:28 ID:e4CJZ9Lj
>194
お前は消えろ
>>195 そういう言い方ヤメレ
だれにだって間違いはあるさ
ここも終わり...かな。
いや、終わりにはさせん。
とか言ったらお前書けとか言われるんだろうなぁ…
>>194ここはリレー小説書く所じゃないんだよ。それぞれが一個の物語を書く所なの。
しかも何図々しく続き書かせてもらおうとしてんだよ。
何か他にもバイオ小説スレが建ってたぞ。
なんか危なっかしいので誘導レスを貼るのを躊躇<他のバイオ小説スレ
>>194の奴はザビビの掲示板でもバイオのリレー小説スレ乱立しまくってましたよ。
203 :
転載:2005/12/18(日) 19:01:56 ID:???
リ「Let me go!」
厳ついヘリ、研究員風の女、聞こえて来た会話、押し黙り様子のおかしいヨーコ。
・・・・・またか・・・・・・・。どのみち研究員が戻らなければヘリは
飛び立たないようだ。俺達はクスリ屋の社内に入った。すると、中にはあの
フザけた駅員が尻餅をついたまま逃げ、ゾンビに喰い付かれそうになっている。
さっさと立ち上がって逃げろクソが。俺は鉄パイプを振り上げソンビを沈ませる。
ジ「あ・・・・・ありがとう、助かったよデビット。にしてもあんたの鉄パイプ、
何で曲がんないの? あれだけ殴ってて。俺のなんかさあ、ほら。すぐこれだ」
デ「同じ所でばかり殴るな、回しながら使え」
ジ「んなヨユーねーよッ!」
うるさい奴を連れて4人で行動する。迷路のような通路にトカゲの出来損ない、
火事にレーザー・・・・・なんだこのクスリ屋は。そこへタイラントとか言う
フザけきったバケモノ。なぜこうも世の中バカばかりなのか。先の事を考えろ。
こんなものを起動してもコントロールできる訳が無い。さっさとずらかるぞ。
ジ「あ! リンダァッ!!」
マ「ジム! 行くな!! デイヴ、逃げるぞ!」
それ見た事か。案の定暴走だ。俺はリンダの落としたカードを拾い、落下した
リンダを、身を乗り出して見るジムを引きずりその場を離れる。カードを使い、
漂流したゴミ溜に横たわるリンダを目指す。上から降って来たでかい雨には
脇目も振らず、ひたすら進む。そうするうち、床に大穴の開いた部屋に出た。
デ「飛び降りるぞ!」
最後に恐る恐る落ちて来たヨーコを抱き留めると、荒い息を鎮める。ん、声?
ア「これでどうッ!? どうなのよッ!」
アリッサだ。大蜘蛛を踏み潰している。のたうつ蜘蛛を殺し終わると声を交す。
俺は事のあらましを説明すると、アリッサの怒りの琴線に触れたようだった。
204 :
転載:2005/12/18(日) 19:03:50 ID:???
へえ? 生意気ねそいつ。それであんた達逃げて来たって言うの? 腰抜けッ!
ア「あたしがカタ着けて来るわ!」
デ「アリッサ! 待て!!」
あたしは木箱に体当たりし壊すと、梯子を登って大穴の部屋に戻って化物を待つ。
デカブツがノコノコやって来ると、すかさず近寄り起爆スイッチ長押し。
初対面だけどあんたの弱点ぐらい知ってんのよ。デカブツは体から煙をあげ倒れた。
慌ててついて来たデビットに仕留めた獲物を見せ付けてやったわ。どう? 見て。
デ「ジーザス・・・・! あまり無茶をするな・・・・!!」
ア「フフ。やあね、誉めてよ」
手抜き工事の床から飛び降り先へ進んだ。下水、梯子、トンネル、蜘蛛、リンダ。
意識を取り戻したリンダと話してるうちに、下水の洪水が来て遠くまで流される。
あたしは生きてるわ。みんなは? 見回すとマークとジムが起き上がる。あたしは
デビットを探して駆けた。梯子から上へ出ればホテルの通り。あれは! リンダ !!
リンダは誰かに狙撃された!? あたしは急いでアップルインに駆け込む。中には
リンダと、地下で移動中逸れてしまったシンディジョージのワンセットがいたわ。
シ「アリッサ!」
そこへデビットとヨーコ、マーク、ジムの到着。みな無事を確認し合い、医者達の
応急処置でリンダを止血する。で、即席HQで作戦会議開始。まともに歩けなくなった
リンダはマークが支える、デビットはその護衛、ヨーコは移動式武器弾薬倉庫、
ジョージ、シンディはデビットの両サイドに控えて護衛補助。え? ジム? は戦力g
あたしは前線を突破する、これで行くわ。通りに出ると銃声!・・・・!・・・・!
どうやら高みから狙われているようね。それを見たジムがマンホールに戻って行く。
あたしはシンディの持つスコープ付きの得物に目を付け、残弾を確かめる。残り1。
ア「デビット。これどうやるの、教えて」
あたしは通りへ出て構え、教わった通りに邪魔な奴を撃つ。当たった? かすった?
スコープから目を離すと嫌な奴は居なくなっていた。これでいいわ、行きましょ。
205 :
転載:2005/12/18(日) 19:04:49 ID:???
大吊り橋を駆け抜ける時に、白衣の緑ゾンビとすれ違った。脳天に花だ。ハ!
ふっと香るその花の匂い・・・・・・どこかで嗅いだ事がある・・・・・
甘くて噎せ返るような・・・・・やたらと妖艶な・・・・・・・そうだ。
車の芳香剤の匂いだ。アンブレラ社製のだったな確か。あれに良く似てる。
あの芳香剤、長い事嗅いでると淫靡な気分になって来るんだよな・・・・。
自分が自分じゃなくなるみたいだった。人を狂わせる媚薬でも入ってたのか?
まあ、何にしても謎の多い企業だぜ薬屋ってのは。薬屋が芳香剤? 変だな。
無事森から出られた。少し進んで行くとまた街なかに戻る。俺は辺りを見回す。
何の事は無い、振り出しだ。スタートと違うのは、大量ゾンビの代わりに
でけぇヘリがあるって事だけだ。俺はヘリに乗り込み、パイロットと話をする。
グラサンのモミアゲが言うには、傘社内へ大事な物を取りに行ったという
女を待っているらしい。俺は仲間を捜すついでにその女の事も捜す事にした。
206 :
転載:2005/12/18(日) 19:05:45 ID:???
派手に爆破した方へ行ってみるとマンホールがあった。登って来る足音と、
裏返った声の独り言が聞こえる。声の調子から察するに、元気そうだな。
ジ「・・・・kしいよ全く・・・あの顔あの声あの臭いあの動き! ゾンビって
悪魔なんだよ絶対! 白目剥いちゃってさ! 誰かエクソシスト呼べってマジ!」
ケ「ファックしてるか三振総統」
ジ「んゲエエエエェェェェェェェェーーーーーーーーーッッッッッ!!!」
ケ「当てて行こうぜ」
奴は顔を半分出したまま口をあんぐり開ける。その死に装束、良く似合うよな。
ジ「まあぁっ・・・・・・・・・・たかよッ! またあんたなのかよッ!!
しかも特進なのかよッ! エラくなっちゃってんのかよッ! オレッ!?」
ケ「こいつでホームラン狙え。おっとこれもだ」
俺は出て来たジムに鉄パイプとデッキブラシを渡した。かっとばせよジム。
207 :
転載:2005/12/18(日) 19:06:22 ID:???
神様このケルビンとの腐れ縁を断ち切って下さい。オレ様色々と誓います。
もう職場のトイレでオナニーしない、階下からスカート覗かない、乗客を
脳内で犯さない、キセルしない、OLのロッカー漁らない、ダクトん中入ん
ケ「他の奴らに会ったか?」
ケビンは摘んで来た薬草をオレに差し出しながら言った。オレそれを喰う。苦。
ジ「ああ会ったよ、みんな無事。怪我人に肩貸してるから下からじゃないけど」
ケ「どっちだ」
その時向こうから女の悲鳴が響いた。・・・・シンディ? オレ達駆けて行く。
ジ「むッギュウウウウウゥゥゥゥゥゥンン!?」
もう言葉になんない。何アレ!? ももももしかして傘内で倒したあいつ??
ケ「Fucking Durian!!」
そう叫んで変なのの方へ向かってくケビン、逃げるかダイブするか迷うオレ。
リンダに肩貸すマークをタラップへ行かせ、グレランで藤壺を怯ませるデビット、
その後ろでロケランを重そうに抱きかかえるヨーコ、アリッサがそれをぶん取る。
ア「あたしの出番ね」
アリッサが片膝ついてロケランを肩に構えるとみんなトゲとアリッサから離れた。
ア「Hasta la vista,Baby!!!!!」
ドォッグオオオオオォォォォォォンン!! という爆音、衝撃、トゲの咆号!!
やった・・・・・・! かと思われた、でも! でもッ! あいつまだ生きてるゥッ!?
すっげー怒ってるッ! アリッサに鋭い手を突き出す、後ろに飛び退くアリッサ!
ア「フ! 骨あんじゃないのよ!」
ケビンとジョージ、デビットはトゲの気を引き付け女達を必死で逃がそうとする!
カラのロケランがガンガンッと転がった。ヨーコがバッグからロケランの弾を出す。
だがアリッサは拾えない、ロケランは転がって行きシンディの足元で止まった。
ヨーコがシンディに弾を投げる! って実況中継するオレッ! こえェんだようッ!
208 :
転載:2005/12/18(日) 19:07:19 ID:???
シ「Me!!? No! Noooooooooo!!!」
ア「気合入れなさいッ!!」
デ「さっさと弾を込めろシンディ! Right now!!!!」
ガタガタ震えながら弾を装填、アリッサの見様見真似で跪き、構える。
シ「I don't know wanna I shoot do!!」
ハ「落ち着きが肝心だ!」
ヤヴァイッ! トゲがシンディに気が付いてそっちにゆらりと振り向く!
ジ「Shoot! Shoot!! 味噌! 味噌!!」
何がヤヴァイって、そこでファッケビンのTallyhoが聞こえちまったって事!
ケ「ジ────────────────────────ッム!!!!」
ケ「FOX4! FOX4! F O X 4!!(ミサイルになれ! 行けッ! 玉砕だッ!!)」
ジ「Wilcoooooooooooo!!!!(おっしゃああああ!!!)」
オレ様もうッ! いつの間にか走っててトゲの目の前にダイブ! 死んだ振り!
上目遣いでトゲを見るとオレの事突き刺そうとしてるッ! 腕振り上げたッ!
ジ「キイイイイイィィィィィィィィーーーーッ!!」
ハ「ハーーーーーーーーーーーーーイッ!!!」
シ「It's・・・・・over・・・・・・・!」
そこでシンディのバズーカ発射アアアァァァァーーーッ!! オレ様助かったア!
駆け寄ったマークがオレを起こしトゲから離す。腰抜けたオレ足引きずったまま!
トゲは倒れる訳でも無く、その場で仁王立ちしたままゆらゆらしてる・・・。で!
そのトイメンにケビン仁王立ち! 銃を引き抜き、構えてまた二度構え! 念入りッ!
ケ「どうした? 笑えよasshole」
ケビンがトゲの眉間に糞をブチ込みトゲをFuuuuuuck!! 引導を渡した! 倒れる棘!
って待て! ヘリ! オレも乗せろって! ヤヴェ! 腰砕け! リンダに腰砕けってアハ!
ケ「みんな乗れッッ! Go!!」
209 :
転載:2005/12/18(日) 19:08:19 ID:???
ハ「ダメだッ! もう間に合わない、危険だ! 皆離れるんだ!」
てかあのプレスリーくずれ甘さ捨て杉! ちょっとぐらい待てって!!
リ「だ・・・・誰かこれを・・・!!」
リンダの声だ! オレ様途端にシャンとする。ダッシュしてタラップに向かうと
リンダが上着のチャックを下げてるッあひぃッ! 懐から書類の束を取り出した。
リ「ジムッ・・・・・・!」
ジ「キュンンッ」
オレ様リンダの投げた書類をキャッチ! きっとオレへのラブレターッ!!
ケ「ジム! ナニを渡せ!」
そうだ! オレ急いでキャリーバッグからDaylight2本取り出し、彼女に投げる!
ジ「一本はキミが使って! もう一本は・・・・・任せたよ!!」
デ「ジム! 離れろ!」
デビットがオレの後ろから腕を回し、オレをヘリの風圧から遠ざける。
ヘリは何か重そうな箱を吊り下げて行った・・・・ああ・・・脱出・・・・・。
ア「ジーム。あんた漢じゃないの」
ジ「あんたがだよッ!」
オレはみんなにアンプル配ってウィルス消させた。一先ずは、ほっと一息だね。
ですぐミーティング開始。高速へ行って、軍の乗り捨てた車で出ようってなった。
───ビルの屋上、お決まりの跳び移り。えぇ〜? もう疲れた〜・・・・跳べネ。
って思ってたらケビンがひょいと跳び移って羽目板で橋渡しを作ってくれた。
ふうやれやれ・・・・・・ってもう§ΘΠΦΛΣπ※!?ヾ〆□▲∠◇◎〜☆ミ。
(・∀・)(´Д`)(゚д゚)(゚ε゚)(´−`)( ´,_ゝ`)( ゚,_ゝ゚)( ,_`ゝ′)
オレら高速の怪獣見てみな一様にFreeze。ジョージがプルプルと震え出した。
ハ「りッ・・・・・りふッ・・・・・・理不尽にもッ・・・程がある・・・・ッ」
握り締めた拳も怒りに打ち震え、肩まで小刻みに震える。やば? やばああああ!
ジョージが壊れた! ふぉぉおおおっ! てシューター片手に怪獣に突進して行く!!
210 :
転載:2005/12/18(日) 19:09:15 ID:???
シ「ジョ・・・・・?」
シンディ唖然、もちオレらも唖然。やば・・・・ジョージきれちゃったよ!?
怪獣の左肩に取り込まれたトゲを、カプセル連投でいわす! まるで鬼神!
ハ「投薬! 投薬! 投薬! 除菌殺菌滅菌抗体免疫白血球LKJふぉSぢうあ」
そのあとドイツ語でわかんね! そんなジョージにあてられてケビンも駆ける!
ケ「やれ! やっちまえ!! ブッ込めーッ!!!」
オレらも勝手について行く・・・・行きたくねぇ! 行きたくねぇよオイ足!
ケビンがトラックの荷台からロケラン持って降りて来た! デビはナイフで
怪獣を切り刻む! アリッサは怪獣に頭突き! シンディはアサルトをぶっ放す!
オレらのファックに頭来た怪獣は、背中から何かムリムリッと発射した!
ケ「ジーム! 肉団子だッ! ハッハーッ!」
ジ「腹減ってねーからッ! 毒団子だしッ!」
ケ「やっぱ俺はコレだッ!」
ケビンがマークにロケランを放り投げ、45オートを抜いて走って行く!
マ「みんな離れろ!」
マークが大砲をぶっ放した! ヒット! 怪獣跪いて青息吐息! そのチャンスに
ヨーコがジョージのとこへ駆けて行き、黄ハーブを幾つかジョージに渡した。
ケビンが怪獣を牽制してる間に、ジョージは調合してカプセルを作る!
ア「今よ! 鬼畜医師! 殺りなさいッ!」
ハ「君は・・・・安楽死をどう思う・・・・?」
ジョージは白カプセルをセットしながら、ハアハアな怪獣に語り掛ける。
ハ「今楽にしてあげよう・・・・・・」
ジョージ、カプセルを撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ撃つ!! もうやめてやれって!
ハ「血圧低下ッ! 心拍停止ッ!」
ケ「医療事故だッ! デイヴィッ! Stunrodやれ! 電気ショックだッ!」
ジ「蘇生させんのかYo! 逝かせてやれYo!!」
オレらもう、恐怖のタガが外れてフツーにキティちゃん。むしろ楽しんださ。
なぜ今更転載?
212 :
転載:2005/12/18(日) 19:10:04 ID:???
マークの運転、女共は座席、残りは荷台でハイウェイを突っ切る。逃走。
俺は気を抜かない。このまま逃げ切れる訳が無い、人生とはそう言うものだ。
ジョージは一点を凝視し瞬きもしない、目が開いている。ジムは横たわる。
ケビンは手を頭の後ろで組み、ニヤケづらで目を閉じている。オレは槍を作る。
───それ見ろ、車が止まった。マークが降りて来て、親指で後ろを指す。
俺は荷台から降りて辺りを見回した。これからトンネルに入るという所で、
・・・・・・崖崩れだ。トンネル入り口が見事に塞がれてる、進退谷まった。
ケ「あそこ見ろよ」
ケビンが指差す山を見ると、何かで爆破したかのように不自然にえぐれている。
そのえぐれが落下し、トンネルを塞いだようだ。これは生きた人間の仕業だ。
ケ「やられたな。マイトか爆撃か」
デ「何れにせよ別ルートを切り拓くしかない」
ア「少し歩くようになるけど、モールのある通りに抜けられるわ」
目のいいアリッサの見る方向へみなで歩く事になった。安全な獣道を下る。
途中いつの間にか8人は逸れる。フン、何かあれば狼煙でもあげるだろう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
流れ着いたショッピングモールで、引力が作用するように俺達は再結集した。
結局は四ヶ月あまりもほぼ篭城を決め込み、無事生還を遂げ今に至る訳だが、
俺はあの時の生き残り戦が懐かしく思われて仕方が無い。毎日が必死だった。
あの時程生きている事を身近に感じた事も無かった。神経が研ぎ澄まされ、
敵がどこに潜んでいるのか、どの動きで来るのか、弾は幾つ必要か・・・・・
瞬時に見抜く事ができた。その能力は平和な今では滅多に目を覚まさないが、
いつでも呼び覚ます事ができる。かかって来いバケモノども・・・・・!!
片っ端から沈めてやる・・・・・やってやる・・・・ブッ潰してやる!!!!
FIN
ED後
レオン「うはwww燃料ナスwwwwヤバスwwww」
アシュ「ありえねwww何とかしろよwww」
そこに潜水艦浮上。
ハッチが空いていつものアイツが登場。
武器商人「ストレンジャー!新商品が入ったぜ!!」
(ジェットスキーの燃料 7400PTAS)
武器商人「ガンバッテ クダサーイ」
・・・ごめん。マジごめん。
…どうした?
それなりに面白かったぞ
>163
の言うレベルの高い職人はまだか?
レベル落ちてきたな
いつもの職人さんのが読みたい
スペシャルコス1だとアシュリが長ズボンだからパソツは見えないけど乳は見えるな。
>>216いつものって?
つか本当に落ちたな>レベル
書き手は会話文しかなかったり、「」の前に名前が書いてある時点で小説としておかしいとは思わないのか?
内容が面白ければ多少文章が稚拙でもいい。
内容が稚拙だと文章がうまくても辛い。
>>219の例でいくと……
どちらにせよ高レベルは望めないわけだw
………orz
いつもの=「転載」以前のやつ
2ちゃんねるで安定した高品質の物を手に入れようとすること自体どうかと思うが
玉石混合の中から自分の好みのものを探し出すのがいいんだろ
スレにしても作品にしても
222が良いこと言った!
よそのサイトからのコピーとかリレーとかはやめれ
あといくら面白くても
人のネタを使うのも見ていて気分の良いものではないよな
オリジナルでいこうぜ
・・・何なんだこの有様は・・・
目の前に広がるあまりにも現実離れした光景にネイサン・ドネリーとサミュエル・カークは、
呆然と立ち尽くした。
十数分前・・・地下の留置場に入ってきた若い警官に外の状況を尋ねると、
「大変なことになっている、すぐにこの警察署を出ろ」と言われ、鍵を渡された。
俺達は大喜びで外に出た。・・・が
正面玄関前に累々と横たわる人間の死体にサミュエルが思わず嘔吐した。
「それにしても・・・」ネイサンは気を落ち着かせて死体を観察する。
死体はどれも腐乱がひどく、腐敗臭が漂っていた。
「こんなに速く死体が腐るものか・・・?」
「と、とにかく速く逃げようぜ」サミュエルがネイサンを促す。
「そう・・・だな」不安を隠しきれないネイサンだったが、とにかく逃げようと正門をくぐろうとした。
そのとき視界の隅に動くものがあった。倒れていた男が起き上がったのだ。
「おい、何があったんだ?」ネイサンが問いただそうとその男に近づいた・・・その瞬間
男がネイサンの首筋めがけて喰らい付こうとしてきた。
「うおっ!?」ネイサンは必死に抵抗する。
「こいつ・・・正気じゃねぇ!」男は声にならない呻き声をあげ、だらしなく涎を垂らしながら、
必死にネイサンに喰いつこうとする。なんとか男を突き飛ばすことが出来た。
「こ、この野郎!」サミュエルが近くにあった角材をつかみ、男の足を殴る。
しかし、男は足を引きずりながら、彼らに向かってくる。
「サミュエル、やれ!こいつは正気じゃない!」ネイサンが叫ぶとサミュエルは
半狂乱になりながら男を角材で乱打した。
やっと動かなくなった男を見下ろしながら、二人は街がとんでもないことになっていると確信した。
「とにかく、速くこの街を出よう。」
そうして二人は警察署を後にした。
しまった!遅かった!
いつか、牢屋の2人の話を書こうかと思っていたが。
続き楽しみに待ってるよ。
227 :
225:2005/12/19(月) 17:46:50 ID:???
>>226 ありがとうございます。ふと思いついたので書いてみました。
小説など書くのは初めてなので色々変なところがあったり
面白くなかったりするかも知れませんが、なにとぞよろしくお願いいたします。
何なんだこの有様はwwww・・・
目の前に広がるあまりにも現実離れした光景にネイサン・ドネリーとサミュエル・カークは、
呆然と立ち尽くしたwww
十数分前・・・地下の留置場に入ってきた若い警官に外の状況を尋ねるとw
「大変なことになっているwwwすぐにこの警察署を出ろwwwwwwwwwwww」と言われ、鍵を渡されたwww。
俺達は大喜びで外に出たwwww・・・がw
正面玄関前に累々と横たわる人間の死体にサミュエルが思わず嘔吐したwwww
「それにしても・・・w」ネイサンは気を落ち着かせて死体を観察するwwww
死体はどれも腐乱がひどく、腐敗臭が漂っていたwwww
「おい、何があったんだ?www」ネイサンが問いただそうとその男に近づいた・・・その瞬間ww
男がネイサンの首筋めがけて喰らい付こうとしてきたwww
「うおっ!?wwwwwwwwwwww」ネイサンは必死に抵抗するww。
『こいつ、正気じゃナスwwwwwwwwwwヤバスwwwwwぅえwwwぅえっうぇっうぇwwwwww』
229 :
226:2005/12/19(月) 18:47:33 ID:???
読めば読む程、自分のと文体が似てる気がする。
あれ?他人とは思えませんよ?
本当、応援してますのでがんばって下さい!
230 :
85っす:2005/12/19(月) 20:36:47 ID:???
>>175 「ジェームズ!!おいジェームズ!!」寝ているジェームズを叩き起こす。
「……っせえな…何だよ」急に起こされ、かなりイライラしている。
「怒るなよ…車のキー貸してくれ!」
「ほらよ…」相当眠いのか、理由も聞かずにキーを貸した。
「んじゃぁ、行って来るな。」「気を付けろよ」
ジョニーに別れを告げ、外に出る。
夜中の2時、車へ到着。
「…車のキー…あったあった。」
鍵を開け、車内に入り込む。
「グロックグロックグロックちゃ〜ん…あった!」意味不明な歌を歌いながら残る弾を探す。
「グロックの弾…9mmパラべラム弾…あった!」
弾も見つけ、部屋へ戻る。エレベーターのランプが4階を示す。エレベーターを降りる。
部屋のドアの前に立ったその時、曲がり角から人が来る。首を前に曲げ、足下もおぼつかない。
「こんばんわ…」テリーは取りあえず挨拶をする。…返事がない。
突如その男は「あ゙ぁぁぁぁ…」低い呻き?声を上げ、
テリーに向かって歩いて来た。
キタ━━(゚∀゚)━━!!
つか恐いんですがw
232 :
225:2005/12/19(月) 22:26:57 ID:???
・・・こんな状況ならばあの牢屋のほうがマシだ・・・
ネイサンは牢屋を出て、警察署を飛び出してきたことを後悔した。
街はまさに地獄と化していた。あちこちで火の手があがり、そして警察署でネイサンを襲った男
のような人間達がうろついていた。彼らは皆呻き声をあげ、生きた人間を見つけると
大口を開け手を前に伸ばしながら近づいてくる。動きこそのろいが数が半端じゃない。
街のあちらこちらで人間に群がって一心不乱に人肉を貪っているのを彼らは何度も目撃していた。
留置場にいた新聞記者・・・名前はベン。脱出する際に一緒に来るかと誘ったが、
彼は頑なに拒んだ。とりあえず、鍵は渡しておいたが、恐らくまだあそこに留まっていることだろう。
俺達もそうするべきだったのか・・・?外に出たはいいがこの状況では・・・
だがあそこもいつまで安全かはわからない。あそこにこの動く死体どもが入ってこないという保証は無かった。
そう考えると幾分か楽になった。そう、今更悔やんでも仕方ない。脱出することを考えなければ。
「・・・ネイサン?どうしたんだ?」サミュエルが心配そうな顔をして聞いてきた。
「いや、なんでもない。」今大事なのは士気を落とさないことだ。
「なぁ、俺達、生きてこの街を出られるのかな・・・」サミュエルが泣きそうな顔をしている。
「出られるさ。せっかく脱獄したんだ。生きて脱出してやろうじゃねぇか。」
「そう・・・だよな。こんなところじゃ死ねないよな。」「そうだ。」
そんな会話をしていると、いつの間にか死体どもに囲まれてしまった。
「畜生!サミュエル、逃げるぞ!走れ!」
彼らは必死で走った。しかし、どこまで行っても死体どもがいる。
万事休すか・・・そんな考えが頭に浮かんだ。・・・とその時地下鉄への入り口が見えた。
「あそこだ!地下に入るぞ!」彼ら死体どもにタックルをかましながら無我夢中で地下へ
転がりこんだ。
・・・だが、そこも安全ではなかった。
これだからやめられないんだよなw
ここだけじゃないってこともある。
237 :
ゲーム好き名無しさん :2005/12/20(火) 23:22:25 ID:VLtUw34z BE:164985582-
なに?このコピペ?
あちらのほうが、よっぽどスレとして機能してるぞ?
239 :
24:2005/12/21(水) 23:01:22 ID:???
予告編
1998年…アメリカのとある地方都市、ラクーンシティー。
巨大な製薬会社、アンブレラの恩恵を受け、あらゆる点で
他に類を見ない発展を遂げつつある、
偽りで作られた光と誰も知らない闇が渦巻く街。
雄大な自然に育まれ、安定した平和そのものの街の中でも、
歪んだ悪意を秘める人間は存在する。
彼等は平和な日々を願う人々の僅かな隙に付け込み、
全てを奪い去ろうとしていた。
だが、それらに敢然と立ち向かう者達がいた。
法の番人、ラクーン市警である。
いっつも訳の解らん道具や理由でイジられ続ける不屈の男、マービン。
どんな状況でも絶対グラサンを外さず、
冷静に署長をサポートする右腕、ウェスカー。
「あ〜署長のドタマにピストルぶちこみてぇ〜」
が口癖の危ない男、ケビン。
あとその他大勢。
そして…曲者揃いの市警を束ねるラクーン市警、ブライアン署長。
これは、ラクーンシティーの治安を守る彼等の血もなく、汗もなく、
涙もなく、つーかあるのは解りづらい笑いとパクりのみ!
で構成される物語である!
「ラクーン一直線!」
予告したんで、書ける時書きます。
240 :
便乗の人:2005/12/21(水) 23:57:15 ID:???
>>239 お、来ましたね。なんか自分が電話相談のネタを乗っ取ったみたいですいません。
241 :
24:2005/12/22(木) 00:13:16 ID:???
>>240 いえいえ(^_^)
かなり楽しませていただきました(笑)
ネタがあるならまだまだ書いていただきたいくらいですよ!
保守
保守
BIOHAZARD〜最狂最悪のクリスマス〜
マダー?
245 :
24:2005/12/25(日) 19:27:20 ID:???
ラクーン一直線
08:30 ラクーン市警 東側オフィス
「ゴホンッ!…最近、未成年による犯罪が増えている」
毎朝、きっちり八時半。ラクーン市警東側オフィスにて、
その日の予定等を発表する、朝礼の場が設けられている。
大勢の猛者らが聞耳を立てる中、締めに署長からの言葉が発表された。
「実は今日も通勤途中に少女による強盗に出くわしてな、
補導はせんかったが、誠心誠意、説得したら解ってくれたよ」
グッ!っと握り拳を振り上げ、署長は熱く締める。
「未来ある少年少女の為、今日も1日頑張ろう!」
…しかし、それに呼応する者はいない。彼等の関心は、署長の頭頂部にあった。
大体刃渡り15cmのエモノだろうか?恐らくバタフライナイフの物と思われる柄が、
署長の頭から出ているのである。
当然、署長は顔面血だらけ。
誰も触れない事に痺を切らしたのか、マービンがウェスカーに話し掛ける。
「あの…あれって痛くないんですかね?たまに何か刺さったまま来てますけど」
「こないだは銅の剣が刺さってたな。心なしか、血しぶきは今日のが多いが…」
動揺を隠せない一同。
激ワラ!
やられてるじゃないか!!
次も期待してますよ!24さん!
247 :
85っす:2005/12/26(月) 00:27:29 ID:???
>>230 呻き声を上げつつ、近付いて来るその男。
テリーは言った。
「すみません…俺なんか気に触る事しましたか?」
聞こえてないのか、はたまた無視してるのか。男は寄ってくる。
「…?どうかしたん…うわっ!」
その男はいきなりテリーに掴み掛かって来た。
なんとそいつはテリーの首筋を噛み付こうとしている。「っ!離しやがれコイツ!!」
男をふり払ったテリーはすぐにグロックを構える。
「寄るな!オレが何したってんだ!!」
男は無視して寄ってくる。その時男は首を上に上げた。
「…!」その顔を見た瞬間、テリーは言葉が出なくなった。
黒目のない目。
剥れた右頬。
骨の見えるこめかみ。
どれも吐き気を催すものばかりであった。
「あ゙ぁぁぁあ゙ぁ…」
再び男が寄ってくる。
「寄るな!寄るなって言ってんだろ!!」
パン!
その時、男の背後から乾いた銃の発射音がした。
248 :
24:2005/12/26(月) 23:57:19 ID:???
ラクーン一直線 特別編
BIOHAZARD〜最狂最悪のクリスマス〜
08:30 ラクーン市警 東側オフィス
「そう言えば、今日はクリスマスじゃったな…」
12月24日。昨晩の積雪により、一段と冷えるオフィス内での
朝礼の最中、思い出したように署長は呟いた。
「こういう行事の時こそ、若者の風紀が乱れ、
犯罪が何故か激化するんじゃ!のぅ、ウェスカー?」
「…はあ…」
「…で、ワシとお前以外に人が毎年この日だけ居ないのは何故?」
二人だけの静まりかえったオフィスを眺める。
何時もなら猛者で溢れているはずなのに、誰一人として、
姿は見えない。本当は理由など解っている。今日はクリスマスなのだから…
「え〜と、レイモンドとジャン、ドリアンら
いつものメンバーは有給とって休んでますね。」
それを承知で、ウェスカーも答える。
「ほ〜」
「ケビンは最近知り合った新聞記者とデート
って言ってたような…クリスとジルも右に同じ。」
「ふむふむ、全くどいつもこいつも浮かれおって!
そんな中、お前は仕事熱心だの〜」
「ありがとうございます…」
「いい加減彼女作れよ」
「…はい」
「…それでだ」
視線を天井に移し、遠くを見るような眼で署長はウェスカーに尋ねる。
そう、毎年この日はいっつも三人での勤務のはずなのだ。
野郎三人で高いシャンパンを開け、酔えばケビンばりに銃をぶっぱなし、
どんちゃん騒ぎで楽しくやってきた。
だが、今年は何故か彼の姿もない。
署長はどうしても知りたかった。
三人の暗黙の了解、則ち約束を破り、今日この場に現れなかった
「あの男」の消息を…。
「…マービン、どこ?」
249 :
24:2005/12/27(火) 00:46:53 ID:???
「マービンは確か、リタと1日デートとか言…あ( ̄○ ̄;)」
「…ああぁん!?」
ウェスカーは慌てて口を閉じたが、署長は
「リタ」
「デート」
と言う言葉は聞き逃さなかった。
「あんの髭パンチ、最近やたら定時上がりだと思ってたら、
そういうことですかい…ホホホホホ…」
ウェスカーは、その場に立ち尽くし、
己がしでかしてしまった事の重大さを噛み締めるしかなかった。
署長の不気味な笑みは、署長を「マジ」にしてしまった時の合図だ。
今日、一人の人間が確実に、死ぬ。
「さて、行きましょうか、ウェスカーさん」
「あの…行くって、どこへ?」
署長はベストの内ポケットから、
懐中時計を少し大きくしたような機器を取り出した。
「こんな事もあろうかと、マービンの財布に発信機を取り付けておいたんですよ。
このレーダーで見れば…ここか」
液晶画面には、恐らく市内だと思われる地図が表示され、三角のマークが点滅している。
場所は、J'sBar…
「思い知らせてあげますよ、マービンさん。
この私を指しおいて、一人でいいことをしようとすると、どうなるのかをね…」
予告
ついに動きだした署長!
署長の変貌に圧倒され、事態をただ見守るだけしか出来ないウェスカー!
そんな事は露しらず、リタとのデートを楽しむ我らがマービン!
不幸にもその場に居合わせてしまう事になる、ケビンと新聞記者!
果たして彼等は、どうなってしまうのか!?
そして、その先で彼等が目にする物は…?
誰もが解るパクりばっかの次回、ラクーン一直線
最狂最悪のクリスマス後編
そんなに期待せんとお待ちをm(_ _)m
251 :
244:2005/12/27(火) 02:31:57 ID:???
>>249 ちょwwwwっをまwwwwww
まさかほんとに創ってくれるとは思わなかったwwww
続きワクテカしながら待ってますね
252 :
ゲーム好き名無しさん:2005/12/27(火) 03:54:15 ID:xFgxZhmK
バイオハザード4〜マイクの悲劇〜
「マイネームイズマイク!」
…しかし驚いたぜ!レオンの奴どんなイカツイヤローかと思ったら以外だな、超イケメンのナイスガイじゃねぇか!え?帰ったら一杯やるかって?なんだこいつ……超良い奴じゃねぇか!!やっぱ飲むならあの店だよな…うん!決定!……「良い店があるんだ!」
ヒュルルル……チュードーン!!!ヒュー…ドッカーン!!……メラメラ…
その後――――――――
……ちっ!俺としたことがドジったぜ!
だが…こんなところでくたばる俺様じゃないぜ!レオンと一杯やるまで死ねるかってんだ!
ガタン!バン!!ガラガラ……
…なんとかヘリから出れたか…しかし奇跡だ!カスリ傷程度しかねぇぜ!さすが俺様だ!
ようし、待ってろよレオン!先回りして脅かしやる!うひひひ!
5分後――――――――
ドキドキ!チラ…チラ…!
「…………ムフフ……」
よし!タイプライターがまだ書き込まれてないぜ!どうやらまだレオンの奴ここまで来てないみたいだな、先回り成功だぜ!!…………って…なんだあいつ!?
『ウゥ……アヘ……ウゥ…』
「!?キ、キモすぎ!宇、宇宙人!?ヒー!来んな!!」
『アヘ………ウゥ…シクシク…』
「来んなー!!!!!」
ギャヒン!どうしよ!武器持ってないょ!マイクピンチ!!
はっ!手榴弾があったの忘れてたぜ!
「くらえ!エイリアン!地球は渡さねぇぜ!!」
ポイ!
253 :
ゲーム好き名無しさん:2005/12/27(火) 04:06:59 ID:xFgxZhmK
バイオハザード4〜マイクの悲劇〜
ポイ!……チュードーン!!!
跡形もなく吹っ飛んだ様だな……!
「ウシシ!地球ナメんな!!」
ジュモモモモ!
『アヘアヘ…ウゥ…シクシク…』
「勝てません、本当にありがとうございました」ってなんだょこいつ!なんで再生すんだょ!卑怯だょ!!あぁ…駄目だ………はっ!?よ、よし!あの中に隠れちゃぇ!!
ギー…………
「くっ、くっさ!ゴミ箱かよ!」
でも我慢するしかないな!よし、この黒いポリ袋の中に入れば完璧だぜ!
(……………ムフフ……上手くやりすごせそうだ…)
ギー…バタン!
(ん?部屋のドアか…誰か入って来たのかな?)
カタ…カタカタカタ……パン!…パン!……パン!
(はっ!タイプライターとスナイパーライフルの音!間違いない……レオンだ!!)
カチャ…コツコツコツ…コツコツコツ…
(くぅ〜!さっすがレオン!俺の見込んだ男だぜ!あのエイリアンを倒したみたいだな!ようし……)
「レォん?…ぐもッ…!?」(な!?口になにか……こ、これは…!!ネズミ!最悪!ウォェ!クソ!手が…引っ掛かって…動かねっー!声も出せねー!マジ何て最悪な状況なんだ!頼むレオン…気ずいて!アヒン!)
コツコツコツ……コツコツコツ……
「んっ……うぅ…!!」
(近いぞ!来る!よし、開けるんだ!レオン!マイクっていうマグナムの弾を超える究極の隠し弾がここにあるぜ!!)
254 :
ゲーム好き名無しさん:2005/12/27(火) 04:29:16 ID:xFgxZhmK
コツコツコツ……………………ギー……
(よし(゚∀゚)!!!今こそこのマイク、ありったけの力を振り絞ってレオンに存在を気ずかせるであります!!)
「もごごご!!!」
(さぁレオン!早く救助して!動けないんだょ!ほら!袋に包まれた謎の物体がこんなに元気一杯に跳ねてるんだょ!?気ずかないわけがない!さぁ、帰って一杯やろう!良い店があるんだ!!)
カチャ…………
「むごご!もごご!!」(………(゚∀゚)!?…な…なにしてんの…?き、気のせいだょね?レーザーポインター微かな熱が俺の体に……しかもそのリロード音マグナムじゃね??マジ待て、いや待って下さっ)
ズッドンッ!!!!!!ピン……カランカラン……
ズッドンッ!!!!!!ピン……カランカラン………
コツコツコツ……ギー…バタン…
「…………いい店…が………あるん………ガクッ」
完
バイオハザード4知らない方すいません(;'A`)
どうしてもマイクネタやりたかったです。
バイオハザード4体験済みの方ならゴミ箱ネタもわかるかと……(;´Д`)
>>254 ワロタww
あれはマイクだったんですね
ここはどこかの調理場
「なぁ、バース、知っているか?」
レタスをちぎりながら、コックのビーンが言った。
「ん?なんだ」
「この山に・・化け物犬がでたって話さ。」
「ああ、新聞で読んだよ。登山者が内臓をえぐりとられたらしいなw。」
大きな鍋でビーフストロガノフを煮込みながら、バースは面白半分に言った。
「シャレになんないよ。すぐこの近くだろ?俺、怖ぇよ。」
「臆病だな。よーし、度胸だめしだ。この後、俺の部屋でサンゲリアでも見ようぜ。」
ホラー映画ファンのバースは目を輝かせながら言った。
「お前・・部屋にテレビなんてあったか?」
ビーン達が住みこみで働いているこの館には、テレビがほとんど無いのだ。
「ふっふっふ・・実はな、小型テレビを隠してるんだ♪お前だけに言うがな。」
当然、ルール違反である。
「お前、悪党だな・・。」
「なんとでも言え。それより、ビーフストロガノフができたぞ。皆を呼んでメシにしよう。」
こうして、夜は更けていった。
数十日後
ビーン・ホルンは、自分の部屋で閉じこもっていた。
おかしい。なにかがおかしい。空気が違う。温度が違う。そして、皆が違う。
そもそも、この仕事そのものがおかしかったんだ。こんな山奥の館でつい最近コックとして雇われ、
与えられた住みこみ用の部屋は窓もなくテレビもなくかなり殺風景、皆と同じ服を着せられ、
この館は誰のなんのために存在する建物なのかの説明も一切なかった。
「給料に目がくらんだ俺が悪かったのかな・・。」
もの思いにふけたあと、ビーンはそうつぶやいた。手にはナイフを持っている。血のりつきの。
ドアをノックする音。ビーンはすぐにナイフをかまえ、ドアの前に立った。
「お・・い・・ビーン・・」
間違いない。少しダミっているが、親友バース・トービィーの声だ。
「バース!」
ビーンはすぐにドアを開けた。
かまれた。
肩をえぐりとられるように。
「うわあああ!!」
あまりの痛さと親友の異常な行動へのショックのためかビーンは瞬時にバースを殴り殺した。
「はぁ・・はぁ・・く・・」
ビーンはその場にぐったりと倒れた。
かゆい いたい きょうは なにか していない きが する そだ りょうり だ ちょう りば に いこう
地下の調理場への階段をおりるビーン‘だった’もの。
さ みな の た めに カ レー をつ く ろ
その直後、ビーン・ホルン‘だった’ものはS・T・A・R・Sのクリス・レッドフィールドの手により
ようやく本当に死ぬ事ができたのであった。
257 :
ゲーム好き名無しさん:2005/12/27(火) 12:33:29 ID:p2RnZGF7
>>256の派生w。
「調理場にて」
1.
「うっわー・・・グロいな・・・これは」
「だろー・・・?なかなかいい仕事してるよなここ・・・」
パッケージには「サンゲリア」と手書きで書かれたビデオ映像を見ながら、
その小さいTV画面を覗き込みつつ、我々はその、モザイクは無い、
女性が襲われるたぐいの映像を、比較的鮮明な画面で固唾を呑んで、
狭い部屋で見入っていた。こう言うのはここに来てから久しぶりだが、
「貸してくれ」と言うのもアレなのでしっかり記憶していこうと、
高鳴る胸の鼓動を抑えつつ悲鳴を上げる女性の様を見守っていると、
ふとビーンが、自分の右腕を見て言った。
「あれ? 右手怪我したのか?」
「あ?ああ、昨日・・・カラスかな、いきなり飛んできてな。
目をやられるかと思ったんだが、まあ何とか追い払ったんだが」
「危ないなー・・・。近くに巣でも有るのかね?」
「さーなー。まあ野犬に心臓食われるよりはマシだが」
やがて女性の絶叫?がして、我々は画面に流れる血を見つつ呟いた。
「嘘っぺー・・・」
・・・ここに来てから、もう20日位になる。
古びた洋館。まるで幽霊でも出そうな場所。周囲には民家もなく、
後は広大な草原と言う名の草むらが広がる。秘密厳守、情報機器の、
その持ち込みは如何なる物であっても不可。ビーンは良く持ち込んだ、
なんでも監視員に数枚握らせたのだそうだ・・・まあ給金を考えれば、
その位は大した事は無い。自分もそうすれば良かったと、今は思う。
ポテトをマッシャーで潰しつつ、マカロニのゆで具合を確認する。
出入りするのは・・・どうも軍隊の関係者らしい。まさか軍の秘密兵器を、
こんな場所で研究するとも思えず。我々の仕事は研究員への食事を作るだけ、
契約は2ヶ月。話では次々入れ替わるらしい・・・。何だか雰囲気は嫌だ。
そうこう考えているウチに、ポテトサラダが出来た。
・・・おかしいな、何だかうまく無さそうに見える・・・。
カラスに襲われてから、なんか感覚が変だな。
258 :
ゲーム好き名無しさん:2005/12/27(火) 12:58:10 ID:DscEG02U
>>257 2.
その異常に気付いたのは、結局ビーンから携帯TVとビデオデッキを借りて、
一人部屋でそれに熱中していた時だった。不意に画面が・・・というか、
視界が歪んで、危うくベッドから転げ落ちそうに成る。めまい・・・というか、
少し感覚が異なる。TVに映る服を破かれた女性の胸を見ていて、不意に、
・・・馬鹿な。冗談にしてもセンスが悪いぜ。
その時は、それで眠ったが・・・。奇妙に生肉を食べたくなって、
次の日調理場で、こっそりと牛肉を生で食ってみた。
何だか・・・変だな・・・。不味いな、減りすぎてバレちまう・・・。
「お、おいおい・・・、大丈夫か? 口の回り血塗れだぞ?」
調理場に来たビーンの声で、自分は我に返った。
ビーンの制止を振り切り、部屋に戻って布団を被る。震えが止まらない。
ちょっとまってくれよ・・・なんだよ・・・これ・・・!
だんだん歪んでくる。なんで肉を焼くんだ?塩も胡椒もいらないじゃないか、
ダメだ、死んでる肉じゃ鮮度が足りない・・・料理人として・・・、
こんな不味い物を出すなんて・・・豚の餌じゃねえ・・・いや違う・・・だから。
音がして、声を掛けられて、布団?をひっぺがされて、目の前にそれを見たら。
そうだよ、これだよ・・・、これこそにくりょうりってやつだ、なまでかじる・・・、
びーんにもおしえなきゃ・・・、かゆいな・・・かおが・・・ああ・・・、
まああるきながらでいいや・・・、おー・・い、ビー・・ン・・・、
・・・この・・・ながいの、ちょうずめより・・・、
・・・なまでかじるほうが・・・、こんやのゆうめしに・・・。
−−−−−−−−−
・・・難しいな、こう言うのはw。
あーすんません、256なんすが、バース(ホラーファン、TV持参)としたつもりが
ビーン(TV持参)にとらえてるみたいっすね。や、ただのアレンジか、俺の表現力が悪いのかどっちでしょうか?
ちなみに派生は光栄です。
260 :
ゲーム好き名無しさん:2005/12/27(火) 15:25:02 ID:t0Bs1fC8
>>259 >ホラー映画ファンのバースは目を輝かせながら言った。
>「お前・・部屋にテレビなんてあったか?」
いや、バースが期待感で「お前〜」と言ったのかな?と読んだ物で。
単なる勘違いだろうとw。
261 :
256:2005/12/27(火) 23:48:59 ID:???
↑
はふぅ、そうでったか。俺ももうちょい説明つけた方がよかったかも。
次はブラッドのバックストーリーあたりいってみようかな。
>>261ブラッドのバックストーリー楽しみに待ってるよ!
263 :
256:2005/12/29(木) 14:17:57 ID:???
チキン野郎
あの館の事件の後、俺についたニックネームだ。
アークレイ山から数キロ離れた広場に、俺の操縦するヘリは着陸した。
ひとまず外の空気を吸いに外に出た。朝日が美しかった。
が、そんな感動にそまってる暇はなかった。後から降りてきたクリス・レッドフィールドに
一発ぶん殴られた。まぁ、当然だな。二発めがこようとしたが慌てて降りてきた
ジル・バレンタインとレベッカ・チェンバースがそれを止めた。
いつもならここで何かイヤミを言うところだが、そんな元気も無かった。
・・・レベッカが無言で俺の傷に消毒液を塗った。確かこいつ、まだ18なのにウェスカー隊長に
医学の能力が優秀だったからこのS・T・A・R・Sにスカウトされたんだよな。
ったく、よくやるぜ。
俺もこういう女の一人や二人を守れるようになれば、この糞な性格も少しはマシになるかもな。
18か・・若すぎるな。まぁ、あと数年待てば・・・
いつのまにか、俺のレベッカに対する感情はこんな感じになっていた。
数日後、ラクーンシティのR・P・Dのスターズ本部で俺は死んだウェスカー隊長(事件の黒幕らしい)の
机の整理をしていた。ふと、書類を調べてみると一枚の写真がまぎれこんでいた。これは・・
「期待のニュー・フェイス」
なあぁぁぁぁぁぁぁぁんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???
なな、なんでレベッカの水着姿が写ってるんだ!?タイトル付きで!
しかもよりによってウェスカー隊長の机から! あのサングラス、何やってたんだ?
まてよ・・ということはレベッカを狙ってる輩は多いのかもしれないな。
・・燃えてきたぞ。ここまで闘争心が燃えるのは初めてだ。
レベッカ・チェンバース・・絶対に俺の女にするからな!!!
とりあえず、この写真はヤバイから隊長の机の奥に隠して・・・っと。
続く
>>263感想書きます!コメディ風にきましたか〜!感想・クソだな・・・・
265 :
256:2005/12/30(金) 01:21:35 ID:???
廃墟となった野球スタジアム。そこには二つの影があった。
その内の一つ、‘ネメシス’と呼ばれるその生命体は、真っ黒なジャケット・ズボンを穿き、ロケットランチャーを構えていた。
その姿はまるで地獄の底からやってきた正義の使者、に見えなくも無い。
もうひとつの影は真緑色のコートを着てどっしりと仁王立ちした‘タイラント’と呼ばれる生命体。
こちらの方は試合をひかえている格闘家に見えなくも無い。
「よし・・始めろ。」
別の場所からその様子を見ていた白衣を着た男性がそう言った。
胸のバッヂには‘アンブレラ’と書かれてある。
男が指示をだした数秒後、スタジアムの中央にいたタイラントは選手控えベンチのすぐ前にいるネメシスに向かって突進をした。
ネメシスは瞬時にロケットランチャーの弾を撃った。
弾はタイラントを直撃したが、それにかまわず突進を続けるタイラント。
そのままタイラントは右こぶしをにぎりしめ、ネメシスの醜い顔面を思い切り殴った。
ベンチへ吹っ飛ぶネメシス。その衝撃で壁のコンクリートや古いバットが砕け、散乱し、ネメシスを襲った。
タイラントは無表情のままガレキにうもれたネメシスを引きずり出し、首をつかみ、一塁ベースの方へ思い切り放り投げた。
休まずタイラントは倒れているネメシスの方へと近づいた。
自分と同じ位の身長のネメシスを右腕で持ち上げると、今度は左手でネメシスの頭を強く握り始めた。
どうやら、ネメシスの頭を潰すようだ。なおも頭を握り続けるタイラント。
・・が、ブシュウッという生々しい音がした後、突然、タイラントは動きをピタリと止めた。
タイラントは、そのままその場に倒れた。ネメシスが勝利の雄叫びをあげる。
ネメシス左手の手のひらからは、太く、ウネウネと動き、血がついた触手のようなモノがでていた。
「ほう・・成る程・・・。」
先ほどの男が腕組みをしながらネメシスとタイラントの屍が映し出されたモニターを見てそう言った。
「実戦配備は・・近いうちだな。」
男がそう言うと
「はい。あとはランチャーを改良し、さっきのタイラントの動きを学習させれば、完璧です。」
と助手らしき人物がそう答えた。
夜のスタジアムでは、なおもネメシスの雄叫びが鳴り響いていた。
同時刻・ラクーンシティ
・・・まさかこの俺がブティックなんかに来るとはな・・・さて、どれが似合うのかな・・
ブラッド・ヴィッカーズは、同僚レベッカ・チェンバースへのプレゼント用の服を探していた・・。
続く
>弾はタイラントを直撃したが、それにかまわず突進を続けるタイラント。
ちょっと待て
>>265コメディ風かと思ったら追跡者とタイラントのバトルが始まったな。何気に続きが楽しみ。
アンブレラのバッジつけた男の正体も気になる。しかし、何故野球場で戦闘訓練?
最近メル欄sagaが痛すぎる。
≫266
「あとはランチャーを改良し・・」
つーセリフがあるからさほど問題ないんじゃ。
271 :
256:2005/12/31(土) 01:35:44 ID:???
恋人同士や親子等がのんびりと歩くのどかな街。
その街には看板に「ラクーン・ガーデン」と書かれた喫茶店があった。
喫茶店内には、あの二体の怪物の戦いを見ていた二人の男の姿があった。
白衣ではなく、わりとクールビズな格好をしてアイスコーヒーとピザを飲食していた。
「カーター君、ランチャーの改良はできたのかね?」
うっすら無精ひげをたくわえた男がそう言った。
「はい。お望みどおり軽く、殺傷性の少ないモノを開発させました。しかし、なぜ殺傷性を削るのです?」
カーターと呼ばれる眼鏡をかけた男がそう疑問した。
「ああ、それな。質問を質問で返すようで悪いが、君はネメシスの最初のターゲットをスターズの
隊員に設定した理由を知っているか?」
「え?・・・いいえ。」
男はこう答える。
「・・アルバート・ウェスカーは知っているな?彼の(表側の)部下であったスターズの隊員の何人かに、
風邪の予防注射と偽って特殊ウイルス対抗薬を注入させたんだ。つまり、ちょっとの事ではウイルスに
感染しない。そこで、ネメシスのご登場だ。」
そう得意そうに言うと
「なるほど。ウイルスへの対抗力をもった隊員を襲い、感染させれれば、ネメシスの能力の強力さを
証明できる、という事ですね?」
カーターがそう言った。
「そんなところだ。ランチャーで絶命させるとあまり意味はない。生きたまま感染させたいんだ。」
周りに聞こえないよう、静かにそう言った。
「よくわかりました。それにしても、ネメシス計画といい、新型ウイルス開発といい博士も
色々と大変ですね。」
カーターがそう言った。
「新型ウイルスの方は妻とやっているから問題は無いよ。九割がた完成しているしね。
・・・さて、そろそろ戻るか。」
席からはなれ料金を払い、二人は店をあとにした。
道を歩く二人。が、片方が足をとめた。
「・・・あー、すまんカーター君。少し楽器屋によってもかまわんかな?」
男がそう言った。
「え?あぁ、お子さんへのプレゼントですね。かまいませんよ、バーキン博士。」
太陽が、淡々とアスファルトを焼き続ける。
同時刻・R・P・D
さてと・・服は買った。あとはいつわたすかだな・・・。
いや、それまでどこに置いておくかも問題だな・・。ウチのアパートには
そんな余裕はないし・・・。まてよ?ここのフィルム現像室には俺専用の
鍵つきロッカーがあったな・・。よし、そこにしよう。
あいかわらず、ブラッドはレベッカにおネツであった・・・。
続く
272 :
東京バイオ:2006/01/02(月) 18:47:40 ID:???
こんな所に新スレあったんだorz
今までずっと気づかなかった
忘れられてるかな?忘れられてないならもう一回投稿しようと思うんですが・・・・
久しくお見かけしないと思ってた
ぜひ新しい投稿待ってるよ
>>272 + +
∧_∧ +
(0゜・∀・) ワクワクテカテカ
(0゜∪ ∪ +
と__)__) +
>>272東京バイオいよいよ本格的に第二部始動か!?楽しみに待ってます。
276 :
東京バイオ:2006/01/03(火) 11:13:24 ID:???
「基地の守りは固い、だが一点を短時間に高火力で当たれば
崩せないこともないはずだ!」
隊長のやたらと低いハスキーな声が俺の耳を突く。
うるさいな・・・・・・、ブリーフィングでとっくに把握してんのにまた確認するなんて・・・
どうかしてんじゃないのか?
しかも後5分だってのに・・・・・・。
俺は露骨にはあらわさないが内心不満でいっぱいだった。
「多少の犠牲は出るかもしれない・・・・、だが!
それをかける価値はこの作戦にある!
以上!幸運を祈る。」
終わったみたいだな。
それと共に俺は深くため息をついた。
そして深く息を吸い、呼吸を整えた。
一番守りが薄い場所を叩くらしいが、
防衛部隊だって馬鹿じゃない。
いろんな事をしてくるはずだ。
どうこう考えてるうちに俺達は外で出ていた。
砂漠地帯のようだが・・・・こんな場所見たことがない。
277 :
東京バイオ:2006/01/03(火) 11:14:25 ID:???
「隠密行動開始・・・・。」
イヤホンから隊長のボソボソッとした声が出た。
ハスキーな声だからだろうか、聞こえにくい。
「Yes,Sir.....」
他の隊員も小声で返す。
しばらく歩いているとゲートみたいな物が見えてきた。
恐らくM249や重機関銃、ガトリングなどで防衛してるんだろう・・・・。
「ケビン、M4にサイレンサーを付けてあそこの見張りを射殺しろ。」
「Yes,Sir」
無抵抗な奴を殺す趣味は無いんだが・・・・・・・、
すまない・・・・。
スコープで微調整し、俺はカチッと引き金を引いた。
パスッと乾いた発砲音がかすかに聞こえた気がする。
銃口からは硝煙が少し出ていた。
引き金を引いたと同時に見張りの額には赤い弾痕が付着し、その体は音もなく崩れ落ちた。
「やりました。」
「よくやった、ご苦労。」
畜生・・・・・、と俺は内心はき捨てた。
278 :
東京バイオ:2006/01/03(火) 11:15:21 ID:???
「次は、テイラー、催涙弾をぶち込め。」
「了解・・・。」
テイラーはバッグからグレネードランチャーを取り出した。
そこに催涙弾をこめると引き金を引いた。
シュボっという音と共に、滑らかな放物線を描き催涙弾は飛んでいった。
しばらくしてボッという音と共にゲート一帯が煙に包まれた。
それと同時に部隊全員はマスクを装着した。
「Go!Go!」
と隊長の叫び声が当たり一辺に響き渡った。
無線はきってあったみたいでイヤホンからは聞こえなかったみたいだ。
「了解!」
それと同時に銃声がダダダダダ!とうるさいくらいに響き渡る。
顔が銃火で光る奴もいた。
そんな中俺は単独でゲートのドアに近づいた。
俺はドアに着き、スイッチを押そうとした。
「だ・・・・誰だ?ゲホッゴホッ・・・・。」
その男の反応で俺は指を動かすのを止めた。
涙でにじんで俺が見えないんだろうな・・・・・。
「すまない・・・・。」
「何がだ・・・?ゲホッ。」
男がむせた瞬間、俺は一瞬躊躇という感情を覚えたが・・・・・・引き金を引いた。
その男の左胸に弾丸は吸い込まれ、瞬時に息の根を止めた。
「畜生、なんで無抵抗な奴を殺さなきゃならないんだ・・・・・。」
俺は頭をかきむしりたくなるほどに苛ついた。
とりあえずスイッチを押しておこう・・・・。
俺は赤い所に手を伸ばし、ピッと押した。
279 :
東京バイオ:2006/01/03(火) 11:16:35 ID:???
アドバイスもお願いしますね。
一応ケビンの人格をあらわすみたいな感じでやってみたんですが・・・・
もう少しかかるかな・・・・orz
導入部としては、これがいつどこのことなのか、目的が何なのか
といった部分に関心を持ちつつ先に興味を繋ぐよいカンジ。
ところでこのケビンはOBのケビンじゃないんだよね?
281 :
東京バイオ:2006/01/03(火) 13:33:23 ID:???
>>280 OBのではありません、名前を思いつかなかったからしょうがなかったので
ケビンにしちゃったorz
282 :
256:2006/01/03(火) 17:34:10 ID:???
あのー、もうぼちぼち俺の方も再開していいすかね。
>>276-278まだ導入部といった感じですね。第二部からはケビンが主人公になるよう
ですね。
ケビンの人間らしさが良く現れていて好感が持てます。
しかし・・・東京が舞台じゃないとなると、タイトルが東京バイオじゃなくなる気がするんですが・・・
286 :
ゲーム好き名無しさん:2006/01/03(火) 20:08:16 ID:TjLu4Laj
とゆーかね、別の人が連続投下中でないんなら、
躊躇無くガスガス投下してってほしいのよ。
面白かったらマンセーするし、つまんなかったら自分の場合はスルーするし。
2<タンの結構好きなんで、推敲終わり次第投下希望です。
東京バイオさん、待ってましたよ。
ケビンは、どんな時でもわりと色々と考えてしまう奴のようですね。
それでも生き残ってきてるんだから、相当にサバイバル能力に長けている
人なんだろうなぁ…
絨毯爆撃
「東京バイオ」は作品名?作者名?
もともとはまとめサイトで勝手に付けた名前
>>285一応続きなんでねーの?まあ、今更東京バイオから変えるわけにもいかないしね・・・
>>289何時の間にか作品名と作者名になってた。
しかしここ最近寂しかったが、また盛り上がってきたな。
292 :
東京バイオ:2006/01/04(水) 10:31:56 ID:???
>>284 そこらへんのことも色々考えてありますので大丈夫です
後からまた東京に舞台変わります(ハッキリイッテイイノカナ?
そこらへんも無理やりじゃなくて余儀なくされる感じにしました
まぁ今はその間を埋めるストーリーみたいな感じで読んでってください
>>287 ハリウッド映画みたいに主人公のケビン死なないかもしれませんorz
>>289 >>291さんのいうようにいつのまにか浸透しちゃったのでorz
293 :
東京バイオ:2006/01/04(水) 10:56:16 ID:???
>>278 「ゲート開けました。」
俺は無線でそう隊長に伝えた。
本当は他の事も言いたかったが聞いてくれないだろう。
「了解、他の隊員は敵の残党を掃討。」
「Yes,Sir.」
俺は自分で殺した奴の死体を壁に横たわらせると、
男の銃を地面に突き刺した。
さらにその銃に男のドッグタグを引っ掛けておいた。
「トーマス・ホワイトヘッド 血液型・・・・・A。」
俺はドッグタグを読んでそう呟き心の中で悔いた。
しばらく俺はそこに立ち尽くした。
「どうした?ケビン。」
「・・・・テイラー?」
俺は声のするほうを振り向いた。
確かにテイラーだ・・・・、間違いない。
細い顔にスラッとした鼻が印象的のテイラー。
マスクをつけていてもすぐに俺は分かった。
「・・・・・・・こいつは誰だ?」
テイラーは気まずそうに聞いてきた。
俺は無言で引っ掛けてあったドッグタグを取り、テイラーに渡した。
「トーマス・ホワイトヘッド・・・・。」
「こいつアメリカに住んでたのかもな・・・・。」
というと俺は顔を伏せた。
「何故俺達は殺しあうんだ・・・・・?」
テイラーが呟く。
294 :
東京バイオ:2006/01/04(水) 10:57:07 ID:???
敵と味方・・・・、ただそれだけの理由だった。
敵は殺せ、味方は救え。
軍にいる間にこのような考えが根付く奴はそういない。
誰だって人を殺した後は後ろめたい気持ちになる。
敵には愛する恋人がいたかもしれない。
敵には愛する家族がいたかもしれない。
敵にはその敵を慕ってくれる息子や親友がいたかもしれない。
その想いですら、戦争では無意味だということを俺は改めて感じた。
そう感じたと同時にTウィルスの事も思い出した。
いや・・・・・まだその思い出に触れたくはない・・・・。
「早く終わればいいのにな。」
俺はふと口からこぼした。
「ああ。」
「全隊員ゲートから侵入せよ。
そしてゲートの近くのキャンプで一時待機。」
キャンプってのはあそこか・・・・。
「いこう。」
俺はテイラーをせかした
「ちょっと待ってくれ・・・・・、よしさあ行こう」。
テイラーはドッグタグを銃に引っ掛けると歩き出した。
俺は後ろを振り返りつつも、テイラーの後を追った。
東京バイオさんの作品はちょっと説明的すぎるかな。
あと、〜したを多様しすぎて不自然な文に感じる。
>>292また舞台東京になるんですか!どうやって繋げるのか楽しみだな。
じゃあ、その時が最終章なんですか?
これこれ、うぜぇなどといってはいけませんよ。
そうですよ。うぜぇなんて言葉使っちゃ駄目ですよ。せっかく親切にも批評してくれてるんだから。
300 :
東京バイオ:2006/01/04(水) 20:14:21 ID:???
>>295 できるだけ直しますorz
他にも書物読み漁らないとだめかな
俺の意見を少々言わせてもらうと、
説明的と感じるかは各々の読み手にも依存する所もあるし、説明的というのもその作者の文体の個性とも捉える事が出来るから、説明的=ダメとは一概には言えないと思う。
例えば説明的というのも良く言えば淡々とカメラ的に描写しているとも言えるしね。だから難しいので自分には良いとか悪いとかは言い難いな。
だけど、〜したを多用していて不自然な文に感じるというのは1つ考えなくちゃいけないね。それは簡単に言うなら、不自然と感じる文に問題があって、その原因が〜したという所から出ているなら、〜したの多用を直さなくちゃいけないと思う。
これは先の説明的と同じで、説明的だからか否かというのはこの際少し置いといて、不自然に感じられてしまうのは、文章や描写や何かの方にもしかしたら問題があるのかもしれない。例えば説明的でも、小説において違和感の無い文章はある、というかきっと作れるだろうしね。
まあ兎に角読んで不自然に感じないか、違和感を感じない様に注意するというのが、最初は簡単で大事なポイントじゃないかな。
と書いていて自分も勉強になりました。
更に付け加えるなら、作品の出来の有無はとりあえず置いておいて、
作者が初心者に近いなら最初は説明的過ぎるぐらいが丁度いいと思う。
これは、説明不足よりはまだ説明過多の方が圧倒的にいいっていうのと、初心者の人は最初は大概どうしても説明不足描写不足だったりするからね。
作者が自分でも説明的と感じるぐらいがあるなら、それはそれで書いていく内にそれを如何に説明的に感じさせない様にするか、説明的ではない描写に変えていくか
って工夫して行く事も大事かとは思う。
305 :
22:2006/01/04(水) 21:00:11 ID:???
また東京バイオか・・・・
延ばし過ぎなんだよ。東京脱出で終わらせれば良かったのによ。
まあ、また東京に舞台戻すみたいだから、そこで面白い展開書ければ評価してやるよ。
まぁ・・・なんだ。ここ小説書くスレなんだから書きたい人には
好きに書かせておけばいいんじゃないの?面白ければ感想言ってあげてつまらなければスルーすればいいかと。
307 :
22:2006/01/04(水) 21:30:03 ID:???
このスレの黄金時代が懐かしい・・・
309 :
30:2006/01/04(水) 23:37:57 ID:???
みなさんこんばんは。30です。
念のため書いておくと、バイオ小説創作スレFILE1の30です。
この年末年始はバイオハザード4に没頭していました。
と言うことで、今回は4をネタに一本書いてみました。
ごく一部ですが、ゲーム本編のネタバレをしている箇所もありますので、
これからゲームを楽しもうという方はご注意ください。
310 :
30:2006/01/04(水) 23:42:36 ID:???
金属製の重いドアを押し開けると人の気配がした。
手近にあった大きな鉄箱にアシュリーを隠れさせると、レオンはブラックテイルの
残弾を素早く確認する。
間を置かずに廊下の曲り角に背中をつけ、向こう側にそっと目をやった。
青い炎が見える。
レオンは軽く息を吐き、ブラックテイルを腰のホルスターにしまって角を曲がった。
「あんたか。こんなところでも商売をしているんだな」
青い炎の脇に立っているフード付きコートの男は、レオンに声をかけられると
おもむろにコートを開いて武器弾薬がぎっしりつまった懐を露わにした。
「いい武器が入ったぜ、ストレンジャー」
ここは合衆国から遠く離れた異国の地。レオンは単身で作戦を展開している。
大統領令嬢の救出。
事は秘密裏に処理しなければならず、その地が友好国とは言え、助力を乞うのは
困難だった。当然、補給など期待できない。すべて自力で賄う覚悟で作戦を開始した。
そんなレオンに手をさしのべてくれたのは、意外にも現地の人物だった。
武器商人。
レオンは男のことを内心そう呼んでいた。
銃の整備、改造から新たな重火器の販売、果ては不要品の買い取りまで、武器に
関するサポートはすべて引き受けてくれるありがたい男だ。
武器商人は暗い色のフード付きコートを身に纏い、マスクで顔の半分を隠している。
彼は様々な武器を商っていたが、その品揃えは想像を絶していた。ひとりで戦争が
始められるくらいのすさまじい装備に、当初レオンも驚愕したものだ。
しかも、しばらくしてわかったことだが、彼はプラーガに寄生されていた。
つまり、武器商人は敵側の人間だったのだ。
なぜ敵側の彼がレオンに味方して武器を売るのか。
当然、レオンは警戒した。買ったり改造を施してもらった武器は自分で入念に状態を
チェックし、安全性を確認してから使った。
だが、使用を重ねていくうちにその高い技術に驚くことになる。
ここまで腕のいい銃職人は合衆国にもそうはいない。こんな辺鄙な田舎でこれほどの
技術を持った人物が武器を商っていることがとても信じられなかった。
技術に惚れる・・・そう言って差し支えないだろう。レオンは次第に武器商人を
信用するようになっていった。
311 :
30:2006/01/04(水) 23:45:09 ID:???
「なぁあんた、こんなところで武器を買うのは俺以外にいないだろう?
商売になるのか?」
「心配は無用だぜ、ストレンジャー。おまえさんには悪いが、オレは教団のやつら
にも武器を卸しているんだ。もっとも、やつら銃を扱える者が少ないから原始的な
武器がメインだがな」
レオンは武器商人にいつものようにブラックテイルの分解整備を頼んだ。
彼はテーブルの上で淡々と作業をしている。何度見てもその手つきは芸術的と言って
いいくらい見事だった。
レオンは時々思う。
この男は俺を試しているんじゃないだろうか、と。
何のために?
『・・・恐らく俺に願いを託したいのだ。サドラーを倒せ、と』
もちろん、レオンは武器商人の歩んできた道を知らない。
ただ、彼の真っ直ぐな眼差しには邪悪なものを感じることがなかった。
◇
ドアが荒々しく蹴破られる音でレオンの思考は中断された。
教団の信徒が三人、武器を手に駆け込んできたのだ。
ブラックテイルはまだ整備中でバラしてある。レオンは咄嗟にコンバットナイフを
引き抜くと、先頭を走ってきた棘鉄球の信徒に投げつけた。
倒れる信徒の後ろからボウガンの矢が飛んでくる。
地面に一回転してそれを避けたレオンの右足がボウガン男の足をすくう。
レオンは起きあがる瞬間に棘鉄球の信徒の胸からコンバットナイフを抜くと、そのまま
ボウガン男に突き立てた。そして起きあがりざまに最後尾の信徒の後頭部に廻し蹴りを
くらわせる。
三人はあっという間に溶解してなくなった。あたりに静寂が戻る。
レオンはナイフを左肩のホルスターに納めると、武器商人のテーブルを振り返った。
312 :
30:2006/01/04(水) 23:46:25 ID:???
「!!」
その光景に、レオンは一瞬我を忘れた。
ボウガンの矢を胸に受けて武器商人が仰向けに倒れていたのだ。
「おい!大丈夫か!?」
レオンに抱き起こされた武器商人は、ゆっくりと目を開いて言った。
「ああ、ストレンジャー。油断したぜ」
ザックから救急スプレーを取り出したレオン制して武器商人は言う。
「ストレンジャー、そいつはやめときな。
オレたちみたいに寄生された体にスプレーやハーブは効かないぜ」
「しかし・・・」
「この先には多分サドラーがおまえさんを待ち構えている。
やつはこれまでの誰よりも手強い。スプレーは大事にしまっておくがいい」
武器商人はそう言ってスプレーを持ったレオンの手を押し戻した。
マスクで覆われた顔からは、彼がどの程度ダメージを受けているのか察するのは
難しい。
「それよりストレンジャー、今回は大サービスだ。こいつを持っていきな」
武器商人はそう言うと、苦労して懐から巨大な拳銃を取り出した。
その銀色に光る銃身を見てレオンは息を呑んだ。
「ハンドキャノン・・・」
「そうとも。ゾウだって一撃で倒せるぜ」
武器商人はそう言ってずっしりと重いその巨大拳銃をレオンに手渡した。
「代金はいらないぜ。その代わり・・・
「その代わり?」
「きっと倒してくれ。サドラーを」
313 :
30:2006/01/04(水) 23:49:13 ID:???
武器商人は苦しそうに咳き込んだ。レオンはその背中をさすってやるくらいしか
できることがないのが辛かった。
「ストレンジャー、気付いていたんだろう?オレがおまえさんを試してたってことに。
こいつはサドラーを倒せるほどの能力を持ったやつなのか、ってな。
なぜ敵のオレが合衆国のエージェントに武器を売って打倒サドラーの手助けするのか
知りたいか?
・・・実はな、オレも村の一員だったんだ」
レオンは驚いた。そして心が痛んだ。
寄生されてすでに人間として死んでいたとは言え、レオンはその手で大勢の村人を
葬ってきたのだ。
「オレは村長やサラザールに寄生していたのと同じタイプのプラーガのための実験台
だったんだ。サドラーが幹部として使う手下のために、自我を維持したまま寄生できる
プラーガを作った。それを実際に使う前にオレで試したのさ」
武器商人は力を振り絞るように話を続けた。
「幸か不幸か、おかげでオレはこうして自分の意志で行動できる。資金と装備調達の
両面から教団に協力するという名目で、この地での商売をサドラーに認めさせた。
そうしながら、いつかサドラーを倒せるやつが村にやって来るのを待っていた」
314 :
30:2006/01/04(水) 23:50:29 ID:???
レオンはデジャヴュを感じていた。
新米警官としてラクーンシティに着任したあの日。たったひとり警察署でレオンを
待っていたあの警官。あの警官と同じ志を武器商人に感じたのだ。
「そんな哀しそうな目をするんじゃないぜ、ストレンジャー」
見透かされてるな。
レオンは今の瞬間、自分の思いが素直に表情に出ているのだなと悟った。
「村人たちはオレの仲間だった。だからっておまえさんを恨んではいないぜ。
そいつはおカド違いってもんだ。
仲間を殺したのはサドラーだ。サドラーを倒してくれ」
レオンは武器商人の手を握って頷いた。
『倒す。必ず倒すとも』
声にならずに心の中でそう繰り返した。
「へっへっへ、そうか。きっとだぞ。
・・・サンキュー」
武器商人は目を閉じた。
握っていた手から力が抜けてゆくのを感じて、レオンは哀しみを抑え切れなかった。
◇
315 :
30:2006/01/04(水) 23:52:23 ID:???
目の前のエレベーターに乗れば、その先にはサドラーが待ち構えているだろう。
レオンはアシュリーをその場に待機させてエレベーターに乗る。
今回の作戦でレオンはあまりに多くの死を目にしてきた。
彼はしっかりとハンドキャノンを握り直す。
ルイスの、マイクの、
そして武器商人をはじめ、大勢の村人たちの想いを一身に背負って・・・
E N D
>>30さん
今回も良いもの読ませてもらいました!
4はGC版の頃からやり込んで、過去最高のバイオだと思っていましたが、30さんもプレイしたんですね。
相変わらず非の打ち所の無い高レベルの文章、恐れ入りました。
実は書き手の一人なので、畏れ多くも参考にさせていただきますね。
318 :
30:2006/01/05(木) 00:12:18 ID:???
感想ありがとうございました。
ええ、もう寝る間も惜しんでプレイしましたとも(笑)
ここに来てようやくEXTRA出し尽くして一段落しました。
で、一個欠落がありました。
312の、空白行を除いて7行目
"ザックから救急スプレーを取り出したレオン制して武器商人は言う。"
を
"ザックから救急スプレーを取り出したレオンを制して武器商人は言う。"
に直したいですorz
319 :
便乗の人:2006/01/05(木) 00:18:00 ID:???
乙!武器商人タンイイヨーイイヨー
320 :
256:2006/01/05(木) 00:54:10 ID:???
俺の勘は、割とよく当たる。もうここには居ちゃいけない気がする。
アークレイ山の館での事件が都市伝説と化した頃、スターズの隊員である
ブラッド・ヴィッカーズは、ラクーン・シティのR・P・Dスターズ本部でコーヒーを飲みつつそう思った。
彼の他に数名、いかにも警察官ですとゆう格好をした者がいた。
スターズの隊員ではない。
「しかし、金庫にグレネードランチャーを入れるってのはどういう風の吹き回しだ?ブラッド。」
大きな金庫の扉をしめた黒人警官マービンは、ランチャーうんぬんの指示をしたブラッドにむかい、そう言った。
「・・何度も言うようだがいつかそれを使う日がかならずくる。それだけじゃぁたりないぐらいだ。」
カラになった紙コップを握りつぶしながら、ブラッドはそう言った。
「どうもスターズの連中はお前も含めてずいぶんビクビクしてねぇか?例の館さわぎ以来。
お前だけだろ?スターズでまだここにいるのは。」
そう言ったのはマービンではなく無精ひげを生やした白人警官である。
彼の言うとおり、ブラッド以外のスターズ隊員は「アンブレラの実態をさぐる」と言い残し
ラクーンから姿を消していたのであった。
「まあいいじゃないか。それよりブラッド、もう用件はないな?」
マービンが慌てて話の内容を変えた。最近ブラッドは館の話題がでると、すぐに
ヒステリックになるのだ。‘お前らどうせ信じてなんかいないんだろ’、と。
「いや、別に・・。もう戻っていいよ。」
いつも以上に疲れた目をしたブラッドが、ぐったりと壁にもたれながら、そう言った。
「ったく、ブラッドの奴、前からそうだったけど俺らより身分がいいからってすぐにコキ使う。」
スターズ本部から出て廊下を歩きながら白人警官がそう言った。
「ははは、まあいいじゃないか、ケビン。それよりも早く戻って新人の出迎えパーティーの用意でもしよう。」
マービンがそう言った。
「・・・ま、そうだな。名前は確かレオン・・だったかな。」
ラクーン・シティは8月の終わりを迎えようとしている。
続く
>>310-315GJ!さすがは大御所の30さんだけある!武器商人最高!!
>>320前回までレベッカにお熱だったブラッドだけど、今回は打って変ってテンション低めだな。
白人警官、誰かと思ったらケビンだったか。
いよいよ物語もクライマックスに入ってきたみたいだな。続き待ってるよ
322 :
24:2006/01/05(木) 22:58:44 ID:???
予告編
J'sBAR店内
クリスマスムード一色の店内は、「あの男」の登場により、地獄へと変貌した…
「…!?この反応、署長!?バカな!!」
「へっ…上等だ、今日こそあいつのドタマをぶち抜いてやらぁ!」
「はじめてですよ…ここまで私を苔にしたお馬鹿さん達は…」
ゴゴゴゴゴ…
唸るマービン、震えるケビン。
そして、ただ呆然とするウェスカー。
「今のは…痛かった。…痛かったぞーー!!」
某異星人ばりに(変身はしないが)暴れる署長!だがそこに、救世主は現れる!
ラクーン一直線 特別編
BIOHAZARD〜最狂最悪のクリスマス〜後編
休み中に投下!…するはず。
元ネタの極道〜を知ってる方がいるみたいですね(^_^)
出来ればバイオキャラで、便器のカラーボール男ネタをやってみたいと思います。
因みにキャラの役割は、
組長→署長
マービン→サブ
ウェスカー→黒田
ケビン→田中
にしてみました。
他の職人の方々、さすがです。
お互い頑張りましょう!
323 :
ゲーム好き名無しさん:2006/01/06(金) 02:18:33 ID:Ieipzzcj
武器商人って死なないでしょ?wwwwwwwwwwwwロケランかましてやっても別ルートにいるがwww
もしかしていっぱいいんの?wwwwwwwwwwwwwwwっうぇっうぇwwwwwwwww
324 :
ゲーム好き名無しさん:2006/01/06(金) 03:30:33 ID:S5Jq5yUg
わあこのすれ面白かった!
ー終了ー
325 :
東京バイオ:2006/01/06(金) 09:59:14 ID:???
>>302,304
おっつうおうああああああああああ
ものすごくいい事書いてらっしゃる
がんがります
>>305 じゃあできるだけ面白く展開します(´・ω・`)
>>325 メル欄にsagaって入れる奴は昔からキチガイだって決まってるからキニスンナ。
327 :
東京バイオ:2006/01/06(金) 17:21:24 ID:???
>>310-315 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
ネタバレ覚悟しつつ読んでしまいました
GJです
文の参考にもさせてもらいまs(ry
328 :
256:2006/01/06(金) 18:44:07 ID:???
ラクーン・シティのR・P・D。
特殊部隊S・T・A・R・Sをはじめ、シティそのものの治安のよさ、事故・犯罪へ対しての
対応のよさなどから全米、あるいは世界一の警察署だと人々から好評価を得ている。
その日、そのR・P・Dの受付室は非常に混雑していた。
「だからぁ!そいつが俺を噛み付こうとしたんだヨ!!本当さ!」
相談窓口で黒人青年が叫んでいる。それをめんどくさそうに聞いていたのは警官ケビンだ。
「・・だからねぇジム・チャップリンさん。そいつは酔ってたんじゃないの?」
ケビンがさぞ面倒ぐさそうに言う。が、
「俺はチャップマンだ!大ボケかまさないでヨ!それよりそいつは心臓が飛び出してたんだヨ!?
絶対普通じゃないヨ!多分アレだよ、ゾ、ゾゾ、ゾン・・」と、これまた大声で叫んだ。
普通じゃないのはオメェだろ・・・!と心の中でツッコミながら、
「あ〜わかりました、俺がショットガンでそいつの頭をぶっとばしといてやるからネ、はい次々!!」
と叫んだ。ケビン・ランコンはこの性格が災いしてかスターズの入隊試験に2度落ちている。
そしてそのスターズの正式隊員であるブラッド・ヴィッカーズは、さきほどまでジムがわめいた発言を
オフィスのタイプライターで黙々と記録していた。
「ブラッド・・いくらなんでもそこまで記録しなくても・・。」
と、女性警察官リタが言った。
「いや・・構うな。お前はケビン達を手伝ってやれ・・。」
と、言い放った。
ゾンビ
ジムが最後に言いかけた言葉はおそらくコレであろう。
他にも何件ものゾンビ目撃情報があった。署のミーティングでは凶暴な酔っぱらい、
あるいは目撃者の幻覚という結論だった。
んなわけがねぇ・・
ブラッドはそう思った。
アークレイ山の惨劇では敵前逃亡したブラッド。ゾンビは見ていない。
だが仲間をかみ殺した‘ケルベロス’、そしてクリス・レッドフィールドと
ヘリポートで激戦をくりひろげた‘タイラント’をしっかりと目撃している。
‘生きる屍’ぐらい、なんの不思議もない。
窓口ではいまだにケビンと市民が激闘をくりひろげていた。
239件・・最初の目撃情報から3日間、その情報数はここまでのびてきている。
続く
329 :
256:2006/01/06(金) 18:50:34 ID:???
↑ランコンじゃなくて、ランマンでした・・・。
330 :
256:2006/01/06(金) 18:58:26 ID:???
度々すんません、ライマンでした・・・。
バカじゃねぇの。
ライマンがどうやったらランコンだのランマンになるのかサパーリ理解できない件
333 :
東京バイオ:2006/01/07(土) 09:23:21 ID:???
>>302 〜したの使いすぎってのはたとえばこんな感じでしょうか?
とある一文ですが
それを聞いた俺達は隊長を見て立ち上がった。×
それを聞くと俺達は隊長を見て立ち上がった。○
当たってればいいんですが・・・・orz
>>333 俺は295氏じゃないから正確には解らないけど、〜したというのは語尾の事だと思うよ。
じゃ次のレスで解り易そうな
>>278から抜粋してみる。
〜したが比較的連続に見られる所。
> テイラーはバッグからグレネードランチャーを取り出した。
> そこに催涙弾をこめると引き金を引いた。
> シュボっという音と共に、滑らかな放物線を描き催涙弾は飛んでいった。
> しばらくしてボッという音と共にゲート一帯が煙に包まれた。
> それと同時に部隊全員はマスクを装着した。
>「Go!Go!」
> と隊長の叫び声が当たり一辺に響き渡った。
まあこれは作者が何を表現したいかの必要性にも依るけど、〜したを減らす簡単なリライト例を挙げるなら。
テイラーはバッグからグレネードランチャーを取り出すと、
そこに催涙弾をこめて、引き金を引いた。
シュボっという音と共に、滑らかな放物線を描き、催涙弾が飛んで行く。
暫くして、ボッという音と共にゲート一帯が煙に包まれると、
それを合図に部隊全員はガスマスクを装着していった。
「Go!Go!」
と隊長の叫び声が当たり一辺に響き渡る。
例えば俺ならこういう描き方もあるかな。
336 :
東京バイオ:2006/01/07(土) 10:26:15 ID:???
>>335 おおおお、ホントにありがとんです。
純粋に〜したってのが多いみたいですね。
有難うございます。
337 :
東京バイオ:2006/01/07(土) 10:37:13 ID:???
>>294 ――――――ゲート付近のキャンプにて
全く・・・・・、ここも埃が多いな。
俺は顔をしかめつつ、座る場所を探す。
どこも、座ると埃が舞い上がりそうな場所ばかりだ。
しばらく使っていないのだろう。
お、いい場所があった。
そこはそれほど埃もかぶっていなく、
さらにクッションのようなモノもある。
「よしと・・・・。」
ケビンが座ろうとしたその時、
「ケビン、俺も座らせてくれ、
いい場所が無かったんだよ・・・。」
テイラーが申し訳なさそうに頼んできた。
俺は呆れたように返す。
「まあ、いい・・・。」
それを聞くと、テイラーは俺の隣へしゃがみ込んだ。
先ほどの戦闘のせいか、額からは汗が滲み出ている。
「汗拭いとけよ、作戦中に風邪なんて引いたら生きてられないぞ。」
と俺は言い、バッグにあるまだ未使用のタオルを差し出した。
テイラーは片手で受け取ると
「有難う。」
と一言だけ伝え、額の汗を拭き始めた。
「ゴホン。」
隊長がいがらっぽく喉を鳴らした。
それは隊員に呼びかける合図でもある。
俺の中では・・・・・だが。
俺達は一応立ち上がり、隊長の話に耳を傾けた。
338 :
東京バイオ:2006/01/07(土) 10:38:06 ID:???
「えー、諸君。
今回の戦闘よくがんばった。
犠牲者も出ていない。
しかし我々は今、敵地のキャンプの中にいる。
しばらくすればここにも敵が来て、戦闘になるだろう。
一番最初に遭遇したバケモノ共も来るかもしれない。
常に動き回っていないと危険ということだ。
だから休憩時間はこれから30分ということにする。
わかったな?」
「Yes,Sir.」
隊員が声を揃えて言った。
30分か・・・・・短いな。
仕方ないか、生き残るためだし。
「お前、どこに住んでるんだ?」
俺は思考を巡らせていたが、
テイラーの声のせいで中断してしまった。
「ウェストヴァージニア州だ。」
「広いな、もっと限定してくれよ。」
と笑いながら、俺の肩を叩く。
「ってことは都市か?」
「ああ。」
テイラーはこくりと頷く。
「チャールストン。」
「結構でかいな。」
とテイラーは反応を見せた。
「どこだって同じだろ、ところでお前は?」
と俺は問い返す。
339 :
東京バイオ:2006/01/07(土) 10:38:38 ID:???
「俺はニューヨークだ。」
「ニューヨークなのになんで軍人になってるんだよ、
もっと他にいい仕事あっただろう?」
と俺は眉毛を寄せながら返す。
「家が貧しかったからな・・・・、軍人は家族の医療費だって無料になるだろ?
給料こそは少ないけど、手当てとかも出るし。」
それを聞き俺は絶句した。
軍事オタクだったこともきっかけで軍隊に入隊することを希望していたが
このように入隊せざるをえない奴だっていることを改めて認識した。
「ごめんな、馬鹿にしちまって。」
と俺は深く謝罪しつつ、反省した。
やはり軍人にはこういう奴等が多いんだろうか・・・?
移民2世の子供がアメリカの永住権を得る為に軍隊へ入ったり・・・。
こういう例は何回も聞いたことがある。
恐らく、戦争で犠牲になるのはこのような貧しい家庭の子供なんだろう。
それはどこも変わらない気がする。
俺のような軍事オタクとかが軍人になるなんてのは、
そいつらにとっては侮辱だと俺は思う。
「いいんだって、とりあえず今は故郷に帰れる事だけ願っとこうや。」
テイラーは気を取り直したように、明るくなり俺の肩を叩いた。
「そう・・・・・だな。」
と俺は言い、クッションに体を沈めた。
「軍人・・・・・か。」
と俺は小さく呟く。
「何か言ったか?」
「いや何でもない。」
俺はそう答えると体を横にし、目を閉じた。
340 :
東京バイオ:2006/01/07(土) 10:40:34 ID:???
僕の中ではおかしい所はないはずですが・・・・・orz
まだわかんないです。
おかしな所あったらもう少し修行かな・・・?
>>340 > ケビンが座ろうとしたその時、
ここちょっとおかしいね。ケビン=俺、なんでしょ? 一人称と三人称が混ざってる。
まあ少なくとも、読み手が混乱するから同じ章で視点は変えない方がいいよ
342 :
東京バイオ:2006/01/07(土) 11:55:09 ID:???
>>341 ア、間違えたorz
スイマセン、以後無いようにします
>>342 凡ミスだから許す
とりあえずがんがれ
陰ながら応援しているよ
俺も応援してる。
頑張って完結させてくれ。
345 :
堂島の龍:2006/01/08(日) 11:13:16 ID:bL6QcEcB
俺も書いていいですか?自作なんですが・・・。
346 :
堂島の龍:2006/01/08(日) 11:14:52 ID:bL6QcEcB
返答ないんで書きます5章位で終わりますんで。
投稿するのに許可は不要です。どんどん投稿してください。
348 :
256:2006/01/08(日) 11:55:00 ID:???
「そんな・・・ アンブレラはこんなモノを・・・。」
殺風景などこかの研究室。そこには、白衣を着た日本女性が一枚の写真を見ていた。
その写真には、カプセルの中に入れられている巨大な怪物が写っていた。
写真の左下には‘T’とマジックで書かれてある。さらに写真の裏側にはローマ字読みで
‘NEMESISU’
と大きく書かれてあった。
「もうここにいるわけにはいかない・・脱出しなくちゃ・・。」
そして彼女は白衣を脱ぎ捨てナップサックをせおい、どかへ去ったのであった。
同時刻 ラクーン・シティ
修羅場 というのはこのことだろう。
シティの大きな時計塔が見える市民公園では、警察隊が銃を乱射していた。目標は白目をした不気味な人間達。
数時間前、公園で男数人が女性を乱暴している・・・! という通報を受け、4人の警察官が現場へ急行した。
公園では確かに何者かが倒れている女性らしき姿に数人ではいつくばっていた。
「フリーズ!」
警察官アーロンが銃をかまえ叫んだ。が、‘彼ら’はなんの反応もしていない。
「フリーズだと言っている!撃つぞ!」
そういいつつアーロンは‘彼ら’にぐっと近づいた。
そして、事実に気がついた。‘彼ら’は女性に乱暴していたのではない。捕食していたのだ。
右足と左腕を食いちぎられている女性の死体がそれをものがったている。
「うわぁぁ」
思わずアーロンは右腕を熱心に食べていた男の背中を撃った。
が、男はそれに動じていない。
アーロンは驚きの叫び声も忘れ見守る仲間のもとへ走って逃げた。
まもなく、警察官たちは何も言わず銃を‘彼ら’に向け乱射し始めた。
数分後、公園は静けさをとり戻した。アーロン達は、4つの死体を眺め、ぼうぜんとしていた。
だがその数時間後、16件続けてまったく似たような事件が続発したのだった。
続く
349 :
堂島の龍:2006/01/08(日) 12:37:55 ID:bL6QcEcB
『ブラック・オブ・アイランド』
第一章【異界】
アメリカ、ラクーンシティ。ここの中心に位置する所には大きな研究所が、
あったそこでは色々な研究がされており一般の人が自由に見学できるように
なっておりこの町の観光名所の一つでもあった。
5月13日(火)
4:30分 ある事件がおきた・・・。
研究所地下2階の生物研究所だ。ここは一般公開されてない場所である、
地下からは軍の研究所になってある、2階の生物研究所は軍からの命令で
生物兵器が研究されていた。
研究員A「これをもっていってくれ絶対に落とすなよ、コレはTウィルス
と言う生物兵器だ、無菌倉庫にはこんでくれ頼んだぞ絶対に落とすなよ。」
研究員B「わかってるって、じゃコレ持ってくは、」
ガッシャーン!
研究員一同「・・・!?」
研究員F「おい!何してんだよ!Tウィルス?・・・。」
研究員A「馬鹿!!なんてことを・・・。オイ!みんな!!防毒マスクをし
て、換気扇を止めろ!ここの空気をそとにだすな!!」
研究員D「わかった!!カチ・・・。換気扇をとめたぞ!」
研究員H「これからどうする・・・。空気がないんだぞここにある空気は汚
染されてるんだぞ!!防毒マスクなんて時間がたてば意味がないんだぞ」
研究員A「仕方ないだろ・・・。」
一時間後・・・。
研究員F「もう酸素がないぞ・・・。」
研究員B「絶えられない!!カチ・・・。」
グィーン・・・。換気扇が回る音。
研究員A「オイ!!!!馬鹿!!!」
__________________________________
続く・・・。第一章1/2
350 :
堂島の龍:2006/01/08(日) 13:00:19 ID:bL6QcEcB
『ブラック・オブ・アイランド』
第一章【異界】 2/2
5月13日(火)
5:30分
研究所地上1階
研究員G「ん?なんか息苦しい・・・。」
研究員L「うっ・・・。」
バタバタ。バタあちらこちらで研究員が倒れた・・・。
見学者A「あ。どうしたんだ?うあっ!!く・・・。息が」
見学者も次々と倒れた・・・。
数時間ご警察と少しの医師が到着したが遅かった・・・。
医師、フリップ「なんて事だ!これは・・・。」
警察B「ゾ・ン・ビ」
周囲には大群の見学者や研究員が何かを求めるように蠢いていた・・・。
警察S「うわ!なんだぁ!!」
一人の警察が右腕を噛まれたそれを期に数々のゾンビ?が警察や医師めがけ
襲ってきたのだ。
警察、モーガン「動じるな!俺の合図で撃て!銃を構えろ!3、2、1!
撃て!!!」
バンバン!バン!バンバン!銃声が周囲をかこんだと思うと次から次えと
ゾンビ達が襲い掛かる・・。
警察D「くっ!ここは退くぞ!あとは特殊部隊に任せましょう!」
モーガン「ああそうだな。医師達も一緒に!」
フリップ「ハイ!」
__________________________________
第一章2/2終了
第二章に続く・・・。
351 :
堂島の龍:2006/01/08(日) 13:14:56 ID:bL6QcEcB
kansoudouyodaiixtusixyounodoudaxtuta?
>>351 とりあえずsageましょうや
おかしな部分結構あるけどがんばって
353 :
ゲーム好き名無しさん:2006/01/08(日) 14:19:42 ID:W1iQdpj6
>>353 お前22?
アンカーのところで改行してなくて厨発言してるの22だけなんだが
思うに22=
>>283=
>>263=
>>199だろうな
とりあえずキチガイと厨房はここにこないでほしい
つまらんって言っといてどこがつまらんとかは言ってないし
自分が文章書けるようになるまで批評やめたら?
アドバイスもまともにできないくせに批評なんて
ただのガキの感想みたいでみっともない
つかこれ批評じゃなくて悪口にしか見えん
東京バイオさんだって流石に気分悪くなるぜ?
後sageろよ
つまらんと言うならどこがどうつまらんのか説明するのが筋ってもんだ。
ただつまらんでは本人も改善のしようがない。
356 :
256:2006/01/08(日) 21:46:41 ID:???
まてまてまてまてまて俺は256と名前つけたモノにしか書いてませんぞ
357 :
22:2006/01/08(日) 23:18:09 ID:???
>>353はオレじゃないぞ。別人だ。
>>354悪かったな。今度からはまともな感想を書くようにするよ。
それまでカキコせんわ。
358 :
OB:2006/01/09(月) 09:15:56 ID:???
店の隅、私は一人でノートパソコンを打っている。
カタッ、カタカタ
「ラクーン猟奇事件」・・・ッピ
「ふぅ・・・」
私はため息をもらした。
頭が痛い・・・。
このおかしな事件の記事のせいなのか、頭痛のせいなのか私は少しイラついていた。政治関係、汚職、連続殺人、色々な事件を扱ってきたが、今回のような事件は初めてだ。
「人に喰らいつく人・・・ッピ」
「・・・ダメね」
私はキーをたたく。
ガシャーン!
「!!」
私は驚いて振り向く。
どうやら若いウエイトレスがグラスを落としたようだ。私は再び画面に目を向ける。
359 :
OB:2006/01/09(月) 09:53:43 ID:???
町中から悲鳴が聞こえた。
今思えばあれは“おいしそう”という目だったのだろう。
ガラス越しに私を見つめていた目。
そう、たった今、“人を喰らう人”を見てしまった!
無数の男(いや、女もいたのかもしれない)が店の店員に襲い掛かり・・・食べた。
バタンッ!
「・・ハァ・ハァ・みんな、いるわね。」
「え、ええ・・・。」
「クソッ!あのカラス共、ボブの死体を食ってやがるっ!。」
私達は今、店の屋上の物置にいる。そして一緒にいるのは、さっきグラスを割ったウエイトレスと体格のいい黒人男性、
そして一緒に逃げて来たはずだったボブと呼ばれる男。
彼は手遅れなことに気付き、自分から頭を撃ちぬいた。おそらく自分もそうしたであろう。“あいつら”のようにはなりたくないっ!
・・・死にたくないっ!
不意にた“人間”としての当たり前の気持ちが込み上げ、私は発狂しそうになる。
だが
「そこの君、名前は?」
「・・・アリッサ。アリッサ・アッシュクロフト。」
360 :
OB:2006/01/09(月) 10:32:23 ID:???
黒人の男性が続ける。
「そっちの君は?」
「シンディ・レノックス。」
「わかった、シンディにアリッサ。私はマーク・ウィルキンス、わかると思うが今は異常な事態だ、みなで協力することが必要だ!ここから逃げるんだ!
まず、アリッサ、君に・・・
「いい加減にして!何が協力?逃げるっ?アハハ、先は行き止まり、下はゾンビ共がウヨウヨ。どうするっていうのよ!
そうだわ、協力ね、あんた達が食べられてる間に私が逃げるってのがいいわね!まったく最高だわ!」
二人は黙った、当然だ。
「・・・あのアッシュクロフトさん、」
私は睨みつける。
「何とかなるっ、私はそう信じてます。そして“何とかする”には“何とかしなきゃ”いけないんです。そのためにみんなで協力しなきゃいけない・・・生きるために!」
「・・・OK、わかったわ・・・まさかあんたみたいのにそこまで言われると思わなかった。おかげで頭冷えたわ、それと・・・アリッサ。
アリッサでいいわ。」
「ええ、アリッサ。」
彼女は微笑えんだ。
本当はこの時、話の内容より、この子の目に説得されたのよね。
まぁ、怒鳴ってスキッリしてたのかも。
362 :
OB:2006/01/09(月) 11:12:36 ID:???
「それで・・・マーク、あなた、さっき私に何か言いかけてたわね。さっきは怒鳴って悪かったわ・・・続き、話してちょうだい。」
マークは怒ってはいなかった。むしろ、少し焦り気味にみえた。
「ああ・・アリッサ、これはボブが持っていた銃だ。私は自分のを持っているので、君に渡しておく。撃ったことは?」
「あるわ。」
私は彼がすべてを言い終わる前に答えた。
「シンディ、君には・・・。」
「あたしは銃は・・・」
「わかっている。これを。」
彼はそう言って、ボトルに新聞紙を詰めたものとライターを渡し、そして一通り説明をした。
「さて、どうするか。
・・・シンディ、どこか逃げ道はないのかい。」
「・・・無いわ。考えてるんだけど。ここで救助を待つしか・・・。」
この言葉にキレそうになった・・・が、今度は抑えられた。
「じゃあ、配管伝って下りるてみる?それか隣のビルにでも飛び移る?」私は半ばそっけなく答えた。
「もしかしたらいけるかも!隣のビル!」
シンディは急に答えた。「どういうこと?」
「そう!ゴミ出すとき狭かったのよ、ビルの隙間が!
きっといけるわ!」
「本当か!
よし!とりあえず確認してみよう。」
363 :
OB:2006/01/09(月) 11:31:42 ID:???
私達はドアを開きヤツラがいないのを確認して飛び出し、金網を外して隣のビルに近づいた。
「行けるか!?」
「大丈夫よ、これくらい。」
シンディには自信があったが(少なくとも私にはそう見えた)、マークは不安がっているように見えた。
「落ちついて飛べば何とかなるわ。」
彼女のこの事態での勇敢さにマークは腹を括ったようだ。
「よし・・・行くぞ。」
そうよ、落ちついて飛べばこれくらいの距離どうってことない。
そんな時だった、ビルの下から警報が聞こえたのは・・・。
〜続く
364 :
ob:2006/01/09(月) 11:38:17 ID:???
疲れたので続きにします。
書き始めて2時間かかってるしw
感想、指摘etcくれたら、うれしいです。
キーピック持ちってことで主人公はアリッサにしました。
もし、続いたら男主人公はライター持ちってことでデビットなるかな。
365 :
ob:2006/01/09(月) 11:53:24 ID:???
360のやつ
アリッサとシンディの会話に
行を空け忘れたorz
366 :
256:2006/01/09(月) 17:11:49 ID:???
アリッサ、シンディ、マークというパーティーがイイっすね。
舞台がOB1のステージ1だとすれば、このメンバーとあの地獄のゾンビ軍団とのバトルが
楽しみですわ。
>>366 感想ありがとうございます!
マークはボブ関連としてアリッサにハンドガンを渡すため
シンディはバーの店員かつ今後の展開のため
出しました。
一応、アリッサ編は、全部書きたいと思います。
368 :
U.B.C.S:2006/01/10(火) 03:11:56 ID:sIf7AmvP
1998年……俺があの事件を忘れる事は無い。
いまでも仲間達の叫び声が耳の奥に響いている。
『サンプルを回収し、ラクーンシティからの帰還』それが俺に与えられた任務だった。
地獄の釜が正に満員だったのだろう。市には歩く死人が溢れ、得体の知れないクリーチャーが人間をハンティングしてやがった。
だが、サンプルを無事回収し、俺は生還した…。
しかし、事態を重くみた大統領、及び連邦議会により大規模な滅菌作戦が実行され、市全域は消滅した。
そして、アンブレラは業務停止命令を食らい、事実上の壊滅となった。
親が居なくなった子はどうなると思う?
まぁ、大抵は放置しとけば死んでしまうだろう。それか別の親に拾われるかだ。親会社が壊滅した俺の組織は後者だった。
とは言っても、精鋭ぞろいの部隊って訳じゃない。
ある者は犯罪者、ある者はネイビー崩れの奴だっている。
そんな癖の有るクソ共の指揮を執る部隊長…それが今回、俺に与えられた任務。
あの悪夢から六年後……。
続く
369 :
U.B.C.S:2006/01/10(火) 04:17:03 ID:sIf7AmvP
今回の俺達【U.B.C.S】の 親は、アンブレラに因縁がある組織らしいが全容は全くハッキリしない。 が、俺にはどうでもいい事だった。俺は【仕事】ができりゃあ良かった。
今回、組織は有る物を【掃除】したいらしい。
それが何なのかは現地で衛星回線を使って通信するようだが…。
そして、俺達の部隊は現地へ飛んだ−−。
ここは、ヨーロッパの西部に向かう途中のヘリの中…。
「部隊長、タバコ…持ってます?」
この、とぼけた顔して馬鹿な質問をしてきた野郎は『トニーニョ・バチスタ』、ブラジル人で元囚人だ。
爆発物のスペシャリストでその腕と知識を買われ、組織にスカウティングされたらしい。
「タバコっすよ、タバコ。あるなら下さいよぉ。…俺、タバコ忘れちゃって…。」
「……………。」
俺は聞こえないフリをした。
「ちょっとぉ、聞いてんすか?」
すると、一人の男が口を開いた。
「ヘイッ!トニー!」
そう言って彼はトニーニョにタバコを投げ渡した。
「…それをやる。…が部隊長に対する口の聞き方には気を付けろ…。」
そう言って彼は一度俺に視線を移し、手に持ったコンバットナイフを再び磨き始めた。
この端正な顔だちをした男は、元合衆国特殊防疫部隊に所属していた軍人だ。
名前は『ローレン・スミス』。
コイツは俺より組織とは関係が長いらしいが、さすがに戦闘能力と判断力は他の奴とは一線を画する。
そして、最近気付いたのだが、コイツだけはまとものようだ。
「分かってるって。俺はタバコをもらえりゃあ、それで満足さ。」
続く
370 :
U.B.C.S:2006/01/10(火) 05:17:16 ID:sIf7AmvP
そう言って、トニーニョはシートに腰を下ろした。
今回、この任務に就いたのはトニーニョ、ローレンと俺を含めて全員で五名だ。
乗組員シートの端の方でノートパソコンをいじっているのは元ハッカーのイタリア人、変り者の『ロベルト・デ・ロッソ』だ。
弱冠19才の時にわざわざ合衆国国防総省のファイヤーウォールを打ち破り、最高機密にハッキングしインターポールに捕まった天才だ。
その時の、ハッキングした理由が「何故って?テレビゲームと一緒さ、スリルと達成感が欲しかったんだ。」だと。
だが、入監から一年で合衆国の依頼を受け、何らかの事件の捜査に協力した事により特赦を貰い出獄したらしい。
コイツもパソコンいじりの腕を買われスカウトされたのだろう。
そして、シートに座り腕組みをしたまま眠っているのは『シュン・カイデン』。謎の多い男だが、父親が中国人で母親がスペイン人らしい。
コイツは元囚人だ。二十歳の時に五人を一人で殺ったらしい。
が、現場に凶器は五人が持っていた、ナイフ、銃、鉄パイプしか無かったという。
どこまで事実かは判らないが、本当であれば危険な男だ。十分注意を払うべきだろう。
この男は組織が極秘裏に手を回し、十年掛けて出獄させたという。
よほど、組織はコイツを必要としてるようだ。
そして、この部隊の指揮を執るのが元U.B.C.S隊員、『ハンク』と呼ばれている、俺だ。
前の部隊のコードを使うのは本名を使用するより勝手がいいからだ。
他の隊員は親しみを込めて『死神ハンク』と呼んでるらしいが…。
この、U.B.C.Sから分隊した我々の部隊【ナイトシーカー】は、言わば『掃除屋』部隊だ。
組織の暗部的な部分になる。
続く
ハンクは元UBCSではなく元USSだとツッコんでみたりみなかったり。
373 :
U.B.S.S:2006/01/10(火) 18:46:21 ID:sIf7AmvP
すみません。アンブレラ・セキュリティ・サービスなので“C”ではなく、“S”でしたね。間違えました。
え・・・
UBCSとUSSは別組織だよ。
前者の主な任務は会社が起こした事故や災害の事態収拾で、
その危険度の高さから、部隊は罪の帳消しや釈放を条件に従属させた
犯罪者や囚人などから編成されている。
スペルはUmbrella・Biohazard・Countermeasure・Service。
カルロスやニコライ、アーノルドが属していたのがこれ。
後者はアンブレラ幹部直属の精鋭部隊で、少人数で様々な工作活動を行う。
バイオ2でのGウィルス奪取、バイオ0での鉄道の破壊などを担当したのがUSSで、
正式名称は「アンブレラ特殊工作部隊」。
スペルは正式には明かされてない。
アンブレラシークレットサービスか、アンブレラセキュリティサービス辺りだと思うが…。
ハンクやロドリゲスが属していたのがこれ。
わかりにくかったらスマン。
376 :
U.B.S.S:2006/01/11(水) 06:19:08 ID:YZVoUyLs
「まもなく、ドロップゾーンです。部隊長、ラペリングの準備を!」
パイロットの声が響く。
「分かった。よし、各自装備を確認し、ラペリングによる降下準備をしろっ!」隊員に緊張がはしる。
「了解っ!」
ハンクが各自に促す。
「時計を合わせろ!10秒前っ!」
皆、一斉に時計に目を向ける。
「…3…2…1…セット!」
ハンクは隊員達に目を向けて声を荒げる。
「いいか、許可をするまで発砲はするなっ!状況は常に報告しろっ!死にたくなかったらな!」
すると、トニーニョは不満げにハンクの話を割る。
「俺達が今回、相手にすんのは危険なんじゃねーの?もし、相手がファーストアタック仕掛けてきたら、間違いなくヤバい状況だろ?」
「ヤバい状況……?それはお前が判断するんじゃない。俺が決める事だ……分かったら、だまって自分の親指でもしゃぶってろ…。」
するとトニーニョは舌打ちをし、ハンクから視線を外した。隊員達の一部からは噛み殺した笑いが漏れていた。
ハンクは続けて話した。
「今回の任務は極秘だ。くれぐれも目立つような行動は避けろ。もちろん、無駄な戦闘もだ!」
「了解っ!」
「無線はCH4を使用する…以上!……よしっ!位置に着けっ!」
ヘリは高度を下げラペリングポイントに近づいていった…。
続く
豪快なスルー
380 :
U.B.S.S:2006/01/12(木) 01:43:45 ID:kcSB9WvJ
すいません。教えて戴いて有難うございました。違いは説明のお陰で大変解りやすかったです。
降下地点は広大な森林地帯に囲まれた湿地帯で、その先には深い霧に包まれていた。
周囲の様子を見て、ハンクは軽い不安に駆られた。
(視界が悪い…、これでは周囲の状況が掴みにくい…。)
そう考えながら、ハンクは指示をする。
「ロープを下ろせっ!…ローレンとトニーニョは先行して降下し、地点の確保を頼む!」
ローレンは至って平静に「了解しました。」と答えた。
トニーニョは先程の事を引きずっているのか(はい、はい。)といった感じに手を振ってみせた。
「安全を確認し無線で状況の報告をしろ。……よし、降下開始!」
ハンクは二人の顔に交互に視線を移して、二人の肩を軽く二回叩く。
すると、まずローレンがロープによる降下を始めた。日頃の訓練の賜物だろうか、ヘリの揺れを物ともせずにスムーズに降りていく。
ローレンが半分程降りた所でトニーニョが続いて降りていった。
トニーニョも巧くバランスを取りながらスルスルと降りる。
二人共、湿地帯に降り立ちアサルトライフルを構え周囲を警戒した。
そして、すぐに通信を待つハンクに無線による報告がローレンから入る。
「隊長、周囲に不穏な動きはありません!」
「分かった、我々も降下を始める。二人は続けて警戒を怠るな。」
「了解っ!」
ハンクはシュンの肩を叩き、降下の合図を促した。
シュンは無言で一つ頷き、前に降りた二人の様にそつなく降りていく。
続けて、ロベルトに対しても降下の合図を送った。
だが、ロベルトは一向に降下をしようとはしない…。
続く
381 :
U.B.S.S:2006/01/12(木) 03:39:20 ID:kcSB9WvJ
不思議に思ったハンクはロベルトの顔を覗き込む。
「どうした、ロベルト。降下を始めろ!」
ロベルトの顔は青ざめ、唇は微かに震えている。
「だ…駄目だ…、恐いんだ…降下するのが…。」
「何を言っている!訓練通りにやれ!」
「こんなに……揺れてるのに…無理だっ!」
ロベルトはハンクに訴えるように言う。
ハンクは弱ったと言うように頭を抱え、少し考えながら言った。
「…分かった、俺と一緒に降りるんだ。ベルトで互いに固定し…降下する。お前は目を瞑っていればいい、降下は俺がしよう……どうだ?」
すると、幾分か安心したかのようにロベルトは頷いた。
そして、ベルトで互いに固定した後に二人はロープに落下防止の固定金具を付けた。
「降りるぞ、準備はいいな?」
ロベルトは目を瞑り頷く。
二人が降下を始めた時、パイロットはカメラモニターに眼を移した。
(…?…あの丘らしき場所に……何か…。)
パイロットはカメラを操作し、小高い丘にズーム処理をする。
(…気のせいか…。)
カメラを元に戻そうとした時。
(…気のせいじゃない!…木の影に確かに何か…居るっ!)
丘に群生する木の影に潜む人影を見つけたパイロットは驚愕した。
「…あ……R…P…G!?」
その人影は確かにランチャーを構え、狙いをつけるように砲口をこちらに向けている!
パイロットは無線を使用しハンクに告げた。
「隊長っ!RPGだ!9時の方向、RPGに狙われているっ!」
ハンクは降下の途中で、首元に指を当て無線に応えた。
「…なんだ!?何を言っている!」
「RPGに狙われているんですっ!!」
「RPG!?誰が狙っているんだ!?(何故、こんなクソ田舎にそんな銃火器が?)」
すると、パイロットは痺れを切らした様に言った…。
続く
>>380-381 おお!いきなり非常事態発生だな。てっきり敵はゾンビかと思ってたけど、
RPGで狙ってる所を見ると、敵はガナードみたいだな(ていうか任務地がヨーロッパの西部って時点で皆気付いてたのかな?)
続きに期待。
>>380-381 新部隊に配属されたハンクと隊員にあるまじき高所恐怖症弱虫ロベルトの運命の行方は…!?
続き激しくキボンヌ
384 :
U.B.S.S:2006/01/12(木) 22:53:58 ID:kcSB9WvJ
382、383さん感想ありがとうございます。拙い文章ですがこれからも読んでやって下さい。
385 :
ゲーム好き名無しさん:2006/01/12(木) 23:46:01 ID:P4YhloSx
西暦2XXX年
突如アメリカのとある町でバイオハザードが発生した。
6月21日午前9時
地下4階第4研究室では・・・・
研究員A「おい、この資料を地下三階の第2研究室の持ってってくれ。」
と男は言った。
すると、そこにいた研究員が「わかりました、地下三階の第2研究室ですね。」
といって資料を届けに言った。
数分後・・・
第二研究室に着いた研究員は「失礼します。」と言い研究室の中に入った。
すると偶然Tウイルスを持った研究員とぶつかって「あ!」
Tウイルスのケースが床に落ちて、「バイオハザードが発生しました。
至急、研究員の方は地下3階のフロアーから非難してください。」
放送がなった。
386 :
U.B.S.S:2006/01/12(木) 23:53:28 ID:kcSB9WvJ
「…限界だ!応戦するっ!!」
パイロットは操縦桿を倒し、ヘリを旋回させる。
それと同時にヘリは大きく揺れながら向きを変えた。
ハンクとロベルトは振り落とされそうになり態勢を崩す。
だが、金具がロープに絡まり落下はせずに二人は宙吊りになってしまった。
落下の勢いと宙吊りになった反動で二人の身体が軋む。
「ぐあっっ!!」
ヘリは方向を転換し、ガトリングガンを目標に向けて掃射する。
しかし、それより早くR.P.Gにより発射されたロケット弾はヘリの後部を捉えた!
凄まじい爆音をたて白煙を上げながら、機体は大きく揺れる。
「まずい!尾翼ローターがやられたっ!…操縦不能っ!」
機内には異常を知らせるブザー音が鳴り響く。
「駄目だ!油圧も落ちている…保たない!」
操縦不能となった機体は宙吊りになった二人を振り落とそうとするかの様に傾いてしまう。
ロベルトは泣き叫びながら言葉にならない声をあげている。
ハンクはロープに絡まる金具を外そうとするが、複雑に絡み合ったそれはこの状況ではとても取れそうにない!
「ヘリが攻撃を受けたぞっ!…二人がマズイ!」
地上の三人はどよめきながら、為す統べなく立ち尽くす。
ヘリは白煙と轟音を上げながら森林地帯へと突っ込んでいく!
ハンクは鬱蒼としげる森を見て、何か思いついたかの様に肩に装着したコンバットナイフに手を掛けた…。
続く
387 :
256:2006/01/13(金) 00:35:52 ID:???
‘スパイダーマン’
つい数日前ホテルアップル・インで目撃された未確認生命体についたあだ名だ。
それがどうだ。
その‘スパイダーマン’が今度はうちの警察署のあちらこちらにへばりついてやがる。
どうにかしてくれ。
・・・だがラクーン・シティは今孤立状態だ。
警察署の通信機はイカれてる。ヘリをだそうにも許可がおりない。
何より今街じゃあ大混乱が起こっていてここから逃げ出せそうにない。
・・・アイアンズの野郎、俺たちを街から出さないつもりだ。
今日もまた、‘生きる屍’と‘スパイダーマン’の駆除だ。
━5人死んだ。 今日は
6人同時に‘スパイダーマン’の一匹を狙撃銃で狙っていたら、突然もう一匹が奇襲をしたそうだ。
ほんの数分で、6人中5人が‘スパイダーマン’の恐ろしく長い舌のえじきになったらしい。
・・ケビンだけが顔を真っ青にして生還したらしい。
もうこの街にわざわざ警察署に助けを求める暇な市民はいない。
‘生きる屍’から必死に逃げているかあるいは‘生きる屍’になっているかのどっちかだ。
なあ 誰か教えてくれ
俺がこの鍵をレベッカに渡せる日はいつくる・・・?
9月 ブラッド・ヴィッカーズ
続く
388 :
U.B.S.S:2006/01/13(金) 01:27:14 ID:S2r6lVM/
ヘリは機体の破片をばらまきながら猛スピードで森に突っ込んでいく!
(…!…躊躇している暇は無い…!)
ハンクはコンバットナイフを抜き、ロープに手を掛ける。
「隊長…!アンタ、何をするつもりだよ!?」
ロープにしがみ付いたロベルトが泣きだしそうな顔を上げハンクに問い掛ける。「ロープを切断する…。」「何言ってるんだよ、こんなトコから落ちたら死んじまうよぉ!」
切るなと言うロベルトをよそにハンクはナイフを引き始める。
ハンクはロベルトに対し少しの呼吸の乱れもなく言った。
「…大丈夫だ。樹木の上に墜ちる事が出来れば、充分クッションになる。」
「木の上に墜ちなかったら…?」
ロベルトは墜落のその速度に怯えながら聞く。
「……死ぬな。」
ハンクは微塵の恐怖も感じていない口調で応えた。
「…えっ…!?」
信じられないといった顔をしたロベルトの言葉を遮るかの様にロープは切断された!
二人の身体は森に投げ出され樹木の枝を薙ぎ倒しながら落下していく!
悲鳴を上げるより早くその衝撃が二人を襲った。
「………!!!」
二人は姿勢を丸くし次の衝撃に備えながら、遂に一本の木に引っ掛かり枝を折りながら垂直に墜ちる。
ミシッ!メキッメキッ!
鈍い音をたてながら木々の枝が落下の速度を殺し、木の根元の折り重なる枯葉の上に二人は落ちた。
…ガサッ、ガサガサッ!!…ドサッ!!
「カハッ!…ゴ…ゴホッ!ゴホッゴホッ!」
落ちた衝撃で二人は呻き声を上げ、激しく咳込む…。
続く
389 :
U.B.S.S:2006/01/13(金) 02:30:50 ID:S2r6lVM/
ハンクは呼吸を整え、一呼吸を置き二人を互いに固定するベルトを外す。
しかし、ハンクの左肩は落下の衝撃により脱臼していた。ふらつきながらハンクは立ち上がり手ごろな木に左肩を叩きつける。
「…!!!!」
激痛に耐えながら二、三回力任せに叩きつけると、ゴキッと鈍い音をたてて左肩の骨ははまった。
「ハァ…ハァ…!」
息を切らしながら木に持たれ掛かり、落下した方に視線を落とすとロベルトが俯せに倒れてるのが見えた。
ハンクはロベルトに歩み寄り、仰向けにした後に軽く頬を叩きながら声を掛ける。
「…ロベルト…起きろ。」数回、繰り返すとロベルトは意識を取り戻し、低い呻き声と共に目を開きハンクに言った。
「……死んだのかい…?」「いいや、残念だが天国じゃない…。」
すると、ククッと笑い声を洩らしながらロベルトは身体を起こした。
「ヘリは……?」
ロベルトは服に付いた枯葉を払いながら聞いた。
「…詳しくは分からんが、墜落したようだ…。」
周囲を見渡しながら立ち上がり、ハンクは応えた。
周囲は木々が鬱蒼と茂り、昼間だというのに不気味な暗さを感じさせる。
「それで…?これからどうするんだい?」
ロベルトは木に寄り掛かり座ったまま話し掛ける。
「はぐれたチームと合流しなければならんな。…そういえば衛星回線は今、開けるのか?」
すると、ロベルトはザックを漁り小型の通信機器を手に取った。
「…やった、ついてやがる!壊れてないっ!」
そう言いながら機器を操作するが、すぐに表情が曇った。
「駄目だ…ジャミングされてる、通信はムリだ。…無線も使えないみたいだ…。」
「ジャミング……妨害電波か?」
「そういう事さ…。」
頭を抱えロベルトは落ち込んだ様に言った―。
続く
390 :
U.B.S.S:2006/01/13(金) 03:14:34 ID:S2r6lVM/
すると、ハンクは胸ポケットから小型のメモリースティックをロベルトに差し出した。
「こいつを再生できるか?」
「…なんだい?これ…。」「俺にも分からん…。ある幹部から、予定外の緊急時に観るように渡された物だ。」
ロベルトはメモリースティックを受け取り、通信機器に差し込み再生した。
すると、画面に映し出されたのはスーツ姿の初老の体格の良い男性が、何も無い背景の前の椅子にこちら向きに座っている姿だった。
「―ハンク君、君がこのディスクを観ているという事は君達は本部との通信を断たれたという事だろう。」男性は淡々と話し続ける。
「―挨拶はさておき……まず、今回の任務の概要を説明させてもらおう。――半年前の事だ。あるヨーロッパ西部の孤島で大規模な爆発が起きた。―原因は解らんが人為的な爆発だと我々は考えている―。」
「大規模な爆発!?そんなニュース聞いたこと無い…。」
ロベルトは訝しげに呟く。
「―我々の組織はアンブレラという組織を六年前からマークしていた。…ハンク君…言うまでもなく、君が働いていた組織だ。―アンブレラは生体兵器を軍需的に使用する事により、軍に売り込んだ。結果、製薬会社という肩書きを持ちながら、世界有数の企業となった―。」
男性はワインの入ったグラスを飲み干し、ため息を一つつき続ける。
「―だが、それも永くは続かなかった…。ラクーンシティの事件だ。六年前のあの事件が切っ掛けでアンブレラの所業は明るみに出て、業務停止命令により株価は大暴落、実質上の崩壊となったワケだ―。」
すると、男性の背後に巨大なモニターが出現し一人の男が映し出された…。
続く
391 :
OB:2006/01/13(金) 04:46:20 ID:???
投稿タイミングがわかりませんでした(/_;)
>>363の続きデス。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
冗談じゃないわ!ちくしょう!
さっさと来ないと命の保障はないですって!
なんなのよ。私が何したっていうのよ!
「アリッサ!急いでっ!」
「わかってるわよ!」
下を見ると40mはありそうな闇が覗いていた。
これくらいなら飛べると思っていたが、いざ飛ぶとなると、
焦り、不安、恐怖が頭にこびりつく。
だが行かなければ、待っているのは確実な死。
私は2、3回息を吸い、意を決し飛んだ・・・
瞬間!
頭が痛み出した!
景色がスローになっていき、そして目の前が見えなくなっていく。
私には無我夢中で、両手を前に出すことしかできなかった。
***
・・・ここは・・・ホテル?
『カート、院長は掛け合うかしら。』
えっ、私?
『どうだろう。
まぁ、向こうも素直には応じないだろうな。』
これは・・誰?
***
目を開けるとそこにはシンディとマークが心配そうにこちらを見ていたので、反射的に
「大丈夫よ。」と答えた。
話によると、私はバランスを崩し壁につかまったところを引き上げられたらしい。
あの映像は何だったのだろう?
そして、エレベーターのドアが開いた。
392 :
OB:2006/01/13(金) 05:26:07 ID:???
アパートのドアを開くと無数のゾンビ共と銃撃戦を繰り広げるわずかな警官達がいた。
隅でショットガンの弾を入れている警官に声にかけると、警官は驚いたらしく、弾を落とした。
「驚かすな、生存者か!よく来てくれた!
・・・すまないが見てのとおりの状況だ、君達にも手伝って欲しい!」
彼は私とマークの銃を見てそう言った。
閉まっておけばよかったわ。
私達は必死で戦った。
しかしヤツラは止まらない。
一人、また一人と前衛の警官が死んでゆく。
ハンドガンの弾も尽きかけ、残るは私達3人とさきほどの警官の計4人となった。
「シンディ!それを!」
このままじゃやられる!そう思った私はシンディの持っていたアルコール爆弾を奪いとると、近くパトカーのガソリン部を打ち抜き、そしてタイミングを見計らい、爆弾をガソリン目掛け投げた。
爆発音ともにパトカーは炎上し、炎の壁となる。
助かった思いきや数匹のゾンビは炎に逆らい向かって来る!
私達は逃げるしかなかった。
後ろから迫るゾンビ。
扉の南京鍵を警官が打ち壊し、扉を開けると、そこにもゾンビ共がいた。
私達は助かるのだろうか・・・。
393 :
U.B.S.S:2006/01/13(金) 05:27:29 ID:S2r6lVM/
ハンクは映し出された男に見覚えがあった。
「…ウェスカー…。」
「知っているのかい?」
呟くハンクにロベルトが問い掛ける。
「…ああ。昔、資料で見た事がある。」
男性は淡々と話し続ける。「―この男は『アルバート・ウェスカー』。…ハンク君は知っていると思うが、ウェスカーはアンブレラの幹部だった男だ。六年前、この男はアンブレラから我々の組織に寝返る見返りとして、『T-ウィルス』を差し出す筈だった。」
「―だが、六年前の事件を最後に彼の行方は不明。肝心の『T-ウィルス』も行方知れずとなったワケだ。」
男性の背後のモニターの画像が切り替わり、D.N.Aの螺旋状の構造図が映し出された。
「―だが、我々は特殊な方法により『T-ウィルス』を抽出する事に成功したのだ!…しかしだ、我々の作り出した実験体である【B.O.W】は全く安定した物ではなかった…。」
男性は一呼吸置き、ゆっくりとした口調で話す。
「―『タイラント』そう呼称された、【B.O.W】の理想体ともいえる実験体を作り出したアンブレラの記録がある―。」
続く
394 :
OB:2006/01/13(金) 05:53:37 ID:???
ゾンビ共は逃げれなかった警官に襲い掛かった!
私は、シンディの腕を引っ張り警官が喰われてるスキに走った。
「マーク!」
「アリッサ!」
よし生きてる。
走りながら確認をとり、全力で走った。
しかし、立ち止まる。
行き止まりだ。
人生、最悪の日だわ。
だが、諦めず辺りを見回す。
水路がある!
目に留まったのはそれだけではない。
タンクローリーだ。
頭の中で、やることは決まった。
私はマークを呼んだ。
シンディの胸ポケットからライターを取り、命令する。
「シンディ!水路に飛び込んで!」
「・・・ええ、わかったわ。」
シンディは飛び込み、こっちを向き言った。
「あなた達も速く!!」
「先に行ってなさい!私達は後から行くわ。」
「でも・・・!」
「いいから速く行くんだシンディ!死にはせん!」
私はタンクの元へ向かう、そしてマークがそれを援護する。
辿り着いた私は力いっぱいバルブを回す。
流れだすオイル。
そこへライターを投げ込んだ。
パトカーの時より激しく燃える炎にヤツラは力尽きていった・・・。
395 :
U.B.S.S:2006/01/13(金) 06:13:30 ID:S2r6lVM/
「―我々の組織としては何としても『タイラント』のデータが必要だ。諜報部によれば、ウェスカーが半年前の大規模な爆発事件にウェスカーが噛んでいるとの情報を得ている。」
男性は椅子に深く座り直した。
「―さて、ここからが本題だが、今回の君達の任務は二日後の撤収期限までに『ウェスカーの動向、及び手掛かりの調査』、『半年前の事件の情報の収集』を終了させる事だ。」
そこまでで突然、映像は途切れ音声のみが再生される。
「―今後は装備品にあるマップを元に行動してくれたまえ。それと、未確認ではあるがウェスカーの傭兵の残党が残っている可能性もある。」
「―くれぐれも注意しつつ迅速な任務の遂行を期待している―。」
そこで完全にディスクの記録は途切れていた。
「…なんなんだよ、これ?どういう事だ?…『タイラント』って何だよ!?」
先に口を開いたのはロベルトだった。投げやりに言葉を吐き捨てた。
ハンクの頭によぎるのは六年前の悪夢の様な任務…。
ハンクは無言で通信機器をロベルトに渡し、装備品の確認を始めた。
「ロベルト、装備の確認をするんだ…。」
その淡々とした態度にロベルトは苛立った。
「何だってアンタは、そう冷静でいられるんだ!何が『装備の確認をするんだ』だよっ!得体の知れない奴等にヘリを落とされ、挙げ句の果てには得体の知れない任務ときたもんだ!!」
続く
396 :
OB:2006/01/13(金) 06:27:39 ID:???
「アリッサ、速く飛び込むんだ!爆発するぞ!」
間一髪だった。
私が飛び込むその瞬間に大爆発したのだ。
冷たい水の感触が少し落ち着いた。
「ありがとう。」
マークに引き上げられ水路に上がると心配そうな顔のシンディが私達二人を見た。
「今の爆発はっ?」
「ヤツラを黒コゲにしてやったわ。」
私は笑いをうかべ言った。
でも、記者が放火なんてシャレにならないわね。
「さて、どうするか。」
つかの間の安堵感もマークの声と下水の闇に掻き消された。
「先に進みましょう。」
私は言った。
ここでじっとしてても無駄よ、なら進むしかないじゃない!
3人とも慎重に進んで行った。
マークが先頭をきり、私、シンディと続く。
今のところ敵とよべるものは出てきていないが、静けさが逆に恐怖を引き立たせた。
マンホールのフタを開けると、ゴミのキツい臭いがした。
道路に出る。
ヤツラはいない。
これを幸運とみるか、それとも何かがあるとみるか。
そう、例えばヤツラ以上の化け物がいること。
こんな目に合えばいやでも浮かぶラクーンの奇妙な事件の数々。
私は動けなくなった。
397 :
OB:2006/01/13(金) 06:32:25 ID:???
>>U.B.S.Sさん
すいません!
投稿タイミング間違えましたm(_ _)m
お互い携帯ですから、投稿に間隔が空いてしまうんですよね。
お先どぞ(^-^)
OBさん》自分の方こそ申し訳ないですm(_ _)m
OBさんがカキコされてたみたいなんで、現在様子を観させていただいてました!
OBさんのストーリーを読ませて頂いてます!m(_ _)m
399 :
OB:2006/01/13(金) 06:46:56 ID:???
>>398 ありがとうございます!
粗い文ですが・・・。
(^^;;
同じく閲覧させてもらってます。
ハンクはやっぱクールですねw
僕はこれから用事なのでお先にどうぞ(^-^)
400 :
U.B.S.S:2006/01/13(金) 07:17:52 ID:S2r6lVM/
OBさん》いえいえ、自分もOBさんの緊迫感あるストーリーを楽しませて頂いてます(^o^)
では、お言葉に甘えて続きを…。
すると、ハンクはロベルトの襟元を右手で掴み、勢い良く引き寄せ言った。
「いいか…。死にたくなければ、今すぐ自分の装備を確認しておけ……今すぐにだ!!」
怒りを殺す様にハンクはロベルトを突き放し、再び自分の装備を整え始めた。
(…なんだよ…。急に怒るなよ…。)
ロベルトは小声でぼやきながら、しゃがみ込み装備品の確認を始めた。
「…おい、ロベルト。」
背後から、ハンクの声が聞こえた。
ロベルトは振り向かず、ザックに視線を落としたまま応えた。
「今、やってるよっ!(しつこいよ、装備の確認くらいで!)」
すると、すぐにまたハンクが呼ぶ。
「…ロベルト…。」
ロベルトの苛立ちは頂点になり、勢い良く振り向きながら言った。
「…しつこいんだよ!今、やってるって言って……!」
ロベルトが振り向くと、そこにはハンクがハンドガンの銃口を自分に向け立っていた。
ロベルトは必死に手を挙げ、「か…確認くらいで、こ…殺さなくても、いいだろ!?」
しかし、ハンクは耳を貸す素振りも見せず、引き金を引いた!
パァンッ!
乾いた銃声が森に響いた―。
続く
401 :
U.B.S.S:2006/01/13(金) 07:58:31 ID:S2r6lVM/
(死んだ…、今度こそ俺は死んだ…。ああ…こんな事なら、もっと美味い物でも食っておけば……。)
すると、誰かが呼ぶ声が聞こえてくる…。
「…おい、ロベルト。」
(死んだ爺ちゃんの声か?)
「…何を寝てるんだ?」
その声にロベルトはハッとして飛び起きた。
「あ…あれ!?今、俺の事撃ったよね?」
自分の胸や腕を触りながら、ロベルトはハンクに聞いた。
「…いいや、撃ったのはコレだ。」
ハンクはロベルトの目の前に蛇の頭部を差し出す。
「うぁぁぁ…!」
ロベルトは必死に後退りをする。
「心配ない…、死んでいる。」
ハンクは蛇の死骸を投げ捨てながら言った。
ロベルトはフゥと息を付きハンクを睨みながら、「それなら、そうと言ってくれりゃあ……。」
「言ったさ…。」
ハンクのその応えに対し、ロベルトは返す言葉は無かった…。
そして、ハンクは付け加えた。
「…安心しろ。死んでもいないのに、あの世の爺さんに会っていた事は、皆には内緒にしてやる…。」
(俺、口に出してたのかよ!?)
ロベルトは頭を掻きながら呟く。
すると、ハンクがロベルトを見ながら言う。
「それはそうと、お前の装備は何が有るんだ?」
「…俺?俺の武器は、この背中のヤツとこいつだ。」ロベルトは背負っているガンケースを指差し、ガンホルダーからハンドガンを差し出した。
ハンクはロベルトの背負っているガンケースを手に取り、ケースを開ける。
「【ドラグノフ】……!お前、こいつが使えるのか?」
中身のスナイパーライフルを見たハンクは驚いた―。
続く
402 :
402:2006/01/13(金) 12:11:24 ID:???
地獄と化した街に、この街の新たな住人である生ける屍達の上げる呪詛が響く。
アメリカ中西部に位置する一大工業都市ラクーンシティ。
さして大きな事件も無く平和だったこの街は、ある巨大企業が垂れ流したウィルスによって地獄と化した。
巨大企業アンブレラが開発した、感染した者を凶悪な怪物に変える、悪魔のウィルス。
このウィルスによって、ラクーンシティの住人は人の肉を食らう魔物と化した。
街を覆った人々の悲鳴と怒号が怪物たちの咆哮に変わるのに、さして時間は掛からなかった・・・
悪魔のウィルスによって、大きく生態系を狂わされ、様々な怪物たちの住まう異界と化したラクーンシティ。
しかしそんな異界にあっても、生きようと足掻く者たちは居たのだ。この悪夢のような世界から脱出しようと奮闘する者達が・・・・
これは、これは、そんな一握りの生存者たちの物語である。
あ
404 :
402:2006/01/13(金) 12:52:00 ID:???
ケビン・ライマンは事故車と死体の散乱する通りを走っていた。
後ろからは地獄の亡者どもが彼を追ってくる。
脇目も振らず走っていたケビンだったが、その逃走を大きく阻むものに遭遇する。
大型のバスが横転して道を塞いでいたのだ。
呆然とその光景を眺めていたケビンだったが、ゾンビたちの呻き声を聞いて慌てて周囲を見回す。
そしてビルとビルの間にある細い路地を見つけると、猛然と走り出した。
路地に入ると、前方に道を塞ぐようにゾンビがいったい立っているのが目に入った。
ゾンビは走ってくるケビンを見つけると両腕を挙げ、不気味な唸り声を出しながらぎごちない歩き方で向かってきた。
ケビンは立ち止まるとポーチから愛銃の45オート抜き、ゾンビの頭部に照準を合わせると引き金を引いた。
45オートから放たれた弾丸は一直線にゾンビの頭部に向かい、頭部に命中すると血と脳漿を伴って後頭部から飛び出した。
ケビンはゾンビが倒れるのを確認すると再び走り出し、突き当たりにあるドアに辿り付くとノブを掴んだ。
ガチャリ
ノブは何の抵抗も無く開き、ケビンは素早く中に飛び込むとドアを閉めてカギを掛けた。
ケビンは周囲を見回すと、積んであったダンボールをドアの前に積み上げた。
これで少し時間が稼げるはずだ、そう判断するとケビンは裏口が無いか探した。
程なく裏口を見つけると、ケビンは裏口に向かいドアをあけた。
目の前にゾンビが居た。
ケビンが反応するより早くゾンビが腐敗した手でケビンの両肩を掴んだ。
「クソ!・・・・」
ケビンは押し返そうとするが、お構いナシにゾンビは顔を近づけてくる。
腐敗した匂いのする息が顔にかかる。
(こんな所で食われてたまるかよ!)
ケビンが渾身の力で押し返そうとした時ーーーー
ブイイィィイイィン!!
突如凄まじい爆音が鳴り響き、ゾンビの顔に鋸の歯様なものが現れた。
それはそのままゾンビの顔を横に切り裂いていく。
顔に大量に血がかかってきて、ケビンは思わず目をつぶった。
やがて喧しい爆音が鳴り終わると、肩を掴んでいたゾンビの手が離れた。
ケビンは急に解放された反動で尻餅を付いた。
「大丈夫か?」
頭上からかかってきた声にゆっくりと目をあけると、目の前に血まみれのチェーンソーを持った男が立っていた。
405 :
402:2006/01/14(土) 07:40:09 ID:???
「ああ。助かったよ」
ケビンは礼を言いながら立ち上がった。
「オレはケビン・ライマン。見ての通り警官さ。あんたは?」
「私はハリー・メイソン。職業は作家だ。」
チェーンソーを持った男はそう答えた。
「ハリーはこの街に住んでるのか?」
ケビンがそうたずねると、ハリーは首を振った。
「いや、観光で来たんだ。娘と一緒に・・・そうだ、君は娘を見なかったか?へザーといって髪は金髪で今年17歳になったんだが」
「いや、見かけなかったな。すまねぇな、力になれなくて・・・・」
「いや、良いんだ。」
「ところで、それは何処で?」
ケビンはハリーの持つチェーンソーを見ながら聞いた。
「これか?奴等に追われて逃げ込んだショッピングセンターで見つけたんだ。悪いとは思ったが、武器が無い事には生き残れないんで拝借させてもらった」
「ガソリンは入ってたのか?」
ケビンが聞いた。
「いや。途中にあったガソリンスタンドで補給したよ。それまでかなり大変だったけどね。」
ハリーはそう言うと苦笑した。
「とりあえずこれからどうする?オレは警察署に行こうと思う。今まで一緒に居た仲間が先についてるかも知れないからな。あんたも一緒に来ないか?もしかしたら娘さんも居るかもしれないし」
ケビンがそう言うと、ハリーは少し考えた後に頷いた。
「分った。同行させてもらおう」
「よし、そうと決まれば急いでいこう」
そしてケビンとハリーは通路を先へ進んだ。
そうきたかー!?
昼ご飯噴いたwww
確かにw
誰かと思えばw
続きがあるなら、楽しみだな。
408 :
U.B.S.S:2006/01/14(土) 20:44:50 ID:qnw9AsOn
ハンクの問い掛けに面倒臭そうに応えるロベルト。
「使えるさ…だから、持ってきたんだよ。」
「…大したもんだ。」
予想外のハンクの反応に、ロベルトは気を良くした。「俺のスナイプの腕はちょっとしたもんだぜ!」
ハンクはしゃがみ込み、ロベルトの装備品を手に取る。
「ハンドガンは、S&Wか…。後は…手榴弾と救護キット、ライフル弾、9mmパラペラム弾カートリッジ、暗視ゴーグル…。」
すると、ロベルトがザックの中からスコープを取り出す。
「サーマルスコープと赤外線スコープもあるぜ、役に立つかなと思って持ってきたんだ!」
「役に立つかもしれんな…。」
「…だろ?」
そして、ハンクはマップを広げ、赤くマークしてある場所を指差し言った。
「ここをマークしてあるという事は目標となる地点となる事は確かだろう。チームの他の奴等も同じマップを持っている、奴等とは此処で合流できる筈だ。」
ロベルトはパンッと足を叩き、
「よしっ!そうと決まれば話は早い、行こうっ!」。
―現在から、約一時間前…。此処はヘリ降下地点。
「…おい。どーすんだよ!ヘリと一緒にアイツ等まで墜落しちまったぞ!」
トニーニョは苛立ちを隠せずに言葉を吐き、湿地帯に生えた雑草を蹴飛ばす。
「どうもこうも無い、我々は任務を実行しなければならない…。」
ローレンは眉一つ動かさずにマップを広げ始める。
「…おいおい!それじゃ何か?お前はアイツ等を救助にも行かず、見捨てるって事かよっ!!」
トニーニョは力任せにローレンの襟元に掴み掛かった。 それの様子を見ながらも、周囲の奇妙な違和感を感じ取ったのはシュン、ただ一人だった――。
続く
409 :
U.B.S.S:2006/01/14(土) 21:25:32 ID:qnw9AsOn
「放すんだ…トニー。きっと、隊長が俺でも同じ事を言った筈だ…。」
「……チッ!気に喰わねぇ!」
舌打ちをしながら、突き放す。
「…おい。」
シュンは何かを警戒するかの様に周囲を見渡しながら、重い口を開いた。
「んぁ!?どーした、シュン?」
「なんだ?」
トニーニョとローレンの視線が一斉にシュンに集まる。
すると、シュンは声を潜ませ、
「…誰かいる…」。
その言葉を聞くと一行は一斉に銃を構え、素早く背中を併せ四方を警戒する。
トニーニョとローレンはアサルトライフル、シュンはサブマシンガンを手に取っている。
ジャキッ!
セーフティロックを解除しながらトニーニョ、
「人数は…?」
シュンは目標をさがしつつ、
「…少人数…多く見積もって二人といった所か…。」ローレンの照準も虚空を彷徨ったまま、
「何者なんだ…、ヘリを落とした奴等か!?」。
森の木々と青々と茂った茂みの奥に、何者かの息遣いを確かに感じながら、三人の間に緊迫した空気が張り詰める。
「そんなトコだろうな!だったら、俺が奴等のケツに弾をブチ込んでやらぁ!」トニーニョは罵声を張り上げ、トリガーに指を掛ける。
すると、ローレンがトニーニョの言葉を遮る。
「しかし、まだ発砲はダメだ…。我々が何らかの攻撃を仕掛けられたという証拠が無いと…。」
続く
ハリー・メイソンが来るとは・・・
サイレントヒルファンの俺としてはすごく嬉しい。
読んでる最中「ま、まさかチェーンソー男!?」と思った俺ガイル。
サイヒルは未経験だからなんとも言えず。
412 :
U.B.S.S:2006/01/14(土) 23:01:38 ID:qnw9AsOn
ローレンのその言葉に対し、トニーニョは一層声を荒げた。
「お前、この期に及んでまだ、そんな事言ってんのかよっ!」
「命令を順守する、それが兵隊だっ!」
二人の思惑が見えない敵という存在の元に交錯する。
トニーニョは噛み締めるように銃の照準を見つめたまま呟いた…。
「俺は……、兵隊である前に『人間』だ…!」
カサッ!ガサガサッ!
茂みが激しく揺れ、その音が張り詰めた空気を一気に切り裂いた!
その瞬間、三人の銃口は音のした茂みを一斉に捉える!
すると、茂みから出てきたのは一人の中年の男性だった。
その風貌は猟師の様でもあるし、登山に来たかの様な一般人にも見える。
トニーニョは呼吸を整え、多少の安堵感を携え問い掛ける。だが、銃口は男を捉えている。
「おいっ、アンタっ!こんな所で何をしてる?」
ローレンは警戒を解いて銃を下ろし、トニーニョを制止する。
「よせっ、一般人だっ!銃を下ろすんだ!」
「Que car ajo estas haciendo…。」
男は三人を指差し、聞き慣れない言葉を投げ掛ける…。
「すまないが、何を言っているか分からないんだ。…英語は話せるか?」
ローレンは男に話し掛けながら無放備に歩み寄る。
「『ここで何をしている?』と言っている…。」
その声はシュンだった。
「お前…、解るのか?」
トニーニョはまだ銃口を男に向けたまま、シュンに聞いた。
「多少はな…。彼の言葉はスペイン語の様だ…。」
その間に、歩み寄るローレンと男の距離はどんどん迫る。男は不自然な姿勢で斜めに傾いて、立っている。
「驚かせるつもりは無かったんだ。…此処は貴方の土地なのか?」
ローレンは周囲を見渡しながら、男の目前に立ち問い掛けた。
「…Largate cabron!」
男の言葉の語気が強くなる!
413 :
U.B.S.S:2006/01/14(土) 23:10:34 ID:qnw9AsOn
すいません、続きます↑
>>413 あやまることはないですが、
sageした方がいいのでは?
すいません、次回から気を付けます。
ローレンは少し面食らい、「シュン、彼は何を怒っている?」
そう言いながら、シュンの方に振り向き背を向けた瞬間!
「…Matar!!」
男は影に隠し持った手斧を振りかぶりローレンに襲い掛かる!
「ローレン、伏せろっっ!」
その言葉に瞬間的に反応したローレンは素早くしゃがみ込む。
タターンッ!!
トニーニョの銃が放った二発の弾丸は正確に男の斧を持つ手を貫く!
「…ゥオッ!オオオ…ッ!」
男は斧を落とし、呻き声を挙げ、打たれた手を押さえ悶えている。
「ローレンッ、こっちに戻れっ!!………シュン、奴は何と言ったんだ?」
依然として銃を構え、トニーニョはシュンに聞いた。シュンはマシンガンを構えたまま応える。
「…『殺す』…だ。」
「…フゥ…。そんなこったろうと思ったぜ…。」
二人の元に走り戻ったローレンは息を切らしていた。「ハァ、ハァ…、どういう事だ!?」
「知らねぇよ、今から聞いてみるさ…。」
手から鮮血を滴らせ、ゆっくりと三人にじり寄りながら、呪文の様な言葉を繰り返す男。
「…Muere…Muere…Muere…。」
「おっと、それ以上近づくんじゃねぇ!近づいたら、今度はお前さんの脚をブチ抜くぜっ!」
そう言いながら、男の足元の芝を威嚇射撃するトニーニョ。
最終通告の警告をスペイン語で告げるシュン。
しかし、依然として謎の言葉を繰り返しながら歩むスピードを緩めない!
「アイツは一体何を繰り返しているんだ…?」
「…『死ね、死ね、死ね』だ…。」
シュンは、そう静かに言った。
続く
その言葉の意味に三人は畏怖した。
「…完全にイカレてやがる…。」
トリガーに指を掛けたまま、トニーニョは腹を据えた面持ちで、
「これ以上は待てねぇ、脚を打ち抜く!」
恐怖を払拭するように声を荒げた!
パァーンッ!!
弾丸は発射された、至近距離で狙撃をされた男の脚は無残な格好だ。その時、初めて、低い呻き声を上げ膝を着く男。
「オァアアッ!!…フゥ…フゥー…。ァァァ…。」
しかし、銃弾に貫かれた筈の男の脚は、再び大地を力強く踏み締め三人ににじり寄る。
「…痛みを感じていないのか!?」
呆気にとられた三人の中でローレンがようやく口を開く。
「止まらねぇなら、しょうがねぇ!…射殺するっ!」トニーニョは胴体部に照準を合わせる。
「待てっ!やり過ぎだ!」制止するローレン。
「奴は危険だ…俺の中の何かが、そう告げている…!」
ダダダッ…!!
トリガーは引かれ、数発の銃弾は男の胸部を確実に捉えた!
「ウォアァァッ!…フゥ…フゥーッ!」
よろめき、そのまま崩れ落ちるかと思われた男の身体は、鮮血を滴らせ尚も前進する!
「…ジーザス…!」
狂気を滲ませた、その男の姿は既にこの世のモノでは無かった…。
気が付くと三人の銃口は男に向けられ、発射された無数の弾丸は男の身体をえぐり取ってく…。
男は動かなくなった…と言うより、動けなくなったというべきだろうか。
胴体部は原型を止めておらず、頭部は一部が吹き飛び見るも無残な姿だ。
言い知れぬ恐怖が三人を侵食する。
一行の地獄の二日間はこうして幕を開けた――。
続く
もう一つバイオ小説のスレあるからそっちにいかんかいゴルァ!!
このスレさっさと消せゴルァ!!
>>418 お前あっちでもこっちでも何様だよ。
どっちだっていい書き手がいるからいいだろ
何偉そうにしてんだ
>>419 お前こそ何様だ!
どうせこんなスレ、くだらん小説しか書けん奴等しかいなぇくせに。
ああ、やっぱ来なくて良いわ。
お前等みたいなクズがこっちに来られたらこっちのスレのレベルが下がっちまう。
でも、この低レベルなスレは消しとけよ、分ったな。
じゃあな、クズども。
あばばばばばばばばばばばば
厨発言する22キタコレ
このスレのレベルは低い!どのくらい低いかと言うと、
このスレを立てた決意の男さんが向こうのスレにいくぐらい低いのだ!
424 :
22:2006/01/15(日) 13:23:43 ID:???
>>422俺じゃねぇよ。いい加減な事ゆうなよ。
俺は前に注意されて反省したからこんな中傷はしねぇよ。
第一、俺はこのスレには不満はねえよ。
前はくだらん流れになってきたから腹が立ってあんな事したけど・・・・
とにかく俺はやってない。
他の人が書いたSSの続きを勝手に書いた上に、咎められたら
「リレー小説スレにしろやゴルァ」と逆切れした消防じゃないの?<418の正体
しかし、ハンク小隊のメンツは早くもキャラ立ちしてるな。
全員生還できるか、はたまたハンクの異名を再び示してしまうことになるのか。
例えレベルが低かろうと(低いとは思ってません)、スレ立てた人がどこ行こうと関係ない。
シカト、シカト。
書いてる皆さん、少なくとも俺は毎回楽しく読ませて頂いてます。
素晴らしい自演ですね
428 :
ゲーム好き名無しさん:2006/01/15(日) 19:55:43 ID:2SwNMyOA
385の続きです。
6月21日午後1時
同じビルの4階でバイオハザード対策本部が設置された。
ライアン「4時間前に地下3階でバイオハザードがおきたことは知っているはずだ。
このTウイルスが街に漏れるとやばいので地下4階まで行く部隊を作りたい。
もちろん強制じゃない。時間は30分後だ。」
といって作戦会議は終了した。
ケニー「どうすんだよ、ヘルベルトお前志願するのか?」
とケニーが聞くと、ヘルベルトは
「ああ、俺は志願する。」と答えた。するとケニーは、
「何でこんなのに志願するんだよ。」と聞いた。するとヘルベルトは、
「地下で生き残ってるやつらを助ける理由のほかになにがいるんだ?」と問いかけてきた。
ケニーは「きおつけろよ。」といってくれた。
後10分で会議しに集合だ。それまでに着替えと武器を選んだり
しておかないとやばいな。「持って行く武器は、アサルトライフル、
ベレッタM92F、デザートイーグル50AEだな。アサルトライフルのマガジン3つ
ベレッタは2つ、デザートイーグルは1つだな。」
「よし。作戦会議室に行くか」
そしてヘルベルトは、作戦会議室へと向かった。
せっかくハンクの話とか面白い小説が来て盛り上がってたのに、見事に水さされた。
>>426の言うようにシカトが一番だな。
隊員達みんないいキャラだなあ。
全員生還して欲しいけど、ハンクがリーダーだから生還の可能性低そうだな。
430 :
256:2006/01/15(日) 19:59:31 ID:???
おいコラ420
あんま調子のってんじゃねぇぞ。
418、423、427てめぇ(同一人物じゃないかもしれんが)みたいのが馬鹿みたいに
騒ぐから俺もOBさんもUBSSさんも他の人も続きが書きにくいんだよ。
その小説がクソだとしても一行かそこら感想書いてけ。参考にする。
ん?何?
ここの小説は感想する価値もないってか?
だったらおまえさんごひいきのスレに俺のクソ小説カキこむぞ?
まあ、人をクソクソ言うのとクソを少しでもマシにする手伝いをする の2つだと前者の方が楽だからな。
楽なほうを選ぶような奴ばかりが自由にカキコしまくるスレなんかいずれ腐ってくるだろうな。
言ってることが収拾つかんくなってきたからこれで終わる。
まだまだ拙い文章で見苦しい点も多々あったかもしれません。
レベルが低いと言われずに皆さんに気持ち良く読んでもらえる様に頑張りますね。
応援してくださってる方や批評をくださった方々、有難うございます。
自分はせっかくだから、今まで通りこちらのスレに書いていこうと思います。
これからもよろしくお願いします。
>>431 (_ _)こちらこそ。
では、キレイに終わったので、ここから普通の流れに戻しましょう。
続きうpきぼん、と…
では、続きを書かせてもらいますね。
…目標地点に向かう道中のハンク、ロベルト組―。
「隊長…。これって絶対、人が通る道じゃないよね…。」
脇に落ちていた手頃な枝を杖にして、たどたどしく歩くロベルト。
ハンクはコンバットナイフを器用に使い、木々の枝と茂みを掻き分けながら突き進む。
ただでさえ暗い森に日没の時刻が迫るにつれ、より一層の不気味さが増す。
(なんて体力してんだよ…。…バケモノみてぇだ。)ロベルトは俯き加減でダラダラ歩きながら、心中で呟く。
「おい…、ロベルト。」
突然、数メートル先を歩くハンクが立ち止まり、前方を警戒しながら手招きをする。
「ど…どうしたんだよ。」小走りに駆け寄る。
ハンクが指を差した先には、部隊が搭乗していたヘリが黒煙を上げ横たわっていた。
ヘリのガラスは割れ、プロペラの羽は粉々に砕けている。
二人はハンドガンを構え警戒しながら、ヘリの前方部に廻り込んだ。
「パイロットがいない…。」
ヘリの操縦席にはまだ乾ききっていない、おびただしい血痕が残っている。
「…どういう事だ?」
操縦席のドア近くの地面に転がるパイロットの血塗れのキャップを拾い上げるハンク。
ドアはこじ開けられたかの様に、不恰好に変形していた。
(…墜落のショックで変形したのか…?それにしては…。)
ハンクは不自然に変形したドアに手を掛けた…。
つづく
「隊長、こっちに来てくれっ!」
周囲を警戒していたロベルトが声を上げる。
「どうした!?」
手を掛けたドアを手放し、ロベルトの元へ駆け出す。
「見てくれ、血痕が向こうへ続いてる…。」
足元の点々と森の奥へ続く血痕を、しゃがみ込み調べるロベルト。
「なぁ、もしかしたら生きてるんじゃないか?」
「そうだとしても…あれだけ大量の出血では、普通は歩く事さえままならん…。」
血痕の血の乾きを指で確かめるハンク。
奇しくも血痕が続く先は、二人が目指す目標地点と同じ方角だった…。
「まだ、そう遠くには行っていない筈だ……追い掛けよう。」
ハンクは言い知れぬ不安に駆られながらも、密林の闇を見据え言った…。
血痕を辿りながら歩く事、約一時間が経過した―。
「怪我してんのに、よくこんな距離歩けるよな!こっちが先にヘタレそうだよっ!」
森は夕闇に包まれ、ほとんど休憩無しで歩く二人には、森の険しい獣道は過酷なものだった。
その事がより一層、違和感を駆り立てた。
先を歩くハンクが、またもや突然足を止める。
その様子を見た、後方を歩くロベルトは問い掛ける。「…また、何か有ったのかい?」
ハンクからは応答は無く、立ち尽くしたまま前方の『何か』を見つめている…。釈然としないながらも、ハンクに歩み寄るロベルト。
ハンクの目前で森は突然途切れ、二人の目の前に現われたのは……!!
続く
大丈夫かな?っと。
>>396の続きです。
――――
『死体が歩く!?』
これじゃないわ。
『金髪女性連続失踪事件!』
違う!
『怪物を見た!緑色のゴリラ』
これよ!
えぇと、何て書いてあったかしら・・・、思い出すのよ!
・・・そう確か、あれよ!若いカップルが山で首無しで見つかったやつ!地元で緑色のゴリラがどうのこうの言ってたわね・・・。
「あれは化け物だっ!」
その時は馬鹿にしていた。
そうゆう化け物が出てくるとは限らないが、今の現状、確実に出る方の確率のが高い。
私は先に進む2人にそのことを話そうとした。
が!
途端に頭が痛くなった。
例の頭痛・・・クソっ!
目の前が真っ白になっていく・・・。
****
「ねぇカート。
私、あの動物園を調べようと思うんだけど。」
「何だい急に?」
「例の事件あるでしょ?ほら!あの・・・。」
「緑色のゴリラのやつか。あれは君も馬鹿にしてただろ?。」
「だけど、気になることがあって・・・。」
「だから、ゴリラ=動物園か?君にしては安易すぎないかい?」
「・・・そうね。いいわ、忘れてちょうだい。」
****
私は目を覚ました。
どうやら車の中のようだ。辺りを見ると知らない人物が二人いた。
私は起き上がり、
「マーク、ここは?」
「アリッサ、気づいたか・・・。
ここか?あの後、倒れた君を運んで進んでいたら警官がいたんだ・・・」
私は黙って聞いていた。そして、思い出す。
あの時私は動物園へ取材に向かった。
でも、あのカートって誰?何で私は嘘ついたの?
「・・・という訳だ。分かったかい?」
マークをじっと見る。
「つまり、ギリギリセーフということだ。」
「ありがとマーク、とても解りやすかったわ。そっちの二人は?」
すると、マークは顔をしかめて、少し大きめの声で
「エディとビルだ。」
私は「Hi。」と挨拶だけしておいた。
「大丈夫、アリッサ?」
シンディが話かけてきた。
「えぇ、今はね。」
「これ私の調合したハーブなの、きっと効くわ。」
それを貰うと一気に飲んだ。
苦かったが、体に良さそうな感じだった。
「ありがとシンディ。」
彼女は微笑んだ。
これで治ればいんだけど・・・。
しばらくしていると車が止まった。
目の前に現われたのは4、5メートルはあろうかという高いフェンスと、フェンス内への侵入者を拒むかの様に周囲に張り巡らされている有刺鉄線であった。
そして、フェンスには今にも落ちそうな『注意!高圧電流!』の看板が、風に揺られカタカタと音を立てている。
フェンスの端から端が見えず、フェンス内の面積の広大さを物語っていた。
「これは…一体…!」
ロベルトは呆気にとられながらも、辛うじて声を上げる。
「これは…『街』だ…!」
そう、フェンス内には住居と思われるような建築物、舗装された道路、遠くにはビルの様な物も点々と建っている。
物々しいフェンスが一つの『街』を囲む様相は、一際異様な物に見えた。
「第一、マップによれば此処は山岳地帯の筈だ…。」ハンクは急いでマップを広げ、位置の確認をした。
「血痕…途切れてるぜ。」足元を見渡すロベルト。
「しかし、どちらにしても目的地に行くには此処を突っ切るしかない…。我々には、迂回している暇はないからな…。」
そう言うと、ハンクは近くに転がる石をフェンスに投げ付ける。
バシュッ!!
石は火花を散らし黒焦げになった!
「電力は供給されてる様だ…。」
「でもさぁ、街は街なんだけど一番肝心な物が、見当たらないよな…。」
「なんだ?」
「人間だよ、人間。気配が全く無いんだよな。」
確かにフェンス内には人一人見当たらず、人々の息遣いが感じられないのだ。
「とにかく、どこかにゲートがある筈だ。フェンス沿いに歩いて探すぞ。」
二人はゆっくりとフェンスに沿って歩きだす…。
得体の知れぬ謎の街は夜の闇に覆われ、二人のか弱き人間を飲み込もうとしていた…。
【ナイトシーカー“夜の探索者”】
続く
「・・・すまないが、ここからは歩いて行ってくれ・・・。」
ハァ?
「あんたはどうすんのよ?」
「まだ避難してくる人がいるかもしれないから、しばらくここで待っている。君達は先に行ってくれ・・・」
「つまり警官のあんたはここにいて、先はあたし達に見てこいってことなの?ふざけんじゃないわよ!馬鹿げてるわ!」
「待てよ。」
ビルが言った。
「俺は行くなんて行ってないぞ。」
「何言ってんの?ここにいたら死んじゃうわ!」
シンディがそういうと、「じ、じゃあ先に行ったら助かるのかよ!
・・・いや、無理だね!きっとあいつらに喰われるんだよ!僕も行かないぞ!」
エディはわめき立てる。
「まぁ、そういう事なんで俺らはここに残る。そっちのオッサンは?」
マークは、しばらくの沈黙、そして
「わしは行く!ここにいても無駄だ。
お前らといてもな。
アリッサ、シンディ、行くぞ。車の中の武器をとれ。」
「おい、オッサン!勝手なこと言うなよ!武器は置いて・・・」
私はショットガンの銃口を向けて
「黙れっ!」
と怒鳴った。
そして、警官を睨みながら先へ進んだ。
「・・・お、おい!待てよ!」
「武器はいくらか置いていく。
だが聞け!この状況、先に進もうと努力した奴にだけ道は開かれるんだ。」
とマークが一喝。
それに車の中で優かったシンディに睨まれ、三人は黙った。
「やるわね。二人共。」
シンディは笑いながら
「アリッサなんて・・・ホントに撃つかと思ったわ。」
「まさか。ちょっとイラっときただけよ。」
「ああいう奴は好かん。」マークは自分の息子ならああは育てんとかなんとか・・・。
私とマークはショットガン、シンディは撃てそうなハンドガンを選び、弾もいくらかあり武装は充実していたので僅かながら安堵感があった。
だが、歩道橋から町を見た時、それは消し飛んだ。
ゾンビ、ゾンビ、ゾンビ・・・。
数千、いや数万にさえ見えるゾンビの群れに私達は呆然とした。
だが、よく見るとバリケードがヤツラの進行を阻み、何人かの警官が応戦している。
シンディに、行くか?と尋ねると震えていたが、あの力強い目で頷いたので、私達は急いでそこに向かった。
441 :
OB:2006/01/16(月) 04:36:44 ID:???
>>438 あべしっ(゚;≡;д゚)
スイマセン!またやってしまいましたm(_ _)m
申し訳ないんですがあと少し書かせてください。
そこには4人の警官が無数のゾンビと戦っていた。
「おい、エリオット!何してやがる!早くしろ!」
「ああ!わかっている、だから黙れ!」
「あんっ、お前らは?一般人は早く逃げろ!」
私達に気付いた一人の警官が聞いた。
私は手に持ってるショットガンをゾンビにぶっ放し
YES!!
「一応、助けに来たんだけど?」
「助け?いらねぇな、さっさと逃げろ。」
もう一発。
頭を吹っ飛ばした。
「それにしては苦しそうだけど?」
そいつは少し黙り
「まぁ、こんなんだしなっ、だけど・・・」
っと、その時!
バリケードが壊されゾンビ共が入り、そして警官に襲いかかった。
「エリック!エリオット!
このっ!化け物共が!」
目の前の光景を目にしながらも私は
「ねぇ、何か言った?」
と、すると
「あぁ、やっぱり助けてくれって言ったのさ・・・俺が起爆して来る!援護しろ!」
彼がゾンビの群れに突っ込んだのを見て、
「シンディ!マーク!来て!援護して!」
んもう、ヤケだわ。
撃てども撃てどもゾンビは止まらない、そこまでして食べたいのか、こいつらは我先にと迫る。
だが、それが幸いにヤツラの進行を阻む。
そうよ、多けりゃいいってもんじゃ、ないのよチクショウ!
彼がケースのところでモタつく姿を見て、
「ねぇ、何をモタモタしてんの?急いで!」
「黙ってくれ!
・・・よしっ、これで!
死ね!クソ共っ!」
彼がスイッチを入れると、爆発と共にヤツラが後方から次々と吹き飛んでいく!
「おい、みんな!こっちだ、ついてこい!」
ヤツラと一緒に死にたくない、皆で彼についていく。
「ハリー!何やってる、こっちだ!」
そこには、私達からかなり離れたところで警官が座りこんでいた。
勇敢な方の警官が震える警官を支えながら連れてくる。
「先に車が止めてある、そいつに乗る。」
ついていくと先ほど私達を捨てたのと同タイプの車があった。まぁ、当然といえば当然だ。
だが先ほどのより安心感が強い。
そしてそれに乗り込んだ。
運転手が驚く。
「何だ、君達は!」
そして後から乗り込んだ彼らが
「ミック、いいから出せ。」
「ケビン!他のやつらはどうした?さっきの爆発は?」
「ハリーはここにいる。エリオットとエリックは・・・死んだ。」
「死んだっ!・・・なんてことだ。だからやめろと・・・。」
「いいから出せ・・・。」
車が動きだす。
私は後悔した。
何故、ラクーンシティに来てしまったのか?
車の窓から見えるゾンビ共を見て、涙目になる。
そしてシンディは先ほどから
「ウィル・・・、ジャック・・・」
と呟き、マークは腕を組み、目をつぶり静かに座っている。
警官二人も口を聞かず、ただただ黙っている。
「アリッサ・・・泣いてるの?」
「えっ?えぇ。・・・泣きたくもなるわ。」
どうやら泣いてたらしい。
「私達助かるわよね?」
・・・バカっ!何てこと言うのよ!私を大泣きさせる気!?
「そうね。できるもんなら助かりたいわね。」
シンディはうつむく。
フン、あなたがそんなこと言うからよ!
すると突然、
「わぁぁぁぁぁ!」
運転手が叫びだした。
「ケビンッ!うわぁ!」
「ミック!どうした!?」ケビン(確かそう言ってわね。)が驚く。
「ミ、ミラーを、後ろだ!タンクが!」
皆で一斉に車の後ろガラス部を見る。そこには、一台のタンクローリーがこちらに向かい走って来ていた。
「もう駄目だぁ!」
「かせっ!クソがぁーーーー!」
ケビンが運転席のハンドルを切った。
ものすごい衝撃ともに爆発音が聞こえ、私は気を失ってしまった。
しばらくして私は痛みで目を覚ます。
車の中だ。
「み・んなは・・・?」
シンディが隣で倒れていた。
「シンディ、シンディ!起きて!起きるのよ!」
シンディはゆっくり目を開け
「・・・アリッサ?」
「シンディ!良かった・・・。」
シンディは生きていた。つれて、男二人も、
「うっ、生きてるのか?」「痛てぇ。どうなったんだ?・・・ミック?」
ケビンは運転席を見て、「ミック・・・。」
どうやら車は壁に衝突したらしく、ミックは血だらけで潰れて死んでいた。
「・・・ハリー?ハリーはどこだ?」
そこにはハリーの姿は影も形もなかった。
そして私が痛みに耐えながら外にでると、前の通りをタンクローリーが完全に塞いでいた。
さすが人生最悪の日だわ・・・。
タンクローリーが塞いでない側の道を一人でふらふらと進んで行く。
鍵のついた門があった。
見覚えがある道ね、どこだったかしら。
歩いていくと・・・行き止まりだった。
ふぅ、ため息をし、近くの看板を見ると、
そこには【避難勧告】。
読んでみると動物園という単語、ふと上を見上げると「レストランエレファント」と書かれている。
私は思い出した。
そう私の頭に出てきた“カート”という男と話ていた動物園、そして私はここに取材に来たことがある場所だった。
それから皆のところへ戻ると避難勧告の内容を説明し、動物園裏口の門を持っていたキーピックで開けた。
私は考えていた。
次々に増えるゾンビ達はウイルスによる物ではないか?
もし、それが動物にもかかるならば?
空気感染はしないのか?
・・・結局、進むしかないのよ!
そして黙って門を開いた。
――――
以上です。
粗い文、読んでくれた人ありがとうございます!
気がつけば7時・・・。
あちゃー(>_<)
いつか続き書こうと思います。
二人がしばらく進むとゲートと思しき、車両一台分ほどが通れそうな通用口が少し遠くに見えた。
「見なよ、あれ…。ゲートじゃないか?」
歩きながらゲートに近づく二人、いよいよゲートの様子を目視出来る距離に近づく…。
しかし、ゲートは凄惨たる状況だった。
ゲートの通行を遮断する板は砕け、脇にあるガラス張りの守衛室のガラスはひび割れている。通用口を照らすライトさえも朽ちていた…。
その様子を見たハンクはガンホルダーから、ハンドガンを取出し構えながら言う。
「こいつは、ただ事じゃないな…。」
ジリジリと守衛室に近づく…。
見たところ守衛室の面積は狭く、四畳半分位の広さだと外部から見て取れた。
同じくハンドガンを構え、ハンクの後方に続くロベルト。
ゲートの先に続く道路は大通りだろうか…。しかし、闇が深く、そう遠くまでは見渡せない。
とにかく、二人は守衛室の内部を調べる事ににした。
手に持っていた小型のライトを口に加え、ドアのノブにハンクは左手をかける。ノブを回すと鍵は掛かってない様だ。
目で『開けるぞ』とロベルトに合図を送り、勢い良くドアを引く!
ハンクは銃を構えたまま、室内の様子を伺う。
守衛室には誰もおらず、多少荒らされてはいるものの色々な物が残されている…。
まず、ライトに照らされ目に入ったのは窓際に有る、遮行板を操作するパネルだった。
ハンクは一息つき、ロベルトに手招きをし安全を知らせる。
続いて、それを確認したロベルトが室内に入った。
早速、この街が何なのかを説明してくれそうな手掛かりを捜し出す二人。
「これ…なんだろう?」
ロベルトはディスクの上に無造作に置かれた、書類らしき文面の紙を手に取った。
続く
すいません。上の文で「ディスク」とありますが、「デスク」です。(_ _)
ケビンのハンドル捌きによってミック死亡か…
>>449 ワロス。確かにそうだ。
>>438 >>447 おお〜面白くなってきましたね。山奥に建つ謎の街に潜入したハンク達がどうなるのか楽しみです。
もしかしたら
>>312のハンドキャノンの意味が分からない人に補足トリビア(?)
ハンドキャノン=DESERTEAGLE 大口径(.50AE 装弾数 7+1発)
一発でバッファローやたとえでもでてきたようにゾウを打ち倒せる威力を持つ
さらに命中精度にも長けており、世界最強の超大型拳銃である。
452 :
256:2006/01/16(月) 16:50:55 ID:???
‘DAWN OF THE DEAD’という映画をテレビで見た事がある。
世界がゾンビへの恐怖に染まるという内容だ。俺はそれを‘ありえねー’と思いつつ鑑賞した。
今やどうだ。 この街はまさに映画状態だ。 いや、それ以上か。
バリケードをしまくった警察署でまともに動けるのはもう俺とマービンとリタとその他数人しかいない。
ケビンはどこかに消えちまった。他の奴らは皆‘生きる屍’か‘スパイダーマン’に殺られちまった。
俺は今‘生きる屍’から逃げている。・・・いや、それだけじゃない。明らかに俺だけを付け狙ってるヤツが・・・
‘stars・・・・’
! もう来やがった!・・・クソ!
・・・驚いた事に、逃げ込んだBARにはスターズ同僚のジル・バレンタインがいた。
何故か恐ろしく露出度の高い服を着ていた。・・俺はそのまま彼女と別れた。
・・レベッカの安否を聞いときゃよかったな・・・。
‘stars・・・・’
!! もういいかげんにしてくれ・・・
俺は必死に警察署に逃げ込んだ。ジルがい・・ !? コイツ、門を飛び越えてきや・・
まて、まてよ、まってくれ、やめろ、ジル、たすけ・・やめろ、やめてくれ、やだ、やだ、や
や め いい や あ カ ギ あた よか た これ でれべ かに ぷれ ぜと やれ るーあは はは
同時刻
「くく・・ブラッドの言ってたのはこういう事なのか・・? にしたって・・スケールでかすぎだぜ・・!」
巨大な象の死体を目の前に、弾薬ゼロのライフルを持った警察官がぐったり座り込みながらそうつぶやいた。
「あの・・ケビン・・? そろそろ・・行かないと・・。」
ケビンと呼ばれた警官のうしろにいる同じく弾薬ゼロのショットガンを持った日本人女性がそう言った。
「そーそー、ヨーコの言うとおり!早く逃げないと、次は熊のゾンビあたりがでてくるかもヨ!?」
さらにもう一人、先程まで暴れる巨象の尻を鉄パイプで懸命に叩いていた黒人青年がそう言った。
彼が最後ヤケになって投げつけた鉄パイプが、巨象を絶命においやったのだ。
「この動物園に熊は飼われてねぇよ、ジム。・・・さて、行こうか。」
ケビンが立ちながらそう言った。わずかだが、その顔には微笑がこぼれている。
そして3人は象の死体を背に歩き始めた。新たなる恐怖、絶望、そして
わずかなる希望にむかって。
END
やっとウザい物語が終わった。
>>452 “スパイダーマン”ワロスw
リッカーにスーツ着せたらモンスターってわかんないかもw
舌伸びるけど。
455 :
便乗の人:2006/01/16(月) 20:52:54 ID:???
>>451 4に出てくるハンドキャノンはリボルバー式のやつなんですが。
(S&WM500がモデルだと思われる。)
> >2
そういえば、ジルはブラッドがやられてもリアクション薄かったなぁ(遠い目)
チキンはチキンなりに懸命だったんだなぁ、と思いましたわ。
ブラッド物語、お疲れ様でした。
>U.B.S.S.
戦死者がいなかったことに一話ごとにほっとしてる自分がいますw
街の崩壊度などが、周囲の状況の荒れ具合を描写することで示すなど、
ハンク小隊が置かれている環境が分かって読みやすいですね。
>OB
記憶につながる演出が入ってますね。
緑色のゴリラって、やっぱりハンターなのかな…USAバイオ4ばりに
首カッ飛ばされたりしたら…(ガクブル
お二人とも、携帯で投稿されているようですが、もし入れ違いにSS投下する
のがまずいかな、と思われる場合は、タイトルか一レスの冒頭に
(1/5)とかいうように、予定の総投稿数と、そのうちの何番目かを
明記しておくと混乱せずに済みそうな気がしますよ。
SS系のスレではわりとよくとられている方法なので、ご一考のほどを。
457 :
OB:2006/01/16(月) 23:09:09 ID:???
>>456 わざわざご丁寧にスイマセン
m(_ _)m
今度やるときは、その方法でやらしていただきたいと思います。
あと、しっちゃかめっちゃかの文を読んでいただき、ありがとうございます(*^_^*)
456さん》ありがとうございます!
自分も次回からは、是非そのようにさせて頂きます!
様々な意見、感想を下さっている方々、本当に有難うございます。一言一句もらさず読ませて頂いてます。
皆さんに読んで頂けて嬉しいです!
459 :
256:2006/01/16(月) 23:27:30 ID:???
どうも、バイオシリーズで一番好きなキャラがブラッドの俺です。
なんだかんだでようやく終わらせることができました。
それぞれのキャラの性格を暴走させてしまったような気もします。
やっぱオフィシャルキャラを操るのは難しいですわ。
感想してくださった方、ありがとうございやす。
できれば、‘クソ’や‘ウザイ’等以外のツッコミ・批判もいただきたかったです。
かってな願いなんすが、俺がいままで書いてきた小説の感想をあらためて書いていただけないでしょうか。
将来、世間様に自分の造った物語をひろうするような仕事をめざしたいんです。
ぜひとも参考にしたいんで、どうか、一行だけでもいいんで、お願いします。
>459
文章中にwや♪などの記号をつかうもんじゃない
物書きになりたいという気持ちが少しでもあるのならば遊びや趣味の延長線で書こうと思わないほうがいいと思う
それが出来るのは一握りの運のいいやつだけだからな
「何か見つけたのか?」
ハンクは歩み寄り、ロベルトと共に書類を覗き込んだ。
(書面には“至急回覧”の判が押されている)
指令伝達書
今回、新しく配属される監視部隊【シルバーブレット】。
君達の任務は町民の脱走を未然に防止する事である。
脱走を確認した場合は射殺を目的とした発砲も許可されている。
監視員を常時警戒にあたらせ、休憩や休暇を取る場合は徹底した引継ぎ作業、これを義務づける。
町民は我々の計画に際して、重要なファクターを占めている。
町民が脱走し外界と接触する事は、絶対に避けねばならない。
君達が尽力を尽くし、任務を完遂してくれる事を期待している。
尚、今回新しく支給される装備品の概要は別添の“支給品要項”を参考にしてもらいたい。
U.B.E.支部長
ドレイク・ハマン
書面に記された文面はこれで全てだった…。
「どういう事だ?この街は何なんだ!?」
デスク近くに無造作に倒れた椅子を蹴り上げるロベルト。
(U.B.E…?まさか…。)書面の文字を指でなぞりながら、デスクに座り考えるハンク。
その様子を見て、壁にもたれ掛かりながらロベルトが問い掛ける。
「何か…解ったのかい?」「…“U.B.E”。恐らく、“アンブレラ・ヨーロッパ”の略称だな。つまり…、そういう事だ…。この街はアンブレラの管理下にあったという事になる。」
問い掛けに応えるハンク。
ロベルトは体を起こしながら、ひび割れた窓の外の景色に視線を移しながら言う。
「そんな…、この街まるごと……。」
そこまで話すと、突然言葉に詰まってしまった。
「隊長…、あれは一体…?」
目を凝らしながら、ロベルトは窓の外を指差している…。
続く
窓の外を見つめたまま、ロベルトは窓に向かい歩きだした。
ハンクも続いて、窓の外に目を凝らしながら窓に近づく。
「ほら、あそこだよ!道の脇に…。建物が影になって見えにくいな…。」
無理もない、視界を照らすのは月明かりだけが頼りなのだ。
「ライトを当ててみよう…。」
ハンクは、ライトを向けようとするロベルトの手を掴み制止する。
「よせ…、何者かも解らん奴等に我々の居場所を知らせるのは得策とはいえん…。」
そう言いながら、暗視ゴーグルを投げ渡す。
「…これを使え。」
暗視ゴーグルを装着し、再び問題の場所に目を向ける。
大通り沿いの数十メートル先、商店らしき建物と建物の間の影で、こちらに背を向けた数名の人間がしゃがみ込み、夢中で何かをしている様子が見えた。
「何をしてるんだろう…?…ちょっと気味が悪いな…。」
ロベルトは訝しげに集団を見つめたまま呟く。
戦慄を受けるとは正にこの事だろう。ハンクは同じ様な光景を以前にも目の当たりにした事があった…!
(そんなバカな…!そんな筈は…!)
六年前の悪夢が脳裏によぎる。
ハンクはハンドガンを構えてドアノブに手を掛けながら、振り向き様に言った。「俺が様子を見に行く…。お前は此処に残るんだ。」「どうして!?俺も一緒に…!!」
「何度も言わせるな!お前は此処にいろ…!」 「…分かったよ。」
ドアを開け闇に包まれた街に身を投じ、ゆっくりと舗装された道路を歩きだす…。
続く
謎の集団に銃を向け、ゆっくり歩を進める。
夜の静寂に響く野犬の遠吠えが、一層の不気味さを引き立たせた。
一歩一歩進む毎に自分の心音が高鳴り、その音が相手に聞こえてしまうのでは無かろうかと思える程だった…。
そして、彼はとうとう集団の数メートル手前にまで辿り着いた。
集団はまだ彼の存在には気付いておらず、しゃがみ込んで熱心に何かをやっている。
ハンクは意を決し、集団に銃口を向け声を掛けた…!
「おいっ!そこで何をしている!」
すると、集団は一斉にでは無く、それぞれが一人、また一人…といった様に緩慢な動きで顔をこちらに向けていった…。
「なんて事だ…!!」
ハンクは今まで神や仏といった類のモノは信じない男だった、それはもちろんこれからもである。
だが、この瞬間ばかりは彼も呟いた…。
「………神よ…!」
振り向いた彼等の顔にはおびただしい量の血液が付着し、口に至ってはどこからが唇なのかも分からない!
ある者は口にくわえた臓物を噛み砕き、ある者は血肉を貪りながら、虚ろな表情でハンクを見上げている!
クチャ…クチャ…。
まるで、高級レストランでステーキを食す客の様に肉を噛み締めている。
そして、彼等の目の前に横たわるのは、血色と身体の大部分の皮膚を失った人間だった…。
>>459 意見をいうと、ギャグとシリアスが変に混ざってると感じました。
あとは
>>460さんと同意見で趣味の延長はやめたほうがいいかなと思います。
危険を感じ、銃を構えたまま多少の距離を取るハンク。
(こいつら…、やはり『T』の感染者か!?」
ハンクの疑惑は確信へと変わりつつあった……その時だ!
「Que car ajo estas haciendo aqwi?(ここで何をしてやがる?)」
驚いた事に感染者と思われた一人が言葉を話したのだ!
今まで、ハンクが出会った感染者達は皆言葉を失い、呻き声をあげるだけの生ける屍だった。
それだけに銃口を彼等に向ける事さえも躊躇してしまい、声を洩らした。
「は…話せるのか…!?」
その、言葉を聞いた感染者達はしゃがんだまま、顔を見合わせ騒めく。
「Un forasero…。(よそ者がいるぞ…)」
そう、言いながら一人の男が血塗れの口を手で拭い、ゆっくりと立ち上がる…。
彼等の格好は薄汚れてはいるが、普段見慣れた一般市民となんら変わりはない。
立ち上がった男に続き、次々と緩慢に立ち上がる感染者達。
「…Te voy a matar。(…殺してやる。)」
「Agarralo…!(捕まえろ…!)」
感染者達は口々に声を上げ、体を低姿勢にしてハンクの方に向き直る。
その数、男女あわせて7人…。
「フリーズッ!それ以上近づけば攻撃とみなし、生命の保障はしないっ!」
ハンクは声を荒げ、トリガーに指をかけた。
だが、彼等は全く意に介さずにじり寄って来る。
その時!彼等の中の一人が奇声を発しながら、ハンクに走り寄り飛び掛かってきた!
続く
>>465 おお!遂に謎の敵と遭遇しましたね。
何かゾンビとガナードを混ぜ合わせたような敵ですね。
ハンクが襲われてしまいましたね、どうなるんだろう(でもまあ、ハンクの事だから「処刑」とか使って切り抜けそうですね)
467 :
U.B.S.S:2006/01/18(水) 00:54:14 ID:ee3fqFkA
男が飛び掛かった、その刹那の出来事だった…。
ハンクは左肩に装着したナイフを抜き、しなやかな体捌きで攻撃を避ける。
その時に、既に勝負は決していた…。
男の着地と同時に首と胴は二つに分かれ、ゆっくりとその場に崩れ落ちる。
すれ違い様に、『死神の鎌』によって首は刈り取られていた…。
ハンクの思考がそうしたのではない、彼の本能がそうさせたのだ…。
(あと、6人…。)
ハンクは左手にハンドガン、右手にナイフを構え様子を伺う。
その様子を見て、感染者達がハンクを取り囲み始める。
「Va yan Por Detras!(後ろからいけ!)」
「Matar!(殺す!)」
両者の間に空気が張り詰める…。しかし、先に動いたのはハンクだった!
ハンドガンから放たれた銃弾は一人、また一人と次々と確実に感染者達の額を捉える!
ある者は首を刈り取られ、もがきながら崩れ落ちる。
そして、ある者は脚を蹴り折られ、倒れた瞬間に鉄の踵が頭蓋に落ちた!
ゴシャッ!!
鈍い音と共にハンクは男の頭蓋を踏み砕く!
(あと、2人…。)
一瞬で感染者達を血祭りにし、ハンクの鋭い眼光が男達を睨む。
「オァアァァッ!」
パァーンッ!!
一人目は声を上げ襲い掛かる瞬間に、ハンクの素早く精度の高い射撃の腕にひれ伏してしまう。
最後の一人は、後方に居た男の死に気を取られ後方に振り向く。
そして、男が前に向き直すとそこにハンクの姿は無い…!
「Donde esta!?(どこにいる!?)」
闇に包まれた、四方を見渡す男。
男の背後の闇から、忍び寄る死神の2本の腕…。そして、死神が男に囁く。
「…Detras de ti imbecil……。(…お前の後ろさ、クソ野郎…。)」
ゴキャッ!!
処刑は執行された…。
続く
最後の一人がゆっくりとハンクの足元に崩れ落ちた。
「7人目…、これで終わりだ。」
ナイフに付着した血糊を地面に転がる屍の衣服で軽く拭いながら、ハンクは呟いた。
そして、ロベルトを残してきた守衛室の方に向き直した。
……ブシュッ。
「……!……何の音だ?」再び銃を構え、周囲を見渡す…。
しかし、その様な音を立てそうな物は何もない。
(気のせいか…。)
神経質になり過ぎたかと気を取り直し、再び歩きだそうとした、その時だった…。
…ブシュッ…ブシュシュッ!…バシュッ!!
それは何かが弾けた様な異様な音だった。
(今、確かに……後ろかっ!)
気付くのが遅すぎたのだ…。ハンクがナイフを抜き、振り向きざまに応戦するより早く、背後からの攻撃がハンクの速度を僅かに上回った!
彼を襲ったのは活動を停止した筈の死人の内の一人であった。
頭部が在った部位には、胴体から巨大な触手が生えていたのだ!
まるで新しい生命を得たかのように…。
そう、ハンクは気付くのが遅過ぎた…。
(…これで…終わり…か…。)
…ヒュンッ!……ドシュッッ!!
空気を切り裂く音、その後に響く身体を貫く鋭い音。
…ドサッ!
膝からバランスを失い、地面に落ちる鮮血を帯びた身体…。
続く
「……!?」
地に伏せたのは感染者だった。何者かの放った銃弾により、ハンクに攻撃を加えるより早く、触手を貫かれていたのだ。
息絶えた男を確認し、銃弾が放たれたであろう方向に視線を移す。
すると、そこにはドラグノフを抱え、親指を立てて歩いてくるロベルトの姿があった。
「…役に立つだろ?」
得意気な顔で話し掛けるロベルト。
「ああ、助かった…。」
ハンクのその言葉を聞くと、ロベルトは右手を高く挙げる。
ハンクは、その様子を見て首を傾げる。
「…何をしてる?」
「ハイタッチだよ、ハイタッチ!知らないの?」
それを聞き届けると、(やれやれ)といった感じに首を左右に振り溜め息を吐く。
「…フゥ。さぁ、先を急ぐぞ。」 腰に携えていた、ガスマスクを装着し始めるハンク。「お…おい、どうしたんだよ…!?それにコイツ等…一体?」
「詳しい事は解らんが、恐らく感染者、汚染体…まぁ、そんなトコだろう。」
平然とマスクの装着を終える。
「そんなトコって…解んないよ!…って言うか、俺はマスクなんて持って来てないぜ!?アンタなんで、そんなもん準備してんだよ?」
「…まぁ、ジンクスだな。」
「…ジンクス??」
「そう、ジンクスだ…。」「???」
そう言い終えると、ハンクは街の更に中心部に向かい大通りを歩き出す。
ロベルトはハンクの言葉の意味に、首を傾げながら後に続いた…。
漆黒の闇の更に奥深く…。この荒廃した街は巨大な悪意によって、築かれている事を二人はまだ知る由もない…。
続く
>>467-469 さすがハンク、アッというまに倒しましたね。ロベルトもナイスアシストです。
別行動を取っている他の隊員達の安否も気になります。
471 :
256:2006/01/18(水) 16:57:25 ID:???
いくつかの意見、ありがとうございやす。
自分の将来にかかるかなり重要な意見だったので、ここでカキコしてよかったと思います。
個人的な理由でしばらくカキコできませんが、OB2の「異界」やネプチューンの話等、
SSのネタは多く持ってるので、またいずれ、皆に披露したいと思います。
その時はまた、感想・ツッコミ等をぜひともよろしくお願いいたしやす。
では。
>>470 腕が多い場合は、最も安全で低コストなプランを選ぶんだ。
前方監視だけでも十分なことが多いだろ
詰まってる方面には余裕があるところが助け舟を出しなさい
土台がしっかりしてないところは2次災害に繋がる可能性があるから、その辺は上官が判断。
内容自体は面白いんだが、いつも名前のU.B.S.Sが気になるw
474 :
U.B.S.S:2006/01/19(木) 00:04:15 ID:mYZx3qN7
数時間前、廃墟の街から南東、約13km地点―。
ハァ…ハァ…!!
一歩でも遠く、より遠くへ…!こんな所で死にたくないっ!
一体、ここはどこなんだ!?奴はまだ、追い掛けてくる!
恐い、恐い!!誰か助けてくれ!なんで、どうして俺なんだ?
助かる為だったら何でもやる!許しだって請うし、どんなみっともない事だって出来るのに…。
はぐれた皆は無事だろうか…。
数十分後―。
ここまで来れば安全か…?どうして、こんな事になっちまったんだ!
アイツは何者なんだ…。俺はこのまま殺されるのを待つだけなのか…?
銃もライフル、手榴弾すら通用しない!
こんな任務来るんじゃなかった…。
故郷に帰りたい……。
(更に数十分後―。)
ちくしょう、ちくしょう、チクショウっ!!
油断したっ!腕の皮膚を持っていかれちまった!
気が遠くなりそうな程の激痛だ…。
幾ら、逃げてもアイツは俺の居場所が分かっているかの様に追い掛けてくる!
弾ももう残量が無い…、死ぬのか?…俺は。
(??分後―)
止血剤も尽きちまった…。残ったのは、このモルヒネだけだ…。出血がひど過ぎる…。
動けない…、俺は此処で……。
止血剤も……モルヒネ…出血がひど…。
(???)
身体が嘘みたいに軽い!
力がみなぎるみてぇだ!
俺は勝った!これで、帰れるんだっ!!
……………………………………あ〜、アイツら探す。探した方がいい……探そ。……前に…分かる、分かる。
(―――)
……ヨルだた。………ど こ…カら クワなイ …と な。
続く
>>474 遂に任務初の犠牲者が出たみたいですね。
一体誰がどうなったのか、続きが気になります。
荒廃した街、大通りを進むハンク・ロベルト組―。
大通り沿いには様々な店が立ち並び、荒れ果てる以前はかなりの賑わいを見せていた事を感じさせた。
しかし、暴徒にでも襲われたかの様に、窓ガラスは割られ店内の商品が散乱している。
そして、通りには主を失った車両達が朽ち果て、行く手を遮っていた。
二人は襲われる以前は、コンビニエンスストアだったであろう建物を発見した。
看板は破損し所々読めない所がある。
【■ブン イレ■■】
どうやら、これが店名だったらしい…。
二人は連携を執りながら、銃を構え店内を索敵する。店内はそれこそ荒れてはいるが、商品は手を付けられていない物も多い。
「…誰も居ないな。少し此処で休息をとろう。」
警戒を解き、カウンター内に有る椅子に腰を落ち着けながらハンクが言った。
「やっと、休めるなぁ…!」
そう言いながら、店内に置かれてる商品を嬉々として物色し始めるロベルト。
ハンクは緊張をほぐし、脚を投げ出して椅子に更に深く座った。
(…そもそも、この任務の目的…。最大の目的は、もっと別の何かが…。)
様々な思考を巡らせ、虚空に視線を投げる。
ドサッ。
カウンターに置かれる、買い物カゴ。その中には大量のスナック菓子や缶詰、飲料水が詰め込まれている。
(…食うのか?こんなに…。)
ハンクは呆気に取られ、買い物カゴを持ってきたロベルトを見る。
「密封されてない物は口に入れるんじゃないぞ…。」ロベルトはチョコバーの包みを開けながら、
「分かってるって。」
すると、ロベルトがハンクに紙の束を投げ渡す。
「こんなのも有ったよ。」それは、この街の地方新聞だった…。
続く
475さん》いつも読んで下さって、有難うございます!
完結まで少し長いかもしれませんが、これからもよろしくお願いしますね。
m(_ _)m
ハンクは新聞を受け取り、新聞紙の大きな見出しに目を通す。
(マビリアNEWS)
マビリアシティを包む、疑惑と不信の影
街郊外に放置されたままとなっていた軍用基地跡地に、連邦局保健機構が研究所を設立し半年が経つ。
しかし、彼等の行動は常軌を逸しているとしか思えない。
彼等はこの街に来るなり、街の外べりに高いフェンスを築き上げてしまった。
彼等の説明によれば、この辺りに生息する獣から極めて危険なウィルスが発見されたらしいとの事。
町民と獣の接触を避ける為のフェンスだというが、町民は町外に出る事もままならず、現在では物資を運ぶトラックの往来しか無い。
町民の不満はピークに達し、町長は保健機構責任者に陳情書を提出する事が町議会で決議された…。
「アンブレラの事だろ?保健機構って…。」
食べ終わったチョコバーの包みを丸めながらロベルトが問う。
「そういう事だろう…。奴等は問題は素性を偽り、この街で何をしていたかという事だな…。」
ハンクはカウンターに新聞を投げて置きながら言った。
キュルキュルキュル…バキッ!!メキメキッ!…バキッ!!
突然、店の外の大通りから、巨大な破壊音が辺りに響き渡る!
「…何の音だ!?」
ロベルトが言い、二人は銃を構え身を潜めながら窓の外を伺う。
キュル…キュルキュル、バキッ!!
ゆっくりと近づいてきた、その轟音はとうとう店の前に訪れる!
物陰から轟音を響かせるモノの正体を慎重に確認するハンク…。
「…戦車だ…!」
窓の外にはエンジン音とキャタピラ音を轟かせ、市街地には不釣り合いなその巨体をゆっくりと姿を現せた!
続く
「な…何だよ…、あれ…!」
窓の外の光景に驚愕するロベルト。
その戦車の四方を取り囲む様にコンバットスーツに身を包む、7、8名の武装した兵隊らしき者達が見えた。
兵隊達は周囲を警戒しながら、店の目の前で辺りを見渡し進軍を停止した。
燃える様な紅い眼をギラつかせ、携えていたマシンガンやアサルトライフルを構えながら、何かを話す兵隊達。
ハンクとロベルトは話の内容を聞き取ろうと、聞き耳を立てた。
「……この辺りだ…。」
「…実験体の採取…選別を…。」
それだけが微かに聞き取れた。
二人は兵隊達に気付かれないように息を潜める。
……ウォアァァッー!!!
すると、どこからともなく大勢の人間の怒号ともとれる様な声が響き始めた!
兵隊達はその声を聞くと慌ただしく声を上げながら、統制の執れた動きで素早く陣形を組み始める!
「総員、迎撃用意!!」
兵隊達の指揮官であろう男が号令をかける。すると、大通りの両方向に向かい銃を構える兵隊達。
激しい怒号の主は大量の理性を無くした、襲い来る暴徒と化した町民達の姿だった!!
その数、40か50…いや、それ以上の様にも見える。
兵隊達は襲い来る町民達を目前にまで捉える。
「弾幕をはれっ!掃射開始っ!!」
その号令により一斉に射撃が開始される!
兵士達に走り寄る町民達の殆どは、次々と銃弾の前に崩れ落ちる…。
しかし、一瞬の隙をつき兵士に接近し攻撃の射程距離内に捉える者もいた。
だが、接近した彼等は兵隊達により手刀で身体を貫かれたり、首の根を片手で捕まれ、そのまま数十メートルの距離を投げ飛ばされた!
圧倒的多勢の者達が極少数の者達に短時間で制圧される、その光景は形容しがたい物だった…。
続く
「撃ち方止めっ!!…戦闘態勢解除!」
号令で射撃を一斉に止める兵隊達。
「検体を回収しろっ!」
すると、兵隊達は散策し辺り一面に倒れた町民達の中から、息がある者を優先的に戦車に積み上げる。
異様な光景を目の当たりにしたロベルトは声を潜め、「…一体、何してんだよ。アイツ等…。」
誰にという訳でなく疑問を投げ掛ける。
「…解らんが、奴等が信用出来る奴等かと言えば…そうでない事だけは確かだな。」
ハンクの言葉に同意する様に無言で頷くロベルト。
ある程度、兵隊達が生存者達を識別し戦車に積み終えると、指揮官が声を上げる!
「…よし、【スレイプニル】を連れてこいっ!」
ズゥゥン…!ズシィンッ!…ズシンッ!!
戦慄という名の恐怖っ!人知では到底理解不能な、その姿!!
ハンクとロベルトの目前に現われたのは、巨大で勇壮な謎の生物…。その体長、約7、8メートル…。
長い尾を持ち、胴からは6本の脚が生え、口からは巨大な鋭い牙が見えている!その皮膚感は爬虫類を彷彿とさせる様な、幾重にも折り重なる黒光りする艶のある鱗。
そう、形容するなら古代に地球上に繁栄した、太古の地球の主『恐竜』!
しかし、眼だけは何かのカバーの様な物で塞がれ、鎖に繋がれている…。
「…なんだってんだよ…。…聞いてないぜ、こんな話…。」
思わず声を洩らすロベルト…、その瞬間!
……ッ!……ウゴァァアッ!!
突然、何かを感じたかの様に凄まじい、おたけびを上げ出すスレイプニル!!
その様子を見た兵士達が騒めき始める。
兵士の一人がハンク達の潜む店を指差し叫ぶ!
「…あの店だっ!あの店に誰か居るぞっ!」
続く
>>455 4はやってないので勘弁orz
一応結構種類あったんだけど代表的なDESERTEAGLE出してみた
482 :
ゲーム好き名無しさん:2006/01/20(金) 23:07:14 ID:KUuA0G9B
428 の続きです
6月21日午後2時
同じビルの4階のバイオハザード対策本部では。
ライアン「地下に行くと志願してくれたのは、カール、マイク、
ケン、カレン、ヘルベルト、ジョン、レイン、と私の8人だ。」
といって部屋にある、スクリーンにフロアーのマップが出た。
ライアン「まず、このだい2エレベーター付近に非常階段がある。
しかしこの非常階段は地下3階までしかない。地下4階に行くには、
地下2.3階の両方を、警備システムのロックを解除しなければならない。
そこでチームを2つに分けたいと思う。アルファチーム、ベータチームの分けたいと思う。
アルファチームは、カール、ケン、カレン、と私だ。
ベータチームは、マイク、ヘルベルト、ジョン、レインだ。
そうだな・・・ベータチームの隊長は、マイク、君だ。
ベータチームは、地下2階。は、アルファチームは地下3階だ。
各自、自分の装備に不満のあるものは30分以内に変えておけ。
資料は必ず読んでおくこと、いいな。」
これで作戦会議が終わった。
「まずいっ!見つかった…逃げるぞ!」
銃を構え一斉に規則正しい動きで店に突入する兵隊達!
ガシャァーン!!
店の窓が次々と破られる!二人は裏口に走り寄り、ハンクはドアを勢いよく蹴破る。すると、ジメついた空気が二人を包む…。外に出るとそこは薄暗い路地裏だった…。
息を切らしながら水溜まりを蹴り、全力で路地を駆け抜ける二人、しかし兵隊達は執拗に追い掛けて来る。
「逃がすな!」
「殺せ!殺せ!」
兵隊達の声が狭い路地に響き渡る!
「…このままでは追い付かれてしまう!」
ロベルトが悲痛な叫びを上げる!
あらゆる手段を考えを巡らせるハンク、しかし百戦錬磨である彼ですら、打開策は思い付かない。
万事休すかと思われた、その時!
「おい!こっちだっ!」
路地の脇道から二人を呼ぶ男の声が聞こえてきたのだ…!
そして、とうとう兵隊達が、その脇道に差し掛かる!
…しかし、そこに二人の姿は無い…。
「お…おい、み…見失た…ぞ!」
「どこ…こ…いった!」
「二手…に行くっ!」
兵隊達はたどたどしい言葉で互いの意志を伝え、二手に散策して去って行った…。
…カタンッ。
脇道の地面にあるマンホールがゆっくり開く…。
地下から出現した、その影は周囲の様子を確認すると這い出る様に出て来る。
出てきたのはハンク、ロベルトと体躯の良い男だった。
「アンタのおかげで、命拾いしたよ…!」
ホッと息を吐き体躯の良い男に話し掛けるロベルト。「いいさ…。それにしてもヤバかったな、アンタ達…。」
体躯の良い男はレンガ造りの建物に持たれ掛かりながら二人に笑い掛ける。
「ああ…、アンタが居なけりゃ殺られていたな…。」ハンクが身体の埃を払いながら言った。
顔の汚れを拭いながら、ロベルトが男に聞く。
「俺の名はロベルト。こっちはハンク部隊長。……そんで、アンタは?」
続く
「俺かい?俺の名は…クリス。…クリス・レッドフィールド。」
クリスは顎に蓄えた不精髭を擦りながら答える。
思いついたかの様にハンクは身を乗り出し、クリスに問い掛ける。
「…クリス?アンタ、【S.T.A.R.S】の…?」
クリスは不意にされた、予想しなかった問い掛けに戸惑いながら、
「ハンク…、君はもしやラクーンの生き残りなのか!?」
「…いや、生まれはラクーンじゃないが、ちょっと仕事でな…。」
ハンクの釈然としない応えに疑問を抱きながらも、とりあえず同じ街を知る者同士を素直に喜ぶクリス。
「…と、世間話はこれぐらいにしよう。此処では何時見つかっても、おかしくない。とにかく“あの場所”まで行こう…。」
クリスはハンドガンをホルスターから取り出し銃弾を込め始める。
すると、ロベルトが
「…おいおい、凄ぇ銃だな…!」
と驚く。
「これか?これはな…『コルトMk-X・アナコンダ』ってんだ。」
リロードが終わり、クリスは銃を構えながら応えた。
「ところで、“あの場所”ってのは何処なんだ?」
首を準備運動の様にポキポキと鳴らしながら、クリスに聞く。
すると、ハンクの方を向き直し頭を掻きながら、
「『刑務所』さ…。」
そう応えた…。
続く
485 :
武器商人1:2006/01/21(土) 04:43:49 ID:???
「ああ…そりゃ1000PTASだ」
「じゃあこれで…ありがとうねェ」
薄汚い格好のババァが包丁を買っていった。
使う用途なんかこの村じゃ決まっている。よそ者もブチ殺すためだ。
俺はこいつらのために武器を売っている。特に理由は無いが、
要は金が欲しくて欲しくてたまらない。その一心で商売を続けている。
こいつらは見た目以上にトンマな野郎ばかりだから、俺の売っているモノが全て
村中からかき集めた盗品だという事に気付いていない。
こんなボロい商売、誰でも始めたくなるだろう。だが、この文を読んでいるストレンジャー達には
マネの出来ない事だ。
「よう!調子はどうだ?」
「ああ、いいぜ。実に良い」
ここで仕事をするなら、こいつらと”同じ”でなければならない。
俺たちは短絡的に言えば化け物だ。よそから入ってきたサドラーだかサウザーだかって野郎に
妙な寄生虫を入れられ、よそ者を例外なく排除するように意識に植えつけられている。
だが。
俺は何も起こらない。よそ者が出たときも、皆が血走った目でそいつを追い回し
ズタズタに引き裂いているときも、俺は微動だにしていなかった。
それどころか、そのよそ者と商売の取引をしてやろうかと思っていた。
俺はどうやらあの虫の影響を一切受けなかったようだ。そりゃあ少しばかりは化け物じみてはいるが。
暗闇で目が赤く光ったり、身の回りに無頓着になって身なりがみすぼらしくなった。
でもこの虫のおかげでこの商売にありつけた。万々歳だ。
しかし…
486 :
武器商人2:2006/01/21(土) 04:44:26 ID:???
「9000PTASだって?そんな金は持ってないぞ!」
「銃が欲しいけど、いかんせん値段が高くていかんなぁ」
「………」
こいつら全然金を持ってねえ。いくら頑張っても2000PTAS程度しか持ち合わせていない貧乏人ばかりだ。
高そうな宝石をぶら下げているヤツもたまにいるが、売ってもらおうと近づいたら
狂った顔でチェーンソーをぶん回していて近寄れない。というか話が通じない。
銃器の類を広げて村の片隅でずっと店をしていても、誰も買いやしない。
せっかく死に物狂いで謎の孤島で集めてきたのに、だ。
「ラチがあかねえ…村長の旦那にでも買ってもらうか」
この辺で一番マシな生活をしている村の村長。今となってはただの化け物なんだが、
金を持ってそうなのはアイツぐらいしか浮かばなかった。
サラザール家の上流階級の連中に売りつけようとしたが、
跳ね橋が上がっていて城に入ることができなかった。なんだってんだ畜生。
487 :
武器商人3:2006/01/21(土) 04:45:03 ID:???
「なんだ貴様」
「いい武器があるんだ。買わないかい?」
「………」
廃村の辺りを部下を引き連れた村長がうろついていたので、取引を持ちかけてみた。
まったく、なんて顔で睨むんだ。仲間でさえ何人も殺していそうだ。
「そ、そんな顔で見ないでくださいよ…」
「…フン」
そのまま横を通り抜けていった。また一からやり直しか…クソ。
「ん…?」
ふと見ると、二人いる部下がそれぞれ人をかかえていた。
片方は、村の裏切り者になっちまっているルイスの野郎だ。もう片方は…誰だ?
「旦那ァ!その金髪野郎は何モンですかぃ!?」
「例のエージェントだ。サドラー様がこいつを同胞として受け入れるおつもりらしい」
「エージェント…」
いつか見た張り紙の事を思い出した。
アメリカから村に調査に来る命知らずの馬鹿野郎がいるって話を。
「…あの外国人なら金を持っているかも知れないな」
こっそりと村長たちの後をつけていく。何故かにやけ顔が止まらない。
アイツとは、いい商売が出来そうだ。
終わり。昔ジム(ryとか書いてた人です。
OBネタはなんか頓挫しましたごめんなさい。
どうでもいいけど4ネタはダメだったりしますか?
過去にいくつか4ネタが投稿されてるよ。
オリジナル等も投稿されているんだし。
要は面白いかどうかに尽きると思うんだけど…
アナザーオーダー武器商人編って感じで続きが気になるなあ。
>>483-484 クリス登場!凄い事になってきたな。
謎の兵士たちの正体も気になるし、毎回面白いね。
>>485-487 おお!こっちはジムの人か!久しぶりだなあ。
OBネタが頓挫したのは残念だけど、武器商人の話も面白そう。
こっちも続きに期待。
誰か話し書けよ!
お前がそうやって自分勝手な事を言ってる間に
書き手は苦労して小説を作ってるんだよ
死ね
>>493 _/_ | | ─ / \((从⌒从*)) /
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(( ⌒ )) ( ニつノ \` : *煤i( 从 (( )) *ヽ\ ヽ・
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刑務所と聞いてロベルトが、戸惑いながら問い掛ける。
「なんだって、刑務所なんかに!?」
すると、クリスは路地を進み始めながら応える。
「この街のまともな人間は、皆そこに居るからな…。」
ロベルトとハンクはクリスの後に続き歩きだす。
クリスはそんな二人に視線を少し向けて悪戯に笑いながら、
「皮肉なもんだろ?本来、罪を犯した人間が集まる場所に、まともな人間達が集まるなんてな…。」
と言った。
刑務所まではそう遠くは無かった。途中、瓦礫の山や行き止まりがあったものの難なく辿りつけた。
路地を抜けると、突然目の前にその姿を現したのだ。まるで街が刑務所を取り囲んでいるかの様に…。
「此処が…、その刑務所か?」
その月明かりに照らしだされた、そびえ立つ塀を見上げながらハンクがクリスに聞いた。
「ああ…、此処なら安全だろ?」
振り向きながら、親指で塀を指差しながらクリス。
刑務所の塀は黒ずんだり、所々薄汚れてはいるが、人々を守るには十分な強度がある様に見て取れた。
ハンクは周囲を見渡しながら
「で、何処から入るんだ?」
と言い、ポンと軽くクリスの肩を叩く。
「堂々とゲートから入りゃあいいさ…。」
クリスは肩をすぼめながら言った。
塀沿いを100メートルほど歩くと、頑丈そうな身の丈10メートルは有る鋼鉄の扉が姿を現した…。
続く
ロベルトが驚いた面持ちで、100メートル程先のゲートを指差す。
「…おいおい。奴等、ゲートに群がってるぜ!」
鋼鉄の扉の前には数十人の感染者達が徒党を組み、扉を破ろうとしている様だった。
ストックやハンマー、ある者はチェーンソーまで、あらゆる機材を用いている。しかし、鋼鉄製の扉はビクともせず、彼等の前に立ち塞がる。
「ウェアァァーッ!!」
奇声を上げながら、物言わぬ扉に襲い掛かる感染者達。
「まさか…、あんな物騒な所を通るなんて言わないよな…。」
ロベルトが恐る恐るクリスに聞くと、
「その、まさかさ…。」
意味深な表情で応えるクリス。
「…で、プランは?」
ハンクが感染者達からクリスに視線を移しながら、ゆっくりと言った。
すると、クリスは素っ気なく言った。
「プランも何も、俺達はあのゲートまで行く。そして…ただ、門を通ればいい。それだけだ…簡単さ。」
「…あの大群の中を突っ切るって言うのか?自殺したいなら、一人でやるんだな!」
理解不能なクリスの意見に苛立ちを見せるハンク。
「要するに…、奴等が“居なくなりゃ”良いワケだろ?」
と言うとクリスは信号弾を取出し、空に掲げる。
バシュッ!!
信号弾が打ち出され、周囲を赤い光に照らされる。
「…ウァッ??」
感染者達が一斉に光に気付き、ハンク達の姿を発見した!
「お…おいっ!アンタ、何してんだ!イカレちまったのか!?」
ロベルトは思わず後退りをする。ガンホルダーから、銃を取出し身構え始めるハンク。
だが、クリスは一向にその場を動こうとはせず、感染者達を見据えている。
「…ウゴァーッ!!」
感染者達が猛り狂い、一斉にハンク達の方に姿勢を向き直し、襲い掛かろうとする!
続く
恐れ多くも投稿してみたいと思いますm(_ _)m
>>446の続きで
>>358の裏編です。
――――
「おい、あんた。何にするんだ?」
俺は仕事の帰りフラッとバーに立ち寄った。
「・・・ん、あぁ、何でもいいさ。酒ならな。」
仕事着のポケットからライターを取り出すが、
(チッ、きらしてたっけか)
ライターをしまう。
友達や恋人もいなく特にやりたいことなどない俺はいつも一人で酒を飲む。
「ほらよ。」
ウェーターが運んで来た。
酒を飲みながら店内を見渡す。客は少ない、7、8人くらいか。
しばらくして赤いスーツの女が店に入ってきた。
注文をするやいなや鞄からパソコンを取り出し、仕事を始めやがった。
(まったく仕事熱心なもんだぜ。)
そしてこちらでは一人の警官が大声をあげている。
「おい、ウィル!賭けだ、やるぞ!今調子いいんだ。」
ダーツをやるようだ。
「はぁ?人の矢借りといて。・・・ったく、1回だぞ。それと俺が勝ったら、とっととツケ払えよ。」
(これはこれで問題だな。)
〜10分後〜
「チクショウッ!もう一回だ!」
さっきの警官が負けたようだ。どうやら金を払う気はないらしい。最低だな。
俺はいつものように、ダラダラと酒を飲んでいた。
時間がすぎ、俺が3杯目の酒を飲もうとした時、そいつはやってきた。
いきなりだった。
そして、目の前にはさっきのウェーターが首筋から血を流し、倒れている。
“いきなり野郎”に噛み付かれたのだ!
(こいつが最近の奇病者って奴かよ・・・)
俺は新聞の見出しを思い出していた。
ふと、窓に目をやると、そこには“野郎”と同じような奴らが、ヨダレを垂らし、俺らを見つめていた。
ドアが破られそうだ・・・。
「おい!手を貸せ!」
直感的に危機を感じた俺は、店にある樽でバリケードを作ろうと、店内の連中に呼びかけた。
店内がざわつく。
外にやつらはまだ居やがる。
瀕死のウェーターが目に入り
「大丈夫か?」
俺はとっさに駆け寄った。
(・・・この傷は助からないな。)
傷が酷すぎた。隣の警官にもわかってるだろう。
だが金髪のウェートレスが必死に声をかける。
「大丈夫、平気よ、こんな傷・・・。ウィル、頑張って、休憩室まで行きましょう。」
その女は鍵を警官に渡し、男に肩を貸し、ぎこちなく立ち上がった。
「おい、無駄だ。そいつは手遅れだよ!」
俺がそう言うと女は涙目で睨みつけ、俺に背を向けた。
「大丈夫だからね、ウィル・・・。」
(チッ・・・、クソだな。)
俺は女の反対側から肩を貸した。
俺も甘くなったもんだ、何でこんな無駄なことを・・・。取り敢えず、この女の顔色は見ないでおくとしよう。
「・ワ・悪・・い・な・・。」
「いいさ。それより、しゃべるな。生きてられる時間が減るぞ。」
(・・・フン、どうせ隣の女、俺を睨んでやがるんだろ?まぁ、どうでもいいさ。)
向こうでは鍵を受け取った警官が扉を開けていたが、扉が開いた・・・その瞬間、事態が一変した!
トイレの扉が開き、中から“野郎”の一人が出てきやがった!
襲われる警官、が間一髪、身をかわす!
拳銃で威嚇するもそいつは怯まない!
店内はパニックになる。
俺の心音も高まっていく。
(駄目だ!俺は落ちつくんだ!)
俺は工具箱を開くとスパナを取り出し、今にも警官に噛み付こうとしてる野郎に目掛けてスパナを投げつけた!
スパナは野郎の頭にめり込み、野郎は足元から崩れ落ちた。
「今だ!はやく行け!」
「GO!GO!!」
俺と警官で皆を扉の中に入れた。
入口が破られ、野郎共が入って来たからだ!
最悪の展開だ。
ウェートレスの女に
「おい!鍵を掛けて先に行け!」
「え?どうして!?あなた達は・」
(何でいちいち聞くんだよ!黙って従ってやがれ)
「いいから行けっ!」
なかなか行かないその女を赤いスーツの女が引っ張り扉が閉まった。
さてと・・・どうするか。
「なぁ、あんた。さっきは助かった、サンキュー。・・・だが、少しばかりカッコつけすぎじゃないか?それは俺の役目だぜ?」
「・・・・。」
「ん、あぁ、俺はケビン。あんたは?」
「デビットだ。」
迫り来る化け物たち。
「んで、あんた武器はどうする?俺にはコイツがあるが。」
ケビンの野郎は銃を構える。
俺はカウンターの椅子を取り、
「コイツがある。」
そして、向かってきた化け物の頭を殴りつけた。
俺らは容赦なかった。何故なら目の前のコイツらが殺意に満ち溢れていたからだ。
だがコイツらは怯まない。数も然り、以上なタフさだ。銃弾の1、2発では倒れてない。
次第に俺らの疲労が溜まっていく。
「なぁ、そろそろ時間は稼げたんじゃないか?俺らもそろそろ逃げないと・・・。」
「ああ、・・・よし、こっちだ!」
化け物の群れに向かい椅子を投げつけ、トイレに向かった。
幸い後ろのヤツラはトロく、ましてや近くの俺らを見失っているヤツラもいるほど。
(こいつらは何なんだ!?)
トイレの扉を開けた。
(ここに溢れてたら終わりだな・・・。まぁ、いいか。)
が、そこには一人の男がいた。
ケビンが銃口を向けると、
「待った!ストップ!止めろ、撃つな!」
「・・・口は聞けるようだな。」
(さっきのヤツラとは口を聞くことすらできなかったからな。)
「お前、こんなとこで何してる?」
ケビンが聞いた。
「見りゃわかるだろ?隠れてんのさ!」
俺は黙って通気口のフタを開ける。
「よし、ケビン。いいぞ、通れる。」
「ああ、行こう!」
「待てよ、おたくらそこから逃げる気か?」
「ああ、“見りゃわかる”だろ?」
ケビンは少し強めに言った。
「正気かよ、外はアイツらが溢れてるんだぜ?ここのが安全さ!」
俺とケビンは黙って通気口にもぐる。
ヤツラが扉を叩く。
「お、おい、待ってくれよ、やっぱり俺も行く!」
通気口を抜けるとそこは地獄としかいえない光景だった。
あちこちから火の手があがり、そこら中から悲鳴とうめき声が聞こえる。
「こいつら、まるでゾンビだな・・・。」
ケビンが呟く。
(・・・ゾンビか、確かにその通りだ。)
「おい、デビット!見ろ!」
ケビンが呼ぶ。
ヤツラが俺らに気付いたようだ。
「なぁ、待ってくれって言っただろ。」
遅れて通気口からさっきの男が出てきた。
「なぁ、どうし・・・」
「死にたくなかったら走れ!!」
その数、裕に100は越えるだろう。
そいつら全員が俺らたった3人を狙うのだ。
俺は死に物狂いで走った。
(ケビンはどこだ!?)
「ケビーーン!」
・・・・。
(チッ・・・はぐれたか)
ゾンビ共はそこら中にいやがる!
「クソ!どうする!」
「地下鉄が見える!地下鉄だ!あそこに入ろう!」
俺はゾンビの群れをかいくぐり、反射的に地下鉄の階段を降りた。
「ハァ・ハァ・・・。」
「ハァ・大・ハァ・丈夫・・・この扉なら・ハァ・やつらは開けれねぇよ・・・。」
(こいつ、ついてきたのか!?・・・さっきの声もこいつか。)
「おたく、なんつったっけ?・・・デビ、あぁ、デビットとか言ってたなぁ。俺はジムだ。いやー、お互い助かってよかったな。」
「・・・(馬鹿なのか?)、助かってよかった・・・とは、ここにはヤツラはいないということだな?」
「え?・・・あ、いや・・・。」
俺はため息をつき、工具箱を開ける。
そこには、11本かのスパナに、ビニールテープ、適当な工具、そして折りたたみナイフがあった。
「・・・フン。」
地下鉄の駅にはどれほどのゾンビがいるのか・・・。
俺は何故、見ず知らずのヤツラを助けたのか・・・。
頼りないナイフを見つめ俺は知らずに笑っていた。
――――
読んでくださったかた、本当にありがとうございます
m(_ _)m
俺の文、小説じゃないですねw
アリッサ達が店内で立て篭もってる間にもデビット達は頑張ってました。
お邪魔でなければ続くかも・・・。
505 :
OB:2006/01/23(月) 16:54:53 ID:???
>>504 ありがとうございます
(^-^)
嬉しいです
(*>_<*)
まだまだ粗い文ですが・・・m(_ _)m
出来上がったら投稿したいと思います。
506 :
グリマー:2006/01/23(月) 21:18:02 ID:uFrNjQuV
アメリカのある町
パン!
「また銃声かいったいこの町はどうなってるんだ。思えば3日前」
3日前
次回を期待してください
508 :
U.B.S.S:2006/01/23(月) 23:37:21 ID:0tk4EOzb
「奴等、来るぞっ!」
ハンクが遅い来る、感染者達の群れに照準を合わせた、その時!
…ウィーン…ガシャンッ!……ダダダダダッ!!
ゲートの両サイドから二門のガトリングガンが出現し、感染者達を一斉に掃射する!
…ダダダダダッ!
…バシュッ!バシュバシュッ!!
弾丸が肉体をこそぎ落とす音が響く!皮膚が飛び散り、鮮血に染まった血肉は辺り一面を紅く染める。
「…ガァッ!」
「…ブベラッ!…」
感染者は為す統べなく、断末魔の声を上げながら次々と崩れ落ちていく。
間も無くして感染者達の群れは、ガトリングガンの掃射により一掃されてしまった。
…シュー…カラカラカラ…
弾丸を撃ち尽くし、白煙を上げながら空回りする二門のガトリングガン。
ゲート前は物の数分で、正に血の海と化してしまったのだ…。感染者達の屍は折り重なるように倒れているがその原形は無く、もはや肉塊となっている。
「す…凄ぇ…!」
既に逃げる用意をしていたロベルトだが、ガトリングガンの威力に目を奪われ、そのタイミングを失ってしまっていた。
「な…、これで問題なく通れるワケだ。」
そう言いながら、パチンッと軽く手を鳴らすクリス。「なるほどな、こういう事か…。確かに俺達はゲートを通るだけだな…。」
構えた銃を下げ、少し含み笑いをしてゲート前を見つめる。
「さぁ、皆にゲストを紹介しなきゃな…。」
そう言いながら、クリスはゲートに向かって歩きだした…。
三人がゲート前に立つ。
すると、暗がりにそびえる強固で巨大な扉は、全てを飲み込んでしまいそうな程、圧倒的な存在感を誇っていた…。
続く
509 :
ハレスト:2006/01/24(火) 23:04:03 ID:0EtutkuD
482の続きです
ヘルベルトは、渡された資料を読み始めた。
P1 バイオハザード対策マニュアル
@感染者は頭、もしくは脳を破壊せねば、活動は停止しない。
A感染者と、何らかの接触をした場合には、ワクチンを3時間以内に
摂らなければいけない。
Bどんな人間でも。感染した場合は射殺しろ。
C感染体は、突然変異する場合にもあるので注意しろ。
ゲート前はサーチライトにより、明るく照らしだされる。
そして、ゲート上部に設置されたカメラが起動し、三人の姿をズームし始める。
「…クリスか?」
スピーカーから男の声が聞こえてきた。
「ああ、俺だ。…見えてるかい?」
クリスはカメラに向かって、軽く手を振る。
「…もちろんだ。ところで、そっちの二人は?」
「俺の客人なんだが…、『アイランド』に入れて貰えないか?」
クリスがそう言うと、スピーカーの向こう側の男は少し呼吸を置いた。
「…いいだろう。しかし、『検査』を受けて貰わなきゃならん。」
男はそう言った。
ロベルトは少し不安げな様子でクリスに少し近付き、「『検査』って、何の事だい?」
と聞く。
「簡単な検査さ…、心配しなくていい。」
クリスはロベルトの不安を取り払うかの様に、肩をポンポンと叩きながら言った。
「…さぁ、『ヘヴンズ・ゲート』が開くぞ。」
クリスのその言葉を、二人の一歩程後ろで腕を組んでハンクは呟いた。
「『ヘヴンズ・ゲート』……『天国への扉』か…。』
…ガシャ…ガシャガシャ……ガシャン!!
ロックを解除する音だろうか…、幾つもの機械音が重なって辺りに響く。
…ガコンッ!…ギィ…ギギッ…ガガガガッ…!
重厚な扉は低い唸る様な大音響を響かせながら、その巨体をゆっくりと動かし始めた。
続く
誰か今までここでSS書いてきた人たちの総まとめやってくれんかな。
500越えってことで。
扉が開き終わると、ゲート内からの凄まじいライトの光に三人は晒された。
「な…何も見えない。」
光を遮る様に手をかざし、目を細めながらロベルトが言った。
すると、突然ライトの光が落ちる。
三人の目が少しづつ慣れると、周囲はゲート内は塀に囲まれた、大型トラックが納まる位の狭い空間になっているのが見えた。二重のゲートとなっている様だ。
そして、塀の上には5人の武装した男達が、ハンク達を見下げて立っている。
その中の一人が、一歩前に出て声を上げた。
「これから、入所検査を行なう!君達の元に検査員が向かうので指示に従うように!」
そう言って男が手を挙げ合図をすると、ハンク達の目前の塀に有る扉から、二人の人間が現われた。
彼等は防護服とサーモゴーグルを身に付けている。
二人はハンク達の全身を確認する様に隈無く見渡すと、手に持ったケースから銃型の血液採取器を取り出した。
「おいおい、それで何をする気だよ!」
ロベルトは、彼等の取り出した採取器を指差して言う。
すると、彼等の内の一人が防護マスクのせいか籠もった声で、
「血液検査をして、体内のウィルスの有無を調べます。…痛みは有りませんので、ご心配なく。」
そう応えると、二人は手際良くハンク達の血液を採取する。
採取を終えると彼等は、もと来た扉の中に戻っていった。
「…万全の態勢だな。」
扉の方からクリスに視線を移して、ハンクが言う。
「もし、感染者が刑務所内に紛れ込んだら、コトだからな。」
クリスの応えを聞いて、周囲を見渡しながら、
「懸命だ…。」
ハンクはゆっくりとそう言った…。
続く
○月×日
今日も夫の手伝いをしていた。牛や鶏の世話…少し腰に来る作業ばかりだけど、
2人で働かないと生計を立てる事が出来ない。愛する我が子のためにも、頑張らないと。
○月□日
村の外から、何やら長たらしい名前の宗教団体が訪れてきた。
何でもサラザール様の知り合いだそうで、この村を中心に活動をすることに
なっているそうだ。生活が楽になるならば、私もすがりたいものだわ。
○月△日
教団からの誘いで、夫が炭鉱の採掘作業に駆り出されることになった。
いいお金が入るといい、夫は喜んで仕事に出かけていった。
何事もなければいいのだけれども…嫌な予感がする。
×月○日
今日で夫が作業に出てから3週間が経つ。ああ、どうしてしまったのだろう。
何も音沙汰もない。教団の人に聞いても相手にしてくれない。
夫から貰った大きなルビーの宝石を手に、息子と共に帰りを待つしかないのだろうか。
×月△日
今日、教団から発表があった。炭鉱で土砂崩れが起き、作業員がほぼ全員死亡した、と。
泣き崩れる私達をよそに、教団は予防接収をするといい村の人々を一人ずつ
注射で薬物投与をしていった。なにやら変な色の薬だったけれど、大丈夫なのだろうか。
ここから日にちが一気に飛んでいる・・・
◎月×日
ああ、なんということだろう。村は地獄に成り果てている。
家の外では赤い目をした人々が物や人に当り散らし、その者に殺された人々が首を狩られ、
気持ちの悪い虫を頭から生やし始める。
今も家の戸を叩く音が聞こえる。助けてあなた…私達もうダメだ いや サトラーさ ま
救つて さる だから
この こ
は
も イらないわ
ほうょう を ってこ な
くちゃ !!!
!!!!!!!
△月○日
とても、気分がいい。サドラー様のお言葉も、頭に直接入り込んできて
毎日、毎日、救われていく。
△月□日
黒い服の男が上がりこんできて、要らない箱や、タルを引き取ってくれる、というので
引き取ってもらった。
ついでに、壊すものも、欲しいというので、金づちを100PTASで売ってあげた。
下品な笑い声とともに、礼をすると、男は帰ってった。
△月×日
向かいのおじいさんから、扱えないといってチェーンソーをもらった。
なんでも壊せそう。殺せそう。とっても楽しみだ。
遠くで暮らしている姉さんにも、見せてあげよう。
日記はここで途絶えている・・・
終わり。どうも略してジム商人を書いてた人です。
武器商人の話は別に続きませんよ。
あとなんで4には一般人の日記が無いんだろうね。
サラ坊の絵日記なんかいらないのに。
日記ていうのもバイオでは、かなりパターン化してしまってるからじゃない?
使い古され過ぎて、どれも似たり寄ったりだし。
「検査の結果が出るまで、次の部屋で待機してくれ。」
先程、指示をした男がそう言うとクリスが前方の扉に向かって歩き出す。
それを見てハンクとロベルトが後に続く。
扉の向こうは殺風景な個室で、天井に監視カメラだけが設置されている。
ハンクは何も無い壁に寄り掛かりながら、クリスに質問する。
「…『検査』って事は、医者か科学者が此処には居るのか?」
「そうだな…、有能なのが居るぜ。」
煙草を口にくわえてライターを探しているのだろう、自分の身体をあっちこっちを触りながら、そう応える。
すると、ロベルトがジッポライターに火を点け、クリスがくわえた煙草の前に差出す。
「あぁ、すまない…。」
そう言いながら、煙草に火を点けるクリス。
すると、間もなく何処からか男の声が聞こえた。
「検査は陰性だった。前方の扉から所内に入ってくれ…。」
クリスが扉の前に立ち、二人に手招きしながら声を掛ける。
「…さあ、行こう。…ようこそ、『アイランド』へ…!」
彼が扉を開けると、外界とは正反対の人々の息遣い、生活感が溢れる『街』がそこには形成されていた!
外灯に灯りが灯され、昼間の様に明るい。
グラウンドを見ると、露店が立ち並び様々な食料品、生活用品が陳列され、店の前には賑やかな買い物客もいる。
更に、バスケットコートにはバスケを楽しむ若者達。
中には、テラスの様な場所で談笑しながら、食事を楽しむ人々すら居る。
そして、塀の上の見張り台では、幾人かの兵士達が警備をしている…。
続く
ゾンビ「うあー」
デビット「死ねクソ」ザクザクドシュッ
ゾンビ「うあー」
519 :
ハレスト:2006/01/25(水) 22:06:42 ID:hKnfu19+
518さん
なにがいいたいんですか?
>517
「ランド・オブ・ザ・デッド」っぽいっすね。
「こんなに人が…!」
キョロキョロと周囲を見渡し驚くロベルト。
「人間てのは、どんな場所でも適応し生きてくもんさ…。」
そう言いながら、クリスは胸ポケットからIDカードの様な物を取出し、ハンクに渡した。
「これを提示すれば、大抵の施設に出入り出来る…。さっき迄居た、マンホールの中の臭いが染み付いてるぜ、シャワーでも浴びて来い。食い物が食いたけりゃ、食堂に行けば食えるだろう。」
クリスはポンポンと、ハンクの肩を軽く叩きながら言った。
「…さぁて、俺はちょっとヤボ用があって外すが、また後で合流しよう。」
クリスはそう言うと、2棟ある内の主と思しき建物に歩を進め始める。
すると、クリスは足を止め振り向きざまに、
「…そうだ。『リカルド』という男を尋ねてみると良い、色々と解る筈だ…。」そう言い残して去って行った。
「『リカルド』か…。」
ハンクはカードをヒラヒラと弄びながら呟いた。
「もしかして、トニー達も此処に居るんじゃないか…?」
彼等の事を探しているのだろう、ロベルトは辺りを見渡しながら言う。
「そうだな…、我々の目的地の事も何か解るかもしれん…。」
「…と、その前にシャワーでも浴びないかい?」
自分の臭いを確認する様に、腕の臭いをクンクンと嗅ぎながら言うロベルト。
「…………。(やれやれ。)」
そう思いながら、ハンクは俯き頭を抱えた。
「そうと決まったら、行こうぜ!」
ロベルトがそう言うと、二人は2棟の建物の出入口付近に向かって歩き出した…。
続く
同時刻…街郊外、軍用基地跡地―。
通称“オールド・カッスル”
薄暗い司令室の様な一室。部屋には沢山のモニターが有り、様々な映像を映し出している。
「…申し上げます。先程、『シルバー・ブレット』の報告によれば、『街』に数名の侵入者があったとの事です。」
プロテクターの様な物を身に纏った、半身が機械の軍人が膝をつき報告をする。
「そうか…、例の墜落したヘリの生存者達か…?」
報告を受けるスーツ姿の、その男は椅子に深く腰掛け軍人に背を向けて、モニターに目を向け座っている。
「はっ…!恐らくそうかと…。」
軍人は頭を低くしたまま、応えた。
「…で、捕えたのか?」
男はそう言いながら、椅子の肘掛に肘を付いた。
すると、軍人は少し動揺を見せ、
「…申し訳有りません…。」
「つまらん…。実につまらんなぁ、鼠ごとき捕えられん様では、猫以下じゃぁないか…?」
男はトントンと指で肘掛けを軽く叩きながら、軍人に不躾に言う。
「はっ…!仰る通りです…!」
そう言いながら、一層頭を深く垂れる。
「…まぁ、良い…。…『スナッチャー』を使え。」
肘掛けを指で叩くのを止める男。
その言葉に、軍人は思わず頭を上げながら
「し…しかし、『アレ』はまだ、実戦投入に耐え得るものでは…!」
と訴えた。
すると、男は微動だにせず「…だから、良い…。」
「はっ…?」
軍人は聞き返す。
「だから、良いんじゃぁないか…!…予測ができんからこそ…面白い…!」
クックックッ…と笑いながら男は体を震わせる。
「…心得ました…。」
軍人はそう言うと男に再び深く頭を下げ、出口に向かって歩く。
扉は自動で開き、軍人は退室する。
男は独りになり、呟く…。
「…良い実戦データを期待してるぞ…………『クラウザー』…。」
続く
まあバイオの日記俺は好きなんだけどね。
>>523
最初の頃から読んでました面白いなぁ、ハンクがかっこいいわ
続き楽しみにしてます。
突然ですが、ここまでの作品を
レスの
レスアンカーだけでマトメるなら僕がやろうと思うんですが、いかがですか?
>>U.B.S.Sさん!
面白いです!これからも頑張ってください
(^-^)
最近4買ったので、余計に面白いです!
>>525です。
すいませんm(_ _)m
いかがですか?とは、
やる意味ありますか?ってことです。
俺は携帯なので、パソコンさんの画面がわからないから、もしかしたらお邪魔かも、と思ったのですが。
やっても大丈夫ですか?
527 :
ゲーム好き名無しさん:2006/01/26(木) 18:40:06 ID:6okvhLG2
525さん》お願いします。m(_ _)m
528 :
マトメます:2006/01/26(木) 18:50:07 ID:???
529 :
続き:2006/01/26(木) 18:51:41 ID:???
530 :
マトメ:2006/01/26(木) 18:53:24 ID:???
531 :
マトメ:2006/01/26(木) 18:55:43 ID:???
532 :
マトメ:2006/01/26(木) 18:57:53 ID:???
533 :
マトメ:2006/01/26(木) 19:00:05 ID:???
534 :
マトメ:2006/01/26(木) 19:02:11 ID:???
決意の男さんの作品
デビットとジョージの話
ギャグw
>>50
535 :
マトメ:2006/01/26(木) 19:04:01 ID:???
バイオ0さんの作品
もちろんバイオ0の話
>>53
536 :
マトメ:2006/01/26(木) 19:06:10 ID:???
537 :
マトメ:2006/01/26(木) 19:11:34 ID:???
とりあえず100までの完結作品をマトメたんですが、
こ、こんな感じでよろしいですか?
(;_;)ドキドキ
539 :
マトメ:2006/01/26(木) 20:11:47 ID:???
540 :
マトメ:2006/01/26(木) 20:21:44 ID:???
訂正m(_ _)m
巣窟後追加
>>134-
>>140 24さんの作品
教えて?子供相談室追加
>>146 24もとい30さんの作品
ハーブの話
>>147-
>>151 BIOHAZAD-GANTZBREAK-さんの作品
OBのキャラが・・・
>>164
541 :
マトメ:2006/01/26(木) 20:28:56 ID:???
542 :
マトメ:2006/01/26(木) 20:51:22 ID:???
543 :
マトメ:2006/01/26(木) 20:55:52 ID:???
544 :
ハレスト:2006/01/26(木) 20:56:13 ID:UxRMo2mt
509の続きです
P2 感染体参考資料
ゾンビ 対処法
頭もしくは脳を破壊せよ
ケルベロス 対処法
マシンガン等の連射性のある武器で対処せよ
ハンター 対処法
素早い動きが得意なのでマグナム等の殺傷能力の高い
銃で対応せよ
タイラント 対処法
防弾コ−トを装備しているので威力の弱い銃は効かない
ロケットランチャー等の威力の強い武器で対処せよ
β01 対処法
マグナムを装備しているしかし歩く速度は遅いので
特に問題はないと思う
β02 対処法
こいつは速度を限界まで引き立てたものである
それに付け加えて防弾コートM92Fを装備している
これについての対処法は今のところわからない
545 :
ハレスト:2006/01/26(木) 20:56:58 ID:UxRMo2mt
ちなみにβ01 β02はオリジナルです
マトメさん、乙ですm(_ _)m
マトメさんお疲れ様です!
すいませんm(_ _)m
もうちょいマトメ続きます。
レスアンカーミス等
本当に申し訳ありませんm(_ _)m
549 :
マトメ:2006/01/26(木) 21:24:41 ID:???
550 :
マトメ:2006/01/26(木) 21:28:25 ID:???
551 :
マトメ:2006/01/26(木) 21:33:23 ID:???
552 :
マトメ:2006/01/26(木) 21:37:40 ID:???
553 :
マトメ:2006/01/26(木) 21:45:28 ID:???
554 :
マトメ:2006/01/26(木) 21:49:55 ID:???
555 :
マトメ:2006/01/26(木) 21:54:36 ID:???
511だ。
うわお すげえ ほんまにやってくれるとは。
557 :
マトメ:2006/01/26(木) 21:59:49 ID:???
558 :
マトメ:2006/01/26(木) 22:05:16 ID:???
559 :
マトメ:2006/01/26(木) 22:07:59 ID:???
終わりです。
このスレの作品はすべて載せたつもりですが、
数字のミスがあるかもしれません・・・申し訳ないですm(_ _)m
何かすごいレス使ってしまったのですが、うまくマトメられずスイマセンm(_ _)m
マトメさん、有難うございました(_ _)
―再び、刑務所“アイランド”内、ハンク・ロベルト組―
「…ふぃ〜、スッキリしたぜ!」
シャワー室から、タオルで頭を拭きながら、スッキリとした面持ちで出てくるロベルト。
現在の彼にはシャワーを浴びる事が、何よりも心地好い事だったのだろう。
それに刑務所とはいえ、此処の施設は手入れが行き届いており、建築されてそれほど日が無い事が分かる。
ハンクは既に着替えを終えるところで長椅子に足を乗せ、ブーツの紐を通していた。
「…早く着替えろ。『リカルド』に会いに行くぞ…。」
自分の足元に視線を置いたまま、ハンクは言った。
(この人は、何をするにも早いんだな…。)
惚けた顔でハンクを見ながらロッカーを開け、心の中で呟く。
そして、もたつくロベルトに嫌気がさしたのか、ハンクはロッカー室を一足先に後にする。
廊下には沢山の人が騒めきながら、行き交っている。此処は外界の悪夢の様な惨状とは無縁なのだ。
美しく整備された廊下、全室オートロックの扉、各所に設置された様々な液晶パネル、全てがオートメーション化されている。
ハンクは行き交う人々の中の、一人の男性に声を掛けた。
「…すまないが、『リカルド」という男を知ってるか?」
すると青年は立ち止まり、「…リカルド…かい?」
少し困惑気味に聞き返す。「そうだ、彼に会いたいんだが…。」
ハンクの言葉を聞くと青年は少し笑いながら応えた。「…『リカルド』…、彼は“AIシステム”さ。…彼に会いたいんなら、所長室に行ってみるといい。」
その時、ロベルトがガンケースを抱えながら、シャワー室から出てくる。
そして、前方にハンクを見つけ声を掛ける。
「…どうしたんだい?」
「リカルドの居場所が分かった…。」
ハンクはロベルトの方へ振り向きそう言うと、青年に礼を言って別れた。
「それで、彼は何処に?」身なりを整えながら聞くロベルト。
「…『所長室』だ。」
ハンク達はブーツの踵を鳴らしながら、廊下を所長室に向かって歩き出した。
続く
ぽぽぽぽぽぽぽぽあぽぽぽぽ
564 :
ハレスト:2006/01/27(金) 22:19:46 ID:LFXFB9ND
マトメさんありがとうございます
では続きを書きます
6月21日午後2時 アンブレラのビル1階
ライアン「よし、全員集まったな。これより地下へ続く階段を下りる。
これからの行動は、各チームの隊長の指示に従ってくれ。βチームは地下2階
αチームは地下3階だ。生き残った者がいたら保護しろ。作戦開始。」
と言うと同時に地下に繋がる扉が開き2チームが入っていった。
「こちら本部、そちらの位置はどこですか?」
「こちらβチーム今地下2階の扉の前だ。今から突入する。」
「こちら本部、了解。」
ハンクは先程の青年に教えて貰った通りに、インフォメーションパネルにIDカードを敷入する。
すると、タッチパネルに様々な刑務所内に点在している施設名が映し出された。その中の所長室と表示された所に触れると、画面は切り替わり、所長室の詳細が表示される。
所長室は、幾つかのエリアの中の『管理エリア』と呼称される場所に所在していた。
「管理エリアは3Fか…。」ハンクは呟いて、カードを取り出す。
彼等は現在2Fに居るので一つ階上になる。
「…早いトコ用を済ませて食事にしようぜ。」
そう軽い口調で言うと、ロベルトは足早にエレベーターホールに向かった。
ハンクはその後ろ姿を見届け、呆れた様子で左右に少し首を振りながら思った。(…やれやれ)
3Fは全て管理エリアになっており、入場する為にはIDが必須となる。
所長室はフロアの一番奥に位置していた。
ハンク達は所長室のカードリーダーにIDを通す。
すると、カードリーダーに『【認証“A”】―【認証完了】【入室“許可”】』と表示された。
IDにもランクが有るらしくランクが上がる程、重要な施設に入る事が出来る様だ。
このIDを所持していたクリスは相当、優遇された人物だという事が推測される。
…プシュー…!
特殊鋼製の扉が機械音と共に、自動的に開かれる。
だが、室内は闇に包まれており何も見えない…。
「…誰も居ないみたいだ。えっと…、ライトのスイッチは…。」
ロベルトは暗闇に一歩踏み入り、入り口付近の壁を手探りでスイッチを探し始めた…。
続く
ロベルトが部屋に立ち入った瞬間、一瞬にして部屋中の室内灯が点く…!
「おぉ!す…凄ぇ!」
部屋一面が、液晶のパネルと室内灯を兼ねた壁面となっている。
部屋自体は中々広く、入り口から見て一番奥にガラス張りの机と、座り心地の良さそうな椅子が置いてあるだけだった。
二人が部屋に入り、物珍しそうに部屋を見渡していると…。
「…ようこそ…。貴方達が先程、この部屋を検索されていた方々ですね…。」
突然、電子的な男の声が“部屋全体”から聞こえてくる。
そして、部屋中央付近に球状の物体がホログラム投影された。その電子的な声が発せられる度に、声に反応する様にその物体が小刻みに震えている。
「…ワォ…!完璧な『人工知能』だ…!」
今だかつて無い“AI”を目の当たりにし、興奮を隠せないロベルト。
それと相反して、ハンクは至って冷静に眉一つ動かさず、“AI”に質問をする。「…我々が来る事が、分かっていたのか?」
「ええ…、もちろん。なぜなら、私がこの場所を教えて差し上げたのですから…。」
流暢な口調で応答する“AI”。
「…申し遅れました。私がこの刑務所のマザーコンピューターを司る、人工知能『リカルド』です。以後お見知り置きを…。」
すると、ハンクは一歩前に踏み出して、
「実は…リカルド…。我々が此処に来たのは、ある男から知りたい事があるなら、君を訪ねれば良いと言われたからだ…。」
リカルドに質問を投げ掛ける。
「その男とはクリスですね…、彼のIDを使用されてた様ですが…。…ところで、あなた方が知りたい事とは…?」
リカルドの声は終始一本調子で、やはりどこか違和感を感じるモノがある。
「知りたいのは、『この街で一体何が起きてるのか…?』って事だ…。」
そう言ったハンクの表情が、少し険しく見えた…。
続く
その瞬間、不意に入り口の方から声が響く。
「…貴方達!此処で何してるの?」
その声の主は白衣を着て、書類を携えた若い女性だった。
髪は長く艶やかな黒色で、眼鏡を架けており、人種はラテン系だろうか肌は褐色の、美しい女性だという事が見て取れる。
「…えっ…えっと!お…俺達はその…!」
ロベルトは突然の事で、焦ってしまい舌がもつれている様だ。
「…調べたい事があるので、“彼”を少しの間借りている…。」
臆せずに彼女の方へ態勢を変えながら、応えるハンク。
「勝手に『私の部屋』に入室するなんて!…貴方達、一体何者なの!?」
見た事も無い、男二人に部屋に無断で入られた事が、相当腹ただしいのか、キツイ口調だ。
だが、無理もない…二人の風体からして、どう見ても怪しくないと言う方が疑わしい…。
「…他人に名前を聞くなら、まず自分から名乗るべきだと、誰かに教えて貰わなかったのか?」
勝手に入室しておきながら、少しもハンクは悪怯れない。
「お…おい…。(アンタの方こそ、相手に謝るって事を教えて貰ってないのかよ…!)」
肘でハンクを軽く突くロベルト。
「フゥ…」と一つ溜め息をつくと、彼女は奥のデスクにツカツカと歩み寄り、抱えていた書類をデスクに叩きつけるように置いた。
「私は…『ヴァネッサ』。…どう?これで名乗る気になったかしら?」
彼女は少し気を落ち着ける様に、ハンク達を軽く見据えて言った。
続く
569 :
グリマー:2006/01/28(土) 17:25:54 ID:r7Ec1bZn
>>506の続き
5日前 ドイツ ベルリン
ある新聞社のオフィスで2人の男が話している
「グリマー君 君はラクーンシティは知っているか?」
「ええ、メスナー編集長それで」
「アメリカ合衆国のレストフルホームシティに行ってそこにあるアンブレラ社を
調査してくれ」
「ええ、わかりました編集長」
「で、何時の便に乗ればいいんですか?」
「今から4時間後だ。それとあの新米も連れて行け」
「わかりました。」
グリマーは部屋を出て行った。そしてデスクで記事を書いている茶髪の男を呼んだ
「ロバートおまえ俺と一緒にアメリカに行かないか?」
「いいですけど」
「じゃあ、今から1時間後で荷物まとめていくぞ」
「わかりました」
2人はアメリカへ向かうべく荷物をまとめて飛行機に乗った。これから起きる恐怖を知らず
570 :
グリマー:2006/01/28(土) 17:59:03 ID:0SDekg1i
すいません、自己解決しました><;
いままで迷惑かけてごめんなさい
「…俺はハンク。で、こいつはロベルトだ。」
後ろに立つロベルトを親指で指しながら応える。
「そのハンクさんとロベルトさんが、こんな所に何の用かしら?…見た処、この街の住人じゃない様だけど…。」
ヴァネッサは腕を組み、二人の姿を隈無く見渡しながら、怪しむように言った。
仕方なくハンクが事の顛末を話し始める。
「…我々は、ある任務の為にこの地に来た…。しかし、何者かの襲撃に遭い、部隊は分断され、任務の最終目的地へ向かう途中にこの街へ迷い込んだというワケだ。」
「…任務…目的地…。…その、目的地って何処なの?」
ヴァネッサがそう言うと、ハンクは例のマップをデスクに広げ、赤くマークされた部位を指差して言った。「…此処だ。」
「…ここは…。」
ヴァネッサは、何かを知っているかの様な素振りを見せる。
「…何か知っているのか?此処には何があるんだ…?」
問い詰めるハンク。
少し言葉を濁すようにヴァネッサは応える。
「…そこは『軍用基地跡地』よ。」
「例の『保健機構研究所』か?」
「ええ…。地元の人間でも、決して近寄らない場所よ…。」
「…どういう事だ…?」
その意味深な言葉の意味を探る。
「新聞にもあったよな…。確か“疫病”がどうとか…。」
ロベルトは立っている事が疲れたのか、しゃがみ込みつつ二人の話に割って入る。
「そう“疫病”よ…。“奴等”がこの街を訪れてから、全てが狂い始めたのよ…、全てが…。」
唇を噛み、悲しみともとれる悔しげな表情を浮かべながら、ヴァネッサは語り始める…。
続く
>>571 相変わらず読み応えありますね〜。
いよいよ街の異変に迫る展開のようですね。別行動になっているトニーニョ達の安否
も気になりますし、続きに期待してます。
573 :
グリマー:2006/01/29(日) 12:23:30 ID:/a5K2PoB
>>569 空港からグリマーとロバート
「ふ〜、やっとアメリカについたか」
疲れた表情でロバートが言った。
「どうしてだ。飛行機で何時間もあっただろう何で寝なかったんだ?」
グリマーが聞いた。そしたらロバートは
「今から向かう町について調べたんです。この町では最近おかしな事件が連続
してるようです。」とロバートがいった
ヴァネッサは話を続けた。「『連邦局保健機構』…、奴等はこの街へ来るなり、街と外界を“隔離”してしまったのよ。ウィルスの感染を防ぐ為と言ってね…。」
ロベルトは立ち上がり、
「それも新聞にあったよな、あのフェンスも…。」
「…そうよ。フェンスに高圧電流を流し、電話や無線などの通信機器も使用できなくなった…。そして、街から出る為のゲートには、“監視員”と呼ばれる兵士達によって封鎖されてしまった…。」
ヴァネッサがそう言うと、部屋の液晶パネルに街を囲むフェンスが映し出される。
「正に“陸の孤島”というワケか…。」
パネルを見ながらハンクが言う。
「…これを見て…。」
そう言うとヴァネッサは一枚の書面を書類の束から取出し二人に見せた。
文面にはこうあった。
〜町民の方々へ大事なお知らせ〜
先日も申し上げた通り、この地域に大変危険な疫病が蔓延しつつあります。
しかしこの度、我々“連邦局保健機構研究所”は、対疫病のワクチンの開発に着手し、遂にワクチンの開発に成功致しました。
ついては、町民の方々への“予防接種”を実施致します。
明日の午前から、町立体育館にて実施します。
尚、この予防接種は義務となっております。
町民名簿と照らし合わせ、接種を受けられて無い方が有った場合は、直接当局の局員が訪問致しますので、御協力の程をお願い致します。
連邦局保健機構局長
ドレイク・ハマン
…文面はこれで全てだ。
「…“予防接種”…そんなもんが有ったなら、問題無かった筈だよな?」
書類からヴァネッサに視線を移しながら、ロベルトが言う。
「その『予防接種』が問題だったのよ…!」
ヴァネッサはそう言うと俯いてしまった…。
続く
575 :
グリマー:2006/01/29(日) 20:02:40 ID:/a5K2PoB
>>573の続き
レストフルホームシティヘの列車内
「なあ、ロバートさっきおまえが言っていた事件ってなんだ。」
「それは・・・信じられないんですが、その事件の被害者がほとんど食べられたり
引っかき傷などが見受けられます。」
ロバートがパソコンを操作しているとグリマーが
「さっきから思っていたんだがそのパソコンどのくらいバッテリーも待つんだ」
「だいたい12時間くらいです。」とロバートが答えた。
キィィィィ
「おい、ロバート着つたぞ」
「ここがレストフルホームシティですね。思っていたより町ですね。」
2人は駅を出て近くにあるホテルにチェックインした。
「フェアシュテック(隠れ家)ドイツ名のホテルか」グリマーがホテルの看板
を見ながら言った。
はいはいわろすわろす
578 :
ハレスト:2006/01/29(日) 22:49:01 ID:JZKDEBXx
あのー、僕の書いてる小説の感想いろいろ言って見て下さい。
今後どうするか、参考にさせていただきます。
>>578 一回一回が短い上に日にちがあいてるので正直前のを忘れてる。
ある程度まとまってからアップしたらどうだろうか。
580 :
U.B.S.S:2006/01/29(日) 23:28:43 ID:7/I/dQ9P
「リカルド…お願い。」
彼女がそう言うと、液晶パネルには何かの細胞の拡大写真が映し出される。
「これは『正常な人体の細胞』よ。」
拡大写真を指し示しながら、ヴァネッサの説明が始まった。
すると、また写真が切り替わる。
今度の拡大写真には先程の写真にあった細胞と、あと一種類の異質の赤い細胞が確認できる。
「そして、これが例の『予防接種』を施した人体の細胞よ。」
「この赤いヤツは…?」
「それが奴等の言う“ワクチン”…。でも、本当はワクチンなんかじゃなく、『新種の病原体』だったのよ…。」
「…ワクチンだと偽って、町民達は『病原体』を体内に注射されたって事か…。」
「…そう!疫病が発生したなんて嘘!保健機構なんてモノも嘘っ!奴等は最初っから、この街に『ウィルス』をバラ撒く為に来たのよ!」
感情を露にして、声を荒げるヴァネッサ。
気を取り直すように少し呼吸を置き、再び説明を始める。
「このウィルスの特性は正常な細胞を侵食し、淘汰するの…。そして、細胞は“変異”してしまう…。」
パネルは次の写真に切り替わる。
写真は肌の血色が悪い男が、檻の中からカメラに向かって歯を剥き出し、今にも飛び掛かろうとしている写真だった…。
「…これは…感染者だな…。」
ハンクが食い入るように写真を見る。
「そう、ウィルスに冒された“感染者”よ。…でも、それだけじゃない…、この写真が意味している事があるの…。…それは…驚くべき事に、彼はこの写真を撮影する一時間前に“死亡を確認”されてたの…!」
「ど…どういう事だよ!?それって…!」
信じられないといった表情で、身を乗り出すロベルト…。
続く
ロベルトの疑問に答えるべく、ヴァネッサの説明は次に移行する。
「このウィルスに感染した人体は、一度活動を停止した後に、再び活性化し活動を再開する…。いわゆる、死人が『ゾンビ化』してしまうワケ…。あくまで、これは俗称だけど…。」
ヴァネッサは、液晶パネルに視線を残したまま話す。
「じゃあ、俺達がこの街に来て襲われたのも…!」
パネルからハンクに視線を移しながら、ロベルトが思い出したように驚嘆する。
ヴァネッサはロベルトの話に納得する様に頷きながら言った。
「恐らくそうでしょうね…。…しかし、感染者には新陳代謝は無いから、皮膚は腐食し、身体の強度は脆い…。しかも、彼等は人間を捕食するの…。」
「ああ…。街の入り口付近で、奴等“食事中”だった…。」
ハンクの脳裏にはあのおぞましい光景が浮かぶ。ハンクはその光景を振り払うかのように、首を左右に振りながら言った。
「“予防接種”によって、意図的に発生した疫病の原因とされるウィルス…。その名は…『T-ウィルス』。」
その言葉を聞いた瞬間、ハンクの心が高ぶった!
「…やはり、『T』か…!…しかし…、我々を襲った奴等は、言葉を話し、互いの意志の疎通をしていた…。『T』の感染者達には、極端に知能の低下が見られ、話す事すらまま為らない筈だ…。」
ヴァネッサはハンクを凝視しながら、
「ハンク…あなた、『T-ウィルス』を知っているの!?」
「ああ、俺はラクーンの生き残りだからな…。」
そのハンクの言葉で、ヴァネッサは彼が何を体験したかを悟った様だった…。
「そうだったの…。…確かに『T』の感染者達は脳細胞の大半が死滅してしまうから、差程の知能は無い…。…彼等が生きた人間を捕食するのは、“新鮮な人間の細胞”を自分達の体内に取り込もうとする、本能の表れだと考えられるわ…。」
ヴァネッサは、更に言葉を付け加える。
「でも、さっきハンクが言った様にこの街には知能を持ち、考えながら人間を狩る感染者達がいる…。」
続く
582 :
グリマー:2006/01/30(月) 02:22:07 ID:Hnfc6ATx
>>579へ
わかりました。もう一度整理してから新しく作ります。
>>U.B.S.Sさん
へぇ〜、初めはガナードだと思ってました。
(゚O゚;)
確かによく考えたら最初のやつらも食ってましたもんね。
それと毎回早い投稿、乙です(^o^)!
面白いです(^▽^)!
ん?
グリマー=ハレストなのか?
585 :
グリマー:2006/01/30(月) 20:42:41 ID:Hnfc6ATx
だいたいのあらすじが決まりました。
まずは序章から
586 :
グリマー:2006/01/30(月) 20:58:52 ID:Hnfc6ATx
{第2のラクーン}
序章
ラクーンシティが消滅して2年、人々はラクーンを忘れ普通の生活に戻っている。
しかし、今まさに2年前の悲劇が起きようとは誰も思わなかった。
587 :
ハレスト:2006/01/30(月) 21:24:33 ID:c8aR87Qj
584へ
それは違います
ワケわからん
っていうかsageろや。
奴の正体は以前荒らした消防ことしぇりーに50ゾンビ
…バシュッ!
電子音が響き渡り、部屋の中心部に気味の悪い、虫とも動物ともとれる様な生物がホログラム投影される。その風貌はまるで一昔前の映画『エイリアン』に出てきた“フェイス・ハガー”という化け物に酷似してる。
「…これを見て。」
そう言いながら、ホログラムに歩み寄るヴァネッサ。
ホログラムに顔を近付け細部を見ながらロベルトが少ししかめっ面で言う。
「な…なんだよ、これ!?グロい…!(ふぇ〜!ホログラムだけあって、凄ぇリアルだなぁ…。)」
「…これは、この地方のある農村から発見された……『プラーガ』という寄生体…。」
ヴァネッサが、そう言うのと同時にパネルには農村の衛星写真が表示される。
「これらの全てのデータは、通信が断絶する直前に『リカルド』が郊外の研究所のデータベースにハックして得た情報よ…。」
壁に寄り掛かりながら、腕を組みつつハンクが尋ねた。
「この『プラーガ』が、この街の感染者達と何の関係があるんだ…?」
すると、ホログラムの寄生体は二つに分割され、それぞれAとBに割り振られる。「この『プラーガ』には二種類のタイプが存在するの…それを、AとBに分けるとする…。Aは“支配者側”と呼称されるプラーガ、Bは“従者側”とされるプラーガ…。」
各々の寄生体を指し示しながら淡々とした口調でヴァネッサは続ける。
その姿は、教室の教壇で教鞭をとる教師さながらである。
「…“Aのプラーガ”に寄生された宿主は、“Bのプラーガ”に寄生された宿主を意のままに従わせる事が可能なの。」
「これは、“Aのプラーガ”だけが発する事が可能な、ある特殊な周波数を持つ音波や超音波によって、直接宿主の脳に作用する事ができるからだと我々は推測してるわ…。」
続く
再び、ヴァネッサはデスクの方に歩み寄りながら、説明が続く。
「この特性により“プラーガ”には、ある種の社会性を持つ事が伺えるわ…。恐らく…、アナタ達が遭遇した感染者達が冒されていたのは『T-ウィルスの亜種』よ。」
「『亜種』…?」
ロベルトが眉間にしわを寄せながら聞き返す。
「そう…。奴等は“プラーガ”と“T-ウィルス”の細胞組織を遺伝子レベルの融合を果たす事により、新種のウィルスを造り上げた…。」
少し憔悴した様に見えるのは気のせいだろうか。彼女は椅子に腰を掛けて、ハンク達に視線を移す。
「さっきも説明したように、“T-ウィルス”に冒された感染者は極端に知能が落ちる…。しかし、“プラーガ”との融合を果たす事により知能の低下を抑止する事ができるのよ…。それに筋力、跳躍力も常人の数倍にも膨れ上がる…!」
(なんてことだ…。)
ハンクは今回の任務中に幾度となく、言い様の無い不安に刈られていた…。
その不安の主が、濃い霧が薄らと少しづつ明けていくように、その姿を序々に明らかにしていく。
「“寄生体”と“ウィルス”が互いの短所を補完している…。軍需目的で使用すれば、これは理想のウィルスよ…。」
液晶パネルには世界各国の軍隊の兵士達が映し出される。
「しかも、ただ命令を遂行するだけじゃない。自分で考え、判断する事が可能な強力かつ忠実な下部となるの…。」
パネルの映像が再度切り替わり、最後に映写されたのはジュラルミンケースに並ぶ、小型の容器に入った緑色のゲル状の物だ。
「このウィルスは『スレイブ‐ウィルス』と呼ばれているわ。」
ヴァネッサの語尾が心なしか強くなった様に思えた。
「…【タイラント(君主)】に【スレイブ(奴隷)】か…。」
そう呟くハンクの眼差しは、虚しく虚空を見つめていた…。
今、運命という名の歯車が噛み合って、様々な人間の想いや未来…過去をも巻き込んでゆっくりと動き始めた…。
続く
>>591-592 おお!いよいよ真相が明らかになってきましたね!
これからどうなっていくのか、続きが楽しみです。
はいはいわろすわろす
595 :
ハレスト:2006/01/31(火) 19:44:35 ID:9ZtaBEUT
594さん
いいかんげんなことはやめたほうがよいのではないのですか?
ハレスト=メ欄sagaの奴
598 :
24:2006/01/31(火) 22:51:26 ID:???
「我々、ラクーン市警は数多くの…言わば敵対組織に狙われておる。」
何時もの朝礼の締めの後…署長はふと思い出したかのように口を開く。
「実は昨晩、「暗黒死ね死ね団」を名乗る殺し屋に命を狙われた」
緊張を隠せない署員達…当然彼等の目線は署長の…頭頂部。
「まぁ、わしの鍛え抜かれた反射神経のまえには、奴らの攻撃など無意味だったがな」
豪快に笑う署長を尻目に、やはり気になるマービンはウェスカーに尋ねた。
「…今日もまた色々刺さってますが、大丈夫なんすかね?」
「大丈夫…だと思う。が、手裏剣に携帯電話って…一体どんな殺し屋なんだ…」
「確かに…それからウェスカーさん、もう一個いいですか?」
珍しく人目を憚りながら、小声で続ける。
「…あの…すっごく言いづらいんですが…何か忘れてないっすかね?」
「ん?」
「いやあの…後編、どうなったのかなって。待ってた人もいたようなんですが…」
「…」
…ごめんなさいm(_ _)m
もうしばらくお待ちをm(_ _)m
同時刻―刑務所“アイランド”…屋外監視所―
此処は塀の上部に設置された屋外監視所。
この見晴らしの良い監視所には、二人の衛兵が塀の外の様子に常時、目を光らせている。
監視所とはいっても、殺風景な部屋に銃器を持つ男が二人居るだけの部屋だ。
椅子に腰掛け、雑談する二人の衛兵。
「おい、マーヴィン。ただ外の世界を見てるだけってのも、辛ぇなぁ…。」
「ああ、嫌な役回りだぜ、全く…!娯楽も無いし嫌になるよな…。」
「…娯楽で思いだしたがよ。お前、トードとのカードのツケを払ってないらしいじゃねぇか。トードが『アイツ、払やしねぇ』って、ぼやいてたぜ。」
「マジかよ…。配給券の配布も最近じゃあ、そうあるもんじゃないしなぁ…。」「払ってやれよ…。トードのカミさん、ゾンビ共に殺られちまって…現在でもこの街の何処かを彷徨ってるらしいぜ…。気の毒にな…。」
「…そうだな、じゃあ今度………。」
(……せ………。)
「お…おい、何か聞こえなかったか?」
「…さあ?…気のせいだろ?」
「そ…そうか…。」
「…ったく、ビビらせようたって無駄だぜ?」
(…………殺せ…。)
「…今度は聞こえただろ!」
「聞こえねぇよ!どうしちまったんだよ、お前!?」
(……殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ…!)
「うわあぁぁ!なんで、アレが聞こえないんだよっ!!」
「おい!?落ち着けって!アレってなんの事だっ!?」
「…お…お前は誰だっ!ジョセフを何処にやった!?」
「何、言ってんだマーヴィン!?俺がジョセフだろうが!」
(…殺せっっ!!!…)
「バ…バカッ!!銃を下ろせ!」
「じ…じ じょ…ふを返… せ。」
「や…やめ……!!」
…ダダダダッ!!!
乾いた銃声が、夜の暗闇に響き渡る…。
「…に…にせ もの…みんな… 殺さ…な きゃ。 ウヘッ…ウヘヘ フフフ…。」
彼はゆっくりとドアノブに手を掛け、刑務所内【住居エリア】に足を踏み入れようとしていた…。
狂気は解き放たれた…!
続く
>>598 24さん、お久しぶりです!(といってもリアルタイムでは見てはいないんですが(><;))
実は私、マトメをした者なんですが、勝手にマトメたりりしてスイマセン!
なんか急かしてしまったみたいで・・・m(_ _)m
お好きなペースでお書きになってください(^-^)
>>599 ついに動き出しましたね!
どうやら4の後の話みたいですね。
4プレイ中の俺は興味津々です(^-^)
でも、4にハマってて続きが書けない(笑)
―再び、刑務所内【所長室】―
ビィーッ!ビィーッ!!
所内の異常を知らせるブザー音が鳴り響く!
「…住居エリアに非常事態宣言が発令されました…。繰り返します、住居エリアに非常事態宣言が……。」
淡々としたアナウンスが、幾度となく繰り返される。
一瞬にして、緊迫した空気を一同を包む。
突然の出来事に、ヴァネッサはデスクに手を着き、辺りを見回しながら声を上げる。
「何が起きたの!?…リカルド!」
「…ヴァネッサ、住居エリアにて異常が発生した模様です。…すぐに、モニター致します。」
事態の深刻さとは裏腹な、リカルドの機械的な口調は決して耳障りの良いものではなかった…。
部屋一面の液晶パネルに映し出されたのは…。
「おいおい!これはどういう事だよ!?」
ロベルトはモニターを見て驚愕した!
そこには、フロアに横たわる数体の一般人と思われる射殺体が映し出されたのだ…。
被害者達に動きは無く既に絶命している様だ。
鮮血に染まる廊下のおびただしい血痕が、事態の深刻さを伺わせる。
カメラは上方にあるらしく、死体達を見下ろす角度で撮影している。
「…誰が一体…こんな事を…!」
凄惨な光景を目の当たりにし、口を押さえ嗚咽するヴァネッサ。
そして、カメラモニターが、序々に上部方向を映し出すと…。
「…何かいるぞ。」
ハンクが指し示す方に、視線を移すとソファがある。その後方、影になって確認できないが人影の様な物体が蠢いている。
「…リカルド、ズームしてちょうだい…!」
すると、少しづつ人影の全貌が鮮明になる…。
ハンクはモニターを凝視し、
「やはり、人間だな…。ライフルを所持してるぞ…、こいつは…。」
銃を所持している事と、その風貌から衛兵だと見て取れた。
彼はカメラに背を向け、ソファの影にしゃがみ込んで、一心不乱に何かをしている…。
続く
>>601 遂に非常事態が発生しましたね。マーヴィンはいつの間に感染してたんでしょうかね。
そしてトニーニョ達の安否も気になる。
603 :
22:2006/02/01(水) 04:39:37 ID:???
久しぶりにカキコ。
しばらく来ないうちに面白そうな作品が来てるな。U.B.S.Sさんの作品は久しぶりに秀作だな。
もしかするとこのスレを救う作品になるかもな。
sagaってわかっててわざとやってるんですか?
605 :
グリマー:2006/02/01(水) 19:18:35 ID:SSAHZKD2
>>586の続き
ラクーンシティ消滅から2年後
ドイツ ベルリン郊外
トルルルル、トルルルル、あるアパルトマンに電話がかかってきた。
「はい、はい 今でます。」ベッドから身長190cmぐらいの男が受話器をとった。
「はい、グリマーです。」
「グリマーかせっかくの休みだがこっちにきてくれ、話したいことがある」
「わかりました。メスナー編集長」
グリマーはスーツに着替えてアパルトマンを出た。
「こいつ…、こんな場所で何をやってんだ?」
ロベルトはモニターを凝視するが、角度が悪く衛兵が何をしているかまでは確認できない。
しかし、脇目も振らずに彼は依然として動こうとはしない。
「ヴァネッサ…、『デルタ・1』が現場に向かっている模様です。」
リカルドの報告を受けるヴァネッサ。
モニターには、廊下を走り抜ける、幾人かの武装した兵士達が映し出された。
「…こちら、『デルタ・1』。ヴァネッサ、聞こえているか?」
無線を通じて、野太い男の声が聞こえてくる。
「…ええ、聞こえてるわ。」
「…ったく、せっかくの非番が台無しだぜ…。」
「そうも言ってられないわよ、トード…。ターゲットは居住エリアでライフルによって無差別に殺戮を行なっているわ…。」
モニターの兵士達は、階段を駆け降りて行く。
その内の一人が喉に手を当て話している、彼が恐らくトードなのだろう。
体躯は平均的な、金髪の若い白人男性だ。
「…そりゃ、また物騒な話だな。ところで、現場の状況はどうだ?」
「現場は現在、膠着状態…。ターゲットに動きは見られないわ…。」
「…OK!とにかく行くだけ行ってみるか…。まもなく、現場の居住エリアだ!…回線ラインは引き続き、維持したままで頼む。」
「…気を付けて。頼んだわよ、トード…。」
「美人の頼みとあっちゃあ、断れねぇなぁ!…その代わり、後で一杯付き合ってくれよな。」
兵士達と共に、居住エリアと監視エリアを隔てるゲートを開ける、トード。
すると、彼はカメラモニターに向かって、軽く微笑み手を振ってみせた…。
続く
―刑務所内、【居住エリアゲート前】―
カメラモニターに向かって、軽く手を振るトード。
カードキーで施錠を解除し、居住エリアに足を踏み入れる『デルタ・1』。
「逃げ遅れた住民の保護を優先しろ!そして、ターゲットの駆除…これを迅速に行なう事…!」
トードは兵士達に指示を出す。
壁面に身を潜めながら、ジリジリと現場へと歩を進める部隊。
「まもなく、現場の喫茶フロアよ…。」
インカムからヴァネッサの声が聞こえる。
隊員達に、曲がり角の向こう側が目的地だという事をジェスチャーで伝令するトード。
まず、自分の両目を右手で指差し、続けて二人の隊員を指差して、彼等が先行して索敵をするように伝える。
…ザクッ…ザク…。
得体の知れない怪音が、曲がり角の向こうにある喫茶フロアから聞こえてくる。兵隊二人は息を潜め、角の向こう側の様子を恐る恐る伺う。
…ジョリ…ジョリッ…!…ベリッ…ベリベリッ!
怪音は鳴り止む事無く、フロアから聞こえてくる。
二人の兵隊は意を決して、銃を構え角から飛び出す。だが、フロアには人は残っておらず、破壊された椅子や倒されたテーブルが散乱していた。
そして、床にはおびただしい血痕と多数の屍が横たわっている…!
問題の怪音は、依然としてフロア奥のソファの影から聞こえてくる…。
(…クリア!)
先行した二人の隊員は、ジェスチャーによって他の隊員にそう伝えた。
無人のフロアにはいつもの様な喧騒は無く。
有るのは、口聞かぬ屍と化した無数の住人達だけだった…。
モゾモゾと蠢く、ソファの向こうの人影を警戒しながら、素早くフロアに足を踏み入れる、デルタ・1。
続く
…ガタンッ!
不覚にもつまづいて、足元に転がる椅子を蹴ってしまい物音を起ててしまう隊員!
(…しまった!)
兵隊達は立ち止まり、一斉に自動小銃をターゲットの居た方向に向ける!
人影は物音に気付いたのか、怪音を起てるのを止めてしまう。
すると、人影はゆっくりとこちらに背を向けたまま、立ち上がる…。
ソファの向こうの、血塗れのコンバットスーツに身を包んだ衛兵は、緩慢な動きでこちらに振り向く…。
「…なんてこった!」
兵士達に戦慄がはしる!
衛兵のその姿は誰も予想だにしないほど、想像を絶するものだった!
なぜなら、衛兵のその顔には、虐殺の被害者と思しき『顔の皮膚』をキレイに削ぎ取り、仮面の様に被っていたのだ…!
そう、あの怪音の正体は被害者の顔の皮膚を剥ぐ音だった…。
「…『レザーフェイス』…!!」
隊員の誰かが思わず、そう声を洩らした…。
呆気にとられ茫然自失の隊員達。
トードは正気を取り戻し、隊員達に檄を飛ばす!
「おいっ!ボーッとするなっ!…構えろっ!」
その言葉に我に返り、一斉に銃をレザーフェイスに向ける隊員達!
レザーフェイスは相手の出方を伺うように、こちらを見ながらジワリジワリと歩き始める。
「…フゥーッ!…フッ!フゥーッ!」
レザーフェイスの荒々しい呼吸音が、一層不気味さを引き立たせた。
彼は戦う算段を決めているかの様に、デルタ・1の隊員達の姿を嘗めるように見ている。
「トード、アイツは正気じゃねぇ!…射っちまおうぜ!」
トードに対し、隊員の一人が怯えともとれる言葉を上げる。
「…射…っ…!」
トリガーに手を掛け、発砲許可を隊員に促そうとしたその瞬間だった…!
「…と ーど…。と…ど… 。」
(…今、俺の名前を!?)
レザーフェイスが不意に言葉らしき物を発し、しかもそれが自分の名の様だったのだ…!
続く
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
611 :
グリマー:2006/02/02(木) 11:31:01 ID:u9OGNDhn
>>605の続き
日曜のベルリン市街を今にもつかまりそうなスピードで車が走っている
そして車はあるビルディングの前でとまった。そのビルは新聞社だった。
「日曜なのに何で呼ばれるんだ。」と車から降りたグリマーが言った。
そして、ビルディングの自動ドアが開きグリマーはエレベーターに乗り10階に行った。
そして10階に着いて社会部のドアを開いた。ドアの前には編集長が立っていた。
「おはよう、急に呼び出してすまない、今日君を呼んだのは君にアメリカのある町に行ってもらいたい」
「なぜ私がほかのものを行かせればいいだろう」とグリマーが言った。
「君は元シュタージ(旧東ドイツ秘密警察)だろ」編集長が言うとグリマーの表情が変わった。
「なぜそれを」と問い掛けたら編集長は「私も東ドイツのジャーナリストだ君の正体ぐらい知ってる」と言った。
「早く用件を言え」とグリマーが言った。
「すまない、用件はアンブレラについての取材だ。君もアンブレラは知っているな?」
「はい、知っていますが何か」グリマーがたずねた。「私の友人が会社を破滅させる秘密を持っているそれについての取材だ。」
と編集長は言った。
「わかりました。」と返答した。
「ありがとうで出発は3日後だ今日の用件はそれだけだ。もう帰っていいぞ」
「では、」といって部屋を出て車に乗り家に帰って行った。
↑??
>>611 突っ込み所満載なんだが。
もしかして新手の荒らしなのか?
多分そうじゃないか
615 :
グリマー:2006/02/02(木) 16:55:03 ID:u9OGNDhn
>>615 まずはメール欄に半角小文字で
「sage」
と入れた方がいいですよб(><*)
>「なぜ私が他のものをいかせればいいだろう」
なんか妙に早口・・・
「・・・なぜ私が?他の者を行かせればいいでしょう?」
みたいな感じにならないかな。
釣りなのかも知らんが、あえて真面目に書くと・・・
まずグリマーの口調がバラバラ。
編集長に対して
「早く用件を言え」
と命令口調だと思ったら
「はい、知っています」
「わかりました」
と急に丁寧な言葉遣いになってる。グリマーは編集長より上の立場の人間なのか、
それとも下なのか、書き方に一貫性がないため彼らの関係がさっぱり見えてこない。
また、グリマーは
「日曜なのに何で呼ばれるんだ」
と怒っている。
それなのに、わざわざ呼び出しておいて用件はと言えば電話でも済むような内容だった。
その上、編集長に
「もう帰っていいぞ」
と、用事は済んだからさっさと消えろと言わんばかりの扱いを受けているのに、グリマーは
まったく怒る様子もない。それどころかまるでロボットのように素直に家に帰ってる。
これらのことが災いして、登場人物が感情のある血の通った人間だという感触がまったく
伝わってこない。まぁ、こんなのは読んで誰もが感じることだと思うが。
これでは読み手に興味を持ってもらうのは難しいのでは?
まぁ、内容以前に句読点の使い方とか問題ありすぎだがな。
発砲を躊躇うトード。
「…奴は俺を知る者なのか!?」
思わず、彼の指がトリガーから離れてしまう。
その間にもレザーフェイスはにじり寄って来る!
「おい!トード、何をしてる!関係ねぇだろ、撃っちまおうぜ!」
躊躇するトードに苛立ちをみせる隊員達。
そう…、彼を知る者だろうが知らざる者だろうが、レザーフェイス…彼は大量虐殺者なのだ。
それは、揺るぎない事実…。トードも頭ではそれを理解していた。しかし、彼は恐かった…。最愛の妻を失った彼は、自分が知る者の死をこれ以上、目にしたくはなかったのだ…!
「…ウヘッヘヘッ… フフッ…。」
狂気じみた笑い声ともとれるレザーフェイスの奇声が、トードの決心を確固たるものにさせた!
「(やはり…気のせいか…。)…全員構えっっ!」
トードの指揮と同時にデルタ・1隊員の全ての銃がレザーフェイスに照準を合わせる!
「…と ど…。と……ド。たすたす …てけて …。 おお…オ… レ、…まぁ… ヴぃ んん〜。」覚束ない足取りのレザーフェイスが、またも予想外の言葉をトードに投げ掛ける。
「…お…お前、マーヴィンか!?マーヴィンなんだな?意識があるのか!?」
銃を下ろし、必死に問い掛けるトード。
「ぉ …オ…レ れれ…。」
反応を示すレザーフェイス。
「発砲中止っ!…俺が彼の様子を見る!」
トードは隊員達を制止し、レザーフェイスに歩み寄る。
「お…おいっ!大丈夫かよ、トード!?」
「彼は助けを求めてるんだ!このまま、放っておけるかっ!」
混乱するデルタ・1。
「俺だ…、マーヴィン。トードだ…解るか?」
「とトト…ー ど 。」
トードに向かって、そう言いながら衰弱したかの様にその場に崩れ落ちるレザーフェイス。
「…と …ド。ぁアア …あ。」
弱々しい途切れ途切れのマーヴィンの言葉。
彼の肩を抱え込み、トードは言い聞かせる。
「大丈夫さ…、意識がありゃあ治療だって出来る…!…お前にゃ、カードのツケだって貸してんだ!こんな所でくたばるんじゃねぇ!」
肩を貸しながら、衰弱した彼の体を引きずり連れていく。
離れた距離にいる隊員達に、親指を挙げ無事を知らせるトード。
その瞬間…!!
「………………バァ か……。」
続く
…ブチッ!…ブシューッ!!
鮮血の飛沫が辺りを紅く染める…。
トード、彼はマーヴィン…いや、レザーフェイスにより無放備の喉元の頸動脈を食い千切られた…。
「…あ…あああっ…。」
声にならない悲鳴を上げながら力なくトードは膝を着く。
際限なく溢れ出る血液を止めるべく、彼は首元に手を当てるが意味を為してはいなかった…。
「…フヘッ…へヘ… !…クケックケッ…。」
まるで、その姿を滑稽な物を見て嘲笑うかのように、彼の傍らで身体を揺らすレザーフェイス。
あまりの出来事に、呆気にとられ言葉を失う隊員達…。
「…う…撃てぇぇっ!」
誰かのその言葉に口火を切ったかのように、一斉にレザーフェイスに向けて無数の銃弾が放たれる!
…ダダダダダッ!…ダダダダッ!!
しかし、彼等がトリガーを弾くよりも早く、レザーフェイスは隊員達との距離を詰めてしまう!
「…うわぁ!うわぁあーっ!!」
断末魔の叫びを上げながら銃を乱射する隊員、彼は一瞬にしてその首をねじ切られてしまった!
「…フヘッ…ヘヘヘ ヘッ …!」
まるで、虐殺を愉しむかのようなレザーフェイス…!その恐ろしい仮面の下は、一体どんな表情なのか…。
「…デルタ・1!撤退よ!!態勢を立て直すのよっ!」
無線を通じ、各隊員のインカムにヴァネッサの声が響く!
…ダダダダダッ!!
隊員達はレザーフェイスを敬遠する為に銃を向け、発砲するが銃を向けた瞬間、彼はもう既にそこには居ないのだ!
未だ遭遇したことの無い驚異の瞬発力…!
「なんて素早さだ…!まずいぞ、全滅させられちまうっ!」
「…に…逃げろぉお!!」蜘蛛の子を散らす様に、逃げ出す隊員達…。
だが、レザーフェイスが自分の『玩具』を手放す筈は無かった…!
続く
>>611 これは山田悠介(リアル鬼ごっこ他)以来の天才が現れたかもしれんね!
ていうか文章自体が不気味。作者は既にウィルスにやられてるのかも分からんね。
623 :
グリマー:2006/02/03(金) 09:41:29 ID:jxakdS1u
>>618 そうですか。なんで自分は文章力がないんだ。
625 :
グリマー:2006/02/03(金) 10:20:24 ID:jxakdS1u
626 :
30:2006/02/03(金) 20:17:54 ID:???
塩辛い海水が飛沫となって顔にかかる。夜明けの微妙なグラデーションは次第に
はっきりとした青色に変わり、すっかり明るくなった空は抜けるように高い。
エイダが用意したジェットスキーは快調にスピードを維持して疾走している。
だが、タンクの燃料もそう長いこと持つ訳ではなさそうだ。
俺は無線でハニガンに話しかける。
「合流ポイントを指示してくれ」
「そのまま南東に5キロほど行くと港町があるわ。迎えのヘリがすでに待機中よ」
ハニガンのきびきびとした声が心地よく響く。
昨日の朝、村に踏み入ったのがもう大昔のようだ。一晩の間に経験したミッションは、
普通の人間なら丸々一生分以上のストレスを凝縮したような過酷なものだった。
サポートしてくれた彼女の声も、今では長年聞き慣れたような親しみを感じる。
「確認した。サポート感謝する」
今までの憂鬱な暗い空が嘘のように、雲ひとつない快晴の青空。上だけ見ていると
まるでリゾート地にでも来たみたいだ。
俺は遠くに見えてきた港を目指してスロットルを全開にした。
背中のアシュリーは虚脱状態のようにぐったりして口をきかない。張りつめていた
緊張が一気に解けてどっと疲れが出たのだろう。
港には大勢の人が見える。何かイベントでもやっているのだろうか。
あんなところに鉢合わせするのはゴメンだな。そう思って接岸場所を探したのだが、
あまり広い港ではない様子で、ちょうど群衆の詰めかけている場所しか上陸できる
ポイントはなさそうだった。
俺は渋々その桟橋に接岸すると、アシュリーの手を取って上陸した。
「ケネディさん!、エージェントケネディさんですね!」
いきなり名前を叫ばれて驚いた俺は振り返った。
すると目の前で閃光が爆発し、思わず顔を手で覆う。
閃光手榴弾か!?
そう思ってブラックテイルを構え、応戦体勢を整える。
だが、そこにはカメラを構えた報道陣らしき群衆がひしめいていた。
彼らのフラッシュが永遠に続くかと思われるほど繰り返し繰り返し瞬いている。
これは極秘任務のはずだ。なぜマスコミが知っている?
あっけにとられた俺はただ呆然と立ちつくしていた。
627 :
30:2006/02/03(金) 20:19:14 ID:???
「お帰りなさい!どうですか、ご感想は?」
リポーターらしき男性がマイクを俺に突きつけた。
状況が正確に把握できていない以上、何もしゃべる訳には行かない。
俺は慎重に言葉を選んで口を開いた。
「感想?感想って何のだ」
リポーターはみんなわかってますよと言わんばかりの笑みを放った。
「さすがは超一流の合衆国エージェント!簡単にはしゃべってくれませんね。
でもいいんですよ、もう隠密行動は終わったんですから!」
俺は疲労を感じてイライラしてきた。アシュリーの手を掴むと群衆をかき分けて
歩き始めた。カメラは執拗に俺を追いかけてくる。
「あっ、あーっ、ケネディさん、ケネディさん、待ってください!」
しつこいな。あきれたことにこいつは俺の肩をつかんで引き戻そうとする。
さすがに手を触れられて体が反応した。振り向きざまにリーポーターの胸ぐらを
掴むと眉間にブラックテイルの銃口をぴたりと当てて黙って目を睨む。
「あ、いや、その・・・
で、でも、本物のエージェントさんが本気で信じたのなら、見事だったってこと
でしょ?」
「何だと?」
「で、ですから・・・ロスイルミナドスパークのプレビューショウのことですよ」
「・・・ロスイルミナドス・・・パーク?」
パーク・・・パークって何だ?
こいつは一体何を言ってるんだ?
俺は軽い目眩を覚えた。
「あれ、まだ説明されていませんでしたか?」
リポーターはしまったという表情を露わにして後ろのクルーを振り返り、何やら
言葉を交わしている。
628 :
30:2006/02/03(金) 20:20:11 ID:???
「これは失礼しました。簡単に言うとですね、あなたは我が国最大の新テーマパーク、
ロスイルミナドスパークのコケラ落としのゲストとして選ばれたんですよ。
合衆国エージェントというプロフェッショナルな方にまず体験していただいて、
このテーマパークの凄さを実感していただく。そのため、あなたご自身には事前に
このことは伏せられていました」
「テーマパーク!?」
「ですから、パーク内であなたが体験なさったことはすべてショウだった訳です。
そのご様子ではスタッフ一同かなり迫真の演技だったということですね?」
ちょっと待て、この命懸けのオペレーションが芝居だったと言うのか!?
そんなバカな!!
俺の頭は混乱してきた。
「あっ、ほら、こちらにスタッフの方が・・・」
リポーターの指さす方に視線を向けると
「サラザール!!」
「おやおやミスターケネディ、何をそんなに怖い顔をしてるんですか?
ははぁ、まだこれがお芝居だったってことが納得できないのですね」
サラザールのヤツ、妙に顔に赤みがさして肌がつやつやしているじゃないか。
まるでガザガサの肌はメイクだったとでも言うような・・・
「やれやれ、信じないのならほら、彼もいますよ」
「よっ、相棒!」
ベレー帽の代わりにロスイルミナドスパークのロゴが入ったキャップをかぶった
筋肉質の巨体がニコニコ笑いながら手を振っている。
629 :
30:2006/02/03(金) 20:21:31 ID:???
「クラウザー!!」
「すまんな友よ。オレは2年前の事故で引退した後、役者に転向したんだ。
だが、このツラだからな。役者でございますなんて恥ずかしくてオマエには黙って
いたんだよ。
で、どうだった?オレの演技は。なかなか大したものだっただろ?」
虚ろな目で周囲を見回す俺が見たものは、俺自身の行動をすべて否定するもの
ばかりだった。
ルイスと肩を組んだ見知らぬ男の声が聞こえる。
「いい店があるんだ」
あれがマイクか。
その向こうにはリヘナラドールがずらっと整列している。背中のチャックを開けて
出てきたのはニッポンの自動車メーカーが開発した二足歩行ロボットだった。
村人たちと教団の連中が血糊を拭きながら談笑している。
素顔のチェンソー姉妹はずいぶんかわいらしい顔をしているじゃないか。
ガハハと笑いながら誰かが背中にぶつかって来たと思ったら、俺に缶ビールを渡して
去っていった。ガトリング野郎だ。
あっちの長身の男は村長か。付け髭を外してTシャツ姿ではまったくわからん。
足に怪我のメイクをした犬が、バタバタと暴れる汚い袋をくわえて振り回している。
「レオン」
すっかり自嘲気味になって半笑い状態の顔を向けた先には、エイダが花束をたくさん
抱えて立っていた。
「君もか・・・」
笑顔で近付いてきたエイダが真顔になった。
「すまなかったわ。あたしもあなたに『目的を話してくれ』と言われたときは
さすがに良心が痛んだわ。でも、悪く思わないで。これもビジネスよ」
そう言ってエイダはファンらしき連中の渦の中に吸い込まれていった。
630 :
30:2006/02/03(金) 20:22:40 ID:???
「・・・ごめんなさい」
横で別の声が聞こえた。
アシュリー。そうか君も役者だったんだな。
そう思ったがもうどうでもよくなって黙っていた。
「あたし、言おうと思ったの。何度も。こんなのひどいって・・・でも」
「アシュリーちゃんっ!」
いきなりやかましい声が響いたかと思うと、特殊メイクをまだ半分も落としていない
醜い顔のサドラーが陽気にまくしたてた。
「アシュリーちゃんは今大注目の有望新人女優なの。この仕事をステップに一躍
世界に売り出すのよね。あんたもいつまでもぼーっとしてないでしっかりしなさいよ」
こいつ、オカマだったのか?
「さぁさぁ、あっちで記者さんたちがお待ちかねなんだから」
そう言うサドラーに手を引かれて、アシュリーは辛そうに俺を見ながら歩み去った。
そうか・・・みんなそうだったのか。
では、俺のしてきたことは何だったんだ?
たかがテーマパークのアトラクションを相手に必死になってもがいていたとは・・・
自分のサバイバル能力で死地を脱して来たことを誇りに思っていたなんてな。
超一流のエージェント?ただのお笑いだ!!
落胆し、うなだれた俺の肩にそっと手を置く者がいた。
「ストレンジャー・・・」
「ああ、あんたか。
あんたの演技も見事だったぜ。あの武器を扱う手つきはとても芝居とは思えなかった」
631 :
30:2006/02/03(金) 20:24:02 ID:???
「何を言ってるんだストレンジャー?
夜明けが近い。今のうちに行動を開始した方がいいぞ」
辺りの空気が急にひんやりと冷たく感じられた。
さっきまでの陽気な青空はなくなり、暗い雲が低くたれこめた陰鬱な空が目に入る。
建設途中の鉄骨が得体の知れない生き物の骨格のように空に聳え、それを見上げる俺は
その側の岩場に腰を下ろしていた。横には疲れ切って寝息を立てるアシュリー・・・
そうだ
アシュリーの体力に配慮して一時間だけここで休憩することにしたのだった。
いつの間にか俺も眠ってしまったらしい。武器商人に起こされるまで呑気に夢を見て
いたと言う訳か。俺としたことが迂闊だった。
「疲れているなストレンジャー。うなされていたぞ」
「ああ、厭な夢を見た」
悪夢。
そう、例えプラーガが俺の頭を吹っ飛ばして現れる夢だったとしても、今の夢に
比べれば幸せなものだ。俺自身の存在意義が否定され、命懸けでやってきたことが
嘲笑されるのは死ぬより辛い。
俺はそっとアシュリーの肩を揺すった。
「アシュリー、そろそろ行くぞ」
欲望と殺戮に満ちたこの世界では俺の能力が必要とされている。
だが本当にそれでいいのか・・・
あの夢のように、この事件がテーマパークのアトラクションだったとしたら?
少なくとも一人も死人が出ることはなかったはずだ。
確かにそうかも知れない。そうかも知れないが・・・
いや、今そんなことを思い悩んでいては生きて帰ることができない。
俺は頭を振って任務遂行に関わることのみに神経を集中した。
東の空がぼんやりと白みはじめている。
辺りがすっかり明るくなる頃にはすべて決着がついているはずだ。
そして任務を終えたとき、俺の前にはどんな現実が待っているのだろうか。
E N D
ストレィンジャー!
リアルタイム見れるとはすんごいラッキーだぜw
クラウザーに関しては、ちょっとレオンの願望が入っていたんじゃないか
とか思うなぁ。
レオンの微妙な気持ちの揺れ動きやら、配役が読み応えありました
30さん
乙ですб(><*)
「ストレンジャー?」ってw
ギャグ+シリアス面白いです(^-^)
チラ裏
4結構長いなぁー。
クラウザーのムービーで三回も死んだ・・・。
>>30さん
・・・・・・・やられた、やられましたよ。
夢オチとは考えられなかったぜストレンジャー!!
30さんにしては珍しくギャグか、と思っていましたが、まさか最後でこう来るとは・・・。
村長やリヘナラドール始め、敵キャラもいい味出してましたね。
自分も4の小説書いててたんですが・・・投稿しづらいなぁ(笑
>634
Ashley:"Comeoon! Tell me."
「…く…来るなっ!うわぁあぁーっ!!」
無我夢中でライフルを乱射する最後の隊員、彼の必死の抵抗も虚しく、レザーフェイスは一瞬にして彼の目前に迫る!
「…フシュー。フシュー…シュルルル…。」
血生臭い仮面の匂いが鼻を突く…その距離、数センチ…!
仮面の下の眼は笑っているようだ…。彼をどうやって、殺してやろうかと迷っているかの様に…。
「…た…助け…!!」
命乞いを懇願する声も擦れてしまう恐怖…!
脚は震え、鼓動は高鳴る。数秒後に必ず訪れるであろう死…。その死が彼のすぐそこまで訪れ、ドアをノックしている…。
眼を見開くレザーフェイス…!
「…ハァーッ!!」
彼の首に、レザーフェイスがゆっくりと牙を剥く!
「…おい、化け物っ!!」不意に後方から男の声が響く!フロアの入り口に立つ、一人の男…。
「…クリス!!」
モニターに映るその姿を見て、身を乗り出しロベルトが叫ぶ。
「 …ウヘッ!ヘヘッ…フフ…。」
レザーフェイスは、隊員にトドメを刺すのを止めて、クリスを見つけて喜ぶかの様に奇声を上げ身体を揺らす。
態勢を低く構え手招きをしながら、
「そんなに遊びたきゃ、俺が遊んでやるっ!」
とクリス。
…パチ…パチパチッ!
「 …ヘヘッ!ウォ ホ…!!」
その言葉を聞いて、喜びの奇声を上げ手を叩く!
クリスの左手には、長身の布に包まれた何かを携えている…。
クリスに獣の様に襲い掛かるレザーフェイス!
…そして、クリスと交錯する!
…ザシュッ!!
「フヘッ! …へ…ヘッ …………ヘッ?」
レザーフェイスの胴に薄らと滲む血液…。そして、彼の胴体は序々に二つに裂ける…。
「クェッ!? …ケ… フヘッ… ク。」
裂ける胴を必死に手で押さえ、自らに訪れる死を否定する…しかし、無常にも彼の身体は二つに裂けて、ゆっくりと崩れ落ちた…。
…ドサッ!
続く
クリスの右手には血に濡れた、長身の剣が握られていた。
彼は動かなくなったレザーフェイスの骸を見下ろす。
「…ふぅ、コイツが無けりゃあヤバかったな…。」
そう言いながら、剣を振り血を飛ばし刄を鞘に納めるクリス。
「ス…スゲェ、切れ味のソードだ…!」
モニターを見つめ、感嘆するロベルト。
ヴァネッサは息を飲んだ…。
「あれは…『オボロヅキ』…。」
ハンクはモニターから、彼女に視線を移し問い掛ける。
「『オボロヅキ』…?…見たところ、あれは東洋の『サムライソード』のようだったが?」
「そう、あれは『サムライソード』…“刀”をベースに開発した超振動ブレード…。刀身には特殊鋼を使い桁外れの強度を持たせ、切れ味は鋼をも切り裂く事ができる。…現代の科学で考え得る限り、最強の刄よ…。」
モニター内のクリスを見つめたまま、説明するヴァネッサ。
続く
オボロヅキTueeeeeeeee!!!
639 :
30:2006/02/04(土) 09:47:40 ID:???
30です。感想ありがとうございました。
ところで、私のギコナビによるとこのスレもついに400KBを超えて現在424KB。
512KBに達すると書き込みができなくなるそうですので、残すところ80KBちょっと。
住人のみなさんが迷子にならないように、そろそろ次スレを立てておいてはどうかと
思うのですが、いかがでしょう。
それから、634さん、投稿しづらいなんて言わずにぜひアップ待ってますよ。
>>639 では自分が建てましょう!
ただ、タイトルは何にします?自分いいタイトルが浮かばないので・・・・・
バイオハザード
哀・絶章
【書き手】 【募集中】
【ナイフ】【ロケラン】
あと、このスレは1000行かずに一杯になるって事情はテンプレに入れといた方がいいんじゃない?
sageを知らんやつが立てて大丈夫なのか?
不安だ。
【待て!】【泣けるぜ】
30さんとU.B.S.Sさんの小説は本当に面白いなぁ
良いスレだぜ。
646 :
グリマー:2006/02/04(土) 16:31:45 ID:B9EEhaky
ちょっと聞きたいのですが?小説をうまく書く方法などはありませんかね〜(もしないのならいいです)
>>646 本をもう少し読んだ方がよろしいのでは?
あとメール欄に
[sage]は入れた方が・・・(´・_・`)
>>639 スレって514KBに達したらあとはもう落ちていくしかないってことですか?
変なこと聞いてスマセンm(_ _)m
>>647 2ちゃんの仕組みにはあまり詳しくないのでよく分かりませんが、多分その通りだと思います。
書き込みできなくなるので、1000まで書き込んでしまったスレと同様の扱いになるのではないかと。
>>648 レスどうも!
ありがとうございました(^-^)
バイオ4クリアしたので続き書こうかなと思ったのですが次スレに書くことにします。
どうでもいいですけど
514KB→512KBでした
(^^;;
もう、ココには書き込まない方が良いんですか?
よかったら、教えて頂きたいんですが…。
いや、まだ大丈夫(なはず)ですよ。
しかし640さんは立てないんでしょうか・・・
とりあえずスレタイ案はどれだ?
出来れば俺が立てる
【ゾンビ】【ガナード】
みたいなシンプルでいんじゃないですか?
立てる人に選ぶ権利があります。
>>643 とりあえずそれには同意。書いてある方が新たに来た人に混乱が起きず親切。
>>657 乙でした!
新スレが立ったので、このままここに書き込んで行って
一杯になったら次に移行いたしましょう。
U.B.S.S.さん、続きお待ちしてますよ〜
660 :
グリマー:2006/02/04(土) 20:05:13 ID:B9EEhaky
>>647 メール欄に「sage」を入れるとはどのような意味ですか?
何だ小学生か
自分で努力する事を知らないんですね
恐怖から解放されてその場にへたれ込む、デルタ・1隊の唯一の生存者…。
その彼の肩をクリスは力強く抱え上げる。
「しっかりしろ!…怪我は無いか?」
彼は少し残る恐怖の余韻をクリスに語る。
「す…すまない…、本当に恐ろしかった…!撃っても撃っても、ヤツは向かって来た…。」
「ああ…、俺達は運が良かった…。たまたま、“コイツ”が手元にあったからな…。」
そう言いながら左手に持つ『オボロヅキ』に視線を落とす。
オボロヅキの鞘には、美しい月を型どった宝飾が施されている。それはまるで、何世紀も昔の骨董品の様な威厳さえ感じさせた。
「…クリス、聞こえるかしら?」
館内のスピーカーからヴァネッサの声が響く。
すると、クリスは付近の天井に設置されたカメラに向かい軽く手を挙げ、合図を送る。
「今から、そっちに医療班を送るわ…。でも、…その前に、教えて欲しいの…。トードは…トードは無事…?」
彼女は一縷の希望に縋るように、弱々しい口調で問い掛ける。
すると、クリスはカメラに向かって、一つ頷き肩を貸していた隊員を床に座らせる。
「もうすぐ、医療班が来るはずだ…。ここで待つんだ。…トードは何処にいる?」
そう聞かれた隊員は、少し離れた距離にある、横たわったまま身動きしない一人の男を指差す。
続く
このスレではメール欄にsageと記入して書き込むのが暗黙のルールになっています。
意味はぐぐって調べてください。ちなみに全角や大文字ではダメです。sagaもダメです。
>>660 詳しくはわかりません
m(_ _)m
別に、上げることが悪いということではないと思うのですが
[sage]と入れるとスレが板で上下せず、荒らしなどの人達も来にくいし、サーバー(?)に負担がかからないとか。
それに、[sage]てることを怒る人はいないので、基本的に[sage]ることをお勧めします。
>>657 乙です!
場所を確認したクリスは、急いでトードに駆け寄る。
「おい、トード!大丈夫か?」
「…あぁ、見てくれ…まったく……なんてザ…マだ…。」
傷は頸動脈を少し外れてはいるものの、首からは大量の出血が見られる。
虫の息ほどの呼吸を繰り返し、言葉の一つ一つをトードは絞り出す。
「わかった…。もう、喋らなくていい…、もうすぐ医療班が来る筈だ…君は…生きるんだ…。」
「…い…いいんだ…俺はもうじき死ぬ…。俺には…分かる…。…アイツは……マーヴィンは?」
「…マーヴィン?」
トードは少し身体を起こし、離れた場所に転がるマーヴィンの遺体を確認する。「…そうか、死んじまったのか…。…俺は…俺は結局、誰も…救えなかったんだな…。…愛するリタも…マーヴィンも、…部下達も……ゴホッ!…ゴホッ!」
「もういいっ!喋るんじゃないっ!」
「…聞いてくれ…。…俺達は…俺達は…愛する家族や友人達と…幸せに…穏やかに、この街で暮らせれば…それで…良かったんだ…。」
「………………。」
「…なぁ、教えて…くれ…。…どうして…ど…うして…俺達なん…だ……、ゴフッ!!」
吐血を繰り返し、彼はクリスの腕の中で生き絶えてしまった…。
彼は泣いていたのだろうか…。頬には、薄らと一筋の涙が流れ落ちていた…。
二十数年生きた一人の男の短い人生が、ここで終わりを告げたのだ…。
続く
667 :
グリマー:2006/02/04(土) 20:45:25 ID:B9EEhaky
>>667 あんた・・・。
sageかた分からなければ初心者板いって覚えて来てください。
トードの死を見取ったクリスはゆっくりと体を床に下ろし、彼の両目にコインを添えた。
「…それは?」
彼のその行動を見て、腰を掛けたままの隊員が聞いた。
「…三途の川で、使いに渡す為の駄賃さ…。迷わず天国(むこう)に行けるようにな…。」
クリスはそう言いながら、トードの両手を腹部の辺りで組ませた。
まもなくして、医療班がフロアに到着する。
「これは…ひどい…!」
目前に連なる死者の数に絶句する医療スタッフ達…。その凄惨な光景に息を飲みながらも生存者を探し、一体一体の脈を取っていく。
「…クリス、トードは…?」
スピーカーから、ヴァネッサの震える声が聞こえてくる。
すると、無言で俯き加減に首を左右に振るクリス。彼が亡くなったと知らせるには、その単純な動作だけで十分だったのだ…。
「…ああぁ…!そんな…そんなっ!…私が彼等を行かせたから…!」
所長室の壁面モニターの前で自分を責めながら泣き崩れるヴァネッサ。
出会った当初の勝ち気な彼女はそこに無く、現在の彼女はか弱き一人の女性だった…。
「…しっかりして…。君のせいじゃない…。」
ロベルトは彼女を支えて、励ますように呟く。
「…そうだ、君のせいじゃない…。彼等の判断ミスだな…。だいいち、近接戦闘における【CQC】では銃器の類は無力に近い。その点、クリスのサムライソードを使用した点は流石というべきか…。」
彼女の後方で、ハンクは的確な意見を冷たく言い捨てた。
その瞬間、彼女は踵をツカツカと鳴らして、足早にハンクに歩み寄る。
…パンッ!
乾いた音が響く。彼女はハンクの目前に立ち、彼の頬に平手打ちを振りぬいたのだ…!
続く
ガスマスクの上から平手打ちをしているところを想像してしまったw
ヴァネッサの正体はウェスカーで、ハンクの体力一気に1ドットの
瀕死まで想像した俺が通りますよ
「ご…ごめんなさい…!」ハッとして我を取り戻すようにして、ハンクを叩いた手を自分の袂に戻す。
「ああ、気にするな…。」逸らした顔を正面に向き直し、依然として変わらない口調で彼は返した。
「私…ちょっと、外すわね…!」
涙を隠す為だろうか…、彼女はその表情を見せないように部屋から駆け出してしまった。
「なぁ、どうして避けなかったんだい?」
ロベルトはハンクに歩み寄りながら、不思議そうに問い掛けた。
「何がだ?」
ハンクは準備運動の如く、首の関節を伸ばす為に一周ぐるりと軽く回す。
「隊長なら、あんなビンタ避けるくらい造作もない事だろ?」
すると、彼は少しの表情も変えずに、
「あのまま、こんな所で泣かれても話しにならんからな…。」
その彼の応えを聞くと、ロベルトは意外そうな表情を見せながら、
「…隊長…アンタ、意外と優しいんだな…。」
少し関心したように笑う。
…プシューッ!…ウィーン!
「…ヴァネッサは居ないのか?」
扉が開いて姿を見せたのは、先程までモニターの向こうで死闘を演じていたクリスだった…。
走ってきたのだろうか、彼は少し息を乱している。
「…ああ。彼女は今し方、席を外したところだ…。」彼の方に向き直しながら、ハンクが顎で外の方を指し示す。
続く
673 :
256:2006/02/05(日) 00:26:00 ID:???
どうも、256です。
このスレ、あまりにももりあがってるのでちょっと我慢できず・・・
ほんのちょこっとだけ短編を書こうかと思います。
674 :
256:2006/02/05(日) 00:48:41 ID:???
‘暴君’
「・・・被告人ギルバート・アルパー、これより判決を下す。」
1997年7月11日、アメリカのとある裁判所で、全世界が注目する裁判が行われた。
「・・・により、被告人を死刑罰に処する。」
40件を超える殺人、数え切れない婦女暴行、etc・・・
‘暴君’と呼ばれたギルバート・アルパーの死刑判決は誰もが納得した。
しかし、身長190cmを超えるギルバートは、死刑判決が下されても
なにくわぬ顔をして指定場所に立っていた。
そのことにその場にいた見物者達は殺意の目でギルバートを睨んだ。
貴様は、反省すらしてないのか――と。
死刑決行は、1998年9月21日に決定した。
675 :
256:2006/02/05(日) 01:14:19 ID:???
1998年11月。
ギルバートはアメリカの‘第二のアルカトラズ’と呼ばれる刑務所にて、
死刑決行のその日まで監禁されていた。
チェーンソー程度では削れもしない鉄格子に多数の隠し監視カメラ――
どこぞの大泥棒の三代目でなければ絶対に脱走できない場所――
「よぉ、おっさんよぉ・・俺が電気椅子に座れる日はいつだったっけ?」
鉄格子ぞいに、ギルバートは銃を装備し見回りに来ていた監視員にそう言った。
「・・・来年の9月21日だ。」
「ひい、ふう、みい・・・おいおい、あと半年以上もあるじゃんか。
さっさと殺してくれよ。」
監視員の答えに、ギルバートはそう言った。
「駄目だ。貴様は何もかもやりすぎた。そこでじっくり反省しろ。」
「反省、たって、よう・・・ははは。」
笑いながら言うギルバート。
「今まで楽しい人生を送ってきたんだ。いつ死んでも悔いはない、ぜ?」
‘楽しい’とは殺戮や暴行のことである。
「貴様・・・」
睨む警備員。だがギルバートがそんなものにひるむはずがない。
「おっとっと、ちょっと口がすぎたかな?あっはっははは!」
牢獄にひびくギルバートの笑い声。警備員はうんざりしながらそこをあとにした。
676 :
256:2006/02/05(日) 01:15:58 ID:???
↑最初の所、間違えた!
677 :
256:2006/02/05(日) 01:35:19 ID:???
1998年3月、とある事がおこった。
「ギルバート・アルパー・・出ろ。」
突然、牢屋の中にいるギルバートが呼び出されたのだ。
「ん?あれ?もう9月だっけ?やった。」
子供のようにうきうきしながら、寝ていたギルバートはおきあがった。
「いいや・・残念だが、それは違う。来い。」
監視員はそう言いつつギルバートに手錠をかけ、ギルバートを誘導しだした。
回りには、ライフルを構えた見張りが数人いる。
従わないわけにはいかない。
「・・・へい、へい。」
ギルバートはあからさまに嫌そうな顔をして、歩き始めた。
――数分後、ギルバート達は牢獄人達か自由時間にサッカーなどをする広場にたどり着いた。
「え・・?何?」
広場に着いた瞬間、ギルバートは目をまるくした。
無理もない。そこには、絶対にあるハズのないヘリコプターが着地しているのだ。
「何をボサっとしている!早く来い!」
ギルバートはあれよあれよとヘリコプターに乗せられた。
――離陸するヘリコプター。ギルバートはただ呆然とするしか無かった。
おいおい、ちゃんとsageろよ>256
679 :
256:2006/02/05(日) 02:12:55 ID:???
先程まで青空だったのが、オレンジ色がかかってきた。夕方だ。
ギルバートとその監視員・見張りを乗せたヘリはなおも飛行していた。
ギルバートは目隠しのたぐいはされていなかったが、アサルトライフルの銃口がこちらを向いている。
ただ、ぼうっと外の風景を眺めていた。
(山、か。ずいぶん広いな・・)
ついさっき、小さな街を見て以来、ずうっと緑が茂っている。
(ん?あれは・・館?デカイな・・)
緑の中に、巨大な建物がそびえ立っている。さらにその先には――ヘリポートがあった。
(館はともかく・・ヘリポート?まさか、あそこに・・)
ギルバートの思ったとうり、ヘリはスピードを落とす。
そして・・ゆっくりとヘリポートに着地した。
ヘリから降りるギルバート達。例の監視員が先頭に立ち、休まず歩きだした。
ヘリポートの脇にあるエレベーターを使い、地下へ降りていく。
(おいおい、なんだよ、ここ)
エレベーターからおりるとそこは廊下。ただし、所々で機械音が鳴り響いている。
淡々と歩いていくギルバート達。自動ドアを通ると、そこは広間だった。
右の方を見ると、下へ続く梯子がある。
「ついて来い」
監視員がそう言うと、素早く梯子を降りた。
「え?や、俺、両手塞がってんだけど。」
ギルバートが口を開く。が、後ろでアサルトライフルを構えている男の一人が
「GO!」
と脅す。
仕方なくギルバートはゆっくり、ゆっくりと慎重に梯子を降りた。
降りた先は、また廊下であった。しかし今度はまた下へと続く大きめの階段があった。
ギルバートはてっきりそこも通るかと思った。が、監視員はそこのフロアの見えにくい所にある
扉の方へと近づいていった。どうやらミーティングルームらしい。
扉をノックする監視員。中から声がしたかと思うと、監視員は扉をあけ、
そしてギルバート達を連れ中へと入っていった。
その瞬間、室内スピーカーからノイズと共に、低い男の声が聞こえてくる…。
…ガッガガガッ…。
「…見事だな。…『スナッチャー』を一瞬で斬って捨てるとはな…。」
謎の声はまず、クリスに対しての賛辞を送った。
彼の言う…『スナッチャー』、どうやらレザーフェイスの事を指しているらしい。
「…外部電波により、室内スピーカーが何者かにジャックされてます。通信を遮断しますか?」
リカルドが室内の三人に警告を促す。
「…続けさせるんだ。」
ハンクがリカルドに対し、通信を続行する事を要求する。
「貴様…何者だっ!」
姿無き訪問者を威嚇する様にクリスは怒鳴りつける。
「フンッ!安っぽい台詞だ…、いかにも脇役が吐くような台詞…!…まあいい、教えてやろう…。」
謎の声はそう言って間を空けると、自身の正体を明かし始めた…!
「…俺は『クラウザー』!貴様等を狩る男の名前だ…、覚えておけ…!」
声高らかに、名乗りをあげるクラウザー。
「…クラウザー。お前が、このアウトブレイクを仕組んだのか…?」
立ち尽くしたまま、声が聞こえるスピーカーの方に向けて声を掛けるクリス。
すると、クラウザーは彼を小馬鹿にする様に舌を鳴らす。
「…チッチッチ…。それは違うな…クリス。…俺はただ、貴様等の血が見たいだけだ…。陰謀や野望、俺にはそんな事はどうでもいい…!殺しがいのある奴を血祭りに上げる…これが、最高だ…!」
ここまで、口を閉ざしていたハンクが、表情を変えずクラウザーに言い放つ。
「…お前もウィルスに冒されているのか?…随分、知能が落ちているようだが…?」
すると、クラウザーは笑い飛ばすように声を上げる。「…ハッ!貴様がハンクか…。噂は聞いてるぜ…、『死神』と呼ばれているらしいな…。…俺の主人が貴様に興味があるんだとよ…。」
「…なんだ、お前は飼い犬だったのか?俺は、ペットと遊んでる暇は無いんだが…。」
彼の言葉に声を荒げるクラウザー。
「…気に喰わねぇ奴だっ!……まあいい、その主人が貴様等を『オールド・カッスル』に招待したいそうだ…!」
続く
マトメさんのレスを見てたら、UBBSさんの作品が一個抜けてるのに気づいた。
まあ、これだけの作品をマトメたんだから一個くらい抜けてるのも仕方ないな。
過去ログ倉庫もそろそろ更新しないかな。
>681
申し訳ない、今風邪でダウン中なんでもうちょっと待って下さい
>>681 うぅ・・・(;_;)
マジすか(_ _)
確認と報告ありがとございます。
U.B.S.Sさん、すいませんでしたm(_ _)m
まとめさん、気になさらないで下さいm(_ _)m
685 :
256:2006/02/05(日) 04:43:22 ID:???
中に入ると、そこは清潔感に満ちた空間であった。
部屋の中央の会議用の長机の回りに、5人程の白衣を着た男達が座っていた。
その中の一人、サングラスをかけた男がギルバートを見るないなや椅子から立ち上がり、
ギルバートの目の前に近づいた。
「・・やぁ、君がギルバート・アルパー君か。長旅、ご苦労だったね。
私はアルバート・ウェスカー。ここのラボの責任者だ。色々と言いたい事はあるだろうが、
今は我慢してくれ。さて・・」
その男、ウェスカーはギルバートに一方的に話こんだあと、ギルバートの回りにいる監視員達に目を向けた。
「君達もご苦労。後は我々が受け持つ。‘第二のアルカトラズ’に戻ってくれたまえ。」
そう言うと、見張り役の3人が部屋を後にした。そして、
「ま・・せいぜいがんばれよ、ギルバート。」
と言い残し、監視員も部屋を去った。
(おっさん・・?どういうことだよ、おい!)
ようやく事の状況がつかめてきたギルバートは、あからさまに慌てだした。
「おっと・・ギルバート君、なんにせよ、君は今日からここですごすんだ。
さっきも言ったが、我慢してくれ。」
そう言い放つウェスカーの右手には、ハンドガンが握られていた。
‘危険人物’という前置きは消えていないようだ。
「さてと・・慌しくて本当にすまないんだが、早速健康診断を受けてもらおうか。」
と、柔らかい声でウェスカーが言った。だがサングラスをかけたその顔は冷酷さに満ちていた。
プルルルル、ガチャ
「もしもs」
「ウェルカァァーム!!」
「え?!」
「いい武器を求めに来たんだな?色々揃ってるぜ!」
「いや、あの僕相談したい事が…。」
「今のオススメはマグナムリボルバーだ!レヴォリューションなリロードを堪能できるぜ!」
「いやだから、その…。」
「それともハンドキャノンはどうだ?今なら格安だぜ!」
「………じゃあハンドキャノンください。」
「ストレンジャー?ハッハッハッ!ゾウでも倒すつもりか?」
「…あなたが薦めたからなんですけど。」
「他にも買っていかないか?最新のレーザー兵器もあるぜ!」
「!(キュピーン)いいな!それください!」
「ヒッヒッヒ!センキュウ!」
マービン「・・・・・・・・……。」
ジャン&レイモンド(…うわあ、マービンのやつ相当怒ってるぞ…。)
マービン「・・・・・・・・……ま、いいか。アイツ憎めないし。」
ジャン&レイモンド(えええええええっっ!!!??)
「ウェルカーム!!いろいろ揃ってるぜ!何にするかい?」
警官M「そうだな…このRPG7とリモコン式C4爆薬をくれ。」
「ストレンジャー、ストレンジャー、そいつは反則だぜ!」
警官M「代金はこの美術室で見つけた赤い宝石でいいか?」
「ああ、いいぜ!これからも利用してくれよ!カムバックエニータイム」
…某所でこの様なやり取りがあった事は誰も知らない…。
武器商人イイねー
しかしこれだけみんなに気に入られてると5にも登場したりして?
旧バイオで定番だった四次元ボックスみたいに定着・・・しないかな。
プルルルル、ガチャ
「もしもし…僕はマックスって言うんですが…。」
「ンフ。ンー。」
「はい…実は僕のお母さんとお父さんがいつも喧嘩ばかりしてるんです。」
「ヘイ!…ハイゼア〜。」
「なるほど…そういう方法が一番良いかもしれませんね…。」
「イエス。カモーン。」
「…あ、それを気をつけなきゃいけませんね。これからそうしてみます。相談に乗ってくれてありがとうございます。」
「イヤッ、サンクス。」
リタ「…ねえ、アレ向うに通じてるの?」
レイモンド「…さあな。だが相手の反応を見る限りちゃんと通じてるし、大丈夫だろう。」
〜数日後〜
リタ「レイモンド!子供が家出したって親から苦情が来てるわ!」
レイモンド「ちきしょう!あんな棒人間を信用するんじゃなかった!」
689 :
便乗の人:2006/02/05(日) 11:54:49 ID:???
埋めがてら新作を一気に投下してみました。
それにしても自分がマービンを書くとドンドン黒くなっていくような…。
>>687 出て欲しいですよねー。
中東っぽい所が舞台みたいだし、雰囲気に合いそうですよね?
690 :
グリマー:2006/02/05(日) 14:14:05 ID:???
{第2のラクーンシティ}
近日発表
691 :
256:2006/02/05(日) 16:34:37 ID:???
そしてその日から‘地獄’の健康診断が始まった。
手始めにレントゲン・耳鼻検査・排泄物検査等を行い、さらにはバリウム・胃カメラなど
およそ一般人が体験する様々な診断をフルコースで行った。
当然、ギルバートは疲れ果て・・てはいなかった。
一夜にして12人の人間を無差別に撲殺し、さらに14人の女性を連続性的暴行した記録を持つ彼にとって、
この程度はまさしく朝飯前である。
「素晴らしい・・何をとっても彼は最高の‘素材’だ。体力も申し分ない。」
狭苦しい個室――そこにはレントゲン写真を手に薄笑いを浮かべるウェスカーの姿があった。
「確かにそうなんですが・・・一点だけ、気になる事があるんです。」
さらにウェスカーの隣で同じくレントゲン写真を眺めている男がそう言った。
「ああ、わかっている。・・心臓が右胸にあるな・・・。だが心臓そのものには問題はないのだろう?」
「そうです。いや、ただ気になっただけなのですが・・。」
「心臓が右胸にある者は虚弱体質である場合が多いが・・彼は例外らしいな。」
ウェスカーがこう結論づける。
「よし・・彼に決定だ。早速、皆を呼んでミーティングを始めよう。できるだけ早く手術に移りたい。」
「わかりました。・・では、15分後にミーティングルームに集合という事で・・」
「ああ、そうしてくれ、ジョン。」
ウェスカーがそう言うと、ジョンと呼ばれた男はそそくさと部屋を出た。
「‘ハンター’・・‘キメラ’・・‘ネプチューン’・・そして・・‘T’・・いいぞ・・いいぞ・・
私の夢が・・夢が現実となる日が近づいてきた・・ふっふっふ、ふっはっはっは、はぁっはっはっは!」
アルバート・ウェスカー。 彼は部屋で不気味に笑っていた。
692 :
アリデビ:2006/02/05(日) 18:41:36 ID:???
>>684 うぅ、本当に申し訳ありませんm(_ _)m
それと毎回、乙かれですб(><*)
そして恐れ多くも続きを投稿しようと思うのですが(*>_<*)このスレで大丈夫でしょうか?
4、5つぐらいなんですが。
あと、投稿する時わかりやすいようにコテつけました。
まだ50KBくらいはあるので大丈夫でしょう。
ちなみに今日2月5日の分だけで12KBくらいですから、その4倍くらい書き込むなら
容量超えるかも知れません。
仮に途中で一杯になっても続きを次スレにアップすればいいだけですので、
みなさんそんなに気にすることはないですよ。
>>693 ども!そんなもんなんですね(^-^)
では投稿してみます!
>>554のデビット編の続きで(アリッサ編はもう少しお休み)
デビット編
UNDER BELLY
――――
「これでいいんだな・・・ジョージ?」
俺は車両の連結器に気味の悪いエンブレムをはめ込んだ。
「ああ、君のやった通り合っている。ファイル通りだよ。問題はもう一つのエンブレムだが・・・」
高そうな革靴に立派なスーツ、人の良さそうな顔立ち、相手を気遣う話し方。
ジョージ・ハミルトン。
医者だそうだ。
まぁ、何にせよ、普段なら関わらないヤカラだな。
こんな状況でなければな・・・。
今は俺達二人しかいない。
ジム?あぁ、あいつか。あのチキン野郎か・・・。
***
地下鉄の階段を降り、改札につくと、そこは不気味な静けさが広がっていた。
だが、ところどころに血がとんでいる。
(やはり、ここにも・・・。)
「デビット、あれ・・・。」
ジムの指差す方向に目を向けると、一人の男・・・の死体が転がっていた。
「こいつ・・・、フィルだ・・・、同僚の・・・。」
男の顔を覗き込みジムが呟く。
「(?)お前、ここの職員だったのか?」
「・・・ん、あぁ、そうだよ。
こいつ昨日はあんな騒いでたのに・・・。」
ジムは死体の顔に自分の帽子を被せた。
「そうか、なら話しは早い、どこから外にでれる?」
ジムの顔に驚き呆れた顔がみえた。
「な、何言ってるんだよ!?また外に出る気なのか?」
俺は黙って聞いている、
「・・・だ、だってそうだろ?今!たった今、外から必死で逃げて来たんじゃないかよ!
この地下鉄に隠れ家があるんだ!俺の秘密の・・・」
「これがここの地図か?」
「・・・ハン!こいつは駄目だ、イカれてやがる!そんなに行きたきゃ一人で行けよ!俺は隠れて救助を待つね!」
「あぁ、そうだな・・・で、出口は?」
ジムはこんなんで俺が折れると思ったらしく少し不安げな顔つきになった。
「本当に一人で行くのかよ・・・。」
「ああ。」
しばらく黙り、ゆっくりと口を開いた。
「・・・ま、まず一つが西口。
ここが東口だから逆の出口さ、そしてもう一つが排気口から出る道、でもこれは扉の鍵を探さなくちゃ・・・。」
「なら、まずは西口だな。
それじゃあな。」
改札を通る時、ついでに言ってやった。
「・・・あっ、それと救助がなくても“一人”で頑張れよ。」
そして俺は改札を後にした。
階段を降りホームに行くと背後から声が聞こえ、とっさに身構えたが。
「まって、待って!」
ジムだ。
「・・・?」
「いや、だからさ、一応・・・。その、何ていうか・・・。」
(ハァ・・・。)
***
「駄目だデビット、開かねぇよ。」
西口の出口はシャッターが下ろされていた。
「仕方ない。おい、さっき言っていたのはどうなんだ?」
「あぁ、車両ね。でもまさか、車両が残ってるなんて思わなかったなぁ。」
無人のホームに降りた時、俺達は一台の車両があったのを見つけていた。
「だけど、あれの連結を外すにはエンブレムが二つ必要なんだ、あとマニュアル書。
マニュアルは管制室にあるはずだけど、エンブレムがどこにあるか・・・。」
「一体なんでそんな仕掛けが?」
「さぁ?」
俺達は理不尽な気持ちで、管制室に向かった。
***
職員通路扉前
「よかったな、俺と一緒で。」
ジムは扉の鍵を職員専用の鍵で開け、汚名返上の如く、得意そうな面で俺を見た。
(ハァ・・・)
そのまま扉を開け
「管制室はすぐそ・・・ひっ!デビット!」
「どうした!」
そこには、通路の奥からゾンビの群れが迫って来ていた。
その数、1、2、3・・・(駄目だ!数えてる暇なんてない!)
急の難事態に焦った俺達は、ただ扉を押さつけるという愚行を冒してしまう。
向こうではヤツラが何度も扉を叩きつける。
「やっぱ隠れてりゃ良かったんだ!」
(てめぇ!勝手ついて来たんだろ!
クソ!どうする!どうするっ!)
頭がパニックになり何も考えられない!
そしてさらに、背後から、うめき声が迫って来ていた・・・。
698 :
アリデビ:2006/02/05(日) 21:47:32 ID:???
話は途中ですが、終わりです。
一応完成はしてるんですがまとめてないので・・・。
ちなみにキャラの過去やはオリジナルで、デビットの性格が少し柔らかいのは一応理由つきです。
それと投稿スピード遅くてスイマセンm(_ _)m
結構書いてるのに、文は粗いし、変な表現があるかもしれないですが、一応最後まで書きたいと思っているので、迷惑かもしれないですが、これからも宜しくお願いしますm(_ _)m
「…『オールド・カッスル』?」
聞き慣れない名前を聞いて、首を傾げるロベルト。
首を傾げる彼に、クリスが説明をする。
「例の軍用基地跡地の事さ…。見た目の風貌から、地元の人間がそう呼ぶようになったらしい…。」
「…そこが貴様等の墓になるというわけだ、楽しみにしてるぜ…。…それと、そっちに貴様等にプレゼントを送っておいた…、気に入ると思うぞ…クックックッ…。」
…ブツッ!
一方的に通信を遮断するクラウザー。
「…プレゼントって、何の事だ?」
怪訝そうにロベルトが声を上げる。
「奴の事だ…、どうせろくでもない物さ…。」
ハンクは、やれやれといった感じに疲れたように頭を振った。
続く
―同時刻・刑務所正門付近―
「…此処か…。」
そこは物々しい塀がそびえ立ち、ゲートは分厚い鋼鉄の扉が行く手を塞いでいた。
俺は与えられた任務を遂行為に立っている…。
誰の為の任務…?解らない…。
頭の中には、一つの事だけがグルグルと回り続けてる…。
(皆殺しにしろ…!皆殺しだ…!)
その言葉が、ずっと俺を縛っている。
…いつから、だろうか…?覚えていない…。意識を取り戻した時から…ずっと、俺を縛っているんだ。
きっと…きっと、この任務を終えれば、俺はこの呪縛から解き放たれる…。
ゲートに近づくと、上部のスピーカーから声が聞こえてきた…。
スピーカーが古いのか…多少、音割れを起こして聞き取りづらいが、どうやら男の声の様だ。
突然、点灯されたライトの凄まじい光が、眼に刺さる様に眩しい…!
「…何者だっ!…生存者なのかっ?」
俺は光を手で遮りながら、考えた…。
(生存者…?生きてるのか、俺は?そもそも曖昧なんだ…、現在の俺の存在…そのモノが…。)
取り敢えず、俺は此処に来る時に“持たされた手土産”を、奴等によく見えるように掲げてやった。
すると、奴等はさっきの口調とは打って変わって、怯えたようにスピーカーから言い放った。
「…ち…違う!コイツは感染者だっ!」
何を怯えてるんだ?奴等は…。せっかく、手土産を持ってきてやったのに…。
なあ?ローレン…?
お前の首をなぁ……。
「あ…あいつ…、生首を挙げたまま…。…笑ってやがる…!」
続き
耳障りなスピーカーの男が声を張り上げている。
「…蜂の巣にしてやる…!死ねっ、ゾンビ野郎っ!」
門の両側に設置されたガトリングガンが俺の身体を打ち抜いていく。
ダッダダダッ…!
「な…何で倒れないっ!…奴ぁ不死身かっ!?」
俺の打ち抜かれた身体は驚異的なスピードで再生される…。
その度に体中が沸騰しているかのように熱くなる。
(やはり、死ねない…)
今更、分かっていた事だが改めて身を以て実感した。俺の左手にあった、ローレンはクズクズになってしまったが…。
だが、幾ら死なないとはいえ、此処で射的の的にされるのは鬱陶しい…。
(アレを使うか…。)
右手に携えていた自分の身の丈ほどもあろうか巨大な物体を取り出した。
布で幾重にも巻いていて、パッと見じゃ何かは判別できないだろう…。
布の中は巨大なソードだ…。
巨人が使うようなデッカイ刄…。こいつは、俺だけに与えられたモノ…。
でも、俺はこれで“斬る”んじゃない…。
“叩きつけて”あらゆる物を破壊する…。そう…、あらゆる物を…。
続く
702 :
U.S:2006/02/06(月) 01:56:29 ID:???
2006年某日
エボラウィルスの亜種である『T-ウィルス』は、世界中に飛び火するように突発的な流行をみせた。
事態を重くみた、国連常任理事国は連合軍治安維持軍特殊部隊を設立し、各国で常時起こる“感染者による一般市民の虐殺”の抑止にあたる事を任務とさせた。
国連治安維持部隊―US部隊―
「…本部へ…、シカゴ地区、感染者群による民衆虐殺の鎮圧…完了。地域、拠点の制圧も滞りなく完了…。これより、帰投する…。」
砂埃を上げ、舞い上がる漆黒のヘリ…。これが俺等のいつものタクシーだ。
揺れはひどく、船酔いなんて生易しいもんじゃない…。この前、入隊した新人なんて三分と持たずダウンしちまった…。
任務の時間より、吐いたゲロの掃除の時間のが時間を食っちまうなんて…くだらねぇ。
「…『ファイター34』、釣果はどうだった…、大物はいたか?」
本部からの、男臭さ漂う無線が機内に響く。
せめて、キレイなネェちゃんの声なら任務にやりがいだって出るんだが…。
この快適な空の旅を提供してくれてる機長は、グリフィス伍長だ。
ここで伍長の本部へのおきまりの報告…。
「…市内に変異種の発見は無し…。ほとんどが第一種感染者だけだ…。」
「…そうか、負傷者数は…?」
本部にそう聞かれると、脚に包帯を巻いたディッシュに伍長は視線を移した。
「拠点確保時に足場に足を取られ、骨折をしたマヌケが一人だけだ…。」
伍長がそう言うと、機内の至る所から失笑が洩れた。俺だって例外じゃねぇ…、感染者共にやられたってんならともかく、転けて負傷なんて笑っちまうぜ。
「地上班のマヌケ共も死者無しだそうだ…。早く帰ってこい…、上官達がお前等のケツにキスしてやりたいんだとよ…。」
まったく、本部の奴等はくだらねぇ事を言いやがる。現場の苦労なんて知りやしねぇんだ…。
続く
今確かめたら確かに
>>438が抜けてた。まあ、済んだ事だからしょうがないけど。
>>702 面白そうな新作が来たな。この話は世界規模みたいだな。
所で
>>702を書いたのはU.B.B.Sさんなのか?ハンネが微妙に似てるんだけど・・・・
704 :
元マトメ:2006/02/06(月) 15:15:46 ID:???
>>703 報告ありがとうございました!m(_ _)m
705 :
グリマー:2006/02/06(月) 16:43:17 ID:???
2001年
人々はラクーンシティで起こった惨劇を忘れて平和に暮らしている。
今、ある町で2年前の悲劇が繰り返されるとは知らず・・・
あぱぱぱぱぱぱぱぱぱ
これ、つっこんでいいのか?
専ブラで消去推奨
とりあえずsageは覚えたようだな
710 :
U.S:2006/02/06(月) 23:21:41 ID:???
それにしても、陰欝な町並みだぜ…。
市政が正常に機能し、こんなヒデェ疫病が流行る前は、俺達が見下ろしてるこの朽ちたビル街も華やかなオフィス街だったんだ。
ベルバトフが眉間に皺を寄せて何かを見下ろしてるのに気が付いた。
ベルバトフは、俺と同じ歳24歳のユダヤ系移民の優男。普段はプレイボーイ気取りのキザな野郎だ…。
「…おい、見ろよ。あいつ等、一般人を感染者に襲わせて楽しんでやがる…。」俺は、そう言ったベルバトフの視線を辿る。
すると、朽ちたビル群に通る大通りに、大型の装甲車が停車して数名の武装した男達が、市民を感染者にけしかけてやがるのが見えた。
悪趣味な野郎共らしく、市民が食われる様子を見て、明らかに楽しんでる様子だった。
「…グリフィス!市民が襲われているっ!救助するぞっ!」
俺は気付いたら声を荒げていた。しかし、あの凄惨な光景を見て、何も感じないヤツはケダモノがそれ以下だ…!
「無理だ!我々にその権限は無い…。此処は自由自治区、我々は手を出せない…。」
グリフィス!テメェは、とんだ馬鹿正直な野郎だ!
「目の前で一般人が襲われてるんだぜ!?見てみぬフリしろってのか?」
…さすがに俺の叱責が効いたのか、ヘリは帰投を中断し上空を旋回し始めた。
「…本部、こちら34。自由自治区にて、アンブレラ部隊による市民虐殺に遭遇した…。交戦の許可を貰いたい…。」
そのグリフィスの言葉に対し、本部の応えは人道とは掛け離れた物だった…。
「“自由自治区”は“国際安全保障特殊協定”によって我々の認知できる範囲ではない。…管轄外だ、交戦の許可は出せない。」
なんてこった…!この世界は何もかもが狂ってやがるのか…!
本部の奴等は、頭でっかちのトンチキしか居ねぇのか!?
「了解…。34…速やかに帰投する。」
続く
どうやら新しいライターさんのようですね。
なかなか期待させてくれる内容でこれからが楽しみです。
712 :
グリマー:2006/02/07(火) 00:53:54 ID:???
>>707 何か間違いがあったらどうぞつっこんでください(悪い部分を直して少しずつよくしていきます)
713 :
256:2006/02/07(火) 01:07:25 ID:???
3つの意味深なパスコードを入力して入る場所・・そこは典型的な‘牢屋’であった。
牢屋の中には‘元’死刑囚ギルバート・アルパーがディナーを食していた。
内容は、ビーフストロガノフ、レタスサラダ、ポトフ・・と、なかなか豪華であった。
コツン..コツン.. 何者かの足音が聞こえる。
カチャ..ギィ..
「やあ、ギルバート君、調子はどうだね?」
牢の扉を開け、アルバート・ウェスカーが入り込んできた。
「・・おかげさんで・・・ところで、ウェスカーさんよぉ、いいかげん、俺を
この研究所にブチ込んだワケを教えてくれねぇかい?」
と、口に含んだポトフを飲み込んでから、ギルバートがそう言った。
「そうだな・・どこから話そうか・・・」
少しの間、ウェスカーは腕を組み考え込んだ。
「この研究所だが・・バックには‘アンブレラ’という会社が絡んでいる。」
(アンブレラ・・薬品会社だったか?)
「この研究所は新たなる薬品を開発している。しいていえば・・ウイルスのたぐい、だな。
最も、ウイルスそのものはもう9割がた完成している。今はそのワクチンを開発中だ。」
(ウイルス・・?ワクチンの開発は後なのか・・・まてよ・・まさか!!)
ギルバートが口を開く。
「おい、ウェスカーさんよ・・まさか、健康診断とか言っておいてそのウイルスを俺に注入して、
その後さらにワクチンを注入して効果を調べる人体実験をやったんじゃないんだろうな!?」
ギルバートが座りながら怒鳴る。
「いやいや、勘違いしないでくれ。君にやった事はれっきとした‘健康診断’だ。
それに診断中、注射のたぐいはしなかっただろう?」
と、ウェスカーが冷静に言い放つ。だが次の瞬間、彼は衝撃的な発言をする。
「人体実験はこれからだ。実は我々はウイルスの開発と同時進行で‘生物兵器’を開発していてね。
すでに何体かプロトタイプができあがっているんだ。普通、生物兵器といえば細菌がセオリーだが、
我々が造っているものは違う。猛犬やサメ等、見るからに恐ろしい生物達に例のウイルスを
注入し、性格を好戦的にするんだ。我々はそれを‘B.O.W’と呼んでいる。」
「ちょっと待てオイ、まさか俺をそのB.O.Wとかいうのにスるんジゃ・・」
(?・・おか・・しい・・眠い・・眠すギ・・る・・)
「正解だ。君は強力な生物兵器を造るには最高級の素材なのだよ。」
「て・・メ・・・え・・」
「よしよし、眠り薬が効いてきたね。次に目を覚ました時、人殺し好きの君にとって
最高の気分に浸れると思うよ。」
「や・・・め・・・」
身長190cmの巨体のギルバートは、その場に眠り込んだ。
彼が最後に見たもの・・それは悪魔のような笑みをうかべるウェスカーであった。
256
だから、ちゃんとsageろって。
715 :
U.S:2006/02/07(火) 02:38:38 ID:???
「…見ろよ、U.Sの奴等が高見の見物だ…。」
きっと、そう言いながらアンブレラのクソ共は俺達を見上げて、中指を立ててやがるんだ…。
だが、これが現実だ。俺達の連合部隊は“自由自治地区内”では“自治特権”を持つ、アンブレラ部隊に手出しは出来ない。
まぁ、その事情を説明すると話は少し長くなるんだが、我慢してきいてくれ。
現在から、約一年程前…。世界中に“T-ウィルス”という病原菌による汚染が世界各国で突発的に蔓延し始めた…。
世界保健機構“WHO”の発表によると、どの感染者にも見られる症状は第一に理性の喪失。そして、症状が進行すると“カニバリズム”、…いわゆる食人欲求が衝動的に起きるという。
人が人を喰う、そんな光景が日常茶飯事にそこら中の街角で見られる世の中。
正に地獄さ…。女も老人も子供ですら、人肉を食らいたいが為に見境なしに襲い掛かってくる。
それに、感染を防ぐ為の効果的な予防法は無し。
感染したくなきゃ、とにかく感染者との接触は避ける事、これが一番さ…。
世界は絶望した。なんせ、感染すりゃゾンビみてぇに人を喰う為に徘徊しちまうんだからな。
そんなヤツラがウヨウヨと街を埋め尽くしてしまうんだからな…。
だが、たった一つだけこの地球上最強のウィルスの猛種“T-ウィルス”に対抗する手立てがあった。
いや、“用意”されていたというべきか…。
その対抗手段が、アンブレラのみが所有する“抗T-ウィルス・ワクチン『エンジェル』”。
元々、アンブレラは数年前に倒産した製薬会社だった…。
その倒産の発端となったのが、ラクーンシティにおける“バイオハザード”を引き起こした事が原因だった…。
しかし、アンブレラはT-ウィルスが猛威を奮わすのとほぼ同時期にワクチン『エンジェル』を発表。
再び、株式にアンブレラは上場し株価は鰻登りに急騰し、以前の…いや以前以上の勢いを取り戻し復活を遂げた。
だが、当然…各国の首脳陣はアンブレラのこのタイミングの良さに疑惑を抱いた。そこで、首脳達は“主要国緊急サミット”と称した議会を開催し、アンブレラ幹部や会長を証人として喚問して疑惑の解明を試みたというワケだ…。
続く
716 :
256:2006/02/07(火) 03:08:51 ID:???
うーん、一応、sageとは入力してんだけど・・
素人で御免。
あとできれば現時点での俺のSSの感想お願いします。
718 :
U.S:2006/02/07(火) 04:01:54 ID:???
その様子は、世界各国にテレビ中継によりライブで放送された。かく言う俺も、ビール片手にそのテレビ中継を見ていたクチだが…。
世界中が固唾を飲んで注目する中…、アンブレラの奴等は、いきなり突拍子のない事を世界に向けて宣言しやがった!
「我々、アンブレラ・コーポレーションは“自由自治区”とし世界各国に点在するアンブレラ支社の所在地を自治する“自治特権”をこの場で要求する!」
すると、議会がどよめく。
「そんな馬鹿げた要求が通る訳なかろう!」
世界一の国力を有する、合衆国大統領が食って掛かった。
「では、あなたの国に対しての“エンジェル”の供給は、ストップせざるをおえませんなぁ…。」
その会長の一言に、大統領はすっかり消沈してしまった…。
無理もねぇ、ウィルスの発症を抑止するワクチンの供給を止められるって事は、その国にとって死を意味する事だからだ。
アンブレラの狙いは始めっから、コイツだったんだ…。ウィルスもワクチンも、ハナから世界を牛耳る為の布石だったというワケだ。
各国の首脳陣はその場で、なす統べなく“国際安全保障特殊協定”の締結を余儀なくされた…。
アンブレラは一年余りで、世界中が公認する“帝国”を築き上げてしまった…!
続く
>>12 短すぎるので前後の繋がりがわかりずらいです。
なので、他の書き手さんのを参考にある程度の長さになったら投稿した方がいいです。
>>16 sageがちゃんとしてたら文句なしです。
普通に面白いです(^-^)
>>18 新しい書き手さんですね、頑張ってください(^-^)
720 :
256:2006/02/07(火) 16:06:35 ID:???
sage実験。これでいいすか?
256 やっと覚えたか。がんばって良いの書いてね。
>>712 一応、ラクーンシティの事件は1998年
2001年から遡ったら三年前ね
細かいことで揚げ足取ってるみたいでスマンね
724 :
ハレスト:2006/02/07(火) 23:28:42 ID:q0d5wiso
564 続き書きます
6月21日午後2時30分 アンブレラのビル地下3階
マイク「よし、ジョン、レイン、俺、ヘルベルトの順に入るぞ。」
「了解。」
ガチャ……レイン「誰も…いませんね隊長」
マイク「そうだな・・・よし、今から二人一組で行動しよう。私とジョン、ヘルベルトとレインだ。
ヘルベルトのチームは右側の扉から、私達は左側の扉から調べよう。いいな?」
「了解」
ガチャ…… ヘルベルト「よし、レイン入っても良いぞ」
レイン「了解。散かって…ますね。」
ヘルベルト「おい、こっちに来てみろ。」
レイン「死体…ですよね。何でこんなのがここに?」
ヘルベルト「たぶん感染者にやられたんだろう。!この死体から離れろ。」
レイン「え?」
突然、倒れていた死体が動き出した。
ズダダダ、ズダダダ・・・
ヘルベルトがすぐにアサルトライフルでさっきまで倒れていた死体を撃った。
ヘルベルト「油断するな。いくら死んでいるからと言っても完全死んでいるかは解らないからな。」
レイン「すいません。以後気をつけます。」
といった瞬間!
ズダダダ、ズダダダ、バン、バン、バン
ヘルベルト「おい隊長たちの行った方だ。隊長達に何かあったんだ。急ぐぞ」
ヘルベルトたちは隊長のいる所えと急いだ。
これから何がおきるのも解らずに…………
ハレスト》sageろって
726 :
256:2006/02/08(水) 00:21:53 ID:???
ん・・?ここは・・・・くっ・・・まぶしい・・ここは・・手術・・台?
‘脳波、確認・・異常・・無しだな? では、これよりギルバート・アルパー改造オペを開始する。’
なにを・・何を言ってるんだウェスカーの野郎は・・?俺は・・起きてる・・目を覚ましてる・・
‘ではミーティング通り、順に各所にTウイルスを注入する。効果が現れた順に、人口骨格移植を行う。’
T・・? それが・・例のウイルス・・・? 待てよ、骨格移植・・?何考えてるんだ・・?
‘心臓部、注入開始。’
‘気をつけろ、いつもとは逆の位置だからな。’
逆・・俺の・・心臓・・!!・・う、うううう!!
‘脳波に異常が!’
‘慌てるな、一時的なものだ!注入部は間違ってはいない!!’
間違えて・・ないだと・・・・? 人ごとだと・・・思いやがって! く、ううううう!!
‘よし・・心臓部注入、終了・・4分のち脚部への注入を開始する。’
こいつ等・・俺の大事な心臓に・・ウイルスを!!・・・がぁああっ!!
‘ウェスカー博士、拒絶反応です!!心臓が・・体内で膨れ上がってます!!’
‘何!?・・・電気ショックを試みる!!用意しろ!!’
やめ・・ろ・・死なせて・・くれ・・電気ショックなんて・・いらない・・
‘いくぞ! 3,2,1!’ バンッ! ‘もう一度だ!3,2,1!’ バンッ!
監視員のおっさん・・‘第二のアルカトラズ’に・・帰りたい・・電気椅子に・・座りたい・・
手術は・・いっこうに終わろうとしない・・。
727 :
256:2006/02/08(水) 00:51:02 ID:???
‘よし・・おさまったな・・? ひと安心だ。’
‘しかし博士・・膨れ上がった心臓が体内に残ったままです。やはり電気ショックはまずかったのでは・・?’
‘・・やむおえなかった。他にもっといい方法はあっただろうが・・。’
貴様・・ら・・奇麗事・・・モ・・いいかげンに・・・
‘博士! ウイルスの体内感染の勢いが予想以上です! これ以上ウイルスは注入しない方がよいのでは?’
‘ん?・・・ふむ・・すでに全身に広がってるな・・・。’
ナん・・だと・・・?
‘よし・・皆すまないが、オペの順序を変更だ! まず心臓部を体外左胸表面に移植し、体内の安定を取り戻す!!’
シんゾウを・・ダス・・?
‘しかし博士、それは・・・失敗率は高いうえに、そもそも弱点部を露出する事になります!’
‘いや、そのテの手術はこれまでもやってぬけた。弱点部は強化コートなどを着せれば問題ない。’
‘・・・わかりました・・・やってみましょう!!’
オマえら・・カってニいっち・・ダンけつするンジゃない・・・
‘ようし!!オペを再開だ!! 先ずは心臓を取り出す!! 緊急用の人口心臓を用意!’
やメ・・おま・・・えたチ・・コロ・・ス・・ヨミがエったら・・カナらズ・・コロ・・ス!!
手術は丸一日を用した・・・。
―同時刻・刑務所内“所長室”―
「警告します…。南口正門が何者かによって、突破されました…。第一装甲板は既に損壊…。」
所長室に警告音ブザーが鳴り響き、無機質なアナウンスが繰り返される。
「…何事だ!リカルド!?」
クリスは不意に訪れた非常事態に驚きながら、声を上げる。
「…正門が何者かによって破壊…。目標は現在、最終装甲板の突破を試みている模様…。」
「リカルド、モニターできるか?」
そう言って、ハンクは現状の把握の優先をリカルドに促した。
「はい…、正門第三カメラモニター稼働します。」
すると、壁面モニターには正門付近の様子が映し出された。
モニターに映ったのは、塀の上部から衛兵達が下部を見下ろし、銃を構え無数の弾丸を放つ姿だった。
「キーパー12、状況を報告してくれ!」
モニターを見つめながら、クリスが衛兵との通信を始める。
「…クリスか!?ダメだ…!通常兵器による、目標の撃破は不可能…!目標はまもなく、最終装甲板を突破してしまう。…住民に避難を促してくれ!」
衛兵の一人がモニターにアップになり、クリスの問い掛けに応答した。
「リカルド、目標をモニター!」
更なる現状の把握を試みるクリス。
「了解…、照準を目標へ…。」
そこには、一人のコンバットスーツを身に纏った男の後ろ姿。
彼は、とてつもなく巨大な剣を振るい最後の装甲板の突破を試みていた。
続く
巨大な剣は鋼鉄製の装甲板の表面を抉りとる様に、その強度を奪っている!
(…あれ?あの後ろ姿…どこかで…。)
ロベルトはその後ろ姿に見覚えがあった…。
記憶の糸を必死に手繰り寄せる。
(…あれは………トニー!!)
そう、その後ろ姿は行方しれずとなったトニーニョの姿だった!
彼は銃弾によってボロボロになったコンバットスーツを身に纏い、自身の身の丈程もあろうかという剣を振り回し装甲板を破壊している…!
続く
―刑務所内・正門前グラウンド付近―
「…フゥーッ!フゥーッ!」
フザケタ奴等だ…!あんな薄い壁で、俺の行く手を阻むなんて…。
「逃げろぉ!殺されるぞっ、感染者だぁ!」
「助けてくれぇっ!」
なんで、逃げるんだ…?感染者…?
ああ、俺の事か…。誰か…この闇から、俺を助けてくれ…。
(殺せッ!…殺せッ!)
…そうだ、殺さないと…。コイツ等を殺せば、俺は救われる…。
俺が一つ剣を振るう度に心地よい音が俺を潤わせてくれる。
骨の砕ける音、肉の削げる音…。どんな美しい音色を奏でる楽器より、この人体が壊れゆく音色は甘美なモノだ…。
皆殺し…皆殺しにしてやる…。
続く
「…そこまでだ。トニーニョ…。」
住民達が逃げ惑い、誰も居なくなり閑散としたグラウンドに、独り立つ男が現れる。
それは、かつての彼の上官ハンク…!彼は銃を構え警戒する様に変わり果てたトニーニョの様子を伺っている。
ハンクの言葉に反応し、彼は首を傾げる。
「…と ニー…ニ …ョ?」
たどたどしく喋りながら、巨大な剣を引きずりながらハンクに歩み寄るトニーニョ。
…ズッ!…ズズズズ…。
剣を引きずる音が不気味に響く。
(…既に冒されてる…。“T”じゃなく、“スレイブ”に…!)
そう判断し、ハンクは脚に銃撃を浴びせる!
…ドンッ!…ドンッドンッ!!
クリスに借りた、コルト・アナコンダがハンクの手によって火を吹く!
「…ウヴァ!…ウウウッ!」
狙撃された瞬間、一時は足元に視線を落とすも意に介さない様ににじり寄るトニーニョ…。
彼の眼は炎の様に紅く染まり、ハンクを静かに見据えている。
(傷口が再生してるのか…!なんてヤツだ!)
打ち抜かれた筈の彼の脚は、傷口がジュクジュクと音をたてながら、その傷を塞ぎ始めた!
「…ヴァアッッ!!」
怒号とともに彼が巨大な剣を振るうと同時に、素早く回避行動をとるハンク。
地面に打ち下ろされた剣は深く地表を抉りとった!地表はまるで月面のクレーターの様になってしまった。
その威力を、ハンクはまざまざと見せ付けられる…。(まずいな…。…ここは一旦退くか…!?)
「…ハンク!これを使って!」
聞き覚えのある女性の声が、グラウンドに響く!
続く
そして、ハンクの目前に投げ出される一本の日本刀…。
「…これは…“オボロヅキ”…!?」
ハンクは投げ出された日本刀を手に取り、声がした付近に視線を移す。
「…違うわっ!それは“朧月”じゃないわ、“陽炎”よ!…話は後!それを使って!」
そこには監守棟のバルコニーに立つヴァネッサの姿があった!
「『カゲロウ』…!」
ハンクは呟きながら、陽炎の刀身を抜こうとする。
「…ヴァッ!!」
しかし、それを待たずしてトニーニョの猛追が彼を襲う!
…ガキンッ!
鋭い音を立て、打ち下ろされた巨大な刀身を受ける、細く美しい“陽炎”…。
トニーニョが持つ、大きく武骨な剣に敢えて名を付けるなら、差し詰め“巨神刀”といったところだ…。
「……な… …ゼ ?」
全てを砕く筈の巨神刀の一撃を受け止められてしまい、その刀身を不思議そうにトニーニョは首を傾げ見つめる。
その隙に態勢を低く構え、相手の懐に飛び込むハンク!
しかし、トニーニョは巨神刀を器用に使い、柄で陽炎の刀身を受け流す。
一進一退の攻防…。ハンクの“一閃”か、それともトニーニョの“必殺”か…。両者の間に、研ぎ澄まされた空気が流れる…。
(…これで仕留める…!)確固たる意志と共に、先に動いたのはハンクだった…。
続く
733 :
U.S:2006/02/08(水) 04:28:42 ID:???
しかし、ワクチンが存在するからといって全ての人間が生き長らえるというワケじゃなかった。
元々、稀少なワクチン“エンジェル”は莫大な値がつけられ、上層階級の金持ち共の間にしか流通しなかった。
それ以外の下層階級の人間は、ウィルスに感染すればバケモノになるのを待つだけになっちまう。
とうとう、誰もアンブレラには逆らえなくなった…。世界は正に、奴等の手中に落ちてしまったと言っても過言じゃねぇ。
国連軍は世論への体裁を繕う為に、俺達の様な特殊連合部隊を編成したが…焼け石に水ってヤツだ…。
全く意味を為してねぇ…!さっきみてぇに、自由自治区の市民が玩具の様に遊ばれて、殺されてようがそれを救う手立てすら無いなんて…!
街角に座り込んだ靴磨きのガキ共の方が、もっと良い仕事するってんだ!
「俺等は何の為に戦ってるんだ?…誰と戦ってる?」俺が、外を流れる景色に目を落としながら、ふと口に出した言葉。
それを聞き取ったベルバトフが、膝を立てて座ったまま銃を懐に抱えて俺に言ったんだ…。
「考えるな…。俺達はチェスの駒…、駒はゲームの事は考えない。考えるのはプレイヤー達さ、俺達はそいつ等の指示通り動けばいい…、それだけさ…。」
俺達は後味の悪いものを残したまま、自由自治区を後にしてベースへと帰還した…。
続く
734 :
256:2006/02/08(水) 17:00:01 ID:???
・・・?・・オ・・レ・・ハ・・イキテ・・イル・・?
ココ・・ハ・・ミ・・ズノ・・ナ・・カ?・・・ン・・・コイツ・・ラ・・ハ?
‘・・・う、・・・れぞ・・・救・・主、タイラントだ!’
ウェ・・スカァノヤ・・ロウ・・オレヲ・・コンナ・・トコ・・二トジコ・・メヤ・・ガッテ・・
‘・・くっく・・・くっく・・は・・っはっは・・’
‘ク・・ス? やめろ、・・リス’
ヨク・・キコ・・エ・・ナイ・・ナ・・ウエ・・スカアノ・・トナ・・リニ・・イルヤツハ・・ダレダ・・?
‘ヤキがまわ・・かウェス・・・れが・・・世主だって? こん・・‘できそこない’がか?’
デキソコナイ・・ダト? オレハ・・ギルバート・アルパー・・ダ・・デキソコナイ・・ナド・・デハ・・ナイ!
‘でき・・・・かどうか・・・で・・るんだな’
ミズガ・・ヘッテイル・・? オレハ・・ソトニデラレルノカ?
ミズガナクナッタ!! デレル、オレハデレルゾ!!
ウオォォォォ!!!
ウェスカーヨ・・シネェェェェ!!!
「なにをしている!?やめろ、う、うわああああああ!!」
ツギハ・・オマエダ!!
「やられるか!!」
史上最強の‘暴君’が、ついに目覚める。
1998年、7月の事である。
‘暴君’
END
GJ!
乙です!
結局、ギルバートは最後までウェスカーに利用されましたね・・・。
うっせーw
737 :
グリマー:2006/02/08(水) 18:19:10 ID:???
>>705訂正
2001年
人々はラクーンシティで起こった惨劇を忘れて平和に暮らしている。
今、あの3年前の悲劇が繰り返されるとは知らず・・・
前置きはもういい
グリマー》荒らすなよ
…ガキンッ!
ハンクが一閃を放ち、トニーニョはそれを迎え撃つ!両者の刄が交錯する音が、周囲に響き渡る…。
「…しくじったか…!」
声を上げ、膝を着いたのはハンクだった…!腹部からは、おびただしい出血が見られる。
彼は陽炎を地面に突き立て、辛うじて態勢を保っている。
「…こ ろシ…てヤ る!」
トニーニョは剣を引きずりながら、トドメを刺そうとばかりに彼に歩み寄る。
「…今度ばかりは…終わりか…。」
彼は覚悟を決め、目前の敵を見据える。
ゆっくりと、巨神刀を振りかざすトニーニョ。
…ブシュッ!!
…ドサッ。
その場に力なく崩れ落ちるハンクの身体。彼の俯せになった身体から大量の血液が滲み出る…。
「…隊長っ!!」
「…ハンクッ!!」
ライフルを背中に担いだロベルトとクリスが、遅れて到着する。
バシュッ!!…パンパンッ!!
二人は有りったけの弾丸を、トニーニョに浴びせながらハンクに駆け寄る。
トニーニョは自身の意志とは反対に銃撃の激しさに後退してしまう。
「…ガァアッ!!」
二人はトニーニョを退け、ハンクの元に辿り着くも、彼の息は既に無かった…。
続く
741 :
椿レイ:2006/02/09(木) 00:23:57 ID:???
あたしの名前はレベッカ・チェンバース。
元STARSブラブォーチームの隊員。
ラクーンシティ事件からかなりの年月が流れ、政府はこの出来事を『過去』の事としてお蔵入りにしている。
あたしはバイオハザード事件と呼ばれている『洋館事件』を体験した。事件はクリス、ジル、バリーという三人の英雄により解決しの薬品会社というアンブレラの表の顔をはぎ取り、アメリカ全土にアンブレラの裏での試みを知らしめた。
アンブレラは世間から監視されるようになりこのような事件はラクーンシティ事件で幕を閉じた。
月日は流れだんだんと人々はこの事件のことを忘れ平穏な毎日をくらしていた。
2006年となった今、世界は戦争などが飛び交う中『平和』という言葉をかかげて生きている。
しかし、その中であたしはアメリカ全土の終わりを…いや、世界の終わりを確信していた。
742 :
メグ:2006/02/09(木) 01:46:31 ID:???
【究極生命体T】
―――
店に一人の男が入ってきた。
「へへっ、マルコ。見ろよ、これ何かわかるか?」
ここは、イギリスのとあるバー。
店名は「LA・ロー」。
店内は所々破損している部分もあるが、80年代のレコードとマッチして、なかなかいい雰囲気を漂わしている。
「さぁな。レコードってことはわかるが。」
俺は答えた。
するとそいつは軽く笑いながら
「〈ユー・レフト・ザ・ウォーター・ラニング〉。オーティス・レディングのレア盤さ。あんたにはわからない代物だよ。」
この知性が感じれなさそうな喋り方の男の名はイアン・レイモンド。
店に来ては俺に愚痴を言い酒をつまんでいく。
独身で今年で30過ぎというのにレコードばかりを集めまわる、所謂オタクってやつだ。
話しによると一応レコード店で働いてるらしいが・・・。
まぁ、どうやら今日は愚痴を聞かずに済むらしい。
「高価な物らしいが、金はどうしたんだ?」
「ああ、実はな、今日面白いことがあったんだ。…取り敢えず酒を出してくれよ。」
俺はカウンターから酒を出してやった。
「ほらよ。面白いことって?
ん、お前。その左手どおした?」
「まあ待てよ、今話してやるから・・・」
イアンはゆっくりと話し始めた。
変なのが増えたな。
744 :
メグ:2006/02/09(木) 02:46:46 ID:???
>>742の続き
>>743 すいません!でも書かしてください…。
―――
「マルコ、あんた“ゾンビ”って知ってるか?」
「はぁ?A.ロメロか?」
「くっくっくっ…まぁ、それが普通の反応だな。」
イアンは俺を馬鹿にしたように笑いだした。
「ふざけてるのか?」
「悪い悪い、別にふざけちゃいないさ。実は面白い話ってのは、…今日、俺はゾンビに会ったんだ。」
いきなりとんでもないこと言い出すイアン。
「ついにイカれたか。どうした?何か困ってるなら手を貸そうか。」
「いいや、イカれちゃいないし困ってもいねぇよ。だけどな…、ククッ。」
訳の分からないことを言うイアンをよそに、カウンターの隅から一人の男がこちらに向かってきた。
「面白そうな話だな、俺もまぜてくれ。」
男はそう言うとイアンの隣に腰掛けた。
「何なんだアンタ?」
イアンは挑発的に話しける。
「別に何だっていい、ただ話しを聞きたいだけさ。
ヘイ、マスター!酒のお代わりだ。」
その男は独特な雰囲気といくつもの修羅場をくぐってきたようなオーラにイアンは完全に押し負けていた。
745 :
U.S:2006/02/09(木) 02:53:09 ID:???
俺達の“ホーム”は広大な砂漠にあるベース。
“デッド・ライン”…“死の前線”と呼ばれる、このベースキャンプは砂漠のど真ん中にある為、陸の孤島と化しちまってる。
だが、そのお陰で感染者達の襲撃は殆ど無い。
昼間、暑いのと夜、寒みぃのを我慢すりゃあ中々住みやすい所だ。
眼下には不毛の大地が延々と続いている…。
あと十分程でベースキャンプだ。
「グリフィス…帰ったら、一杯飲るか?」
俺はパイロット席に身を乗り出して、そう言った。
余計な事は、酒を飲んで忘れるに限るからな…。
すると、グリフィスは機嫌良さそうに肩越しに笑いながら、
「いいぜ…、そういや良いスコッチが手に入ったんだが…。」
彼が全てを言い終わる前に、お調子者ディッシュが後ろから口を挟む。
「そりゃあ、いいな!俺も一緒にいいかい?」
おいおい、その脚でか?
「…ディッシュ、お前は医務室でオネンネの筈だろ?」
振り向きざまに、ディッシュのヤツにそう言ってやった。
「…ヒデェ!この前の、上物のブランデーも二人で飲んじまったじゃねぇか!」ああ、そういやそんな事もあったな…。でもよ、いつまでそんな事覚えてんだよ…。
「この前のアレか?ありゃあ美味かったな!ハッハッハッ!」
そう言って、グリフィスが豪快に笑い飛ばす。
と、下らねぇ事を話してる間にヘリの目前に、“我が家”が見えてきた…。
続く
746 :
メグ:2006/02/09(木) 03:21:37 ID:???
「どうぞ。
お客さん…あんた、戦場経験しゃですかい?」
俺は男に酒を出してやり、軽く質問してみた。
「戦場か…、半分当たっている。」
「へぇー、どこの戦場だい?まず、アンタの話を聞きたいな。」
「…そうだな。話してもいいが、まず君の話しを聞いてからにしたいんだが。」
「…そうか?じゃあ話そうか。」
「おい、イアン。さっさと話せよ。どれだけ引っ張る気だ?」
「わかったよ。…それじゃ、話すぜ。
昨日の夕方、店を閉めようとしてた時、一本の電話がかかってきタんだ。」
心無しかイアンの顔色が悪そうに見えた。
***
『はい、“キングズ・レコード”だけど。』
電話は女性からだった。
『あの…レコードを売りたいんですが…。』
『ああそう。で、何を。』
これから帰ろうとしてたんで俺は少しイラついていた。
『あの、それが私はわからないんですが…実は主人の物なんです。ですが今、…床についていて、収入が無く、貯金が尽きようとしています。
しかし以前からレコードコレクション自慢げに話していたので。』
『おいおい、その自慢のコレクションを売るほど金が無いのかよ。旦那は許可してんのか?』
747 :
メグ:2006/02/09(木) 03:48:54 ID:???
『はい…。』
『はんっ。で、何の病気なんだ?口も聞けないのかよ。』
『それは言えません…。』
不思議に思ったが、自慢のレコードとやらを拝んでみたくて、試しに行くことにしてみた。
『よし、明日にでも行きますよ。
住所は?』
『あ、はい…住所は・・・』
***
「変な客だな。イアン、お前よく行く気になったな?」
「ヘヘッ、まぁ聞いてロよ。」
イアンの隣、謎の男は静かに聞いている。
「住所に書かれた場所は町外れの林の中にタたずむデッケーお屋敷だったわケさ。」
***
『ここか…。』
俺は扉を叩いた。
『すいませ〜ん。キングズ・レコードですが、買い取りに来ましたぜ。』
応答はなかった。
『チッ、何やってんだよ…。』
だけど、ノブをいじったら鍵がかかっていなかったんで扉を開けてみた。
『ハロー?誰もいないのかい?』
屋敷の中は静まり帰っていた。
だけど、せっかくココまで来て帰るのもシャクだったんで、黙って入ることにしたんだ。
***
「おい、勝手に入るなよ。まさか、お前そのレコード盗んで来たんじゃ…。」
「まぁ、話しは最後まで聞けって。
…屋敷をまわってるうちに気付いたことがあったんだ…。」
↑????
749 :
メグ:2006/02/09(木) 04:12:05 ID:???
「気付いたこと?」
俺は尋ねた。
「そう、屋敷の中でやたら目に点いた物があったんだ。何だと思う?」
「さぁ?いいから話せよ、さっきから勿体ぶり過ぎだぞ。」
「あぁ、それはな。…アンブレラ社の製品だったンだ。ものの見事に屋敷中、アンブレラ製品だらけでよ。」
「アンブレラ?
アメリカだっけか、確か去年に潰れた・・・。」
俺がイアンに問い掛けると謎の男が反応した。
「君たち、アンブレラ事件は知っているか?」
「何だアンタ、アンブレラ関係か?
何だよそれ。」
イアンは尋ねた、もちろん俺も知らなかった。
「ラクーン事件と言ったら?」
「ああ、あの原子力事故だっタけか。それと、アンブレラがドう関係してんだ?」
謎の男はかるく笑うと
「失敬、話しを中断してすまなかった、続きを頼むよ。」
俺は謎の男の意味ありげな言葉が気になったが、イアンは話しを進めた。
明らかにイアンの顔色が変わってきていた。
***
アンブレラ製品だらけの屋敷を捜しているとお目当てのレコード部屋らしき部屋を見つけ、『後で金払えばいいか…』ってちょいとお先に3枚ほど拝借させて貰ったわけさ。
もちろんちゃんと払う気だったさ!
そんな目で見るなよマルコ!
メグとかやっぱおかしすぎなんで題名に変えます。すいません!
>>748 すいません、わかりずらくてm(_ _)m
―――
んで、依頼人を捜していたら、ある部屋から物音がしたんだ。やっと人を見つけたんで俺は喜んで開けた。
何せ、それほど屋敷がデカかったんだ。見ればわかるぜ、きっと。
中に入ってまず目にしたのは、やっぱりアンブレラ製品。というかアンブレラのマークだな。
『アンブレラって潰れたんじゃないのかよ…。』
俺は少し気味悪くなった。
だけどな、これから俺は人生で一番驚くことになるんだ。
部屋の奥に広い空間があり、そこに一人の…おっと!
二人の人がいたんだ。
よく見ると一人がねっころがり、もう一人がねっころがってる奴の下半身に何かやってやがった。
俺は壁を叩き、
『すいませ〜ん、キングズ・レコードですが…レコード買い取りに来ましたよ〜。』
応答無し。
『ったく、昼まっから何やってんだよ。そうゆうことはベッドでやりやがれ!』
応答無しと。
『おい、返事しろ!レコード持って帰るぞ!
おい!クソ野郎!』
すると、ヤっていた奴がスッと立ち上がった。
751 :
グリマー:2006/02/09(木) 05:01:30 ID:???
>>737の続き
10月4日 アメリカ ゴッドホープシティ
アンブレラ研究所の近くに2機のヘリコプターが着陸した。
2機のヘリコプターのドアが開き中から4人、4人の計8人の
武装した男たちが続々と下りてきた。
そして隊長風の男が最後に降りてきて「ここに目的のKとワクチンがある。
それと銃の発砲は極力控えるように」と指示をして
男たちは研究所へと向かった。
立ち上がったはいいが、動かない。
『ったくよ。』
タメ息をつき、奥の部屋に入ると、なんとそこには棚にレコードが沢山あったんだ!
***
「別にレコードの話しは聞きたくないが。」
「待てって、一応関係あるんだよ。」
***
もしやと思いポケットから眼鏡を取り出し、かけた。
『やっぱりだ!』
そこには名だたる名盤、レア盤が並べてあった。
『すごい、すごいですよ!あぁ、ピストルズのレア盤まで…これを売ってくれるんですか!?』
俺は狂喜乱舞して後ろを振り返った。
そこには、男が鋭い視線こちらを睨みつけていた…。
『あっ、さっきのこと怒ってます?いや、すいません、でもあれはアンタが…。』
男はこちらに向かってくる。
よく見ると口からは血を流し、そして先ほど寝転がっていたのは女で・・・
よく聞きな二人とも、ここが重要だ!
なんと腹を食い破らてたんだ!
腸や内蔵がぐちゃぐちゃでかなりグロテスクだったぜ。
俺は一瞬で悟ったよ。
倒れている女は、今俺の目の前にいる男に食われたんだとな。
最初から部屋に一人しかいなかったわけだ。
この時程、先に眼鏡をかけていればと後悔した日は無いね。
男は歩みを緩めない。
『ストップ!止まれ!
なっ、なっ?』
俺はかなりびびってた。
***
「そりゃそうだろ!?目の前に俺に襲い掛かかろうとする狂人がいんだぜ!」
「誰も何も言ってないだろ?いいから続けろって。」
「そしたら飛び掛かって来たんだ…。そんで、これさ・・・」
イアンは左腕の包帯を取った。
「ひ、ひどいな…。」
イアンの腕には肉を噛み切られた後がある。
「血が止まらないんだ。」
「…痛みはあるのか?」
謎の男が聞く。
「いや、それが噛まれた時は激痛で我慢できなかったんだが、だんだんと嘘のように痛みがなくなってきて…見てな。」
そうゆうといきなり腕の傷口に噛み付いた!
「おい、何やってんだよ!」
「ヘヘッ、今はコんなことしてモへいきだぜ。」
それを見た謎の男が何か呟いたのが聞こえ、問い掛けた。
「ん、どうしたんだ?」
「いや、何でも無い…続けてくれ。」
「・・・てめぇ!さっきから話し遮りやがって!ころスぞ!」
「イアン!!」
イアンの血走った目を見て俺が叫んだ!
「ここは俺の店だ、騒ぐんなら出ていってもらう。」
「ヘヘッ、悪いわるい。…続きを話すゼ。」
***
『チクショウ!痛ぇ!やめろ!』
俺は噛み付いた男を突き飛ばし、棚から一枚レコードを抜き取って一目散に屋敷からトンズラした・・・。
***
「そんで、取ってきたレコードがコれさ。あれはゾンビだな、絶対そうだ。どうだ?ビビったか?」
ゾンビ殺人か、大丈夫か?イアン。
「取ってったじゃなくて、盗っただろ?んで、警察には行ったのか?」
「それがあんまりにもいたかったんでいえでねてた、はらへったからここにきた…。」
「どうした?はっきり喋れよ。」
「それでは君の話しは終わりだね。では、今度は私が話す番だね。」
謎の男の口調を変え割り込んできた。
「どうしたんです?改まって…。」
「いや、私は元々こうゆう話し方だよ。さっきは君達に合わせただけさ。さぁ、話そうか。
…あれは・・・」
「すまネぇマルコ、トイレかりるぜ…」
突然そう言うとイアンはトイレに消えて行った。ひどい顔だった。まるでゾン…。
馬鹿な考えは止めて置いた。
「どうしようか、君と私だけになってしまったね。」
「いえ、俺も興味があります。聞かせてくれませんか?」
俺はこの男に興味を持っていた。長年バーで働いていたがこんな雰囲気の男は初めて会ったからだ。
755 :
メグ:2006/02/09(木) 06:08:39 ID:???
すいません、かなり時間をとってしまいました。
いったん止めます。
そして待ってくれた皆さん
本当にありがとうございましたm(_ _)m
どうでもいいことだが、アンカーの付け方は
>>対象の名前or番号
だ。
>>新規職人さんたち
作品さえ面白ければ、消防厨房関係無しに応援するんで、
誤変換と言葉の誤用に気をつけてがんがってくれ。
ところで、死神ハンクが死にそうな件について
「クリス!い…息をしてないぞ!」
「とにかく、俺がハンクを担ぐ!ロベルトは援護を頼む!」
「援護ったって、どうすりゃいいんだ!」
「ヤツの眼を狙うんだ!ヤツは視覚で対象を捉え、攻撃している。眼を狙撃すれば、俺達を見失うはずだ!」
「分かった…!やってみる!」
………………。
……………………。
此処は何処だ?何も見えない…。
俺は…確かトニーニョに…。…そうか…、俺は死んだのか…。
あっけない物だな、人の死なんてのは…。
…………………。
子供の頃に遊んだ…あの麦畑…。まだ、あるんだろうか…。
美しい麦畑…夕日に照らされ、まるで黄金色の海で泳いでる様だったな…。
こんな事を思い出すのは何年振りだ…。
不思議と穏やかなものだな…。死とは…誰にも平等に訪れ、安らぎを与えてくれる…。
…ああ、やっと…ゆっくり眠れ…る……。
……………………。
続く
759 :
30:2006/02/09(木) 23:44:05 ID:???
ヨーコは地下研究所で死んだ。
あの小さな体のどこにそんな根性が隠してあるだと思うほど芯の強い娘だった。
シンディは動物園で死んだ。
自分のことよりみんなの体調の方が気になって仕方がない博愛精神の持ち主だった。
俺たちを逃がすため、象のおとりになって命を落とした。
アリッサは森で死んだ。
毒舌の裏には彼女なりの優しさが隠れていた。誰一人として脱落者が出ないよう
細心の注意を払っていたのを俺は知ってる。真実を見抜く鋭い観察力はさすがだった。
デビットは下水処理施設で死んだ。
極端に無口で暗い影を背負った瞳は人を寄せ付けなかった。だが、ヤツのナイフに
救われたのは一度や二度じゃない。みんながヤツの腕を信頼していた。
ジョージは大学で死んだ。
ウィルスの進行に怯える俺たちの健康に常に気を配っていた。インテリ然とした
話し方は俺にはちょっと鼻持ちならなかったが、そんなあいつの医者としての
スキルがあってこそここまで生きて来れたんだ。
たくさんいた仲間が、とうとう野郎ばかり三人になっちまった。
あんたも一緒にいてむさ苦しいだろう?
これから先にはまだまだゾンビや訳のわからねぇ生物がひしめいてる。
だがな、俺たちは死なねぇ。絶対な。
なぜかって?
あんた、見えないか?
戦う俺たちのまわりを駆けるあいつらの姿が。
弾切れの時、魔法のようにリュックからマガジンを出してくれるヨーコの姿・・・
ハーブを片手に必死に手当して回るシンディの姿・・・
ゾンビに囲まれた俺たちを庇うようにしてナイフを振るうデビットの姿・・・
抗ウィルス剤を乱射するジョージの姿・・・
そして、マグナムを構える俺の姿にダブって見えるアリッサの狙い撃ちの姿が
そうさ、俺たちには生き残ってあいつらの生き様を伝える義務がある。
いや、あいつらだけじゃねぇ
ラクーンシティで逝ってしまったあまたの人々すべての生き様を、な。
だから行くぜ。あんたもボヤボヤしてると置いてくからな。
さぁ、ジム、マーク、生きてこの地獄から這い上がってやろうじゃねぇか!
E N D
760 :
30:2006/02/10(金) 00:34:43 ID:???
30です。
このスレも残すところあと2、3レスくらいでしょうか。
もしかするとこの書き込みが最後かも知れませんけど。
スレを終えるにあたってふさわしいネタを、と常々考えていました。
前スレではボヤボヤしているうちに時期を逸してしまうという失態を
やらかし、今回ようやく間に合わせることが出来ました。
急造なんでちょっと荒っぽいですけど、お許しください。
それではみなさん、また次スレでお会いしましょう。
追伸
×だがな、俺たちは死なねぇ。絶対な。
○だがな、俺たちは死なねぇ。絶対にな。