RPGキャラバトルロワイアル

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1ゲーム好き名無しさん
立てました、詳しい事は>>2以降
2ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:14:25 ID:???
ごめん。>>3以降で
3ゲームセンター名無しさん:2005/04/30(土) 01:18:07 ID:???
〜糸冬〜
4ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:20:10 ID:???
オワッタナ
5ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:20:22 ID:???
すまんが>>5以降にしてもらおう
6ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:20:35 ID:???
最強はゴールデンウイーク
7ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:23:29 ID:???
だから日曜日まで待とうぜ?
8ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:26:09 ID:???
>>9以降にしてもらえるかな?
9ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:26:26 ID:???
       ,. -''",.==`ヽ、                      
      ,.'::..//ハi l || i L!l,,ゝ___,,,,,_          
     /::::://;.-‐ニヾヽヽヾヽヽ ヾヽ 
     {::/:::`ヾ:::::::::il |l || i | l|ト、 ヾヽ 
    ハト、:::::::::::ヾ:::::ll || || | | || i|  ヾ `  糞スレだ・・・。 
   〃i|:::::`ヽ::::::::ヾ:|| |l ||l il| |i リ   ヾ ヽ     
   /  |::::::::::::`ヽノ::::ヾ. リ lリ     ,,,.ゞ=j 
  i  li|::::::::::::::::::`i::::::::ヾ__,,.-===''''"  i::`、 
  l   il i::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::i |    ',::`、 
    ll |i;;;;;;;;;;;;==j;:::::::::::::::::::::       ',::`, 
    リ ll ̄i';::::::::::::',`ゝ;::::::::::::::.       `i } 
    l リ lll';:::::::: ', li li`ヽ:::::::::.       ヾ 
     '  リl';:::::.  ',ll ,リ  ヾ;:::::...    ...  `ヽ 
         }:::..  }   ,.-、i::::::::::::::::::.--‐'   `、 
        _,i::::   i-'''""__j-j:::::;;;;;;;;;;;;;;,,.-‐    ,.ゝ 
      ,.'" l:::   ,'   ヾヽ\:::        ,.=='""> 
     /   l:::  ,'     ヾ;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,,,.-="   `ヽ 
     /   j::   ,'        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄        〉 
     >   .j:::  ,'                      /j 
    \____ノ:::. ,'                     _\ 
   _,.-''"ヽ/::::::: ,'                    ,.-'"├' 
  j:::::;::::::::::::::::::/---、        _,,,.-、      li:::::::::i' 
  ヽへ___ノ   く____((   >、`ー--‐'''"ll::   `、 
                   `ー-<;;;:::::゛ー--、  ll    i 
                      `゙、;:::   `ヽjl   j 
                        `゙ー、______人___ノ 
10ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:27:29 ID:???
ここは>>11以降にしてもらいたいのだが
11ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:28:31 ID:???
>>12以降で問題ないだろう
12ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:29:22 ID:???
m9(^Д^)プギャー
13ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:29:33 ID:QSFvM2Qi
わかってねえな>>14以降くらいがちょうどいいんだよ
14ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:29:40 ID:???
本当の勝負は>>999以降だ。
15ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:30:44 ID:???
実は>>16以降だったんだよ!!!
16ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:31:41 ID:???
この流れで1000まで埋めようぜ
17ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:31:57 ID:???
あの…>>18以降という意見が出ていないのですが……
18ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:33:13 ID:???
>>19以降って言わないのは釣りかよw
19ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:34:16 ID:???
>>20以降なら万民が納得するだろう
20ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:35:39 ID:???
わかった、わかった
>>21以降ってことでいいだろ、な?
21ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:36:44 ID:???
>>22以降でFA?
22ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:37:16 ID:???
  |    _、_ 
  | ヽ( ._ノ`)ノ 残念私のおいなりさんだ 
  | へノ  / 
  └→ ωノ 
23ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:38:38 ID:???
じゃあ、>>24以降!
24ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:38:47 ID:???
皆で決めた意見が気に入らないからってこういうことするなよ。
25ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:39:43 ID:???
まぁたまにはこんなスレもいいんじゃね
26ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:43:30 ID:???

前スレ
松崎しげる
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1099544373/

前々スレ
RPGキャラでバトロワ 下準備編
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1114513068/

関連スレ
バトルロワイアルRPG 準備委員会
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1114688839/
27ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:44:46 ID:???
前スレ松崎しげるかよww
28ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:46:09 ID:???
準備委員会の方はこっちとは関係ないスレなので勘違いしないように
29ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:47:59 ID:???
 本日 午前2時から 参戦キャラ投票が始まります!!
30ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:49:22 ID:???
2時から登場キャラの投票開始!!!






登場キャラ投票のルール
・投票開始は本日2:00
・一つのレスにつき4人まで投票可能
・キャラはDQ、FF以外の家庭用RPG、SRPG、ARPGのキャラであること(マンガやアニメなどが原作のキャラは不可)
・RPGの定義は各自の良心に任せる。
・百人を超えたら打ち切り
・投票するときにキャラの名前とゲームタイトルを書くこと
・投票時、自作自演はしない。

────重要────
・投票はメール欄無記入で(ID無しの書き込みは無効)

・同一IDでの連続投票されたキャラは排除
31ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:51:35 ID:???
投票書式は

キャラ:ゲーム名@メーカー名

こんな感じ?
32ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:52:58 ID:???
<<キャラ名(作品名)>>
<<キャラ名(作品名)>>
<<キャラ名(作品名)>>
<<キャラ名(作品名)>>

こんな感じでおながいします。
33ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:53:18 ID:???
>>31
メーカー名はいらないと思う

<<キャラ名(作品名)>>
<<キャラ名(作品名)>>
<<キャラ名(作品名)>>
<<キャラ名(作品名)>>

こんな感じ
34ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:56:01 ID:???
Q&A

Q、好きなキャラが居ません
A、投票できなかったお前の運が悪かった(・∀・)諦めろ

Q 投票できませんでした、何とかして
A 運が悪かったな、(・∀・)諦めろ

Q、こんな時間に投票できるか!糞!!
A 現に投票する気満々な人がいました、(・∀・)諦めろ
35ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:58:20 ID:???
投票開始!!
36ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:58:45 ID:???
残念!まだはやい!
37ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:58:50 ID:???
すまん!まだだ!!あと1分!!
38ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 01:59:46 ID:???
電波少年のいけ年こい年を思い出した
39ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:00:09 ID:???
よし!投票は>>2に任せた!!
40ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:00:13 ID:5X87cqRO
<<リュード(バテンカイトス)>>
<<カラス(バテンカイトス)>>
<<カノープス(タクティクスオウガ)>>
<<アルフォンス(タクティクスオウガ外伝)>>
41ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:00:33 ID:5tdlUb0e
<<TOD2 バルバトス>>
<<ルナ2 ガレオン>>
<<WA3 ジェイナス>>
<<レザード・ヴァレス>>
42ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:00:43 ID:???
<<ダート(レジェンドオブドラグーン)>>
<<シェーナ(レジェンドオブドラグーン)>>
<<アティ(サモンナイト3)>>
<<ベルフラウ(サモンナイト3)>>
43ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:00:45 ID:QSFvM2Qi
<<ジャスティン(グランディア)>>
<<ヒイロ(ルナ2)>>
<<しいな(シンフォニア)>>
<<ダオス(ファンタジア)>>
44ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:00:46 ID:mK/22nq5
<<トリス(サモンナイト)>>
<<アメル(サモンナイト)>>
<<ブリキン(ドカポン)>>
<<ワルサー(ドカポン)>>
45ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:00:49 ID:prtyDO89
<<ビュウ(バハムートラグーン)>>
<<ノエル(ロマンシングサガ2)>>
<<アッシュ(ファントムブレイブ)>>
<<ビューティ男爵(魔界戦記ディスガイア)>>
46ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:01:00 ID:0HSG7lw5
<<バブ(大貝獣物語)>>
<<ボヨン(大貝獣物語)>>
<<シェゾ(魔導物語)>>
<<ロボ(クロノトリガー)>>
47ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:01:19 ID:yHiGx3R2
<<ダート(レジェンドオブドラグーン)>>
<<シェーナ(レジェンドオブドラグーン)>>
<<アティ(サモンナイト3)>>
<<ベルフラウ(サモンナイト3)>>

sageてしまったのでもう一度
48ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:01:36 ID:???
>>42−−−メル欄メル欄!!
49ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:02:00 ID:kw6U/9oy
<<ルカ・ブライト(幻想水滸伝2)>>
<<シュウ(幻想水滸伝2)>>
<<ガイウス(BLACK/MATRIX)>>
<<ダウド(ロマサガ)>>
50ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:03:08 ID:vZILXzjX
<<橘千晶(真女神転生3)>>
<<リース(聖剣伝説3)>>
<<桐島英理子(ペルソナ1)>>
<<ミリアム(ロマンシングサガ)>>

51ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:03:15 ID:D6MAiVL2
<<フラック(ウィザードリィ)>>
<<デネブ(タクティクスオウガ)>>
<<マントー(天外魔境シリーズ)>>
<<ジャックフロスト(メガテンシリーズ)>>
52ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:03:28 ID:???
>>41
4つ目のレザード・ヴァレスはヴァルキリー・プロファイルからです。
ごめん。
53ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:05:24 ID:4gDOd7WU
<<狭間(メガテンif)>>
<<玲子(同じく)>>
<<勇(真メガテン3)>>
<<祐子先生(同じく)>>
54ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:07:40 ID:???
パッとしないキャラばかりだな
55ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:08:53 ID:???
>>54
スマソ俺もあわててたから本命書き忘れてどうでもいいの書いちゃった
56ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:09:42 ID:???
>>55
無効宣言して再投票したらどうか?
57ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:12:20 ID:???
※注意!アマリにもパッとしないので、下の投票者、期待してるぜ!!
58ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:12:36 ID:yyMbrxoE
<<猫兄(LightFantasy2)>>
<<ニャニャン(LightFantasy外伝)>>
<<エンジェル(LightFantasy外伝)>>
<<ダイキリ(LightFantasy外伝)>>
59ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:14:35 ID:???
またニャニャンがニャンか!
60ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:15:21 ID:Ech6wB+R
<<ソル(ルーン2)>>
<<クラトス(TOS)>>
<<アンクロワイヤー(ジェネレーションオブカオス)>>
<<カレル(FE烈火の剣)>>
61ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:17:14 ID:c/15Og+k
後何人よ?
62ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:17:49 ID:???
100−(13×4)人
63ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:18:21 ID:???
48人。
ただ>60の任天堂キャラが気になるがどうするんだろう。
6449:2005/04/30(土) 02:21:37 ID:kw6U/9oy
>>49訂正
<<ルカ・ブライト(幻想水滸伝2)>>
<<シュウ(幻想水滸伝2)>>
<<ガイウス(BLACK/MATRIX)>>
<<ジャミル(ロマサガ)>>
6560:2005/04/30(土) 02:22:41 ID:Ech6wB+R
>63
やっぱり変えた方がいいかな?
66ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:22:42 ID:c/15Og+k
<<ユーゼス(SRWα)>>
<<ロックブーケ(ロマサガ)>>
<<ガラハゲ(ロマサガ)>>
<<フェイト(SO3)>>
67ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:26:24 ID:???
追加テンプレ

1 任天堂、コナミのキャラは大人の事情で破棄となります

2 一度投票した後でも、レス番号とIDを晒したら破棄、再投票が可能となります
6860:2005/04/30(土) 02:29:51 ID:Ech6wB+R
>60訂正します
<<ソル(ルーン2)>>
<<クラトス(TOS)>>
<<アンクロワイヤー(ジェネレーションオブカオス)>>
<<ディアス(SO2)>>
6949:2005/04/30(土) 02:33:24 ID:???
>>64
再修正

<<グレイ(ロマサガ)>>
<<園村マキ(ペルソナ)>>
<<ガイウス(BLACK/MATRIX)>>
<<ジャミル(ロマサガ)>>
7049:2005/04/30(土) 02:34:23 ID:kw6U/9oy
うわっ!間違えた。ごめん

<<グレイ(ロマサガ)>>
<<園村マキ(ペルソナ)>>
<<ガイウス(BLACK/MATRIX)>>
<<ジャミル(ロマサガ)>>
71ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:37:54 ID:???
>>68までのまとめ
SO2 ディアス
SO3 フェイト
幻想水滸伝2 ルカ・ブライト シュウ
ブラックマトリクス ガイウス
ロマサガ ガラハド ジャミル ミリアム
ロマサガ2 ロックブーケ ノエル
聖剣3 リース
ルーン2 ソル ガレオン
グランティア ジャスティン
ルナ2 ヒイロ
TOF ダオス
TOD2 ブルァァァッ
WA3 ジェイナス
ヴァルキリー 変態
TOS クラトス しいな 
ジェネオブカオス アンクロワイヤー
LightFantasy外伝 猫兄 ニャニャン エンジェル ダイキリ
真メガ3 勇 裕子先生 ジャックフロスト 橘
メガテンIF 狭間 玲子
ペルソナ 桐島英理
たくティクスオウガ デネブ
ウィザードリィ フラック
天蓋魔境 マントー 
レジェドラ ダート シェーナ
サモナイ トリス アメル
サモナイ3 アティ ベルフラウ
魔道物語 ジェゾ
どかぽん ブリキン ワルサー
クロノ ロボ
大貝 バブ ボヨン
ディスガイア 中ボス
ファントムブレイブ アッシュ
バハムートラグーン 失恋ビュウ
72ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:38:51 ID:???
お前らRPG板の準備委員会にバカにされてるぞ
73ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:39:12 ID:???
>>71
ガレオンはルーン2じゃなくてルナ2だぞ
74ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:41:53 ID:???
>>71
猫兄は外伝ではなく2のキャラなんだが。
75ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:44:13 ID:???
>40が抜けている件について
76ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:46:07 ID:???
>>71
桐島英理子じゃないか?
77ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:53:24 ID:???
ざまあみろ
78ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:55:05 ID:???
マイナーなゲームとか書ける人いるのかよwwwwwwwww
79ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 02:58:47 ID:???
ニャニャンがにゃんとか大怪獣とかネタだろ?
80ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 03:16:55 ID:???
<<ヴァルキリープロファイル 全員>>
<<テイルズシリーズ 全員>>
81ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 03:29:35 ID:???
<<ちんこ 男性器>>
<<まんこ 女性器>>
<<うんこ 糞>>
<<しっこ 糞>>
82ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 03:36:42 ID:???
<<セーラーちびムーン(セーラームーン)>>
83ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 04:50:27 ID:DtGwbwYY
<<スービエ(ロマサガ2)>>
<<帝国重装歩兵(ロマサガ2)>>
<<サレ(TOR)>>
<<マグニス(TOS)>>
84ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 05:00:05 ID:???
<<ャョちゃん(ャョちゃんシリーズ)>>
<<妹ャョ(ャョちゃんシリーズ)>>
<<愛きゅん(ャョちゃんシリーズ)>>
85ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 05:00:22 ID:xJxfNo6m
<<周防 達哉(ペルソナ2)>>
<<ヨヨ(バハムートラグーン)>>
<<くすのはきょうじ(ソウルハッカーズ)>>
<<夢若(里見の謎)>>
86ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 05:58:34 ID:pVhRiOMF
<<
87ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 05:59:15 ID:pVhRiOMF
ミス

<<シレン(風来のシレン)>>
<<ロードブリティッシュ(ウルティマ)>>
<<夜叉姫(桃太郎伝説)>>
<<フィネガン(ソウルハッカーズ)>>
88ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 09:32:58 ID:vc/th7Al
<<ネル(SO3)>>
<<ティオ(グランディア2)>>
<<アリューゼ(ヴァルキリー)>>
<<ラクウェル(WA4)>>
89ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 09:36:35 ID:hPutWSc6
<<グレミオ(幻想水滸伝)>>
<<主人公(幻想水滸伝)>>
<<リアラ(TOD2)>>
<<ジューダス(TOD2)>>
90ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 10:03:07 ID:/EgaUxg5
<<ホームズ(ティアリングサーガ)>>
<<シーナ(幻想水滸伝)>>
<<ハヤト(サモンナイト)>>
<<ルヴァイド(サモンナイト2)>>
91ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 11:40:55 ID:???
正直こんなのやってられん。
92ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 12:50:38 ID:???
いやになる程厨キャラばかりだな
93ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 13:04:57 ID:???
リアラをエロ凌辱します。
94ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 13:18:51 ID:???
厨キャラ展示会場はここですか?
95ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 15:11:01 ID:dCMrm+yH
<<クロノ(クロノトリガー)>>
<<アシュトン・アンカース(スターオーシャン2nd)>>
<<シフ(ロマンシングサガ・ミンストレルソング)>>
<<レイ・レイホゥ(デビルサマナー)>>
96ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 15:59:41 ID:???
<<ホーク(ロマサガ)>>
<<アルカイザー(サガフロ)>>
<<カエル(クロノトリガー)>>
<<スタン(TOD)>>
97ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 17:29:49 ID:???
<<たらこ(キューピーのCM)>>
98ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 18:50:30 ID:???
だめだこりゃ
99ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 19:27:54 ID:RHSvg8Sl
<<ヴァージニア(WA3)>>
<<マサキ・アンドー(魔装機神LOE)>>
<<シタン・ウヅキ(ゼノギアス)>>
<<モモ(ゼノサーガ)>>
100ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 19:39:32 ID:???
RPG板の勝利だね
101ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 20:41:07 ID:???
ははは!もう打ち切りかい?
102ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 20:49:54 ID:5YShb5tJ
<<なんじょうくん(ペルソナ)>><<レイジ(ペルソナ)>><<ヒーロー(ペルソナ)>><<ブラウン(ペルソナ)>>
103ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 20:58:00 ID:???
<<リアラ(TOD2)>>
<<コレット(TOS)>>
<<アーチェ(TOP)>>
<<黒豆(SO3)>>
104ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 22:47:43 ID:???
終了
105ゲーム好き名無しさん:2005/04/30(土) 22:49:21 ID:???
まだdat落ちしてなかったんだね
106ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 00:19:04 ID:qjkGolMb
<
107ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 00:21:07 ID:qjkGolMb
<<ロゼ(LOD)>>
<<ロイド(LOD)>>
<<コレット(TOS)>>
<<ロイド(Tos)>>

>106はミス。
108ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 00:26:29 ID:???
ID変わってからの多重乙
109ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 00:28:17 ID:???
以下同文。
とりあえず>107とそれと同じゲームに投票されたものは自演の疑いを込めて排除だな。
110ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 00:30:16 ID:???
RPG板からの粘着荒らし乙
111ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 01:01:09 ID:???
つーか、どっちも人おらんから終了の予感

しばらく時間置いて仕切りなおした方がいい。
112ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 01:08:40 ID:???
全滅

・、λチェッ
113ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 01:32:39 ID:???
だから仲直りしておけっていったのにアホだな
114ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 18:34:27 ID:???
このスレの再利用法を考えるか
115ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 19:19:26 ID:???
ヲチスレ
116ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 21:17:03 ID:???
<<ファントムブレイブ マローネ>>
<<ペルソナ2 リサ・シルバーマン>>
<<ディスガイア ラハール>>
<<ディスガイア エトナ>>
117ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 21:17:35 ID:Jb4oUjxw
>>116
上げ忘れ

<<ファントムブレイブ マローネ>>
<<ペルソナ2 リサ・シルバーマン>>
<<ディスガイア ラハール>>
<<ディスガイア エトナ>>
118ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 21:47:05 ID:???
100人になったので 投票を締め切ります
119ゲーム好き名無しさん:2005/05/01(日) 22:21:03 ID:???
勝手にやってくれ
120ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 01:00:00 ID:???
<<ドラえもん(ギガゾンビの逆襲)>>
<<鬼太郎(ゲゲゲの鬼太郎2)>>
<<子泣き爺(ゲゲゲの鬼太郎2)>>
<<イヤミ(バックトゥザ・ミーの出っ歯)>>
<<ラサール石井(チャイルズクエスト)>>
砂かけか、子泣きか迷ったが思いきって子泣き参戦。
他の連中はとにかく、子泣き爺を外すのは許さん。
121ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 01:01:09 ID:???
>>120
松崎しげる
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1099544373/

もう終わってる。
122ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 01:10:38 ID:???
>>120
原作付だからアウト。
123ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 01:16:10 ID:???
>>120
5つ書いてるからアウト
作り手は思う。作ってよかったと。
自分が作ったものが素晴らしい功績を残した時に思う。

作り手は思う。作ってよかったのかと。
自分が思う通りの行動をせず、勝手に死んでいく愚かな姿を見たときに思う。

作り手は思う。どうなるのだろうと。
自分が作り上げたそれらを、同時に戦わせて見たらと思う。

そして、作り手は思いついた。
自分が作ったモノたちを、戦わし殺し合わせる、素敵な素敵なゲームを・・・・・


「おい・・・・起きろ・・・・」
声が聞こえる・・・・
「うう〜ん・・・後五分・・・・」

「カイルかよ・・・おい・・って!」
眠たいよ・・・
「ゴメ〜ン・・・仕事休みわ・・・・」

「おい!!アンタ起きろって!!」
思い切り大きな声で目を覚ました。
「え・・・あれ?」
目を覚ますとそこには褐色の青年が立っていた。
「アンタだけだぜ?こんな時間まで寝てたの。このロニ・デュナミスに感謝しな、お姉さん♪」
青年──ロニ・デュナミスは軽い口調で自己アピールを行った
「・・・・ここは?」
青年の自己アピール等は気にせずに周りを見渡すと広い空間が広がっていた。
何もない、ただ無駄に広い空間。
その広い空間の中、自分やその青年を含む何人かがざわめき有っていた
「・・・・何!?ここ!?」
彼女──天野舞耶は動揺した、取り戻した日常の中、いつものように仕事して、あの汚い家に帰って、
そしていつものように布団の中に入って・・・・
理解が出来ない、冷静になろう、そう思うが頭が働かない。
「・・・俺にもわからねえよ・・・気づいた時には俺もここで寝てたんだわ。」
ロニはそう言って溜息を吐く。
「まあこのロニ・デュナミスがいる限り、貴方に危害を及ぼすような真似は一切させませんよ、お姉さま♪」
「え・・あ、ああ・・・ありがとう、けど丁寧にお断りしておくわ♪」
ロニのナンパを軽くいなす、彼は大げさに肩を落している。

そんな、日常のペースを戻せそうな会話、日常にはもう戻さないと言わんばかりに、静かな声が、神々しい声がこの広い空間に響きだした。
そんな、日常のペースを戻せそうな会話、日常にはもう戻さないと言わんばかりに、静かな声が、神々しい声がこの広い空間に響きだした。
「ようこそ 英雄 アクマ 魔王 言い名はちがえど 選ばれし者たちよ!!」
ざわめきが止まり、空間の中にいる者たち全員が声がする方へ振り向く、そこにはシルクハットの男が一人立っていた。
「君たちには わたしのかんがえた ゲームをして貰うが為に 集まってもらいました」
「な?ゲームだぁ?」
静寂の中、ロニが怪訝な顔をしてシルクハットの男に話し掛ける。
「そう ゲームです!!わたしが考えた すばらしい内容の ゲームです!!」
静寂が再びざわめきに戻る。
「あなた方は いまから とある場所に 移動してもらいます。 そこで 最後の一人になるまで ころしあいを してもらうのです!!」
「何考えてるの!!貴方は!?」
「むろん、ただではありません 最後の一人になったものには どのような願いでも 叶えてあげましょう!!」
「馬鹿言わないで!!!誰がそんな馬鹿なゲームに乗るものですか!!!」
言うが矢先、舞耶は特殊能力・・・ペルソナを発動させシルクハットの男の下へ駆け寄る。
「同感だよお姉さま!くぅ〜!しびれるねえ!!手伝うぜ!!」
舞耶に続きロニも駆け寄る
「そうそう いい忘れていました 貴方たちには ちょっとした魔法がかけてあります。」
そう言って迫る舞耶達に対して右手を掲げる。
「本来 ゲームから逃げようとするものに つかおうと思っていたもの なのですが・・・」
その右手を握りつぶすようなしぐさをする。
すると舞耶とロニの首筋が光ったような気がした。
「えっ・・・!?」
次の瞬間



ボンッ
乾いた音と共に、彼女らの首から上が吹っ飛ぶ。

首から上にあったものが地面に落ち、その代わりに赤い噴水が彼らの周りを赤く染めていた。
彼女らのその姿に、唖然とするもの、泣き叫ぶもの、怒り嘆くもの、たくさんの反応があった。

「このように あなたたちには ちょっとした魔法を かけています あなたたちに 拒否権は ありません!!」
シルクハットの男は続ける。
「理解 できたようですね? では わたしの ゲームについて 詳しく 説明する事にしましょう!!」


今ここに、神の気まぐれによる,史上最悪の殺し合いゲームが、始まろうとしていた────


【ロニ・デュナミス 死亡】
【天野舞耶 死亡】
128ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 11:14:28 ID:???
ネタでも何でもこのスレはやめとけって。
RPG板の方で文才発揮した方がいいって
129ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:22:22 ID:???
てか、先にルールとかキャラ名簿とか貼るべきだろ
130ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:24:54 ID:???
>>129
漏れ漏れ、漏れ作ってるよ
131ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:35:41 ID:???
132ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:36:16 ID:???
GJ!!今の所分かっているテンプレ貼り付けてくるわ
133ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:37:52 ID:Yf91f3Er
すまん>>96書いたの俺、そいでよく分からんのは削除してる

<<■e>>
SO2 ディアス アシュトン・アンカース
SO3 フェイト  ネル
ロマサガ ガラハド ジャミル ミリアム シフ ホーク
ロマサガ2 ロックブーケ ノエル スービエ 帝国重装歩兵
サガフロ アルカイザー
聖剣3 リース
ヴァルキリー アリューゼ
クロノ ロボ クロノ カエル
バハムートラグーン 失恋ビュウ  ヨヨ

<<アトラス>>
ペルソナ 桐島英理 周防 達哉 レイジ ヒーロー ブラウン リサ・シルバーマン
メガテンIF 狭間 玲子
真メガ3 勇 裕子先生 ジャックフロスト 橘
ソウルカッハカーズ フィネガン
デビルサマナー レイ・レイホゥ

<<ナムコ>>
TOF ダオス
TOR サレ
TOD スタン
TOD2 リアラ ジューダス ロゼ  ロイド
TOS クラトス しいな  マグニス コレット
TOP アーチェ
134ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:38:31 ID:???
<<その他>> 要解説
WA3 ジェイナス  ヴァージニア
WA4 ラクウェル
ルナ2 ヒイロ
ジェネオブカオス アンクロワイヤー
LightFantasy外伝 猫兄 ニャニャン エンジェル ダイキリ
たくティクスオウガ デネブ
ウィザードリィ フラック
天蓋魔境 マントー 
レジェドラ ダート シェーナ
サモナイ トリス アメル  ハヤト
サモナイ2 ルヴァイド
サモナイ3 アティ ベルフラウ
魔道物語 ジェゾ
どかぽん ブリキン ワルサー
ルーン2 ソル ガレオン
グランティア ジャスティン
グランディア2 ティオ
大貝 バブ ボヨン
幻想水滸伝 グレミオ 主人公 シーナ
幻想水滸伝2 ルカ・ブライト シュウ
ブラックマトリクス ガイウス
ファントムブレイブ アッシュ  マローネ
里見の謎 夢若
風来のシレン シレン
ウルティマオンライン ロードブリティッシュ
桃太郎伝説  夜叉姫
魔装機神LOE マサキ・アンドー
ゼノギアス シタン・ウヅキ
ゼノサーガ モモ
ディスガイア ラハール  エトナ

修正とかマジ歓迎
135ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:39:38 ID:???
名前がかなり間違ってる
136ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:42:57 ID:???
>>134
デビルサマナーとソウルハッカーズは同じゲーム
サモナイのトリスとアメルは2出身
137ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:44:43 ID:???
正しくは
<<アトラス>>
ペルソナ 桐島英理子 周防 達哉 レイジ ヒーロー ブラウン リサ・シルバーマン
メガテンIF 狭間偉出夫 赤根沢玲子
真メガ3 新田勇 高尾祐子 ジャックフロスト 橘千晶
ソウルハッカーズ フィネガン
デビルサマナー レイ・レイホゥ

か?
138ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:46:15 ID:???
<<魔導物語 シェゾ>>だろ?
139ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:48:29 ID:???
>>137
だからデビルサマナーとソウルハッカーズは(ry
140ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:49:11 ID:???
頼む…ちゃんとまとめてくれ。これじゃわかりにくい。
141ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:49:57 ID:???
>>140
感想スレにある
142ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 18:51:37 ID:???
>>139
別物だろ
143ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 19:13:31 ID:???
これか

49 名前: ゲーム好き名無しさん 投稿日: 2005/04/30(土) 02:02:00 ID:kw6U/9oy
<<ルカ・ブライト(幻想水滸伝2)>>
<<シュウ(幻想水滸伝2)>>
<<ガイウス(BLACK/MATRIX)>>
<<ダウド(ロマサガ)>>

70 名前: 49 投稿日: 2005/04/30(土) 02:34:23 ID:kw6U/9oy
うわっ!間違えた。ごめん

<<グレイ(ロマサガ)>>
<<園村マキ(ペルソナ)>>
<<ガイウス(BLACK/MATRIX)>>
<<ジャミル(ロマサガ)>>
144ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 22:43:10 ID:L+6jZQRM
誰か感想スレの次スレ立ってるなら誘導しれ
145ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 22:44:19 ID:???
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1115026430/
ここのことか?
既にこのスレにも誘導あると思ったが。
146ゲーム好き名無しさん:2005/05/02(月) 23:12:13 ID:???
携帯からだから見落とした
スマンな
147バブと魔導師 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/03(火) 19:01:43 ID:???
 No83.シェゾ・ウィググは森の中にいた。

「……呼び出せないか」
 手をかざし、亜空間にしまわれた愛剣を取り出そうとするが何も答えてくれない。
「封じられてるのか、それとも取り上げられているのか……、どちらにせよ使えないのは確定か」
 闇の剣……彼の扱うソレは精神武器(スピリチュアルウェポン)と呼ばれる、魔神や天使を殺す事のできる太古の魔剣である。
 もしかしたらあの「かみ」の呪印、そして「かみ」自身にあがらえるかと思い、期待をしてみたがそう甘くはなかった。

 やれやれと溜息をつくと彼は地図と磁石を手にとり、現在地を確認する。
「……森の中なのは確かだが、こう辺りに何もないと正確な位置がわからないな。
取りあえず、目印になる物を探すべきか」
 では、どのようにして歩いていくべきか?
 候補は二つある。
 中央を目指すべきか、僻地の民家を目指すべきか。
 前者の施設から受けれるアドバンテージはでかいが、それだけに人も集まり熾烈なやり取りが展開される場所でもあろう。
 仲間を探すにしろ、ゲームに乗るにしろ、人と出会えるのは間違いない。

「ああ……」

 そこでシェゾは思考を別の問題に切り替えた。
148バブと魔導師 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/03(火) 19:03:58 ID:???

「ゲームに乗るか、あのふざけたヤツを倒すか……」

 かみの言うことが本当であるならば彼の目的……より強い魔導師になるというのは達成されるだろう。
 参加者から魔力を奪えば、それだけでも目的は大いに達成できる。
 
 だが、シェゾの心は悩んでいた。
 神を汚す華やかなる者として、素直にヤツのいうことに従っていいのだろうか。
 いや、そんな理屈よりも何よりもあのかみの行為に無性に腹が立つ。
 彼の中にある理念が否応にもかみを拒否する。
 きっと彼はそういう人物なのだろう。

 相反する目的と心の二面性は彼を悩ませた。

「…………悩んでいても仕方ないな。
 最初に会ったのが乗った者か、あいつにあがらおうとするのかで決めるとするか。
 目的地は現在地を確認してからでも遅くない」

 そして彼は再び森の中を歩き始めた。
 
 

 石の横たわる寂れた墓場に轟音が鳴り響く。
 白く小さい動物に対するは、黒き衣を纏った女。

 彼女の打ち出す魔法の数々に対して、小さく白い獣は持ち前の魔法耐性と補助魔法で受けに回る。
 幸いなことにテンプテーションは獣である彼には効かなかった。
149バブと魔導師 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/03(火) 19:04:47 ID:???
 だがそれは劣勢、彼が敗北するのは時間の問題だろう。

 白く小さい獣、No37.バブは、開始して直ぐNo29.ロックブーケに襲われていた。

 かつて自分達は魔王を倒すために異界から勇者を呼び寄せた。
 共に世界の平和を守るために二度の冒険に出た。
 奇しくも同じ召還という形でバブはこの世界に呼び出された。
 だが、それは彼の信念に反する形で。

 絶対に従えない。

 彼の持つ正義の心はくじけない。
 必ず仲間を、勇者を見つけてこのふざけたゲームからみんなを解放したい。

 しかし、現実は刻一刻と彼の死を近づける。

「中々、頑張ったようだけど、ここまでね」

 バブの身体が後ろの建物に密着した。
 目の前の女の手から雷が放たようとしている。
 
(僕はここで終わるのか……)

 彼が諦めようとした時だった。

――アレイアード!!――

 突如として現れた黒い闇の魔法球にロックブーケは右に吹き飛ばされた。
 それだけでも今の魔法が相当の物であったのがわかる。
150バブと魔導師 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/03(火) 19:05:59 ID:???
 やっと目印である墓場を見つけたシェゾの目に移ったのは戦いあう1人と1匹。
 七英雄であるロックブーケの妖絶な雰囲気も加えて一目に彼女は乗った側なのだと理解できた。

「やれやれ、ゲームに乗った側とも出会ったか……ん?」

 それと共に移るは、小さく白い獣。
 生きようと必死にあがらう姿。
 ふと、思い出されるは彼が付け狙っていた少女とその側にいた不思議な生物。
 
「ちっ……、後々夢見が悪くなりそうだしな」

 そう自分に言い訳すると彼は二人の間に割って入ることにした。




「……あなたは?」

「あの女からは随分とイヤな感じがしてたからな。
それに比べてお前はいかにもお人よしそうだった」
(それとお前がどこか知ってるのに似ていたからな)
 そうシェゾは心の中で付け加えた。
 
「さて、話は後だ。
 まずは協力してやつを倒すぞ、いいな?」

 バブの前に現れた黒い魔剣士。
 その姿が…………酷く、かつて彼と共に戦った勇者の背中と被って見えた。
 だから彼に託そうと思った。

「気をつけて下さい、彼女は誘惑の術を使ってきます。
 僕は種族の差違か魔法耐性のおかげか、無効だったみたいですが……」
151バブと魔導師 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/03(火) 19:07:07 ID:???
「ちっ、俺も防御魔法と魔法耐性には自信がある方だが……回復手段くらいはあるんだろうな?」

「ええ……」

 石の起こした煙の中からロックブーケが立ち上がる。
 左肩から腕にかけた大きい損傷が見える。
 おそらく回復魔法かアイテムがない限りは動かないと見てよいだろう。
 彼女の眼光は着実に此方を捉えていた。

「行くぞ!!」

「はい!」

【No83.シェゾ@魔導物語
 所持品:ミスリルソード
 現在地:F03
 目的:かみをぶったおす】

【No37.バブ@大貝獣物語
 所持品:エクスカリパー@投げると強いです
 現在地:F03
 目的:打倒主催】

【No29.ロックブーケ@ロマサガ
 所持品:たいでんカッパ@電気を防ぐ
 現在地:F03
 目的:ノエルのために、他の参加者は殺す】
152ブリ公の憂鬱 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/03(火) 19:11:16 ID:???
 ロード・ブリティッシュは叫んだ。

 何でワシがこんなことせにゃならんねん。
 ワシは王だぞ、大国ブリテインの君主だぞ。
 モンデインやエクソダスからブリテインを守らないとあかんのに……。

 っつーか、かみってなによ?
 ワシより偉いものがなんでいるんだ?
 貴様がいる場所は、本来ワシがいるべき場所だろ。
 下々の者をせっせこと働かせて上から楽しむのはワシの特権!
 貴様なんぞに与えられるべくものではない。
 王権とは生まれながらにして与えられる神授説。
 お前みたいなひらがなでトイレに流されそうなやつに誰が従うかボケが。

 しかしワシには力がない。
 どこぞのネットゲームでは無限の体力を持つらしいが、国から離れた今のワシはただの偉そうなオッサン。
 今は従ったフリをしておるが、見ておれ、こんちくしょうめ。
 我が元に勇者を集め、必ず貴様を倒し、ワシは元のブリテンに帰る。
 このイカしたインテリジェンスソードの元に集え勇者達よ!


【ロードブリティッシュ@ウルティマ
 所持品:アイスソード
 現在地:D06
 目的:かみを倒すために仲間を集める】
153 ◆/7aNPf4uH6 :2005/05/03(火) 19:35:22 ID:???
「ったく何がどうなってやがるんだ・・・」

No92.ホームズは愚痴った。

「ええい待て待てぇよく考えてみるんだ俺。俺は確かに立ち寄った港町の宿で寝たはずだ。
こんなとこに居るはずはねぇ・・・そうか!これは夢だ!!だとしたらほっぺを抓っても痛くないはずだ!!」
ぎゅう
「iteeeeeeee!!!」

2分後

「ともかく、これは現実みてーだな・・・くそ!ふざけやがって!なにが殺し合いだ!!
殺せと言われてはい、わかりました、と人を殺せるかってんだ!!」
ホームズはでかい声で叫んだ。
「だがこのままじっとしてても始まらねぇ・・・とりあえずは安全な場所を確保しておくか・・・」


【ホームズ@ティアリングサーガ
 所持品:ボウガン@弾数残り20本
 現在地:H03
 目的:1安全な場所を確保する 2生き残る】
154 ◆/7aNPf4uH6 :2005/05/03(火) 19:37:35 ID:???
題名忘れてた・・・
「進めホームズ」で
155ゲーム好き名無しさん:2005/05/03(火) 19:38:03 ID:???
つまらん…
156英雄と機械、そして復讐者 ◆ESYO4N7eeY :2005/05/03(火) 19:47:09 ID:???
「参りましたね……」
その場に座り込み、考える男、ノエル。彼は七英雄、いやかつて七英雄だった男だ。
アバロンの皇帝一行の戦いに敗れ、体と共に滅びたはずだったのだが…。
「不思議なことに…肉体も有る、殺し合いをするのには絶好の条件…ですね」
しかし、このままあの奇妙な男の言いなりになるのも癪だ、かといってこの首の魔法はそう解けるものではない。
一つ考え込んだあとに、彼は支給品の袋を開けた。
中には透き通るほどの美しい一本の剣が入っていた。
その刃は何よりも鋭く、そして脆い。一回振れば壊れてしまうだろう。
「…余程のことでない限り使えませんね、当分はこの拳一つでいくしかないようですね」
あの先ほどの空間の中で、数人の知り合いを確認できた。
妹で有るロックブーケ、親友のスービエ、皇帝一行と一緒にいた…誰だったか。
とにかくスービエか妹に会いたい、そしてこのゲームから抜け出す私の考えを…彼らはわかってくれるだろうか?
せめてもの願いは、彼らがゲームに乗っていないということ。
途端、後ろからドシンという鈍い音が聞こえた。
咄嗟に身構えるノエル、その目線の先には…黄色い塊があった。
「イタタタタ…少シ急ギスギテシマッタヨウデスネ…」
その黄色い塊は頭?を掻きながらゆっくりと起き上がる。
起き上がった時、その黄色い塊も身構えていた。
「アナタハ……?イッタイ?」
警戒心はあまり無いらしい、構えがあまりなっていない。
「私はノエル…貴方は闘うつもりは無いのですか?」
その黄色い塊は大きく手?を目の前で交差させ、必死に訴えた。
「チ、チガイマス!私ハソンナツモリハ有リマセン!」
本当に敵意は無いようだ、私はゆっくりと構えを解いた。
157英雄と機械、そして復讐者 ◆ESYO4N7eeY :2005/05/03(火) 19:48:01 ID:???
「アア、ヨカッタ…話ノ分カル人デ本当ニ良カッタ。
 私ノ名前ハロボ、見テノ通リ機械デス」
「機械………?なんですか、それは?」
すると、ロボは驚いたように私を見た。
「ソ、ソウデスカ。機械ヲ知ラナイ人ガイマシタカ…申シ訳ナイ」
ロボは頭を下げた、なんだか…こっちが悪いことをしているみたいだ。
しかし本当に奇怪な物体だ…どのように動いているのだろうか、それはあとで考えるとしよう。
「トコロデ…少シ聞キタイノデスガ、紅イ――――」
ロボの言葉の途中だった、もの凄い殺気を感じる、まずい…尋常じゃないぞ。
その場空気が張り裂けんばかりの声で叫んだ。
「逃げろ!ロボ!私について来なさい!」
ついて来いといった物の、殆ど私が腕を引っ張っている。
五分ほど走った所の物陰に隠れることにした。
「ド、ドウシタンデスカ?イッタイ?」
「尋常じゃない殺気を感じた…あれは憎しみと恨みの塊だ、まずいな…」
私は様子を伺うことにした、あの尋常じゃない殺気の正体を探る為に。

「気づかれた…か」
小さく舌打ちをする男、手には血塗られた剣。
それはかつて彼自身がもっていて、悲劇を生んだ剣でもあった。
「何度となく…こんな機会を夢見たぞ、あの時の恨みは一生忘れない。
 待っていろグレイ、必ず貴様をこの手で…殺すッ!」
男の目はノエルが感じたように、憎悪と恨みの色で塗り尽くされていた。
彼の身に何があったのか、それは当事者とその関係者が知るだろう。
――彼の名はガラハド、嘗てローザリアの聖戦士と呼ばれていた男だ。

【ノエル(ロマサガ2) 所持品:ガラスの剣
 第一行動方針:????】
【ロボ(クロノトリガー) 所持品:?????
 第一行動方針:????】

【ガラハド(ロマサガ1) 所持品:ブラッドソード
 基本行動方針:生き残る
 第一行動方針:復讐を果たす(最優先でグレイ達を殺す】
【現在位置:レーベ南西の山岳地帯】
158 ◆ESYO4N7eeY :2005/05/03(火) 19:50:07 ID:???
【ノエル(ロマサガ2) 所持品:ガラスの剣
 第一行動方針:知り合いと合流する】
【ロボ(クロノトリガー) 所持品:?????
 第一行動方針:クロノ達と合流する(?)】

【ガラハド(ロマサガ1) 所持品:ブラッドソード
 基本行動方針:生き残る
 第一行動方針:復讐を果たす(最優先でグレイ達を殺す】
【現在位置:レーベ南西の山岳地帯】

に修正です、申し訳ない
159ゲーム好き名無しさん:2005/05/03(火) 19:53:17 ID:???
【ノエル(ロマサガ2) 所持品:ガラスの剣
 第一行動方針:知り合いと合流する】
【ロボ(クロノトリガー) 所持品:?????
 第一行動方針:クロノ達と合流する(?)】
【現在位置:C4の南西住宅街(なのかな?)】

【ガラハド(ロマサガ1) 所持品:ブラッドソード
 基本行動方針:生き残る
 第一行動方針:復讐を果たす(最優先でグレイ達を殺す】
【現在位置:D3の北東 】

現在位置修正、度々申し訳ない。
160ファントム:2005/05/03(火) 19:56:03 ID:???
『マローネ・・・』
ムーングロウの寂れた銀行の前で、一人の少女の事を思い、たたずむ一人の青年がいた。
彼の名はアッシュ、体が半分透けている、世間様で言う幽霊──ファントムと言われるものであった。
本来なら彼の姿は普通の人なら見えなくなっている筈なのだが、印の力なのか、透けている程度の状態でキープされていた。

『ボクはもう死んでいる身だ・・・別に人を殺してまでファントムのままで居ようと思わない・・・だけど・・・』
彼がファントムでいる理由──マローネの事を思い出す。
彼女もこのイカレたゲームに巻き込まれていたはず。
彼女が物心ついた時からボクは彼女の事を見守っていた・・・そしてこれからも。
きっとボクが居なくて泣いているだろう、心細い思いをしているだろう。

「よし!まずはマローネと会おう!!」
そして彼女を守ろう、僕が消えるその瞬間まで・・・・
彼はそう決意した。
決意したら彼の行動は早い、支給品の少し変わった刃を装備し、彼女を探す為に歩き出した。
その先に幾多の悲劇が待っていようとも、彼は歩きつづけるのだろうか・・・



【アッシュ@ファントム・ブレイブ  所持品: アイスブランド(SAGA1より)
 現在地:D−04銀行前  目的:マローネに会う 自分が消滅するまでマローネを守る】
161 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/03(火) 19:56:37 ID:???
>>60
トリップ忘れた・・・
162 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/03(火) 20:00:09 ID:???
ああっ>>161が俺の作品です。
○| ̄|_
163突然訪れる闇 ◆6QmAwKJwFA :2005/05/03(火) 20:57:59 ID:???
 ワルサーは一人木の下で腰を降ろしながら微笑んでいた。
 それは勝利の笑みに等しい、勝ち誇る笑みである。
 久々に地上へと降りてみれば厄介なことに巻き込まれた、ようにみえた。
 だがすることは変わらない。
 殺し合い、騙し合い、卑怯な手段――――全てはドカポン王国において「日常」であったもの。

「闇の呪文だッ! クナ・クレーラ」

 人間の事情など知らない。
 自分のやりたいようにやるだけだ、とワルサーは呟いた。
 そして、島は闇へと閉ざされる。
 始まって直後、まだ太陽の登る真昼であったのだが、既に深夜のように暗い。
 視界が極端に狭まった。
 これでしばらくは嫌がらせになるな、とワルサーは人間の困る様子を想像し笑う。
 支給品である銃……ワルサーP38を握り締めながらゆっくりと立ち上がる。
 説明書は読まないワルサーは銃にまだ弾丸が装填されていないことに気付かない。
 更にセフティまで掛かっており、とてもだが撃てる状態とは思えない。
 ただ銃そのものは知っていた。
 ドカポン王国の殺し屋が持っていた銃と似ている、くらいの認識ではあるが。
 ――――後で読めば問題ない
 ワルサーはそう楽観していた。
164突然訪れる闇 ◆6QmAwKJwFA :2005/05/03(火) 20:58:36 ID:???
 ――――闇、だと?
 シェゾは一人、突然の闇に驚きを隠せなかった。
 せっかく今から殺り合おうというのに、興が根こそぎ奪われた気分である。
 ――――しょうがない、ここは去るか
 元々気乗りしない戦いだ。
 参加者の魔力を奪い回って――例えそれがかみのシナリオであっても、だ――魔力を蓄えるのも悪くない。
 最終的にかみの魔力すら我が物としてくれる。
 それをしないのは一重に奴の思惑に乗るのが癪だ、という個人的感情によるものだ。
 今は悩んでも仕方ない、とシェゾは割り切ってバブの方へと声を上げる。

「オレは降りる。後は逃げるなり、闘うなり好きにしろ」
「ええ!?」

 バブの不評そうな声を無視して、逃げるようにシェゾは去る。
 ロックブーケには去っていく足音とシェゾの声だけが聞こえていた。
 逃げるなら逃げるで都合がいいのか、ロックブーケはシェゾを追わなかった。
165突然訪れる闇 ◆6QmAwKJwFA :2005/05/03(火) 20:59:25 ID:???
【ワルサー(ドカポン) 所持品:ワルサーP38(弾丸は8+1発装填可能)
 現在地:D03南西
 第一行動方針:ひたすら嫌がらせ。人間を殺すのに躊躇はしない】

【No83.シェゾ@魔導物語
 所持品:ミスリルソード
 現在地:F03
 目的:かみをぶったおす】

【No37.バブ@大貝獣物語
 所持品:エクスカリパー@投げると強いです
 現在地:F03
 目的:打倒主催】

【No29.ロックブーケ@ロマサガ
 所持品:たいでんカッパ@電気を防ぐ
 現在地:F03
 目的:ノエルのために、他の参加者は殺す】

*島を覆う闇はしばらくすると晴れる。
166 ◆6QmAwKJwFA :2005/05/03(火) 21:30:45 ID:???
>163-165はNGでお願いします。
167ゲーム好き名無しさん:2005/05/03(火) 21:39:34 ID:???
>>166
池沼晒しage(藁
168 ◆tYOKpCObdg :2005/05/03(火) 23:18:25 ID:???
「兎に角仲間を集めるんだホー、あーるぴーじーの基本だホー」
前を歩く人間の半分ぐらいの大きさの手足の生えた雪ダルマが元気良く腕を振り上げる。
「最もな意見ですね、心当たりはあるのですか?」
荷物を二つしょった緑の道化服を着た男が応じる、無機質な老人の仮面の様に見える
その顔は何の表情も見せはしない。
「そんなのそこら辺の奴に適当に声を掛ければいいホー、仲間にならないなら殺すホー」
(やはり、こういうタイプか)
老人の仮面の口の端が引きつる、まるで嘲笑するかの様に。
(基本的にコイツは無邪気なガキだ、それ故に残酷でもあるが)
恐らく自分の事も“話のわかる大人”としか見てないに違いないと道化師は思う。
(せいぜい多くの人間に声をかけてください、仲間になるとは思えんませんがねw)
「……ラック、フラック!」
「あ、ああ、何ですか?」
考え事をしていた道化師=フラックを雪ダルマの声が現世に引き戻す。
「あっちに人影が見えたホー」
「そうですか、万が一という事もあるのでこの荷物を持っていきますか?」
「重いからいらないホー、きみが後から持ってくるホー、ヒーホー!」
そう言い残すと雪ダルマ=ジャックフロストはその方向に向かって一直線に走リ出す、気配も消さず、騒々しく。
(さあて、お手並み拝見致しましょうかw)
フラックもフロストの後を追う、足音も無く、影から影へと。

【チーム名:デビィィィル】
【フラック@ウイザードリィ
 所持品:不明×2
 現在地:H15
 目的:優勝】
【ジャックフロスト@女神転生
 所持品:無し
 現在地:H15
 目的:ゲームを潰す】

【マローネ@ファントムブレイブ
 所持品:不明
 現在地:H15
 目的:不明】
169ゲーム好き名無しさん:2005/05/03(火) 23:31:14 ID:???
>>168
ID出してきたか?
170 ◆7SRy08O6c6 :2005/05/04(水) 00:32:49 ID:???
【チーム名:デビィィィル】
【フラック@ウイザードリィ
 所持品:不明×2
 現在地:B04
 目的:優勝】
【ジャックフロスト@女神転生
 所持品:無し
 現在地:B04
 目的:ゲームを潰す】

【マローネ@ファントムブレイブ
 所持品:不明
 現在地:B04
 目的:不明】

に修正します
171訂正 ◆tYOKpCObdg :2005/05/04(水) 00:35:24 ID:???
【チーム名:デビィィィル】
【フラック@ウイザードリィ
 所持品:不明×2
 現在地:B04
 目的:優勝】
【ジャックフロスト@女神転生
 所持品:無し
 現在地:B04
 目的:ゲームを潰す】

【マローネ@ファントムブレイブ
 所持品:不明
 現在地:B04
 目的:不明】

に修正します
トリ間違えた……OTL
172魔女と高校生と炎とチョコ ◆82RERgksYs :2005/05/04(水) 01:17:04 ID:???
赤のリボンで結ばれた金のポニーテールをなびかせながら、女魔法使い・ミリアムは歩いていた。
「あーあ……マジ迷っちゃうなぁ……」
軽い口調ではあるが、今の彼女の置かれている状況は至って深刻である。
突然目を覚ました彼女に突きつけられた課題――『最後の一人になるまで殺し合え』。
普段なら知己であるグレイ、ガラハドと力を合わせればなんとかなるようなことも今回ばかりはうまく行かないようにミリアムは感じていた。
そもそも、グレイやガラハドに逢った時、自分はどうすればいいのかすらわからなかった。
二人のことは信じたいが、この状況では確実には信じきれない。
ミリアムがぐるぐると頭の中で考えを巡らせていたその時、
黒い帽子に黒い髪、黒い上着を着た少年らしき陰が木陰で蹲っているのが視界に入ってきた。
だがこの位置ではその生死すらもわからない。
「……?」
ミリアムが恐る恐る近付くと、その人物はびくっと体を跳ね上がらせた。
その動作から察するに生きてはいるようだ。
少し戸惑ったが、ミリアムは警戒しながらもその少年らしき人物に話しかけてみることにした。
「ねー、あんたさぁ……」
「うわあああああああああああああああっ!」
ミリアムの声をかき消すように少年が喚く。そして、
「お、お前俺を殺す気だろ!? そうなんだろ、そうなんだろう!!
わかってるから来るな、こっちに来るな! 来るんじゃねえよ!!」
脅えきった表情の少年はミリアムめがけて地面の小石を投げてきた。
173魔女と高校生と炎とチョコ ◆82RERgksYs :2005/05/04(水) 01:18:35 ID:???
「キャッ!?」
なんとか小石を避けたミリアムは即座に身構えながら、説得を試みる。
「ちょ、ちょっと、落ち着いてよ! あたいはあんたが殺る気じゃない限り無闇に手出ししないから!!」
「う、嘘だ! 大体ここはどこだよ? 俺が何したって言うんだよ? お、お前、俺に教えろよっ……!!」
少年は、早口でまくし上げるとついに半ベソをかき出した。
「あぁん、もう、ちょっとあんた男の癖に泣かないでよ。あたいがいじめたみたいじゃん!」
泣きたいのはこっちも一緒なんだから、と言いたげな視線でミリアムが少年をなだめる。
「……悪いけど、あたいだって正直何もわかんないよ。気付いたらこんなことになってたんだもん」
「お……俺、やっぱりここで死んじまうのかな? もう東京に、家に帰れねえのかな?」
「それもわかんない。あたいだって死にたくないし、生きて帰りたいよ…………」
二人の間に重苦しく、気まずい空気が漂う。
沈黙を先に破ったのはミリアムだった。
「そうだ、いいこと考え付いた。死にたくない者同士、一緒に行動すればいいんだ!
で、その中でなんとか手段を考えていく……ってわけ。
どう? あたいってば天才じゃない?」
持ち前の前向きさと明るさをすっかり取り戻したミリアムは、きらきらした瞳で少年の顔を覗きこんだ。
「う、うん……そうだな……。うん。そうだ。ああ、うん。」
対する少年は納得しながらもまだ不安と同様を隠し切れなかった。
174魔女と高校生と炎とチョコ ◆82RERgksYs :2005/05/04(水) 01:21:24 ID:???
「安心しなよ、あんたにいきなり襲いかかろうとか考えてないから。
その代わり、あんたも裏切ろうとか考えない方がいいよ。
あたいね、炎の魔法が得意で、こう見えても宮廷で働いていたこともあるんだよ?
もしあんたが裏切ったりしたら……」
にっこりと微笑みながらも、魔法を唱えるときの動作を真似るミリアム。
少年は内心戸惑っていたがそれを打ち消すようにミリアムに応える。
「まっ、ま、魔法とか、キュウテイとか、よくわからねえけど、俺、絶対裏切ったりしないから!
だから絶対にお前も俺を裏切ったりするなよ? 絶対だからな!?」
「よーし、決まり。これからよろしくね。あたいはミリアム! あんたは?」
「い、勇。新田勇。よろしくな、ミリアム」
「イサム、ね。わかった!」
ミリアムは上機嫌でぶんぶんと勇の手を振り回す。
「なんか変だけど、悪いヤツではなさそうだな」と勇は心の中で呟いた。
「そういえばイサムの持ち物ってなんだった?
あたいはこの剣。魔法程じゃないけど少しは剣も使えるからラッキーって感じかな。イサムは?」
その瞬間、勇の顔が凍りつく。
「お、お、俺はチョコレートなんだけど」
「え?」
「だ、だからチョコ……」
勇は震える手で板チョコをミリアムに見せた。それを見たミリアムは肩をすくめる。
「……イサム。あんたその辺の石でも鞄に詰めときな。あとそれは非常食ってことで」
「ど、毒入りってことはないかな? 俺、怖くて食えないんだけど」
「さあね。あたいにもわかんないってば。あ、それを食べればビビり癖が治るかもよ?」
「う、うっせぇ! ビビるなってほうが無理だろ!」
きゃははと悪戯っぽく笑うミリアムに、勇はムキになって喚いた。
【ミリアム 所持品:エストック 目的:死にたくない者同士で仲間を集め、その先のことを考える】
【新田勇 所持品:ぱっくんチョコ 目的:とりあえず死にたくないのでミリアムについていく】
175ヒーローの行方 ◆2rPl1Smt0c :2005/05/04(水) 01:27:09 ID:j1++gZmo
ヒーローはそこに居た





「ここは…?それにこの格好は…」
俺は見知らぬ土地に立っていた、この手で確かにブラッククロスを叩き潰し、ヒーロー能力も剥奪されたハズなんだが…しかしこの場所に居て、あの変な野郎…「かみ」だったかの術中にはまってるのは確かだ
「考えてても埒があかねぇか…仕方ねぇ、とりあえず持ち物を確認してみるとするか」
俺はそう言って何かが入ってるバックパックを開けた「ハズレって奴だなこりゃ…」中に入っていたのは初心者御用達のボーイーナイフだった
たしかに武器としては扱いやすいが如何せん殺傷力が低すぎる、これを使うなら素手の方が今のレッド…いやヒーローであるアルカイザーには遙かに便利で優れている武器になるのだ
いずれにしても今俺はゲームに乗る気は全く無い、かみとか言う野郎が気にくわないのもあるが何より自らこれに乗るメリットが無い、それに戦わないでも生き残る術は幾らでもあるハズだからだ
「兎に角人を探すか、ゲームに乗るつもりがない奴と会えりゃ良いけどな…乗る気が無い奴ならここから脱出するなりなんなりの考えも持ってるだろうからな」
176修正 ◆82RERgksYs :2005/05/04(水) 01:32:36 ID:???
>>174
【ミリアム 所持品:エストック 目的:死にたくない者同士で仲間を集め、その先のことを考える 現在地:C6】
【新田勇 所持品:ぱっくんチョコ 目的:とりあえず死にたくないのでミリアムについていく 現在地:C6】
でお願いします。スマソ
177ヒーローの行方 ◆2rPl1Smt0c :2005/05/04(水) 01:40:32 ID:j1++gZmo
俺は地図を広げた「人が居そうな所って言えば街か、ただ万が一ゲームに乗った奴が居たらヤバいだろうな…」これでもヒーローだし場数も踏んでるからそうそう負けないとは思った、しかし俺より強い奴が乗ってないとは限らない…それぐらいは俺でもわかっていた
「動くなら始まって直ぐの今が良いだろうしな…しかし問題は何処に行くかだな」地図を見ると中心部に街がありその周りには森や平原があるようだ「そういえば俺が居る場所は何処になるんだ?」ふと辺りを見回すと海が直ぐ目の前にあった
「てことはここだから…街は結構近いな」俺は街に行く事にした、多少リスクを背負ってでも行く価値はあると思ったからだ「それに移動中に人と会わないとも言い切れないしな、結局の所は運か」そう言って俺は街を目指して歩きだした





………彼が地図を逆さまに見ていた事に気付くのはもう少し後の事だった




【アルカイザー(サガフロンティア) 所持品:ボーイーナイフ 現在地:C05北 第一行動方針:ゲームに抗う気のある者を探す 備考:アルカイザーは街とは見当違いの方向に向かっています】
178帝国の盾 ◆C3JvwEis6I :2005/05/04(水) 04:05:59 ID:???
♪〜あーばろんあーばろんうーるわーしのー……

海を眺め、歌を歌ってみた。
それでも、心の奥底に芽生えた恐怖心をぬぐうことはできない。


神、という存在が起こした最悪の殺し合い。
帝国重装歩兵―ベアはアバロン帝国よりたった一人、このゲームに参加させられていた。
ゲームの初めにいた空間…そこで見たものは無数の知らない顔。
頼れる皇帝陛下も、いつも自分をからかうジェイムズやテレーズの顔もない。
状況をあまり理解できないうちにこの場所へと飛ばされていた。

渡されたアイテム−一振りの剣を素振りしてみる。
…つらかった訓練兵の時代を思い出す。
器用さも魔力もない自分が選んだ道、重装歩兵。戦場の盾としての役目。
われらが皇帝陛下、レオン様のパーティに呼ばれたときには狂喜したっけな。

徐々にベアの中に自信が戻ってくる。
考えてみれば、陛下や仲間たちがこんなゲームの犠牲にならなかっただけでも
幸運ではないか。
そして、この世界で帝国の誇りにかけて自分がやるべきことは―
何らかの方法を見つけ出し、このゲームから抜け出すこと。場合によっては神にだって挑もう。
我らが陛下なら、きっとそうするはず。
見ていてください、陛下。

そう決意したベアから、いつの間にか恐怖心は消え去っていた。
179帝国の盾 ◆C3JvwEis6I :2005/05/04(水) 04:07:02 ID:???
――ベアよ、この技の奥義はな、恐れぬことだ。恐れねば、全てが見える。
見えるなら、必ず止められる。

剣の師匠の言葉が、こだまする様にベアの心によみがえる。
そう、必ず、こんなゲーム終わらしてやる。俺の必殺のパリィで!!

栄光のアバロン帝国の誇りを胸に、ベアは動き出す。

【ベア(ロマサガ2、帝国重装歩兵)所持品:スパイダーソード
 基本行動方針:ゲームからの脱出 】
【現在位置:G5、海岸 】

スパイダーソード@ロマサガ3
相手の動きを遅くする「スパイダーネット」とダメージ+相手の動きを止める
「ブレードネット」を使用できる蜘蛛の力が宿った片手剣。
強さは一般的な剣とあまり変わらない。

パリィ@必殺技
相手の武器攻撃をはじく防御技。攻撃力はない。自動でもない。
180ベア無念!:2005/05/04(水) 05:55:38 ID:???
しかしベアは全てがかったるくなって海で自殺を決行しました
遺体はスービエが食べました
スービエは腹を壊して氏にました

おわり
【ベア死亡】
【スービエ死亡】
181ゲーム好き名無しさん:2005/05/04(水) 07:25:37 ID:???
ワロタ
182その名はスービエ ◆df0oH4rMBA :2005/05/04(水) 09:31:49 ID:???
「助けにきたぞ!」
ロックブーケの後ろから声と共に影が現われるた!

殺伐とした墓場に救世主!
その名は……



                               
                               
                                   ス
                 ,・ ̄ ̄ ̄\            |
               `,/       ヽ,          ビ
                 |:} __ 、._ `}f'〉___        エ
                ,ヘ}´`'`` `´` |ノ    ヽ 
          .    ,ゝ|、   、,    l|      }
             / {/ :ヽ -=- ./       | 
         .. / ...ヽ、  \二/       /  
               ヽ、._、  _,/    /|
          ..  ヽ                |
          ...  |ヽ      Y      / __ト、
        ヽ、    | ヽ・__ / ヽ__・/Y-'゙, .\
183その名はスービエ ◆df0oH4rMBA :2005/05/04(水) 09:32:56 ID:???
「これで2対2!」
偉そうな言葉を出しながらスービエはぐにゃりと身体を崩壊させかけながら歩こうとした。
突然現われた崩れかけた烏賊男の出現にシェゾとバブはポカーンと口を開けている。
それを見たロックブーケは今がチャンスだと柔らかくなったスービエを右手で抱きかかえると一目散で逃走しだした。

……

…………

………………

突如起こった一連のできごとで停止していた二人の思考が動き出す。
はっ!? と二人が気づいた時には追いかけるには少し厳しい距離が開いていた。
七英雄の足は速かった。
「あー、なんだその。俺の名前はシェゾだ」
「僕の名前はバブ。助けていただいてありがとうございます」
シェゾは照れくさそうにぽりぽりと頬をかきながら
「俺はかみを倒すつもりだがお前はどうするんだ?」
すでにわかっているはずの答えをバブに尋ねた。
「僕の目的はこのゲームから人々を解放すること。
 だからあなたについていこうと思います」
「そうか。なら行くぞ。このふざけたゲームは絶対に潰す」

とシェゾとバブが打倒かみを誓い合っている頃、逃走したスービエとロックブーケはというと。
「すまない、早く海に行ってくれ。身体がそろそろ……」
「このバカ!」
漫才を繰り広げながら一番近い南東の海岸に向かって全力疾走していた。
184その名はスービエ ◆df0oH4rMBA :2005/05/04(水) 09:34:11 ID:???
【No83.シェゾ@魔導物語
 所持品:ミスリルソード
 現在地:F03
 目的:かみをぶったおす】
【No37.バブ@大貝獣物語
 所持品:エクスカリパー@投げると強いです
 現在地:F03
 目的:打倒主催】

【No29.ロックブーケ@ロマサガ
 所持品:たいでんカッパ@電気を防ぐ
 現在地:G03
 目的:ノエルのために、他の参加者は殺す
 第二目的:スービエを海へ】
【No31.スービエ(ロマンシングサガ)
 所持品:???
 現在地:G03
 第一目的:???
 第二目的:海に入る】
185自分の中の自分 ◆A6hscxu8rk :2005/05/04(水) 10:36:38 ID:???
何故・・・あの人が死ななくちゃいけないんだ・・・・?

「Oh!!Fantastic!!こんなに早く知り合いと出会えるなんて思いませんでしたわ!?」

何故・・・こんな所であの人が・・・

「よかった、このようなゲーム、私、乗る気ありませんの」

俺が・・・俺が強く望みすぎたせいなのか・・・?

「私達の他にも何人か知ってる顔が居ましたわ!みんなで戦えばきっと・・・って・・・TATUYA?」

それとも・・・俺が世界を変えすぎたために、罰を食らわされたのか・・・?

「・・・TATUYA?どうかしたのですか?」

・・・頼む・・・・俺に話し掛けないでくれ・・・

「・・・MAYAの事を思ってるのですか・・・?MAYAは・・・」

頼む・・・俺に・・・関わらないでくれ!そして・・・

「舞耶姉の事を・・・軽軽しく口に出すなあぁぁぁぁっ!!」

「・・・・!?TATUYA!?・・・えっ・・・あっ・・・!?」
186ゲーム好き名無しさん:2005/05/04(水) 10:38:23 ID:???


──────気づいた時には、口をパクパクさせ、腹部による出血により血まみれになっているエリーが居た。
彼女は何か言いたそうな顔で俺の顔を見て、その場に倒れ、動かなくなった。

俺は彼女に支給品の銃を向け、それを撃っていたらしい

俺は自分がした事が信じられなかった。
何故俺はこんな事した?舞耶姉を殺されたからか?
彼女はまったく関係ないのに?
一体なんで?俺は・・・・

「俺は・・・一体・・・嫌だ!!舞耶姉・・・助けてくれよ・・・舞耶姉!!!」

俺は空に叫ぶ、だが空は何も答えてくれなかった、ただ、血まみれになった俺の慟哭が、むなしく響くだけだった・・・・



【周防達也@ペルソナ2
 所持品:リボルバーM380
 現在地:B06
 目的:無し、何をしていいのか分からない、舞耶を殺されたショックで何をするのか自分でもわからない】
【桐島英理子(エリー)@ペルソナ  死亡 支給品(ドラゴンの盾@サガ2)は死体と共にB06に放置】
187自分の中の自分 ◆A6hscxu8rk :2005/05/04(水) 10:39:15 ID:???
>>186
トリ忘れた・・>>186も自分です
188Fighting Girl ◆5kwUZUZHfo :2005/05/04(水) 17:07:50 ID:???
生き残るためなら何でもしてやる。それが私、橘千晶の選んだ道だった。

叢に潜んで約二十分。やっと格好の獲物が来たのだ。
その女は刀を持っているがお世辞にも強そうとは思えなかった。
このスタンガンで奇襲して、刀を奪おうというのが私の判断だった。
こっそりと近付くが女は気付かない。

馬鹿な女だ。

私は馬鹿は大嫌いだが、相手が馬鹿というのは今なら有り難い。
背後からスタンガンを浴びせ、その女を倒れさせる。
「あ……あ……」
倒れる女の手から刀が落ちたことを確認すると、私はすかさずそれを拾った。
「やめ……て……」
女のか細い声がするが、それに耳を傾けたりなどしない。
「ごめんなさいね。私はここで死ぬわけにはいかないの!!」
私は容赦なく奪った刀を女へと向けた。
断末魔の叫びと共に血が飛び散る。

私は選ばれた人間なんだ。
私には輝く未来が待っている。
あんたたちみたいな平凡な人間とは違うのよ!!!
189Fighting Girl ◆5kwUZUZHfo :2005/05/04(水) 17:11:51 ID:???
気が付くとそいつは血と肉の塊になっていた。

軽く興奮している内に斬り刻みすぎていたようだ。
その死体をじっと眺めてみる。
目の前のおぞましい物体がさっきまで生きていた人間だなんて、私には信じられない。
こいつは私がぐちゃぐちゃにしたんだ。私が命を奪ったんだ。

なんだ。人を殺すのなんて思ってたよりも簡単じゃない。これなら最後までうまくいきそうだわ。

私は生き延びてやる。
私はここで死ぬような虫けらじゃない。

なんなら私が神になってやる。

見てなさい、最後に笑うのはこの私、橘千晶よ。

私は動かなくなったそいつを蹴り飛ばし、そのままその場を去った。
【橘千晶 所持品:スタンガン 夢想政宗(ヨヨからルート) 第一目的:皆殺し、ゲームに勝つ 現在地:F05】
【ヨヨ 死亡】
190僅かな希望は打ち砕かれ ◆RlUz7/9WfY :2005/05/04(水) 18:05:34 ID:???
「桃太郎さん…私はどうすれば良いのでしょう?」
大陸の西端の崖に佇む一人の鬼、彼女は夜叉姫。
支給品の袋には緑色の石が先端についた奇妙な杖。
「桃太郎さんたちは居ないようですね…」
先ほどの奇妙な空間で数人の人間を見ることが出来た。
だがそこには夜叉姫の知り合いは居ないと言い切れるような面子しかいなかったのだ。
「桃太郎さんなら…こんな事に参加するわけありません」
その胸に嘗て桃太郎に貰ったありったけの希望と勇気を抱えて、夜叉姫は歩き始めた。
此処から一刻も早く抜け出し、元の世界へ帰るすべを探る為。

少し離れた場所に人影があった、いざと言う時に手には支給品の杖を構え…。
「すみません、貴方は……?」
奇怪な刀を持ったまま立ち尽くしている男に、夜叉姫は訊いた。
「私は夜叉姫と申すものです、もし貴方も…ここから脱出する気が有るのならば私と一緒に行動しませんか?」
男は黙ったまま答えない、すこし眉間に皺を寄せながら夜叉姫は続ける。
「あの?聞いていますか?このゲームとやらを止める為に―――」
「―――五月蝿い」
男は唐突に喋ったかと思うと持っていた刀を振りかざしてきた。
持っていた杖で抑えながら夜叉姫は横に流れるように移った。
「くっ…貴方は殺し合いを望むのですか…なら私が懲らしめてあげましょう!」
持っていた杖を再び握り締め、男の横に回りこんだ。
男の横薙ぎの刀に合わせ杖を振るう、衝撃は来るが斬られるよりはマシだ。
先端の石が驚くほど硬い為びくりともしない、コレは行ける。
男のほうも斬撃を絶やさない、押しつつ押されつつの攻防が続いた。
(――今だ!)
夜叉姫は男の一瞬の隙を付き鳩尾に重い一撃を仕掛けた。
バシィィッと鈍い音がし、男の口から紅い血が吐き出される。
ゆっくりと夜叉姫は魔法を唱え始め―――
「倍力ッ!!」
夜叉姫の体に、力が漲って来る。男の体も元の体制に戻ってきた。
一気に決着を付ける…夜叉姫は疾走した。
男は刀をゆっくりと構えるが、夜叉姫の力に弾き飛ばされる。
その時、彼女は見ていたのだろうか、男の口が動いていたのを。
夜叉姫の杖が男の頭を目掛けて勢い良く振り落とされた…!
「はあッ!」
191僅かな希望は打ち砕かれ ◆RlUz7/9WfY :2005/05/04(水) 18:06:22 ID:???







ドスリ







「え……?な、がはっ…」
夜叉姫の喉に奥深く光の剣が生えていた。
「悪いな…俺はあんたの考えには賛成できない」
そう、杖が振りかぶられるギリギリのことだった、男は魔法を唱え終わり、手に光の剣を生成していたのだ。
杖を落とし喉を抑えながら苦しむ夜叉姫を尻目に、男は弾き飛ばされた刀を拾い夜叉姫にこう言った。
「これはそう言うゲームなんだ、甘いことを言ってると…死ぬぜ」
男は淡々と言った、夜叉姫が血を吐きながら反論する。
「貴方は…間違…っている……そんなこ…とをして…も何にも……ならない…」
男は夜叉姫に冷ややかな目線を送り………。
「………二度と俺の前に立つな」
彼女の断末魔が木霊する中、横から刀が薙がれ足から下を切り落とし、七つに分かれた刀身が夜叉姫の肉を削ぎ、骨を断ち、体をバラバラにして行く。
さらに頭から刀が夜叉姫に食い込んでいく、体がさらに細々と切り刻まれていく。
男が刀を振るうのを止めた時、返り血が夥しく男に付いていた。

「ふん、これで良い…殺し合いの戦場で人を殺す…それは普通のことじゃないか…」
そう吐き捨て、夜叉姫の死体の傍から杖を拾い、男は歩き始めた。
纏められた黒い髪が風に靡く姿は、悪魔を象徴しているかのようだった。

【グレイ(ロマサガ1) 所持品:七支刀、GCロッド(夜叉姫からルート)
 基本行動方針:全員殺してでも生き残る】
【現在位置:G01農家】
【夜叉姫(桃太郎伝説) 死亡】
【死体位置:G00北東】
192赤の誓い ◆5kwUZUZHfo :2005/05/04(水) 20:05:43 ID:???
どうしてこんなことになってしまったのだろうと泣きたい気持ちでいっぱいだった。
今度こそ幸せになれると思っていたのに。
もう苦しまなくていいと信じていたのに。
私はこの争いを引き起こした『かみ』に問いたい。
あなたが『かみ』ならどうして、私たちの幸せを奪おうとするのですか、と。

「ごめんよ、レイコ。こんなものじゃぼくは君を守れそうにない」
イデオが済まなそうに支給品であった懐中時計を見つめている。
無事に合流出来た私とイデオは、民家でこれからのことを話していたのだ。
「レイコ、本当にごめん。せめてぼくに力があれば……」
「いいえ、あなたが謝ることじゃないわ」
私は手に持っていた銃を強く握り締め、構えた。
「レイコの武器は銃だったのか…これならレイコは」
193赤の誓い ◆5kwUZUZHfo :2005/05/04(水) 20:07:14 ID:???
!!!

乾いた音が響き、イデオの左胸から真紅の血が噴き出る。
私の中に流れるものと同じ血が。兄妹であることの証が。

「イデオ、痛かった?ごめんね……」
動かなくなったイデオの目と口を閉じさせ、唇から流れる血を拭く。
まだ温もりがあるものの、イデオは死んでいる。
もう言葉を発することも、私に触れることもない。

私がイデオを殺したのだ。

だけど、私は後悔なんてしていなかった。

「イデオが誰かと殺し合う前に、私が殺すしかなかったの……」
あの日、イデオは魔神皇となり、軽子坂高校を滅ぼそうとした。
結果、イデオは多くの人間の命を奪った。
イデオは魔神皇としての力を失ったが、犯した罪が消えるわけではない。

これ以上イデオに罪を背負わせるわけには行かなかった。
もう手を血に染めるのは私だけで十分。

「待っててね、イデオ。この争いが終わったら必ず生き返らせるから」
大好きな兄の頭を撫で、冷たくなっていく抱き締める。

「今度こそ二人で幸せになりましょうね」
その言葉をイデオは勿論、自分にも言い聞かせる。
迷う暇はない。嘆く暇もない。
私が生き延びなくては。
生き延びて、今度こそイデオと幸せにならなくては。

【赤根沢玲子 所持品:メギドファイア 懐中時計(狭間からルート) 第一目的:生き延び、兄を蘇らせる 現在地:D02】
【狭間偉出夫 死亡】
194逆マーダー ◆gel7gxy79o :2005/05/04(水) 20:12:30 ID:???
「はぁ……これで何をすれば……」
 溜息を吐きながら一人、アメルは愚痴を零していた。
 球(何かの魂だとアメルは推測している)を見つめる。
 やはり、何も起こらない。
 ハズレだろうかと諦めに入ったところで背後から声が掛かった。
「ドラグーンスピリット…!?」
 アメルが振り向くと、そこには少女が絶句した様子でこちらを見つめていた。
「あの、貴女は……?」
 少女の様子からはゲームに乗った様子はない。
 アメルが名を尋ねるといまだ驚いた様子で少女は名乗った。
「あ……私はシェーナといいます」
「私はアメルといいます」
 とりあえず二人は南へと向かう。
 なんとなく別れてはいないが、この異様な状況で信用はできないのか会話はない。
 街のような何かが見えてきたところで、シェーナが話を切り出した。
「あの、それ、貸してもらえませんか?」
「これは何に使う物なんですか?」
 アメルは球を鞄から取り出し、改めて見つめる。
 やはり、ただの球にしか見えない。
「治療です。簡単な治癒魔法なら使えると思いますが……」
195逆マーダー ◆gel7gxy79o :2005/05/04(水) 20:13:08 ID:???
 シェーナはあえて『ドラグーン』という戦士の状態になれることを隠した。
 余計なことを言って波乱を起こす必要がない、と判断したからだ。
 それを聞いたアメルはシェーナを信用してか、手に持つ球を手渡す。
「私思うんですよ。きっと、何人かはゲームに乗ってるんじゃないかって」
 手渡すと同時にアメルは言い聞かせるように話し始めた。
 シェーナは傾聴の姿勢を見せて足を止めた。
 それに釣られ、アメルも足を止める。
「だから怪我してる人もきっといます。
 そして私達は戦うことはできませんけど怪我を治療することはできます。」
 こう見えても私も治癒の魔法が使えるんですよ、と付け足した。
 シェーナは軽い驚き(シェーナの世界では人間には魔法が使えないからだ)を見せる。
 アメルの言いたいことをシェーナには予測できた。
「自分のできることを――――皆の怪我を癒して、皆で脱出する手段を探しませんか?」
 アメルはシェーナが頷くのを見て、満足そうに微笑んだ。

【現在位置:A04】
【シェーナ 所持品:ドラグーンスピリット(白銀竜)*選ばれた者なら癒しの力を発揮できる。
 基本行動方針:皆で脱出。皆の怪我を癒して周る】
【アメル 所持品:無し(食料などはある)
 基本行動方針:皆で脱出。皆の怪我を癒して周る】

*シェーナの本来の支給品については次の書き手に任せる。
196ヴァルキリーファントム ◆A6hscxu8rk :2005/05/04(水) 21:29:33 ID:???
俺の名はアリューゼ、生前はまあ・・・傭兵やっていた。
生前って言い方をするのは俺はまあ・・・肉体は死んでいる身なんだわな。
肉体滅ぶとも魂滅びずって行って、肉体の死後はヴァルキリーと共に旅をしていたんだわ。
だから俺は魂だけの存在でこんなゲームなんて参加すら出来ねえ筈なんだが・・・
「・・・物には触れれるんだよな?」
俺は支給品として渡された持ち物を取り出した。
体はちょっと透けてはいるが物には触れる、ものに触れれるっていう事は人を殺す事だって出来る。
が、逆に向こうも俺に触れれるわけだ。致命傷を喰らっちまったら魂ごと消滅・・・って訳か・・・
「さあて、これからどうしようかねえ・・・?」
支給品の武器として渡された物・・・っても、ただの岩なんだが。それを片手に持ち上げてブラブラと会場を歩く。
俺は一度死んだ身だ、別に生には執着はしてねえ、けど他のやつらはそうでもないだろう?
じゃあせめてこの馬鹿げたゲームとやらを止める為に俺が出来る範囲で働いてみるか!!そのうちヴァルキリー達もこの騒動に気づくだろう。


んで、まあ会場を30分ほどぶらついていると。
「アッシュ・・・何処・・・アッシュ・・・?」
ってな感じで泣き声が聞こえてきたんだわ。
俺は不信に思いながらその泣き声のする方へ向かったわけだ。
そこには殺し合いの会場にゃあ少し場違いな緑色の髪の少女・・・年は・・・ジェラードと同い年位か・・・?が、泣きながら歩いていた。
こんなとこで声を出して泣いてちゃあヤヴァイよな・・・そう思って少女に声をかけようとおもったんだ。
で、そこで俺は魔物の気配と殺気に気づいたんだ、初めはあの少女から発せられるものかと思ったんだが違った、彼女を狙っている・・・そんな気配だったんだわ。
あの少女は何者かに狙われているって感じた俺は少女を抱いて猛ダッシュでその場から離れた。
遠くから「くそぅ!折角の・・・が逃げられたホー!!」とか聞こえた、うん、ちょっと聞きづらかったが俺の判断は間違ってねえ!
197ヴァルキリーファントム ◆A6hscxu8rk :2005/05/04(水) 21:30:24 ID:???

15分ほど走った俺、適当な家の中に隠れる事にした。先ほど助けた少女をベットの上に降ろす。
このお嬢さん・・・完っ璧に俺に怯えてる・・・
まあそりゃそうだ・・・突然大男にさらわれてベットの上に・・・っつたら・・・お、俺はロリコンじゃねえ!!
と、兎に角だ、この子を安心させないと・・・
「お、お嬢ちゃん?」
「・・・ア・・・アッシュ・・・助けて・・・!?」
こりゃ駄目だ・・・しかしこのままにしておくのはもっと駄目だ、俺は話を続ける。
「あー・・・突然悪かったな、お嬢ちゃん、俺の名はアリューゼって言ってな────」
そして俺はお嬢ちゃんが何者かにつけられていた事やら、自分が死んでいる人間だという事、別に人を殺してまで生きたくはねえという事やらを説明した。
「──って、訳で、俺はお嬢ちゃんを殺す気もねえし、別に取って食おうって訳じゃねえんだ」
説明が終わるころにはお嬢ちゃんは多少俺に対して警戒を解いてくれたようだ。
「・・・貴方は・・・いいファントムさんなのね?」
ふ、ファントム・・・!?
た、確かに俺ぁ一度死んでる身だが・・・まあ、見方によればファントムだよな・・・?
「あー・・・まあ、そんな所だ。」
そう答えるとこのお嬢さんは。
「よかったあ・・・よかったよお・・・!!怖かったよぉぉぉぉぉっ!!」
と言いながら俺の胸に飛びついてきてわんわん泣き出した。さっきまでの怯えた涙じゃなくて安堵の涙。俺は彼女が泣き止むまで胸を貸してやった。

198ヴァルキリーファントム ◆A6hscxu8rk :2005/05/04(水) 21:31:36 ID:???

「────で、色々試したんだけど・・・」
気が済むまで泣き止んだら落ち着いたようで、お嬢ちゃんは俺に自己紹介をしてくれた。
お嬢ちゃんの名前はマローネっていう事、マローネは霊魂(ファントム)を操ることができる事。そして今は何故か仲間のファントムが何処にも居ない事
彼女にはいつもそばに居てくれたアッシュと言うファントムが居てくれた事。
そのファントムは会場で分かればなれになった事────
「なるほどな・・・戦う術も無いし、途方にくれてたって事か・・・」
「うん・・・私、ファントム・・・アッシュが居ないと何も出来ないから・・・・」
そういって暗い影を落すマローネ。
う、う〜ん・・・何とかしてやりてえが・・・あっ!そうだ!!俺って天才だ!!
「・・・つまり、言い方を変えればファントムが居れば色々とできるって事だろ?」
「う、うん・・・」
「じゃあ俺がお嬢ちゃんのファントムになってやるよ!」
俺の発言にマローネは目をぱちくりさせている。
そんなお嬢ちゃんを尻目に俺は続ける。
「俺もお嬢ちゃんが言うファントムって奴らしいからな!アッシュって奴が見つかるまで一緒に居てやるよ!」
俺の発言をやっと理解したようで、お嬢ちゃんは目を輝かせる。
「け、けど、私・・・ろくなアイテム貰っていないよ?それでもいいの?」
「んなもの気にするな!俺なんて岩だぞ岩!」
「ほ、本当!?本当に一緒に居てくれるの?」
「おう!!ただし、アッシュって奴が見つかるまでだぞ?」
「うわぁ!!ありがとうオジサン!!」
そう言って彼女は俺に抱きついてきた。
もう一度言っておく、俺はロリコンじゃねえ!
そして、オジサンでもねえよ!!
199ヴァルキリーファントム ◆A6hscxu8rk :2005/05/04(水) 21:32:23 ID:???

【フラック@ウイザードリィ
 所持品:不明×2
 現在地:B04
 目的:優勝】
【ジャックフロスト@女神転生
 所持品:無し
 現在地:B04
 目的:ゲームを潰す】


【マローネ@ファントムブレイブ
 所持品:センスゼロのかみかざり(SO3)
 現在地:B04の北東の建物
 目的:アッシュを探す】

【アリューゼ@ヴァルキリープロファイル
 所持品:いわ(サガ1)
 現在地:B04 北東の建物
 目的:マローネに憑いていく】
200ャョちゃん:2005/05/04(水) 21:58:40 ID:???
ノリ’-’)200ャョ
201先生と生徒 ◆GrMbk7q2ws :2005/05/04(水) 22:24:35 ID:???
もしこの世界で自分のコトワリを開くことができたなら

それが高尾祐子の願い。
そうここは名の知らぬ世界。
ふたたび現実から離れた遠い場所へ彼女はやってきた。


「今度こそ私が救われる世界をつくらないと」
と、言葉に出していったわけではない。
彼女の深層でそういう心理が働いただけだ。

皆が正しくお互いを尊重して生きていける世界・・・
それがすなわち彼女の幸福。
ただれた現実を知っていると、その理想は夢の次元へといってしまう。
いったいどうして人間が、自分勝手な人間が、調和しあえるというのだろう。


祐子は自分のためにする世界づくりをはじめようと考えはじめた。
人間たちは変わろうとしない。
それでは私の幸せはいつまでたってもやってこない。
それならいっそ私を世界の中心において・・・


と、色々考え中突然物音が。

「だ、誰っ」
割とぴっちりした上着とジーンズを履いた青少年がそこにいた。
ちょうど教え子と同じぐらいの年代だ。
202先生と生徒 ◆GrMbk7q2ws :2005/05/04(水) 22:25:10 ID:???
「あんたひょっとしてゲームに乗る気かよ」
「え?」
「だってそんなもんに乗ってて……」

祐子は言われて気がついた。
自分が戦車のハッチから上半身を乗り出しているかっこうであることを。

「えっと……これは……違います」
祐子は砲台を横に向けて敵意がないことをアピールした。


【高尾 祐子 所持品:レオパルト2(戦車) 行動方針:出あった人間を矯正しつつ、勝ち残る
【マサキ・アンドー 所持品:ムスペルのマガダマ(真女神転生3) 行動方針:不明
 現在位置 C 02
203人探し1/3 ◆GFCk6XthTs :2005/05/04(水) 22:38:30 ID:???

ガイウスはH01地区の農家でこれまでのことを考えていた。

あの世界が崩壊した日、ミカエルの鎧に宿る記憶を得た自分は
新世界の創造主となるべく少年がその器にふさわしいか否か見極めるために戦い
そして、死んだ。

では何故ここに存在しているのか?
ミカエルの鎧はどこへ消えたのか?
あのかみというものは何者なのか?

わからないことだらけだがとにかく今後どういった行動に移るにせよ、まずは支給品を確かめるのが先決
そう考えガイウスは渡された鞄の中身を確認した。
「おいおい、こういう武器はあの筋肉バカの専門だろ」
入っていたものは巨大な斧だった。
もともとすばやい行動力で相手との間合いを詰め敵を突く攻撃を得意とする『疾風のガイ』にとっては
斧のような重い武器は相性が悪い。
とはいえ、この非常事態に武器の選り好みなど出来るはずも無い。
まともな武器であったことだけでも感謝するべきか・・・
204人探し2/3 ◆GFCk6XthTs :2005/05/04(水) 22:39:55 ID:???



と、そんなことを考えていたら入り口に人の気配がするのに気がついた。
「何者だ!」
斧を構えて入り口へと向き直る。
そこに立っていたのは1人の女性だった。
「待ってください!あやしいものじゃないんです!
あの、私アティっていいます。実は・・・人を探していて・・・・」
「人探し?こんな殺し合いの場でか?」
「は、はい!このくらいの身長の女の子を見かけませんでしたか?
ベルフラウって名前で、ちょっと気が強そうだけどがんばり屋さんでとっても可愛い子なんです」
「いや、見てないが・・・・そいつはオマエの妹か何かか?」
「いえ、生徒です」
「・・・生徒?」
「ええ、きっとこんな状況になってすごく不安がってると思うの。だから・・・」
こんな考え方をする人間などガイウスのいた世界では普通考えられないことだった。
家族でもなんでもない赤の他人を・・・ましてやこんな殺し合いの場で心配するなんて・・・・・・
「あんたのその感情は執着心か?庇護欲か?それとも・・・」
ガイウスは彼の世界で黒き羽の連中がその感情を表現するときに用いる言葉使ってたずねた。
「・・・・・・たしかにそうでないとは言い切れないかもしれません
でもあの子が初めて私のことを先生って呼んでくれたとき約束したんです。
『私はずっとあなたの先生だよ』って。だから私あの子を・・・ベルフラウを守りたい!」
そう言ってガイウスを見据えるアティの瞳はどこまでもまっすぐだった。
(アイツらみたいな、邪悪な目をしてやがる・・・)
ふと、かつての仲間のことを思い出す。
成り行き上、そうすることがお互いにとって有益だから共に行動することになっただけの関係のはずなのに
やたら人のことばかり心配するおせっかいで邪悪な連中のことを。
ガイウスは構えていた斧を下ろした。


205人探し3/3 ◆GFCk6XthTs :2005/05/04(水) 22:41:30 ID:???

「ただ守りたいだけ、か・・・決めたぜ!俺はアンタの人探しを手伝うことにする」
「え・・・?えぇー!?で、でもご迷惑では?」
いきなりのガイウスの発言に戸惑うアティ。
「こんな状況で他人のことを心配するあんたのその邪悪さが気に入っただけさ!
どのみち、あんなうさんくさい奴の言葉に乗って殺し合いをする気なんて無かったしな」
「邪悪?」
不思議そうな顔をするアティ。
ガイウスのいた世界は普通の世界とは常識が逆転しているので無理も無いが。

「とにかく急いだ方がいいだろうな。いつまでアンタの生徒が無事でいるかわからない。
とりあえず、建物が密集しているD03地区の方に行ってみようぜ」
「はい!・・・あ、そうだ。そういえばあなたの名前は?」
「あぁ、まだ名乗ってなかったな。俺の名はガイウス。人呼んで疾風のガイだ!」
そんな風に自己紹介するガイウスを見て
(自分で通り名を名乗っちゃうってのもどうなんだろうなぁ・・・)
とは思っても口に出せないアティだった。



【ガイウス@ブラックマトリクス
 所持品:ガーラルアクス(ロマサガ)
 現在地:H01(D03地区方面へ向けて移動)
 目的:アティの人探しを手伝う】

【アティ@サモンナイト3
 所持品:不明
 現在地:H01(D03地区方面へ向けて移動)
 目的:ベルフラウを捜す】
206代理修正 ◆9JNBtNv6sI :2005/05/05(木) 00:14:57 ID:???
>>202
【高尾 祐子
所持品:レオパルト2@戦車 弾数三発 二日間のみ稼動
行動方針:出あった人間を矯正しつつ、勝ち残る 】
【マサキ・アンドー 所持品:ムスペルのマガダマ(真女神転生3) 行動方針:不明
 現在位置 C 02

作者さんは異議があったら感想雑談スレの経緯を読んでください。
207 ◆GrMbk7q2ws :2005/05/05(木) 00:15:36 ID:???
>>202の修正、というか補足
【高尾 祐子 所持品:レオパルト2(サガ2に登場、戦車。弾数3、稼働時間二日)
  行動方針:出あった人間を矯正しつつ、勝ち残る
【マサキ・アンドー 所持品:ムスペルのマガダマ(真女神転生3) 行動方針:不明
 現在位置 C 02
208亜人とヒーロー ◆2rPl1Smt0c :2005/05/05(木) 00:56:04 ID:???
「これからどうした物か…」

そう呟くと彼…カエルは近くの岩に腰を下ろした「あれは確かにクロノとロボだったな」彼が先程まで居た異様な空間には百人程の人が居た、その中にかつて共に戦った仲間の姿を見つけたのだ。
「クロノ達がゲームに乗るとは思わないが、あの中に乗らない奴が居ないとは考えにくいな」そう言うとカエルは立って辺りを見回した。
「特に何も無いか…まずはクロノ達を探した方が良いな、見知らぬ者と組むよりよっぽど安全だろう。ただ無闇に動くのは危険過ぎるか…」カエルは考えていた、ここからどう動けば良いかを。





「おかしいな…確かにこっちに行けば街のはずなんだけどな」そう言って彼は地図を出した。
「今の場所は…と」彼はある事実にようやく気付いた「………まさか、まさかこれって」そう、彼は街と正反対の方角に移動していた。
そして自らの過ちに気付くや否や彼はこう言い放った「ま、まぁこっちに人が居ないとは限らないしな!それに街に移動してたら今頃あの世だったかもしれないし」
独り言を言い終わった彼は再び歩き始めた「さて…人がこっちに居ると良い………ん?」実にポジティブな彼はそう言うと立ち止まった。
209亜人とヒーロー ◆2rPl1Smt0c :2005/05/05(木) 01:00:03 ID:???
カエルは支給品を見ながら呟く「銃…だったか、ルッカが似たようなのを良く使っていたな」カエルが得意とするのは剣技、銃等には今まで触れた事もない。
「当分は魔法しか無いな、剣技には自信があるが殴り合いの経験は無いからな」苦笑いしつつカエルは顔を上げた。



彼は首を傾げていた「ありゃあ人…なのか?でもモンスター、ましてやカエルなんかが参加するハズは無いしなぁ」目の前に見える人ほどの大きさをしたカエルを見ながら言った。
「兎に角話し掛けてみるか、もしかすればコットンみたいに友好的かもしれないしな」そう言って彼は目の前の亜人に近づき始めた。

「一人か…本人は気配を消しているつもりみたいだが、俺を誤魔化すには少し修行が足りないな」カエルは背後から近づく人物に振り向かずに声をかけた。
「何か用か?」その男…アルカイザーは驚いていた、気配を悟られたのもそうだが何より人語を話した事が予想外だったのだ
「あ、あんた言葉を話せるのか?」アルカイザーは少し戸惑いつつ声を返した。
「そうか…知らない奴から見れば俺は化け物と似たような物か」そう思いつつカエルは答えた「その前に答えろ、お前はゲームに乗る気はあるか」
210亜人とヒーロー ◆2rPl1Smt0c :2005/05/05(木) 01:07:12 ID:???
そう問われてアルカイザーは本来の目的を思い出した「いや、俺はゲームを潰してかみって野郎を倒すつもりだ。アンタは乗って無いみたいだが…もし良かったら手を貸してくれないか?」
少し間を開けてカエルは答えた「随分急な質問だな…まだ俺は乗ってないとは言ってないぞ?それにまだ何もわからない男に良くそんな事が言えるな」だが男は直ぐに言葉を返した。
「俺と殺り合う気があるならまだ警戒は解いてないハズだ、それに会話に応じる事も無いだろうしな」アルカイザーは揺るぎない口調で答えた。
人を信じる所から入る…まるでクロノみたいな奴だな。
そんな事を考えながらカエルは口を開く「そうか…わかった、手を貸しても良いがその代わり一つ条件がある」カエルは続けざまにこう言った「まず俺の仲間と合流したい、それが承諾出来るなら手を貸そう」
アルカイザーは即答した「そのぐらいなら全然問題無いぜ、それに数は多い方が良いしな」間を開けずにカエルが言う「俺はカエル、お前は?」
「俺はレ…」そこまで言ってアルカイザーは言葉を止める。
忘れかけていたが今俺はアルカイザーというヒーローだ、もし変身を解かないといけなくなった場合レッドでは言い訳が利かない。

「…アルカイザーだ」カエルはその手を差し出した「アルカイザーか、よろしくな」
「こっちからも、よろしく頼むよ」二人は仲間の証といった感じで握手を交わした。


「とりあえず移動しないか?ここに居てもアンタの仲間には会えないしな」
「なら人が居そうな街に行こう、二人なら戦闘しても負ける危険性は無いだろう」そう言いながらカエルは歩き出す。
「それもそうか…それにさっきは行き損ねたしな」アルカイザーはカエルの後を追う。



今後もこの調子なら変身は解くとマズいな…そんな事を考えながらヒーローは歩いていた。
211亜人とヒーロー ◆2rPl1Smt0c :2005/05/05(木) 01:14:25 ID:???
【アルカイザー(サガフロ) 所持品:ボーイーナイフ 現在地:C06(中央部に向かって移動中) 第一行動方針:カエルの仲間を探す 最終行動方針:ゲームを潰してかみを倒す】

【カエル(クロトリ) 所持品:ベヒーモス(サガフロ) 現在地:C06(中央部に向かって移動中) 第一行動方針:クロノとロボを探す 第二行動方針:アルカイザーに手を貸す】
212不幸という名の神の悪戯 ◆RlUz7/9WfY :2005/05/05(木) 19:29:16 ID:???
「いいか!何も考えるな!速攻で逃げるぞ!」
「ちょちょちょ、待ってくれよぉ!」
この二人の青年と少年には先ず一つの不幸と一つの幸福が訪れた。
だがそのあとに起こった究極の不幸は……絶望。
彼らに襲い掛かった不幸はとてつもない物だった。

時を少し遡る、このゲームが始まった頃である。
ジャミルはこのゲームに放り出され、途方に暮れていた。
「ミリアムもシフもホークもゲラ=ハも…グレイすら居ないしその上…」
彼が支給品袋から一冊の本、表紙には解体神書と書かれている。
このゲームに参加している人物の生い立ち、能力etcetc…についてずっしりとかかれた本である。
何度も袋を探し、コレが支給品だという現実を受け入れたときに大きく彼は落胆した…彼の身に降りかかった第一の不幸であった。
叩き付ければ何とかなるだろうが…相手が剣や斧、ましてや見た事の無い武器なら歯が立たない。
「はぁ………とりあえず、ちょいと見てみるかなぁ」
そう思って、彼は解体神書をぺらぺらとめくり始めた。
目次にすらすらと目を通し…………。
「ガ、ガラハド?ガラハドだって?」
ジャミルは急いでそのページを捲る、そこにはしっかりとあの聖戦士が載っていた。

{ガラハド ランクB}
能力知的にはたいした事は無いけど、今はものすごい復讐心に覆われているかも、元仲間の人は気をつけた方が良いかもね。
またアイスソードに執着を持ってるから氷剣を持ってる人も気をつけた方が良いよ!
得意武器は剣でバスタードソードを握らせたら右に出るものはいないね!

「俺…狙われるだろうなぁ…」
溜息をつきながらジャミルは本を閉じた。
自分のところや仲間のところは読む気がしなかった、なんとなくだが。
本を袋に仕舞い込んでジャミルは少し歩き始めた。
213不幸という名の神の悪戯 ◆RlUz7/9WfY :2005/05/05(木) 19:29:51 ID:???
すると、なにやら掃除道具のような物を構えた少年が目の前に立っている。
(――警戒されてんな、よし無いも同じだしやってみっか!)
ドサッっと足元に解体神書を落とし、両手を上げた。
どうせ本なら闘えないし、体術はかじった程度。それなら生きるか死ぬかの賭けに出たのだ。
「戦うつもりなんて無いからそれ下げてくれねぇか?」
少年はジャミルのその言葉を聞き、ポーズを見て…
「あーーっ、良かったぜ…いきなり殺されるかと思った…本当に」
少年は手に持っていた掃除道具を下げ、溜息をついた。
「おお、お前はゲームに乗る気は無いのか?
 じゃあ俺と一緒に行動しないか?一人より二人だし、あのかみって奴をぶっ飛ばしてやろうぜ!」
その言葉にあわせるように少年が言う。
「おう!俺もそれを言おうと思ってたんだ!
 俺はジャスティン、あんたは?」
「ジャミルってんだ、宜しくな!」
唯一と言って良いほどの幸福、ジャスティンとの出逢いだった。
ジャミルはジャスティンと固い握手を交わし、そのあとに一つ聞いた。
「所で、それは…?」
ジャミルが指をさしたのは掃除道具のような物だった。
「ああ、これか」と言いつつ苦い顔でジャスティンは答える。
「デッキブラシだよ、船の甲板とか掃除する奴。
 これが支給品なんだからなぁ…」
自分の本と並ぶくらい不幸な支給品、ジャスティンの身にも不幸が…。
二人顔を合わせ、大きな溜息をついた。

本当の不幸はそこから始まったのだが。
214不幸という名の神の悪戯 ◆RlUz7/9WfY :2005/05/05(木) 19:30:22 ID:???
「ジャミル、まずどうする?」
手で顔を押さえつけ、ジャミルは考える。
「俺の仲間と合流したいが…二、三人ちょっとやばそうなのが居てな…
 ジャスティン、お前の仲間は?」
ジャスティンは顔を俯けて答えた。
「居ないんだ…どうやら俺一人みたいなんだ。
 だから、気にしなくて良いぜ」
すこし重い空気が流れる…が。
それは一本の光によって打ち払われる。
ジャミルたちの目の前、そこに一本の光が伸びてきたのだ。
「な、何だ!」
ジャスティンが慌てて光が来たほうを見る、金髪の大きな男が立っていた。
「あ、あいつは…確かッ!」
ジャミルは本を急いで捲る、さっきガラハドの項目を見たときに…。
「あった、あいつヤバイぜ…ジャスティン、今の俺らじゃ到底敵いそうに無い!」
「じゃあどうするんだよ!」
ジャミルは本を閉じ、急いで袋に入れ、大きな男に背を向けこう言った。
「いいか!何も考えるな!速攻で逃げるぞ!」
「ちょちょちょ、待ってくれよぉ!」
あの男に追いつかれたら殺される、頭の中には逃げるということだけを考えて全力で走った。

このとき気づいただろうか、その大きな男の手に魔法の力を増幅させる結晶があったことを。
さっきの光はその結晶の力で普段よりも強まっていたことを。
彼に目をつけられたのは究極の不幸だろう。

【ジャミル@ロマサガ
 所持品:解体神書(攻略本)
 現在地:F04中心部>移動中
 第一行動方針:ダオスから逃げ切る
 第一行動方針:グレイたちと合流したい
 基本行動方針:仲間を探し、ゲームから抜け出す】
【ジャスティン@グランディア
 所持品:デッキブラシ
 現在地:F04中心部>移動中
 第一行動方針:ダオスから逃げ切る

【ダオス@テイルズ
 所持品:アニマ結集体
 現在地:F04魔法屋前>移動中
 第一行動方針:ジャミルたちを追跡
 基本行動方針:生き残る(?)】
215 ◆RlUz7/9WfY :2005/05/06(金) 08:15:01 ID:???
「ジャミル、まずどうする?」
手で顔を押さえつけ、ジャミルは考える。
「俺の仲間と合流したいが…二、三人ちょっとやばそうなのが居てな…
 ジャスティン、お前の仲間は?」
ジャスティンは顔を俯けて答えた。
「居ないんだ…どうやら俺一人みたいなんだ。
 だから、気にしなくて良いぜ」
すこし重い空気が流れる…が。
それは一本の光によって打ち払われる。
ジャミルたちの目の前、そこに一本の光が伸びてきたのだ。
「な、何だ!」
ジャスティンが慌てて光が来たほうを見る、金髪の大きな男が立っていた。
「あ、あいつは…確かッ!」
ジャミルは本を急いで捲る、さっきガラハドの項目を見たときに…。
「あった、あいつヤバイぜ…ジャスティン、今の俺らじゃ到底敵いそうに無い!」
「じゃあどうするんだよ!」
ジャミルは本を閉じ、急いで袋に入れ、大きな男に背を向けこう言った。
「いいか!何も考えるな!速攻で逃げるぞ!」
「ちょちょちょ、待ってくれよぉ!」
あの男に追いつかれたら殺される、頭の中には逃げるということだけを考えて全力で走った。
方角を確認する余裕など全く無かった。

【ジャミル@ロマサガ
 所持品:解体神書(参加者リスト+参加者解説)
 現在地:F04中心部>移動中
 第一行動方針:ダオスから逃げ切る
 第一行動方針:グレイたちと合流したい
 基本行動方針:仲間を探し、ゲームから抜け出す】
【ジャスティン@グランディア
 所持品:デッキブラシ
 現在地:F04中心部>移動中
 第一行動方針:ダオスから逃げ切る

【ダオス@テイルズ
 所持品:??????
 現在地:F04魔法屋前>移動中
 第一行動方針:ジャミルたちを追跡
 基本行動方針:生き残る(?)】

>>214を以上のように修正です、ご迷惑をおかけしました。
216寡黙のヒーロー ◆tlPxACwLZM :2005/05/06(金) 18:08:42 ID:6m3u1T1a
そこには誰もいなかった。
行く先々でできた友もここにはいない。
いつか駆け抜けた黄金卿。
あの時はいつも側に友がいた。
小さくも愉快な心友がいたからこそ風来人の旅に寂しさを感じなかったのだ。
今は正真正銘の1人。
本来の旅烏とはそんなものなのかもしれない。
コッパ、ペケジ、お竜、ケチ……
みんなはどうしてるんだろうか?
そうシレンは思った。
ここに召還されたのは自分のみのようだ。
手に握られたのはたった一つの壷。
彼は知っている。
この壷がたった一度きりの最終兵器である事を。
だが彼には今までの旅で培ってきた経験がある。
幾度となく機転を利かせピンチを切り抜けてきた。
そうして黄金卿へと辿り着いたのだ。
何もない一からの状況は彼にとって旅の始まりでしかない。

ガサッ。

草むらから音が聞こえた。
ゆっくりとシレンの前に現われたのは赤い髪の少年。
彼の瞳がシレンをみつめる。
217寡黙のヒーロー ◆tlPxACwLZM :2005/05/06(金) 18:10:29 ID:???
「……………」
「……………」
彼らのコミュニケーションはそれだけで十分だった。
彼らの意志はそれだけで通じ合う。
二人は握手を交し、手を上げ誓い合う。

行こう。

どちらからでもなく、二人は口に出ない声を出す。
――このゲームから生き残り、仲間の所へ帰るために――
二人の間に会話はいらなかった。


【シレン@風来のシレン
 所持品:うっぷん晴らしの壷(割ると大爆発を起こす)
 基本行動方針:ゲームからの脱出】
【クロノ@クロノトリガー
 所持品:???
 基本行動方針:ゲームからの脱出。
 第一行動方針:仲間と出会う】
218寡黙のヒーロー ◆tlPxACwLZM :2005/05/06(金) 18:11:18 ID:???
一回目sage忘れました、すみません_| ̄|○
219寡黙のヒーロー ◆tlPxACwLZM :2005/05/06(金) 18:16:18 ID:???
位置の記入漏れしてました。
度々すみません。

>>217
【シレン@風来のシレン
 所持品:うっぷん晴らしの壷(割ると大爆発を起こす)
 基本行動方針:ゲームからの脱出】
【クロノ@クロノトリガー
 所持品:???
 基本行動方針:ゲームからの脱出。
 第一行動方針:仲間と出会う】
【E04(東の三又路付近)
220ゲーム好き名無しさん:2005/05/06(金) 19:09:42 ID:???
100人もエントリーするのはやめた方がいいと思う。
ラノベと三戦の両方書いたけど、性格が書き手の自由になる三戦バトロワは何百人登場させてもなんとかなる。
でもラノベの方は性格、喋り方が細かく定まっているので自分が読んだ本の登場人物以外は書けない。
書き手がラノベより少なそうなのと、ゲームのバトロワは三戦よりラノベに近いので登場キャラが多いとたぶん後半行き詰ると思う。

ちなみに三戦バトロワ初回のログ 
http://salad.2ch.net/warhis/kako/1002/10022/1002284740.html
221ゲーム好き名無しさん:2005/05/06(金) 19:10:58 ID:???
誤爆すいません
222彼の迷い ◆C3JvwEis6I :2005/05/06(金) 19:38:33 ID:???
いまにも、物陰から自分を狙う殺人者が現れるような気がして、
ベルフラウは普段からは想像できないくらいおどおどとあたりを見回す。
不安。恐怖。世界がすべて敵に回ったような感じ。

参加者名簿にあるアティの名前に視線を落とし、
それから両手で名簿を抱きしめて、静かに、泣いていた。


―昨日の夜は、みんなと一緒にいたのに。

双頭の龍に憑かれた不幸な剣士、アシュトン・アンカース。

―目覚めてみたら…こんなことになっていて。夢でも無いみたいで。
ああ、なんでこんなことに……

とぼとぼと歩く本人の姿は強そうではないが、(龍は強そう、というより変だ)
双剣を武器とするかなりの実力者ではある。
だが、本当のところ、神の言った、最後の言葉が今の彼の心に引っかかっていた。
そう、『どんな願いでも叶える』。

―無益な戦いなんて嫌だけど、もしかしたら呪いを解くチャンスなのかも…

全員を殺して生き残れ―それは悪魔の囁き。しかし、背中に憑いた龍を祓い落とすことは
アシュトンの人生にとって今最も重要なことなのだ。
神の言葉、信じられるかは分からないが、悪魔のように魅力的に聞こえた。
223彼の迷い ◆C3JvwEis6I :2005/05/06(金) 19:39:40 ID:???
がさり、と茂みから音が聞こえ、ベルフラウははっと自分を取り戻し、
泣いていたことを悟られないように涙をぬぐう。
「な、何ですの?」
音のした方へ目線を向けると…
「…ドラゴン、かしら?……ええ!?」
そこに現れたのは若い男の人と―彼の後ろにあるドラゴンが二匹。
「や、やあ…」
ぎこちなく手を上げるその人に対して、その変わった姿に固まっていた
ベルフラウは、
「きゃあああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!」
思いっきり悲鳴をあげた。


戦うなら剣が二本欲しいなとか、でもできれば他人を傷つけたくはないよ、とか
苦悩しながら森を歩いていたアシュトンの目がつかまえたのは緑の間の赤い帽子。

善と悪の間で心は振れたまま、それに近づいていく。
―女の子…泣いてる?
もう少し近づこうと動いた時、がさり、と派手に茂みが音を立てた。

振り向いたその子と思い切り目が合って、仕方なくアシュトンは茂みから進み出る。
微妙な沈黙。耐え切れなくなって、アシュトンは声をかけた。
…返ってきたのは響き渡る悲鳴。


「えーと、あの、そんなつもりじゃ…」
現れた何だかとても怪しい男がさらに近づいてくる。

「や…こ、来ないでくださるッ!」
女の子には不似合いのナイフを取り出して、アシュトンに対し身構えるベルフラウ。
思い切り叫んだおかげで相手に対し立ち向かうために、
少しだけいつもの強気を取り戻していた。
224彼の迷い ◆C3JvwEis6I :2005/05/06(金) 19:41:14 ID:???
「えーと、あの、そんなつもりじゃ…」
何とか弁明しようと近づこうとするが、女の子はナイフを取り出してきた。
すっかり敵扱いされてしまったアシュトンの心に再び悪魔が囁き始める。

―生き残るためには…誰であったって死んでくれないと…いけないんだよね。
僕…がやらなくたって…こんな子が生きていられるはずがないんだ。

―だから、殺しちゃっても問題ないよ。むしろそれが正しいんだ!
―でも…こんなことが許されるはずがない。僕のエゴのために人を殺すなんて!

アシュトンの両腕、両足に力が入る。
先ほどの悲鳴はどれくらいの範囲に聞こえているだろうか?
やるのか?やらないのか? 選択の時間は短い。

【ベルフラウ(サモンナイト3)所持品:ピクシーナイフ
 第一行動方針:何とかアシュトンから逃れる
 基本行動方針:アティを探す】
【現在位置:F2、森の中 】

【アシュトン(スターオーシャン2)所持品:不明
 第一行動方針:戦うかそれ以外かを決めて行動する
 基本行動方針:迷ってる】
【現在位置:F2、森の中 】
225 ◆C3JvwEis6I :2005/05/06(金) 19:49:56 ID:???
>>222-224
無効で。すみません
226彼の苦悩 ◆C3JvwEis6I :2005/05/06(金) 19:50:40 ID:???
いまにも、物陰から自分を狙う殺人者が現れるような気がして、
ベルフラウは普段からは想像できないくらいおどおどとあたりを見回す。

はじめの空間では確かにアティの姿を見つけた。
向こうも私を見つけて、心配ないよ、とでもいうように微笑んでいたっけ。
でも、今は、一人。不安。恐怖。世界がすべて敵に回ったような感じ。
押しつぶされそうになりながら両手で渡された布袋を抱きしめて、静かに、泣いていた。


―昨日の夜は、みんなと一緒にいたのに。

双頭の龍に憑かれた不幸な剣士、アシュトン・アンカース。

―目覚めてみたら…こんなことになっていて。夢でも無いみたいで。
ああ、なんでこんなことに……

とぼとぼと歩く本人の姿は強そうではないが、(龍は強そう、というより変だ)
双剣を武器とするかなりの実力者ではある。
だが、本当のところ、神の言った、最後の言葉が今の彼の心に引っかかっていた。
そう、『どんな願いでも叶える』。

―無益な戦いなんて嫌だけど、もしかしたら呪いを解くチャンスなのかも…

全員を殺して生き残れ―それは悪魔の囁き。しかし、背中に憑いた龍を祓い落とすことは
アシュトンの人生にとって今最も重要なことなのだ。
神の言葉、信じられるかは分からないが、悪魔のように魅力的に聞こえた。
227彼の苦悩 ◆C3JvwEis6I :2005/05/06(金) 19:51:17 ID:???
がさり、と茂みから音が聞こえ、ベルフラウははっと自分を取り戻し、
泣いていたことを悟られないように涙をぬぐう。
「な、何ですの?」
音のした方へ目線を向けると…
「…ドラゴン、かしら?……ええ!?」
そこに現れたのは若い男の人と―彼の後ろにあるドラゴンが二匹。
「や、やあ…」
ぎこちなく手を上げるその人に対して、その変わった姿に固まっていた
ベルフラウは、
「きゃあああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!」
思いっきり悲鳴をあげた。


戦うなら剣が二本欲しいなとか、でもできれば他人を傷つけたくはないよ、とか
苦悩しながら森を歩いていたアシュトンの目がつかまえたのは緑の間の赤い帽子。

善と悪の間で心は振れたまま、それに近づいていく。
―女の子…泣いてる?
もう少し近づこうと動いた時、がさり、と派手に茂みが音を立てた。

振り向いたその子と思い切り目が合って、仕方なくアシュトンは茂みから進み出る。
微妙な沈黙。耐え切れなくなって、アシュトンは声をかけた。
…返ってきたのは響き渡る悲鳴。


「えーと、あの、そんなつもりじゃ…」
現れた何だかとても怪しい男がさらに近づいてくる。

「や…こ、来ないでくださるッ!」
女の子には不似合いのナイフを取り出して、アシュトンに対し身構えるベルフラウ。
思い切り叫んだおかげで相手に対し立ち向かうために、
少しだけいつもの強気を取り戻していた。
228彼の苦悩 ◆C3JvwEis6I :2005/05/06(金) 19:52:20 ID:???
「えーと、あの、そんなつもりじゃ…」
何とか弁明しようと近づこうとするが、女の子はナイフを取り出してきた。
すっかり敵扱いされてしまったアシュトンの心に再び悪魔が囁き始める。

―生き残るためには…誰であったって死んでくれないと…いけないんだよね。
僕…がやらなくたって…こんな子が生きていられるはずがないんだ。

―だから、殺しちゃっても問題ないよ。むしろそれが正しいんだ!
―でも…こんなことが許されるはずがない。僕のエゴのために人を殺すなんて!

アシュトンの両腕、両足に力が入る。
先ほどの悲鳴はどれくらいの範囲に聞こえているだろうか?
やるのか?やらないのか? 選択の時間は短い。

【ベルフラウ(サモンナイト3)所持品:ピクシーナイフ
 第一行動方針:何とかアシュトンから逃れる
 基本行動方針:アティを探す】
【現在位置:F2、森の中 】

【アシュトン(スターオーシャン2)所持品:不明
 第一行動方針:戦うかそれ以外かを決めて行動する
 基本行動方針:迷ってる】
【現在位置:F2、森の中 】
229 ◆tYOKpCObdg :2005/05/06(金) 21:55:20 ID:???
何でこんな変な事に巻き込まれたんだろう……
夢若はそんな事を考えながら物陰からAK47の照準を覗いていた、
見知らぬ土地に放り出され、銃の説明書を読んでいたら緑色の髪の女の子を抱えた男
が物凄い勢いですぐ横を通り過ぎて行った、自分に気付かない程急いでいた所を見ると
余程強力なマーダーに追われているのだろう。
離れた、だが見通しのきく藪に伏せてじっと相手を待つ。

「待つホー!話を聞くホー!」
ジャックフロストは走る、ひたすら走る、気配を消さずに走る、大声を出しながら走る。
(何をやっているのかw)
その後ろをフラックが影の様に追走する、はっきり言えばフラックがその気になれば
あの二人に楽に追いつける、アリューセの脚が遅いのではない、フラックやジャックフロ
ストにとって荷物は必ずしも必要なものではないからだ。
(下手に追い詰めすぎて反撃を喰らっても詰らないですからね、それに……)
突如、フラックは荷物を放り出すと数メートル上の枝に飛び乗る、そしてフロストに数倍
するスピードで樹上を明後日の方向に移動していった。
230 ◆tYOKpCObdg :2005/05/06(金) 21:57:49 ID:???
漸く夢若の視界に“それ”の姿が写り始める、まるで子供の様な雪ダルマが。
「くそぅ、折角の仲間候補が逃げられたホー!」
そう言ってへたり込む雪ダルマは到底ゲームに乗ってる様には見えなかった。
「何で逃げるんだホー!、オイラはこんなゲームを潰したかっただけだホー!」
そういって大の字に寝転び手足をバタバタさせてる様はただの子供にしか見えなかった。
顔が炎の様に熱かった、何でもない擦れ違い、そんな理由だけで俺はこんな子供を殺そうと
していたのか。
夢若は銃を置いて立ち上がる。
「ぼくのあたまへんになちゃったのかな?」
苦笑する
「いいえ貴方が正しいのですよ、下等生物」
首に重い衝撃。
本当にぼくのあたまへんになっちゃたな、だって首の…無……い………ぼ

殺気を感じ背後から忍び寄り、素手で首を切り落としたフラックは相手の持っていた
武器をしげしげと観察する、夢若の持っていた説明書にもざっと目を通す。
「これは当りの様ですね、最も」
声も無く老人の仮面が嘲笑する。
「私の支給品、デコイ(おとり)には及びませんが」
「フラック、フラックー、どこだホー!」
デコイが自分を探す声がする、フラックはAK47を掴むと荷物の置いてある地点まで
素早く、静かに戻って行った。
231 ◆tYOKpCObdg :2005/05/06(金) 21:58:33 ID:???
【フラック@ウイザードリィ
 所持品:不明×2 AK47
 現在地:B04
 目的:優勝】
【ジャックフロスト@女神転生
 所持品:無し
 現在地:B04
 目的:ゲームを潰す】

【夢若@里見の謎 死亡】
232魔王光臨 ◆GqKuTvPhiA :2005/05/06(金) 22:03:50 ID:???
「ファーーッハッアッハッハッハッハッハッハッハ!!!」
ムーングロウ最東端、この殺し合いゲームの中で非常に場違いな笑いがこだまする。
「チャンスだ!!これはこの俺様、魔王ラハール様が究極の超!究極スペシャル大大大魔王となるべき大チャ〜ンスなのだぁ!」
岬の上で高笑いをしている半ズボン一丁、素っ裸の上半身にイケイケと書かれたタスキとマントを翻す少年、彼の名はラハール、一見チョットアブナイ少年にしか見えないが、実を言うと彼は彼の世界では魔王と恐れられている存在であった。
「クックック・・・神とか言ったか・・・貴様の趣味にこのラハール様を巻き込んだのが運の尽きと言うものだ!!
貴様が創造主だと言うのならば、この魔王ラハール様が直々に貴様の力を乗っ取ってくれるわ!ファーッハッハッハッハッハッハ・・・・ゴフッ!?ゲッ・・ゲホゲホ!!・・」
笑いすぎてムセたようだ。
「ゲフンゲフン・・・しかし、創造主とぬかすだけあって奴の力は本物っぽいな・・・さて、どうするか・・・確か・・・このゲームの参加者にエトナが居たな・・そして、集められた人間もかなりの使い手ばかり・・・」
そこでふと集められた時の事を思い出す。
エトナの他にも知り合いが居るかどうかを探して居た時。あの愛とかむず痒い事を言っている天使にそっくりの女が居た事を。
姿だけじゃない、なんと言うか・・・雰囲気が似ていた・・・
「あの女・・・フロンの姉妹か何かか・・・?だとしたら・・・」
ラハールの心に靄ができる。その原因はわからない。が、気になる・・・
「・・・探してみるか!!もしフロンの関係者だったら俺様のしもべとして働かせてやる!!ファーアァァッハッハッハァァァァ!!」
再び、ムーングロウの岬に阿呆みたいな高笑いが響いた。




【ラハール(魔界戦記ディスガイア )所持品: いけいけタスキ(ペルソナ2)
 第一行動方針:エトナとフロンに良く似た女(コレット)を探してみる
 最終行動方針:しもべを集め神を倒し超!究極スペシャル大大大魔王となる】
【現在位置:B7 最東端 】
233 ◆ZERO/PNu7I :2005/05/06(金) 23:06:31 ID:???
ネル・ゼルファーは右手に銃を持ち悩んでいた。
武器の名前はパーティクルイレイザー。ネルの仲間であったマリア・トレイシーの武器である。
もちろん、ネルにとってこれは扱えないものである。だが、自分を守る武器はこれしかない。
試しに撃ってみたいところだが、撃てば音もするだろうし、
そうすれば、マーダーを呼ぶことになるかもしれない。

それに……さっきから人の気配が近くでする。
シランドの隠密であるネルは人の気配を察知するのは得意である。

「覗きは感心しないねえ。出てきなよ。」ネルは呼びかける。
もしその相手がやる気であったら、ネルが呼びかける前に襲ってきただろう。
そう思い、潜んでいる人物がマーダーでないと予想してのことだ。

その声に呼応するかのように木の陰から1人の女性が姿を現す。
淡い紫色の髪の毛に赤いリボンを左右につけ、濃い色のコートを羽織った女性だ。
「……覗くつもりはなかった。ただ、あなたがマーダーかそうでないを確かめていた。
 どうやら違ったようだ。ラクウェル・アップルゲイドだ。」
「いや、マーダーかもしれないよ。わたしがこの銃であなたを撃つかも知れない。」
というとネルはパーティクルイレイザーをラクウェルに向ける。
ところが、ラクウェルは動じる様子もない。
「本当に殺すつもりなら宣言なんかせず、いきなり撃つだろう。」
「ま、それもそうだ。私はネル・ゼルファー。正直この武器は手に余っているところだ。
 ……目的は同じと考えていいかい?」
「そうだな。私はこんなところで死ぬわけにはいかない。ファルガイアに戻って、
 仲間と旅を続けなくては……。」
「それは私も同じだ。あのふざけたやつを倒す。」
「とりあえず仲間を集めたいんだが、良い事なんだか悪いことなんだかわからないが、
 私の仲間はここには来ていないようだ。」
「そうだな、フェイトという私の仲間が参加してい。る彼だったら信用できる。」
「そうか。だったらフェイトという人間を探そうか。」
こうしてクールな2人は出会ったのだッ!

────────────────────────────────────────────────
234 ◆ZERO/PNu7I :2005/05/06(金) 23:08:48 ID:???
という間違った方向で、自分なりに理解していた。
とはいえ、最新作のバトルシュミレーターのテストプレイヤーに申し込みをしていたのは本当なのだが。
『おっと、武器を確認しなくちゃ。』
彼は支給された袋を開ける。中には大きな剣が1振りと説明書あった。
『これってジャッジメントセプターっていうんだ。両手じゃないと持てないよな。
 使いこなすまでには練習が必要だ。』

「……あの、すみません。」とここでフェイトに声をかける者がいた。
フェイトが振り向くと、茶髪で赤いカチューシャをした女の子がいた。
「もしよけば一緒に行動してもらえないでしょうか?」
「行動するのはいいんだけど、一緒にどうするの?」
「このゲームを抜け出したいんです。」
「へ?」フェイトには彼女の言っている意味がわからなかった。
「折角、テストプレイヤーに選ばれたのに?」
「え? テストプレイヤー?」
「だってこのシュミレーターの倍率って1000倍とも5000倍とも言われているんだよ。
 それに折角選ばれたのに、ギブアップしちゃうの? それはもったいないよ。」
「………」女の子は絶句している。
235 ◆ZERO/PNu7I :2005/05/06(金) 23:09:30 ID:???
>>234 コピペミススマソ

『ツイているよなあ。バトルシュミレーターの最新作のテストプレイヤーに選ばれるなんて。』
ネル達が捜しているフェイト・ラインゴットは宿屋で自らの幸運に浸っていた。
『オープニングもよくできていたし、主催者も意表をついていていいデキだね。』

フェイトはこの異常事態を「開発中のバトルシュミレーターのテストプレイヤーに選ばれた」
「たしかに傷ついたら痛いかもしれないけどさ。ま、そこはリアルな感覚っていうことで、
 会社の方もそれを売りにしている部分もあるし。我慢しなくちゃいけないと思うよ。」
「はぁ」彼女の返事はあいまいである。
「それに君、隙だらけだよ。だから、僕がいきなり切りかかってたらゲームオーバーになっちゃう。
 まあ、今回は見逃してあげるけどね。」
「……あなたは、ゲームに乗るということですか?」
「そりゃそうだよ。だってゲームなんだからさ。」
「……そうですか。わかりました。」女の子はすごすごと帰っていった。
その背中をフェイトは見送りつつ思っていた。
『あ、仲間になるふりをしてあとで裏切るっていう手もあったなあ。
 ……でも女の子相手にそれも可哀想だし。』
そして思い出す。最初の会場にネルがいたことを。
『そうだ。ネルさんと戦ってみたいなあ。』

236 ◆ZERO/PNu7I :2005/05/06(金) 23:11:11 ID:???
>>234-235 さらにコピペミス無効で。ゴメンナサイ。
237 ◆ZERO/PNu7I :2005/05/06(金) 23:11:38 ID:???
『ツイているよなあ。バトルシュミレーターの最新作のテストプレイヤーに選ばれるなんて。』
ネル達が捜しているフェイト・ラインゴットは宿屋で自らの幸運に浸っていた。
『オープニングもよくできていたし、主催者も意表をついていていいデキだね。』

フェイトはこの異常事態を「開発中のバトルシュミレーターのテストプレイヤーに選ばれた」
という間違った方向で、自分なりに理解していた。
とはいえ、最新作のバトルシュミレーターのテストプレイヤーに申し込みをしていたのは本当なのだが。
『おっと、武器を確認しなくちゃ。』
彼は支給された袋を開ける。中には大きな剣が1振りと説明書あった。
『これってジャッジメントセプターっていうんだ。両手じゃないと持てないよな。
 使いこなすまでには練習が必要だ。』

「……あの、すみません。」とここでフェイトに声をかける者がいた。
フェイトが振り向くと、茶髪で赤いカチューシャをした女の子がいた。
「もしよけば一緒に行動してもらえないでしょうか?」
「行動するのはいいんだけど、一緒にどうするの?」
「このゲームを抜け出したいんです。」
「へ?」フェイトには彼女の言っている意味がわからなかった。
「折角、テストプレイヤーに選ばれたのに?」
「え? テストプレイヤー?」
「だってこのシュミレーターの倍率って1000倍とも5000倍とも言われているんだよ。
 それに折角選ばれたのに、ギブアップしちゃうの? それはもったいないよ。」
「………」女の子は絶句している。
238ゲーム好き名無しさん:2005/05/06(金) 23:11:43 ID:???
落ち着いて最初から投稿してみてくれ。
後ID。
239 ◆ZERO/PNu7I :2005/05/06(金) 23:11:59 ID:???
「たしかに傷ついたら痛いかもしれないけどさ。ま、そこはリアルな感覚っていうことで、
 会社の方もそれを売りにしている部分もあるし。我慢しなくちゃいけないと思うよ。」
「はぁ」彼女の返事はあいまいである。
「それに君、隙だらけだよ。だから、僕がいきなり切りかかってたらゲームオーバーになっちゃう。
 まあ、今回は見逃してあげるけどね。」
「……あなたは、ゲームに乗るということですか?」
「そりゃそうだよ。だってゲームなんだからさ。」
「……そうですか。わかりました。」女の子はすごすごと帰っていった。
その背中をフェイトは見送りつつ思っていた。
『あ、仲間になるふりをしてあとで裏切るっていう手もあったなあ。
 ……でも女の子相手にそれも可哀想だし。』
そして思い出す。最初の会場にネルがいたことを。
『そうだ。ネルさんと戦ってみたいなあ。』

「はぁー」
宿屋を出て、フェイトからある程度距離を取ったところでヴァージニアは深いため息をついた。
『あの人は正気だと思ったんだけどなあ。』
そして、彼女は支給された袋から一つの紋章を取り出す。トライエンプレム。
様々な効果をもつ究極のアクセサリー……のまがい品。何の効果もない。
『でも、遠くから見たら本物と区別つかないぞ。』
説明書に書いてあった最後の文章を思い出す。なんかむかついてきた。
240 ◆ZERO/PNu7I :2005/05/06(金) 23:12:34 ID:???
【ネル・ゼルファー@SO3
 現在地:H02(森)
 所持品:パーティクルイレイザー(SO3マリアの武器(銃))
 基本行動方針:ゲームを潰す
 第一行動方針:フェイトを探す】

【ラクウェル・アップルゲイド@WA4
 現在地:H02(森)
 所持品:不明
 基本行動方針:ゲームを潰す
 第一行動方針:フェイトを探す】

【フェイト・ラインゴッド@SO3
 現在地:D03(宿屋の中)
 所持品:ジャッジメントセプター(WA4ラクウェルの武器(両手剣))
 基本行動方針:ゲームに勝つ
 第一行動方針:ネルと戦う】
※彼はバトルロワイヤルを最新のファイトシュミレーターと思っています。

【ヴァージニア・マックスウェル@WA3
 現在地:D03から北へ
 所持品:トライエンプレム
 基本行動方針:ゲームからの脱出
 第一行動方針:信頼できる仲間を探す】
241ゲーム好き名無しさん:2005/05/06(金) 23:14:15 ID:???
投下の間に入ってしまってスマン…
242二人の無愛想 ◆Ex.cYRtRzc :2005/05/07(土) 03:00:04 ID:???
クラトスは息をひそめ
その青髪の大男が通り過ぎるのをまっていた。
見る限りでは、前を通っている男は見た目からしてただ者ではないと思えたし、
彼の愛剣のフランヴェルジュを持ってしても勝率はかなり低いとも思えた。
ましてや、今の武器の果物ナイフでは、勝率は万が一にもないだろう


それから数分後、その大男が完全にみえなくなった後、
彼の背後に何者かの気配を感じた
彼は剣士なので背後の気配には敏感なのだ。

そして、彼はその何者かに向かって唯一の武器である果物ナイフを投げた
その者はナイフを軽く避けるとこう言った、
「お前もこのくだらないゲームにのるのか?」
その男は全身黒い格好をし、なにより特徴的なのが骸骨の仮面である
しかし、クラトスは冷静にこう答えた
「ふっ・・貴様が私の後をつけていた中でそれらしい素振りをみせたか?」
「気づいていたのか・・・まぁ当然か・・・じゃあ率直に言おう・・・」
「まて、仲間になれとでもいうのか、武器のない私に・・・?」
「武器ならある、なぜか僕の袋に二本の剣が入っていた
たぶん二本一セットなのだろう、でも、引き離しても問題ないだろう」
そういうと、男は袋の中から剣を二本とりだした
243二人の無愛想 ◆Ex.cYRtRzc :2005/05/07(土) 03:01:12 ID:???
その剣を見てクラトスは唖然となった、その剣こそ
クラトスが息子のロイドに託した彼の愛剣フランヴェルジュと
ロイドの義父がロイドに託したヴォーパルソードだった。
(どうして、この剣がここにこれが、かみとやらの力か・・・・
まぁいいとりあえずこれを持ち、この男と行動すれば負けることはないだろう)

クラトスは答えた
「一緒に行動しても良いが貴様の目的はなんだ?もしや、かみを倒す・・・か?
それから名を教えてもらおう」
「ジューダスとでも呼ぶがいい、それから僕はかみなど、どうでもいい
あと、お前の名前も教えろ」
「名前も知らずにつけていたのか・・・・まぁいい、私はクラトス傭兵だ」
「傭兵・・・か、それより名前などどうでもいい
問題なのはさっきここを通った男・・・・バルバトスだ、
僕は奴を殺す為に行動していた奴は野放しにしておくには危険すぎる、
英雄と呼ばれる者が多いここでは特に・・・・な。
それから、戦力は多い方がいい、お前の知り合いがどこにいるかわかるか?」
「わからん、最初ちょっと顔を見てそれきりだ。」
「そうか、ではとりあえずまともで、戦力になるやつをさがすとするか」
「分かった、とりあえずここから離れるぞ、いつ奴がもどってくるかわからん」


そして、同じような性格の二人組は歩き始めた仲間を集めるために・・・・
しかし、彼らとは全く逆の方向へ歩いていった
バルバトスも仲間と呼べる人物を見つけたとは彼らは知るよしもなかった・・・・
244二人の無愛想 ◆Ex.cYRtRzc :2005/05/07(土) 03:02:23 ID:???
【クラトス・アウリオン@ テイルズオブシンフォニア
 現在地: E03東に向かって移動中
 所持品:フランヴェルジュ(片手剣)
 基本行動方針:ジューダスに協力
 第一行動方針:ロイド、コレット、しいな、のいずれかと合流】

【ジューダス@テイルズオブディステニー2
 現在地: E03東に向かって移動中
 所持品:ヴォーパルソード(片手剣)
 基本行動方針:バルバトス・ゲーティアの 抹殺
 第一行動方針:仲間あつめ】

【バルバトス・ゲーティア@ テイルズオブディステニー2
 現在地:E03 西に向かって移動中
 所持品:不明
 基本行動方針:かみ含む全ての者の皆殺し 】
245X-Knight ◆A6hscxu8rk :2005/05/07(土) 05:23:32 ID:???
コレットは森の中にある一軒家にいた。見知らぬ家といえども、外に居るよりかはずっとかマシだと思ったからだ。
「ロイド・・・怖いよぅ・・・」
その部屋の隅で膝を震わせて、いつも自分を守ってくれた少年の名を呟いた。
自分の命が失う、これは怖くない、自分が死ぬ事で誰かが救われるならそれでもいい。現に巫女として運命を全うしていたのならばそうなる筈だった。
しかし、ここは自分の死で何かが変わるわけではない、自分が死んでも沢山の人が殺し合う、沢山の命が奪い取られる。
その沢山の命の中にはロイドの姿もいるかもしれない、そう思うと恐ろしくて、とても外には出れなかった。



バルバトスは森の中を歩いていた、英雄を探す為に。気配も消さずに。
「ちぃ・・・折角のゲームだと言うのに・・・・何処だ、何処に隠れてやがるぅ!!英雄共!!!」
森の中、血を滾らせながら強者──強者を探す。
素晴らしいゲームだ、かみとやらは俺の願いを叶えてくれたのだ・・・英雄共を思う存分殺せる・・・
無論、死ぬ気などない、しかも支給品がこれだ!!英雄を殺せと言わんばかりの・・・まさに・・・正に俺の為にあるような武器!!
かみよ・・・感謝します・・・生き残った後は、かみよ・・・礼としてこの俺が殺してやる・・・・!!
そして、彼は見つける、英雄達が隠れて居そうな、森の中にある小さな一軒家を見つけた。
「ここかぁ・・・?ここに居るのかぁ・・・?英雄共ぉぉぉぉっ!!」
バルバトスの腕に握る支給品、過去の英雄達の魂が宿っているといわれる斧、エピックヒーローが鈍く光った。
246X-Knight ◆A6hscxu8rk :2005/05/07(土) 05:24:13 ID:???

「・・・!?な、何?」
ズゴンッという鈍い音と共に、カギを閉めたはずのドアが開いた音がした。
その音にコレットはビクッと体を振るわせ、恐る恐るドアの方へと向かった。
そこには禍禍しい気を放っている人影が見えた。
「・・・だ、誰か居るんですか・・?」
コレットは勇気を出しその人影に声をかける。
「何だ・・・ハズレ・・・か?」
その人影はコレットの姿を見て落胆が混じったような声をだす。
「つまらん・・・つまらん・・・つまらんつまらんつまらん!!ブルァァアアアアアアア!!!」
禍禍しい雄たけびを上げると同時に、人影はコレットに向け一閃を食らわそうとする。
「キャッ!!」
その一閃はコレットの腕を紙一重で通過する。
「避けたか・・・意外にハズレという訳ではないのか・・・?」
人影──バルバトスは再び斧を構えようとする。
「い・・・嫌・・・ロ・・・ロイド・・・助けて・・・!?」
「・・・その様子だと、やはりハズレのようだな・・・」
構えた斧を上に掲げる。
「下らん・・・死ねぇぇっ!!」
そして、現世を分かつ斧の一撃が振り下ろされた。
247X-Knight ◆A6hscxu8rk :2005/05/07(土) 05:25:11 ID:???

が、それはコレットには当たる事は無かった。
「・・・なっ・・・貴様・・・!?」
突如乱入してきた剣を持った男が、その斧の一撃を切り払った。
本来なら2刀流なのだろうか、右手には剣を、左手にはそこらへんに落ちていたと思われる木の棒を握っている。
「・・・ロイド?・・・・ロイド!!」
切り払いの衝撃で埃が舞い、姿は良く見えないが、2本の剣を操るその姿は、コレットがロイドと思わせるのには十分であった。
「・・・貴様・・・この小娘よりは歯ごたえがありそうだな・・・」
バルバトスの口が歪む、強者と思われる相手に出会えたから
「・・・お前はこのゲームに乗るつもりなのか・・・?」
2刀流の男がバルバトスに声をかける。
「ふっ、当然だろうが・・・こんなにも素晴らしいゲーム、乗らない方がどうかしている!!」
「・・・君は?」
次に、コレットに声をかける。
「そ、そんな事はしないよ!?ロイドと殺し合いなんて、できるわけ無いよ!!」
君、という呼びかけはロイドではありえないのだが、今のコレットにはそんな事も気づく余裕すらなかった。
「そうか・・・じゃあ!!」
男は、左手の木の棒をバルバトスの顔面に投げつける。
「うっ!」
油断した性か、バルバトスはそれを直撃でくらってしまう。
ダメージは無いに等しいが一瞬目を奪われた。
「くっ・・・卑劣なぁ・・・!!」
ただ、逃げるだけならばそれだけで十分だった。
「何処だ・・・・何処に行った・・・?逃げてるんじゃねぇぇぇえっ!!」

バルバトスの雄たけびが、森中に響いた。
248X-Knight ◆A6hscxu8rk :2005/05/07(土) 05:26:03 ID:???
「はぁ・・はぁ・・・ここまで逃げれば大丈夫だろう・・・」
2刀流の男はコレットの手を引き、森の奥へと逃げていた。
男の姿を見る、良く見るとロイドとは似ても似つかない姿、共通点としては2刀流というだけであった。
「あ・・・あの・・・ありがとうございました!!あの・・・貴方は・・・?」
「ん、ああ・・・俺の名前はビュウ、安心していいよ、俺はこんなゲームに乗る気は無いよ」
2刀流の男──ビュウと名乗る男はコレットに軽く微笑みかける。
「しかし・・・あんな奴もゲームに参加してるなんてな・・・装備をキチンと整えても勝てる気がしない・・・」
苦笑いをするビュウ。
「さて・・・俺はそろそろ行くとするよ、人を探しているんでね。」
「あ、あの、ビュウさん!」
その場から離れようとするビュウを引き止めるコレット。
「ん?どうしたんだい?」
「わ、私も・・・ひ、人を探したいんです!ですから、もしよければ一緒に・・・」
「・・・ロイドって言う人かい?」
ビュウは意地悪そうにコレットに問い掛ける。
「!?・・・な、ななななんで分かるんですか?」
「だって、俺の事初めそういったじゃないか。
・・・・・・・・君の、大切な人なのかい?」
「え!?ええ!!?え・・・は・・・はい・・・た、大切な・・・人です・・・」
顔を真っ赤にして答えるコレット。
「・・・そうか・・・きっと、彼も君を探していると思うよ・・・・?」
そう言って、ビュウは一瞬、遠いところを見ているような悲しい顔をし、その後、コレットに笑みを向ける。
「じゃあ、一緒に探そうか!そういえば君の名前、まだ聞いていないんだけど・・・」
「あ、ごめんなさい!!私、コレットって言います!」
「コレットか・・・じゃあコレット!まずはそのロイドって奴の事、詳しく教えてくれないか?」
「はい!えっとですね────」
お互いの探している人物の情報交換を始める二人、目標と仲間が出来た事で元気を取り戻したコレット。
ただ、1つ、ビュウが一瞬みせたあの悲しい顔の事が、ちょっとだけ引っかかっていた。


そして、ビュウの探している人物がすでに殺されている事実は、二人とも知るはずも無かった・・・・
249X-Knight ◆A6hscxu8rk :2005/05/07(土) 05:36:15 ID:???


【バルバトス・ゲーティア@ テイルズオブディステニー2
 現在地:E02 小さな民家
 所持品:エピックヒーロー(ミンサガ)
 基本行動方針:かみ含む全ての者の皆殺し 】

【コレット@テイルズオブシンフォニア
 現在地: E02 北
 所持品: エメラルドリング(スターオーシャン)
 第一行動方針:ロイドを探す】

【ビュウ@バハムートラグーン
 現在地: E02 北
 所持品: ロングソード(サガ1)(バルバトスの戦いで刃が欠けてしまってます) そこら辺に落ちていた木の枝×2
 第一行動方針:ヨヨを探す】
250 ◆Ex.cYRtRzc :2005/05/07(土) 15:36:30 ID:???
修正>>242 17行目から>>243 5行目まで

「武器は無くとも魔術が使えるだろ?
 武器が手にはいるまで、お前は後ろの方で魔術を唱えていればいい
 どうやら、僕の武器は当たりだったみたいだからな
 あと、果物ナイフも拾っておくことだ。」
そういうと、男は袋の中から剣を取り出した。

その剣を見てクラトスは唖然となった、その剣こそ
クラトスが息子のロイドに託した、
彼の愛剣フランヴェルジュそのものだったのだ
(どうして、この剣がここに!?これが、かみとやらの力か・・・・
まぁいい、多少実力のあるこの男にこの剣をわたしておけば、大抵の敵はなんとかなるだろう
そして、この男が負けそうになったら私が剣を借りればよい・・・・)

 
251ゲーム好き名無しさん:2005/05/07(土) 17:46:26 ID:???
【テイルズオブシンフォニア】〔ロイド〕
【テイルズオブシンフォニア】〔コレット〕
【テイルズオブデスティニー2】〔リアラ〕
【テイルズオブデスティニー2】〔カイル〕
【幻想水滸伝シリーズ】〔1の主人公〕
【幻想水滸伝シリーズ】〔ビクトール〕
【幻想水滸伝シリーズ】〔フリック〕
【幻想水滸伝シリーズ】〔ルカ・ブライト〕
【幻想水滸伝シリーズ】〔スノウ〕
【ゼノサーガ】〔MOMO〕
252ゲーム好き名無しさん:2005/05/07(土) 17:48:09 ID:???
>>251
スレ間違いましたすみません・・・
253銃、それは未知の武器 ◆ESYO4N7eeY :2005/05/07(土) 19:17:05 ID:???
「くそっ…なんなんだこの武器は…」
俺は腹部から血を流して、木に寄りかかっていた。
俺の支給品は不思議な武器だった、しかし俺の世界に存在しない不思議な武器。
説明書を一通り読んで見て、使い方を理解し試しに地面に二発ほど打ち…。
地面から跳ね返ってきた何かが腹部に命中してしまった。
今は少し鍛えていた水術のお陰で何とか傷は回復に向かっているが、先ほどの音は大きい。
「誰か来るだろうな…くっ………」
腹部の痛みが俺をじわじわと襲う。
「他の奴は何やってるんだろうな…」
ボーっとしていると意識が遠くなってくる、やっぱり付け焼き刃の術じゃ駄目か…。
「だ、大丈夫ですか?!」
誰かの声がする、ゆっくりと目を開けると兜のような物を被っているのか鉢巻のような物を巻いているのか。
不思議な格好をした女性が俺に話し掛けている。
「酷い傷…誰にやられたんですか?!」
「俺だよ…こいつをぶっ放したら、跳ね返ってきやがって…」
俺は血を吐いた、それを見て女性が更に騒ぐ。
「と、とにかく傷の治療を…」
「ああ、それなら構わない。少しだけど俺は回復術法知ってるからな…それよりあんたに頼みがあるんだ」
俺は残された余力を振り絞り、女性に銃と説明書を渡した。
「傷を防ぐにもそろそろ術の力が無いんだ、だからちょっと休むから…これを使って廻りから誰か来たら対応して欲しい。
 もし、ジャミル、シフ、ミリアム、グレイ、ゲラ=ハって奴が来たら…俺を起こしてくれ…」
女性は慌てたように返してきた。
「そ、そんな…私には使いこなせそうにありませんし…それに守りきれるかどうか分かりませんよ?」
俺は精一杯の笑顔を作って…こう言った。
「大丈夫さ…アンタなら出来る、信用してるぜ…」
そういって、俺は少し寝ることにした。
254銃、それは未知の武器 ◆ESYO4N7eeY :2005/05/07(土) 19:18:01 ID:???
「眠っていらっしゃるだけのようですね…」
ホークに語りかけていた女性、リースは渡された変な武器の説明書を熟読してみることにした。
自分の支給品は変な全身鎧、この二つでこの人を守りきれるのだろうか。
「………結構簡単な作りですね、でもトリガーというのはどこなんでしょう?…
 ええ、有りました此処ですね…」
この武器の使い方を彼女が理解するのには、少し時間がいるようだ。

【ホーク@ロマンシングサガ(腹部損傷、睡眠中)
 現在地: G02 動物園内部
 所持品: なし
 第一行動方針:その場で傷を癒す
 基本行動方針:仲間に会いたい】

【リース@聖剣3
 現在地: G02 動物園内部
 所持品: ブラックイーグル(残り4/6発、予備2ケース、ホークの支給品) 機動装甲
 第一行動方針:ホークの傷が癒えるのを待つ
 基本行動方針:??????】

銃の発砲音は大きいです、結構な範囲に聞こえているかもしれません。
255黒き魔物―― ◆gel7gxy79o :2005/05/07(土) 19:24:10 ID:???
 黒き魔物と称される女性、ロゼが街を歩いていた。
 ロゼはこれからどうするべきかと、今後の予定を考えながら右手を見つめる。
 黒い鉛。銃と言う、鉛の弾丸を撃ち出す武器らしい。
 撃鉄を起こし、引き金を引く――――たったそれだけの行為で人を殺せる道具。
 殺し合いのゲームに乗るなら充分の獲物だ。
 こんな時、ここにいる知り合いならどうするだろうかとロゼは考える。
 ダート。
 パーティーを率いる主人公だ。当然ゲームを潰す……対主催者の方向性で行くだろう、と思った。
 彼は正義感の強い戦士であり、仲間の為なら多少の無茶を犯すのだから。
 ――それこそ必要ならばドラゴンに立ち向かうほど、ね――
 ただ不確定要素が一つだけ、あった。
 彼は復讐者の一面を持つのだ。彼の知ることではないが、復讐相手は私なのだから。
 黒き魔物が私であることを、彼は知らない。
 もし、知ればここで彼は私を殺すだろうか。
 次に浮かんだのはシェーナだ。
 彼女は間違いなく、仲間と合流するとロゼは思った。
 単独で殺しあうほどの力を彼女は持たないのだから。
 そして、最後にロイド。完全なる不確定要素だ。
 理想郷を作る為に敢えてゲームに乗り、殺人者となるだろうか。
 それとも、理想郷を作りたいからこそゲームに乗らないのだろうか。
 ――――ジャリ
 突然足音が聞こえ、ロゼは考えるのを止めた。
256黒き魔物―― ◆gel7gxy79o :2005/05/07(土) 19:25:10 ID:???
 ぱっと後ろを振り向き、銃を構える。
 説明書は読んだ。後は実戦で経験を積むのみ――――。
 二発を銃声を轟かせながら、ロゼは家の物陰へと潜む。
 弾丸は誰にも当たることなく、空を横切った。
「敵でガッツ! 行くでガッツ……!」
 銃を撃たれたブリキンは確信する。
 敵は銃を使い慣れていない。その証拠に弾丸は見当違いの方向へと放たれていた。
 更に自分の能力は『物理攻撃無効』なのだ。
 無敵だ、勝つのは自分だ――――そうブリキンは確信する。
「…………」
 ロゼは物陰から街道を覗いた。
 敵は中央を歩き、こちらへと無防備に歩いてくる。
 こちらの攻撃は当たらないと高を括っているのか、それとも。
 ――攻撃を防ぐ手段があるのかしら?――
 彼の手を見た。
 その手に持つのは、ドラゴンバスターと呼ばれる剣だ。
 ドラゴンの装甲を貫く剣――――かつて仲間を貫いた、剣。
 何の感傷もないが、あの剣だけは危険だった。
 ――だけど防ぐ手段はないようね。……ただの無謀な突撃かしら――
 ロゼはそう判断し、再び物陰から飛び出す。
 それと同時に発砲した。
 先ほどよりは狙いが定まってきたものの、やはり当たらない。
257黒き魔物―― ◆gel7gxy79o :2005/05/07(土) 19:25:51 ID:???
 ロゼの姿を認め、ブリキンは再び歩み寄った。
 駆けていくブリキンの右手にはドラゴンバスターが輝いている。
「終わりでガッツ……!」
 あと、数歩と言うところまでブリキンが迫ってきた。
 ――この距離なら避けられない……貰った……!――
 ガン、と銃声が轟いた。
「無駄でガッツ!」
 弾丸が放たれる直前にブリキンはお得意の硬質化を使う。
 ブリキンは無傷――――。
「!?」
 驚いているロゼを押し倒し、ブリキンはドラゴンバスターを振り上げた。
 ロゼはブリキンの足元に転がり、持っていた鞄もどこかへと飛ばされる。
 盾となるものもなく、そして撃鉄を起こしても引き金を引く暇がない。
 勝利の笑みと共にブリキンはドラゴンバスターを振り下ろす。
 ――勝ったでガッツ……!――
 ブリキンの硬質化の効果は切れていた。
 それに気付いてはいたが既に関係ない。
 ここで殺せば、何も問題はない。
 ブリキンはそう、油断していた……。
258黒き魔物―― ◆gel7gxy79o :2005/05/07(土) 19:26:22 ID:???
 ロゼはブリキンが剣を振り上げると同時に、回避行動を取る。
 しかし、間に合わず剣はロゼの腹部を切り裂いた。
「くっ……!」
 最後の悪あがきか、ロゼは引き金を引いた。
 ブリキンは再び、硬質化を使用しようとしたが間に合わず直撃する。
 弾丸は人間で言う心臓付近を貫き、ブリキンは倒れた。
 ブリキンが倒れたのを確認し、ロゼも出血多量からか意識を失った……。

【ロゼ@LOD
 現在地:B04 街道
 所持品:銃
 第一行動方針:ゲームに乗った?】

【ブリキン@ドカポン 死亡】
259黒き魔物―― ◆gel7gxy79o :2005/05/07(土) 21:13:03 ID:???
追記。
弾丸や銃の種類は次の書き手任せでお願いします。
現在、装填されている弾丸数は最大数-4ですが。
話中で4発撃ってるのは話しの通りなので。
260ゲーム好き名無しさん:2005/05/07(土) 21:34:29 ID:???
ちょいちょい

まとめサイトとかあるんけ?
261ゲーム好き名無しさん:2005/05/07(土) 23:17:11 ID:???
262魔王 ◆GqKuTvPhiA :2005/05/08(日) 03:50:13 ID:???
「う〜ん、私としたことが油断してしまいましたねえ〜♪」
森の中、美しく整った姿の男がボソリと呟いた。
「この私がこんなヘンテコリンな所へと拉致られるとは・・・お饅頭食べた後昼寝してしまったのがまずかったのでしょうか?いやぁ〜、一人やもめは辛いですねえ・・・・」
この男──自称ビューティ男爵は、殺し合いゲームをしているとは思えないほどリラックスした態度で、独り言を喋りつつ森の中を歩いていた。
『・・・しかし・・・この私の本来の魔力さえ抑えてしまうこの印の力・・・あの男が"かみ"と言うのは本当かもしれませんね・・・』
さっきまでのおちゃらけた独り言から打って変わり、真剣な顔つきになり首筋につけられた神の印に触れる。
『この印を何とかしたい所なのですが・・・本来の私の力を戻したとしても解くのは難しい代物ですね・・・』
ゲームを止めるにしても、かみと名乗る男に抵抗するにしてもこの首についている印は邪魔この上ない。
『一人で考えても無駄っぽいですね・・・仲間が欲しいところ・・・』
真面目に思考を張り巡らせていた所に、ガサッと言う物音が聞こえてきた。
『・・・!?』
そこには、左眼に剣の傷跡があるドレットヘアーの赤毛の男が立っていた。
「エルフじゃねえようだが人間でもねえが・・・その耳・・・貴様、何者だ・・・?」
ビューティ男爵の姿を見た男が戸惑ったように問い掛ける。
263魔王 ◆GqKuTvPhiA :2005/05/08(日) 03:51:02 ID:???
「ほう?良くぞ聞いてくれました!私は魔界の貴公子!!人はこう呼ぶ、美しき魔界のプリンス、ビューティ男爵バイアスと!!」
ビューティー男爵の態度に赤毛の男はイラついた。
「・・・てめえ・・・ふざけてんのか・・・!?」
「失礼な!私は大真面目ですよ!!それよりも私は名乗ったのです、貴方のお名前を聞かせてください」
「・・・俺の名前だぁ?・・・マグニス様だ・・・」
ビューティ男爵は赤毛の男──マグニスと名乗る男に話を続ける。
「マグニスさんですか・・・単刀直入に聞きます、私はこんなゲームには乗らずに仲間を集めようと思っています、もし宜しければ私と共に行きませんか?マグニスさん?」
その問いに対し近寄りながらマグニスは答える。
「言いてえ事は3つある・・・まず一つ目、てめぇは違うっぽいがこのゲームの参加者の殆どが劣悪種共ばかりだ、そんな奴等を集めようとしている奴と組むつもりもねえ」
さらに近寄る
「2つ目・・・そうじゃなくても俺は殺しあうだろうさ・・・俺は死ぬ気はねえからな・・・そして3つ目・・・」
マグニスはビューティ男爵の首を掴み持ち上げる。
「マグニス様だ・・・・豚が・・・・・・!!」
「グッ・・・あ・・貴方は・・・ゲームに乗るつもりなのですね・・・?」
「ああ、もちろんだ、じゃあな!!甘っちょろいヘタレが!!」
マグニスはそのままビューティ男爵の首を折ろうと力を込める。
「そ・・・そうですか・・・残念です・・・!!」
突然物凄い力で力を込めた筈のマグニスの腕を振り払うビューティ男爵。
「・・・!?て、テメエ!?」
「ならば私と貴方は敵同士という事になりますね・・・!!」
そして支給品袋の元へ駆け寄る。
支給品袋から、ビューティ男爵の支給品を取り出す。
264魔王 ◆GqKuTvPhiA :2005/05/08(日) 03:51:53 ID:???
ビューティ男爵の支給品。
それはとても大きく・・・青く輝く・・・冷気を放つ・・・

















冷凍マグロだった。
265魔王 ◆GqKuTvPhiA :2005/05/08(日) 03:53:04 ID:???
「・・・油断した俺の負けだ・・・早く殺せ!!」
アバラが数本イッているのだろう、苦しそうにアバラを抑えながら木にもたれるマグニス。
「・・・殺す気はありませんよ・・・」
「なっ・・・情けをかけるつもりか!!この殺し合いの会場の中で!!」
マグニスが叫ぶ。
「いえ・・・違います、面倒くさいだけですよ♪」
ふざけた態度で答えるビューティ男爵
「じゃあ、お元気で、2度と会う事は無いでしょうが♪」
「お、おい!待て!・・・・クソ・・・クソォォォォッ!!」
悲痛な叫びを後に東へと向かうビューティ男爵。


『・・・やはり、もう何人かはゲームに乗っているつもりなのですか・・・』
マグニスに会う前にしていた考え事を続ける。
『私の世界にも、そしてこの世界にも、こんなゲームを考えるかみなど必要は無いはず・・・』
そして立ち止まり、何をするか、それを考え出した。
『あのかみと言う者を倒さなくてはいけませんね・・・まずそれにはこの神の印とやらを何とかしないと・・・』
まずその為には強力な力を持つものを探さないと。
『あの神の部屋の中に、私か、それ以上の力を持った者がいましたね・・・一度彼にコンタクトを取ってみましょう』
あの真っ白い空間の中、ひときわ魔力が高そうな金髪の男、彼も私と同じく力を抑えられているとは思うが、もしかしたら彼と私が力を合わせれば、この印を何とかできるかも知れない。
そう思い、ビューティ男爵は彼を探す為に森を抜け、整った道を歩き始めた、巨大なマグロを装備して・・・・
266魔王 ◆GqKuTvPhiA :2005/05/08(日) 03:53:38 ID:???
【ビューティ男爵(中ボス)【魔界戦記ディスガイア】所持品: 高級マグロ(スターオーシャン2)
 第一行動方針:途轍も無く壮大な魔力を持っていた男(ダオス)と会う
 最終行動方針:神の印をどうにかする。】
【現在位置:C3中心】

【マグニス(負傷中)【テイルズオブシンフォニア】所持品:不明
 第一行動方針:ビューティ男爵と戦った時に喰らったダメージを何とかする
 最終行動方針:劣悪種共を皆殺し。】
【現在位置:C3西】
267魔王 ◆GqKuTvPhiA :2005/05/08(日) 03:56:16 ID:???
修正

>>264-265の間に

「な、なあぁ!?」
マグニスは半ばあきれた顔でその姿を見る。
「・・・どうしましたか?殺し合いをするのでしょう?」
凍ったマグロの尾びれの付け根を掴み、構える。
「剣は得意でもないのですが・・・行きますよ!!」
「・・・なっ!?」
一瞬であった、その巨大なマグロに気を取られていた隙に、冷凍マグロの強烈な一閃がマグニスのアバラに当たる。
「がっ・・・!?ハァッ!?」
その強烈な一閃により、崩れるように倒れるマグニス。勝負はあった。

が、入る予定でした・・・
268ゲーム好き名無しさん:2005/05/08(日) 04:33:17 ID:???
マローネのおっぱいまんまるおっぱい
269アイスソード物語:2005/05/08(日) 09:53:09 ID:???
ガラハド「Tバックーカモーン!!んぱっ!!」
他の全員「おえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
全員げろのはきすぎで死んだのでガラハドはTバックのままアイスソードを持って帰りました。
そしてアイスソードでアナルオナニーをしました。
ガラハド「ああん冷たくて気持ちE」
アイスソードを使いすぎてガラハドの肛門から血が出てきました。
ガラハド「E!E!E!いくっ!ちんこが!ちんこぉぉぉ!!」



0!!
発射ー!!
ガラハドがちんこから精液を発射させた瞬間アイスソードが本領発揮!
ガラハドはケツから凍りそのまま氏にました。

かみ「仕方ないからマローネたんを生き返らせて私もセックスしよう」
結局勝ったのはかみでした。
270ゲーム好き名無しさん:2005/05/08(日) 10:12:24 ID:???
フェイトのアイスソードは21cm
271ャョちゃん応援団!:2005/05/08(日) 17:30:04 ID:???
     \      シハハヽ ャョ-.    /
      \     ノリ’ヘ’)      /
   ャョ-   \     ゚しJ゚     /    ャョ-
     シハハヽ \∧∧∧∧∧/ ノハハヾ
     ノリ’0’) <        ャ> (’ー’ノリ
      ゚しJ゚ <ャョ-   の ョ>  ゚しJ゚
  ─────< シハハヽ.予ち>─────
   ャョ-    < ノリ’ー’)感ゃ>     ャョ-
     シハハヽ <  ゚しJ゚ !ん> ノハハヾ
    ノリ´ヘ`) /∨∨∨∨∨\ (´0`;ノリ
     ゚しJ゚/ ャョ- ノハハヾ、   \ ゚しJ゚
        /     (’∀’ノリ    \
      /       ゚しJ゚       \
272ゲーム好き名無しさん:2005/05/08(日) 21:05:21 ID:???
  (ひ_ )
   ゚し-J゚

       シハハヽ
      ノリ’ー’) ャョー♪       (ひ_ )   ・・・・・・・
       ゚し-J゚              ゚し-J゚

 バシッ!          
           ャョャョうるせーんだよ!
シハハヽ
ノリ’ヘ(⊂⌒(ひ_ ) ――――――――
゚(0,,,,,っ゚\∪ ∪ ――――――
       ∪  ――――

         _
       シハハヽ
      ノリ;´O`)  シクシク
       ゚(0,,,,,っ゚
273 ◆tYOKpCObdg :2005/05/09(月) 02:44:48 ID:???
「どうしようかしら?」
魔女デネブは悩んでいた。
「そりゃ、死にたくは無いけどー」
彼女はういっち(ウイッチではない)、まともに殺し合いなどしたら絶対に生き残れない。
特にそこの死体(?)を殺した相手になど逆立ちしても適わない気がする。
「でもかみに勝てるとも思えないのよねー神の印っていうのもよく判んないし」
アルビレオだったら詳しそうだけど、と声に出さずに付け加える。
「取り敢えず支給品見て決めようかな?」
未だに開けていなかったリュックを開ける、そして……
「ウフフフフフフ…」
デネブの口から会心の笑みが漏れる、壊れた笑みにも、ゲームに乗った様にも、
勝利を確信した様にも見える笑み、そしてそのどれとも意味の違う笑み。
「カボちゃん……」
呟きながらデネブは夜叉姫のリュックから水筒を取り出すとその残骸に残る血を集め出す。
既に彼女にとって、ゲームもかみもどうでもいいものになりつつあった。

【デネブ@タクティクス オウガ】
 所持品:ガラスのカボチャ、夜叉姫の血
 現在位置:G00
 目的:パンプキンヘッド作成
274 ◆tYOKpCObdg :2005/05/09(月) 03:02:12 ID:???
※ガラスのカボチャ一個につき一体のパンプキンヘッドしか作れません。
275 ◆u/54aujj2s :2005/05/09(月) 04:34:41 ID:???
駄文だけど投下しますね('A`)
グダグダじゃんとか言われるかもしれないけど多めに見てください('A`)
276 ◆u/54aujj2s :2005/05/09(月) 04:37:03 ID:234ByOoK
>>275誤爆った('A`)
こっち本文ね

「けったいな事に巻き込まれちまったぜ・・・」
けだるそうに呟きレイジは進む
額の大きな傷を軽く掻きながら・・・

そういえば他に数人、俺と同じように来ていた奴がいたな
南条に園村、あとは上杉か
南条はそう簡単にはやられんだろうが、園村や上杉は危険だな
そういえば桐島の面影がある奴もいたが・・・あれは一体誰なんだろうか・・・
あとは奴・・・まぁ奴は大丈夫だろう・・・
ガラにもなく人の心配をしている自分に少し照れてしまい、受け取った袋の中を確認することした

中に入っていたものは変なロボットのような物だ
説明書にはこう書かれてある
(ゲッチューロボG 無作為に誰かからアイテムを一つ盗んでくる。何を盗むかは指定できない)
よくわからねえが何か一個持ってくるのか。よく状況が把握できない今はまだ温存しておくか・・・
レイジはゲッチューロボGを袋の中にしまう

とりあえず顔馴染の連中に会うか・・・
そっから先はまたそのときに決めればいい・・・

【城戸玲司@ペルソナ】
所持品:ゲッチューロボG(ドカポン)
現在位置:F03
目的:ヒーロー、南条圭、園村マキ、上杉秀彦に会う
277ゲーム好き名無しさん:2005/05/09(月) 07:33:47 ID:234ByOoK
>>276付け加え
×(ゲッチューロボG 無作為に誰かからアイテムを一つ盗んでくる。何を盗むかは指定できない)

○(ゲッチューロボG 無作為に誰かからアイテムを一つ盗んでくる。何を盗むかは指定できない。使用回数は一度きり)
278 ◆u/54aujj2s :2005/05/09(月) 17:39:20 ID:???
>>276再修正

×(そういえば桐島の面影がある奴もいたが・・・あれは一体誰なんだろうか・・・)
○(桐島のやつは髪型が思いっきり変わってたな・・・あれもここに連れてこられた影響か何かか?)
279同窓会 ◆wopt8euFew :2005/05/09(月) 18:36:39 ID:???
「デヒャヒャヒャ!!ヤバイ事になっちゃったッスねえ?マキちゃん?これからどうする〜?」
「うん、舞耶さんがあんな事になっちゃったし・・・どうしようか?上杉君・・・」
突然異世界へ飛ばされた二人、園村マキと上杉秀彦──通称ブラウンは早いうちに合流する事が出来た。
「結構見知った奴等が沢山居たけど、気軽に楽しく同窓会って訳にもいかねえよなあ〜」
「そうだよね・・・はぁ・・・参ったなあ・・・」
「っと、ところでマキちゃん、1つ聞いてもいいか?」
ブラウンは真剣な顔つきになってマキに尋ねる。
「な、何?」
「あのさあ、俺様、マキちゃんの事信用しているし、そんな事は無いと思ってる、だから聞くよ?」
「う・・・うん・・・」
一呼吸置いて言い辛そうに問い掛ける。
「今回の事件、2年前みたいにマキちゃんが再び起こした、って事は考えられないか?」
マキの顔が少し強張る。
「・・・それは無いよ・・・私、あの時みたいに内に引きこもる事は無くなったから・・・」
昔の事に追求されて辛そうな顔をするマキ。
少しの静寂。
「・・・すまねえなマキちゃん、辛れぇ質問しちまって・・・」
「ううん、私の事信用したいからそう言う質問したんだよね?分かってるよ上杉君!!」
280同窓会 ◆wopt8euFew :2005/05/09(月) 18:37:38 ID:???
「おおっ!嬉しい事言ってくれるねえ?アイツが居なけりゃ俺様、アタックしちゃってるよ!デヒャヒャヒャヒャ!!」
「も〜お、上杉君ったら!」
そしてブラウンはふと思い出す。
そういえば、マキちゃんは気づかなかったかもしれねえが、アイツも会場に居たよな・・・?2年前とまったくかわらねえ姿で・・・
「・・・ん?どうしたの?上杉君?」
「すまねえ、もう一個答え辛い質問するけど良いか?マキちゃん?」
「ん?何?上杉君?」
再び神妙な顔つきをするブラウン。
「・・・マキちゃん、卒業してからの2年間・・・アイツにあった事あるかい?」
再び少しの沈黙。
「・・・無いよ・・・自分の夢を追いかけるって言って、それっきり・・・まさか、彼もここに?」
「・・・ん、まあ、それっぽい奴が居てね?何度も悪いね?変な質問しちゃって、デヒャヒャ!!」
「そっか・・・彼も巻き込まれてるかもしれないんだ・・・2年ぶりの再開になるのかな?こんな所で・・・」
複雑そうな顔をするマキ。
その姿をみてブラウンは考える。
もしかしたら、アイツなら何か知ってるのかもしれないと。
「マキちゃん、今から何か予定はある??」

281同窓会 ◆wopt8euFew :2005/05/09(月) 18:38:30 ID:???
「へ、えっと、とくに無いけど・・・そうだね・・・?こんな所に連れてこられちゃって精神的に参っている人が沢山居るとおもうんだ、私、そういう人の役に立ちたいな・・・」
そう言って苦笑いをして「馬鹿みたいでしょ?」と付け足すマキ。
「いやぁ!!すげえなマキちゃん!!俺他人の事考える余裕すらあまり無かったのに!!・・・よし!マキちゃん!俺、それ手伝うよ!そん代わり俺のやりたい事も手伝ってほしいんだよなあ〜?」
「ん?何?」
「俺様、アイツを探してぇんだわ、2年間連絡すらしねえ男に成り下がって、説教の1つでもかましてやらないとなあ?デヒャヒャヒャヒャ!!」
「え・・・?」
「そういや南条やらエリーやら、結構知った顔、何人もいたし、少し場違いな同窓会でもやってみるか!?」
きょとんとした顔をするマキ。少し間を置き、ブラウンの言わんとする事が理解できた。
「うん!そうだ!周防君たちも誘おうよ!皆で集まった方が楽しいもんね!!!」
「そう言う事、参加したい奴等は拒まないよ〜♪デヒャヒャヒャ♪」
アイツが居たら、そしてあの時の皆がいれば、いや、仲間が居ればどうにかなるかも、どうにかできるかもしれない。ブラウンが言いたかったのはそういう意味だった。
そして、エミルン高校卒業生の、少し早めの同窓会を始めるために準備をし始めた。


【上杉秀彦@ペルソナ2】
 現在地: C5 
 所持品: ドレメラ工具セット(SO3)
 第一行動方針:アイツ(ヒーロー)や知り合いに会う。
 基本行動方針:仲間を集めてゲームを何とかする】

【園村マキ@ペルソナ2】
 現在地: C5 
 所持品:バトルハンマー(Sagaシリーズ)
 第一行動方針:精神的に参っている人たちを救ってあげる。
 基本行動方針:仲間を集めてゲームをどうにかする】
282 ◆LQQVsAlr2Y :2005/05/09(月) 22:17:40 ID:???
ところがいきなりムラムラ来ていたかみが女キャラのパンティを一人ずつ脱がし始めた
「ブラも脱いでおっぱいみせなさいね。今から乱交しますよ。」
全員処女を奪われた。妊娠がいやで女は死にまくった
かみはついに男にも襲いかかった。
男どもはケツが裂けてしんだ。
そしてみんな消えた。
かみはいだいである。
【全員 死亡】
283故女一同:2005/05/09(月) 22:27:08 ID:???
神は粗チンだからいや〜ん
284ガラハド:2005/05/09(月) 22:38:29 ID:???
>>282-283
な なにをしている きさまらー!
285ゲーム好き名無しさん:2005/05/09(月) 22:42:19 ID:???
>>282
処女なんてそんなにいるかハゲ
286ゲーム好き名無しさん:2005/05/09(月) 22:46:14 ID:???
……という妄想を「かみ」はしていた。
287ゲーム好き名無しさん:2005/05/09(月) 22:47:08 ID:???
かみは性病になった
288言えぬ、名前 ◆BY8n2zkbDo :2005/05/10(火) 03:07:06 ID:???
お久しぶりだね、覚えているかい?私はフィレモン…。意識と無意識の狭間に住まう者。
さて、君は、自分が誰であるか、再び名乗ることができるかね──




目を覚ます、俺は真っ白い空間の中にいた。
その部屋の中では何人かがざわめきあっていて、その中の一人として俺が居た。
もしかしたら知り合いが居るかもしれない、そう思って回りをうろつく。
「一体ここは何処なんだろうな?どう思う?」
「さ〜あ?新手のドッキリじゃないの?俺様びっくりだ!デヒャヒャヒャ!」
ふと聞きなれた声が聞こえる。
あの声は、ブラウンとレイジの声だ、俺の親友だ。
声のする方に行く、しかしそれらしい奴は見つからない。
レイジはともかく、ブラウンなら俺を見かけたらすぐさま声をかけてくれるはずなのに・・・
「ああ、そういやさっき、桐島を見かけたぜ、何だあの髪型、この2年の間、何かあったのか?」
「お、エリーちゃんも居るんだ!俺様仕事柄結構彼女とあるからね〜俺様は今の髪型でもかわいいと思うけどね?デヒャヒャヒャ!!」
再び二人の声がした。声は近い。
一体なんの話をしてるんだ?2年?仕事?どういうことだろう・・・エリーが髪型かえたのか?
「仕事・・・か・・・そういやアイツは今ごろどうしてるかな?俺様、アイツが卒業したっきりみてないぜ〜?」
「あー・・・アイツか・・・意外にアイツもこっちに・・・おい、上杉・・・」
そう言って声の主が俺の方を向いた。
そこには似合わない背広を来た、レイジのような奴と、赤いサングラスをしたブラウンみたいな男が居た。
顔や声は二人ともそっくりなのだが、何かが違った、その何かが違いすぎて、俺は何も喋れなかった。
だって、昨日学校であった二人とは、余りにも雰囲気が違いすぎたから・・・
「お、おい・・・お前・・・」
レイジに良く似た男が俺に話し掛けようとする。
が、そのとき別の声が邪魔をした。
「ようこそ 英雄 アクマ 魔王 言い名はちがえど 選ばれし者たちよ────
289言えぬ、名前 ◆BY8n2zkbDo :2005/05/10(火) 03:07:42 ID:???


そして、俺はその声の主の残酷な行為に流され、あれよあれよと言う間に殺し合いの会場へと連れて行かれ・・・
今、こうやって殺し合いゲームをさせられている。

俺に配られた武器は小さなナイフ、大ハズレのようだ。
一体、ここは何処なんだ?何故、俺はここにいるんだ?
何故、ペルソナが セイメンコウゴウしか、初めてのペルソナしか出せない?
そして、レイジやブラウンに似たあいつ等はなんだったんだ?2年って、一体・・・?
「ん?アンタは一人かい?」
悩んでいる俺に、声をかけてきた人がいた。
俺は振り向く、そこには鞭を持った大女が立っていた。
しまった,ここは殺し合いの場所だった、考え事をしている場合じゃない!!
そう思って俺はナイフを構える。
「まあ待ちな、アタシは殺し合いなんてする気は毛頭無いよ、殺すんだったらアンタみたいなヒョロヒョロ、声もかけずに殺しているよ。」
そう言って大女は両手を上げる。戦う気は無いといった態度を取る。
「アンタはどうなんだい?ゲームに乗って殺しあう気かい?こんな馬鹿げたゲームに乗って?」
俺は首を横に振って違うと言った。
「ふ〜ん、良かったよ、初めて会う奴がゲームに乗るような奴じゃなくてさ?」
そう言って目の前の女は俺に笑顔を向ける。
「おっと、名乗り遅れたね、アタシはシフ、バルハル族・・・って言っても通用しないっぽいよねぇ・・・?アンタの名前は?」
シフが自分の名前を聞いてきたので俺は自分の名前を名乗った。
「へぇ・・・アタシの世界ではまず聞かない感じの名前だねえ・・・よし!もし良かったらアンタ、アタシと一緒にゲームをぶっ潰さないかい?」
俺は再び首を横に振り、まずは知り合いとコンタクトを取りたいと彼女、シフに答えた。
「・・・そうかい、それでも一緒に行動した方がよさそうだけどね・・・残念だよ・・・」
彼女は寂しそうに後ろを向く。
そう、ここは殺し合いだ。ゲームを止めるとか、そんな後のことを考える前に、今の事を考えなくてはいけない・・
まずは友達とコンタクトを取って、生き延びないといけない。
だから、俺は・・・・・



290ゲーム好き名無しさん:2005/05/10(火) 03:13:58 ID:???





「えっ・・・な・・・!?」

俺は後ろを向いたシフの首筋にナイフを刺しつけ、それを抜く。
シフの首から赤い鮮血ピゅーと音を立て、噴水の様に俺に振ってくる。

「・・・あ・・・アン・・・タ・・・」

最後に声にならない声を出し、シフと名乗る女は事切れた


そう、まずは生き延びなければいけない。
友達に会うにも、ゲームを崩すにも、何をするにも生き延びなければいけない。


神のように、自愛に満ちた自分…
悪魔のように、残酷な自分…。

今は、悪魔の様に残忍な自分らしい。



さあ、探そう、ブラウンを、レイジを、エリーを、ほかにも居るだろう、俺の友達が・・・・




if・・・もし私が変わっていても、友達と言ってくれますか?

if・・・もし私が過去から来た者としても、友達と言ってくれますか?
291ゲーム好き名無しさん:2005/05/10(火) 03:14:46 ID:???





──────if・・・もし私が悪魔でも、友達と言ってくれますか?



【ペルソナ 主人公@ペルソナ】
 現在地: F-1
 所持品: 果物ナイフ 鞭(Sagaシリーズ、シフからルート)
 第一行動方針:知り会いと思えるべき人たちに会う。。
 基本行動方針:生き残る】

【シフ@ロマンシングサガ 死亡】
292言えぬ、名前 ◆BY8n2zkbDo :2005/05/10(火) 03:17:58 ID:???
修正
>>290-291も俺です、スミマセン・・・
293神に・・・ ◆4HHIsq9ihA :2005/05/11(水) 03:16:45 ID:???

「・・・多少予定が狂ったが、予想の範囲内か・・・」
ユーゼス・ゴッツォは小さな家の中に居た、この狂った会場の中でもいたって冷静で居た。
本物の神をこの目で見る、そして神とはどの程度の強さなのか、それを確かめて見たかった。
実際あってみたが対した事は無い、ジュデッカをつかえば勝てない相手でもなかった。
量産型ジュデッカを5体程持ってくれば、我があの座につく事も造作も無い事だろう。
だが、そこからが不味かった、ユーゼスは神に気づかれ、そしてこのゲームへとつれてかれた。
今の状態ではジュデッカを呼ぶ事も出来ない状況である。
「・・・仮に私一人が生き残ったとしても、私の計画があの男にバレルのは不味かろう・・・」
自分の頭脳を生かせば全員を皆殺しにする事など造作もない、が、しかしあの神という者は何を考えているのか。
もう私の計画がばれているのかもしれない・・・そう思うと生きて帰れる可能性は少ない。
「やはり、まずはこの印を何とかするべきだな・・・」
そう呟くユーゼス。
「・・・印をどうにかできる・・・?その話、詳しく聞かせてくれませんか?」
誰も居ないはずの一軒家の中で突然声が聞こえた。あの神か!?
「安心してください、私は参加者ですよ・・・貴方の話に興味が湧きましてね・・・」
そこにはメガネをした青年が居た。腕を上げ、戦う意思は無い事をアピールしている。
「ふっ・・・この私に気配を感じさせないとは・・・ただの人間では無いな・・・?」
294神に・・・ ◆4HHIsq9ihA :2005/05/11(水) 03:18:14 ID:???
「いえ、只の人間ですよ?ただ、普通の人間よりも少しだけ頭が良いだけです・・・その話、私にも詳しくおしえてくれませんか?」
「頭が良いと言う割には礼儀がなっていないな・・・話を聞きたければ名を名乗ったらどうだ?」
ユーゼスがそう言うと男は苦笑した後、丁寧なお辞儀をした。
「これは失礼、私の名は、レザート、レザード・ヴァレスと申します。」
「ふん、我の名はユーゼス・ゴッツォ、丁度良い、私も仲間が欲しかったところだ、私の話を聞かせてやろう・・・」
ユーゼスはそう言った後、レザードと名乗る男に自分の作戦を述べた。
自分は神になり変わろうとしている事、この会場から出る事ができればあの神を倒す事など容易い事、それにはまずはこの印をどうにかしなくてはならない事。
「なるほど・・・もしかしたらこのゲームが行われたのは貴方が神の怒りを買ってしまったからかもしれませんね・・・」
「ふっ・・・これも私の仕業かと言いたいのか・・・?あながち間違ってはおらんな・・・」
「まあ、貴方の言う事が全て本当だとしたら、本当に神が倒せるかもしれませんね・・・」
レザートはそう言ってイスから立つ。
「そう言う事だ、まずは情報、そして力を持つが欲しい、それらを集めに行くぞ。このゲームを生きて脱出したいのなら、レザードとやら、ついて来い。」
そう言ってユーゼスは席を立ち、ドアに手をかける。神を撃ち、それに成り代わるために。




【ユーゼス・ゴッツォ@スーパーロボット大戦α】
 現在地: H3魔法屋内
 所持品: 癒し猫
 第一行動方針:一旦脱出をするために印を何とかする
 基本行動方針:神に成り代わる】

【レザード・ヴァレス@ヴァルキリープロファイル】
 現在地: H3魔法屋内
 所持品: ???
 第一行動方針:ユーゼスについていく
 基本行動方針:???】

295神に・・・ ◆4HHIsq9ihA :2005/05/11(水) 03:20:08 ID:???






「しかし、脱出されたら困るんですよ、私が・・・!!」
ノブをもち、ドアを開こうとしたその瞬間、パァン、という乾いた音が部屋中に響いた。
「ぐがぁ!?」
「ほう・・・これが銃ですか・・・弓矢の強化版と見ていましたが、これは中々便利なもので・・・」
一発の弾丸がユーゼスの背中を突き抜ける。
「ガッ・・・れ、レザード・・・!?き、貴様・・・!!」
倒れこむユーゼスに近寄るレザード。
「誰が貴方に協力すると言いましたか?私は貴方の話に興味があるといっただけでそんな事は一言も言っておりませんが?」
レザードはユーゼスに手を向ける。
「困るんですよ、脱出なんてされたら、折角のゲームが台無しじゃないですか?」
レザードの手のひらに炎が集まる。
「ですから、貴方には消えてもらいますよ、使える人間なら少し私に騙されてもらおうと思いましたが・・・」
炎がドンドン大きくなっていく
「賢すぎる人間はいりません、さようなら!!」
その炎がユーゼスへと放たれる。
「ぐがぁぁぁぁぁ・・・・ア・・・」
断末魔が部屋中に響いた後、黒く焼け焦げたユーゼスだった者が出来上がっていた。
296神に・・・ ◆4HHIsq9ihA :2005/05/11(水) 03:20:48 ID:???


「クックック・・・・神よ!見ていらっしゃいますか!神よ!!!!私は貴方に叶えて頂きたい願いがあります!!
その願いのためならば、貴方の為に人の命を奪いましょう!必要であれば、私の命すら捧げましょう!!」

天井を見上げ、笑い出すレザード。

「アーッハッハッハッハッハァァア!!私はとても運がいい!!!!ヴァルキリア!!私の望みは貴方だけだ!!!」


彼のような人間を、神に仕える者と言うのであろうか・・・・




【レザード・ヴァレス@ヴァルキリープロファイル】
 現在地: H3魔法屋内
 所持品: ザウエルP229 癒し猫(ユーゼスからルート)
 第一行動方針:ゲームを行い、優勝する
 基本行動方針:神に願いをかなえてもらう】

【ユーゼス・ゴッツォ 死亡】

297 ◆aD/jWgSdDc :2005/05/11(水) 05:00:43 ID:???

「まさか、こんな事に巻き込まれるとはな…」

静かに、海を見つめる一人の剣士 ディアス・フラック
剣士といっても、今は神に剣を取り上げられていて、丸腰の状態だが。
海を見つめながら、先程の事を思い出す。
どうやらここは異世界らしい。
首につけられた印、そしてゲームという言葉…。

「ゲーム、か。下らない…」

下らない。それが彼の率直な意見。
そして、こんな‘ゲーム’とやらに乗る気など更々無い。
何より、あの神と名乗る男の態度が気に入らない。

しかし、愛用の剣は無い。

ふと傍らに置いてある袋が目に入る。
そういえば、といまだ支給品を確認していなかった事に気付く。
袋に手を伸ばし、中を覗くと見えるのは、1枚のカード。

「…カード?」

どこか落胆した様子でカードを手に取ると、カードは形を変え、1本の長い布の様なモノになる。

「これは…ハチマキ、か?」

手に持つ布は、どうみてもハチマキにしか見えなくて。
どうしようも無いので、とりあえずハチマキを頭に巻いてみる。
298 ◆aD/jWgSdDc :2005/05/11(水) 05:01:59 ID:???



しかし、彼は気付いていない。

そのハチマキには、ピンクのハートが3つ、描かれている事に…。



【 スターオーシャン2 ディアス・フラック 】
 現在地:G-01
 所持品:アイドル命のハチマキ
 第一行動方針:武器をどうにかする。
 基本行動方針:神を倒す。(気に入らない)
299ャョちゃん起きたよ! ◆La7BzOkWFY :2005/05/11(水) 12:46:20 ID:???
|ヽ
|’)ォ、ォァィォゥ...
|゜

可愛くて恥ずかしがりやな天使の子、ャョちゃん3歳がおはようって挨拶しているよ♪
300ゲーム好き名無しさん:2005/05/11(水) 13:05:04 ID:???
かみ率いるロリコン族がャョのまんこげっちゅー
301 ◆KE.tvXm4wQ :2005/05/11(水) 19:24:20 ID:???
「ふむ、行ったか」
先ほどまで見渡せる所にいた二人と一人は既に遠くへ去っていった。
森の中、魔法屋の側に気配を消して身を隠す男がいた。
彼の名はフィネガン。
かつてファントムソサエティの中でも一流のダークサマナーだった男だ。

「さて、これからどうしたものか……」
強大な魔力を持った男から逃げる二人組はどうやらあまり強くはなさそうだった。
あの様子を見るに支給品もハズレだったのだろう。
対するCOMPすら取り上げられた自分に配られたものは……
非常に歪な形をしたとても人を刺すために作られたとは思えないナイフ。
一見すると儀式用に使われる物に思える。
冷静な彼は説明書を取り出すとゆっくりと読み出した。

<破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)>
あらゆる魔術を破戒する短刀。
魔力で強化された物体、契約によって繋がった関係、
魔力によって生み出された生命を“作られる前”に戻す対魔術宝具。
但し、見た目通りの殺傷能力しか持たない。
302 ◆KE.tvXm4wQ :2005/05/11(水) 19:26:34 ID:???
「…………」
攻撃用の武器としてはハズレのようだ。
これで人を殺すのは難しい。
だが、特筆すべきはその特性。
ダークサマナーである彼は直ぐにそれを見抜き着眼した。
彼は説明書の注釈を続けて読む。

攻撃魔法、攻撃魔法で受けたダメージ等を無効化することはできない。
破戒できる物は、補助魔法の効果(但し補助魔法がかかった対象を刺す必要があり)
呪い(呪いのかかってる対象を刺す必要があり)、結界(結界の起点を(略))
大原則としてナイフに魔力を込めて対象を刺さなければ発動しません。
破戒できるのは魔術(魔力・魔法)によって引き起こされている物だけです。
それ以外の物には効果ありません。後は説明の通りです。

「これが私に与えられたのも天運というやつか」
説明書の効果が本当ならば、これは召還士泣かせな武器である。
サマナーは仲魔を召還して戦う。
サマナーの場合、その仲魔の契約を打ち切ってしまうのだから。
例えばネクロマンサーやクリエイターなどにとっても厄介だろう。
作り出し使役しているゾンビやモンスターを作る前の物体に戻されてしまうのだから。
が、最大のネックとして魔力を込めて直接対象を刺さないといけないというのがあるのが曲者か。
実際の戦闘で使いこなすには相当難しい、何より自分は魔術師じゃないので使えない。
303 ◆KE.tvXm4wQ :2005/05/11(水) 19:27:44 ID:???
しかし、呪いを破戒できるということは首につけられたこの忌々しい呪いも解呪できるのかと思いきや

かみののろい は かいじょできませんよ

ご丁寧にひらがなで書かれてあった。
もしかしたら解除できる可能性もあるかもしれないが、弄ろうとすれば解除も何もそれ以前に爆発して死が待っている。
そんな1%もない賭けに挑む気はしなかった。
だが、かみにあがらう者達にとっては希望の存在ではないだろうか?
今はまだ解決されていなくても、これが切り口を開く可能性はある。
「私には使えなくともいざという時の交渉材料として使えるな」
この身は悪魔たちとやりあってきたものだ。
武器なしでも、COMPなしでも、培ってきた能力で渡り合う自信はある。
「しばらくは生き残ることを優先するとしよう。
後日、状況によってこのゲームに乗るか、かみにあがらう者達に参加するか決めるとするか」

【フィネガン(ソウルハッカーズ)
 現在地:F04魔法屋付近
 所持品:ルールブレイカー
 行動方針:生き残る】
304単細胞と知恵者 ◆NcR.SuaiHA :2005/05/11(水) 23:12:46 ID:RhdGyQ8V
(ふふふ、かみさまもこんな、楽しいゲームを始めるなんて面白い人ですね、
 でも・・・僕をこんな島に拘束するのは気に入らないですけどね。)
 サレはそう思いながら、静かにあるいていた。
(まぁ、かみさまだけ観戦者というのはずるいですから、
僕もできるだけ、観戦ということにしておきますけどね、
もちろん、参加者も殺していきますよ、
そういえば、まだ僕の支給品が何かを見てませんね、なんでしょう?)
そう思い、彼は支給品袋のなかの物をみた


それは・・・・・・・・・・・ひげのついた鼻メガネだった。
「・・・・・・・。」
彼は一瞬、言葉を失ったがすぐに我をとりもどし、
(かみさまもユーモアのある人ですね、でもこれじゃ戦力になりませんよ
 フォルスだけで戦うにはさすがに無理がありますし・・・・)
と思い、少し考えた後、いい対処法を思いついた、
(そうだ、仲間を作ればいい、できれば単純で強い奴がいいですね、
 とりあえず、つったってないで探しましょうか。)
そう思うとまた静かにに歩きはじめた
305単細胞と知恵者 ◆NcR.SuaiHA :2005/05/11(水) 23:16:18 ID:???
ミスッたあげちまったまじでスマン

少し歩くと小さな民家があり、サレは立ち止まった、
(あそこに誰かいますかね?)そう思い、動こうとした瞬間
民家のドアが開き中から剣と木の棒をもった男と髪の長い少女が飛び出し、
森の中まで走っていった。
(一体、どうしたのでしょうか?)そう思い動こうとした瞬間、

小屋の中から
「英雄でもかみでも何でもいいからでてきやがれぇ、
 この、オレがぶった斬ってやるぅぅぅぅ」
という声が聞こえたと共に小屋が吹っ飛び
中から大男が現れた、サレは(この男は危険ですね・・・)と思い背を向けた
その時、大男が
「そこにいる奴は誰だ!?誰であってもオレが叩き斬ってやるわぁぁぁぁ」
といい大男はサレに向かって突進してきた
サレは「マズイですね・・・・」というとフォルスを発動させると
男の動きを封じようと小さな嵐をおこした。
しかし、男の力は強くそれでも少しずつ前進してきていた、サレは
(こうなったら、すこし嘘をついてでもいいから、交渉してみますか・・・・)
と思いこう言った、

「僕の名はサレ、今はあなたと戦う気はありません、
あと、かみを倒すと言っていましたね、私はかみのしるしの解きかたを
しっています。どうです、私と組めばかみをも倒せますよ。
それから、あなたがもし応じなかった場合ぼくの『力』を最大にしてあなたの体
引き裂きます、さぁ、どうします、それから、名前をお聞かせ下さい」
「くっ・・・・仕方がねぇ、組んでやる、オレはバルバトスだ
だが、オレと組むからには今からいう3つの事を聞け!!
1つ!!!貴様は誰も、殺すんじゃねぇ、全員オレの獲物だ!!!
2つ!!!歩く時はオレの前を歩け!!!!
3つ目!!もし、お前がお前の世界で英雄とよばれていたら、
その瞬間にオレはお前をころす!!!! 以上だ、分かったか!!!!」

少し歩くと小さな民家があり、サレは立ち止まった、
(あそこに誰かいますかね?)そう思い、動こうとした瞬間
民家のドアが開き中から剣と木の棒をもった男と髪の長い少女が飛び出し、
森の中まで走っていった。
(一体、どうしたのでしょうか?)そう思い動こうとした瞬間、

小屋の中から
「英雄でもかみでも何でもいいからでてきやがれぇ、
 この、オレがぶった斬ってやるぅぅぅぅ」
という声が聞こえたと共に小屋が吹っ飛び
中から大男が現れた、サレは(この男は危険ですね・・・)と思い背を向けた
306単細胞と知恵者 ◆NcR.SuaiHA :2005/05/11(水) 23:17:00 ID:???
その時、大男が
「そこにいる奴は誰だ!?誰であってもオレが叩き斬ってやるわぁぁぁぁ」
といい大男はサレに向かって突進してきた
サレは「マズイですね・・・・」というとフォルスを発動させると
男の動きを封じようと小さな嵐をおこした。
しかし、男の力は強くそれでも少しずつ前進してきていた、サレは
(こうなったら、すこし嘘をついてでもいいから、交渉してみますか・・・・)
と思いこう言った、

「僕の名はサレ、今はあなたと戦う気はありません、
あと、かみを倒すと言っていましたね、私はかみのしるしの解きかたを
しっています。どうです、私と組めばかみをも倒せますよ。
それから、あなたがもし応じなかった場合ぼくの『力』を最大にしてあなたの体
引き裂きます、さぁ、どうします、それから、名前をお聞かせ下さい」
「くっ・・・・仕方がねぇ、組んでやる、オレはバルバトスだ
だが、オレと組むからには今からいう3つの事を聞け!!
1つ!!!貴様は誰も、殺すんじゃねぇ、全員オレの獲物だ!!!
2つ!!!歩く時はオレの前を歩け!!!!
3つ目!!もし、お前がお前の世界で英雄とよばれていたら、
その瞬間にオレはお前をころす!!!! 以上だ、分かったか!!!!」

(やれやれ、自分が不利な状況に立たされているというのに・・・・
 まぁ、これ以上、口ごたえすると危険だな、「はい」とでもいっておくか)
そう思いサレはいった
「はい、分かりました、あと、ここでは、人があまり来なく、
 誰も殺せないので北東の建物がたくさんある所へいきましょうか?」
「分かった、では早くオレの前を歩け!!」
と言われサレはしぶしぶバルバトスの前を歩きはじめた

(まぁ、奴が寝た時など隙をみせた時に僕はだれかを殺したり、武器を奪ったり、
すればいい・・・・、こんな男だが、
ゲームを近くでみられるし、まぁよしとしますか、ふふふふ)
そう思うサレの顔が残酷にゆがんでいたのにはさすがのバルバトスも
気付かなかったようだ・・・・・


307単細胞と知恵者 ◆NcR.SuaiHA :2005/05/11(水) 23:18:30 ID:???
【バルバトス・ゲーティア@ テイルズオブディステニー2
 現在地:E02  北東へ移動中
 所持品:エピックヒーロー(ミンサガ)
 基本行動方針:かみ含む全ての者の皆殺し 】

【サレ@テイルズオブリバース
 現在地: E02  北東へ移動中
 所持品: ひげ付き鼻メガネ
 第一行動方針:まともな武器の獲得
第二行動方針:バルバトスにばれずに参加者の殺害
基本行動方針:ゲームの観戦】
308情人 ◆wopt8euFew :2005/05/12(木) 02:51:56 ID:???
「情人・・・会いたいよ・・・」
リサ・シルバーマンは一人、森の中で隠れていた。
全てを忘れていたはずなのに、忘れるべきはずだったのに、あの悲劇が、舞耶の死がリサの"向こう側"の記憶を蘇らせた。
「思い出せない筈なのに・・・なんで・・・?」
舞耶姉さんの死、それを防ぎ、世界の崩壊を止めるために封じた記憶なのに、何でこんな事に・・・
「情人・・・情人・・・・何処に居るの・・・」
「あんまり考えすぎはいけないっすよ!姉さん!!」
絶望の淵に居るリサに話し掛ける彼女の支給品。
彼女の支給品、それは生前悪行をつんだものの魂が宿っていると言われる魔界の生き物、プリニーであった。
「激気!!私は今真剣に困ってるの!邪魔しないで!!」
「ぐ、ぐえぇ!ぼ、暴力反対っス!!!」
リサは支給品、プリニーの首をしめる。それに大してギブギブと言わんばかりに閉めている腕を叩くプリニーであった──
309情人 ◆wopt8euFew :2005/05/12(木) 02:53:06 ID:???

「・・・ちっ・・・逃げられたか・・・」
逃げ行く二人組みを見ながら、金髪の男──ダオスは呟く。
別に殺す気では無かった、無論、抵抗したら即殺すつもりではあったが・・・
「ちぃ・・・やはり我が力、封印されているか・・・」
先ほど放ったダオスビームと良い、移動する時の力といい、いつもの自分よりもはるかに弱まっていた。時空移動に関しては発動する事すら出来ない。
無論。それでも十二分に戦える強さなのだが。
「武器で戦うべきなのだろうが・・・」
そう言って支給品の”これ”を見る。
あの二人に"コレ"が何かを聞くつもりであったが、逃げられてしまった。
「やはり"コレ"の正体が何かわからない限り、余り行動に移さない方が良いな・・・」
こう言うものは経験上、何かの壮大な力を持つものを封印したりしている。
無理やり中身を見るのも悪くは無いだろうが、大概の場合はトラップが仕掛けられていたりする。普段の自分ならともかく、今の弱体化した自分にそれはあまり良くないだろう。
そんな事を考えてると、すぐ近くに人の気配を感じた。
ダオスは"コレ"を小脇に抱え、その気配の元へと音も無く近寄っていった──
310情人 ◆wopt8euFew :2005/05/12(木) 02:54:00 ID:???

「はぁ・・・どうしようか?」
「う〜ん、わからねえッス!俺は姉さんの支給品っすから何処へでもついていくッス!!」
岩にもたれこれからの事を考えるリサとプリニー。
そこに、一筋の閃光が通り過ぎる。
「き、キャア!!」
「あ、アブねえっス!!」
閃光が放たれた方向を見る、そこには金髪の男──ダオスが立っていた。
「動くな・・・動かなければ殺しはしない・・・!!」
冷たい瞳で呟くダオス。
「いや・・・・・いや・・・・!!」
その冷たい瞳の恐怖で震えるリサ、支給品のプリニーをギュッと抱きしめる
「あ、姉さん!!く、苦しいっす・・・いや、姉さんの小ぶりながら形の良い胸が当たって嬉しいッスけどいやそれどころいじゃ・・・ぐ、グエェ・・・!」
そんな様子を尻目にダオスは話を続ける。
「死にたくなければ私の質問に答えよ、女・・・」
「わ、分かった・・・分かったから・・・」
「ぐ、ぐぇ・・・ッス・・・」
答えると分かったら構えを解くダオス。
「そうだ・・・素直でいい・・・分からなければ分からないと正直に答えよ、余り期待はしていない。」
そういってダオスは後ろに置いていた"それ"を出す。
「そ・・・それは・・・な、何でこんなところに!?」
「む、女・・!コレを知っているのか!?」
リサは目を疑った。見まちがうはずは無い。
311情人 ◆wopt8euFew :2005/05/12(木) 02:58:45 ID:???

そしてこんな場所にあるはずが無い・・・
それは何度も目にしたことがある。


持ち運ぶには余りにも大きく・・・

「い、一体・・・何で・・?」

丸く、つぶらな瞳を持ち・・・・

「あ、姉さん・・・知ってるんッスカか?これ?」

百円いれてわーん、百円いれてわーんと言い続けている・・・

「ぴ・・・ピーポー君・・・・?」

自分の町の警察のマスコット人形、ピーポー君であった。


「・・・女、すぐ逃がす訳には行かなくなった、コレの説明をしろ・・・!」
ダオスはリサを脅すために手に光を集める。
「あわわわわ!!します!します!!だからそれ止めて!!?」
312情人 ◆wopt8euFew :2005/05/12(木) 02:59:34 ID:???

そしてリサはダオスにそのピーポー君について説明を始めた。
自分の町の警察所に置いてあったマスコットである事、人が近寄ると「百円いれてワーン」と鳴く事。
百円を入れつづけたら私達の場合、お礼にアイテムをもらえること等・・・



「・・・フム・・・なるほど、つまりこの像は警察と言う近衛兵集団の中で崇められている像で、100円と言う金貨を捧げると封印が解け、何らかのアイテムが手に入る・・・と、言う事だな?」
「え・・・ええ・・・まあ・・・間違っては居ないかな・・・?」
「姉さん凄いっす!!凄い博識ッス!!」
本当に対した事ではない知識で誉められて、リサは苦笑いをする。
「問題は円と言う金貨が無い、と言う事か・・・良く分かった。手間を取らせたな女、後は私が何とかする。」
その言葉に少し反応するリサ。
「え・・・?何とかするって・・・?」
「・・・支配者と言うものは常に民の事を考えなければならない立場・・・まして、神と名乗るのならばこの様なゲームなどで民を苦しめるなど持っての他・・・
悪政をする暴君の立場は・・・民に反逆されるのが世の常・・・私は一国の王であるがその前にこの世の住民、あの神とやらを・・・討つ!!」
握り拳を作り、熱弁するダオス。
「だから女、貴様は私が神を打ち倒すまで安全なところで隠れているが良い。」
そう言ってピーポー君を抱えその場から立ち去ろうとするダオス。
313情人 ◆wopt8euFew :2005/05/12(木) 03:00:16 ID:???

「ち、ちょっと待って!!」
立ち去ろうとするダオスに霞んだ声をかける。
「・・・ん?」
それに反応して振り向くダオス。
「わ・・・私も・・・私も連れてって!!」
「あ、姉さん!!何考えてるっすか!?」
「・・・私の力を当てにしようとしても無駄だ、私は今、力を封印されている、足手まといはいらない・・・」
そう言って再び後ろを向くダオス。
その瞬間、大地が軽く揺れたと思ったらダオスの目の前に巨大な土の塊が落ちてきた。
土の上位魔法、マハマグダインである。
「・・・なっ!?」
後ろを振り向く、リサの後ろに魔力の塊のような何かが立っていた。
「・・・これが私の力、ペルソナ・・・ヴィーナス・・・私の場合はコレが全力だけど、足手まといにはならない自信はある!」
「ア・・・姉さん!?マジッスか!?」
その様子を見てダオスはリサの強い意志を感じたのか、驚きと諦めの表情でリサに告げる。
「・・・自分の身は自分で守れ・・・」
ついてきてもいいと遠まわしに言うダオス。
それに気づいたリサは笑顔になり支給品のプリニーを抱えダオスに近づく。
彼と共に行動すれば、このゲームから抜けれる。しかも1人じゃない、多くの人たちが。
その中にもきっと情人がいる。そうよ、だから早くこんなゲームを止めて、情人に言わないと。
思い出したって、全部思い出したって!!
希望が見えてきたリサの表情はとても明るかった。

314情人 ◆wopt8euFew :2005/05/12(木) 03:00:53 ID:???

【ダオス@ テイルズオブファンタジア
 現在地:F04
 所持品:ピーポー君(ペルソナ2)
 基本行動方針:悪政をするかみを討ち倒す 】

【リサ・シルバーマン@ ペルソナ2
 現在地:F04
 所持品:プリニー(ディスガイア)
 ※投げると爆発を起こします。無論、プリニーは消滅します。
 基本行動方針:ダオスについて行く】
315ゲーム好き名無しさん:2005/05/13(金) 08:42:29 ID:JeE8JiSO
このバトロワの最後はやはり
お礼がしたい→チェーンソー
で終わるんだろうか・・・。
316ゲーム好き名無しさん:2005/05/14(土) 20:18:45 ID:???
ャョは死んだ
317ゲーム好き名無しさん:2005/05/14(土) 20:40:46 ID:???
       シハハヽ
      ノリ’ー’) ャョー♪       (ひ_ )   ・・・・・・・
       ゚し-J゚              ゚し-J゚

(  _ひ)   ,..,.,..,.,..,.,..,    シ  ハハヽ
/  oE[Ξ]ヨニニニ))          ノリ。Д   ゜)
し ─ J    ~~~~~~~    ゚し   J゜


( _ひ)<ャョウザス

【ャョ 死亡】
318ゲーム好き名無しさん:2005/05/14(土) 23:43:58 ID:???
  シハハヽ
 ノリ;’o’;) ャョ-.......
  ゚しJ゚

       ノハハヾ
     ・゚・(;´ヘ`;ノリ・゚・
       ゚しJ゚


        ノハハヾ ャョ-ャョ-ャョ-ャョ-!!
     ・゚・(;´O`;ノリ・゚・
       ゚o-o゚
319ゲーム好き名無しさん:2005/05/14(土) 23:48:11 ID:???
| |ヽ
| |’) ォァィォゥ
| |゚



| |ハヽ
| |ー’) ャョ-
| |J゚
320仲間 ◆GqKuTvPhiA :2005/05/15(日) 01:46:02 ID:DOsH1kOb
「コリン・・・コリン・・・!!アタシどうしたらいいの?」
和服・・・というには際どすぎる服装をしている女性、名はしいな。
武器とは認められなかったのか、親友であったコリンの形見の鈴を握り、木にもたれかかり震えていた。
「殺しあいなんて・・・ロイド達が居るのに・・・そんな事出来ないよぉ・・・」
涙目になりながら鈴に語りかける。だが鈴は何も答えない。
彼女は忍者として育てられた、無論、殺しの技術も多数持っている。
だが、このゲームの参加者の中には知り合いが多数居た、命を預け、背中を預け、多々の修羅場を共に越えてきた仲間達が。
そんな仲間たちと殺し合いなんて出来ない。
しかも、参加者の中には見ただけで自分とは各が違う強さの者達も居た、そんな奴等と戦っても勝てる筈が無い。
「ロイド・・・コレット・・・あんた等と殺しあいなんて,アタシ出来ないよ・・・」
そう、答えない鈴に語りかけるしいな、そこにふと人の気配がする。
忍者として、符術師として鍛えられた能力を無理やり奮い立たせ、支給品として受け取った槍を構える、使い慣れた武器とはいい辛いが、無いよりかはマシである。
「・・・だれだい、隠れて無いで出ておいで!!」
その声に反応したのか、森から一人の少年が出てきた。
整った顔にボサボサ気味の髪の毛、耳にはピアスをした、何処にでも居そうな少年であった。
只,血まみれの服装と右手に持ったナイフを除いて。
321仲間 ◆GqKuTvPhiA :2005/05/15(日) 01:46:37 ID:???

「・・・こんにちわ・・・」
血まみれの少年がしいなに場違いな挨拶する。
「な、なんだい!?こんな時に挨拶かい!!それ以上近寄らないでおくれ!!」
血まみれの少年に槍の矛先を向け続ける。
「俺は、人を探しているんです・・・額に十字の傷がある男と・・・赤いサングラスの男・・・貴方は・・・見かけませんでしたか?」
「こ、この会場に来て始めてみたのがアンタだよ!!死にたくなければ他をあたりな!!」
「そうですか・・・知らないですか・・・」
そう言って落胆の声を上げる少年。
もしかしたらこの少年、やむおえない殺しをしてしまったのかも知れない、こんな会場だ、そう言う事もあるだろう。
それならば、もしかしたら話せば分かる子かもしれない、しいなはそう思えてきた。
「あ、アンタさ・・・もしよかったら・・・」
アタシも人を探しているから、一緒に探さないか?そう声をかけようと思った、が、それは少年の言葉で遮られた。
「ありがとうございます・・・後、貴方・・・」
「・・・?」
「声が、震えてるよ!!」
そう言って少年は構えている槍をくぐり、しいなの首元目掛けナイフを刺そうとした。
「う、うわぁ!!」
槍を放し、寸でのところでその一撃をしいなは避けた、首元から薄っすらと血が出ている。
322仲間 ◆GqKuTvPhiA :2005/05/15(日) 01:47:15 ID:???
「・・・ちぃ・・・外したか!ペルソナァ!!」
少年は一歩下がり、背中から魔力の塊と言わないばかりの"何か"を出した。
『召喚!?・・・微妙に違う、けど・・・!!』
その"何か"が分からない相手と戦うのは不利だ、そう思いしいなは大きなジャンプをして、木の上を飛ぶかの様にその場から逃げ出した。
『・・・駄目だ、油断しちゃ駄目だ、アタシだって死にたくないよ!!けど、殺したくも無いよ!!ロイド!!コレット!!』
逃げている間、彼女の目から一筋の涙が流れていた。








323仲間 ◆GqKuTvPhiA :2005/05/15(日) 01:47:50 ID:???

「逃げられたか・・・」
どうする?追いかけるか?
いや、深追いした所で何のメリットも無い、止めて置こう。
しかし、彼女はバカだな・・・支給品を落してくなんて。
・・・槍か・・・俺には使いづらいなあ、けど、ブラウンが使うかもしれない。持ってこう。
ブラウン、普段は強がっちゃ居るけど今ごろ泣いてるんじゃないのかな?大丈夫かな?
レイジは・・・大丈夫だろう、もう何人か殺してるんじゃないのかな?けど勢い余って友達まで殺さなければいいけど・・・
他は誰が居るんだろうなあ・・・?
マキ、居るかな?あいつ、俺が守ってやらないと・・・
エリーはどうかな?意外にしたたかだから、マキよりは大丈夫だろうな。
南条はどうだろう?こんな状況でもきっと偉そうにしてるんだろうな・・・相手を逆上させて殺されないといいけど。
「ククッ・・・」
あいつ等、俺が居ないと暴走しちゃうからね、早く助けてあげないと・・・
324仲間 ◆GqKuTvPhiA :2005/05/15(日) 01:48:50 ID:???



「・・・みんな・・・・」





【しいな@テイルズオブシンフォニア】
 現在地: F01、南へ逃亡
 所持品: コリンの鈴(武器とみなされてなかったので所持)
 第一行動方針:ロイドやコレットに会う。
 基本行動方針:迷ってる】

【ピアスの少年@ペルソナ】
 現在地: F01
 所持品: 果物ナイフ 鞭(Sagaシリーズ、シフからルート) 金剛石の槍(サガフロ2 しいなからルート)
 第一行動方針:知り会いと思えるべき人たちに会う。
 基本行動方針:生き残る】
325ゲーム好き名無しさん:2005/05/16(月) 00:21:53 ID:???
かみが あらわれた 
          ___
           |   |
   ∩    _|__|_
   ⊂二二二( ^Д^)二9m
   |     |   ∞/   なんにんかの ひとびとが むだな あがきを してますね
   |      ( ヽノ    しかし わたしの ゲームは とめられません プギャー!
   |      ノ>ノ 
     三  レレ
326ゲーム好き名無しさん:2005/05/16(月) 22:18:57 ID:???
世 界 に い ら な い こ の ク ソ ス レ 
327ゲーム好き名無しさん:2005/05/17(火) 08:20:32 ID:gXyqpdD7
宣伝

ジャンプキャラ主人公&ヒロインバトルロワイアル
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1115216913/
328探し物 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/18(水) 01:28:07 ID:???
ここ、ムーングロウ島では神の戯れによる残虐なゲームが繰り広げられようとしていた。
恨み、妬み、悲しみ、恨み、裏切り・・・
そのような不の感情の阿鼻叫喚が響くこの島・・・

そこに、とても場違いな声が響き渡った。
「いやぁ・・・美味い!」
栗毛色の癖毛の少年、ロイドは海岸際で支給品を"食べて"いた。
彼の支給品、それは、嫌がらせとしか思えない・・・まだ温かい子クマの死体であった。
普通の人間なら卒倒するか、そのアイテムを捨てるかするところなのだが、彼、ロイドは想像以上に肝っ玉が据わっていた。
まず彼は、近くの建物のガラスを静かに割り、適度なサイズの鋭利なガラスの破片を衣服で包み、それナイフ代わりにして子クマの死体を器用に捌いた。
次に、捌いた肉を海岸へ持っていき、木の枝で火を起こし、遠火でその肉を炙り出した。
普通、殺し合いの場で昼間火を起こすのは位置を教えると言う意味では大変危険な行為なのだが。ロイドはあえて火を起こした。自分に殺し合いの意思は無い、そう伝えられるから。


「・・・うし!腹ごしらえ完了!!」
子熊の肉を腹いっぱい食い終わとロイドは火を消し、余った小熊の炙り焼きを布で包み、森の中に入る。
そして森の中に生えている木の枝を物色し始めた。
「う〜ん・・・これじゃ細過ぎるよな・・・ん!コレだ!!」
適度に太い木の枝を2本折り、先ほどの海岸へと戻る。
そして先ほど熊を捌くのに使ったガラスの破片を使ってその枝を削り始めた。
「ここはなるべく細く・・・っていてぇ!・・・くぅ〜・・・やっぱ親父みたいに上手くは出来ねえよなあ・・・」
育ての親の仕事を思い出しながら、ロイドはひたすらその木の枝を削っていた。
329探し物 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/18(水) 01:28:52 ID:???
数時間後・・・
「よし!出来た!!」
その二本の枝は、多少不恰好だが2本の木の剣となっていた。
柄の部分は先ほど食べた熊の皮を巻きつけて、滑りにくくしている。ちゃんとした武器・・・とまでは行かないが中々器用なものだった。
「さて・・・と!」
その二本の剣を腰に差し、再び立ち上がる。
「・・・待ってろよ、コレット・・・こんな馬鹿げたゲーム、俺が止めてやるから・・・俺が守ってやるから!!」
そう呟いてロイドは再び森へと入っていく。今度は一番近くにいて、守ってやると誓った人を探しに行くために。






【コレット@テイルズオブシンフォニア
 現在地: D5 中央付近
 所持品: エッグベアの肉 ウッドブレード2本(自作)ガラスの破片
 行動方針:コレットを探す】
330探し物 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/18(水) 01:42:17 ID:???
修正!!
【コレット@テイルズオブシンフォニア
 現在地: D5 中央付近
 所持品: エッグベアの肉 ウッドブレード2本(自作)ガラスの破片
 行動方針:コレットを探す】

【ロイド@テイルズオブシンフォニア
 現在地: D5 中央付近
 所持品: エッグベアの肉 ウッドブレード2本(自作)ガラスの破片
 行動方針:コレットを探す】
331一揆 ◆tYOKpCObdg :2005/05/19(木) 03:09:50 ID:ilZpmcX5
ヒュンッ!ヒュンッ!
アンクロワイヤーは武器をふるう、神を倒し、ゲームを抜ける為に。
「いけそうか?」
彼の斜め後ろにある木、その梢の方から声が掛る。
「何とか戦う事はできそうだが、獅子荒は無理だ。そちらは?」
「潰す武器は使い慣れてる、必殺技も多分可能だ」
「試さないのか?」
「あの技は俺も痛いんだよ」
そう言うと梢より翼の生えた筋骨たくましい男が降りて来る。
「それじゃ出かけるぞアンクロワイヤー、アイツは多分カボチャを探してる筈だ。」
「ああ」
歩み始める二人の男は……何故だか微妙に間違っていた

【アンクロワイヤー@ジェネレーションオブカオス】
 所持品:鍬
 現在位置:B03
 目的:ゲームの破壊
【カノープス@タクティクスオウガ】
 所持品:杵
 現在位置:B03
 目的:ゲームの破壊、デネブと合流

※カノープスは何らかの必殺技を習得している模様
332戻れない一歩 ◆C3JvwEis6I :2005/05/19(木) 19:22:17 ID:???
「良い問い手というのは、問いを発する時には、
 もうちゃんと自分の中で答えを見出しているもの……」 

森の中で一人たたずみ、これからの事について自問自答するリュード。

否、問いかけではない。なぜならすでに答えは決まっているのだから。
人を見下し、蔑み、弄び、その上神を名乗る傲慢な男。
今は呪いがあるがあんな奴を許すわけにはいかない。

それに―集められたたくさんの人々。
あの時は動転していて、余裕が無くて、確かめられなかったけど。
今になってゆっくり考えてみればそこに自分の仲間がいてもおかしくない。

自分の意志を貫くためにも。大切なものを守るためにも。
僕は―神を討つ。

右手の与えられた一振りの刀の感触を確かめる。
その時、
リュードの耳に森の奥のほうからの女性の悲鳴が聞こえた。

【リュード(バテンカイトス)所持品:無銘の刀
 第一行動方針:悲鳴のした方へ向かう
 基本行動方針:かみを倒す】
【現在位置:F2、森の中 】
333戻れない一歩 ◆C3JvwEis6I :2005/05/19(木) 19:25:39 ID:???
ピクシーナイフを握った手が震える。
突然現れた、背中に龍を背負った怪しい男は、不安に怯えるベルフラウにとっては
自分を殺しに来た敵にしか見えなかった。

一方のアシュトン。冷静になって考えてみれば自分のやろうとしていることはやはり悪である。
しかし、すっかり敵として見られている状況はもはやどうしようもない。
今は何をやっても敵意を持って解釈されるだけだろう。
(えーと…どうしたら、攻撃する気がないってわかってもらえるかなぁ)
緊張と迷い、理由は違えどお互いに動けないまま、二人は立ち尽くす。

二人には非常に長く感じられるわずかな時間が過ぎた。
「悲鳴が聞こえたのはこちらの方でしょうか?」
不意に人の声が聞こえ、茂みから誰かの姿が飛び出してきた。
固まっていた二人の視線がそちらに向く。

「…なるほど。状況から察するに、危機一髪だったのでしょうね」
現れた人物の言葉にアシュトンははっと現状を認識する。
(もしかして僕、すごい悪い奴と思われてる?)
現れたのはリュード。
状況の変化に固まる少女とアシュトンの間に飛び込み、手にした刀をアシュトンへ向け構える。
「必ず甘言に乗って人殺しに走る者が出ると思っていました。
 弱さも人の性、仕方ないことかもしれませんが…
 僕の目の前でそのようなことを許すわけには行きません!」
「あのっ、誤解です」
「言い逃れなど見苦しいだけです!!」

自分に比べれば剣を使い慣れているようには見えないが、
それでも武器の無い自分にとっては相当なプレッシャーを感じる。
334戻れない一歩 ◆C3JvwEis6I :2005/05/19(木) 19:26:45 ID:???
とにかく、誤解が重なったこの状況はすごくまずい。
本当に、ほんとにどうしたらいいんだろうか…
とりあえず必死に訴えるしかないのかな…?


「ホントに戦う気なんてないんですよ!わかってください!」
「戦力の無い子供を襲うような相手の言など信じることはできませんね。
 いきます!」
気合と共に無銘の刀が鋭い軌跡を描いて空を切る。
何とかぎりぎりでそれを回避するが返しの刃がアシュトンに襲い掛かる。
身体をひねりかわした、と思ったその刃はアシュトンの背の竜をかすめる。

「ああっ、まずい!おい、やめろ!」
アシュトンの制止も聞かず、己の身の危険を感じた双竜はリュードへ向けて
ブレスを浴びせる。
「炎!?」
吹き付けられた炎をなんとか剣で払いのけながら、さらに鋭い眼光を向けるリュード。
体勢を立て直すと先ほどよりも鋭い動きでアシュトンへと迫る。

もとより迷いのある精神状態では敵に抗すべくも無かった。
このままでは追い詰められてやられる。誤解を受けたまま死ぬのはいやだ。
そう考えたアシュトンは迫り来るリュードに対し振り向き、無防備に立つ事を思いつく。
そんな姿を見ればきっと話し合ってはくれるはず。話し合えばきっと何とかなる―
足を止め、振り返ろうと身体を翻す。
「これが僕の―」
アシュトンのせりふ、そして振り向く動きより早く無銘の刀が袈裟懸けに振り下ろされる。
無防備なアシュトンの身に刀が食い込む――
335戻れない一歩 ◆C3JvwEis6I :2005/05/19(木) 19:28:17 ID:???
肩口から袈裟懸けに裂けていたのは刀を振るったリュードの身体だった。
「!?…そうか…攻撃の反射……そんな切り札があった、というわけですか…」
そのまま力を失って、崩れ落ちる。噴き出す血がアシュトンの身体を赤く染めていく。

「何で…いったい、どうしてだよ!どうして…」
混乱し、呆然とするアシュトンのポケットでこの惨事を引き起こしたアイテム、
カウンターアムルは音も無く砕けていた。
説明を読んだアシュトンは能力は理解していたようだが発動条件を理解してはいなかった。
このアイテムの発動は所持者の意思に関わらない、ということを。

ふと向こうに立つ少女を見ると、顔を真っ青にして震えている。
目が合う。

再び絹を裂くような悲鳴を残し、ベルフラウは森の中へと駆け出してゆく。

後にはただ血に染まり呆然と立ち尽くすアシュトンの姿だけがあった。

【ベルフラウ(サモンナイト3)所持品:ピクシーナイフ
 第一行動方針:逃げる
 基本行動方針:アティを探す】
【現在位置:F2、森の中→F3、動物園内へ 】

【アシュトン(スターオーシャン2)所持品:なし
 基本行動方針:どうしたらいい?】
【現在位置:F2、森の中 】

【リュード@バテンカイトス 死亡】
※アシュトンのアイテムであったカウンターアムルは消費、崩壊。
336ゲーム好き名無しさん:2005/05/19(木) 22:00:50 ID:???
 / ̄ ̄ ̄ ̄/    _ノ ̄/  / ̄ ̄ ̄/   | ̄|   /''7         / ̄/ ロロ
  ̄ ̄ノ /  / ̄  /   ̄ .フ ./.    ゙ー┘ ./ /        /  ゙ー-; 
    / /     ̄/ /    __/  (___    ___ノ / / ̄ ̄ ̄/ /  /ー--'゙  
  ∠../      /__/   /___,.ノゝ_/   /____,./    ̄ ̄ ̄  /_/     
337召喚――できるか? ◆gel7gxy79o :2005/05/20(金) 00:15:24 ID:???
 ワルサーが鞄を開けると見たこともない道具が姿を現した。
 紫に輝く石……ワルサーの知らない石だが、それはサモナイト石であった。
 その横に一枚の紙が付属されているのを見付け、ワルサーはそれを手に取る。
『召喚術で使用される特別な鉱石です。この石では霊界サプレスへの扉を開きます』
 紙の内容にワルサーは幾つかの疑問を抱いた。
 霊界サプレス、という名にワルサーは聞き覚えがない。
 魔界やドカポンワールドと世界を色々渡り歩くワルサーでさえ、だ。
 そして霊界サプレスとやらの扉を開くのに何故こんな石が必要なのか。
 ワルサーには理解できない。こんなものが無くても、とさえ思える。
 結局、興味が殆ど湧かず、サモナイト石を鞄に戻す。
 それより、だ。
「魔界の人気者ワルサー様を許可無しに此処へ連れてきた事、後悔させてやるぜ」
 神様を名乗る偉そうな爺への苛立ちが遅れてやってくる。
 ダバダバ言ってる普段の神様ではないのが気になるが、ワルサーに興味はない。
 やることは神様を殺す……その為にも首にある印を解除する必要がある。
「誰か印を解除できる奴を探してみるか」
 自分の持つ知識では解除できないのは一番最初に確認済みである。
「このワルサー様にできないことが人間如きにできるわけ――――」
 言葉を止めた。
 利用できる者は利用してから殺すのがワルサーの主義である。
 だが、もっと手っ取り早い方法があった。
 魔界から仲間を呼んでこればいい。
 早速魔界から呼び出そうとして――――失敗した。
 それから数回挑戦したが、結局魔界の扉が開くことはなかった。

【ワルサー(ドカポン) 所持品:サモナイト石(紫)
 第一行動方針:印の解除。邪魔する者、利用できない者は殺す
 基本行動方針:神様を殺す】
【現在位置:E04】
338 ◆JSFalsRCdA :2005/05/20(金) 16:24:40 ID:???
「ふむ…」

望遠鏡から目を外すと、シタン・ウヅキは小さく唸った。

あの「かみ」という存在によってこの島に送られ、道も分からず歩くこと数分。
偶然にもシタンは、ここに設置されていた望遠鏡を発見するに至った。
何かしらの発見があることを期待し、それを覗いてみることにしたのだ。
もちろん、常に周囲に気を配ることは忘れずに。

望遠鏡のレンズ越しにシタンの目に飛び込んできたのは――
地平線の果てまで続く、一面の群青色だった。

(陸地が全く見えませんね…。
 本当に、孤島というわけですか)

まあ、仮に陸地の存在が確認できたとしても、
彼らの首に存在する印が脱出を見逃してくれるわけがないであろうが。
それの威力がいかほどの物であるかは、
先ほどの「実演」を見たシタンも重々承知している。
339 ◆JSFalsRCdA :2005/05/20(金) 16:25:10 ID:???
そっと顎を手で触る。シタン独特の、考え事をするときの癖だ。

(どのような方法にせよ、このゲームとやらから抜け出す為には
 この印を何とかしないといけないようですね。
 ソラリスのリミッターとは、構造が異なるようですが…。
 一度、詳しく調べてみる必要があるでしょう)

と、そこで足元に目をやる。
そこには、このゲームの主催から送られた袋が置いてあった。

(しかし、手持ちががこれだけでは調査のしようがありませんね)

袋の中には、食料や地図といった共通の物品とは別に、大量の草が入っていた。
それが外傷に対して高い治癒効果を持つ弟切草であるということは、
多少の医学知識を持つシタンには一目瞭然であった。

だがこれだけでは、首につけられた印を調べることは出来ない。
それどころか、誰かに襲われた場合、自身の生存すら危うい。

(武器がないのは不安要素ですね。
 少しばかり熟練した者くらいなら拳法でも何とかなるでしょうが、さすがに拳銃などの相手は荷が重いです。
 この時分、既に何者かによって殺戮が行われて始めているでしょう。
 できるだけ早急に行動しなくては)

袋を背負い歩き出す。
これから探すのは、武器。そして…

(…同じ志を持つ者に、出会えれば良いのですが……)


【シタン・ウヅキ(ゼノギアス)所持品:弟切草*15
 第一行動方針:武器・同士を探す
 基本行動方針:ゲームから脱出】
【現在位置:F06 望遠鏡付近】
340 ◆C3JvwEis6I :2005/05/20(金) 19:21:00 ID:???
>>335訂正

【ベルフラウ(サモンナイト3)所持品:ピクシーナイフ
 第一行動方針:逃げる
 基本行動方針:アティを探す】
【現在位置:F2、森の中→G02、動物園内へ 】

すみません。
341生存本能 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/20(金) 19:39:27 ID:???
「ふぅ……」
 荷物を降ろして、椅子に腰を掛けるとホームズは一息ついた。
 手近な小屋を見つけた彼は、隠れ家兼拠点にするべくそこに立ち入った。
 道を挟んだ所に大きい建物があるが、そこは逆に人目がつきやすいと考えたのだ。
 もしあちらで何か起きたら、様子を見るなり脱出するなりすればいい。

「ここなら、しばらくの間は安全か……。
 けど、どうしたもんかな。
 ずっとここに隠れてる間に、このふざけたゲームが終わってくれればいいんだが……。
 ……そうもいかないだろうなぁ」
 
 当面ここでやりすごす気ではあるが、後の事を考えれば考えるほど嫌になる。

「リュナン達がいてくれれば心強かったのによ……」

 信頼できる仲間がいるやつらは羨ましい。そうホームズが思った時だった。

 ――――ガサッ!!

「ッ!?」

 小屋の隅から何かが動く物音が聞こえる。

「誰かいるのか!?」

 机の上に置いておいたボウガンを咄嗟に持ち、音のした方へと構えた。

(ゲームに乗った奴か? それとも俺と同じように逃れるやつか……?
 厄介な事にならないのを祈るぜ……)
342生存本能 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/20(金) 19:40:14 ID:???
「うぅ……」

 はっきりと呻き声が聞こえてくる。
 それと共にホームズに汗が走る。

「うぅ〜、うぅ〜……」

 部屋の隅から、影がゆっくりと姿を現す。
 少しずつ明らかになる影、だが段々とその形は小さくなり……。

「お腹空いたんだな……」

 姿を現すなりそう言ってばたりと倒れた。





 ハグハグと食べ物を頬張る緑色の小さな怪獣。
 こののんびりとした生物はどことなく海の生き物に近い物もあり、彼に対するホームズの猜疑心をすっかりなくしていた。
 幸いここは海の近くだ。
 魚を取るくらい簡単だろうと思い、目の前の哀れで憎めないポヨンに分け与えてやった。

「それじゃ、ゲームに乗る気はないんだな?」

 目の前で己の食料をたいらげる珍妙な生物にホームズは意志を確認した。
343生存本能 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/20(金) 19:42:15 ID:???
「うん。もく、はるいひゃつらほ」
「口の中の物を飲み込んでから喋ってくれ……」
「ごくん。
 うん、オイラ、ゲームに乗る気ないんだな。
 貝獣の名にかけてもバブと合流して悪の親玉倒してみんなを救いたい」
「そうか……」

 ホームズの心の中に安堵が生まれる。
 この状況下の中にも希望を目指し、突き進もうとするヤツはいるのだと。
 それに比べて、自分は何て消極的だったのだろう。
「ここで何もせずじっとしてて帰れたとしても、あいつらに見せる顔がねぇ……。
 よし、俺も協力する!! 一緒にあのふざけた野郎はゆるさねぇ!」
「ふへひい……」
「だから、口の中の物を……」

 ポヨンが食べながらも、彼ら二人は情報を交換しあう。
 途中、ポヨンが貝獣一の力持ちを自慢しながら小屋の中のベッドを軽々持ち上げたのにはホームズも驚いた。

「ところで、お前の持ち物はなんだったんだ?」
「これなんだけど……オイラにはちょっと……」

 そう言ってポヨンが取り出したのは大きい布の塊……。
 受けって広げてみると虹色に耀くドレスであることがわかった。

「説明書はないのか? 俺のにもついてたんだが……」

 言われたポヨンは、袋の奥にしまわれた説明書をホームズに渡す。
344生存本能 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/20(金) 19:43:20 ID:???
「何々『見た目に見合わない非常に高い防御力を備え、魔法によるダメージを1/3カットする効果もあります』か……」
「ホームズさんなら着れると思うんだな」

 ポヨンの何気ない提案。
 そう、人間用のサイズではポヨンには着れない。
 自分は……これを着れば生存確率が大幅に上がるのは間違いない。
 だが!
 だが!!
 だが!!!!

 おとぼけなポヨンの薦めに真剣に悩むホームズの考えを他所にそれは起こった。

 ――――パーン!!

 道を挟んだ家にまで響く一発の銃声。
 
「「!?」」

 驚愕した二人が窓から魔法屋を覗く。

 ドォォォーン!!という音と共に、一瞬明るい光が建物の隙間から発せられる。
 それと同時に人と思えないような断末魔が響き、遅れてとても嫌な煙が隙間から出始めた。
 その事実は、彼らに向こうの建物で何が起きたのかを認識させるのに十分だった。

――アーッハッハッハッハッハッハ!!――

 火の粉が移ったのか、ゆっくりと燃え始めた建物から狂気の混じった高笑いが響く。
 その張本人は、燃え盛る前に建物から出てくるだろう。
345生存本能 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/20(金) 19:44:24 ID:???
「クソ!! 相当ヤバイ奴がいるのは間違いないな……。
(武器になるのはボウガンだけ。それで未知の強敵と戦えるか!?)
「ホームズさん、ここはここから離れた方がいいんだな」
「……ああ、とにかく一度離れて別の拠点を探そう」

 移動しようと荷物を拾い上げようと思った時、視線が手に握られていたる虹色のドレスへと戻る。

(着たくない、着たくない!!
 けど、向こうが此方に気づいて追撃してきたらどうする!?
 相手が炎の使い手なのは間違いない。
 後ろから狙撃されたらどうする!?
 俺はこのふざけたゲームをたたっつぶして、絶対に帰るんだ!!
 ここで死んでどうする!?
 そうだ、これは正義のためにも仕方のないことなんだ!!)
 



 1分後。
 虹色のドレスを身に纏った男とそれに付き従って走る緑色の小さな生物が小屋から飛び出ていく姿があった。



【ホームズ@ティアリングサーガ
 所持品:ボウガン@弾数残り20本 プリズムドレス(着用)
 現在地:H03(移動中)
 基本行動方針:このゲームを壊して元の世界へ帰る
 第一行動方針:この場(レザード)から遠ざかり、別の拠点を探す】

【ポヨン@大貝獣物語
 所持品:なし
 現在地:H03(移動中)
 基本行動方針:みんな(参加者)を助けたい
 第一行動方針:ホームズについていく】
346一番の男 ◆BY8n2zkbDo :2005/05/20(金) 22:17:27 ID:???

「・・・・酷いな・・・」
背中に大きく一番と書かれているのが特徴の彼、南条圭は目の前でグチャグチャになっている”物”を見て呟いた。
腹部から顔面にかけて刀のようなもので何度も切り刻まれたのだろうか、髪の長さと肩のラインで辛うじて女性と分かる程度だ。
その女性にそっと手を触れる、まだ温かさは残っていた。

「ヤマオカ・・・」
空に向けて手をかざす、すると彼の後ろに初老の老人にも見える幽霊みたいなものが現れる。南条のペルソナ、ヤマオカである。

「ヤマオカ、彼女にメディアラハンを・・・」
メディアラハン。どんなに瀕死に陥ったとしても忽ちの打ちにベストコンディションになるという最高の回復魔法。
しかしこの傷にメディアラハンをしたところでもう無駄であるだろう、死んでいると思うのが普通であろう。しかし、無残なこの女性の姿を見ると哀れで仕方が無かった。
南条の呼びかけに応じて、ヤマオカはそっと手をかざす、それに答えるかの様に女性の周りに光の粉が集まる。
が、その光は彼女を癒す事なくフッ と消えていった。


「・・・済まなかったなヤマオカ、無駄な事をさせてしまって。」
そう、苦笑しヤマオカに謝る南条。
それに対し首を横に振り、何か言いたげな表情を作るヤマオカ。
「いや、俺はまだ優しすぎるらしい、こんな事では日本一の・・・・何・・・まさか・・・?」
ヤマオカが何か言ったのか、それとも何かに気づいたのか、南条は血相を変え、支給品として配られた美しき剣を手にする。

その剣で自分の指でそっとなぞる、そこから薄っすらと血がにじみ出る。
「・・・ヤマオカ、もう一度メディアラハンだ。」
ヤマオカはそれに答え、もう一度天に手をかざす。南条の周り癒しの光が集まりだす。
そしてその光は先ほど傷つけた南条の指を癒そうと集まり、ジワジワとその傷を治そうとする。
「やはり・・・」
いつものメディアラハンならばこのような切り傷など一瞬で癒してしまう、しかし、今のメディアラハンは一瞬で直すどころか完全に癒しきる事すら出来ていない。
「回復魔法が・・・弱まっている・・・?」
魔法が使えないわけではない、試しに攻撃魔法を使ってみたところ威力は落ちていない。
つまり、ダメージは蓄積されつづけ、回復は殆ど不可能と言う事だ。
「まさに殺し合いをしろと言う事か・・・悪趣味だ。」
かみと名乗る男の悪趣味さに黙るしかなくなった南条であった。
347一番の男 ◆BY8n2zkbDo :2005/05/20(金) 22:18:13 ID:???

どうすればよいのか・・・やはり仲間たちと会うべきなのか・・・
南条は小一時間その場で黙考していた。

その黙考は、結論にたどり着く前にガサッという茂みの音で中断された。
「ぬ・・?何者だ!」
そこには、巨大なサルの化け物が立っていた。
「へっ!あんたぁ・・・結構いい武器持ってるじゃねえかあ!!そこの死体はあんたがやったのかい?」
サルの化け物は高圧的な態度で南条に語りかける。
「俺は不死身のマントーさまだぁ!!ぜぇったい死なねぇ!!どうだぁ?怖いかぁ!?」
その様子を表情変える事無く見ている南条。
「てめぇは運がいいぜぇ!?その武器を渡せば命だけは助けてやる!!」
依然表情を変えない南条。
348一番の男 ◆BY8n2zkbDo :2005/05/20(金) 22:18:48 ID:???
「さぁ?早くその武器をよこし・・・ウヒャあ!!!!」
南条から武器を取ろうと近寄った所に南条の剣の一閃がマントーの頭をかする。
「あ、あぶねえじゃねえか!!テメぇ何やって・・・ウピョォー!!」
間髪入れずに途轍もない衝撃波──ザンダインを放つ南条。
「・・て、テメエ!!こ、この不死身のマントー様に何すんだ!!」
「ほう?それは可笑しいな?貴様は不死身なのだろう?」
その様子を見て不適に笑う。
「そ、そうだ!俺は不死身だ!不死身のマントー様だぞ!わかってんのかぁ!?」
「では、何故私の攻撃にビビっているのだ?」
その発言で顔色を変えるマントー。
「エ・・そ、そりゃあ・・・」
「察するに二通りの原因が考えられる。まず一つ目、先ほど俺はとある魔法を使ったのだがその力は何らかの力が働き100%の力を発揮できなかった。このゲームで不備が起こる能力は封印されているのだろう。
不死身というのもそうだ、殺し合いと言うゲームに不都合と判断し貴様の不死身の能力を封印したと言う可能性・・・これが一つ目!!」
そして続ける。
「そして二つ目!貴様の不死身と言う殺し文句は只のハッタリだという可能性だ!どちらにしても今の貴様は不死身ではない!!」
「う、ウグゥ!!」
「さらに付け加えるとしたら私の剣をほしがるという事は貴様の支給品は大した物ではあるまい!ちゃんとした支給品ならば交渉などしようとも思わぬからだ!!」
顔色を真っ青にしているマントー、まさに図星であるらしい。
「よって、貴様に与えられた選択肢は二つに一つ!!この日本を背負って立つ一番の日本男児になる男、南条圭に打ち倒されるか!この俺の前から消えるかだ!!」
そういって剣を構える南条。その姿を見て後ろのヤマオカは『さすが坊ちゃま』といわないばかりの表情をしている。
「く・・・くそぉ!覚えてろぉー!!!」
負け惜しみを言いながら走り去っていくマントーの姿をみて、南条は剣を収める。
349一番の男 ◆BY8n2zkbDo :2005/05/20(金) 22:20:15 ID:???
「・・・さて・・・どうすればよいのか・・・」
そう呟く南条、しかし南条の気持ちは決まっていた。
会場にいた数人の友人達と会い、その後について話し合うと。
その友人たちに昔教わった、一人では良い考えが浮かばなくても、複数人と力を合わせれば何か良い事が思いつくという事を。
そして南条は歩き出した。青白い光を放つ剣を腰に構えて。


【南条圭@ペルソナシリーズ
 所持品:ヴォーパルソード (テイルズオブシンフォニア)
 現在地:F05(西へ移動中)
 行動方針:友人達との合流 】




「クッソ〜!なぁ〜んでこう上手くいかねえんだぁ!?」

「不死身じゃないどころか支給品がハズレって事までバレちまったぜぇ・・・」

「しっかし、なんだよこの剣わぁよぉ?刃が折れてたら意味ねえじゃねえか?」

「何々〜?『伝説のディステニィストーンの1つ、邪のオブシダンソード』だってぇ?」

「”でぃすてぃにーすとーん”だか”でぃずにーらんど”だか知らねえが、こんな剣使えるかよ!!ポイだポイ!!」

「あ〜・・・どうしようかねえ・・・」

【マントー@天外魔境
 所持品:無し (支給品として配られた邪のオブシダンソードはその場に破棄)
 現在地:F05
 行動方針:ちゃんとした武器を手に入れる 】
350一番の男 修正版 ◆BY8n2zkbDo :2005/05/20(金) 23:42:48 ID:???
>>346

「ヤマオカ・・・」
空に向けて手をかざす、すると彼の後ろに初老の老人にも見える幽霊みたいなものが現れる。南条のペルソナ、ヤマオカである。

「ヤマオカ、彼女にディアラハンを・・・」
メディアラハン。どんなに瀕死に陥ったとしても忽ちの打ちにベストコンディションになるという最高クラスの回復魔法。
しかしこの傷にディアラハンをしたところでもう無駄であるだろう、死んでいると思うのが普通であろう。しかし、無残なこの女性の姿を見ると哀れで仕方が無かった。
南条の呼びかけに応じて、ヤマオカはそっと手をかざす、それに答えるかの様に女性の周りに光の粉が集まる。
が、その光は彼女を癒す事なくフッ と消えていった。


「・・・済まなかったなヤマオカ、無駄な事をさせてしまって。」
そう、苦笑しヤマオカに謝る南条。
それに対し首を横に振り、何か言いたげな表情を作るヤマオカ。
「いや、俺はまだ優しすぎるらしい、こんな事では日本一の・・・・何・・・まさか・・・?」
ヤマオカが何か言ったのか、それとも何かに気づいたのか、南条は血相を変え、支給品として配られた美しき剣を手にする。

その剣で自分の指でそっとなぞる、そこから薄っすらと血がにじみ出る。
「・・・ヤマオカ、もう一度ディアラハンだ。」
ヤマオカはそれに答え、もう一度天に手をかざす。南条の周り癒しの光が集まりだす。
そしてその光は先ほど傷つけた南条の指を癒そうと集まり、その傷をゆっくり、ゆっくりと癒してしまう。
「やはり・・・」
ディアラハンの調子が悪い、いつものメディアラハンならばこのような切り傷など一瞬で癒してしまう、しかし、今のディアラハンは一瞬で直すとは言い辛い。
コレでは・・・初級回復魔法、ディアと同レベルだ。
「回復魔法が・・・弱まっている・・・?」
魔法が使えないわけではない、試しに攻撃魔法を使ってみたところ威力は落ちていない。
つまり攻撃魔法は超高レベルだとしても、回復魔法は初級のものしか使えない。圧倒的攻撃に対しての回復のレベルの差が余りにも激しすぎ、最終的には回復が追いつかず・・・
「じわじわと・・・殺し合いをしろと言う事か・・・!!悪趣味でしかない!」
かみと名乗る男の悪趣味さにただただ黙るしかなくなった南条であった。
351一番の男 修正版 ◆BY8n2zkbDo :2005/05/20(金) 23:44:12 ID:???
>>350の一行目の発言を修正
×>>346
>>346の4行目から
352情報収集開始 ◆C3JvwEis6I :2005/05/21(土) 19:13:15 ID:???
島の北部、ライキューム。本来は魔法研究のための施設内。
その図書館で本に囲まれて悪戦苦闘する男、ソル。
金髪に細いが筋肉質の身体。本来彼は勇敢に切り込み、長剣を華麗に操る戦士である。

オランジュ城で、あいつを、リズを逃がすために俺は押し寄せる敵の群れに身を投じた。
襲い来るものをなぎ払い、切り裂き、打ちこわし…
果てない死闘、ようやく波を越えたと思ったところであの化け物に逢い…

そうして気付いた俺は神とやらの前にいて、次にはこの場所にいた。

神は言った、願いを叶える、と。
条件は過酷。だが、いかなる方法でも構わない。
――できるのならば、俺はリズの所へ戻らなければ。

愛する者のため戦う決意をするソルであったがあいにく彼のアイテムは
奇妙な板が一枚。五行がどうとか書いてあるようだが内容が理解できるはずもない。
説明によれば魔法の力を説いているらしい。

飛ばされてきたここには本が大量にある。
「図書館か。武器も無いことだ…まずは情報収集からだな」
こうしてソルは無数の書物との格闘に取り掛かるのであった。

【ソル(RUNEU)所持品:魔道板(解読可能)@アンリミテッドサガ
 第一行動方針:情報収集
 基本行動方針:ゲームからの脱出または勝利 】
【現在位置:A04、ライキューム図書館内 】
353道と荷物 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/22(日) 00:03:43 ID:???
「つまり、シェゾさんの闇の剣はシェゾさんの方で封印されている可能性の方が強いと思います」
 丁度墓場から動物園へと向かう森の中で、白く小さい貝獣、バブはシェゾの疑念にそう答えた。
「なるほどな……。ならどういう術式かは解らないが、その封印を何とかすれば手元に呼び寄せる事も可能ということか」

 時間を少し戻そう。
 ロックブーケとスービエが逃亡した後、打倒かみとゲームからの脱出を誓い合ったシェゾとバブは、墓場から出て動物園へと歩いていた。
 丁度墓場と動物園は、距離も余りなかったので、中央の方へ向かう前に一度何かないか調査を兼ねて行こうと決めたのである。

「闇の剣……ですか」
 互いの情報をやり取りしていた時、呼び寄せる事ができなくなったシェゾが漏らした事にバブが返答をする。
「ああ、対魔神、お前達風にいえば創造神のやつらか。
 そいつらを殺すことができるとされる意思を持った武器だ。
 尤も、元いた世界でそんなやつらと戦う機会なんてなかったがな。
 ……口うるさいやつだが、試してみる価値はあると思ったんだけどな……このざまだ」
「……おかしいと思いません?」
 シェゾによる闇の剣の説明を聞いたバブが疑問の声を上げる。
「ん、何がだ?」
「そんな神殺しとも言える武器を、果たして取り上げる事ができるんでしょうか?
 いえ、ただ強力な力を持っているだけなら可能だと思います……。
 でも、シェゾさんから聴いた話では自我を持ってるんですよね?」
「ああ…………そうか!」
 そこでシェゾもバブの言わんとしたことに気づく。
「確かにあいつは主を選ぶ。その結果、俺が主と認められてアレイアードと一緒に継承したわけだからな」
「それなら尚更じゃないですか?
 彼にとって苦手な物であるにも関わらず、意思を持つ物を取り上げる事なんて可能なんでしょうか?
 でもシェゾさんはそうじゃない。
 取り上げれなくても、使えなくするには亜空間にある所からシェゾさんの手元に召還できないようにすればいいだけです。
 その答えは……」
354道と荷物 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/22(日) 00:04:38 ID:???
「俺の方に何かしらの術で召還を妨害するなり、呼びかけそのもの断つなりの妨害工作が施されているって訳か……」
 そう考えれば納得がいけた。
 先ほどの戦闘が終わった後、バブに回復魔法をかけたが、効果が格段に落ちていた。
 まるで初心者が使う回復魔法の如く、初級のレベルまで。
 バブの方も同様であった。不思議な事にその制限は回復魔法だけという。
 それと同じようにシェゾの召還に制限がやつの力で加えられているのだとすれば話は早い。
「とすると闇の剣の召還と同じく、召還魔法とかも制限されている可能性が高いな……。
 方陣や必要な物を整えるのは面倒だが、余裕があれば試してみようとは思っていたんだがな……」
「僕もそう思います」
 ならば、まずは情報、そして信頼のできる仲間が欲しい。
 二人のこれからの行動の指針が結論付けられる。
「大丈夫ですよ。みんなこのゲームに乗ったとは限りません。
 僕の見た限りではシェゾさんと同じ正義心のある人は会場にいっぱいいました。
 彼らと協力すればきっと!」
「…………」

 あの時、闇の剣とそれを受け継いだものに自動的に継承されるアレイアードを手にルーン・ロードを倒した。
 それから、自分は闇の魔導師としてずっと生きてきた。
 だが、振り返ってみれば世界の平和を幾度となく守ったり、今回のふざけたかみのような悪行を嫌い、正々堂々を好み、義理は返さないと気がすまなく、困ってるやつはどうしてもほっとけなかったり……。
 なんと中途半端な闇の魔導師として生きてきたのだろうか。

 いつか遥か昔、聞いた言葉
 
――お前さんは面白い相をしてるね。
 大物にはなれるよ。
 どっちに傾くか、わからんけどね――
 
「……まだ俺にも残されているというのか。あの頃、少年の頃のような光の道が……」
 そうポツリとシェゾは呟いた。
「どうかしましたか?」
 何か神妙な顔をした彼を心配し、バブが声をかける。
「いや、何でもない。先を急ごう」
355道と荷物 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/22(日) 00:05:43 ID:???
 動物園の壁が間近に見えた時、鳥の羽ばたく音が聞こえた。
 その次に続くのは高く響いた二発目の銃声。

「戦闘!? 誰か襲われているかもしれません、急ぎましょう!!」
「……ああ!!」
 バブの掛け声と共に、二人は動物園へと足を駆け出す。


 その頃、動物園の中では……

「はぁ、どうしましょ」
 堂々と寝る男を横にリースは悩んでいた。
 こんな動物園のど真ん中で倒れこまれても困る。
 運びたいが、流石に一人で運ぶのは難だった。
 このふざけたゲームに乗る気はさらさらなかったが、このままここにいては乗った者が来た場合、彼を守りきる自信はない。
「本当にどうしましょう……」


「何をしているんだ、あれは?」
「さぁ……でも彼女が襲ったと言うわけでもなさそうですね」
 曲がり角の壁から隠れるようにして、二人は覗き込んでいた。
 その目には、血に塗れながらも安心したように眠る男と、その横に困った感じで壁に背をかける女性。
 その様子からも、彼女があの男性を襲ったとは考えにくい。
「……見えない所から敵が狙撃でもしてきたか?
 それとも敵から逃げてきたのか?」
「彼女はそれに対する見張り……構えを取っているって訳ですか。
 でも僕にはとてもそんな様子に見えません」
「うーん……」
「話し掛けてみます?」
「……そうするか」
 そう言って、シェゾとバブは二人の前へと姿を出す事に決めた。
356道と荷物 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/22(日) 00:07:10 ID:???
「バカか、お前は」
 背負った男をベッドに横たわらせながらシェゾが不満を吐く。
 シェゾがホークを背負い、三人と一匹は管理室とも思える小部屋に辿り着いた。
「知らなかったんだから仕方ないだろ! 初対面のやつにそこまで言われる義理もない!
 アイタタタタ……」
「あまり声を出すと傷に響きますよ」
「でも助かりました。
 お二人でなかったらどうなってたか……」
「しかし、支給品で自爆して死ぬのもうかばれんな……」
「勝手に死んだことにするな」
 リースの前に姿を出した一人と一匹は、彼女に敵意がないのをより確信すると自分達の動向も伝えた。
 この愛想の悪そうな男はともかく、この白く小さなバブはとても正義感に溢れているのが解ったし、シェゾの方も極悪人には見えなかったので信じれた。
 とにかくここはまずいから動きたい
 という意思をリースは話し、ホークを起こしてここまで運ぶ事にしたのだ。

 ベッドに降ろしたホークの傷をシェゾが見る。
「傷の方は塞がってるみたいだな」
「これが怪我した原因なんですが……」
 そう言ってリースがみなの前に銃と説明書を差し出す。
「ふむふむ」
 説明書を読みながらバブがしげしげと銃とカードリッジを見つめる。
「なるほど、火薬で鉛玉を飛ばす武器ですね。
 僕らの世界にも同じ原理で飛ばす大砲っていう物がありましたけど、これはそれに比べて凄い小さく高性能です」
「大砲と同じか……、解りやすいな」
「ってーと俺はその鉛玉を受けてこんな状態になったってわけか?」
「ええ、そして大砲の弾が現場に落ちるように、まだ中に玉が入っていると思います」
357道と荷物 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/22(日) 00:08:53 ID:???
 …………………

 三人と一匹の間に静かな空気が漂う。
「なら、話は早いな」
 シェゾが右手に真っ赤な炎を灯らせながら、不敵な笑みを浮かべる。
「待て、待て、待て、待て、待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」
「我慢してください、放っておいたら命の危機に関わります!!」
 暴れようとしたホークをリースが押さえつける。
「や、やっと傷が塞がったんだぞ!?
 それにそんなでっかそうな刃で!!」
 にやりと笑いながら剣を軽く火で炙るシェゾ。
「これしかないんだから仕方ないだろ。
 なに大丈夫だ、剣捌きには自身がある。それに横から回復魔法をかけながらしてやる」
「いーーーーーやーーーーーだーーーーー!!!!!」
「少しくらい我慢しろ!!」
「俺は災難だ!!!」
「自業自得です」
「助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「おい、口の中に布詰めろ。
 これ以上騒がれたら、敵がいた場合気づかれて困る」
 シェゾの言葉と共にバブがホークの口に支給品の袋を詰める。
「ふごぉ!?」
「さぁ、覚悟はいいな?」
 合唱。


「それでお二人は中央を目指すつもりだったんですか?」
 摘出手術の終わり、寝ている(気を失っている)ホークを前に二人と一匹は今後の事を相談する。
「いや、中央に近寄る気はあったが、入るつもりはなかったな。
 あそこは激戦区になるには違いない。
 だから様子を見るようにして迂回し、北東の方の施設に落ちついてから行動しようと思ってたところだ」
358道と荷物 ◆SRS//Njsn6 :2005/05/22(日) 00:10:21 ID:???
「ですが、彼がこの状態じゃ……」
 言いながらリースはホークの方をちらりと見て、
「移動は目覚めてからですね……」
 バブが続けていった。
「ま、それまでは少し休むといい」
 言い終えると共にシェゾはドアの前に立ち、身を潜めながら外の様子を伺う。

 凄惨なゲームの中に訪れる一時の休息。
 彼らが再び動き出すのはおよそ一時間足らずの後、一人の少女が駆け込んできてからだった。

【シェゾ@魔導物語
 所持品:ミスリルソード
 現在地:G02
 基本行動方針:かみをぶったおす
 第一行動方針:ホークが目覚めるまで待つ】
【バブ@大貝獣物語
 所持品:エクスカリパー@投げると強いです
 現在地:G02
 基本行動方針:打倒主催
 第一行動方針:ホークが目覚めるのを待つ】
【ホーク@ロマンシングサガ(疲労大、睡眠中)
 現在地: G02 動物園
 所持品: なし
 第一行動方針:寝る
 基本行動方針:仲間に会いたい】
【リース@聖剣3
 現在地: G02 動物園
 所持品: ブラックイーグル(残り4/6発、予備2ケース、ホークの支給品) 機動装甲
 第一行動方針:ホークが目覚めるのを待つ
 基本行動方針:ゲームからの脱出】
359七英雄の別れ ◆BY8n2zkbDo :2005/05/22(日) 00:13:13 ID:???
ザッパーン!!

人気の無い海岸で海に何かが飛び込む音が聞こえる。
「ぷっはぁ〜!生き返る!助かったぜロックブーケ!!」
そこから出てくる下半身がイカの男、スービエが自分をここまで連れてきた仲間の少女、ロックブーケに気持ちよさそうに声をかける。
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・貴方ねぇ!助けに来たくせに私が助けてどうするの!?」
男一人を抱えてここまできて、さすがに息を切らすロックブーケであった。
「いやぁ!すまんすまん!本当は直ぐに海に行こうと思ったんだが・・・仲間がピンチな所を見たら助けに行く!七英雄の誓いだろ?」
「そんな誓いなんて聞いた事ありませんわ!!誰が言ったの!?ワグナス?お兄様?」
「いや、俺だ」
「・・・・・」
ちょっとあきれる。
「・・・まあ、気持ちはありがと、スービエ」
「うむ!まあ結果的には助けられたのはこっちだったのだがな、これからどうする?ロックブーケ」
気持ちよさげに海でプカプカしながらこれからの事について聞くスービエ。
360七英雄の別れ ◆BY8n2zkbDo :2005/05/22(日) 00:15:15 ID:???
「そうですわねえ・・・やっぱりまずはお兄様と合流したいですわね」
七英雄の副リーダーでもあり冷静沈着、尚且つ親愛なる兄に会えば何か良いアイデアが出るかもしれない。
他の人間共は皆殺しにしたとしても、残った3人は全員で生きて帰りたい。
「おお、それはナイスアイデアだ!じゃあ行くぞ!ロックブーケ!!」
やる気満々で海から出ようとするスービエ。
その様子を見て溜息を付く。
「ハーァ・・・貴方、また足手まといになる気?私一人でお兄様をお探ししますわ?」
「だ、だが・・・」
心配そうな顔をする。
「あら?私だけでは不安?」
「いや、そうではないのだが・・・やはり心配ではないか・・・皇帝クラスの人間もちらほら見かけたぞ?」
その様子を見て優しく微笑むロックブーケ。
「私も七英雄のはしぐれですわよ?テンプテーションがある限り負ける事はありませんわ?」
「だが・・・」
何か言いたげなスービエ。
そんなスービエに、これ以上何も言うなと言わないばかりにスービエの口に人差し指を突きつける。
「大丈夫、私はそう簡単にやられませんわ?」
そう言った後、スービエのおでこに軽くキスをする。
「心配してくれてありがと、スービエ、じゃあ、行ってきますわ?」
361七英雄の別れ ◆BY8n2zkbDo :2005/05/22(日) 00:16:10 ID:???
ロックブーケはそう言ってスービエから離れようとした。が、それを引き止めるスービエ。
「ま、待て!」
「また何かありますの?心配性ですわねえ・・・」
「いや、行くなら渡すものがある!!俺の支給品だ!コレを持っていけ!!」
そう言って支給品袋から支給品の剣を取り出すスービエ。
「コレは・・・剣・・・?それにしてはまるで生きているような・・・」
その剣をマジマジと見るロックブーケ。
「なんだか良く分からんが炎の剣のようだ、剣が使えないお前でも何も無いよりかはマシだろう?
俺が持ってたら干からびそうになるし、武器なんて無くても俺は海では負ける要素は無いからな!!ハッハッハ!」
こんな重い剣、私じゃ使えこなせない、荷物になるだけ、とは言おうと思ったがスービエの慢心の笑顔を見ていると言うに言えなかった。
「・・・ありがと、じゃあ、ここで待っててくださいな、すぐにお兄様をつれて戻ってきますわ♪」
剣を腰に起き、手を振りながらドンドン陸地に入っていくロックブーケ、ロックブーケが見えなくなるまでスービエは手を振り返し続けながらそれを見送った。
362七英雄の別れ ◆BY8n2zkbDo :2005/05/22(日) 00:17:39 ID:???
『さて、どうしようかな・・』
ああ言ったものの、かなり心配だなあ・・・
まあそう簡単に死ぬような奴ではないが・・・
かといって俺が陸に上がってもまた干からびるだけだしなあ
だからって人間がここに来るなんて滅多に無いだろうし・・・
俺が出来る事って言ったら・・・・

そうだ、魚でも取ってきてやろう!
あいつ等が戻ってきた時に美味い魚でも食わせてやろう!
どうせあいつ等、帰ってきた時にはクタクタでお腹も空いているだろうし、俺の魚料理でも食わせてやろう!!
あいつ等の喜ぶ顔が目に浮かぶぜ!!
よーし!待ってろ!!美味いもん食わせてやるからな!!


そう思ったスービエは、二人に美味しい魚を食べさせる為に、深い海へともぐりだした。
ロックブーケがノエルをつれて、ここに戻ってくると信じて疑わずに・・・



【No29.ロックブーケ@ロマサガ
 所持品:たいでんカッパ@電気を防ぐ
     ソーディアン・ディムロス@テイルズシリーズ
 現在地:G03
 目的:ノエルに会う。他の参加者は殺す 】
【No31.スービエ(ロマンシングサガ)
 所持品:???
 現在地:G03
 目的:ノエルとロックブーケが戻ってきた時の為に魚を取ってくる。】

363英雄が居ない聖女 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/22(日) 03:08:31 ID:???
「ロニ・・・どうして・・・」
聖女と呼ばれていたこの少女、リアラは岸壁の上で海を見ていた。
一緒に戦ってきた仲間の内、一人が、無謀にも神に戦いを挑み、そして・・・
「私・・・私・・・!!カイル!!カイル・・・私どうしたら良いの・・・?」
この会場には居ない、自分だけの英雄の名前を口にするリアラ。
自分には分かる、あの男が本当に神だと言うことが。
そして自分には分からない、これからどうすればいいのか・・・
殺し合いなどしたくはない。かといってロニの仇を討つ事など、そんな力は自分一人には無い。

じゃあ、全てを諦めて自分で命を絶つ?
自分が死ぬ事によって誰かが救われるかもしれない、ならばそれも良いかもしれない。

ここから飛び降りる?
目の前に広がる海、下は崖、ここから飛び降りたら死ねるかもしれない。

それともこの槍で自分の首を刺す?
自分に配られた支給品は美しく光る三つ又の槍、鋭く尖るこの刃ならば自分の首を貫く事など容易く、私は簡単に事切れるだろう。

それよりも、誰かに殺されるのを待つ?
このゲームの参加者は全て腕利きばかりなのだろう、その内の一人に見つかって・・・ロニを見捨てた罪深い私をグチャグチャにして・・・そして私は絶望のまま殺される・・・

「どれも嫌!!・・・嫌・・・死にたく・・・無いよ・・・カイル・・・カイル・・・」
自分だけの英雄の名を言いつづける彼女。
364英雄が居ない聖女 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/22(日) 03:09:43 ID:???

そして彼女はふと思った。彼ならこの状況をどう打破するのであろうか?

殺し合いに参加して、足掻く?
彼がもし参加して、そのような選択肢を取ったのだら、私は喜んで彼に殺されるだろう。
だけど彼はそんな事はしない。絶対に。

自分で死を選ぶ?
彼がもし殺し合いが嫌だから死のうというのであれば、私は共に心中するだろう。
だけど彼はそんな事もしない。絶対に。

神に戦いを挑む?
彼が選択するならこれであろう。彼がそういう選択肢を選ぶなら私は喜んでついて行き、共に足掻くだろう。仮に死ぬ事となっても。
だけど彼は参加していない。彼が居たならば少ない可能性でも信じれたのだが、彼が居ないのにそんな事が出来るはずが無い。


「カイル・・・」

自分だけの英雄の事を思いつつ、彼女はその場で膝を抱え、彼の名を呼びつづけた。

彼が居なかったのが彼女のせめてもの救いであり、彼が居なかったのが彼女の一番の悲劇。
そして、第二の幸運と悲劇は、彼女はまだ知らないが彼の父親が、このゲームに参加している事・・・
・・・彼女はその事実をしる事が出来るのであろうか・・・?
365英雄が居ない聖女 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/22(日) 03:14:53 ID:???
【リアラ@テイルズオブディステニー2
 現在地: B05
 所持品:ウコムの鉾 ロマサガ
 基本行動方針:無し。】
366睡眠の恨み ◆ketGF59LiU :2005/05/22(日) 04:13:50 ID:???
スタンは眠かった、ひたすら眠かった
寝ている途中で変な奴に変なところへつれていかれ
島で殺し合いをしろといわれて、いまその島にいる
スタンとしてはすぐにでも寝たかったが下手に寝ると
殺されてしまう、すると、したに赤髪の男がねているではないか
そうかここは安全なのかと思い、彼はその場に倒れ込んだ

ビューティ男爵との戦いで傷ついたマグニスは助けを待っていた
あの、奇妙な空間にいたハーフエルフの少女を・・・・
あの少女も同族なら人に様々な恨みをもっているはずだ
だから生きている限り待ち続ける・・・・・・
すろと、物陰からガサッと音がし、
金髪のボサボサ頭の青年――スタンが現れた
367睡眠の恨み ◆ketGF59LiU :2005/05/22(日) 04:14:35 ID:???
マグニスはマズイと思いとりあえず、死んだふりをしてみたが
スタンはその場にドサッと倒れてしまった。死んではいないどうやら
いびきをかいているので寝ているようだ
すると、マグニスは支給品の事を思いだし、袋に手をいれた、すると
なかにはさわりなれたものが数個入っていた、
(くくく、俺も運がいい、こんなにはやくグミで回復できるとは、
 回復したらまずこの男を殺してやるか、くくくく)
そして、マグニスはグミを三個口の中へいれると、
立ち上がり、スタンの首をつかみこう叫んだ
「おい、起きろ!!!!」しかし、スタンはあいかわらず寝息をたてている
「起きろと行っているんだ!!!」しかし、まだ寝ているスタン
「おい、劣悪種!!!」スタンは反応しない
「無駄無駄無駄!!!!!!!!!」
マグニスの分けのわからないこの一言でスタンは
ようやく目を開けたそして、
「んあ、何だお前もうおきたのか?」とスタンは眠そうに言うと、
「何のんきなこといってるんだ?俺はお前を殺そうとしてるんだぞ。」
マグニスがおどしてとスタンはようやく、今の現状に気がついた、
368睡眠の恨み ◆ketGF59LiU :2005/05/22(日) 04:15:24 ID:???
そして、「何だと!!!そうだ武器、武器、」といい背中の支給品袋をさぐった
しかし、スタンが袋から出したのはフライパンだった、
「・・・・・・・。」
「がははははは、なんだそれは?そんなものでこのマグニスさまを
 倒せるとでもおもってるのか?」
「やってみないとわからないだろう?・・・・・喰らえ!!!!!
 獅子戦吼!!!!!!!!!!!!!」
そう言うと何とフライパンから獅子型の闘気でてマグニスを吹っ飛ばした。
「ぐっ・・まさかそんなもので、だがそうはいかなっがっ・・・・」
マグニスが話している途中でスタンはマグニスの顔面に
フライパンをたたきつけた、そして、もろにうけたマグニスはその場に倒れた。
「人が寝てる間に殺そうとした奴はそこで寝てろ」
そういうと、スタンはこれからどうするかを考えた
まず、気になるのが、あの奇妙な空間にいた、仮面をかぶった
リオンに似ている男、会ってみればリオンとの関係がわかるかもしれない
もう一つ気になるのはなんか、ディムロスが近くにいるようなかんじがするのだ。
とりあえず、それらを探すことにしたスタンは歩き始めた。

マグニスは再び意識も無く助けをまっていた
ハーフエルフの少女を・・・・・

369睡眠の恨み ◆ketGF59LiU :2005/05/22(日) 04:15:43 ID:???
【スタン・エルロン@テイルズオブディステニー
 現在地: C3西
 所持品:フライパン
 第一行動方針:リオンのそっくりさん(ジューダス)にあってみる
第二行動方針:ディムロスをさがしてみる】


【マグニス(気絶中)【テイルズオブシンフォニア
現在位置:C3西
 所持品:アップルグミ×7
第一行動方針:ハーフエルフの少女(アーチェ)と会う
 最終行動方針:劣悪種共を皆殺し。】

370使う者、使われる者 ◆xo.4KHvfnU :2005/05/22(日) 15:05:25 ID:???
夢若の首が落とされていた丁度その頃…
走り暴れ叫び疲れた雪ダルマはぜぇぜぇ息を吐きながらぐったりしていた。
「も、もーいいホ。知らんホ。もっと話のワカル奴探すホー!」
「ジャックフロストか。見知らぬ土地だが馴染みの悪魔は出るんだな。」
ゴロンと転がり起き泥をはたいていた所に突然声を掛けられ、再びひっくり返る。
「ヒホッ!?何者ホ。」

気配を消して現れた背広の人物はこれといった特徴も無くいかにも貧相であったが、
眼光は鋭くただならぬ実力をうかがわせる。
かつては契約を交わした間柄だが、ジャックフロストにとっては二度と見たくない顔だった。
「お、お前は!!!デビルサマナー、ホ!!!!」
「葛葉だ。この異変の調査をしている。」
以前と変らぬ寡黙な重圧。仲魔にならなければコロサレル雰囲気。
何と言っても敵、葛葉キョウジは剣・銃器・魔法と何でもござれの悪魔退治のプロなのだ。
371使う者、使われる者 ◆xo.4KHvfnU :2005/05/22(日) 15:06:07 ID:???
だが、今はもう流されるままに契約してしまった弱虫だったジャックフロストではない!
「な、仲魔になんかならないホ!ならないホ!」
言葉のジャブを打ちつつ、無言の葛葉からじりじりと距離を空ける。
「ませきなんかでもう騙されないホ!絶対わりに合わなさ過ぎるホ!!」
それに今キョウジは独りっきりで、ジャックフロストは独りじゃない。背後に向って叫ぶ。
「フラック、フラックー、どこだホー!」
頼れる仲魔がいるのだ。
「ふふん、スグに援軍が来るホ!日頃の恨み、せっかくだから思い知るホーーーーッ!!」
ジャックフロストはやるきだ!振り向きざまに先制のブフーラを放つ!
だが、得意の冷気は空を切ってむなしく地面を凍らせた。
「交渉決裂か。COMPも無いし仕方ないな。シャッフラー!」
「ヒホッ!?」
放った魔法は極めて短時間ながら複数の敵を紙に閉じ込めてしまう。
閉じ込められた相手は束縛されるとともに、物理攻撃に強く火炎に弱くなる特性を持つ。
「アクマをころして、へいきなの、ホ…?」
「&、マハラギオン!」
即座に放つ範囲火炎魔法で焼き尽くすのが、キョウジが得意とする必殺コンボだ!
「ビボオォォォーー!?」
372使う者、使われる者 ◆xo.4KHvfnU :2005/05/22(日) 15:07:00 ID:???
しかし、コンボは突然撃ち込まれた銃弾によって止められた。
キョウジにとって幸運だったのは、伏兵フラックが銃器を扱い慣れなかったからか。
あるいは、伏兵を宣言するジャックフロストの愚かさに救われたか。
「く、せっかくの好機を!」
重い長銃を捨て一気に距離をつめるフラック。
アドバンテージが失われたとはいえ、この獲物を見逃すわけにはいかない。
あれだけの魔法コンボは連続して使えないだろう事も、計算にあった。
「死ねィ!!ホアァァーーーーッ!!!」
強烈な屍臭の息を吹きつける。
「新手は魔界の死神か!ぐあっ」
とっさに上着で防ぐもわずかに飛沫を浴びてしまう。この局面では致命的な目くらまし。
「お命、頂きますよ!」
ガササッ!!
「!!」
何者かが先程自分がいた場所から覗いていたようだ。漁夫の利でも狙っていたのだろう。
目の前の男を生かしておくのは危険なことだ。
だが、不意打ちの有利さを良く知るからこそ、不意打ちされる危険がいかほどの物かもわかる。
もたもたしていると藪から何が飛んでくるかわからない。
「ぐっ、あとはあらゆる害毒をもたらすこの爪でとどめを刺すばかりだと言うのに!」
フラックは素早く飛びずさる。ジャックフロストもいつの間にか逃げてしまったようだ。
373使う者、使われる者 ◆xo.4KHvfnU :2005/05/22(日) 15:07:40 ID:???
…そして、戦場は静かになった。
「・・むっ?」
「なあ、アンタ大丈夫かッ?」
しばらくして藪から男が現れる。ブレスが目にしみてよく見えないので警戒は崩さない。
「目か?ちょっと待ってろ。水だ。」
男が自分の腰から水筒を投げてよこす。
「すまん、助かる。」
「いいって。それよりアンタ強いな。怪物相手に大立ち回りかよ。」
男は人懐っこく笑うと、返した水筒の水を飲んだ。
「なぁッ、アンタ同業者、裏の世界の住人だろッ?何となく雰囲気でわかるぜ。」
「…当たらずとも遠からずだ。」
「だろッ?だったらさ、へへ、俺とチーム組まねぇか?」
この男、人懐っこすぎる。とキョウジは考えていた。
「他の奴はガキだったりヤバかったりでな、アンタと会えて良かったぜ。」
が、それでもさっきのような死神に狙われる事を考えると、共同戦線を張るのは悪くない。
相手も同じような事を考えているのだろう。だったら、より「うまくやった」方が生き残るだけだ。
「いいだろう。俺は葛葉キョウジ、探偵だ。」
かたく握手をかわす。
「ジェイナス。何でも屋の渡り鳥だ。よろしくなッ。」
374使う者、使われる者 ◆xo.4KHvfnU :2005/05/22(日) 15:09:42 ID:???
「葛葉のダンナ、何か落としてるぜ?気味の悪い人形だな。」
先程の戦闘でだろうか、キョウジの支給品の人形「ドリー・カドモン」が落ちている。
「ああ。使い魔を造る材料らしいが、俺には使えないようだ。」
「ハハッ、お互いツイてないな。俺は宝石だぜ。帰れりゃ高く売れるかもしれないがな。」

「ところで、お前は神に何を望む。」
「…キザイア姐が死んだとき、俺の中の神サマの死んじまったのさ。」
「……。」
「…忘れてくれ。」


【フラック@ウイザードリィ
 所持品:不明×2
 現在地:B04(?)
 最終目的:優勝 現在目的:葛葉キョウジ他強者を暗殺する】
【ジャックフロスト@女神転生
 所持品:無し
 現在地:B04→B03
 最終目的:ゲームを潰す 現在目的:仲魔探し&デビルサマナーに復讐するホー!】
【葛葉キョウジ@デビルサマナー
 所持品:ドリー・カドモン(人造人間の素材となる)
 現在地:B04→C03
 最終目的:ゲームから脱出 現在目的:調査】
【ジェイナス@ワイルドアームズ3
 所持品:サモナイト石(鬼) AK47(弾丸1発使用)
 現在地:B04→C03
 最終目的:優勝して神も殺す 現在目的:目的を悟られずキョウジを利用する】
375使う者、使われる者 ◆xo.4KHvfnU :2005/05/22(日) 15:36:39 ID:???
エラッタここにも貼りますね

「…キザイア姐が死んだとき、俺の中の神サマの死んじまったのさ。」
→「…キザイア姐が死んだとき、俺の中の神サマは死んじまったのさ。」

【葛葉キョウジ@デビルサマナー
 所持品:ドリー・カドモン(人造人間の素材となる)
 現在地:B04→C03                 ←C03じゃなくてC04ね
 最終目的:ゲームから脱出 現在目的:調査】
【ジェイナス@ワイルドアームズ3
 所持品:サモナイト石(鬼) AK47(弾丸1発使用)
 現在地:B04→C03                 ←C03じゃなくてC04ね
 最終目的:優勝 現在目的:目的を悟られずキョウジを利用する】
376 ◆M4GMrXHN0Y :2005/05/23(月) 02:49:59 ID:???
「なぁ、一つ良いか?」奇抜な格好の男は尋ねる。
「何だ」緑の肌の男は聞き返す。
「ここらで探索ついでに休憩しないか」少し疲れた様子の男。
「中央部まであと少しだ、我慢しろ」顔色一つ変えずに言うカエル。
「んな事言ったって俺はアンタと会う前から歩きっぱなしなんだよ…」力無く漏らすアルカイザー。
「仕方ないな…幸いここら辺は住宅街みたいだ、適当な家で休んだらまた行くぞ」




「ドウデスカ?」黄色い塊は青年に尋ねる。
青年は少し小声で話し出す「今の所動きはありませんが…まだ油断は出来ませんね」
「少なくともこちらから動くのは得策とは言えませんね…しばらくはここに居た方が良いでしょう」
そして少し力を抜くと青年は機械に話しかけた。
「所で先程私に何か尋ね様としませんでしたか?」
「アア、スッカリ忘レテマシタ。私ノ仲間ニツイテ聞コウト思ッテイタノデス」
「紅イ髪ノ少年ヲ見マセンデシタカ?」
「生憎最初に出会ったのはロボ、貴方ですからね…残念ながら見てませんよ」
「ソウデスカ…」肩をガックリ落として呟くロボ。
377 ◆M4GMrXHN0Y :2005/05/23(月) 02:50:54 ID:???
「はぁー疲れた疲れた」
「この家を調べ終わったら出るからな、せいぜい休んでおけ」
「わかったわかった」そんなカエルの容赦ない一言を流しながら、ベッドに身を投じるアルカイザー。
「食料ぐらいなら手にはいるだろう…出来れば剣が欲しい所だがな…」
屋内にある物を一つ一つ物色するカエル。
と、その時であった。
「パリーン!!」屋内に響く静寂を裂く音、それはガラス瓶を割った音だった。
「何だぁ!?」音にビックリして飛び起きるアルカイザー。
「マズいな…」カエルは焦りを隠し思考する。
普段なら単に瓶を割っただけですむだろう、しかし今は状況が異なる。
音を立てると言うことは人を引き付ける事になるからだ。
「仕方無い、考えてても始まらん!!」横で立ち尽くす男の手を取り、急いで家を出るカエル。




「ッ!?今の音は!?」「オソラク物ガ割レタ音デショウ、ツマリ人ガ居ル証拠デスネ」
突然後方の住宅から聞こえてきた音に警戒するノエルとロボ。
「ドウシマスカ?確実ニ人ハ居ルト思イマスガ」落ち着きはらった様子でロボは次の行動を尋ねる。
「人が居ると言うことは、戦闘になるかもしれない」
378 ◆M4GMrXHN0Y :2005/05/23(月) 02:51:53 ID:???
「危険な賭けに出る必要は無いか…しかしこう膠着していてもな…」
(何らかのアクションを起こせばそれだけ状況は変わるが、好転するとは限らない…ここは留まるべきか)
一通り考えをまとめてノエルは答えを出した。
「今はここに留まろう、先程の男の様に安全とは限らないからね」
「ワカリマシタ、ノエルガソウ言ウナラ異存ハアリマセン」



「っておい!休むんじゃ無かったのかよ!」荒い口調でアルカイザーは吐き捨てた。
「あの音では近くに誰か居たら確実に聞こえてる、それがわからないのか!?」カエルは怒鳴った。
「なら寧ろ人に会うチャンスじゃないのかよ!こっちは二人居るんだしヤバかったら逃げりゃ良いじゃねぇか!!」怒鳴り返しながら疲れきった体を引きずる。
(しまった、俺としたことが。とっさの事とはいえ忘れてたとは!)
己の行動を悔いながらも引き返すどころか更に勢いを増すカエル。





こんなんで上手くいくんだろうか、そう思いながら疲れきった体に鞭を打つアルカイザーだった。
379 ◆M4GMrXHN0Y :2005/05/23(月) 03:04:53 ID:???
【アルカイザー(サガフロ) 所持品:ボーイーナイフ(サガフロ) 第一行動方針:C04から離れる 第二行動方針:カエルの仲間を探す 最終行動方針:ゲームを潰し、かみを倒す】
【カエル(クロトリ) 所持品:ベヒーモス(残弾7) 第一行動方針:C04から離れる 第二行動方針:クロノとロボを探す】
【現在位置:C04南西住宅街(中央部に向かっています)】


【ノエル(ロマサガ) 所持品:ガラスの剣 第一行動方針:知り合いを探す】
【ロボ(クロトリ) 所持品:??? 第一行動方針:クロノ達を探す?】
【現在位置:C04南西住宅街】
380今後の予定 ◆gel7gxy79o :2005/05/23(月) 23:45:57 ID:???
「………しまったな」
 森の中、苦笑混じりに頭を掻きながらダートは呟く。
 支給品の鞄を見て真っ先に確認したのは参加者リストの存在だった。
 うろ覚えではあるが、会場には大勢の人間がいた。
 そのリストを期待したのだが残念ながらないようだ。
 ダートは起きるのが遅かった為、起きたころには説明が始まっていた。
 つまり、知り合いの存在を確認する暇がなかったのだ。
 周りを見渡す余裕がなかった――――と、言い訳しても仕方ない。
 次に支給品の武器を探す。今度はすぐに見つかった。
 大きい、そして刃のついた武器『チェーンソー』だった。
「武器にはなるが……使い慣れてないだけに頼りにするのは難しいな」
 冷静に自分の状況を考察する。
 やはりこれで戦うのは厳しい、と判断した。
 そして次に考察するのは今後の予定だ。
「仲間……いや、知り合いがいるかどうか確認したいな」
 シェーナ、ロゼ、アルバート、メル、ハッシェル……この中の何人かはここにいるだろうか。
 ここにいるのは味方だけとも限らない。
 ダートの脳裏にロイドの姿が過ぎる。
 大会で、一撃も浴びることなく自分を倒し……師匠にも勝った男。
 あいつもここにいるのだろうか。
 いたとすればやはり俺達と対峙するだろうか。
 もしかしたら、脱出する為に『かみ』との戦いを共闘してくれるだろうか。
 それとも、理想郷とやらの為に、ゲームに乗るか。
 ロイドだけではない。ゲームに乗る人間はかならずいる。
 だからシェーナが、知り合いが死ぬ前に――――ゲームの主催者を。
「生きているなら、たとえ神様であろうと殺してみせる……!」
 そしてゲームを止めさせる、とダートは心に誓った。
381今後の予定 ◆gel7gxy79o :2005/05/23(月) 23:46:46 ID:???
「それ、本気なの?」
 確認の声と共に木の陰から少女が姿を現した。
「ああ、本気だ。ところでキミは?」
 少女に向かってダートは疑問を投げかける。
 ダートは突然現れた少女に対して警戒しているのだが、トリスにその様子はない。
 楽観した様子でトリスは名乗りをあげた。
「トリスよ。一応蒼の派閥に所属してる召喚師」
「俺はダートだ。ところで召喚師とは……?」
「召喚術を使う人間のことよ。そういえば、ここはリィンバウムに見えないわね……」
 トリスの言葉にダートは反応した。
「リィンバウム……? エンディネス大陸じゃないのか?」
 ダートの呟きがトリスを悩ませる。
 トリスにとって聞いたことのない大陸名である。
 そしてダートにはトリスの知るリィンバウムを知らないようだった。
 そこからトリスが推測した事実は――――
「どうやらまったく別の世界に召喚されたようね。それもあの大人数を」
「ちょっと待ってくれ! さっきから言っている召喚ってなんなんだ!?」
 ダートがトリスの説明にストップをかけた。
 住んでいた世界が違う、というのはダートにも理解できた。
 だが常識が違う世界からきているのかどうも説明が理解し難い。
「そうね……。ちょっと長い話になるから向こうの家に入らない?」
「……いいのか? 俺がお前を襲うかもしれないぞ?」
「大丈夫よ。そんな人に見えないし、貴方がそういう人なら既に襲われてるわ」
 それに私に武器がハズレなの、と付け加えトリスは家へと歩いていく。
 やれやれ、と嘆きながらダートは後ろを着いていった。
382今後の予定 ◆gel7gxy79o :2005/05/23(月) 23:47:44 ID:???
 家で着き、家捜しを完了してから一息吐く。
 冷蔵庫に牛乳ビンが数本発見したが、残念ながらナイフなどは発見できなかった。
「召喚と言うのはサモナイト石を使って異世界への扉を開く物よ。
 異世界から召喚した存在を命令を与えて使役する術」
「……待った。もういい」
 ダートには理解の限界だったらしく、トリスの説明を中断させた。
 一本牛乳ビンを開け、ダートは一気のみする。
 少し残ったところでビンを置き、ダートはもう一つ気になっていたことを聞いた。
「それよりキミの支給品はなんだったんだ?」
 ダートがトリスに問う。
 その答えを返そうとトリスが口を開いた時、まったく別の声が答えを返した。
『にゃあ』
「………ネコ?」
 ダートが唖然とした様子で呟いた。
 トリスは苦笑したまま何も言わない。
 二人の目線がトリスの鞄に集中した時、ついに中のネコの我慢の限界に来たのかモゾモゾと姿を現した。
 黒いコネコだ。
「……なるほど。これでは仲間が欲しくなる訳だ……」
「あははっ………」
 笑いで誤魔化すトリス。
 その足元で黒ネコが牛乳ビンに首を突っ込み、牛乳を舐めていた。
383今後の予定 ◆gel7gxy79o :2005/05/23(月) 23:48:29 ID:???
 時間を見計らってダートが口を開いた。
「とりあえず情報交換はこんなものか……」
「私からいい?」
 トリスがネコの首根っこと牛乳ビンを掴み、引っ張る。
 スポン、と良い音が鳴って二人とも苦笑した。
 床を見るとどうやら抜けなかったらしく、ネコの暴れていた形跡が残っていた。
「ああ、いいが……」
「知り合いとか、いないの? 私は知り合いから探そうと思うんだけど」
「……分からん。確認する余裕がなかった」
「そう……。じゃあ、しばらくは仲間集めにいかない?」
「二人でかみに挑むには頼りないしな。まずは仲間集めと行くか」
 トリスとダート(+黒ネコ)は一服してから、家を後にした……。

【ダート@レジェンドオブドラグーン
 所持品:チェーンソー(SAGA)
 基本行動方針:早期にゲームを終わらせる。
 第一行動方針:仲間を集める】
【トリス@サモンナイト2
 所持品:黒ネコ(現実)
 基本行動方針:仲間を集める】
【現在位置:F05家】
384マントー危機一髪の巻 ◆xo.4KHvfnU :2005/05/25(水) 05:06:41 ID:???
うまい話には、裏がある。
この世知辛い世の中、タダで助けてくれるお人よしなどあろう筈がない。
資本主義、ギブアンドテイク、質量保存の法則、言い方は数あるけれど、つまりはそういう事。
見返りもなく物をあげたりしたら、自分の分が減ってしまう。
自分が損をして他人を利するようなヤツは、馬鹿だ。
馬鹿はそうやって勝手に削れていく。そして馬鹿じゃない者だけが残っていける。
それは、生き馬の目を抜くような魔界に住む彼女にとって、今更言うまでも無い事だった。

なのに。
「何やってんだろ、あたし。馬鹿みたい。」
魔族の少女は今、荷物を引きずりながら街道をとぼとぼ歩いている。

明光風靡な島。殿下のおもりから開放されて、突然与えられたバカンス気分。
「何でも願いを叶えてくれる」ゴージャスなオマケ付きだ。少なからず浮かれた事は否定しない。
だが、実際に自分に与えられた物はどうだろう?
衣食住すべてセルフサービス。数え上げるのも嫌になる99人の刺客。
そして、悪意としかとれない支給品。モノは槍だ。それは構わないし、むしろ得意とする所…だけど。
「カミサマがこんなに重い槍にあふれてるなんて、知らなかったわー。ほんと。」
くだらないダジャレを呟いてみる。彼女の身長を遥かに超え、2m以上あるんじゃないだろうか。
武器としてはアタリっぽいのがまた嫌味だ。きっと嫌がらせだろう。
こんなに根性曲がりの神がいるんだから、天国はきっと魔界より酷い場所に違いない。
「重い重い重い重い重い重い…」
魔族の少女エトナは、最高に機嫌が悪かった。
385マントー危機一髪の巻 ◆xo.4KHvfnU :2005/05/25(水) 05:08:14 ID:???
サルの王マントーは、最高に機嫌が悪かった。
「畜生、よだれ掛けも取れねぇアオビョウタンなんぞに、このオレ様がビビらされるなんざ。」
見下した相手に脅されたあげく、尻尾を巻いて逃げたのだ。とても部下どもには見せられない。
「畜生、面白くねぇ。これってのもマトモな武器が無いからじゃねーか。クソッ!」
力任せに近くの木をぶん殴ってみる。木は音をたててヘシ折れた。よし、次はしくじるまい。
昂ぶりを抑えるべく、指立て伏せを始めるマントー。そこに…。
「重い重い重い…」
不幸な獲物が通りがかったようだ。文字通りてぐすね引いて待ち構えるマントー。
「しめしめ。今度は油断しないからな。泣いたって許してやらねぇ…。」
マントーは反省できるサルなのだ。
「まぁーーーてぇーーっ!!」
少女の前に、巨大なサルの化け物が立ちふさがる。
「ウキキキキィィ!!命が惜しかったら、そのエモノを置いてゆけぇ!」
だるそうに視線を向ける少女。だが、全く恐怖している様子がない。
「…サルがしゃべってる。変なの。」
「うるせえよ!人の話を聞きやがれ!!このマントー様をただのサルだと思うな!!!」
マントーはそこでグッと絵になるポーズをとり、自慢の筋肉を見せつける。
鍛え上げられた肉にビビったガキは、真っ青になってエモノを差し出すって寸法だ。
そして予想通りに、少女は槍を差し出した。
「いいわよ、これ持ってても。ただし、条件があるけどね♪」
だが、少女の反応は違った。何かいいことを思いついたような、不敵な笑顔を浮かべている。
「あんた一緒について来てよ。荷物持たせてあげるから。好条件でしょ?」
あまりの好条件に、マントーはぶち切れそうになった。
386マントー危機一髪の巻 ◆xo.4KHvfnU :2005/05/25(水) 05:09:26 ID:???
「ついて来るだァ!?冗談じゃねぇ!!」
「もちろん冗談じゃないわ。それに、ついて来るのはあんたの方よ。当然でしょ?」
「へっ、笑わせやがる。プルンプルンのねーちゃんならともかく、誰が洗濯板のガキなんぞに。」
ぶちっ。不吉な音とともに、エトナの表情が消えた。
「そ。じゃあキルマーク1つめね。」
手にした槍が軽々と振るわれ、不穏な振動をはじめる。目に見えない何かが集まる。
「ちょ、ちょっと待て。てめぇそれさっき重いって…」
「うるさい。死ね。」
そして、一閃とともに負の虹が放たれた。虹は生き物のようにのたうち、周囲の木をなぎ払う。
それが一瞬マントーの頭上をかすめたとき、彼は尻まで真っ青になった。
「ま、待て、待ってくれ!!降参する。何でも言う事聞く。後生だから見逃してくれぇ!!」
「そう?あたしはエトナ。よろしくね♪」
今日はきっと厄日なのだろう。マントーは男泣きに泣いた。

「そう泣かないでよ。まぁ、悪いようにはしないから♪」
「気休め言うない。願いがかなうのは残った一人だけだ。負けたオレ様の願いはかなわねぇ。」
「マントーは一人じゃなくて一匹だから大丈夫よきっと。」
「ウホッ!?そ、そうか!」そんなわけない。
「それにどんな願いでも、だから。とりあえず願いを10000個ぐらいに増やしてもらって♪」
「ウホホッ、そんな手が!お前マジであたまいいな!」そんなわけないって。
「安心したらハラが減ったぜぇ〜。」
「まだ朝だけど…じゃ、魚でも釣りに行くわよ。」
「ウキ―――!」
387マントー危機一髪の巻 ◆xo.4KHvfnU :2005/05/25(水) 05:10:41 ID:???
【エトナ@魔界戦記ディスガイア 所持品:なし
 現在地:G05から南へ移動中
 基本行動方針:気まぐれ、邪魔すれば殺すかも
 第一行動方針:まずは自由を満喫】
【マントー@天外魔境 所持品:魔槍グラムザンバー@ワイルドアームズ3
 現在地:G05から南へ移動中
 基本行動方針:生き残る
 第一行動方針:エトナについていく】
魔槍グラムザンバー:負の虹を呼ぶ魔族の槍。マントーには扱えてないので、ただの巨大な槍。
病的に力を渇望する者が持つと体は槍に侵食され、破壊の衝動に憑かれるようになる。
※ジークはルールにより召喚されません。
3883zxkxxgt:2005/05/25(水) 05:16:02 ID:???
↑はG05じゃなくて、F05でした。
389xo.4KHvfnU ◆9Ij1uBKv9Y :2005/05/25(水) 05:17:23 ID:???
そしてトリ変更。重ねてすみませぬ。寝る。
390自動人形要りませんか? ◆C3JvwEis6I :2005/05/25(水) 12:19:40 ID:???

「…私は何をしたらいいのでしょうか?」

正午に近づきほぼ中天に在る太陽の光の下に、立ったままの人影がある。
外見的には落ち着いた感じのする女の子にしか見えないが、
その頭からは特徴的な何か―そう、アンテナが生えていた。

何の因果かこのゲームに参加させられた彼女は
自動人形、いわゆるオートマータである。
広間から転送されたその場所で彼女が最初にしたことは、神の言葉の反復。

>「ようこそ 英雄 アクマ 魔王 言い名はちがえど 選ばれし者たちよ!!」
声がする方へ振り向く、そこにはシルクハットの方が一人立っていました。
「君たちには わたしのかんがえた ゲームをして貰うが為に 集まってもらいました」
「な?ゲームだぁ?」
静寂の中、一人の男性が怪訝な顔をしてシルクハットの方に話し掛けます。
「そう ゲームです!!わたしが考えた すばらしい内容の ゲームです!!」
「あなた方は いまから とある場所に 移動してもらいます。 そこで 最後の一人になるまで ころしあいを してもらうのです!!」
「何考えてるの!!貴方は!?」
「むろん、ただではありません 最後の一人になったものには どのような願いでも 叶えてあげましょう!!」
(中略)
>「このように あなたたちには ちょっとした魔法を かけています あなたたちに 拒否権は ありません!!」
シルクハットの方は続けます。
「理解 できたようですね? では わたしの ゲームについて 詳しく 説明する事にしましょう!!」
……―――。
391自動人形要りませんか? ◆C3JvwEis6I :2005/05/25(水) 12:21:05 ID:???
>英雄 アクマ 魔王 言い名はちがえど 選ばれし者たちよ!!
>最後の一人に…―
英雄、アクマ、魔王…私はどの分類でもありません。
他の皆様は最後の一人までころしあいをしてもらうようなのですが、そもそも私は人ではありませんから…。
結局、シルクハットの方は、私には特に何の指示も与えてはくれませんでした。

自分を人として扱わず、「一人」にカウントしない思考。
故に神の言葉は彼女への命令にはならなかった。

「…何をしたらいいのでしょう?」
答える人はいない。
…とりあえずその場で待つことにした。そのまま、今に至る。

【ティオ(グランディアU)所持品:湧水の宝珠@サガフロンティア2
 第一行動方針:マスターが現れるまでその場待機
 基本行動方針:マスター(未定)に従う 】
【現在位置:H02南西の浜辺 】

湧水の宝珠@サガフロンティア2
水を生みコントロールする力を秘めた、水のクヴェル。散水塔の核として使われていた。
装備すると熱防御、水耐性。
392魅入られた少女 ◆9T2a90QDRk :2005/05/25(水) 20:37:17 ID:???
「あれは……?」
森の中を歩いているロイドはその先に一人の少女を見つけた。
下を向いてうつむいている少女の背中。
少しずつ近づいている自分にも気づかない彼女。
(一体何があったんだ?)
「見捨てるわけにはいかねぇよな」
うつむく彼女の姿にコレットを重ねたロイドは声をかけるべくより近寄った。
(あんな少女が敵なわけないよな)
「おい、大丈夫か?」
これだけロイドが近づいてもまるでからっぽのように反応のない桃色の髪をした少女。
心配をするロイドが彼女の肩に手を掛ける。

ザシュ!!

「うあああああああああああああああああぁぁぁぁああああああぁぁぁあああああ!!!!!!!!!!!」
肩にかけた右手が肩から一瞬の元に切り飛ばされる。
血が噴出すのを押さえながら、とっさにロイドは後退する。
「あー、外しちゃったかぁ。
でも、次で仕留めるから大丈夫だよ」
393魅入られた少女 ◆9T2a90QDRk :2005/05/25(水) 20:38:21 ID:???
「お、お前……?!」
苦痛に顔を歪ませながらロイドは少女を睨みつけた。
(まるで意思を感じない!? なんでだ!?)
「うん、敵だよね。
敵はみーんな殺すから大丈夫だよ」
(やるしかない!!)
痛みを抑え、ウッドブレードを左手に持つ。
「それじゃ、行くよ」
どこまでやれるか解らない。
(一瞬でいい隙を!!)
少女の手から振り下ろされそうとしている大剣よりもはやく打ち込まねば!
「瞬迅剣!!」
右腕を失い、大きくバランスを欠いた状態で決死の一撃をロイドは放つ。
「きゃっ!!」
ウッドブレードより放たれた一撃はアーチェの持つ大剣ごと彼女を後ろに突き飛ばす。
(今のうちに!!)
その隙にロイドは走り去る。
この状態でこの武器では勝つのは無理と判断したからだ。
「イタタタタ……」
軽く尻餅をついたアーチェが立ち上がる。
「逃がさないんだから」
アーチェは大剣を握り締め、後姿のロイドを追跡しだすのだった。
394魅入られた少女 ◆9T2a90QDRk :2005/05/25(水) 20:39:00 ID:???
【ロイド@テイルズオブシンフォニア(右腕を肩から喪失+出血大)
 現在地: D5(北の方へ逃走中)
 所持品: エッグベアの肉 ウッドブレード2本(自作)ガラスの破片
 基本行動方針:コレットを探す
 第一行動方針:アーチェから逃げる】

【アーチェ@テイルズオブファンタジア
 現在地: D5(北へ逃げるロイドを追跡)
 所持品: 王者の剣(装備したものは魅了状態になり敵味方区別なく襲う。けど特殊能力や技の類いは一切使えなくなる)
 行動方針:目の前の物は全部殺す】
395魅入られた少女 ◆9T2a90QDRk :2005/05/25(水) 20:41:54 ID:???
補足
アーチェの行動方針は王者の剣によるものです。
396希望、絶望、そして決意 ◆YOYO.mJook :2005/05/27(金) 20:51:40 ID:???
「はぁ……はぁ……」
目眩がする。
意識が朦朧として今にも地に伏せそうだ。
「くっ!?」
だが、逃げなくては。
心拍が上がり、血の巡りが熱くなるのが解る。
どこまで走ればいいんだ?
このままでは刻一刻とこの身は死へと近づいていく。
誰か誰かいないのか!?
俺は今にも消えそうな白い世界の中を走り続けた。


トスンとした音と共に身体が動くのが止まる。
目の前に誰かいるのか?
「お…い…ど…た……んだ」
よく聞こえない。
頼む、俺はコレットを守らなければいけないんだ。


「おい、どうしたんだ!?」
血塗れの男が俺たちの元に駆け込んできた。
俺たちが前にいるのもわからず、そいつはそのままマキちゃんにぶつかってきた。
「た…む、お、コレット……」
そいつは目が見えてないのか明後日の方向を向きながら、今にも絶えそうな声で喋り出した。
「おい、コレットってやつがどうした?」
「ま…もらな……」
「このままじゃこの人!?」
「あ、ああ……とにかく止血しねぇとまずい!!」
俺様の言葉を皮切りにマキちゃんが止血をしようとする。
397希望、絶望、そして決意 ◆YOYO.mJook :2005/05/27(金) 20:52:50 ID:???

ザワッ。

ほんの一瞬、木々が揺れたような音が聞こえた。
暗い?
木々の間から絶え間なく降り注いでいた日の光が薄い、いや遮られている……まさか!?
「横に飛べ!!」
決死の勢いで俺様はマキちゃんを突き飛ばし、俺様自身も横へと飛んだ。

肉の潰れる嫌な音が耳に響いた。
「あー、トリプルゲットだと思ったんだけどなぁ」
多分、木の上から飛び降りてきたんだろう。
血まみれの少女が先ほどまで俺たちの側にいた男の上にいた。
そいつの頭は剣に隠れて見えなかった。

そして今、俺たちはこの残酷なゲームを理解した。

「マキちゃん、離れろ!!」
とにかく、こいつはヤバイ。
人の意志ってもんが感じられねぇ。
殺す事を何も思ってない感じだ。

「そんな……」
目の前で起こった死にマキが動揺している。
398希望、絶望、そして決意 ◆YOYO.mJook :2005/05/27(金) 20:54:17 ID:???
だから
「マキちゃん!! さっき誓った事は嘘だったのか!?
この腐ったゲームからみんなを救うんだろ!?
会うんだろ、あいつに!!
なら、俺達はここで死ぬわけにはいかねぇんだよ!!
今、そこで死んだ野郎のためにも俺達はこのゲームを終わらせなきゃいけねぇんだ!!
これ以上、犠牲者を出さないためにもな!!」
俺様はできる限りのことを声に出して言った。

「……そう、だよね」
まだ少し動揺しているものの何とか気を取り戻してくれたようだ。
マキちゃんの瞳に少しずつ炎が灯り始める。
あんまり俺様のガラじゃねぇセリフだったんだけどな。

うーん、と頭を傾げながら血にまみれた少女が此方を捉える。
その目に映ったターゲットは二つ。
「わかってんならよし!! それよりあちらさんは来る気まんまんだぜ!!」
ああ、ここで負けるわけにはいかねぇ!!
「うん!!」
「1:2かぁ。ちょっと辛いかもしれないけど。
ま、やれるだけやってみよっか」
399希望、絶望、そして決意 ◆YOYO.mJook :2005/05/27(金) 20:55:28 ID:???
【上杉秀彦@ペルソナ2】
 現在地: C5 
 所持品: ドレメラ工具セット(SO3)
 第一行動方針:アイツ(ヒーロー)や知り合いに会う。
 基本行動方針:仲間を集めてゲームを何とかする】
【園村マキ@ペルソナ2】
 現在地: C5 
 所持品:バトルハンマー(Sagaシリーズ)
 第一行動方針:精神的に参っている人たちを救ってあげる。
 基本行動方針:仲間を集めてゲームをどうにかする】

【アーチェ@テイルズオブファンタジア
 現在地: C5
 所持品: 王者の剣(装備したものは魅了状態になり敵味方区別なく襲う。けど特殊能力や技の類いは一切使えなくなる)
 行動方針:目の前の物は全部殺す】

ロイド死亡
400 ◆u/54aujj2s :2005/05/28(土) 03:14:50 ID:GlbTigOc
水辺を歩きながら物思いにふせる…
2年前のあの事件のときの姿をしたアイツ
あの時かみとやらが遮ったあかげで話しかけることはできなかったが、確かにあの姿は2年前のアイツだった…
さっき会ったブラウンは普通だった、だとするとアイツだけ時間が進んでいない?それとも2年前から来た?

「ま、んなこと考えてもわかりゃしねえな」
こういうことは南条が考えるだろう。やはりなんとしてでも皆に会うしかないな。

ガザッ!

突如茂みの方から物音が聞こえる
「人か…?ゲームに乗った側かどうかもわからねえ、こっちからいきなり仕掛けるのも考え物だしな…」
それに知り合いの誰かかもしれない。かといって向こうから来るかもしれない

「久々だがやってみるか、ペルソナ!」
そう心の中で叫びモトを発動させる…


【城戸玲司@ペルソナ】
所持品:ゲッチューロボG(ドカポン)
現在位置:E04水辺
第一行動方針:ヒーロー、南条圭、園村マキ、上杉秀彦に会う
基本行動方針:茂みの音の主を見極める
なお、(ペルソナモト)を発動中


401 ◆u/54aujj2s :2005/05/28(土) 03:16:48 ID:GlbTigOc
訂正
×あかげ○おかげ
402魔王と騎士 ◆ZKXHbt7/As :2005/05/28(土) 03:50:47 ID:???
(この気配…悪魔か?)
黒髪の青年・アルフォンスは眼前にまがまがしい気迫と場違いな高笑いを発する少年を認め、物陰に身を潜めた。
(悪魔なら説得は難しい…被害者を出す前に仕留めるべきか。)
彼は悪魔の能力、またその危険性をよく知っていた。そして何より大切な人を連れ去った『聖魔』なる者への憎しみが無意識に彼を突き動かしていた。
高笑いを止めたたずむ悪魔の背後数メートルの位置へ近づく。気付かれてはいない。「……ったら俺様のしもべとして働かせてやる!!ファーアァァッハッハ…」
(今だ!)
駆け寄りつつ気を右手に集中させる。するとそこに半透明の剣が現れた。
「ッハァァァァうぉあ!?」
練気剣・フォースエンスの一閃を紙一重かわす悪魔。アルフォンスは舌打ちしながら距離をとる。
403魔王と騎士 ◆ZKXHbt7/As :2005/05/28(土) 03:51:29 ID:???
「貴様、人間の分際で魔王ラハール様に不意打ちとはどういうつもりだ! その度胸と狡猾さ、なかなか見所があるぞ。」
アルフォンスは焦った。背後から不意打ちを受けながらこの余裕、ただ者ではないだろう。
「そうだ…貴様。ここで闘って、俺様が勝ったら家来になれ。もし貴様が勝てば、今し方の非礼を水に流してやらなくもないぞ。」
「何!?」
あろう事か悪魔に交換条件、それも完全にナメ切っているとしか思えない物を(当のラハールは大真面目の様だが)突きつけられアルフォンスは我にかえった。
(今、必要なのは平常心だ…)そして虚勢に任せ応える。
「いいだろう。だがその条件は間違いだ。俺が勝てば、お前が俺の部下だ。」
「フッフッフ、上等だ、人間。 ゆくぞッ!!」
こうして魔王と騎士の闘いの火蓋が切って落とされた…
404魔王と騎士 ◆ZKXHbt7/As :2005/05/28(土) 03:51:51 ID:???
言うや否や、ラハールは上空に無数の魔王級エネルギー弾を生み出す。
「砕けろッ!!」
叫ぶと同時にそれらがターゲットめがけ降り注ぐ。
アルフォンスはその場に立ち尽くし、再び練気剣を生み出す。
刹那、魔王玉はアルフォンスの周囲に斬り払われた。
『燕返し』…かつて剣の修行を積んだ成果を応用し、更にエネルギー体同士をぶつけ合うことにより攻撃を弾いたのだった。
「ほう、なかなかやるな。面白い!」
ラハールは翔び上がり、拳に炎をまとわせた。
練気剣には莫大な精神エネルギーが必要な為、短時間に連続使用は出来ないのだった。
(気が足りない…一か八か、賭けるしかない!)
足下の割と丈夫な枝を拾い上げ、細剣の構えをとる。
「逝くぞッ!!」
一直線にアルフォンスへ襲いかかるラハール。それに合わせ、渾身のひと突きを繰り出すアルフォンス。
その姿、神風の如し。
405魔王と騎士 ◆ZKXHbt7/As :2005/05/28(土) 03:52:17 ID:???
雌雄はその一瞬に決した。
「クッ…俺様とした事がッ!」
致命傷は免れたものの、こめかみの頭骸に達する程の深い傷からの激しい流血を抑えるラハール。人間なら即死だっただろう。
ラハールの攻撃に対しアルフォンスがクロスカウンターの如く放ったのは第1モイラ『生の紡ぎ手』:突剣技クロトであった。本来武器を用い放つこの奥義に木の枝が耐えられる確証は無かったが、彼に他の選択肢は無かった。実際あの枝は技を放つと同時に微塵の灰と化していた。
(しかし、確かに俺様の拳は命中したはず…この男、ただの人間ではないな。)魔法を数回使い取りあえず流血を止めながら、刹那の記憶を辿る。
そう、確かに彼の攻撃は当たっていた。同時にアルフォンスの支給品『リバース・ドール』が彼の代わりに砕け散ったのだった。
つまり彼は一度「死んだ」のだ。

「約束通り、付いてきてもらうぞ。」
「フン、仕方在るまい。」 魔王となった甲斐か成長したラハールは約束を守ることを覚えた様だ。
そんなやりとりをしながら、おぼろげに死を目の当たりにしたアルフォンスは言い知れぬ恐怖に苛まれていた。そして『神』はこの結末を見越した上あの反則と言って過言でない道具をよこしたのではないか…そんな事を考えていた。
406魔王と騎士 ◆ZKXHbt7/As :2005/05/28(土) 03:52:36 ID:???
【アルフォンス・タルタロス@タクティクスオウガ外伝】
現在地:B7最東端
所持品:なし
第一行動方針:生存者を捜す
基本行動方針:情報・同志を集め神打倒・脱出
※クリア後・ランスロットの名を授かった後
三種の必殺はクロト(使ってしまったので確定)またクラスは固有の物が無く、固定すると味気ないのでバランス崩さない範囲で使い分けられるという設定でお願いします

【ラハール@魔界戦記ディスガイア】
現在地:B7最東端
所持品:いけいけタスキ(ペルソナ2)
第一行動方針:アルフォンスに付いていく(あわよくば立場逆転を謀る
基本行動方針:しもべを集め神を倒し超!究極スペシャル大大大魔王となる
※アルフォンスに人間離れした能力が隠されていると勘違い・警戒している
407魔王と騎士 ◆ZKXHbt7/As :2005/05/28(土) 04:21:15 ID:???
リバースドール(テイルズシリーズ)
戦闘不能ダメージを一度だけ回避・効果発動時に消滅
伝統の持ち腐れアイテム。もったいないor装備枠の確保の為使わない。使えない。なお、デスティニー2では永久に壊れなくなるという自分のようなヘタレユーザーの為にあるとしか考えられないバグがある。対穴子戦法考察に重宝した記憶あり。


手にしっくりと馴染む太さでチャンバラに適した長さ・堅さとも都合の良い枝切れ。会場にある木が何かは存じませんが、それです。幹に付いているのをへし折るのは止めましょう。

以上、駄文失礼
408魔王、始動 ◆ZKXHbt7/As :2005/05/28(土) 19:04:53 ID:RnWi9RDB
402-407修正させていただきます
(この気配…悪魔か?)
黒髪の若き騎士・アルフォンスは眼前にまがまがしい気迫と場違いな高笑いを発する少年を認め、物陰に身を潜めた。
(悪魔なら説得は難しい…被害者を出す前に仕留めるべき、か。)
かつて彼は数多の[人ならぬ者]を屠ってきたが、中でも一際闘いへの執着が強く欲望に忠実であった彼等は、このゲームに打ってつけの人材という訳だ。野放しにしては他の者に危害が及ぶ。そう考えた彼は、無謀な正義感に押され、討伐を決意するのだった…
高笑いを止めたたずむ悪魔の背後数メートルの位置へ近づくアルフォンス。
「……ったら俺様のしもべとして働かせてやる!!ファーアァァッハッハ…」
再び高笑いをあげる悪魔。
(今だ!)
駆け寄りつつ気を右手に集中させる。するとそこに光り輝く剣が現れた。
「ッハァァァァうぉあ!?」
練気剣・フォースエンスの一閃を紙一重かわす悪魔。
(マズったな…)
アルフォンスは舌打ちしながら距離をとる。
409魔王、始動 ◆ZKXHbt7/As :2005/05/28(土) 19:06:01 ID:RnWi9RDB
「貴様、人間の分際で魔王ラハール様に不意打ちとは良い度胸だ。敬意を表し、苦しまぬよう殺してくれるわ!!」
状況は完全に後手にまわってしまった。力の差がありすぎたのだ。
(ここで死ぬ訳にはいかない…!)
勝ち目が無いと悟ったアルフォンスは島の奥へと駆け出す。
「逃がすものか!」
410魔王、始動 ◆ZKXHbt7/As :2005/05/28(土) 19:07:21 ID:RnWi9RDB
言うや否や、ラハールは上空に無数の魔王級エネルギー弾を生み出す。
「砕けろッ!!」
叫ぶと同時に、それらはターゲットめがけ降り注いだ。
「こうなったら…一か八かだ!!」
アルフォンスはその場で向き直り、再度練気剣を生み出す。
刹那、魔王玉はアルフォンスの周囲に斬り払われた。
『燕返し』…かつて剣の修行を積んだ成果を応用し、更にエネルギー体同士をぶつけ合うことにより攻撃を弾いたのだった。
「ほう、足掻きおるわ。面白い!」
ラハールは翔び上がり、拳に炎を纏わせた。
練気剣には莫大な精神力が必要な為、短時間に連続使用は出来ない。
焦るアルフォンス。
(くっ…こんな所で俺は…死ぬのか!!)
「逝くぞッ!!」
一直線にアルフォンスへ襲いかかるラハール。
アルフォンスは死を覚悟した…
411魔王、始動 ◆ZKXHbt7/As :2005/05/28(土) 19:08:24 ID:RnWi9RDB
ところが面喰らったのはラハールの方だった。
「おわっ!?」
着弾寸前、ラハールの体は後方へ弾き返された。

アルフォンスはとっさに支給品『フリップパネル』を発動させ、難を逃れたのだ。
吹き飛ぶラハールを見据えつつ、逃走するアルフォンス。
「コラ、待て!!」
宙返りして軽やかに着地し、怒鳴りつつ追うラハール。
そして二人が去った海辺は静寂を取り戻した…
412魔王、始動 ◆ZKXHbt7/As :2005/05/28(土) 19:10:17 ID:RnWi9RDB
【アルフォンス・タルタロス@タクティクスオウガ外伝】
現在地:B7(南西へ移動中)
所持品:トラップカプセル・フリップパネル(ベアルファレス)
第一行動方針:ラハールから逃走中(南西へ)
基本行動方針:同志を集め神打倒・脱出
※クリア後・ランスロットの名を授かった後
クラスは固有の物が無く、固定すると味気ないので
バランス崩さない範囲で使い分けられるという設定でお願いします

【ラハール@魔界戦記ディスガイア】
現在地:B7(南西へ)
所持品:いけいけタスキ(ペルソナ2)
第一行動方針:アルフォンスを追跡中
基本行動方針:しもべを集め神を倒し超!究極スペシャル大大大魔王となる
413英雄探し ◆gel7gxy79o :2005/05/29(日) 02:45:03 ID:???
「……な、に?」
 鞄を開け、自分の貰った支給品を確認したロイドは軽い驚きを漏らした。
 ドラゴンの『魔眼』――――ドラゴンの力を得る為の魔力を帯びた宝石。
 ドラグーンスピリット、と彼が呼んでいるものだ。
 それもただのドラグーンスピリットではない。
 その中でも最高ランクに位置する神竜王のドラグーンスピリット。
 だが未だ存在するはずのない物だ。
 何故なら彼のいた世界において、神竜王はまだ“生きている”のだから。
「だが、やはり私の手にあっては輝かぬか……」
 ロイドは手に持つ結晶を見つめた。
 結晶は輝きを見せず、ただ存在のみをアピールしていた。
「これでは戦えぬ――――いや、こんな物に頼らずとも戦うことはできるが……」
 主催者のシルクハットの男に通用するかどうかは別である。
 あの場にいた全員が、少なからず動揺していた。
 つまりは誰にも気付かれず、全員をあの場に呼び寄せたのだ。
 寝ている間に……と考えたがそれも考えから外す。
 寝ていようが連れ去られるのに気づかないなんてことはない。
 それが歴戦の戦士(あの男は英雄と言っていたか?)ならば尚更だ。
「だが神だと? 笑わせるな!」
 ロイドは怒りの表情を抑えながら、咆哮の声をあげる。
「間違った神を放置できるものか! 私の理想郷に奴の居場所などない!」
 既に神を放置する気はロイドにない。
 殺人ゲームに乗るなど論外だ。(尤も降りかかる火の粉を振り払うことに躊躇はしないが)
 そして対抗手段としての神竜王のドラグーンスピリットがある。
 例え、自分には使えなくとも――――誰かが、選ばれる可能性はある。
 呼ばれた中には英雄がいる、と奴が言っていたのだから。
 その英雄ならばドラグーンスピリットに選ばれるだろうか。
414英雄探し ◆gel7gxy79o :2005/05/29(日) 02:46:10 ID:???
「……ロイド? ……ロイド!!」
 ふと呼ばれた気がして、ロイドはそちらに目を向けた。
 ちょうどその時、コレットとビュウが家から飛び出してバルバトスから逃げ出すところであった。
 家で吼えるバルバトスの方へ、ロイドはそっと結晶をかざす。
 神竜王のドラグーンスピリットは何の反応も起こさなかった。
 その後、別の人間―サレ―が近づくが、やはり何の反応も起こさない。
「収穫はない、か」
 ロイドは残念がる様子もなく、最初に逃亡したコレット達の方向へと歩いていく。
 ロイド、と呼んでいたことに疑問を抱いた。
 ただそれだけのことだが、やはり気になる。
 だがコレットとビュウの二人が見つかることはなかった。

【ロイド@ レジェンドオブドラグーン
 現在地:E02 北
 所持品:ドラグーンスピリット(神竜王)
 基本行動方針:かみを倒す
 第一行動方針:英雄(ドラグーンスピリットに選ばれる者)を探す】
415迫害された人外 ◆1bdo6Ek.sk :2005/05/29(日) 03:41:12 ID:???
堕ちた聖戦士、ガラハドは先ほど見つけたあの男を捜していた。
『あの憎いグレイを倒すのは優先ではあるが、人を殺さなくては生きてはいけないからなあ!!』
逃がさない、殺される前に殺す。そうしなければ殺される。
ならば、ならば殺すのみ!殺される前に殺すのみ!!見つけた者を殺すのみ!!
そこに、一人の男が前に居るのが見えた。しかも腰にはあのアイスソードを持っている。
先ほどの男ではない、が、そんな事はあまり関係は無い、グレイ以外のものも殺すのみ、殺される前に!!!
そして、グレイの様に俺があのアイスソードを奪ってやる!!殺してでもだ!!殺してでも奪い取る!!!
「殺してでも・・・奪い取る!!!」
剣を構える、そして・・・
「死ねぇぇぇぇッ!!!」

416迫害された人外 ◆1bdo6Ek.sk :2005/05/29(日) 03:41:51 ID:???
魂のみの格闘家、アッシュは守るべき少女を探していた。
『マローネ、まだ生きてるよな・・・泣いているんだろうな・・・待ってて、僕が行く!!』
出会いたい、あの人達の一人娘、そして僕が存在する唯一の理由。
ならば、早くあの子に会わないと、あの子を助けるなら僕は消えていい、そして、あの子に会うまでは僕は消えるわけには行かない!!
そこに、突然後ろから殺気を感じる。後ろを振り向くと禍禍しい剣を持った男が立っていた。
「なっ!?」
男の剣激がアッシュを襲う、それをアッシュは紙一重で避ける。
「ほぉぅ?この俺の剣を避けるとは中々やるなあ?!」
「や、やめてくれ、僕は別に好んで殺し合いをしたいわけじゃない!!」
「何を甘いことを言っている!!死ねぇ!!俺に殺されろォ!!そしてそのアイスソードをよこせぇぇぇぇぇっ!!」
再び襲い掛かる男、問答無用のようだ。
僕は自分の命は惜しいとは思わない、一度死んでいる身だからだ。だが!ここで死ぬわけには行かない!彼女の為に!!
「やるしか・・・ない!」
僕は右手を突き出し構える、そして・・・
「邪悪なる者に打ち勝つ力を!!!水竜の力!エカルラァァァァァァト!!!」
417迫害された人外 ◆1bdo6Ek.sk :2005/05/29(日) 03:42:42 ID:???
七英雄、ノエルは正直迷っていた。
『動かないと言う選択肢を取ったものの、思い切ったアクションを取った方がいいのかもしれない・・・』
ゲームを止めたい、妹と仲間を巻き込んだにこんなバカげた祭りを考える神など打ち倒さなければならない。
ならば、仲間を集めるべきではないのか?保身の為に立ち止まり警戒しているよりも、危険を犯してでも何らかのアクションを取るべきじゃなかったのか?
そこに、近い位置に突然激しい闘気を感じる。邪悪ではない、むしろ清流の流れのような、清らかな、されど止まらない純粋な闘気。
「これは・・・!?」
先ほどの音も気になるが、この闘気はそれ以上に気になる。
「ド、ドウカシタノデスカ?」
「そうか、君は感じられないのですか。今先ほどとてつもない闘気を感じましてね。」
「ト、闘気・・・デスカ?」
彼、ロボは感じられないらしい。
これほどの闘気の持ち主、仲間にしたらどんなに心強いか・・・しかしもし仮に相手がゲームに乗ってる側ならば・・・しかし先ほどの音も気になる・・
「どうする・・・ノエル・・・?」
自分に問い掛ける。そして・・・
「行きますよ、ロボ!!ついてきてください!!」
418迫害された人外 ◆1bdo6Ek.sk :2005/05/29(日) 03:45:29 ID:???
「な、なぁ!?」
突然の目の前の少年の体が青白く光る。
「僕はまだ消えるわけにはいかない、守る人がいるから!!だから僕は貴方を殺すかも知れない!!だから、できるなら引いてくれ!!」
アッシュは最後の警告をガラハドに告げる。
『何だコイツは・・・?素手で俺と戦うつもりか?しかも突然青白く光るし、透けているし・・・透けている?そうか!』
ガラハドは1つの事に気が付いた。
「アーッハッハァ!貴様、ゴーストか!!」
突然笑い出すガラハド。
「!?そ、それがどうした!?」
「ゴースト無勢が守る人だぁ!?何をふざけた事を!?人間以外の者が何を言っている!」
聖騎士であったガラハドは強気になる、聖戦士として、不死族との戦には自信があったからだ。
「貴様みたいなゴーストを使えている奴なんて、とてつもなく邪悪なネクロマンサーなんだろうなあ!?そいつも俺が退治してやろう!!」
「き・・・貴様・・・!?」
そうだ、こういう奴だ、こういう奴のせいでマローネは・・・マローネはいつも不当な差別を・・・!!
ふつふつと、怒りが湧いてくる。
「この人外の者め!人間様の刃!受けてみよぉ!!」
419迫害された人外 ◆1bdo6Ek.sk :2005/05/29(日) 03:46:11 ID:???
「・・・ッ!?」
「ド、ドウカシマシタカ?」
闘気を感じられた場所についたノエルとロボ。そこには二人の男が戦っていた。
彼らに気づかれないように距離をおいてその様子を見ていた。
そして二人の会話を聞いて握りこぶしを作るノエル。
そうだ、こういう奴だ・・・こういう思考の奴等に我等長命種、七英雄は、妹達は迫害されて・・・
もちろんこんな奴等ばかりではない、むしろ極少数だ。それは分かっている・・・だから私は短命種とも友好的、いや、仲間と言えるものも何人も作ってきた・・・
だが・・・
「ア、ノ!ノエルサン!?イマデタラアブナイデス!!!」
ロボの止める声を無視し、飛び出すノエル。
そして何も言わず無言でガラハドの顔面に向けて、握りこぶしの一撃を与える。
「な、何をするキサマー」
突然の乱入者の一撃によりぶっ飛ぶガラハド。
「あ、貴方は?」
突然の乱入者にアッシュも動揺を隠せない。
「・・・貴方と同じ人外の者ですよ・・・貴方に手を貸します!!」
そう言ってノエルも左手を突き出し構える、アッシュと殆ど同じ、仁王のような構え。
420迫害された人外 ◆1bdo6Ek.sk :2005/05/29(日) 03:47:31 ID:???
「くぅ!人でない者が・・・人間に楯突くつもりか!?」
先ほどの一撃で落してしまったブラッドソードを拾う。
「貴様等下等な人外共に人間様の強さを、思い知らせてくれるわぁ!!」
再びブラッドソードを構える。
「へえ、強気ですね?人間様?」
皮肉めいた微笑みを浮かべるアッシュ。
「私たち下等な人外3人と戦うのにその余裕の台詞ですから・・・よっぽど強いんでしょうね、人間様と言うのは?」
アッシュと鏡合わせのような体勢でも皮肉めいた笑みを浮かべる。
「サ、三人・・・ッテ、ワタシモハイッテルンデスカー?」
ノエルを追って飛び出したロボは驚いたのか、すっとん仰天な声を上げる。
「き、貴様等・・・」
脂汗が出るのが自分でもわかるガラハド。
「お、覚えておけ貴様らーーー!!!」
後ろを振り向き、脱兎の如きスピードで逃げ出すガラハドであった。
421迫害された人外 ◆1bdo6Ek.sk :2005/05/29(日) 03:48:49 ID:???
それを追いかける事なくその様子を見ている三人。
「追いかけなくていいのですか?」
ガラハドの姿が見えなくなった頃、アッシュに問い掛けるノエル。
「ん・・・僕は別に殺すのが目的じゃないから、逃げている奴を追いかける気はないよ。」
そう言って肩をすくめるアッシュ。
「そうですか・・・」
そういって微笑むノエル。
少し続く沈黙、さわやかな潮風が三人に向かって吹いてくる。
「ああ、そうだ,先ほどはありがとうございます、えっと・・・」
その沈黙を破るアッシュ。
「あ、申し送れました、私の名前はノエルです、で、こちらはロボ。」
「ア、コンニチワ、私ノ名前ハロボ、見テノ通リ機械デス。」
そう言って自己紹介をするロボとノエル。
「本当助かりました、ありがとう、ノエルさん、ロボさん、あっ、僕の名前はアッシュ、見てのとおりファントムです。」
アッシュも自己紹介をする。

「アッシュさん、貴方はこれからどうされるつもりですか・・・?」
「どうするか・・・ですか・・・?まずはマローネという女の子と合流したい所です。ノエルさんは?」
「私は・・・まずは妹と友人と合流したいですね・・・その後は、このゲームを止める為に動こうと思います。」
それを聞いたアッシュは少し暗い顔をして下を向く
「凄いですね、その後の事も考えてるのですか・・・僕はマローネとあって彼女を守る事しか考えてませんでしたよ」
再び続く沈黙。
「アッシュさん、もし宜しければ共に行動しませんか?」
2度目の沈黙を破ったのはノエルだった。
422迫害された人外 ◆1bdo6Ek.sk :2005/05/29(日) 03:49:38 ID:???
「・・・共に?」
「ええ、私もロボも人探しをしています、こんな状況で一人で探すよりも、何人かで固まった方が目立つでしょうから向こうも見つけやすいでしょう。」
「ソレハ名案デス!!」
「それに、このままだと生き残るのは一人のみになってしまいます、参加するよりも皆で協力してゲームを潰す手段を考えた方が、生存率もグッと上がります。」
そういって手を差し伸べるノエル。
「何よりも・・・貴方程の使い手とは敵にはなりたくないです、アッシュさん。」
アッシュはその手を握る。
「アッシュでいいですよ、これからよろしく、ノエルさん!」
フッ、と微笑むノエル。
「こちらもノエル、でいいですよ、アッシュ!」
「アアッ!!ワ、ワタシモ"ロボ"でイイデスヨ!?」
ロボも握手をしようと手(?)を差し伸べる。

さわやかな潮風が感じれるこの港街で、人外三人が手を組む。

しかし、彼らの目的が達成される事は、あるのであろうか・・・



【ノエル@ロマサガ2 所持品:ガラスの剣
 第一行動方針:知り合いと合流するゲームを止める】
【ロボ@クロノトリガー 所持品:?????  
第一行動方針:クロノ達と合流する】
【アッシュ@ファントム・ブレイブ  所持品: アイスブランド(SAGA1より)
 目的:マローネに会う 自分が消滅するまでマローネを守る】
【現在位置:C4西】

【ガラハド@ロマサガ1 所持品:ブラッドソード
 基本行動方針:生き残る
 第一行動方針:復讐を果たす(最優先でグレイ達を殺す】
【現在位置:C3東 】
423迫害された人外 ◆1bdo6Ek.sk :2005/05/29(日) 04:11:57 ID:???
修正
誤字発見
>>418
10行目
×「ゴースト無勢が守る人だぁ!?何をふざけた事を!?人間以外の者が何を言っている!」
○「ゴースト風情が守る人だぁ!?何をふざけた事を!?人間以外の者が何を言っている!」

>>420
8行目
×アッシュと鏡合わせのような体勢でも皮肉めいた笑みを浮かべる。
○アッシュと鏡合わせのような体勢で皮肉めいた笑みを浮かべる。
424 ◆1bdo6Ek.sk :2005/05/29(日) 13:16:27 ID:???
再度修正・・・○| ̄|_

>>420
8行目
×アッシュと鏡合わせのような体勢でも皮肉めいた笑みを浮かべる。
○アッシュと鏡合わせのような体勢でノエルも皮肉めいた笑みを浮かべる。

425煌け、パリィ ◆C3JvwEis6I :2005/05/29(日) 18:49:23 ID:???
ベアはその奇妙な取り合わせの二人(?)が歩いてくるのを見つけた。
「サルの化け物に…少女。しかも仲良く歩いてくる!?」

さすが野性の感覚か、先にマントーのほうがベアを見つけていた。
隣のガキ―エトナっつったか―、はまだ気付いていない。
さっきから眼鏡とガキに二連敗、正直暴れ足りない。
ここはいっちょあの人間を叩きのめしてやろう。
こいつにも俺様の力を改めて見せ付けてやるチャンスだ。
そう考えたマントーはグラムザンバーを手に飛び出していく。
「ちょぉっとあそこのニンゲンを〆て来るぜ!」
「はあ!?あ、ちょっと待ちなさい!」

「うおっ、こっち来るか?」
巨大な槍を手にサルの化け物が一直線に突っ込んでくる。
普通ならたじろぐところであるが、ベアは慌てない。
剣を取り、静かに必殺のパリィの構えを取り突撃に備える。
「オイ、そこの奴!俺は不死身のマントー様だぁ!!…怖いか、怖いだろ!?」
ポーズを決めつつ名乗りを上げるマントーを冷静に観察する。
こんな化け物が怖くちゃ皇帝陛下の盾なんてやっていられない。
「あーー、なぁに落ち着いてやがんだ!畜生、気にいらねぇなぁ!ぶちのめしてやる!!」
グラムザンバーの重量+マントーの腕力。巨岩すら砕くであろう一撃がベアへと向かい―
「パリィ!」
いとも簡単にいなされた。
「あぁ?なぁんだとぉ、俺様のパゥワーが!?」
渾身の一撃を止められてムキになって得物を振り回すマントー。
「この野郎、こぬ野郎、くの野郎!!」
「パリィ、パリィ、パリィ!!」
426煌け、パリィ ◆C3JvwEis6I :2005/05/29(日) 18:51:11 ID:???

―説明しよう!
単なる剣の初級技と思われているパリィであるが、
その真の実力は触手から不動剣まであらゆる近接打撃を弾く強烈な防御技なのだ!!

「はあ、はあ、はあ…」
不毛な打ち合いが続く。単純なだけのマントーの攻撃は全てパリィに流されていた。
「こぉん畜生…!!俺様を怒らせたなぁ!くらえ、馬……」
ついにマントーがあの最強の術を放とうとした時。
どげしッ!!
マントーの後頭部にとび蹴りが突き刺さる。
「勝手に行動するな!この馬鹿!」
余程痛かったのだろう、頭を抱えてうずくまるマントーを放置してエトナはベアの方を見る。
「あ、おじさん、あたしはやる気無いから。じゃね♪ほら行くぞ、荷物持ち」
じっとパリィの構えを崩さないベアに一方的に喋ってマントーの耳を引っ張っていくエトナ。
ベアはその背中に悪魔の羽根を認める。…悪魔とペット?
と、エトナが立ち止まり振り返る。
「ああ、そーだ。おじさんがやる気なら遠慮しないけど?」
非常に冷たい目。まさに悪魔的。ベアは空いている手と顔で否定のジェスチャーを返す。
「ならいいけど。じゃ、またね♪」
「いて、痛いって、ちくしょーー、引き分けだぞ、引き分け!!」
まだわめき散らすマントーに鉄槌を加えながら悪魔は去っていった。
427煌け、パリィ ◆C3JvwEis6I :2005/05/29(日) 18:51:43 ID:???
ゆっくりとパリィの構えを解き二匹が去った方向を見るベア。
エトナに引きずられて南へ向かうマントーにとっては二度目。
両者の心の中には同じ感想が浮かんでいた。
「恐ろしい奴」と。

【ベア(ロマサガ2、帝国重装歩兵)所持品:スパイダーソード
 基本行動方針:ゲームからの脱出 】
【現在位置:G05北端・北へ移動します 】

【エトナ@魔界戦記ディスガイア 所持品:なし
 基本行動方針:気まぐれ、邪魔すれば殺すかも
 第一行動方針:まずは自由を満喫】
【マントー@天外魔境 所持品:魔槍グラムザンバー@ワイルドアームズ3
 基本行動方針:生き残る
 第一行動方針:エトナについていく】
【現在地:G05北端・海を目指します】
428誓い ◆gel7gxy79o :2005/05/29(日) 22:16:38 ID:???
「どうしましょうか」
 連れて――――否、利用していた雪ダルマが逃げ、後を追うか否かの選択肢がフラックに浮かぶ。
 選んだ選択肢は『否』、彼の支給品は既に自分の元にある。
 そして彼自身の実力もたいしたことがない――――利用する価値すらない。
 フラックが地図を広げるとすぐ近くに街があることに気付く。
 そこには人が、利用できる人間がいる。
 フラックは街へと移動し、それが幸運を奏した。
 街道。そこに在るのは死体が二つに、武器が二つ。
「……どうやらこちらは生きているようですね」
 冷たい眼差しと邪な笑みを向け、女性を見つめる。
 女性、ロゼの手から小型拳銃を奪った。
 近くの鞄には予備のマガジンが一つ。
 それから近くのガラクタの山――ブリキンの死体からドラゴンバスターを拾い上げる。
「ここでの収穫はこんなものですか。強欲は死を招きますからね」
 そうして立ち去ろうとしてから、思い出したかのようにフラックは振り返る。
 先ほど拾い上げた小型拳銃を構え、撃鉄を起こしトドメの弾丸を発砲。
 心臓を狙ったつもりだったが、弾丸は大きく逸れ肩に命中した。
 疑問に思い安全装置をかけ、銃の中を覗く。
 弾丸の狙いは逸れるように仕掛けが施されていた。
 元から仕掛けてあったのか、それともロゼが仕掛けたのかはフラックにはわからない。
 小賢しいという思いで鞄に仕舞う。実戦で使えたものではない。
 ドラゴンバスターも鞄に仕舞おうと思ったとき、炎が飛び込んできた。
「一体何をしてるの!?」
 炎と共に二人の少女、アメルとシェーナが飛び込んできた――――。
429誓い ◆gel7gxy79o :2005/05/29(日) 22:18:14 ID:???
 炎の魔法を跳ね返す為、フラックは防御魔法を唱えた。
 ジャックフロストから手にいれた支給品、マホミラー。
 どんな魔法も跳ね返す、ある意味最高の防御魔法。
「避けて……」
 撃たれた衝撃で、再び意識が戻ったらしいロゼが呟いた。
 だが、意識が朦朧としているらしく、小さな声しか発せず二人には届かない。
 そして炎――バーンナウトがマホミラーに弾かれ、跳ね返る。
 跳ね返ってくるとは思わなかったのか、驚きを隠せないまま二人は左右に分かれ回避した。
 ドラゴンバスターを仕舞う暇はない。
 フラックはドラゴンバスターを投げ捨て、追撃にAK47を向ける。
 まずは魔法を放った少女――――シェーナの方へ。
 シェーナはフラックの背後にいるロゼの安否を気にしながら、家の影へと走った。
 隠れる際に一撃を貰うが、ドラグーンスピリットの力を借りてシェーナは傷を癒す。
(……回復の速度が遅い……)
 かすかな違和感を感じたが、今はそんな場合ではないと意図的に違和感を無視する。
 家から、シェーナは街道を覗く。
 フラックはこちらに近づく様子もなく、弾丸で牽制したまま立ち止まっている。
 隙を見てロゼにトドメを刺し、そのままフラックは逃げるつもりであった。
 フラックは少女たちが建物の影から出てこないのを見計らい、振り向こうとして。
 ――――右のわき腹に、刃が生えた。
 この刃に、見覚えがある。これは、ほんの数秒前に自分が捨てた――――ドラゴンバスター。
 痛みを堪え、フラックは後ろを振り向く。
 そこにいたのは、死にぞこない。
 無意識のうちに、既に戦力外として無視した女性が、こちらにもたれながら剣を握っていた。
「ダート、シェーナ……これからは、あなた達の手で、未来を……」
 フラックが倒れると同時に、ロゼも倒れた。
430誓い ◆gel7gxy79o :2005/05/29(日) 22:19:07 ID:???
 街の南に出たすぐ右で、シェーナとアメルの二人がしゃがみこんでいた。
「これでよしっと……」
 シェーナは立ち上がり、地面にドラゴンバスターを突き刺す。
 地面には掘った痕があり、かすかに盛り上がっている。
 シェーナとアメルの二人が用意した、簡単な墓だった。
 作ろうと言ったのはシェーナだが、ドラゴンバスターを墓標に見立てているのはアメルの提案だった。
 地面には当然だがロゼの遺体が埋葬されている。
(ロゼさんのためにも、絶対に皆で脱出してみせる……)
 シェーナは心に中で、ロゼに誓った。

 あの後、ロゼの治療にすぐ取り掛かったのだが残念ながら間に合いはしなかった。
 何故なら、既に半死であったし、回復魔法についての制限があるようだったからだ。
 フラックについては、刺されたばかりということもあり、二人の治癒魔法を用いて傷を塞ぐことはできていた。
 意識を取り戻せばフラックはすぐにでも動けるだろう。
 シェーナは複雑な思いを抱いたが、アメルに何も言わない。
「……せめて、武器だけでも没収した方が……」
 その時、シェーナはフラックの武器を没収することを提案したが――
「私達の目的は『癒す』ことであって『傷つける』ことじゃないんです。ですから」
 アメルはフラックのAK47を手に持ち、街の外の森へと投げ捨てる。
「守る為の最小限の武器だけ残して、戦えないようにすれば十分です。
 ですから先ほどみたいに、問答無用で炎魔法を投げるのもだめですよ?」
 私達は決して、誰も傷つけない。
 アメルはそうシェーナと、自分に言い聞かせる。
 不殺の誓い。その為にも武器は手にとらないとアメルはシェーナを納得させた。
 フラックを誰にも見つからないように、路地裏へ隠して、今に至る。

 シェーナとアメルはドラゴンバスターの墓標を後にして更に南。
 大陸の中央へと向かった。
431誓い ◆gel7gxy79o :2005/05/29(日) 22:19:55 ID:???
【フラック@ウイザードリィ
 状態:意識はない。(眠ってる?) 怪我は治療済みだが血は足りないか?
 所持品:不明 小型拳銃 マホミラー(防御魔法)
 現在地:B04 路地裏
 目的:優勝】

【シェーナ@レジェンドオブドラグーン
 所持品:バーンナウト(炎魔法/残り3個)ドラグーンスピリット(白銀竜)
 現在地:B04 南下】
【アメル@サモンナイト2
 所持品:無し
 現在地:B04 南下】
【共通目的:参加者の治療と脱出】

【ロゼ 死亡】
*小型拳銃は狙いがずれる細工あり。AK47が森に落ちている。
432誓い ◆gel7gxy79o :2005/05/29(日) 22:33:54 ID:???
>428-431はNGでお願いします。お騒がせしました。
433 ◆u/54aujj2s :2005/05/30(月) 01:23:38 ID:???
修正
【城戸玲司@ペルソナ】
所持品:ゲッチューロボG(ドカポン)
      ↓
【城戸玲司@ペルソナ】
所持品:ゲッチューロボ(ドカポン)
434誓い(修正) ◆gel7gxy79o :2005/05/30(月) 01:28:09 ID:???
「どうしましょうか」
 連れて――――否、利用していた雪ダルマが逃げ、後を追うか否かの選択肢がフラックに浮かぶ。
 選んだ選択肢は『否』、彼の支給品は既に自分の元にある。
 そして彼自身の実力もたいしたことがない――――利用する価値すらない。
 フラックが地図を広げるとすぐ近くに街があることに気付いた。
 そこには人が、利用できる人間がいる。
 そう思い、フラックは街へと移動する。それが幸運を奏した。
 街道。そこに在るのは死体が二つに、武器が二つ。
「……どうやらこちらは生きているようですね」
 冷たい眼差しと邪な笑みを向け、女性を見つめる。
 女性、ロゼの手から小型拳銃を奪った。
 近くの鞄には予備のマガジンが一つ。
 それから近くのガラクタの山――ブリキンの死体からドラゴンバスターを拾い上げる。
「ここでの収穫はこんなものですか。強欲は死を招きますからね」
 そうして立ち去ろうとしてから、思い出したかのようにフラックは振り返る。
 先ほど拾い上げた小型拳銃を構え、撃鉄を起こしトドメの弾丸を発砲。
 心臓を狙ったつもりだったが、弾丸は大きく逸れ左肩に命中した。
 疑問に思い安全装置をかけ、銃の中を覗く。
 弾丸の狙いは左へ逸れるように仕掛けが施されていた。
 元から仕掛けてあったのか、それともロゼが仕掛けたのかはフラックにはわからない。
 小賢しいという思いで鞄に仕舞う。とてもではないが、実戦で使えたものではない。
 ドラゴンバスターも鞄に仕舞おうと思ったとき、炎が飛び込んできた。
「一体何をしてるの!?」
 炎と共に二人の少女、アメルとシェーナが続いて飛び込んできた――――。
435誓い(修正) ◆gel7gxy79o :2005/05/30(月) 01:29:26 ID:???
 炎の魔法を跳ね返す為、フラックは防御魔法を唱えた。
 ジャックフロストから手にいれた支給品、マホミラー。
 どんな魔法も跳ね返す、ある意味最高の防御魔法。
「避けて……」
 撃たれた衝撃で、再び意識が戻ったらしいロゼが呟いた。
 だが、意識が朦朧としているらしく、小さな声しか発せず二人には届かない。
 そして炎――バーンナウトが間一髪の所で発生したマホミラーに弾かれ、跳ね返る。
 跳ね返ってくるとは思わなかったのか、驚きを隠せないまま二人は左右に分かれ回避した。
 魔法を跳ね返す反動からか、フラックの身体が硬直していた。
 ドラゴンバスターも、マホミラーも仕舞う暇はない。
 硬直の解けたフラックはすぐさまドラゴンバスターとただの盾となったマホミラーを投げ捨て、追撃のために小型拳銃を再び取り出す。
 まずは魔法を放った少女――――シェーナの方へ。
(実戦では使いにくいですが……仕方ありませんね)
 シェーナはフラックの背後にいるロゼの安否を気にしながら、家の影へと走った。
 物陰まで距離があったせいか、フラックが硬直解ける前には間に合わない。
「狙いが逸れますが……心持ち右へと撃てば……」
 フラックはズレを計算しながら、シェーナのやや右を狙って数発撃つ。
 シェーナは隠れる際に足に一発当たるが、ドラグーンスピリットの力を借りてシェーナは傷を癒す。
(……回復の速度が遅い……)
 かすかな違和感を感じたが、今はそんな場合ではないと意図的に違和感を無視する。
 家から、シェーナは街道を覗く。
 フラックはこちらに近づく様子もなく、弾丸で牽制したまま立ち止まっている。
 隙を見てロゼにトドメを刺し、そのままフラックは逃げるつもりであった。
 フラックは少女たちが建物の影から出てこないのを見計らい、振り向こうとして。
 ――――右のわき腹に、刃が生えた。
 この刃に、見覚えがある。これは、ほんの数秒前に自分が捨てた――――ドラゴンバスター。
 痛みを堪え、フラックは後ろを振り向く。
 そこにいたのは、死にぞこない。
 無意識のうちに、既に戦力外として無視した女性が、こちらにもたれながら剣を握っていた。
「ダート、シェーナ……これからは、あなた達の手で、未来を……」
 フラックが倒れると同時に、ロゼも倒れた。
436誓い(修正) ◆gel7gxy79o :2005/05/30(月) 01:30:28 ID:???
 街の南に出たすぐ右で、シェーナとアメルの二人がしゃがみこんでいた。
「これでよしっと……」
 シェーナは立ち上がり、地面にドラゴンバスターを突き刺す。
 地面には掘った痕があり、かすかに盛り上がっている。
 シェーナとアメルの二人が用意した、簡単な墓だった。
 作ろうと言ったのはシェーナだが、ドラゴンバスターを墓標に見立てているのはアメルの提案だった。
 地面には当然だがロゼの遺体が埋葬されている。
(ロゼさんのためにも、絶対に皆で脱出してみせる……)
 シェーナは心に中で、ロゼに誓った。

 あの後、ロゼの治療にすぐ取り掛かったのだが残念ながら間に合いはしなかった。
 何故なら、既に半死であったし、回復魔法についての制限があるようだったからだ。
 フラックについては、刺されたばかりということもあり、二人の治癒魔法を用いて傷を塞ぐことはできていた。
 意識を取り戻せばフラックはすぐにでも動けるだろう。
 シェーナは複雑な思いを抱いたが、アメルに何も言わない。
「……せめて、武器だけでも没収した方が……」
 その時、シェーナはフラックの武器を没収することを提案したが――――
「私達の目的は『癒す』ことであって『傷つける』ことじゃないんです。
 ですから先ほどみたいに、問答無用で炎魔法を投げるのもだめですよ?
 それにこの人だって生きる為に武器は必要ですから……没収はしません」
 私達は決して、誰も傷つけない。
 アメルはそうシェーナと、自分に言い聞かせる。
 不殺の誓い。その為にも武器は手にとらないとアメルはシェーナを納得させた。
 この人の良心を信じましょう、とアメルは付け加える。
 フラックを誰にも見つからないように、路地裏へ隠して、今に至る。

 シェーナとアメルはドラゴンバスターの墓標を後にして更に南。
 大陸の中央へと向かった。
437誓い(修正) ◆gel7gxy79o :2005/05/30(月) 01:30:59 ID:???
【フラック@ウイザードリィ
 状態:意識はない。(眠ってる?) 怪我は治療済みだが血は足りないか?
 所持品:不明 小型拳銃 マホミラー(防御魔法/盾)
 現在地:B04 路地裏
 目的:優勝】

【シェーナ@レジェンドオブドラグーン
 所持品:バーンナウト(炎魔法/残り3個)ドラグーンスピリット(白銀竜)
 現在地:B04 南下】
【アメル@サモンナイト2
 所持品:無し
 現在地:B04 南下】
【共通目的:参加者の治療と脱出】

【ロゼ 死亡】
*小型拳銃は左へ狙いがずれる細工あり。
*マホミラーは一度跳ね返すと効果は消えます。長期間は効果は持続しない。
 効果範囲は自分。そして反動(硬直)あり。発動には時間がかかる。
 効果が切れてから3〜5分は普通の盾になる。
438アルカイザー(CV:井上和彦) ◆M4GMrXHN0Y :2005/05/30(月) 04:16:47 ID:???
「クソッ!!」
右腕を失い、断面からおびただしい量の血を流しながら逃げるロイド。
普通の人間なら痛みで意識はとうに飛んでいる、それを耐えられるのは慣れか経験か。

「逃がさないよ」
ロイドの後を無表情で追いかける少女、アーチェ。
最初こそその距離は開いていたものの、重傷のロイドが逃げきれる訳は無かった。

「クッ、やるしかないのかよ!」
痛みをこらえながら、少女に向き直り構えるロイド。
それに対峙する様に構えるアーチェ。




「おいッ!!こっちは街のある方向じゃないぞ!!」
「とっさの事だったんだぞ、方向なんか気にしてられるか」
アルカイザーとカエルは互いに悪態をつきながら歩いていた。
「まぁ仕方ねーけどよ、少しは考えられなかったもんかね」
「気に喰わないなら今直ぐここで袂をわかつか?」
本気と取れなくも無い口調で言い放つカエル。
「んな事してどうすんだよ、兎に角済んだことをウジウジ言っててもしょうがねぇだろ」

「今からまた街に行くにしても時間喰うだけだ、どうするよ」
歩きながらさっきまで言い合っていた男に問う。
「そうだな…とりあえず−−−あれは?」
439アルカイザー(CV:井上和彦) ◆M4GMrXHN0Y :2005/05/30(月) 04:17:07 ID:???
彼の視界に入ってきたのは向き合って対峙する少年と少女。
少女は似つかわしくない大剣を構えている。
少年の方は片手で剣を握っている、ただ何処か様子が変だ。
少年のそこには、あるべき物が無いのだ。
こちらからは左腕しか見えないので、それが先天的な物なのかはわからなかった。
だが状況が状況である、カエルは大体理解していた。
「おいアルカイザー、見えるか?」
隣の男に問うカエル、だが返事は無い。
「おい、聞いて−−−」
その時であった、聞き覚えのある声が響いたのは。



「今度は外さないからね!」
そう言ってロイドににじみ寄る少女。
(さっきは油断してたから攻撃が当たったけど、今度ばかりはもう駄目か…?)
「ごめんな…コレット、俺もう駄目かもしれない」
とその時、それは静寂を裂いた。

「待てぃッ!!!」
「な、何!?」
「優勢と劣勢には翼があり、常に戦う者の間を飛び交っている…
例え、絶望の淵に追われても、勝負は一瞬で状況を変える…
人、それを回天と言う!」
「だ、誰よっ!?」
「貴様に名乗る名は無いッ!!」
「天よ地よ、火よ水よッ!! 我に力を与えたまえッ!!
440アルカイザー(CV:井上和彦) ◆M4GMrXHN0Y :2005/05/30(月) 04:17:25 ID:???
「アァァァァル・フェェェェニィィィィックスッ!!!」
説明しよう、アル・フェニックスとは拳に気を集めて放つアルカイザーの必殺技である。
ちなみにフェニックスの由来は纏った闘気が、まるで不死鳥のごとく輝く事から名付けられている。

「ッ!?」
突然起きた出来事、そしてアルカイザーから放たれた一撃に困惑する少女。
だが彼女の意志とは関係無く、とっさに手にしている大剣で防御行動を取る体。
しかし人間からかけ離れた一撃を、ましてヒーローであるアルカイザーの必殺技を大剣如きで防げる訳は無かった。
「ッ!??!?」
大剣は盾としての役割を果たせず砕け散り、吹っ飛びながら声にならない悲鳴を挙げる少女。
441アルカイザー(CV:井上和彦) ◆M4GMrXHN0Y :2005/05/30(月) 04:17:43 ID:???
「なんとか、殺しは防げたか」
戦い(といっても一撃で勝負はついたが)を終えたアルカイザーは一人立ち尽くす。
ポカーンとしながらアルカイザーを見ているカエル、そしてロイド。

「そういえば!!」
何かを思い出したカエルは急いで少年の元へと走った。
「大丈夫か?意識はあるみたいだが」
いつの間にか少年の隣へ立っていたアルカイザーは、瀕死の少年に問う。
「あ、あんたは一体?」
小さく、しかしはっきりした声で尋ねるロイド。
「あぁ、私はアルカイザー 俗に言うヒーローって奴をやっている」
落ち着きはらって答えるアルカイザー、だが口調はカエルと話す時のそれとは明らかに違う。
「アルカイザー…いやそれよりお前、大丈夫か!?」
言いながらヒールを少年の断面に集中してかけるカエル。

「チッ、何でだ? いつもより回復の効果が薄い?」
何故か流れる血をかろうじて止める程しか回復しないヒールに困惑するカエル。
「おい、お前は回復魔法とかは使えないのか?アルカイザー」
少しでも足しになればと、必死で魔法をかけながらアルカイザーに尋ねる。
「…少し待て」
そういうとアルカイザーは静かに集中し始めた。
442アルカイザー(CV:井上和彦) ◆M4GMrXHN0Y :2005/05/30(月) 04:19:40 ID:???
徐々にアルカイザーの周りに光が集まり始める。
「ファイナルクルセイド!」
アルカイザーの周りに漂う光がロイドに集まり始める。
自然と引く痛み、そして先程まで血が吹き出ていた断面がみるみるうちに治りだす。
「「こ、これは?」」
説明しよう、ファイナルクルセイドとはアルカイザーの気を他者に分け与える事で傷等を回復するヒーローにのみ許された技である。
しかし使用者の生命力を削る分、ハイリスクハイリターンな技でもある。
それ故ここぞという時にしか使えないという弱点を合わせ持つのである。
「これで大丈夫だろう、だが傷口は治ったが体力は回復していないから無茶はまだ出来ないぞ」
子供に言い聞かせるように優しい口調でロイドに言う。
「助かったよ、俺はロイドって言うんだ」
「さっきも言ったが私はアルカイザーと言う、よろしく頼むよロイド」
手を差し出すアルカイザー、左腕でそれに応対するロイド。
「そうだ、それよりあの子は大丈夫なのか?」
ロイドはアルカイザーに少女の様子を尋ねる。
「これでも手加減しておいたからな、心配は無い
気絶しているだけだ、直に目は覚める」
そう言って少女の元へ向かうアルカイザー。
「そうか、良かった…」
443アルカイザー(CV:井上和彦) ◆M4GMrXHN0Y :2005/05/30(月) 04:26:08 ID:???
と、カエルが横から口を出す。
「随分余裕だな、お前を殺そうとしてたんだぞ?」
「いや、あの子は多分自分の意志で攻撃したんじゃないと思うんだ
悪意がまったく感じられなかったし」
「そうか、まあ良い紹介が遅れたな、俺はカエルという

「カエルか、よろしく」
もはやお決まりと言った感じで握手を交わす二人。


「よし、そろそろ行こうか」
少女を抱えながら二人に声をかけるアルカイザー。
「そいつは連れてくのか?」
「あぁ、置いていく訳にもいかんしな
放置して殺されでもしたら後味悪いだろう?」
少し笑いながらカエルとロイドに歩み寄る。
「ロイド、君はどうする?」
「こんな調子で一人で居るのは流石に怖いしな、良ければ一緒に行っても良いか?」
ロイドは右腕を見ながら答えた。
「拒む理由は無いだろう?アルカイザー」
ニヤリとしながらアルカイザーに問い掛けるのはカエル。
「あぁ、勿論だとも
行くぞ、ロイド、カエル」
かくして三人(+一人)は街へ向かい歩きだした。





「俺も、らしくなってきたじゃないか」
一人笑みを浮かべ先頭に立つのは、ヒーロー、アルカイザーである。
444アルカイザー(CV:井上和彦) ◆M4GMrXHN0Y :2005/05/30(月) 04:26:34 ID:???
【アルカイザー(サガフロ)
所持品:ボーイーナイフ
第一行動方針:カエルの仲間を探す
最終行動方針:ゲームを潰しかみを倒す】
【カエル(クロトリ)
所持品:ベヒーモス(残弾7、予備があるかは不明)
第一行動方針:クロノとロボを探す
第二行動方針:アルカイザーを手助けする】
【ロイド(テイルズ)
所持品:ウッドブレード(二本) エッグベアの肉 ガラスの破片
基本行動方針:コレットを探す】
【アーチェ(テイルズ)
所持品:無し
行動方針:不明
備考:起きてから何を考えるかはわかりません、王者の剣装備時の記憶はあります】
【現在位置:C05(今度こそ街へ向かっています)】
445不幸の足音 ◆ZKXHbt7/As :2005/05/30(月) 08:07:27 ID:rxBRTtbu
「ギャフギャフッ!(あーあ、ザマぁ無ぇな!)」
「フギャッギャ!(フン。自業自得だ!)」

眼下に広がる深紅の景色に支配され立ち尽くすアシュトンを後目に、双頭の龍は死者を口汚く罵る。

−違う……僕じゃない……
僕は悪くない…………

顔面蒼白で呟くアシュトン。
呼吸は荒く目は虚ろで、全身は小刻みに震えていた。

−そうさ…話も聞こうとせず斬りかかってきたこの人が悪いんだ…自業自得さ。
それにどのみち死んで貰うしか無かったんだ、むしろありがたい事じゃないか……

先刻より遙かに鮮明に響く悪魔の囁きに耳を奪われる。

−僕はあの娘に完全に敵対視されてるんだ。
他の人を味方に付けられたりしたら、僕の身が危ない…すぐに手を打たないと!

もはや彼に悪魔にあらがう術は残されていなかった。

−な、何でこんな事になっちゃうんだよ…

無造作に転がる刀を拾い上げ、未だ鮮やかな血糊を振り払う。

「ギャギャ!(おい、マジか!)」
「フゲギャア!(め、眼がヤベぇ!)」

今度は龍たちを後目に、アシュトンは少女の消えた森へと歩き出す。


−−−はやく…あの娘を…止めないと……−−−

【アシュトン・アンカース@SO2】
現在地:F2(G2・動物園へ移動中)
所持品:無銘の刀
第一行動方針:ベルフラウを探す
基本行動方針:分からず屋共を皆殺し(不本意な展開に錯乱状態
      出会った相手が和解を持ち掛ければ沈静化)
446人の死を超える覇者 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 01:38:12 ID:???
「さあて・・・お二人さん、恋人?」
血まみれの剣を持ちながらピンク色の髪の少女、アーチェが上杉とマキにだずねる。
「ざ〜んねん、お兄さんとマキちゃんはそんな関係じゃありませ〜ん♪本当は俺様狙ってたんだけどね〜」
ペルソナ──ティールを発動させ、臨戦体勢を整えつつ答える上杉秀彦。軽い口調とは裏腹に、空気が痺れるほどの緊張感が感じられる。
「そっか・・・じゃあ二人同時に殺さなくてもOKOKだね〜♪」
剣を構え近寄ってくる。
『マジィな・・・向こうは殺す気満々?俺様大ピンチ?友人を守るために初殺人?・・・仕方ねえよなあ?』
先手必勝、手加減はしない。そう思った上杉秀彦は自分が今つかえる最大の技、パイナルストライクをブチかまそうと構える。
が、後ろの女性──園村マキにそれは止められた。
「あ・・・ッ上杉秀彦君、待って!?」
彼女もペルソナを出そうとしていた真っ最中だったが、それを引っ込める。
「ま、マキちゃん、どしたの?」
「あの子、様子が少しおかしいの・・・」
そういってじわじわとこちらに近寄ってくるアーチェの方へ指を刺すマキ。
「いやぁ・・・そりゃあ俺様も分かってるよ、差し詰めこんな場所に来て錯乱状態、ってぇところじゃねえ?」
この状況で一番ありえると思った事を口にする。しかし、マキはその答えに首を振る。
「違うの!?分かったの!!あの様子ね?精神高揚系薬物によって判断力を失った状態に良く似てるの、彼女、これはきっと本心じゃないのよ!?」
「じ、じゃあどうすりゃあ良いんだよ?このままじゃ俺様達あの少年と一緒にあの世に3名様ご案内だぜ?」
「分かってる!分かってるけど・・・」
その様子を見て上杉秀彦は思った。
マキちゃんは優しいなあと。こんな時に敵の精神分析、そして敵の心配・・・
けど、それじゃあ生き残れないんだろうなあ、最低限の戦いは絶対避けて通れないんだろうなあ。
だから、俺が守ってやるしかねえよなあ〜?分かってるよ!見返りがないって事はさ!あ〜あ!アイツが羨ましいなあ〜!!
くっそぉ〜!俺ってそんな役回りだぜ!
447人の死を超える覇者 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 01:38:55 ID:???

そんな事を心に秘めつつ、マキの前に立つ。
「う、上杉秀彦君!?」
「マキちゃんは優しいねぇ?だから俺様、汚れ役買っちゃる!!ペルソナァ!!」
そしてジワジワ近寄る少女にペルソナを向ける──
「おっけぇ!カッコいいお兄さんから殺してあげるぅ〜♪」
剣を振り上げるアーチェ──
「や、やめてーーーーーー!!」
望まぬ戦いをしていると分かっている少女、それを殺そうとする上杉秀彦、その二人を止めるために、彼女は叫んだ、奇跡を、この場を止めれるヒーローを呼ぶために。





448人の死を超える覇者 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 01:39:34 ID:???



「あ〜戦え〜〜〜!!ア・ル・カ・イ・ザー!!」
「あ〜・・・貴様、俺が何故あの場所を離れようと言い出したのか、分かってるはずだよな・・・」
大きな声とは言わないが、結構な声で歌いだすアルカイザーをしかりつけるカエル。
「ん?大きな音で敵に気づかれたかもしれないからだろ?だから声は抑えてるって!!」
カエルの肩をバンバン叩くアルカイザー。その様子を見て頭を抱えるカエル。
『俺は・・・大きな間違いを犯したのではなかろうか?何故こんな熱血阿呆と共に行動してるのだ?』
そんな事を考えているカエル、そこにアルカイザーは付け足す。
「それにさ、こんな所で黙って歩いていたらどうしても気が沈んじまうぜ?それに、後ろめたい奴はこういう明るい雰囲気が苦手なもんだ!さあ、一緒に歌おうぜ?カエル!」
そう言って親指を立てるアルカイザー。
確かにそうかも知れない・・・
こういう状況で一番危険なのは精神への極端な負担、そういう意味では声を抑えての歌というのは悪くないのかもしれないな。
そう思い肩の力を抜くカエル。
「フム・・・一理あるな、そうだな、私も歌うとするか。ただし!もう少し声のトーンを下げてだ!手本を見せてやる!ゴホ!ゴホ!ゲロゲーロ」
2、3回咳払いをする。そして声のトーンを抑えつつ歌いだす。
「あ〜カエル〜♪カエルは強い〜♪勝ったら・・・」
意外に熱唱しだすカエル。そこに飛び込む絹を裂くような女性の助けを呼ぶ声。
「むっ!何者かの助けを呼ぶ声が!!カエル!行こう!!!!」
全部言い終わる前に既に走り出すアルカイザー。
「・・・あげるよ〜15ポイント〜・・・♪」
カエルの歌がむなしく森に響く・・・
449人の死を超える覇者 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 01:40:20 ID:???

「グッ・・・!!・・・アッ!!」
パイナルストライクを撃とうとした上杉秀彦の前に飛び出すマキ。
上杉秀彦は寸前でパイナルストライクを放つのを止めた、が、アーチェの一撃がマキの背中を襲う。
「ま、マキちゃん!?!?!」
距離的に力加減がおかしかったのか、あまり深くは無いが、血が大量に出ているのは分かる。
「ありゃ〜?お姉さん、そんなに慌てなくてもいいのにぃ〜?」
再び剣を振り上げるアーチェ。
「わかったよおねえさん?先に殺してあげる〜!!」
そしてマキに振り落とそうとする、それをかばうために今度は上杉秀彦が前に出る。

俺様死亡?俺様こんな所で死亡?ああ・・・畜生!!アイツ何やってんだよ?こういう役目は恋人の役目だろ?
こんなんなら俺様アイツやらマークやらに遠慮せずにマキちゃんに告白した方が良かった?高校の時?
おいおい、これ走馬灯?俺様かっこわりぃ・・・

上杉秀彦は死を覚悟した。振り落とされるその瞬間を目をつぶって待っていた。






が、しかし、その剣が上杉秀彦に振り落とされる事は無かった。
450人の死を超える覇者 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 01:40:51 ID:???
「まてぇい!!」
突然上空からの声によりアーチェの振り上げは中断された。
「な、何!?何処!?」
声の主を探すアーチェ。
つぶっていた目を開ける上杉秀彦、目の前の木の上に男が居た、逆行でよく見えなかったが確かに一人の男が立っていた。
「人は人の死を受け止め、成長して行く・・・その受け止めた数だけ人は成長し、人を生へと導くほど強くなる・・・人それを、覇者と呼ぶ・・・」
突然始まる高説。
「な、何者!?名を名乗りなさい!!」
「お前に名乗る名前は無い!!」
そう言って木の上に立っていた男──アルカイザーはアーチェの目の前に飛び降りてくる。
「チェアーーーーー!!喰らえ!!アルカイザークィックフレアブラスタアァァァァッパァァァァンチ!!」
アルカイザークイックフレアブラスターパンチ、それは只のパンチである!
「キャァァァアァッ!!」
突然のパンチによって吹き飛ぶアーチェ。
その様子を呆然と見ている上杉秀彦と園村マキ。
そしてハッと気づいた様に背中の怪我で苦しいはずなのにマキが叫ぶ。
「だ・・・駄目・・・!!殺しちゃ駄目!!あの子は何かに操られているだけだよ!!!」
それに対しちょっと間を空けた後、笑顔(?)で答えるアルカイザー
「大丈夫、何とかしてみるさ!」
そういって親指を立てるアルカイザー。
「ホント・・・?よかっ・・・た・・・」
フッ、と気を失うマキ。
「あ、おい!マキちゃん!?マキちゃん!!?」
451人の死を超える覇者 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 01:41:24 ID:???

「安心しろ、気を失っただけだ、傷も血の割に見た目より浅い。」
いつのまにか秀彦の横に巨大な蛙──カエルがマキの傷を見ていた。
「な、なななななななななななななーーーーーーーーーーーー!!?!?!?!?!」
隣にいるその巨大カエルに驚きを隠せない秀彦
「慌てるな、怪我の治療には多少の事ならできる。まあ応急処置にしかならんが・・・ゲロゲーロ」
そういってカエルはマキの傷口をベロベロ舐めだした。
「て、てててててめえ突然何やってんだお前俺様の高校時代の甘酸っぱい青春の彼女の柔肌があwせdrftgyふじこ!!!」
その行為に錯乱する秀彦。
「安心しろ、一時的に怪我の治療をしただけだ、まあ安静にしておけば何とかなるだろう。それよりも・・・」
カエルはアルカイザーの方を見る。
「アルカイザー!!その女を操っているのは多分剣だ!!剣をどうにかするんだ!!」
アルカイザーにアドバイスを送る。
「おお!サンキュウ!カエル!!」
「な、何で分かるんだ?えっと・・・カエル・・・さん?」
秀彦の疑問にカエルは少し自慢げな顔をする。
「昔から必要以上に切れる名刀は人を狂わすと言うからな。」
その自信満々な答えに物凄く不安になる秀彦であった。
452人の死を超える覇者 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 01:41:48 ID:???

「いったた・・・よくもやったわねえ!!」
アルカイザー(略)パンチによって吹きとんだはずのアーチェ、普通の状態なら確実に気を失っているはずなのだが、王者の剣によるものか、もう既に臨戦体勢に入っていた。
そしてアルカイザー目掛けて駆け寄ってくる。
「ウリャァァァァァァァァァァァッ!!!」
『あの剣をどうにかすれば・・・しかしどうすれば・・・そうか!?』
「死になさーーーーい!!!!」
振り落とされる王者の剣!!
「アルカイザー!!ホワイトカッタァァァァァッキャァァァァッァァッチ!!!」
それを自分の目の前、寸前で受け止めるアルカイザー。
「んなぁ!?」
驚愕の表情を見せるアーチェ
「テェイ!!」
その剣を横にそらした後剣を持っている手に手刀を入れる。
「あ・・・ほわぁ・・・!?」
剣が地面に落ちた瞬間、空気を失った風船の様にその場に倒れこむアーチェ、勝負は上手くいった────



──────
453人の死を超える覇者 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 01:42:31 ID:???

──────
「さて・・・と、これで良し!だな!」
アーチェ、いや、王者の剣の被害者、ロイドの遺体を地面に埋葬するカエルと秀彦、そしてアルカイザー。
彼を埋葬した土の上に、彼の持っていた木の剣、そして王者の剣をクロスさせるように突き刺しておく。もう一本のウッドブレードはカエルが使うことにした。
「彼の名前は・・・分からぬか?」
カエルがペルソナ使い二人に尋ねる。
「すまねえ、俺様達は『コレットを頼む・・・』としか聞いて無いぜ・・・なあ、マキちゃん?」
「うん・・・」
表情を暗くする二人。
「そうか・・・ではそこの・・・」
木の幹で膝を抱えてうつむいている先ほどアルカイザーと戦っていた、剣に操られていた少女、アーチェに問い掛ける。
「アーチェ・・・」
「そうか、じゃあアーチェ、
「分からない・・・」
「分からないじゃない!!お前は彼の名前は知らぬのかと聞いている!?」
「お、おい、カエル・・・!?」
遠慮なくズバズバ聞くカエルにフォローを入れようとするアルカイザー。
「知らない・・・知らない!!知らない!私何も聞いてない!!いや!!もう嫌だよ!!嫌だよ・・・死にたいよ・・・」
自分の意志とは関係ないとは言え、人を殺してしまった罪悪感により、全てを拒絶し泣き出しててしまってるアーチェ。
「カエルさん・・・今の彼女は・・・」
今度はカウンセラーの卵であるマキが止めに入る。
しかし、彼女の抑止も聞かずカエルはアーチェに近寄る。
454人の死を超える覇者 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 01:43:32 ID:???

「おい!貴様!!甘ったれるなぁあ!!」
カエルはアーチェの首元を掴み、思いっきり平手打ちをかます。
「アウッ!!」
「貴様が嫌で全てを投げ出したいのは分かる!!俺もよく似たことが合ったたからな!!だが!!現実から逃避するな!!
本当に殺してしまった事を悔やむのであれば、彼の分まで生きろ!!そして彼が成し遂げたかった事を変わりにする位の気迫を見せろ!!
何もせずに死ぬ事で許されると思うな!!!!」
アーチェに、魂を込めた説教をするカエル。
「ウッ・・・ウワァァァァァァァァアァァァァン!!」
カエルの平手打ちが痛かったのか、それとも心の糧が外れたのか、アーチェはその場で声を出して泣いた。
その様子をカエルはジッと見つめつづける。
「おいカエル、大きな声を出すなって言わないのかよ?」
アルカイザーが空気を読めていないボケをかます。
そのボケにカエルは握りこぶしの無言の突っ込みをアルカイザーの頭に一発かましていた────




──

「──では、ここで一旦お別れだな。秀彦君、マキ君。」
泣き始めてからから小一時間後、やっと泣き止み落ち着いたアーチェから今まであった事を聞き出す事が出来た。
彼女も彼の名前は分からなかったらしい。結局墓の主の名前がわからなかった。
それから、カエルとアルカイザーは新たな仲間を求め、その場から出発すると言う事になった。秀彦はマキの怪我が落ち着くまでここで安静しているという行動に出た。
455人の死を超える覇者 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 01:44:11 ID:???
「カエルにアルカイザー!俺様おまえ等の幸運を祈ってるぜ?」
「おう!!ずっと一緒にいるのが仲間じゃないからな!又会おうな!!」
そう言って秀彦とアルカイザーは硬い握手をする。
「そしてアーチェ、お前はどうする?」
カエルはアーチェに尋ねる。来るか?それとも残るか?それとも離れるか?
それに対してアーチェは元気よく答える。
「・・・・私、カエルたちと一緒に行く!!そして・・・コレットって人に会いに行く!!そして・・・謝る!!」
それを見てカエルとアルカイザーは軽い微笑をする。
「よし!行くぞ!!」
そう言って今度は当ての無い仲間探しをするアルカイザーとカエル。

それを見えなくなるまで手を振りながら見送る秀彦とマキ。
「・・・私がカウンセリングするまでも無かったね?」
苦笑するマキ。
「いやいや、これからがあるさ!これから!!デヒャヒャ〜♪」
それを笑い飛ばそうとする秀彦。



そうなのだ、これからなのだ、今はまだ序盤に過ぎないのだ。
そういう声が、どこからか聞こえたような気がした。
456人の死を超える覇者 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 01:44:34 ID:???

【上杉秀彦@ペルソナ2】
 所持品: ドレメラ工具セット(SO3)
 第一行動方針:アイツ(ヒーロー)や知り合いに会う。
 基本行動方針:仲間を集めてゲームを何とかする】
【園村マキ@ペルソナ2】
 所持品:バトルハンマー(Sagaシリーズ)
 第一行動方針:怪我を治す。精神的に参っている人たちを救ってあげる。
 基本行動方針:仲間を集めてゲームをどうにかする】
【現在位置:C5中心部】



【アルカイザー(サガフロ)
 所持品:ボーイーナイフ(サガフロ)
 第一行動方針:カエルの仲間を探す
 最終行動方針:ゲームを潰し、かみを倒す】
【カエル(クロトリ)
 所持品:ベヒーモス(残弾7)ウッドブレード(ロイドからルート)
 第一行動方針:クロノとロボを探す
 最終行動方針:ゲームを潰し、かみを倒す】
【アーチェ@テイルズオブファンタジア
 所持品:無し
 第一行動方針:コレットと言う人に会う】
【現在位置:C5中心から移動】

補足
ウッドブレードの残り1本、王者の剣、エッグベアの肉等はロイドの墓に放置。
457人の死を超える覇者 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 02:14:17 ID:???
修正・・・

序盤のマキの台詞が上杉秀彦君とフルネームで呼んでますが、秀彦君に修正してください・・・orz
458 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 02:17:32 ID:???
>>446
10行目
>>447
2行目

ですね
459 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 02:27:23 ID:???
>>453
13行目
×「そうか、じゃあアーチェ、
○「そうか、じゃあアーチェ、 お前は何か知らないか?」

です、モウダメポ
460 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 17:46:41 ID:???
又修正です・・・
>>453
×彼を埋葬した土の上に、彼の持っていた木の剣、そして王者の剣をクロスさせるように突き刺しておく。もう一本のウッドブレードはカエルが使うことにした。
○彼を埋葬した土の上に、彼の持っていたウッドブレードを1本刺す、王者の剣を刺そうと言う意見も出たが、あのような事が会った後だ、王者の剣は放置しておく。
もう一本のウッドブレードはカエルが使うことにした。
461 ◆4HHIsq9ihA :2005/05/31(火) 21:43:48 ID:???
>>446-460までは致命的な矛盾が発見されたので破棄させてもらいます。
462魚をとろう! ◆gel7gxy79o :2005/05/31(火) 22:11:37 ID:???
 人気のない海岸線。
 何故か水を失った魚だけがぴちぴちと跳ねている。
 既に元気のない魚も、まだまだ元気な魚も様々に跳ねていた。
 元気かどうか見極めるのは簡単だった。
 跳ね具合が全てを表している。
「もう一匹追加だぜ!」
 ――――人気のない海岸に、声が響いた。
 下半身イカ男のスービエが海から顔を出して、海岸へと魚を放りなげた。
「7匹目ェェッ!」
 スービエの調子の良さそうな声と共に新しい魚が、また一匹仲間に加わる。
 声の通り、7匹の魚がぴちぴち跳ねている。
 スービえの声はどこか挑発をしているような声だ。
 ちなみに、仲間であるロックブーケと別れて数十分が経過していた。
 スービエが別れた地点から少し離れた場所へと移動している。
 元いた場所には魚が少ないからであった。
 それと、もう一つあるが――――。
「そろそろ戻ってみるか」
 ロックブーケがいつ戻ってもいいように、とスービエは言う。
 戻ってくることを疑いはしていなかった。
463魚をとろう! ◆gel7gxy79o :2005/05/31(火) 22:12:25 ID:???
「…………」
 男が海岸線から、じっと海を見つめていた。
 前提として宣言するが決して男に自殺の意志はない。
 背中に片翼を持つ男、カラスはじっと海を見つめている。
 いまだに海には何の変化も、ない。
 いまだに海には何の異変も、ない。
 ―――――悲しいくらいに、ない。
「……場所が悪いんだよな」
 カラスは誰に言うでもなく言い訳をする。
 海には釣り竿が生えており、その釣り竿を辿るとカラスに辿り着いた。
 たった一言に要約すれば、カラスは釣りをしていた。
 違和感からカラスは周りを見渡す。
「そうか、いないんだったな……」
 普段なら自分自身に精霊を宿しているはずだった。
 そして片翼も、本来なら対となる機械のツバサを持っているはずだった。
 はずだった――――没収さえ、されなければ。
「7匹目ェェッ!」
 スービエの挑発をしているような声が響いてきた。
 事実、挑発なのだろう。そのスービエが帰ってきた。
「人間! 俺は7匹だ、お前は!?」
「…………0だ」
 悔しそうにカラスは言葉を吐き捨てる。
「所詮人間ごとき、俺の敵じゃないぜ!」
 少し時間を遡り、前の話になる。
 スービエとカラスは張り合っていた。
 だがお互いの釣果はなく、スービエは場所を変えた。
 そして今にいたるのだ。
464魚をとろう! ◆gel7gxy79o :2005/05/31(火) 22:13:13 ID:???
 勝ち誇るスービエ。
 悔しそうなカラスを横目に悠々と魚を並べる。
 また新たな魚を捕ろうと潜ったとき、異変は起きた。
 スービエの掴んだ魚を、カラスの釣り竿が捉えたのだ。
 お互いに一歩も譲らない。
 リールを必死に巻くカラスだが、やがて疲れてきたのかリールを巻く力が緩んだ。
 その隙を逃さないスービエではない。
「……まずい」
 スービエによって、針が外されようとしていた。
 こうなってはカラスに分が悪い。
 一気に、カラスは釣り竿を引き上げる。
 ボギッ、と嫌な音がした。
「……結局一匹も連れず、か。じゃあな」
 そういってカラスは海岸を離れ、陸の中央へと足を向ける。
 折れた釣り竿はその場に投げ捨て、スービエへ手を振る。
「じゃあな! 人間! だがお前は気にいった! 名は?」
 スービエの別れの挨拶。
 それにカラスはこう、答えた。
「止めておくよ。名乗るとお互い気まずいだろ?」

 例えば、放送で呼ばれたとき。

 例えば、相手の知り合いがゲームに乗っていたとき。


 例えば、――――殺し合うとき。
465魚をとろう! ◆gel7gxy79o :2005/05/31(火) 22:13:39 ID:???
 カラスはゲームに乗らず、仲間を集めて脱出する。
 そんな仮面を被り、カラスは人と接していく。
 だが、生き残る為ならなんでもしよう。
 カラスはそう決心していた。
 例えば世界を滅ぼす邪神を合体しようが、魔物の総大将となろうとも――――。
「選別だ!」
 そんなカラスに、スービエは魚を一匹投げ渡した。

【No31.スービエ(ロマンシングサガ)
 所持品:魚7匹
 現在地:G03
 目的:ノエルとロックブーケが戻ってきた時の為に魚を取っている】

【No02.カラス(バテンカイトス)
 所持品:魚一匹
 現在地:G03
 目的:何がなんでも生き残る】
466魚をとろう! ◆gel7gxy79o :2005/05/31(火) 22:31:26 ID:???
> 例えば世界を滅ぼす邪神を合体しようが、魔物の総大将となろうとも――――。
>「選別だ!」
 例えば世界を滅ぼす邪神と合体しようが、魔物の総大将となろうとも――――。
「餞別だ!」

>「……結局一匹も連れず、か。じゃあな」
「……結局一匹も釣れず、か。じゃあな」

と修正させてください……
467因縁の一方通行 ◆Z.120GXs7E :2005/05/31(火) 22:43:37 ID:NLp778Gu
バルバトスは、少しイラついていた、
なぜなら、自分は殺し合いがしたいのに、
いままで出会った者には逃げられたり、殺せなかったりしたからだ。
しかし、それよりも気になる問題が彼にはあった、
それは、この島に集められた者で
自分の喉の渇きを癒せる者がいるのかどうかである、
というのも、彼がいままで出会った者(三人しかいないが)の中には
少なくとも一対一で自分とやりあえる実力の者はいなかった
最初の場所で見た者の中には見た目は強そうな者が何人かいたが、
見かけ倒しかもしれないし、見かけによらず強い者がいるかもしれない
事実、彼の経験の中で、そんな者は数人見たことがある、
そして、そう思っていた時、前を歩いていた彼の仲間であるサレがこういった
「バルバトスさん、金髪の男が前の方を歩いていますよ」と、
「貴様は影で隠れていろ、ブルアアァァァァァァ」
バルバトスはそう叫ぶと、走ってその男を斬りつけに行った。
468 ◆Z.120GXs7E :2005/05/31(火) 22:45:51 ID:???
スタンはマグニスを気絶させた後、いくら敵だろうと、
さすがにこんな所で寝ていたら、危険だろうと思い
少し見えにくい場所へ隠し、
マグニスの支給品であるアップルグミを3個、
自分の支給品袋のなかへ入れると彼は歩きはじめた、

しばらく歩くと、物陰から凄い殺気が感じられ
スタンがフライパンをかまえた、その時!!!!!
「ブルアアァァァァァァ」という咆吼と共に
大柄な男が現れ、その男が戦斧をこちらに叩きつけてきた
スタンはフライパンではこの攻撃は耐えられないと感じ
横に飛び、間一髪でよける事に成功した、
大柄な男――バルバトスはスタンを見ると少し驚いた顔でこう言った
「貴様・・・・スタン・エルロンか?ふふふ、まさか、貴様がここにいるとはなぁ、
 貴様とてあんな決着はのぞんでいなかっただろう?
 だから、さっさと剣を抜け、決着をつけるぞ!!!」
それに対しスタンはこう答えた、
「お前、何わけのわかんないこと言ってるんだ?
 何だ、決着って?だいたい、見ず知らずのお前が何で俺の名前を知ってるんだ?」
「何!?まさかお前、自分を殺した相手を忘れてるんじゃなかろうな?」
「俺を殺した!?何いってんだ、俺はここで生きてるじゃないか!?」
「ふふふ、分かったぞ、そういう事か・・・、
貴様は俺が殺した時代のスタン・エルロンではなく、
全盛期のスタン・エルロンというわけか、ということは、
俺が殺したスタン・エルロンよりもこのスタン・エルロンは
強いスタン・エルロンという事になる、
だったら、なおさらだ!!さぁ、剣を抜け!!!」
「俺が全盛期だかなんだか知らないけど
剣を抜くのは無理だ、俺の武器はこのフライパンだけだ」
そういうと、スタンは自慢げに自分のフライパンを見せた。
469因縁の一方通行 ◆Z.120GXs7E :2005/05/31(火) 22:46:36 ID:???
そして、バルバトスはこう答えた。
「ふふふ、普段の俺ならそれで戦えというかも知れんが、
 俺は今、貴様がいる事を知って気分がいいし、強い貴様と戦いたい
だから、今の貴様は俺には不要だ、さっさと消えるがいい。」
「くっ・・・・」
今の自分の武器では、バルバトスに敵わないことがあきらかだった、
スタンは彼の前から消えるしかなかった、
そして、(早くディムロスを手に入れなければ・・・・
俺が止めないと、あいつはたくさんの人を殺し続けるだろう・・・)
そう決心したスタンは前へ前へと進み始めた・・・・。
470因縁の一方通行 ◆Z.120GXs7E :2005/05/31(火) 22:47:03 ID:???
【スタン・エルロン@テイルズオブディステニー
 現在地: D03
 所持品:フライパン
 第一行動方針:リオンのそっくりさん(ジューダス)にあってみる
 第二行動方針:ディムロスをさがしてみる
 第三行動方針:バルバトスを倒す】

【バルバトス・ゲーティア@ テイルズオブディステニー2
 現在地:D03 
 所持品:エピックヒーロー(ミンサガ)
 基本行動方針:かみ含む全ての者の皆殺し
第一行動方針:スタン・エルロンとの再戦】

【サレ@テイルズオブリバース
 現在地: D03 
 所持品: ひげ付き鼻メガネ
 第一行動方針:まともな武器の獲得
 第二行動方針:バルバトスにばれずに参加者の殺害
 基本行動方針:ゲームの観戦】
471背負った宿業の重さ ◆xo.4KHvfnU :2005/05/31(火) 23:02:59 ID:???
「お前は信じるか。あの神とやらの全能を。」
切り株に腰掛けた黒衣の剣士が背後に語りかける。
森の一軒家、納屋の裏手に大きな木のテーブルがある。
かつて家の住人はここで、野外パーティーを楽しんだのだろう。
だが、現在は誰もいない。

「俺は認めん。おそらくは、奴の言う事は正しいのだろう。それだけの底の知れぬ力を感じる。」
背後からの返事はない。だが、剣士は続ける。
誰ひとり聞いていなくても構わないのかも知れない。
独白によって決意を固める。
あるいは何処かで聴いているかも知れない「奴」に挑戦状を叩き付ける。

「だが、それでも!」
剣士の気迫に森が震える。慌てて飛び立つ鳥の羽音が聞こえた。
「時と場所を隔てた地から何人を集められようが!死の呪いをもって我々を脅かそうが!」
静まり返った森を睨む。
「大義無き力に屈する訳にはいかん。」
剣も鎧も奪われてしまったことは何の障害にもならない。
どのような不利な状況下であっても、己を黒き剣として振るい、悪しき企みを打ち破るだけだ。
それが、贖罪への唯一の道だと知っているのだから。
472背負った宿業の重さ ◆xo.4KHvfnU :2005/05/31(火) 23:03:32 ID:???
「何か言ったか、ルヴァイド。」
いつの間に現れたのだろうか、少年が白磁のティーカップとポットを運んできていた。
彼の名はハヤト。
同じ出身である「リィンバウム」の、しかも過去の世界から喚ばれてきたらしい。
話しかけたのはルヴァイドの方だ。最も近くにいたから。
彼はさっきまで無人の民家を調べていたはずだが。
「いや、驚いたよ。茶器も葉っぱもそのまま残ってるんだもんな。せっかくだから淹れてみたよ。」
「すまない。頂こう……うまいな。」
「リプレの見真似だよ。リィンバウムに来てからすぐは、手伝えることもあんまり無かったから…。」
驚いたことに、彼はこうして異世界に「喚ばれる」のはこれで2度目なのだと言う。
成り行きで世界を救うことになったと、笑いながら話していた。
確かに彼には、子供らしさが抜けない外見からは想像できない深さを感じる。
だが…それがもし本当なのだとしたら・・・…彼の心の強さは何処から来るものなのだろうか。

「俺の罪の話は既にしたな、ハヤト。」
「ああ。」
聖女を捕らえる為に、村をひとつ焼き払った。無辜の民に対しその剣を振るった。
本意では無かった。が、それを言い訳にするつもりはない。できる筈もない。
背負った罪を他人に話す自分に少なからず驚き、また話す事で決意を新たにした。
ふと、誰かの事を思い出しかける。
ハヤトの持つ空気は、知っている誰かに似ているのかも知れない。
473背負った宿業の重さ ◆xo.4KHvfnU :2005/05/31(火) 23:04:21 ID:???
「俺の命は、もう俺の物では無いのだ。こんなくだらないことで落す訳にはいかない。」
「……。」
ハヤトは、黙って聞いている。
「俺は、奴を倒す。希望の輝きを守る黒き剣として。」
休息はここまで。ルヴァイドは立ち上がり、民家に背を向けた。
「……なあ、ルヴァイド。」
「……俺、ずっと考えてたんだ。どうすればみんなの為になるのか。」
ハヤトが何かつぶやいている。
「神を倒したってダメだ。もう、人が死んでるんだから。ここの住民だって。」
「……。」
「ところで、体は何ともないのか?」
「一体何を言っているんだ、ハヤト?」
いぶかしんで振り向こうとしたとき。
ぐらっ、と視界が傾くのがわかった。

自分のとっている姿勢がわからない。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、な、何が、おきた」
疲れている、どころじゃない。死にそうだ。肩で息をする。
ゴッ!!
後頭部に衝撃を受ける。

「ごめんな、ルヴァイド。あんたがいい人で良かった。」
視界が急にぶれる。温かくて致命的な何かが、首筋を這って流れて行く。

「俺も剣を使うから、わかるんだ。まともに戦ったら勝てなかった。」
あたりが暗くなる。もう、何も見えない。声だけが聞こえる。

「ハ、ハヤ ト … お ま え  は」
「俺は…みんなを救う為に、みんなを殺そうと思う。」

ルヴァイドは、何故か最期にハヤトの行く末を案じた。
彼は、誰よりもむしろ自分に似ていたのかも知れない。
474背負った宿業の重さ ◆xo.4KHvfnU :2005/05/31(火) 23:05:02 ID:???
ゴッ!!
ルヴァイドに再度の打撃を加えると、彼は動かなくなった。
簡単に埋めて墓の代わりとし、一息つく。
世界を背負ったときよりも、目の前の命を背負った方がこころなしか重い気がする。
「今、一番近いのは誰だろう…」
ハヤトはディテクターの電源を入れた。


【ハヤト@サモンナイト
 所持品:デスポーション×2 ディテクター(ルート) スコップ(民家から拾う)
 基本行動方針:優勝し、ゲームを「なかったこと」にする
 第一行動方針:支給品取得&隙のある人物を殺す】
【現在位置:D05 民家の南東】

【ルヴァイド@サモンナイト 死亡】
【現在位置:D05 民家の南東】

デスポーション@黒い瞳のノア
無色無味無臭の液体が入った小瓶。飲むと瀕死になる。
1瓶分確実に飲まないと効果がない。無生物や不死者には無効。
※瀕死の効果は書き手さん次第ですが、特に行動ペナルティは設けないつもり。
 回復の仕方も同様だけど即座に毒の治癒をすれば効果を免れる事ができます。
ディテクター@ワイルドアームズ
使用者と同じエリアにある「かみ」からの支給品の位置を探知する事ができる。
隠された通路など、人為的なカモフラージュも看破できる。 使い続けるとエネルギーが切れる。
※使うためには起動して画面を注視する必要がある(=戦闘中は難しい?)。
 形状・大きさは懐中時計程度、使い方は簡単で誰でも使える。
スコップ@現実
両手剣。穴を掘る事もできる。
475 ◆JSFalsRCdA :2005/06/01(水) 20:53:32 ID:???
風が吹いている。
そんな当たり前のことが、心を落ち着かせてくれる。
こんな異常な状況下においても、旅の神クロンの加護を感じることが出来るから。
この風があれば、全ての事態は上手くいくだろう。
それは憶測や虚言ではなく、自分の経験が裏付ける一つの事実。
風来人になってから、これまで幾度となく死ぬような目にあってきた。
だが、常にクロンの風はこの身に向けて吹いていた。

大丈夫だ。
今回だって、きっとなんとかなる。いや、してみせる。
鍛えぬいたカタナはない、口うるさい相棒もいない。
だがそれでも、風だけはいつも自分と共に在る。


鬱蒼とした森の中を、可能な限りに気配を消して進む。
視界の半分を緑に覆われつつも、念入りに周囲の様子を探りながら。

自分の後方には、先ほど出会ったばかりの青年。
おそらく年は自分よりも若いだろう、だがその身には、歴戦の風来人を思わせるような気迫を背負っていた。
この青年に出会うことが出来たのは、まさしく旅の神クロンの計らいによるものであろう。

…それにしても、この青年は多くを語らない。
出会って暫くした頃に、『仲間を探したい』という意思を告げてきた。それ以来、一言も口を開いていない。
かといって、嫌悪感を剥き出しにしているわけでもない。むしろ自分に対して強い興味を抱いているようだ。
その様子で、だいたい悟った。この青年も、自分と同じなのだ。
476 ◆JSFalsRCdA :2005/06/01(水) 20:54:02 ID:???
…それにしても、この青年は多くを語らない。
出会って暫くした頃に、『仲間を探したい』という意思を告げてきた。それ以来、一言も口を開いていない。
かといって、嫌悪感を剥き出しにしているわけでもない。むしろ自分に対して強い興味を抱いているようだ。
その様子で、だいたい悟った。この青年も、自分と同じなのだ。

きっと彼の周りにも、語らずとも全てを理解してくれる旅仲間が、いつも一緒にいることであろう。
そんなことを考えると、自然と笑みがこぼれた。
ふと青年の方を見やる。彼もまた、笑みを浮かべながらこちらを覗き込んでいるところだった。
なんとなく可笑しくなり、そのままの状態で二人、声を出さずに笑いあう。

ああ、こんな旅仲間もいいな。
そういえば、名前をまだ聞いてなかったけど。
こっちもまだ名乗ってないな、お互い様だ。
まあ、そんなことは、今はまだいい。
全てが終わってからでも、遅くない。
477 ◆JSFalsRCdA :2005/06/01(水) 20:54:44 ID:???
きっと彼の周りにも、語らずとも全てを理解してくれる旅仲間が、いつも一緒にいることであろう。
そんなことを考えると、自然と笑みがこぼれた。
ふと青年の方を見やる。彼もまた、笑みを浮かべながらこちらを覗き込んでいるところだった。
なんとなく可笑しくなり、そのままの状態で二人、声を出さずに笑いあう。

ああ、こんな旅仲間もいいな。
そういえば、名前をまだ聞いてなかったけど。
こっちもまだ名乗ってないな、お互い様だ。
まあ、そんなことは、今はまだいい。
全てが終わってからでも、遅くない。
478 ◆JSFalsRCdA :2005/06/01(水) 20:55:16 ID:???
それから数十分近く、森の中を歩いた。

耳に入るのは木々のざわめき、自らの呼吸音、そして何やら呟く声…。
自分がそれに気づいて足を止めるのと、後方で青年が息を呑む気配を感じたのがほぼ同時だった。

聞こえた、声が。
間違いなく、この周辺に、何者かが、いる。
脳に、自分の聴覚に伝わる情報を最優先で受けとるよう命令する。

声は、どうやら数歩先にある藪の向こう側から聞こえてくるようだ。
だが多少の距離があり、声の内容までは聞き取ることができない。
『自分が行く』と青年に目で合図をし、そっと藪に近づき様子を探ってみる。

「くそ、…………召喚できな…………!」

はっきりとまでは行かないが、断片は聞き取ることができた。
ショウカン? 一体なんのことだろうか。
よく分からないが、何やら激昂しているようだ。
とりあえず離れたほうが無難だろうか。
状況からそう判断し、青年のいる方へ戻ろうとした、その時。

「誰だッ!?」

背中越しに、今度こそはっきりと声が聞こえてきた。
こちらの存在に気づいたのだろうか。出来る限り、気配は消していたはずなのだが。
…いや違う。この声は、こちらに向けられたものではない。
すぐさま悟り、もう一度藪の向こうを確認する。
そこには、それぞれ剣とナイフを持った二人の人間と、
何やら怪しげな一匹のモンスターらしきものがいた。

モンスターの方はともかくとして、二人の男は、かなりの実力者だろう。
片方の男が所持する剣は、かなりの業物であるらしいことが伺える。
何故か、それを所持する男の顔は、何やら禍々しい模様の仮面で覆われているのだが。
その怪しげな男が、モンスターに向けて問いかけた。

「聞きたい事がある。髪の青い、大柄な男を見なかったか」
479 ◆JSFalsRCdA :2005/06/01(水) 20:57:09 ID:???
【シレン@風来のシレン
 所持品:うっぷん晴らしの壷(割ると大爆発を起こす)
 基本行動方針:ゲームからの脱出
 第一行動方針:様子見

【クロノ@クロノトリガー
 所持品:???(シレンは知らない)
 基本行動方針:ゲームからの脱出
 第一行動方針:様子見
 第二行動方針:仲間と出会う】

【ワルサー@ドカポン
 所持品:サモナイト石(紫)
 基本行動方針:神様を殺す
 第一行動方針:目の前にいる男達を何とかする
 第二行動方針:印の解除。邪魔する者、利用できない者は殺す】

【クラトス・アウリオン@テイルズオブシンフォニア
 所持品:果物ナイフ
 基本行動方針:ジューダスに協力
 第一行動方針:バルバトスについて、ワルサーに質問
 第二行動方針:ロイド、コレット、しいな、のいずれかと合流】

【ジューダス@テイルズオブディステニー2
 所持品:フランヴェルジュ(片手剣)
 基本行動方針:バルバトス・ゲーティアの抹殺
 第一行動方針:バルバトスについて、ワルサーに質問
 第二行動方針:仲間集め】

【現在地:E04西部の森】

途中失敗した、ごめんなさい。
>>475>>477-479です。
480twisted fate ◆SRS//Njsn6 :2005/06/01(水) 22:18:59 ID:???
「……ん、何か聞こえないか?」 
 動物園内小部屋、ホークの目覚めを待つ三人。
 未だホークは眠ったままである。
 扉の前に立ち、警戒をしていたシェゾが何かに気づき口開いた。
「……言われてみれば確かに……」
「足音のようなのがかすかに聞こえますね

――このゲームに乗ったものか?――

 三人の瞳が無言のコンタクトを取る。
 足音が段々と近づいてくる。
 それに伴い三人の表情も険しいものになり、口も閉じられる。

 シェゾが無言の内に扉の右にずれ、構えを取る。
 それに引き続きバブがホークを守るようにして立ち、リースが窓際についた。
 近づく足音の主を確かめんとリースが窓から覗く……

 そして

「はぁはぁ……きゃっ!!??」

 彼らの警戒も他所に素直に扉を開け、前に現われたのは可愛らしい少女だった。
481twisted fate ◆SRS//Njsn6 :2005/06/01(水) 22:20:23 ID:???
「襲われて逃げてきた……か」
 見知らぬ四人を前にして少し怯えながらも少女、ベルフラウは事の顛末を話している。
 アシュトンの時と違い、四人でいたのが幸いし、彼女も相手がゲームに乗った集団ではないのだと理解する事が出来た。
 ただ一つ事実と違うのは、彼女にはアシュトンの言葉が届いていなかったという事だ。
 彼女の語りは
 龍を従えた男が自分に近づき、助けに入ってきてくれた人の攻撃を跳ね返して彼を殺した。
 という内容であった。

 一通り事の顛末を話し終え
「そりゃ災難だったな」
 少女の来訪で慌しくなったのにつられ、目が覚めたホークがベルフラウの頭を撫でる。
「そ、そんなに子供扱いしないでくださいます!?」
 漸く落ち付いた少女は、その行為にぷんぷんと腹を立てる。
 四人と出会えた事で大分心の方も冷静さを取り戻せたようだ。
「しかし、そうだとしたらまずいかもしれないな……」
 顎に手を当て、シェゾが怪訝な表情をし始める。
「逃げられたんだし、良かったんじゃないのか?」
「……もしお前がゲームに乗った奴だとする。
 目の前で襲ったやつが逃げてしまったらどうする?」
「そりゃ、追いかけるに決まってるだろうな。
 そいつから他の参加者に顔がばれたら、殺し屋ってのがみんなにばれていって……そうか!」
「そういうことだ」
 言い終えるとシェゾは椅子から腰を上げる。
「どうします?」
 続いてリースが四人に尋ねる。
「移動するにしても少し様子を見るべきか、それとも追っ手が来ないうちに移動するべきか……」
482twisted fate ◆SRS//Njsn6 :2005/06/01(水) 22:21:21 ID:???
「よし、俺がちょっくら動物園内を巡回してきてやる。
 なに怪我はもう大丈夫だし、このくらいは役に立たないとな」
 ホークはぽんと胸に手を叩き、意気満々に出かけようとする。
「あ、待って下さい」
 そう言うとベルフラウが小屋を出ようとするホークに近寄り一本のナイフを渡した。
「……使ってくださいますか?」
「ありがとよ、なにこの俺に任せておけって!」
「私からもこれをお返しします。
 何かあったらこれを使ってください。
 音が私たちの元にまで響くと思いますから」
 リースから手渡されたのは彼の本来の支給品である銃、ブラックイーグル。
「もう自害するなよ」
「するか!!」
 シェゾの皮肉にホークが口を返す。
「大丈夫ですか?」
 心配そうな声をバブがあげる。
「さっきも言ったが、やばそうだったらここまで逃げてくる。
 ま、見回りだからな、それで大丈夫だったらとっとと移動しちまおう。
 それまで嬢ちゃんの面倒は頼んだぜ」
 ひらひらと手を振りながらホークは部屋から出て行った。


「ここかな……」
 ベルフラウが辿り着いてから遅れること10分程。
 瞳に狂気を宿した男、アシュトンは動物園の前に辿り着いていた。
「ここなら隠れそうな場所もあるし、きっといるよね」
 手に無銘の剣を握り締め、ゆっくりと施設の中へ入っていった。
483twisted fate ◆SRS//Njsn6 :2005/06/01(水) 22:23:02 ID:???
「特に異常なしと。
 それじゃ戻るとするか」
 ぐるりと動物園内を一周したホークが人影が見当たらないのを確認し、小部屋へ戻ろうとした時だった。
「あの、すみません」
「!?」
 突如、後ろからかけられた声にホークは驚く。
(気配を感じなかった? こいつ相当修行積んでるな……)
 男はゆっくりと此方に近づきながら、ホークにベルフラウの行方を尋ねる。
 気取られまいとしながらもホークの心の中では警戒音が鳴り響いていた。
「この辺で少女を見なかったでしょうか?」
 冷静に、普通に話している目の前の男はとても優しそうな人物に見える。
 ベルフラウから聞いていた肩に従えた二匹の龍がホークを見据える。
 だが、彼の声は常に冷静で、優しく、まるで人殺し等するかのようには思えなかった。
(人違いか? いや、こんな特徴的なやつだ、そんなわけない)
「すみません、このくらいの綺麗なブロンドの髪をした少女なんですけど……」
「あ、ああ……会ったぜ」
「そうですか……」
 途端にしょんぼりとした目の前の男。
 本当にこんな男が……
「なぁお前、きい……!?」

 ドン!!

 事の真偽を問いただそうとして二言目を出そうとしたその時だった。
 ほんの一瞬、気を許したせい。
 猛烈なダッシュで詰め寄ったアシュトンの持つ剣がホークの胸を突き飛ばす。
「すみません、その様子だともうバレているんですよね……」
「お、お前……くそ!!」
 壁にぶつかり倒れたホークは決死の覚悟で銃を彼に向けて放つ。
 使い慣れぬ状況で当たるかは解らない。
 けど、それでもこの音なら彼らが気づいてくれるはずだ。
 弾丸を放つとホークはその場に倒れ伏せた。
484twisted fate ◆SRS//Njsn6 :2005/06/01(水) 22:24:12 ID:???
 動物園内部に銃声が鳴り響く。
「まさか!?」
 音にリースが反応し、声を上げる。
「自害だったらいいんだがな!!」
 皮肉を言いながらもシェゾの顔に緊張が走る。
「行きましょう!!」
 扉から先立ってリース、シェゾが飛び出す。
「ベルフラウさんは、僕から離れないで下さいね」
 そしてバブがベルフラウを守るようにし、続けて彼らの後を追う。


「ここにいるのは間違いないか……」
 少しづつ少しづつアシュトンの心に狂気の色が走り始める。
「もう一人も二人も一緒だよね……」

「「「「ホーク」さん!!!」」」

 向こう側の道から声が響くと、アシュトンはそちらに視線を向ける。
「あ、……見つけた」
 真っ先にアシュトンの瞳に映ったのは、金色のまだ幼さを残した少女。
「よかった。やっぱりここにいたんだ」
「あの人!!」
 アシュトンを見つけたベルフラウも真っ先に彼を指刺す。
「貸して下さい!!」
 リースがシェゾから剣を取るといち早くアシュトンの元に切り込んでいく。
 獲物は違うが、前衛は自分がやるべきだと判断したからだ。
485twisted fate ◆SRS//Njsn6 :2005/06/01(水) 22:25:39 ID:???
 ガキンとした剣戟が鳴り響く。

「!?」
 リースから放たれた一撃をアシュトンが受け止める。
 彼が好む短剣とは少し違うが、それでもアシュトンの腕は衰えていない。
「リースさん!!」
 幾度となく剣戟が響き渡る。
 打ち合いが膠着したリースとアシュトン。
 その間にバブの魔法が状況を打破すべくと割ってはいる。
「パワード!!」
 それに続けてシェゾもリースを補佐するべく呪文を唱える。
「リバイア!!」

「!! これなら!?」
「うっ!?」
 キィンとした甲高い音が鳴った。
 二人から受けた攻撃と防御の補助魔法により女性のリースがアシュトンの力を上回り、彼の剣を弾いたのだ。
「貰いました!!」

「グギャッギャ!!(こりゃちょっとまずいぞ!!)」
「ブゲギャッギャゲ(流石に死なれちゃ困る!!)」

 今正にリースがアシュトンの懐に切り込もうとした時、赤い龍ギョロの口が開く。
 その奥にオレンジ色の光を燈しながら。
486twisted fate ◆SRS//Njsn6 :2005/06/01(水) 22:26:44 ID:???
「まずい!? 下がれ、リース!!」
 シェゾの声で踏みとどまったリース。
 だがこのままでは黒焦げになってしまう。
 それに入れ替えるように前に飛び出すシェゾ。

「ギャッギャアアアアアアアアア!!!!」
 ギョロの口から人一人なら軽く焼き尽くすほどの業火が放たれる。
「アイスストーム!!」
 それに対するは踏み込んだシェゾが放った氷の魔法。
 炎と氷の二つがぶつかり合う。
「くっ!?」
 氷の魔法で何とか炎を相殺するシェゾ。
 その隙にリースと共に距離を取る。
 しかし……
「フゥゥゥ!!!!!」
 続けて青色の龍……ウルルンが今度は口開く。
「なっ!?」
「リースさん、シェゾさん!!」
 ここからでは攻撃魔法は間に合わない!!
 けど、少しでもダメージが軽減されれば!!
 そう思ったバブが二人に防御魔法をかけるべく詠唱を始める。
 同じくシェゾも再び相殺すべく魔法を唱え始める。
「くそっ!? フレイム――」
「ギャアアアアアアアアアア!!!!!」
「――ストーム!!」
 ギリギリ間一髪のところで炎の魔法を放つ事に成功したシェゾ。
 だが、一足先に放たれた氷のブレスは彼らの目元で相殺を起こす事となった。
487twisted fate ◆SRS//Njsn6 :2005/06/01(水) 22:28:04 ID:???
 二度にわたる炎と氷のぶつかり合いでシェゾとリースの周りに水蒸気が、霧が立ち込める。
 爆発のおかげで目の視界を奪われる二人。
「シェゾさん、リースさん!!」
 霧に包まれ、二人の姿がバブとベルフラウからは見えない。
「ダメだ。攻撃魔法じゃ、お二人まで巻き込んでしまう!!」
 このまま見てるだけなのか? それとも霧の中へ駆け込むべきか?
 バブが決断に迫られた時だった。
「俺に貸してくれ!!」
「え!?」

 ギョロとウルルンのおかげで剣を握りなおしたアシュトン。
 二人が爆発で視界を奪われた今が彼のチャンス。
 相手と違って此方は一人。
 彼は人影さえきりつければ良いだけ。
 目の前の影にアシュトンが剣を振り下ろす。

「そうはさせないんだよ!!!!!!!!!」
「なっ!? あなたは!?」
 突如、アシュトンの目の前に現われた男。
 いやホークが彼の剣を受け止める。
 殺したと思ったはずの男が今目の前で自分の剣を受け止めている。
 その出来事にアシュトンの思考が一瞬ぴたりと止まる。
「もらった!!」
 先ほどの油断を返すかのようにホークはアシュトンの腹を斬りつけた。
「ぐあっ!?」
 今度は逆に吹き飛ばされるアシュトン。
(に、逃げなくちゃ……このままじゃダメだ)
 まだ霧が相手の視界を封鎖している今しかなかった。
 腹の痛みと血を抑えながら、アシュトンはこの場から離れるべく逃走を開始した。
488twisted fate ◆SRS//Njsn6 :2005/06/01(水) 22:29:59 ID:???
 霧が晴れる。
 その頃にはもうその場は落ち着いていた。
「……なんで生きてるんだ?」
 目の前でぴんぴんとしているホークにシェゾが不機嫌そうな声で疑問を投げかける。
「日頃の行いってやつかな?」
「「「「……………………」」」」
 四人の視線がホークに突き刺さる。
「じょ、冗談だ!! 本当はこいつのおかげだ」
 そう言ってホークは胸元から一本の短刀を取り出す。
 その短刀はほんの少しだが刃が欠けていた。
「あ!!」
 短刀を見たベルフラウが声を上げる。
「ああ、こいつのおかげで刃が胸に届くのを防げたんだ。
 流石に胸に受けた衝撃が凄くてちょっと気絶したけどな」
 あっはっはっはと笑いながらホークは話した。
「殺しても死ななそうですね……」
 さらりとリースがきつい一言を口にする。
「悪運が強いやつだ……」
「でも嬢ちゃんのおかげで助かったぜ、ありがとな」
 なでなでとベルフラウの頭を撫でるホーク。
「いえ、私はそんな……ってまた子供扱いしないで下さいます!?」
「あっはっは、悪い悪い」
「しかし、やつの姿が見えないが大丈夫なのか?」
 ほのぼのとした空気を遮るようにシェゾが問題を切り出す。
「あれだけ思いっきり斬りつけたんだ。大分深手を負ったはずだぜ。
 その証拠に血も点々としてるしな。放っておいてもいいだろ」
「手負いの獣ほど怖いというものはありませんしね。
 しばらくは襲って来ないとも思いますし、僕も追跡は止めた方がいいと思います」
489twisted fate ◆SRS//Njsn6 :2005/06/01(水) 22:31:15 ID:???
「それじゃ、もう問題ないって事だな。
 うっし、目的地に移動しようぜ!!
 何任せとけ、嬢ちゃんの先生も俺達が見つけてやるぜ!!」
「「「お前が・あなたが仕切るな・らないで下さい」」」
 人騒がせなホークに三人の突っ込みが入るのだった。
 しかし彼等は忘れていた。
 バブの持っていた剣はエクスカリパーであるということを。
 彼らがこれを思い出すのはもう少し後の事となる。


「はぁはぁ……」
 動物園の西側、建物から必死に遠ざかるアシュトンがいた。
 どうやら斬られたといっても薄皮一枚で何ら問題はない。
 突き飛ばされた衝撃による痛みがそれを大げさに思わせたのだろう。
 だが……
「今のままじゃ彼らに勝てない。
 もっと、もっと力が欲しい……」
 如何に双龍を持つアシュトンでも数には勝てない。
 そのためには他の参加者から武器を、防具を、アイテムを、奪わなければ。
 そこで彼の思考は一つの結論に辿り着く。
「もうここまで来たら後戻りできないよね。
 あの人を殺しちゃったし、彼らを襲っちゃったし……。
 そうだ、なんなら優勝してドラゴン祓として貰ったついでにみんなも蘇生させればいいよね。
 うん、それならみんな許してくれるよね。あはは……あははははははは」
 狂った笑い声。
 それは彼のこれからの行動を意味していた。
「ギャッギャッギャ(やっぱ手助けしたのまずかったかな?)」
「フゲギャギャ(もうなるようにするしかないんじゃねえか?)」
490twisted fate ◆SRS//Njsn6 :2005/06/01(水) 22:32:35 ID:???
【アシュトン・アンカース@SO2(怪我は大したことない)
 現在地:F01(西へ移動中)
 所持品:無銘の刀
 第一行動方針:参加者を殺して支給品を奪う。
 基本行動方針:優勝してドラゴンを祓ってみんなを蘇らせる】

【シェゾ@魔導物語 (魔法の連続使用で少し疲労)
 所持品:ミスリルソード
 基本行動方針:かみをぶったおす】
【バブ@大貝獣物語
 所持品:エクスカリパー@投げると強いです
 基本行動方針:打倒主催】
【ホーク@ロマンシングサガ
 所持品: ブラックイーグル(残り3/6発、予備2ケース)
 基本行動方針:仲間に会ってゲームから脱出】
【リース@聖剣3
 現在地: F02 動物園
 所持品:機動装甲 ピクシーナイフ(刃が少し欠けている)
 第一行動方針:MAP北東へ移動
 基本行動方針:ゲームからの脱出】
【ベルフラウ(サモンナイト3)
 所持品:なし
 第一行動方針:アティを探す。
 基本行動方針:ゲームからの脱出】
【現在地:F02動物園(MAP北東へと移動開始)】
ミスリルソードとエクスカリパーはそれぞれに返却。
ピクシーナイフは武器のないリースへ受け渡しました。
491 ◆JSFalsRCdA :2005/06/01(水) 22:36:16 ID:???
>>478

>ショウカン? 一体なんのことだろうか。



>ショウカン? 一体何を召喚しようというのだろうか。

に修正します。
492目指せ! わらしべ長者? ◆gel7gxy79o :2005/06/01(水) 22:46:33 ID:???
 こんぼう。
 武器として最弱クラスであることが多い、いわゆるハズレ用品。
 ソフィアでなくとも、がっくりと来る。
「戦闘経験のない私には……ちょっと」
 しかもソフィアにはこんぼうで闘う格闘の技術もないし、運動は得意ではない。
 ……こんな時にフェイトがいれば、と考えてからソフィアは首を振る。
 フェイトに頼ってばかりでは、足を引っ張ってばかりではだめだ。
 自分にできることを探さないと……。
 ソフィアは色々と思考しながら歩いていると街が見えた。
 街に誰か……できればフェイトがいることを期待して足を踏み入れる。
 頼ってばかりではいけないと分かりつつ、しかしやっぱり期待してしまう。
「何にもできない女の子が、こんなことに巻き込まれちゃって……」
 下を向き弱音を零しながら、ソフィアは角を曲がる。
 ごちん、と頭をぶつけた。
「――――っと、わりぃ!」
 ソフィアが顔を上げると、そこにはスタンがすまなそうにソフィアを見つめていた。
 角でぶつかったソフィアも、慌てて頭を下げる。
「わ、私の不注意で……ごめんなさい」
 呟くように小さな声。
 その拍子に、ソフィアの視界に見慣れた物が映った。
 スタンの鞄から見えている『それ』はよく見覚えがある。
 戦闘ではないが、料理なんかで使う……フライパン。
(私にはこんぼうよりも……)
 そう思ったら、ソフィアは口にしていた。
493目指せ! わらしべ長者? ◆gel7gxy79o :2005/06/01(水) 22:47:14 ID:???
「その、フライパンと交換しませんか?」
 唐突だった。
 こんぼうを差し出したソフィアに、スタンは一瞬疑いの目を向ける。
 無害そうな少女だったが、スタンにはその交換の真意が理解できない。
 こんぼうとフライパン。どっちがマシかと言われればこんぼうだろう。
 損な取り引きを、相手から持ち出す真意をスタンには理解できない。
 罠かも知れないと思ったが、次のソフィアの一言で全てを理解した。
「私には……こんぼうは使えないですから」
 全ての人間が戦闘をできるわけではない。
 それを理解したスタンはふざけたゲームへの怒りが沸いてくる。
 理由もわかればスタンとて、断る理由はない。
 あいつ―バルバトス―との戦いもある。
 フライパンよりはこんぼうだと思い、スタンは答えた。
「ああ。お前さえよければ俺はいいぜ」
 交換を済まして、ソフィアとスタンは別れる。
 多少の情報交換はしたが、目的も行き先も違っていたからだ。
 これで武器は少しはマシになった――――とスタンは思っていた。
(そういえば「超」「回」「眠」の印はなんだったんでしょう?)
 ソフィアは交換した後で、思い出したように疑問が沸いてきた。
494目指せ! わらしべ長者? ◆gel7gxy79o :2005/06/01(水) 22:47:37 ID:???
【スタン・エルロン@テイルズオブディステニー
 現在地: D03
 所持品:こんぼう(「超」「回」「眠」の印)@風来のシレン
 第一行動方針:リオンのそっくりさん(ジューダス)にあってみる
 第二行動方針:ディムロスをさがしてみる
 第三行動方針:バルバトスを倒す】

【ソフィア@SO3
 現在地: D03
 所持品:フライパン
 第一行動方針:フェイトを探す
 第二行動方針:自分にできることを探す】
495目指せ! わらしべ長者? ◆gel7gxy79o :2005/06/01(水) 23:13:58 ID:???
* 印の補足。
超:武器を振る度にレベルが1下がる、武器が呪われる
回:与えたダメージの1/3(敵の最大HPを超えるダメージは切り捨て)HPを回復する
眠:攻撃した敵を眠らせることがある

それと修正。
【スタン・エルロン@テイルズオブディステニー
 現在地: D03
 所持品:こんぼう(「超」「回」「眠」の印)@風来のシレン  アップルグミ三個
 第一行動方針:リオンのそっくりさん(ジューダス)にあってみる
 第二行動方針:ディムロスをさがしてみる
 第三行動方針:バルバトスを倒す】
496喧嘩売りのけじめ ◆ZKXHbt7/As :2005/06/02(木) 01:18:17 ID:d2vPGm04
バルバトスなる男を止めるべく、ディムロスの捜索を急ぐスタン・エルロン。

地図を広げ、目的地を模索する。
「…とりあえず、街へ行ってみるか。」
情報を得る為、人の居そうな市街地を目指すことにした。


歩きだしてまもなく、視界に建物らしき姿が映った。
「おっ、あそこだな♪」
森の出口を目指し駆けだすスタン。相棒、ディムロスとの再会を信じて……
497喧嘩売りのけじめ ◆ZKXHbt7/As :2005/06/02(木) 01:19:02 ID:d2vPGm04
市街地の外れ。
他の『プレイヤー』を待ち伏せるべくフェイト・ラインゴットは宿屋に陣を敷き、辺りを窺っていた。

小一時間ほど待ったであろうその時、森の方から乾いた枝葉のざわめきが聞こえる。
見ると、金の長髪を引っ提げた青年が一目散にこちらへ駆けて来るではないか。

――まったく、待ちくたびれたよ。

こぼしつつ、フェイトは胸躍らせる。

――腕には自身があるけど、下手に飛び出して万が一やられてしまえば、二度とは無いチャンスが台無しだからね…慎重に愉しまないと。

そう。慎重にやらねばならなかった。
このゲームに二度目など在りはしないのだから……

――それにしても、不用心な奴だな…あんなに物音を立てて走るなんて。

標的は森を抜け、今度はゆっくりとした足取りで、広場へ向かうべく路地に入った。
フェイトはその出口の陰に息を潜める。

近付く足音…高鳴る鼓動……
身に余る剣を大きく振りかぶる。

――来い………!!

先走る金の前髪が覗く刹那、裁きの剣は唸りを上げた―――
498喧嘩売りのけじめ ◆ZKXHbt7/As :2005/06/02(木) 01:20:00 ID:d2vPGm04
――剣は空を切った。
鍛えられた反射神経により奇跡的に攻撃を回避したスタン。
「ちっ、外したか。」
「ななな、なんだ突然! 不意打ちなんて、卑怯だぞッ!」
激しく動転しながらも素早く体勢を整えるスタン。
そこへ抜け目無く追撃を加えに掛かるフェイト。
「くそぉ、どいつもこいつもヘンな奴にまんまと乗せられやがって……」
こんぼうを構え、戦闘体勢に入る……!
499喧嘩売りのけじめ ◆ZKXHbt7/As :2005/06/02(木) 01:21:47 ID:d2vPGm04
「でぇやあぁぁっ!」
威勢の良い掛け声とともにこんぼうで殴りかかるスタン。
「遅い!」
それを剣でいなし、返す手でなぎ払うフェイト。
「くっ、思ったより速いな。そんなデカい剣のくせにっ。」
「あんたこそ、筋が良いじゃないか。武器にこんなにハンディがあるんじゃ、勝負にならないかと思ったよ。」
「なんだとっ!」
そして付かず離れず、ふた振りの剣戟が続く――


互いに傷ひとつ付けぬ拮抗した闘いに、突如として異変が起こった。
「そこだ! 虎牙破斬っ!!」
相手のパターンを掴んだスタンは決定打を狙い、隙を見て相手の懐へ渾身の一撃を放った。

…ところが、相手に横跳びで軽々とかわされ、あろう事か側後方へとまわり込まれてしまった。
「なにっ!」
それもそのハズ、振り続けたこんぼうの呪いによりスタンは熟練した勘をすっかり奪われてしまっていたのだった!

「甘いんだよ! リフレクト・ストライフッ!!」
フェイトはスタンの脇腹に強烈な蹴りを浴びせた。
「ぐはっ」
豪快に突っ伏すスタン。激痛に身体が悲鳴をあげる。
続けて倒れた相手へと剣を叩きつける――

「僕の勝ちだっ!!」
「ぐぐ…くうっ……」
痺れる身体を無理矢理捻り、スタンはそれをこんぼうで間一髪受け止めた。
こんぼうは剣の刃を太さの七分目まで喰い込ませ、ギシギシと軋んでいる。
「運の良い奴だな……でも、いつまで堪えられるかな?」
「ち…畜生ぉ!」
平生秘めてきた嗜虐性を目覚めさせたフェイトは、嘲りながら両腕にさらに力を込める。

――くぅっ……ヤバいぞ…!

抵抗する力も無いスタン、万事休すかと思われた……
その時―――
500喧嘩売りのけじめ ◆ZKXHbt7/As :2005/06/02(木) 01:33:57 ID:d2vPGm04
「ブルアアアァアァァッ!!!!!」

突然、森の中から凄まじい奇声を発する大男が現れ、一直線にこちらへ猛進して来るではないか。
「な、なんだアイツは……まずい、一時休戦だ!」
男の殺気に圧倒され、撤退することにしたフェイトは、剣を引き抜き…
「…うっ、嘘だろ、おいっ!」
抜けない。
「に、逃がすか!」
更にこんぼうにしがみついたスタンは梃子でも動こうとしない。
「ブルアアアアァァァ!!!」
「く、くそぉおぉぉっ!!」
フェイトは仕方なく手を放し、半泣きになりながら逃げていった……


「バルバトス…。」
つい先程宣戦布告された相手に助けられ、言葉に詰まるスタン。
「貴様ァ、分かっているのか? スタン・エルロン!」
バルバトスが怒鳴りだす。
「分かってるよ。お前と戦えって言うんだろ? でもディムロスはまだ…」
「そんな事は見れば分かるわァ!! 貴様を殺すのは俺だという事が分かっているのかと言っているんだろうがァ!! この間抜けのクズが!!」
バルバトスは目を血走らせてさらに怒鳴り散らす。
「な、何だとぉ! あのあと、すぐに逆転する予定だったんだ! 余計なことすんなよ!!」
あまりの言いように怒ったスタンはバルバトスに近寄り、互いに顔をしかめてにらみ合いを始めた。

「やれやれ。市街地の方が騒がしいかと思えば…何度命拾いをするんだか、大した悪運だねぇ。ククク……」
紫髪の男―サレは物陰でひとり呟いていた。
501喧嘩売りのけじめ ◆ZKXHbt7/As :2005/06/02(木) 01:36:38 ID:d2vPGm04
【スタン・エルロン@テイルズオブデスティニー
現在地:D3宿屋前
所持品:こんぼう(風来のシレン)※「回」無効・折れそう
アップルグミ3個
ジャッジメントセプター(WA4)
第一行動方針:ディムロスを探す
第二行動方針:バルバトスを倒す
第三行動方針:ジューダスに会ってみる】

【フェイト・ラインゴッド@SO2
現在地:D3
所持品:なし
第一行動方針:武器を手に入れる
第二行動方針:スタンに報復
第三行動方針:ネルと戦う
基本行動方針:ゲームに勝つ】

【バルバトス・ゲーティア@テイルズオブデスティニー2
現在地:D3宿屋前
所持品:エピックヒーロー(ミンサガ)
第一行動方針:スタン・エルロンとの再戦
基本行動方針:かみ含む全ての者の皆殺し】

【サレ@テイルズオブリバース
現在地:D3宿屋前
所持品:ひげ付き鼻メガネ
第一行動方針:まともな武器の獲得
第二行動方針:バルバトスにバレずに参加者の殺害
基本行動方針:ゲームの観戦】
502喧嘩売りのけじめ ◆ZKXHbt7/As :2005/06/02(木) 02:20:10 ID:d2vPGm04
>499
>「遅い!」
それを剣でいなし、返す手でなぎ払うフェイト。
「くっ、思ったより速いな。そんなデカい剣のくせにっ。」
「あんたこそ、筋が良いじゃないか。武器にこんなにハンディがあるんじゃ、勝負にならないかと思ったよ。」

この部分を以下の様に修正します

「させるか!」
剣の幅を活かしそれを受け止め、反撃を繰り出すフェイト。
「くっ、リーチも威力も違い過ぎる…さすがにこんぼうじゃキツいな。」
「ハハハ、自分の非力を武器のせいにするつもりかい?」
503乗り越えていく道 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/02(木) 22:38:36 ID:???
ここは地図でいうC04中央部。
町の北部に用意された船着場である。
「何なら船があればと思ったが……見事に何もないな」
「脱出の手がかりはなしか」
大きい音を出してしまい、その場から離れたアルカイザーとカエルはここにきていた。
辺りをぐるりと見回すが、見事に期待はずれだった。
波の音だけが延々と響きつづける。
「どうするか? あっちにもう一回戻るか?」
「大きい音を出してしまったからな……。
 もしかしたら今頃誰かが来ているかもしれん」
ゲコォとした様子でカエルは蛙の顔で悩む。
「一度俺たちがやってきた入り口の方へ戻ってみるのはどうだ?
 入り口なら俺たちのいた東側から街へやってくるヤツを確実にチェックできる。
 一度それで様子を見てからアクションをかけるのも手だろう」
「迂闊に街を探索しつづけるよりいいってことか」
「そういうことだ。
 なんなら外側を回るようにして中の様子を伺いつつってのも手だ」
「よし、なら善は急げだ!
 こうしてる間にも街に向かってるやつがいるかもしれないしな」
「ああ……」
504乗り越えていく道 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/02(木) 22:39:23 ID:???
「さあて……お二人さん、恋人?」
血まみれの剣を持ちながらピンク色の髪の少女、アーチェが上杉とマキに尋ねる。
「ざ〜んねん、お兄さんとマキちゃんはそんな関係じゃありませ〜ん♪
 本当は俺様狙ってたんだけどね〜」
ペルソナ──ティールを発動させ、臨戦体勢を整えつつ答える上杉秀彦。
軽い口調とは裏腹に、空気が痺れるほどの緊張感が感じられる。
「そっか……じゃあ二人同時に殺さなくてもOKOKだね〜♪」
剣を構え近寄ってくる。
『マジィな……向こうは殺す気満々?
 俺様大ピンチ? 友人を守るために初殺人?
 ……仕方ねえよなあ?』
先手必勝、手加減はしない。そう思った上杉秀彦は自分が今つかえる最大の技、パイナルストライクをブチかまそうと構える。
が、後ろの女性──園村マキにそれは止められた。
「あ……ッ。
 上杉秀彦君、待って!?」
彼女もペルソナを出そうとしていた真っ最中だったが、それを引っ込める。
「ま、マキちゃん、どしたの?」
「あの子、様子が少しおかしいの……」
そういってじわじわとこちらに近寄ってくるアーチェの方へ指を刺すマキ。
「いやぁ……そりゃあ俺様も分かってるよ。
 差し詰めこんな場所に来て錯乱状態、ってぇところじゃねえ?」
この状況で一番ありえると思った事を口にする。しかし、マキはその答えに首を振る。
「違うの!! 分かったの!!
 あの様子ね? 精神高揚系薬物によって判断力を失った状態に良く似てるの。
 彼女、これはきっと本心じゃないのよ!?」
「じ、じゃあどうすりゃあ良いんだよ? 
 このままじゃ俺様達あの少年と一緒にあの世に3名様ご案内だぜ?」
「分かってる!分かってるけど……」
その様子を見て上杉秀彦は思った。
マキちゃんは優しいなあ、と。
こんな時に敵の精神分析、そして敵の心配……
けど、それじゃあ生き残れないんだろうなあ、最低限の戦いは絶対避けて通れないんだろうなあ。
だから、俺が守ってやるしかねえよなあ〜?
分かってるよ! 見返りがないって事はさ! あ〜あ!アイツが羨ましいなあ〜!!
くっそぉ〜!俺ってそんな役回りだぜ!
505乗り越えていく道 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/02(木) 22:40:23 ID:???
そんな事を心に秘めつつ、マキの前に立つ。
女を守れないような男にはなりたくなかった。
「う、上杉秀彦君!?」
「マキちゃんは優しいねぇ?
 だから俺様、汚れ役買っちゃる!! ペルソナァ!!」
そしてジワジワ近寄る少女にペルソナを向ける──
「おっけぇ!カッコいいお兄さんから殺してあげるぅ〜♪」
剣を振り上げるアーチェ──
「や、やめてーーーーーー!!」
望まぬ戦いをしていると分かっている少女。
それを殺そうとする上杉秀彦。
その二人を止めるために彼女は叫んだ。
奇跡を、この場を止めれるヒーローを呼ぶために。
506乗り越えていく道 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/02(木) 22:41:22 ID:???
「あ〜戦え〜〜〜!! ア・ル・カ・イ・ザー!!」
「あ〜……貴様、俺が何故ここへ移動しようと言ったのを分かってるはずだよな……」
大きな声とは言わないが、結構な声で歌いだすアルカイザーをしかりつけるカエル。
「ん? 人を見つけたら様子を見て声をかけるんだろ?」
カエルの肩をバンバン叩くアルカイザー。その様子を見て頭を抱えるカエル。
『俺は……大きな間違いを犯したのではなかろうか? 何故こんな熱血阿呆と共に行動してるのだ?』
そんな事を考えているカエル、そこにアルカイザーは付け足す。
「それにさ、こんな所で黙って歩いていたらどうしても気が沈んじまうぜ?
 それに、後ろめたい奴はこういう明るい雰囲気が苦手なもんだ!
 さあ、一緒に歌おうぜ?カエル!」
そう言って親指を立てるアルカイザー。
確かにそうかも知れない……
こういう状況で一番危険なのは精神への極端な負担、そういう意味では声を抑えての歌というのは悪くないのかもしれないな。
そう思い肩の力を抜くカエル。
「フム……一理あるな。
 そうだな、私も歌うとするか。
 ただし!もう少し声のトーンを下げてだ!
 手本を見せてやる! ゴホ! ゴホ! ゲロゲーロ」
2、3回咳払いをする。そして声のトーンを抑えつつ歌いだす。
「あ〜カエル〜♪ カエルは強い〜♪ 勝ったら……」
意外に熱唱しだすカエル。そこに飛び込む絹を裂くような女性の助けを呼ぶ声。
「むっ! 何者かの助けを呼ぶ声が!!
 カエル! ビンゴだ!! 行こう!!!!」
全部言い終わる前に既に走り出すアルカイザー。
「……あげるよ〜15ポイント〜♪
 ……おい、待て!!」
カエルの歌がむなしく森に響く……
507乗り越えていく道 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/02(木) 22:42:10 ID:???
「グッ……!! ……アッ!!」
パイナルストライクを撃とうとした上杉秀彦の前に飛び出すマキ。
上杉秀彦は寸前でパイナルストライクを放つのを止めた。
が、アーチェの一撃がマキの背中を襲う。
「ま、マキちゃん!?!?!」
距離的に力加減がおかしかったのか、あまり深くは無いが、血が大量に出ているのは分かる。
「ありゃ〜?お姉さん、そんなに慌てなくてもいいのにぃ〜?」
再び剣を振り上げるアーチェ。
「わかったよおねえさん?先に殺してあげる〜!!」
そしてマキに振り落とそうとする、それをかばうために今度は上杉秀彦が前に出る。

俺様死亡? 俺様こんな所で死亡? 
ああ……畜生!!アイツ何やってんだよ? 
こういう役目は恋人の役目だろ?
こんなんなら俺様アイツやらマークやらに遠慮せずにマキちゃんに告白した方が良かった?
高校の時?
おいおい、これ走馬灯? 俺様かっこわりぃ……

上杉秀彦は死を覚悟した。
刃が振り落とされるその瞬間を目をつぶって待っていた。
508乗り越えていく道 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/02(木) 22:42:56 ID:???
が、しかし、その剣が上杉秀彦に振り落とされる事は無かった。

「まてぇい!!」
突然上空からの声によりアーチェの振り上げは中断された。
「な、何? 何処、何処?」
声の主を探すアーチェ。
つぶっていた目を開ける上杉秀彦。
目の前の木の上に男が居た。
逆行でよく見えなかったが確かに一人の男が立っていた。
「人は人の死を受け止め、成長して行く……
 その受け止めた数だけ人は成長し、人を生へと導くほど強くなる……人それを、覇者と呼ぶ……」
突然始まる高説。
「んー、おじちゃん誰? 名前は何ていうの?」
「お前に名乗る名前は無い!!」
そう言って木の上に立っていた男──アルカイザーはアーチェの目の前に飛び降りてくる。
「チェアーーーーー!! 
 喰らえ!!
 アルカイザークィックフレアブラスタアァァァァッパァァァァンチ!!」

――アルカイザークイックフレアブラスターパンチ――

それは只のパンチである!
「キャァァァアァッ!!」
突然のパンチによって吹き飛ぶアーチェ。
その様子を呆然と見ている上杉秀彦と園村マキ。
そしてハッと気づいた様に背中の怪我で苦しいはずなのにマキが叫ぶ。
「だ……駄目!! 殺しちゃ駄目!! あの子は何かに操られているだけだよ!!!」
それに対しちょっと間を空けた後、笑顔(?)で答えるアルカイザー
「大丈夫、何とかしてみるさ!」
そういって親指を立てるアルカイザー。
だがカエルは知っていた。
彼の自信は何の根拠もないところから来るのを。
「ホント……?よかっ……た……」
フッ、と気を失うマキ。
「あ、おい!マキちゃん!?マキちゃん!!?」
509乗り越えていく道 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/02(木) 22:43:52 ID:???
「安心しろ、気を失っただけだ、傷も血の割に見た目より浅い。」
いつのまにか秀彦の横に巨大な蛙──カエルがマキの傷を見ていた。
「な、なななななななななななななーーーーーーーーーーーー!!?!?!?!?!」
隣にいるその巨大カエルに驚きを隠せない秀彦
「慌てるな、怪我の治療には多少の事ならできる。まあ応急処置にしかならんが……ゲロゲーロ」
そういってカエルはマキの傷口をベロベロ舐めだした。
「て、てててててめえ突然何やってんだお前俺様の高校時代の甘酸っぱい青春の彼女の柔肌があwせdrftgyふじこ!!!」
その行為に錯乱する秀彦。
「安心しろ、一時的に怪我の治療をしただけだ、まあ安静にしておけば何とかなるだろう。
 それよりも……」
カエルはアルカイザーの方を見る。
「アルカイザー!!その女を操っているのは多分剣だ!!
 剣をどうにかするんだ!!」
アルカイザーにアドバイスを送る。
「おお! サンキュウ! カエル!!」
「お前、やっぱりわかってなかったんだな」
次のカエルの言葉はアルカイザーに届いてはいなかった。
「な、何で分かるんだ? えっと……カエル……さん?」
秀彦の疑問にカエルは少し自慢げな顔をする。
「昔から必要以上に切れる名刀は人を狂わすと言うからな
 それにああいった手合いのには覚えがある」
その自信満々な答えに物凄く不安になる秀彦であった。
510乗り越えていく道 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/02(木) 22:44:52 ID:???
「いったた……よくもやったわねえ!!」
アルカイザー(略)パンチによって吹きとんだはずのアーチェ。
普通の状態なら確実に気を失っているはずなのだが、王者の剣によるものか、もう既に臨戦体勢に入っていた。
そしてアルカイザー目掛けて駆け寄ってくる。
「ウリャァァァァァァァァァァァッ!!!」
『あの剣をどうにかすれば……しかしどうすれば……そうか!?』
「死になさーーーーい!!!!」
振り落とされる王者の剣!!
「アルカイザー!! ホワイトカッタァァァァァッキャァァァァッァァッチ!!!」
それを自分の目の前、寸前で受け止めるアルカイザー。
「んなぁ!?」
驚愕の表情を見せるアーチェ
「テェイ!!」
その剣を横にそらした後剣を持っている手に手刀を入れる。
「あ……ほわぁ……!?」
剣が地面に落ちた瞬間、空気を失った風船の様にその場に倒れこむアーチェ。

――――勝負は上手くいった。



──────


──────
511乗り越えていく道 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/02(木) 22:45:41 ID:???
「さて……これで良し!だな!」
アーチェ、いや、王者の剣の被害者、ロイドの遺体を地面に埋葬するカエルと秀彦、そしてアルカイザー。
彼を埋葬した土の上に彼の持っていた木の剣を刺しておく。
もう一本のウッドブレードはカエルが使うことにした。
カエルの提案により王者の剣はウッドブレードとバトルハンマーで木の根元に掘った穴に転がして埋め、上から葉をかけておいた。
これならこの広い島でそうそう発見される事はないだろう。
尚、その前にアルカイザーが剣をロイドの墓に突き刺すために拾おうとしたのをカエルと秀彦が全力で止めたのも付け加えておこう。

「彼の名前は……分からないか?」
カエルがペルソナ使い二人に尋ねる。
「すまねえ、俺様達は『コレットを頼む……』としか聞いて無いぜ……
 なあ、マキちゃん?」
「うん……」
表情を暗くする二人。
「そうか……ではそこの……」
木の幹で膝を抱えてうつむいている先ほどアルカイザーと戦っていた、剣に操られていた少女、アーチェに問い掛ける。
「アーチェ……」
「そうか、じゃあアーチェ「分からない……」
「分からないじゃない!! お前は彼の名前は知らぬのかと聞いている!?」
「お、おい、カエル……!?」
遠慮なくズバズバ聞くカエルにフォローを入れようとするアルカイザー。
「知らない……知らない!! 知らない! 
 私何も聞いてない!! いや!! もう嫌だよ!! 嫌だよ……死にたいよ……」
自分の意志とは関係ないとは言え、人を殺してしまった罪悪感により、全てを拒絶し泣き出しててしまってるアーチェ。
「カエルさん……今の彼女は……」
今度はカウンセラーの卵であるマキが止めに入る。
自らにも似た思いがあるからだった。
しかし、彼女の抑止も聞かずカエルはアーチェに近寄る。
512乗り越えていく道 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/02(木) 22:46:27 ID:???
「おい!貴様!!甘ったれるなぁあ!!」
カエルはアーチェの首元を掴み、思いっきり平手打ちをかます。
「アウッ!!」
「貴様が嫌で全てを投げ出したいのは分かる!!
 俺もよく似たことが合ったたからな!!
 だが!! 現実から逃避するな!!
 本当に殺してしまった事を悔やむのであれば、彼の分まで生きろ!!
 そして彼が成し遂げたかった事を変わりにする位の気迫を見せろ!!
 何もせずに死ぬ事で許されると思うな!!!!」
アーチェに、魂を込めた説教をするカエル。
「ウッ……ウワァァァァァァァァアァァァァン!!」
カエルの平手打ちが痛かったのか、それとも心の糧が外れたのか、アーチェはその場で声を出して泣いた。
またその言葉はマキにも響いていた。
その様子をカエルはジッと見つめつづける。
「おいカエル、大きな声を出すなって言わないのかよ?」
アルカイザーが空気を読めていないボケをかます。
そのボケにカエルは握りこぶしの無言の突っ込みをアルカイザーの頭に一発かましていた────



──
513乗り越えていく道 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/02(木) 22:47:06 ID:???
「──では、ここで一旦お別れだな。秀彦君、マキ君。」
泣き始めてからから小一時間後。
やっと泣き止み落ち着いたアーチェから今まであった事を聞き出す事が出来た。
彼女も彼の名前は分からなかったらしい。
結局墓の主の名前がわからなかった。
それからカエルとアルカイザーは新たな仲間を求めてその場から出発すると言う事になった。
秀彦はマキの怪我が落ち着くまでここで安静しているという行動に出た。


「カエルにアルカイザー!俺様おまえ等の幸運を祈ってるぜ?」
「おう!! ずっと一緒にいるのが仲間じゃないからな! 又会おうな!!」
そう言って秀彦とアルカイザーは硬い握手をする。
「そしてアーチェ、お前はどうする?」
カエルはアーチェに尋ねる。来るか?それとも残るか?それとも離れるか?
それに対してアーチェは元気よく答える。
「……私、カエルたちと一緒に行く!!
 そして……コレットって人に会いに行く!!
 そして……謝る!!」
それを見てカエルとアルカイザーは軽い微笑をする。
「よし! 行くぞ!!」
そう言って今度は当ての無い仲間探しをするアルカイザーとカエル。

それを見えなくなるまで手を振りながら見送る秀彦とマキ。
「……私がカウンセリングするまでも無かったね?」
苦笑するマキ。
「いやいや、これからがあるさ!これから!!
 それにマキちゃんも楽になったんじゃないか?
 デヒャヒャ〜♪」
それを笑い飛ばそうとする秀彦。


そうなのだ、これからなのだ、今はまだ序盤に過ぎないのだ。
そういう声が、どこからか聞こえたような気がした。
514乗り越えていく道 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/02(木) 22:48:13 ID:???
【上杉秀彦@ペルソナ2】
 所持品: ドレメラ工具セット(SO3)
 第一行動方針:アイツ(ヒーロー)や知り合いに会う。
 基本行動方針:仲間を集めてゲームを何とかする】
【園村マキ@ペルソナ2】
 所持品:バトルハンマー(Sagaシリーズ)
 第一行動方針:怪我を治す。精神的に参っている人たちを救ってあげる。
 基本行動方針:仲間を集めてゲームをどうにかする】
【現在位置:C5中心部】


【アルカイザー(サガフロ)
 所持品:ボーイーナイフ(サガフロ)
 第一行動方針:カエルの仲間を探す
 最終行動方針:ゲームを潰し、かみを倒す】
【カエル(クロトリ)
 所持品:ベヒーモス(残弾7)ウッドブレード(ロイドからルート)
 第一行動方針:クロノとロボを探す
 最終行動方針:ゲームを潰し、かみを倒す】
【アーチェ@テイルズオブファンタジア
 所持品:無し
 第一行動方針:コレットと言う人に会う】
【現在位置:C5中心から移動】

補足
ウッドブレードの残り1本、エッグベアの肉等はロイドの墓に放置。

原作:人の死を超える覇者
原文:◆4HHIsq9ihA
補足・細部改訂:◆KE.tvXm4wQ
515知らないと言う幸せ ◆4HHIsq9ihA :2005/06/04(土) 00:50:09 ID:???
あのバーサーカーの戦闘から数時間ほどたっただろうか。、
太陽が東に傾きはじめた頃、ビュウとコレットは人探しを一旦休止してお昼ご飯の準備を始めていた。
と、言っても支給品として配られたあまり美味しいとはいえないパンと水を無骨な袋から取り出すだけなのだが。
「・・・これ、毒とか入ってない・・・よね?」
一食分のパンを取り出し、不安そうな顔でコレットがビュウに聞く。
「う〜ん、どうだろ・・・?パクッ!」
その不安げな顔を見て、一口食べてみるビュウ。
「・・・ウッ!?」
眉間にシワを寄せ口を抑える。
「ああっ!ビュウさん!ビュウさんしっかり!?あ〜!!ど、どうしよう!?み、水!ああっ!これも支給品だよ〜!?!?」
不安が的中したと思ってコレットはオタオタしだす。
「・・・ご、ゴメン・・・こ、こんな使い古されたジョークでここまでオロオロされるなんて思ってなかった・・・」
想像以上の騙されップリに罪悪感すら出てしまい、謝ってしまうビュウ。
「ほ、本当ですか・・・?こ、こんな時にそんな事言わないで下さいよ!怒りますよ?」
そう言って頬を膨らますコレット。
「け、けどほら、大丈夫って分かったろ?毒とかは入っていないよ?」
そう言ってもう一口食べるビュウ。
向こうは殺し合いをさせるのが目的だから、毒殺とかはまず無いだろうとも付け足そうと思ったが、ただでさえまずい昼飯が余計不味くなりそうだったから止めておいた────
516ゲーム好き名無しさん:2005/06/04(土) 00:51:25 ID:???

「────でね?ロイドったら酷かったんだよ?私を試すためにワザワザ冷たいコーヒーをね?」
コレットは昼飯を食している間、常にビュウに話し掛けていた。ビュウは微笑みなが黙ってそれを聞いていた。
ただ、そこに緩やかな時が流れていたのは確かだった。



「・・・愛されてるな、ロイドって子はコレットに」
昼飯も終盤といった所でボソリと呟く。
「へ?あ、そ、そんなんじゃなくって!そ、その・・・私は・・・・」
突然の一言の顔を真っ赤にさせるコレット。
「いいよいいよ隠さなくて、そうじゃ無いならこんな所で会いたい!!!・・・なんて思わないよね?・・・」
そう言って遠い目をするビュウ、初めて会った時を含めてこれで二回目だ。
「あ、あの・・・ビュウ・・・さん?あの・・・ビュウさんが探しているヨヨさんって・・・?」
そうなのだ、ビュウと出会って数時間はたつのにビュウは探し人、ヨヨの事をあまり語ってくれない。
姿や口調などは教えてくれるのだが、どういう関係か、と感じ取れる事は一言も喋ってくれなかったのだ。
「あ・・・あ〜・・・そうだなあ・・・コレットには言っておくか・・・」
パンを食べる手を止め、表情に影を落し、ビュウは語り始めた。
「恋人・・・だった人・・・だな・・・ハハッ・・・」
苦笑いをしながら頭をかく。
「恋人・・・だった?」
「そう、恋人だった・・・・けど・・・とある事情で離れ離れになってね・・・
  再び会った時には・・・彼女の心は俺から離れてた・・・」
「ビュウ・・・さん?」
「彼女の心を奪った男が変な奴だったら俺も奪い返してやる!!とか思えたんだろうけど、そいつが又凄い男でね?俺も諦めがついたよ・・・」
辛辣に話すビュウ、笑い話として話そうとしているのだが、辛さは隠し切れない。
「彼女の事を忘れようと思って、ドラゴンに乗って一人で旅に出たり、色々したけど・・・やっぱ吹っ切れてないんだろうな・・・」
かなりの時間がたっても、忘れられない思い出なのだろうか?口に出せば出すほど辛くなる。
517知らないと言う幸せ ◆4HHIsq9ihA :2005/06/04(土) 00:51:54 ID:???
「だから、だからせめてアイツが居ない間だけでも、彼女の事守ってあげようって思ってね?
  ハハッ、情けないだろ?俺一歩間違えたらストーカーだなぁ」
最後に自虐的に笑うビュウ。
「・・・ごめんなさい・・・」
つい謝ってしまうコレット。
「な、なんで謝るんだよ!!さ、さぁて!腹ごしらえ終了!!そろそろ人探し、再開と行きますか!!さあ!身支度身支度!!」
自分で作った気まずい空気をどうにかするため、動こうとするビュウ。
「え?あ、ち、ちょっと待ってください!私まだ全部食べてませんよ!?」
慌てて残りの昼飯を食べだすコレット。

再びそこに緩やかな時が流れた。

ただ、その穏やかな時は、二人が知らないから生まれるものである。
二人が事実を知った時、この穏やかな時は再び流れる事は可能なのだろうか。


【コレット@テイルズオブシンフォニア
 現在地: E02 北西
 所持品: エメラルドリング(スターオーシャン)
 第一行動方針:ロイドを探す】

【ビュウ@バハムートラグーン
 現在地: E02 北西
 所持品: ロングソード(サガ1)(バルバトスの戦いで刃が欠けてしまってます) そこら辺に落ちていた木の枝×2
 第一行動方針:ヨヨを探す】
518神降ろし ◆C3JvwEis6I :2005/06/04(土) 01:10:54 ID:???

「ムーンゲート…あたりつけて来てみたけど正解だったみたいね」
スーツを着た女性、レイ・レイホゥは
目の前のストーンサークルを調べながら満足げに呟く。
「龍脈とは違うみたいだけど」
本来ならばムーンゲートがあるべきその列石の中央には今は何も無い。
しかし、それでも何らかの力の場が存在しているのが感じられ、
この場所の特別性を示していた。

「とにかく…始めるか」
そういうとレイは石の円の中心に立ち、精神を集中させる。
自身に女神の力を宿す「神降ろし」の儀式。
わかる人ならば何かを感じ取ることができるだろうか、力がレイに集まっていく。
レイが選択したのは「女神アマテラス」、攻撃型の女神である。
自分の支給品は何らかの力は感じられるとはいえただの押し花だった。
とりあえずポケットに入れてあるがこれでは戦闘はできない。
最悪一人でも戦闘が可能なようにという彼女なりの判断であった。

それほどの時間をかけずに儀式を終え、傍らに置いておいた自分の袋を手に取る。
「これで一応の準備はできたわね。次はこの世界の謎解きかな」
そういえばキョウジの顔も集められた中に見た。どちらのキョウジかはわからないが。
合流できたら幸いだけどこの状況、常に最悪を想定しなければ。
「動物園、墓場、魔法屋、小さな街に北の大きな建物…か。どこへ向かうべきかしら」

【レイ・レイホゥ@デビルサマナー
 所持品:押し花@ヴァルキリープロファイル
 行動方針:なるべく戦闘を避けこの世界の謎を解く】
【現在地:E02 ムーンゲート】
519苦し紛れの…… ◆gel7gxy79o :2005/06/05(日) 03:05:26 ID:???
「聞きたい事がある。髪の青い、大柄な男を見なかったか」
 その森の中にはたった人影が二つに、モンスターが一歩しかなかった。
 しかし特別少ない訳でもなく、むしろ、状況を考えると多いほどだった。
 人影の一つはナイフを構えた青年のクラトス。
 その隣の人影は片手剣を握る仮面の男、ジューダスである。
 唯一、人でない影のワルサーは男を無視して作業に没頭していた。
 成果は、ない。
「おい、聞こえていないのか!?」
 少しだけ声を荒げ、再度ジューダスは問い掛ける。
 ワルサーは邪魔そうな目つきで、ジューダスを見つめながらブツブツと呟いた。
「何か言ったか?」
 上手く声を聞き取れずジューダスはワルサーに少し近寄る。
 もちろん、警戒を忘れない。
 ワルサーはジューダスの首についている神の印を視覚的に確認し――――笑った。
 少し大声で笑った後、ワルサーは叫んだ。
 それと同時にクラトスも叫ぶ。
「喰らいやがれ!」
「避けろ!!」
 ワルサーの放つ火炎魔法マグマグがジューダスへと放たれる。
 標的となるジューダスは右に飛び火炎を避け、改めて剣を構えた。
 ゲームに乗る人間だと分かった今、容赦はない。
「うるせぇな! そんな奴見たことないぜ!」
 それだけ聞けば十分だった。
 立ち去るという選択肢もあった。
 だが二人とも立ち去らない。
 危険な者を放置するという選択肢を選ぶ訳にはいかないのだ。
520苦し紛れの…… ◆gel7gxy79o :2005/06/05(日) 03:06:53 ID:???
 フランヴェルジュを握り締め、ジューダスはワルサーへと走り寄る。
 再度マグマグを唱える暇も避ける隙もない――――そう判断したワルサーは咄嗟に防御の構えを取った。
 だがフランヴェルジュは防御ごと、ワルサーを切り裂く。
 その背後、すぐ直前に。クラトスが追撃の一撃を決めんと接近していた。
 敵に武器はない、ナイフでも充分に武器になる。
 クラトスの判断は正確であった。ワルサーに武器は、ない。
「……!」
 剣の痛みを堪え、クラトスに気付いたときは既に目前へと迫っていた。
 避ける暇すらない。
 だが再度攻撃を喰らうのはまずい。
 その一心でワルサーは攻撃を受ける前に、クラトスへ攻撃を放った。
 魔法は放つ暇もない。攻撃もお粗末なもので、モノを投げただけだ。
 クラトスは『それ』を避ける為に、一歩下がる。
 『それ』は石。サモナイト石と呼ばれる召喚石だ。
 なんとか攻撃を凌ぐことに成功したワルサーに、クラトスはサモナイト石を投げ返した。
 この場にはワルサー以外にサモナイト石を理解しているものはいない。
 投げ返されたサモナイト石を咄嗟に両手でキャッチするワルサー。
 当然、隙だらけである。
 その隙にジューダスがワルサーに切りかかる。
 ワルサーはサモナイト石でフランヴェルジュを防ぎ、更にフランヴェルジュを奪うように掴んだ。
 ジューダスも手を離さない。
「よくもやりやがったな! このチクショー!」
 ならばワルサーはこの近距離で魔法を放とうと魔力を込めて――――サモナイト石が光を放った。
521苦し紛れの…… ◆gel7gxy79o :2005/06/05(日) 03:07:35 ID:???
 サモナイト石、何らかのアイテム、魔力を持つ者。
 その条件は成立し、サモナイト石により召喚された。
 星の刺繍をもつ帽子を被った霊……ポワソ。
 ワルサーも、ようやく召喚に成功したのかと、
 ――――誤解する。
「初めてみる奴だが…これで互角になったぜ!」
 だがその召喚は、誓約も不完全なもの。
 更に命名してないことにより、誓約の強制力は限りなく低かった……。

 その物陰で。
 たった今まで傍観していたシレンが、クロノの方へ視線を向けた。
 クロノもこちらを見ていて、視線が合う。
 どちらともなく頷き、藪を飛び出した。
 正しき者を助ける為に――――。
522苦し紛れの…… ◆gel7gxy79o :2005/06/05(日) 03:07:59 ID:???
【シレン@風来のシレン
 所持品:うっぷん晴らしの壷(割ると大爆発を起こす)
 基本行動方針:ゲームからの脱出
 第一行動方針:正しき者への援護。

【クロノ@クロノトリガー
 所持品:???(シレンは知らない)
 基本行動方針:ゲームからの脱出
 第一行動方針:正しき者への援護。
 第二行動方針:仲間と出会う】

【ワルサー@ドカポン
 所持品:サモナイト石(ポワソ)
 基本行動方針:神様を殺す
 第一行動方針:目の前にいる男達を何とかする
 第二行動方針:印の解除。邪魔する者、利用できない者は殺す】

【クラトス・アウリオン@テイルズオブシンフォニア
 所持品:果物ナイフ
 基本行動方針:ジューダスに協力
 第一行動方針:ワルサーを倒す
 第二行動方針:ロイド、コレット、しいな、のいずれかと合流】

【ジューダス@テイルズオブディステニー2
 所持品:フランヴェルジュ(片手剣)
 基本行動方針:バルバトス・ゲーティアの抹殺
 第一行動方針:ワルサーを倒す
 第二行動方針:仲間集め】

【現在地:E04西部の森】
523 ◆4HHIsq9ihA :2005/06/05(日) 23:06:17 ID:???
突然ですが修正です
>>515
×太陽が東に傾きはじめた頃、ビュウとコレットは人探しを一旦休止してお昼ご飯の準備を始めていた。
○太陽が西に傾きはじめた頃、ビュウとコレットは人探しを一旦休止してお昼ご飯の準備を始めていた。

西から昇ったお日様が、東〜にしず〜む〜♪
524Master pumpkin ◆C3JvwEis6I :2005/06/06(月) 21:22:50 ID:???

「あたしのカボちゃん♪待っててネ」

自分にとって大当たりのガラスのカボチャにとりあえず集めた新鮮な血。
これでパンプキンヘッドが作れるー!
という思惑は、見事に外れていた。

特賞級の大当たりに浮かれて気付くのが遅れたのだが、
いくらデネブとはいえ何の設備も用意も無い屋外でパンプキンヘッドを作ることなどできない。
しばらくの思案の末ふと地図を見たデネブの目に映る「魔法屋」の文字。
仮にも魔法屋ならいくらかの設備があるはずネ、
即座にそう判断したデネブはこれまた即座に移動を開始した。


島の南西部の海岸に沿って、歩みを進めるデネブ。
海からの潮風や午後の陽光は陰惨なゲームの最中とは思えないほどのどかで気持ちいいが、
そんなことはデネブには関係ない。
彼女の頭の中にあるのはカボチャ、カボチャ、カボちゃん。
こんな様子の彼女が気づいてくれたのは
今考えるならティオにとってほんとラッキー……うーん…?
あ、いや、きっとラッキーだったと言えるだろう。

現に先ほど、歩いてくる女性の怪しい雰囲気に警戒しながらも
とりあえず声をかけてみたディアスは完璧に無視されていた。
あまりにも怪しい様子だったのでディアスの側で深入りしなかったせいもあるのだが。
525Master pumpkin ◆C3JvwEis6I :2005/06/06(月) 21:23:27 ID:???
「あの…」
「つよいぞカボちゃん♪おおあばれ いまだ必殺かぼちゃうぉーず!」
「あの……」
「??……!?あらー?ごめんなさい、気が付かなかったわ」
「あ、いえ…」
「こんなところでナニやってるのかしら?もしかして待ち合わせとか?」
「いいえ、違います。あの、私は…何をしたらいいのでしょうか?」
真剣な表情で問いかけるティオに対して、軽快に即答するデネブ。
「あーら、あなた暇なの?そおねぇ、あなたカボチャは好きかしら?」
かなり意図と外れた答えに困惑しながらまじめに回答するティオ。
「カボチャ、ですか……。
 カボチャはビタミンAや食物繊維を豊富に含み、冬の栄養源として優秀な食べ物で…」
「ちがうちがう。そうじゃないのよ。カボチャ、嫌いじゃないわよネ」
ますます困惑。そもそも機械人形のティオに食べ物の好き嫌いなんて…
「ええと………………。はい、嫌いではないです」

光の速さで、次の瞬間にはティオの手をデネブがぎゅっと握っていた。
「そーよねー?カボチャ、いいわよネ?」
「は、はい…」
「ね、あなた。あたしと一緒にカボチャの研究しない?
 もう少しでパンプキンヘッドができるのよ!」
「カボチャの研究、ですか?」
「そうよ!!」
「ええと…はい、了解です、マスター」
「あらー、マスターなんて照れるワ。デネブでいいわよ」
「あ、でも、マスターはマスターですから…」
「そう?う〜ん、ま、いいわ。
 こんなところであたしのカボチャを理解してくれる人に会えるなんて今日はいい日かも。
 ところであなたの名前、なんていうのかしら?」
526Master pumpkin ◆C3JvwEis6I :2005/06/06(月) 21:24:00 ID:???

…こうしてカボチャ研究のマスターと助手のコンビが結成されたのだ。

「それじゃ、魔法屋へ向けてはりきっていくわよ、ティオ!」
「はい、マスター!」


【デネブ(タクティクスオウガ)
 所持品:ガラスのカボチャ、夜叉姫の血
 第一行動方針:H03の魔法屋へ向かう
 最終行動方針:パンプキンヘッドの作成 】
【ティオ(グランディアU)
 所持品:湧水の宝珠@サガフロンティア2
 第一行動方針:デネブと共にH03の魔法屋へ向かう
 基本行動方針:マスター(デネブ)に協力 】
【現在位置:H02南西の浜辺 】
527陰湿なる森の風 ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/06(月) 22:21:14 ID:???

日が西へと沈みかける頃、冷酷な男二人はまだ明るいうちに火を起こし、体を休ませていた。

「機嫌が良いですねぇ?バルバトスさん?」
「ふふふ・・・そうだな・・・あのスタンと、全盛期のスタンと戦えると思うとなぁ・・・クックック・・・」
「・・・僕がもし、そのスタンって奴を殺しちゃったら、君はどう言う顔をするかな・・・?ククッ・・」
「ん?何か言ったか?」
「いやぁ・・・何も言ってませんよ?」
彼──サレは余裕の口調とは裏腹にイライラしていた、目の前に居るバルバトスを利用して観戦し、ゲームをエンジョイするはずだった。
だがどうだ?彼と組んで誰かが絶望に身をよじる様なくるしみを味わったか?味わっていない。僕が見たい”それ”は一度も見ていない。
彼の強さは本物だ、だから利用価値はある。だからまだ一緒には居る。ただ、早く他人の絶望は見たい、目の前で!!
「・・・まあ、慌てなくても見れるんでしょうがね、ゲームはまだ始まったばかりだし・・・」
「・・・・ぁん?」
「独り言ですよ、バルバトスさん、さて、僕は少しお手洗いに行ってきますよ?」
サレはそう言って一人森の中へと入っていった。
528陰湿なる森の風 ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/06(月) 22:21:40 ID:???

「1日目ですからね・・・まあこんな物でしょうか・・・」
用を済ませた後、すぐにバルバトスの元へは帰らずに散歩をするサレ。
薄暗くなってきた森は暗く濁ったサレの心を祝福しているかのように揺らめいている。
その揺らめきの中に、ピンク色の何かがあるのをサレは見逃さなかった。
「・・・おやぁ?」
目を凝らしてよく見る。そこにはピンクの髪の少女が膝を抱えて座っていた。
その少女は、このゲームに居るのは場違いといわないばかりのか弱さをかもち出していた
「・・・・あっ・・!」
少女はサレの存在に気づいた様で、声をかけるか、逃げるか迷っているかのような態度を取り出した。
「お嬢さん、逃げちゃ駄目ですよ?少しお話しませんか?」
サレは猫なで声でその少女に優しく声をかける。敵対心は無いと感じたのだろうか、その少女はサレの元へと近寄ってきた。
そう、逃げちゃだめだ・・・せっかくの"楽しみ"だ・・・
529陰湿なる森の風 ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/06(月) 22:22:04 ID:???

「あ・・・あの・・・?」
「お嬢さんもこのゲームに巻き込まれたのか・・・かわいそうに・・・僕の名前はサレ、君は?」
「あ、モ、モモって言います・・・わ、私殺し合いなんて出来ないし・・・ど、どうしたら良いのか・・・」
泣きそうな顔をしながら喋るモモ。なるほど、彼女はゲームには乗らない、かといって行動はしない、保守的な思考の持ち主の様だ。
「そっか・・・どうしたら良いか分からない・・・かぁ・・・」
微笑みながら右手を上空にかざすサレ。
「あ、あの、さ、サレ・・・さ・・・キャッ!!」
次の瞬間、モモの体が激しく上空に浮く、サレの特殊能力、『風のフォルス』の力だ。
「じゃあ、僕のために尽くしてくれよ、僕を楽しませてくれよ!!僕に絶望を見せてくれよ!!!!!」
狂気に満ちあふれた笑顔をするサレ、モモを3m程まで浮かせたところで一旦止める。
「え・・・?あ・・・?」
何が起きたのかよく分かって居ないといった顔をするモモ。
「う〜ん・・・いい顔をしているねえ?僕はそう言う顔を見るのが大好きでねえ?」
上にあげている右手を軽く鳴らす。すると空中で止まっていたはずのモモの体が一瞬上空へ浮き、その後重力の力で落下してきた。
「え、い・・・いやぁぁぁぁぁぁっ!!」
ドスン、と鈍い音が聞こえた、それと同時にグシャッと言う肉の砕けた音も聞こえた。
530陰湿なる森の風 ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/06(月) 22:23:08 ID:???

「クククッ・・・良い顔でしたよ?落ち行く貴方の顔・・・さあて・・・貴方の支給品は・・・っと」
モモの血でグシャグシャになっている落下地点からモモの支給品袋を漁るサレ。
「・・・異国のコイン・・・ですか・・・まあここまで大量にあるのならばブラックジャックとして使えないことは無いですが・・・」
モモの支給品をみて呟くサレ。
「ガ・・・ハァ・・・!!」
物色している最中、血まみれになったモモが突然血を吐いた。
「・・・おやぁ?まだ生きはあるのですか・・・?まあ、そう言う風に力を加減したのですが・・・」

そう言いながら殆ど肉の塊となったモモのそばへと近寄る。
「良い顔でしたよ?モモちゃん?欲求不満が少し解消しました。」
体が動かないモモの顔に硬い靴底を当てる。
「じゃあ、さようなら、楽しかったよ?」


531陰湿なる森の風 ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/06(月) 22:23:48 ID:???








グシャッ







【バルバトス・ゲーティア@テイルズオブデスティニー2
現在地:E3宿屋前
所持品:エピックヒーロー(ミンサガ)
第一行動方針:スタン・エルロンとの再戦
基本行動方針:かみ含む全ての者の皆殺し】

【サレ@テイルズオブリバース
現在地:E3宿屋前
所持品:ひげ付き鼻メガネ 100円玉×100のブラックジャック(モモからルート)
第一行動方針:まともな武器の獲得
第二行動方針:バルバトスにバレずに参加者の殺害
基本行動方針:ゲームの観戦】


【MOMO@ゼノサーガ 死亡】
532ゲーム好き名無しさん:2005/06/06(月) 22:35:43 ID:???
>>531修正



【バルバトス・ゲーティア@テイルズオブデスティニー2
現在地:D04
所持品:エピックヒーロー(ミンサガ)
第一行動方針:スタン・エルロンとの再戦
基本行動方針:かみ含む全ての者の皆殺し】

【サレ@テイルズオブリバース
現在地:D04
所持品:ひげ付き鼻メガネ 100円玉×100のブラックジャック(モモからルート)
第一行動方針:まともな武器の獲得
第二行動方針:バルバトスにバレずに参加者の殺害
基本行動方針:ゲームの観戦】


に直してください・・・間違えまくりだ・・・

533陰湿なる森の風 ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/06(月) 22:36:17 ID:???
>>532は自分ですorz
534陰湿なる森の風 ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/06(月) 22:46:03 ID:???
>>530
修正
×「・・・おやぁ?まだ生きはあるのですか・・・?まあ、そう言う風に力を加減したのですが・・・」
○「・・・おやぁ?まだ息はあるのですか・・・?まあ、そう言う風に力を加減したのですが・・・」

後、現在位置に東部の森、というのも付け足してください。
535手品師との出会い ◆TJ9qoWuqvA :2005/06/08(水) 00:53:56 ID:???
「ぜー・・・ぜー・・・こ、ここまでくれば大丈夫だろう・・・」
「つ、疲れたよジャミル・・・」
ダオスの砲撃から逃れるため、全力疾走で逃げたしたジャミルとジャスティン。
二人とも息を切らし、茂みの中グタリとしていた。
「ぜはー・・・ゼハー・・た・・・たしかに・・・つ・・・つかれたぜぇ・・・休憩しようぜ、ジャスティン・・・」
「う、うん・・・そ、そうだね・・って・・・ちょっとまって?人が居る?」
茂みの奥を指を刺すジャスティン。
「どれどれ・・・?おおう!本当だ!!うわぁ!すっげえ悪そう!!ちょっと待ってくれよぉ?調べるから・・・」
その人影を確認し、解体神書を取り出す。
「あ〜・・・コイツじゃねえよなあ?・・・おっ!これだ!ええ〜っと・・・なになに?」


{城戸玲司 ランクA}
町の売れないセールスマンでもあり特殊能力、ペルソナ使いの一人。ペルソナについては目次でペルソナについて調べてね?
使用するペルソナは死神やら魔王やらとってもくら〜い感じの物ばかり!!闇属性に自信が無い人は近寄らない方がいいかも!?
得意武器は無し、と言うより素手での格闘が得意!!後、趣味は手品だってさ!

「・・・何か・・・とっても強そうだよ、ジャミル・・・」
「だ、だなあ・・・触らぬ神に何とやら・・・いこうぜ、ジャスティン」
無駄に関わらない方がいいだろう、そう思いその場から離れようとするジャスティンとジャミルであった、しかし・・・
536手品師との出会い ◆TJ9qoWuqvA :2005/06/08(水) 00:54:14 ID:???

「そこに居るのは分かってる!おとなしく出て来い!!」
逃げようとしたその矢先、茂みの奥にいた人物、城戸玲司が二人に声をかける。
「「やっべぇ〜・・・・!!!!!!!!」」
恐る恐る後ろを振り向く二人・・・そこには戦闘態勢を整えたと言わないばかりの城戸が立っていた。
「ゲームに乗ってる奴か・・・?それとも様子見しているって奴か・・・?どっちにしてもそのままじゃあ・・・死ぬぜ?」
脅すかのように二人に声をかける城戸。後ろにはモヤッとした何かが立っている、あれがペルソナかと二人は瞬時に理解した、それと同時に戦うのはまずいなあ〜とも理解した。
「い、いや、お、俺らは偶然通りすがっただけで・・・な、なあ!ジャスティン!」
「そ、そうそう!お、俺たちは別に悪い事しようとかそんなんじゃないんですよ!城戸さん!!」
逃げるのはまずいと思って素直に出てくる二人。あたふたしながら必死でしなくてもいい言い訳をする。
「・・・そこの赤い髪、何で俺の名前を知っている・・・?」
知らない人物から自分の名前を言われ、不信感を持つ城戸、射るような目つきで二人を睨みつける。
「ば、馬鹿!ジャスティンのアホ!事態悪化させてどうすんだ!!」
「そ、そんな事言ったって!!」
今度は漫才するかのようにケンカを始める二人。
「・・・言いから答えろ!答えないと・・・死ぬぜ?」
「「あ、は、ハイ!言います言います!こ、これ!これに載ってたの!!だからそれ閉まって〜!?」」
二人は解体神書を取り出し同時に城戸に見せた────

537手品師との出会い ◆TJ9qoWuqvA :2005/06/08(水) 00:54:35 ID:???

「・・・あの神って奴も悪趣味なモン作ったもんだ・・・」
二人に渡された解体神書をめくりながら呟く。
ジャスティンとジャミルが敵対する気は無いと分かった、なら戦う理由は無い。
逃げる気だった様なのでそのまま逃がしても良かったのだが、その自分の名前が載っているという本が気になったので解体神書を見せてもらう事にした。
その本の中には昔の知り合いも多数載っていた。園村、桐嶋、南条、上杉、そして・・・
「・・・やっぱり・・・アイツは17才のままなのか・・・」
ピアスをつけた少年の欄を見て再び呟く
『何故だ、何故アイツだけ2年前の姿で・・・?』
似合わないネクタイに手をかけ、考えてみる、だがこれといった良い意見は出なかった。
「ありがとよ・・・ほら、返すぜ。」
読み終えた解体神書をジャミルに向けて投げる。
「キャッチ!っと・・・城戸さんよぉ、これからどうするんだい?」
「・・・俺か?俺は・・・昔の仲間を探す、気になる奴がいるからな・・・」
支給品袋を肩で持ち、素っ気無く答える城戸。
「あ、だったら俺たちと行きません?ジャミルと俺、仲間探してゲームから脱出しようとしてるんですよ!城戸さん強そうだし、手品も見てみたいし!!」
「俺も仲間達探してんだ、一緒に行こうぜ?」
二人は城戸を勧誘しようとする、1人よりも2人、2人よりも3人、仲間は多い方がいいからと思ったからだ。
その様子を見て城戸は少し微笑み、首を横にふる。
「・・・一人の方が動きやすい時もある・・・そして今がその時だ・・・」
そしてジャスティンの目の前で突然指を鳴らす城戸。
その瞬間、何も持っていなかった城戸の手からポンッと花が出てきた。
「指を鳴らせば花が出る、キレイだろ・・・?」
その花をジャスティンに手渡すと城戸は後ろを向き歩き出す。
538手品師との出会い ◆TJ9qoWuqvA :2005/06/08(水) 00:54:53 ID:???

「お互い生きていたらもっとスゲエの見せてやるよ・・・じゃあな・・・・」

右手を振りながら遠ざかる城戸。二人はそれを黙って見送った。


【城戸玲司@ペルソナ】
所持品:ゲッチューロボ(ドカポン)
現在位置:E04水辺から移動
第一行動方針:ピアスの少年との再会。
基本行動方針:エルミン高校の知り合いと合流


【ジャミル@ロマサガ
 所持品:解体神書(参加者リスト+参加者解説)
 現在地:E04水辺
 基本行動方針:仲間を探し、ゲームから抜け出す】
【ジャスティン@グランディア
 所持品:デッキブラシ、城戸から貰った野花
 現在地:E04水辺
 行動方針:ジャミルと一緒に生還】
539 ◆TJ9qoWuqvA :2005/06/08(水) 01:11:14 ID:???
>>535
の、解体神書城戸解説を

{城戸玲司 ランクA}
町の売れないセールスマンでもあり特殊能力、ペルソナ使いの一人。ペルソナについては目次でペルソナについて調べてね?
使用するペルソナは死神やら魔王やらとってもくら〜い感じの物ばかり!!闇属性に自信が無い人は近寄らない方がいいかも!?
得意武器は無し、と言うより素手での格闘が得意!!後、趣味は手品だってさ!

から

{城戸玲司 ランクA}
町の売れないセールスマンでもあり特殊能力、ペルソナ使いの一人!使用するペルソナは死神やら魔王やらとってもくら〜い感じの物ばかり!!
闇属性に自信が無い人は近寄らない方がいいかも!?詳しい事は各自の能力欄を見てね?
得意武器は無し、と言うより素手での格闘が得意!!後、趣味は手品だってさ!

に変更をお願いします。
540三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 20:48:45 ID:???
北東へと進み始めたシェゾ、バブ、ホーク、リース、ベルフラウの五人。
彼らの運が良かったのは、途中のエリアには誰もいなかったこと。
彼らの運が悪かったのは、最悪の人物を発見してしまったこと。

赤い光が背景になり始めた頃、順調に五人は進みつづけていた。
「いい加減に私を子ども扱いしないでくださる!?」
あいからわずのようにホークがベルフラウをからかう。
「はっはっは、悪い悪い。
 気にするなって!」
「何の謝罪にもなってないぞ……。
 そして大声をあまり出すな」
皮肉を言いつつ先を行くシェゾ。
そうこうしている内に大分先へ進んだようだ。
「おい、どうしたんだ?」
突然立ち止まったシェゾにホークが話し掛ける。
「しっ……この先に誰かいるようだ」
言われてホークも神経を尖らせる。
火が放つ独特の気配……これは焚き木だ。
四人は旅なれしてきた面子。
その先にいるのが何者なのかを確かめるべく慎重に動く。
541三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 20:50:21 ID:???
(ひー、ふー、みーと……五人ですか。
 一人気配を隠すのが下手なのがいなかったら危なかったですね。
 でも……これは楽しみだ)
シェゾ達が気取られないように動いてる時、バルバトスの元に戻ろうとしていたサレは彼らを横から発見していた。
彼らの運が悪かったのは、バルバトスの焚き木に気を取られすぎたせい。
そのせいで、同じく気配を消して移動していたサレに気づく事ができなかった。
「バルバトスさん」
「サレか! 遅いぞ!!」
慎重にいかねばならないのに大声をあげるバルバトスに呆れながらもサレは話を続ける。
彼らに気づかれぬよう、ひっそりとバルバトスの元に近づくとサレは木の陰から耳打ちした。
「あちらに注意深く気配を向けてください。
 ほら感じるでしょう?」
「!? お前は手を出すな!! あれは俺の獲物だ!!」
斧を手に取るとバルバトスは一目散に視線の向こうへと駆け抜けていった。
「やれやれ、せっかく教えたのになんの感謝の言葉もなしですか。
 でも僕には僕のやり方があるんでね」
そしてバルバトスと逆に、サレは気取られぬようその場を後にするのだった。


「まずい!? 気づかれた!! 全員散れ!!」
突如、此方へ向けて放たれた殺気が一気に膨れ上がる。
それは五人ともに様子を見ていたのが危険人物であったことを伝えた。
シェゾの合図と同時に五人は散開する。
「ブルアァァァアアアアアァッ!!!!!」
バルバトスが吠える。
咆哮と共に凄まじい勢いでシェゾ達の元へ突撃してくると大きく斧を振り下ろした。
地面を抉る音が鳴り響く。
先ほどまで、シェゾとバブのいた場所が大きく抉れていた。
542三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 20:51:11 ID:???
「ホーク!! リース!! ベルフラウを連れて先に行け!!」
ミスリルソードをかまえ、バルバトスへ相対したシェゾ。
振り返らず、背中からホーク達三人に語りかける。
「おい、何考えてるんだ!?」
ホークが当然のごとく反論する。
「お前達の武器じゃ足手まといにしかならないのが解らないのか!?
 それにそのお嬢ちゃんを守りきる余裕があると思ってるのか!?」
「だけどよ!!」
「解ったら早く行け!! ここは俺とバブで時間を稼ぐ!!」
「……クソッ! 必ず追いついてこいよ!!」
「すみません、シェゾさん、バブさん!!」
納得はできない。
だがこの場で少しでも生き残るためにはそれしかなかった。
目の前の人物の放つ闘気が、強大な力を持ったものであることを物語っている。
時間稼ぎを勤めてくれるシェゾとバブの二人に頭を下げながら、三人は走り出す。

残ったのはシェゾとバブ、そして相対するバルバトス。
「フゥ…………ブルアァァァアアアァァァァァッ!!!!!!!!」
見計らったかのようにバルバトスが再び二人の元へ突進を繰り出す。
「ちぃ!!」
「シェゾさん!!」
二人の手で可能な限り防御の補助魔法を上乗せしたミスリルソードがバルバトスの斧を受け止める。
543三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 20:52:30 ID:???
が……

「うおっ!?」
補助魔法のおかげでダメージこそないもののシェゾが後ろに大きく吹き飛ばされる。
(なんてバカ力だ!! これでも俺も力には自信があるっていうのに!! それも補助魔法を重ねがけした状態でだぞ!?)
「ブルアァアアァァァアアッ!!」
押し飛ばした隙を逃すまいとバルバトスが斧を振り上げて突撃をしかける。
しかし、シェゾも吹き飛ばされたままではなかった。
直ぐさま、バルバトスを迎え撃つべく魔法を放つ。
「ぐっ!! アレイアード!!」
シェゾの手から放たれた古代魔法アレイアードがバルバトスへ向かう。
突進しつつ斧を振りあげていたバルバトスは、避ける間もなくそれを真正面から受ける。
「ブルアァアアアァァァァァッ!?」
先ほどと対称に今度はバルバトスが後ろへ吹き飛ばされる形となった。
「シェゾさん、大丈夫ですか!?」
バブがシェゾの近寄り尋ねる。
「ああ、おかげでダメージの方はない……。
 !? 来るぞ!」
「ブルアァァァアアァァァァッ!!!!!!!」
吹き飛ばされたバルバトスが立ち上がり、咆哮をあげる。
「サンダーストーム!!」
「エナジーボルト!!」
立ち据えるバルバトスへ向けて、シェゾの手から雷の魔法が、バブの両手からエネルギーを圧縮した雷が放たれる。

だが……

「ブルアアァァァァアアアッッッッッ!!!!!!」
咆哮と共に全力が込められたエピックヒーロー。
バルバトスは、迫り来る二つが合わさった雷にそれを思いっきり叩きつける。
バリバリ!! バチン!! っと音が響き、シェゾとバブの放った魔法と技が四散し打ち破られる。
「化け物め!!」
その様子をみたシェゾが歯を軋ませながら言った。
544三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 20:53:50 ID:???
リースを戦闘にして、続いてホークがベルフラウの身を引っ張る感じで三人は走る。
「お嬢ちゃん、大丈夫か!?」
段々とベルフラウの走るペースが落ち気味になっていく。
旅慣れし冒険を続けてきたホークとリースに比べ、まだ幼く体格の小さいベルフラウには少し酷な物があった。
「大丈夫です!!」
後ろでは二人が命をかけて時間を稼いでくれているのだ。
ホークの掛け声を皮切りにベルフラウの足に再び力が宿る。

それを後ろから密かに追跡する影が一つ。
「ふふ……。いい感じに分かれてくれたね。
 さて、楽しませてもらうよ」
気づかれぬよう、気配を消してサレは後方から彼らに向けて
「ウィンドエッジ」
風の刃を放つのだった。


「ぜーはーぜーはー……」
死闘の続く二人対一人。
激しい攻防にシェゾとバブの息が上がり出す。
「どういうやつなんだ!!」
二人がかりで、しかも両方魔法のエキスパート。
重ねがけられた全補助魔法を持ってしても、互角。
バブが一度目に放ったステータスダウンの魔法は効かなかったが、二度目に放ったのは確かに効いたはずなのだ。
「彼自身の強さ、そしてあの斧です。
 伝説クラスの物と見て間違いありません」
「鬼に金棒ってやつだな。
 くそ、俺にも闇の剣があれば……」
呼べぬことに怒りを感じるシェゾ。
545三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 20:55:10 ID:???
「ブルアアァァァァアアアアアッ!!!!!!!!!」
エピックヒーローを振るい、自身の疲労も激しいはずのバルバトス。
だが、それでも彼は幾度となく突進してくる。
まさに狂戦士の名が相応しい。
「そろそろ潮時か……離脱するぞ」
「ですが、どうやって?」
「ドラゴン野郎がいいヒントを教えてくれたからな」
剣を腰に戻したシェゾの右手から赤い光が、左手から青い光が耀き始める。
「合図と共に走れ! アイスストーム!」
「ブルアアアァァァアアァアァアッッッ!!!!!!」
放たれた魔法を打ち払うべくバルバトスは斧を振るう。
「フレイムストーム!!」
間髪いれず、シェゾの右手から新たなる魔法が放たれる。
二つの魔法は、バルバトスに打ち払われる前にぶつかり合い、彼の目の前で爆発を起こす。
「よし、行くぞ!!」
爆発のショックで視力を一時的に潰された上、水蒸気の霧がバルバトスの周りに立ち込める。
「そうか!! その手がありましたか!!」
動物園を発つ前、アシュトンと戦った時にシェゾとリースが陥った現象。
それを再現し、巧みに利用したのだ。
「ついでにオマケだ! バブそいつを俺に!!」
バブからエクスカリパーを受けとったシェゾは全力で霧の中目掛けてぶん投げる。
「ブルアアアアアアアアアアアアアァァァァァアアアアアァアァァァァァアッッッッッ!?!?!?!?」
霧の中からバルバトスの悲鳴とも取れる咆哮が鳴り響く。
それを後ろにしてシェゾとバブはホーク達に追いつくべく走り出した。
546三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 20:56:38 ID:???
「危ない!!」
迫りくる風の刃。
一番後ろにいた少女を守るべく一人の男が飛び出す。


それは……



二人の目にはとてもスローに見えて……



まるで時が止まったかのように……



彼の胸元を……



切り裂いて……



夕焼けに撒き散らされる色がとても綺麗で……



見れば赤い華が咲き乱れていた。
547三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 20:57:59 ID:???
惨状を目の辺りにしたベルフラウ。
彼女は停止した機械のように立ち尽くしていた。
「ホークさん!!」
先頭にいたリースが駆け寄り、彼に元に近づく。
「ぉぅ……嬢ちゃん、無事だったか?」
「えぇ、ベルフラウさんは無事です。
 ですが、それより!!」
(私が補助魔法だけでなく、回復魔法も使えたら!!)
回復魔法が使えない事を悔やむリース。
だけど、彼女は心の底では理解していた。
威力のそがれた回復魔法では、シェゾとバブがいてももう間に合わない事を。
「無事か……そりゃ良かった。
 ちょっと俺らしくなかったかな?」
焦点の定まらない白い瞳で二人を見るホーク。

「わりぃ、またちょっと寝るわ……」

そして彼は目を閉じた。
「いやああぁぁぁぁぁっぁあああああああああ!!!!!!」
ほんの少し前まで、一緒に笑い怒りあってきたものの死。
目の前で赤に塗れたホークを見たベルフラウが発狂したかのごとく叫ぶ。
548三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 20:59:17 ID:???
「そう、これだ! 僕はこれが見たかったんだよ!」
その様子を影で見つめている元凶サレは喜びに溢れていた。
「せっかく二人が命を張って逃がした仲間。
 それが無残にも死んでいく姿!! 最高だ!!」
喜びに満たされたサレの身体が歓喜で震える。
「さて……更なる絶望を与えてあげなくちゃね」
気が動転した少女は使いものにならない、つまり1:1だ。
後はバルバトスの元に戻る前に、あの二人を始末すればいい。
それにバルバトスの手にかかってはあの二人も今頃は……。
バカにはしているもののバルバトスの実力は認めている。
そう思った矢先だ。
「ホーク! リース! ベルフラウ!」
「なんであいつらが!?」
バルバトスに殺されたと思っていた二人が、叫ぶベルフラウ達の元に駆けつける。
「あいつしくじったのか!? まさか負けたのか!? 殺されたのか!?」
せっかくの自分の計画が、獲物が、奪われたことに苛立ちを隠せないサレ。
「くそ!! ダメだ! 3:1、しかも相手は警戒してる!」
ギリギリと歯軋りを鳴らし、サレはその場から離れる。
「やられたなら荷物を奪えばいい、生きてるならまだ使い道はある」
そう、バルバトスの元へと戻るためだ。
549三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 21:00:53 ID:???
「ホークさん……」
地面を赤く染めて倒れているホークを見たバブが呟く。
「ふん、また演技じゃないだろうな……」
いつものようにシェゾが皮肉を言う。
だけど、誰もそれに言及する事はない。
みんな解っていたからだ、握り締められているシェゾの拳が震えていることに。
彼もまた悔しいのだ。
もし一緒に逃げていれば、
もし共に戦っていれば、
もしかしたらこの結末はなかったかもしれない。

それとは反対にまるで抜け殻のように空虚と化したベルフラウ。
「もう、いや……」
壊れた機械のように彼女は呟いた。
パン!! と音が鳴る。
「泣き言は止めなさい!!
 あなたは彼の死を無駄にする気ですか!」
「リースさん、今は落ち着かせてあげるほうが……」
バブがリースを諌めようと声をかける。
だが、ベルフラウの頬を叩いたリースは尚も続ける。
「あなたは、今二人の命の元に生きているんです!!
 あなたがやらなければならないことは、泣き耽ることじゃありません!!
 あなたが本当にリュードという人の、そしてホークさんの事を思うならやるべき事があるはずです!!」
小さいバブの背中にシェゾがぽんと手をかける。
後ろを振り向いたバブに向けて、彼は首を振る。
550三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 21:02:16 ID:???
「あ……」
それでバブは気づいた。
リースだって泣きたいのだ、悔しいのだ。
もしリースがベルフラウを先導していたなら、
もし彼女がホークの代わりだったなら、
機動装甲を纏った彼女なら死ぬことはなかっただろう。
それだけに、
それだけに、
リースは自分を責めている。

「先を急ごう……。
 この犯人は逃げたみたいだが、あいつが追いかけてきているかもしれないからな……」
くるりとマントを翻すとシェゾが先を進む。
「これはあなたが持つべきです」
リースはホークの遺体から拾い上げたブラックイーグルをベルフラウへと渡す。
まだ口を開かない少女。
だが、その瞳の奥には強い意志が宿っていた。
もう泣かない、と。

そして

死んでいった者のためにも、
必ずこのふざけたゲームを潰し、
生きて帰る!!

日が落ちる前、四人の心もまた頑なに結ばれるのだった。
551三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 21:03:16 ID:???
「ハハハハハハ、ハーッハッハッハッハ!!!!
 楽しい、楽しいぞ!!」
出血する左肩を抑えながらバルバトスは叫ぶ。
突き刺さったエクスカリパーは抜かれた後、彼の手でコナゴナに粉砕されていた。
「二刀流の剣士! 黒き魔導士と白き獣! そして若きスタン・エルロン!!」
まだまだこの島にはたくさんの猛者がいる!
バルバトスは狂喜に満ち溢れていた。
「クックックック……そう簡単に殺すのも面白くない!!
 俺と再び出会うまで生きていろよ!」
「なんだ無事だったんですか」
バルバトスの元に戻ってきたサレ。
「行くぞ、サレ!!」
「夜の間は、身体を休めるんじゃなかったんですか?」
「ふん!! この身に溢れる喜びが消えぬ内に新たな獲物を見つける!
 夜こそ、戦いの真髄だ!!」
(筋肉バカ……。だけどやっと真面目に動いてくれるか。これはやっと楽しめそうだね)

日が落ちる。
最狂の狂戦士は今だ尚動きつづけていた。
552三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/09(木) 21:04:21 ID:???
【バルバトス・ゲーティア@テイルズオブデスティニー2
所持品:エピックヒーロー(ミンサガ)
第一行動方針:スタン・エルロンとの再戦
基本行動方針:かみ含む全ての者の皆殺し】
【サレ@テイルズオブリバース
所持品:ひげ付き鼻メガネ 100円玉×100のブラックジャック
第一行動方針:まともな武器の獲得
第二行動方針:バルバトスにバレずに参加者の殺害
基本行動方針:ゲームの観戦】
【D04東部の森(次なる獲物を探して南下中)

【シェゾ@魔導物語
 所持品:ミスリルソード
 基本行動方針:かみをぶったおす】
【バブ@大貝獣物語
 所持品:なし
 基本行動方針:打倒主催】
【リース@聖剣3
 所持品:機動装甲 ピクシーナイフ(刃が少し欠けている)
 基本行動方針:ゲームからの脱出】
【ベルフラウ(サモンナイト3)
 所持品:ブラックイーグル(残り3/6発、予備2ケース)
 第一行動方針:アティを探す。
 基本行動方針:ゲームからの脱出】
【現在地:C05中央付近(夜が来るのでC06の家を目標に)】

【ホーク@ロマンシングサガ】死亡

第一放送前
553 ◆u/54aujj2s :2005/06/10(金) 02:49:21 ID:ydBj8sD2
「ん?人か。またさっきの猿のような馬鹿じゃなければいいが」
南条圭は人影を確認するとそう思った。できることならば話しのできる奴。欲を言えばかつての友人達であればいい…と

目を凝らし、注意して相手も見る…
その目に写ったものは彼を驚かす姿だった!

「な、神取…神取鷹久?」
あの事件の時に奴は死んだはず。そう確かに奴は死亡しているはず…
死亡した人間ですらこのゲームとやらに呼ばれているのか?

思いもよらぬ人影に彼は驚きを隠せない
そうしているうちに向こうから声をかけてきた

「南条…南条か?」
死んだはずの人間が声をかけてきた。警戒するには十分な理由だ
ヴォーパルソードを構え、相手を睨む…

「神取!貴様もこのゲームに参加しているとは。たが確かにあのときにお前は死んでいたはずではなかったのか?」

この問いかけに相手は苦笑を浮かべる
その顔は確かに神取…
「!」
南条は相手の額にある大きな傷に気づく、そうその傷はかつてあの事件で共に行動をした。神取鷹久の異母兄弟のものだと…

「城戸か…」
すまなそうな顔で呟くと、構えをときヴォーパルソードを収める
「フン、また間違えやがって」
「すまない、どうしても奴の顔をみると反応してしまうものでな」
「まぁしょうがねえけどな…奴とは血の繋がりがあるしな…」
「しかし久しぶりだな。仕事はどうだ?うまくやっているか?」
こんなところで変な話だとは思うが、やはり旧友。近況が聞きたくなり場違いな質問をしてみた
「あぁ…相変わらずだよ。トロのやつはうまくやってるが俺の方はさっぱりだ。お前はどうなんだ?親父のところにはまだいかないのか?」
「うむ、まだ今のままでいろいろ学ぼうと思っていてな…」
554 ◆u/54aujj2s :2005/06/10(金) 02:49:34 ID:???
新成人2人の世間話。このゲームには似つかぬ会話だろう
いろいろ身の上話をしていたが、城戸が現実に戻る会話をし始める
「ところで南条。このゲームに数人あの時の奴らがいるぜ」
「あぁ何人か見かけたが、それがどうした?」
「そのことなんだが…」

玲司は今までの事を南条に話す
ここに来る前の場所で17歳の時のアイツを見かけたこと
そしてジャミルという男が持っていた本
その本にゲームの参加者や自分たちそして奴が17歳であるということが書いてあったこと…

「ふむ…アイツだけあの時のままここにいるということか」
南条は腕を組み考える…
「まぁお前に会ったのは運がいいな。俺じゃこういうこと考えるのは向いてねぇ」
「俺でもこんなことわからんぞ。上杉は確かに今の上杉だったのか?」
「だろうな。テレビでみる上杉だったからな…」
「…」

確かによく考えてみればあの人の言葉を喋る猿がいたくらいだ。アイツだけ17歳であってもなんら不思議はないだろう
だとするとあの「かみ」という奴は本当の神なのか?

考えがまとまらないが一つだけ言えることがある

「城戸、結局一番いいのはアイツに会うことじゃないか?それではっきりするだろう」
「それもそうだな…はええとこアイツと他の奴らに会うか…」
「よし、では行くとしよう。このゲームとやらに乗った者いるかもしれん。早く会うに越したことはない」

【城戸玲司@ペルソナ】
所持品:ゲッチューロボ(ドカポン)
現在位置:F04
第一行動方針:ピアスの少年との再会。
基本行動方針:エルミン高校の知り合いと合流

【南条圭@ペルソナシリーズ】
所持品:ヴォーパルソード (テイルズオブシンフォニア)
現在位置:F04
第一行動方針:ピアスの少年との再会。
基本行動方針:エルミン高校の知り合いと合流
555嘗ての友と俺の決意と ◆ESYO4N7eeY :2005/06/11(土) 14:05:27 ID:???
「本当…誰も居ないわねー」
「だ、だから言っただろ!お、俺は街の方が誰かに会えるって!」
「でもアンタだってあたいの考えに賛成したでしょ!
 それに襲われてたかもしれないじゃん!」
大陸の東、海岸を横に口論を続ける男女の二人。
危険の多い大人数の場所に行くより危険は少ないが人も少ない道を行こうとミリアムが言い、
それに乗ったのが勇だったのだが…。
危険な人物どころか人っ子一人見当たらなかった。
「で、でも誰も彼も襲ってくるって訳でもないだろ?!」
「じゃああの時なんで反対しなかったのよ!………ってあれ?」
口論の途中にふとミリアムが顔を逸らす。
一人の女性が此方へ向かってきていることに気が付いた。
「ねぇ…やっぱりあたいの言うとうりだったでしょ?」
勇は少しの間呆気に取られていた、自分の目に映る人物…それは――。
「ち…千晶!」
勇がその人物の元へ駆けて行く。
「良かった…け、怪我は無いんだな?」
女性の体を揺すりながら問い掛ける、返答は縦の頷きだった。
「とりあえず…あの女の人がミリアムっ―――」
ミリアムのほうを向いてもう一度振り向いたときに見えたのは、振り下ろされていく刀だった。
舞い散る紅い液体と、後ろにのけぞる勇。
「な…なんで?…だよ…」
「御免なさいね、私はこんな所で死ぬわけには行かないのよ」
冷徹な笑みと共に、もう一振り振り落とされようと…。
「ふざけんじゃないよ!」
その刀は、ギリギリの所で止められた。
ミリアムの顔は憤怒に満ち、勇が千晶と呼んでいた女性を睨みつけている。
「あんた…このゲームに乗ってるんだね?」
刀を抑えたまま、ミリアムが問う。
当然、とでも言わんばかりの口調で答えは返ってくる。
「残念だけど、あたしはこんな所で死ぬような人間じゃないのよ。
 死ぬのは貴方たち虫けらよ」
そう言い切った後に物凄い力で刀が弾かれる。
エストックを構え、ミリアムが突っ込んでくる。
556嘗ての友と俺の決意と ◆ESYO4N7eeY :2005/06/11(土) 14:07:28 ID:???
その切っ先は、心臓を抉ることなくひらりと避けられる。
刀がミリアムの頭上を襲ってくる、動きにあわせ華麗な裁きで刀の速度を落とす。
反撃で放たれたエストックの一閃が橘の頬を掠める。
「やるじゃないの、虫けらの癖に」
「五月蝿い!」
ミリアムは、剣を構えつつ何かを唱える。
橘はそれを見て向かってきたが…
「ファイアボール!!」
握り拳程度の火球が飛んでくる。
その火球は橘の肩を焼いただけで砕けて消えてしまった。
それを痛いと思う前に刀が再び頭部に振り下ろされてくる。
今度は反応が遅かったため、肩の一部が抉れた。
(…時間が無い…あたいに後少しだけ…術を唱える時間があったら!)
その考えと共に駆けて行く、がそのときに何かにつまずくような感触がした。
ゆっくりと前のめりにこけて行く、向かってくる敵の動きと、自分の感覚が段々スローになっていくような気がした。
「じゃあね、さようなら」
今度は外すことなくミリアムの頭を狙ったのだが…ギリギリのところでミリアムの右腕がそれを止めたのだが…。
「うあああっ!!」
腕の筋が何本もブチブチと千切れる音が自分自身から聞こえる。
「しぶといわね…今度こそ終わりよ!」
右腕に力が入らない、エストックも遂に離してしまった。
(…ごめん、皆…あたいもう駄目っぽい…)
刀が振り下ろされ―――――

「きゃあっ!」
突然、声がする。自分のではなく、相手のだ。
何か冷たい感触がする…目をあけると水にぬれた相手が立っている。
ゆっくりと顔を動かすと…そこには自分の帽子を手に持って、斬られたはずの勇がいた。
海水を自分の帽子に汲み、ぶちまけたのだ。
「こ、この…千晶の皮を被った化け物め…!お…俺の前から消えろぉ!!」
千晶の意識は完全に勇に向いていた、そのチャンスをしっかりとミリアムは見逃さなかった。
もう一度ミリアムに目を向けたとき、術は完成していた。
「火の鳥!」
その声と同時に無数の鳥が千晶を目掛けて飛んでいく。
「うぐああっ!!」
全身が焼ける感覚、肉の焦げる臭い、その二つが千晶を襲っていた。
思わず刀を手放してしまっていた、すかさずそれを勇が回収する。
千晶が体勢を取り直したとき、刀が自分の首筋に当てられていたのが分かった。
「俺が…こ、この刀でお前を殺す前に…どこでもいい、は、早く逃げてくれ!」
橘はスタンガンを持っていたが、自分が殺される方が確実と見た。
一、二歩下がり走ってそこから去っていった。
557ゲーム好き名無しさん:2005/06/11(土) 14:08:03 ID:???
勇の全身の力が抜けていく、ハッと思い出しミリアムの元へ駆けて行く。
「ミ、ミリアム!大丈夫か!」
「う、うん…ちょっと右腕が動かないけど…大丈夫かな」
えへへ、とにっこり笑うミリアム、そして勇は自分の支給品であるチョコを差し出した。
「こ、これ食べて…俺が半分食っちまったけど、これで俺は動けるようになったんだ…」
そのチョコを受け取り、口に流し込むミリアム。
「うん…なんか楽になった気がするよ…
 あたいちょっと疲れたから寝るね…」
カクンとミリアムの体から力が抜ける、慌てた勇だが呼吸が聞こえたときにホッと安心をする。
「さっきは俺が守ってもらったんだ…こ、今度は俺が守る番だ」
夢想政宗を握り、ミリアムを守るように立った。

ふと、考えた。
さっきの千晶みたいに、ミリアムの友達とかもああいう風になってるのかもしれない。
本当に誰も彼もを信じていいのだろうか?また襲われたりしないだろうか?
それでも、彼の中には一つだけ答えがあった。
ミリアムだけは信用できる、と。
今は自分にできることをするだけだ。

【橘千晶(全身火軽傷
 所持品:スタンガン
 第一行動方針:傷を癒す
 基本行動方針:皆殺し、ゲームに勝つ 
 現在地:E05北部海岸>逃亡】

【ミリアム(瀕死、気絶、右腕再起不能
 所持品:エストックの柄 エストックの剣身
 基本行動方針:死にたくない者同士で仲間を集め、その先のことを考える
【新田勇(胸部負傷
 所持品:夢想政宗
 第一行動方針:ミリアムが目を覚ますまで守る
 基本行動方針:とりあえず死にたくないのでミリアムについていく
 備考:ミリアム以外の人間に対し、微妙に人間不信です。
 現在地:E05北部海岸】
558三度目〜意志は継がれて〜 ◆KE.tvXm4wQ :2005/06/11(土) 23:08:06 ID:???
>>543
>突進しつつ斧を振りあげていたバルバトスは、避ける間もなくそれを真正面から受ける。

>突進していたバルバトスはエピックヒーローを前に出してソレで受け止める。
に修正します。
よろしくお願いします。
559ゲーム好き名無しさん:2005/06/11(土) 23:20:09 ID:???
>「火の鳥!」
>その声と同時に無数の鳥が千晶を目掛けて飛んでいく。
>「うぐああっ!!」
>全身が焼ける感覚、肉の焦げる臭い、その二つが千晶を襲っていた。
の下

だが、ミリアム自身の疲労と事前にかけられていた海水の所為で火傷はたいしたことは無かった。
この文を追加

とはいえ無数の火の鳥に襲われ、
を「思わず刀を手放して〜」の前に追加を御願いします
560 ◆ESYO4N7eeY :2005/06/11(土) 23:25:01 ID:???
度々申し訳ない。

>>559を無効に変わりに此方で御願いします。

【橘千晶(全身火傷、かなりの重傷
 所持品:スタンガン
 第一行動方針:傷を癒す
 基本行動方針:皆殺し、ゲームに勝つ 
 現在地:E05北部海岸>逃亡】
561喧嘩売りのけじめ ◆ZKXHbt7/As :2005/06/12(日) 16:20:51 ID:t2KcVSHX
>>496を破棄
>>497を以下に変更

市街地の外れ。
他の『プレイヤー』を待ち伏せるべくフェイト・ラインゴットは宿屋に陣を敷き、辺りを窺っていた。

小一時間ほど待ったであろうその時、宿の前を金の長髪を引っ提げた青年―スタン・エルロン―が歩いて来るではないか。

――まったく、待ちくたびれたよ。

こぼしつつ、フェイトは胸躍らせる。

――腕には自身があるけど、下手に飛び出して万が一やられてしまえば、二度とは無いチャンスが台無しだからね…慎重に愉しまないと。

そう。慎重にやらねばならなかった。
このゲームに二度目など在りはしないのだから……

標的はゆっくりとした足取りで、フェイトが息を潜める路地の前へとやって来る。
近付く足音…高鳴る鼓動……
身に余る剣を大きく振りかぶる。

――来い………!!

先走る金の前髪が覗く刹那、裁きの剣は唸りを上げた―――


宜しくお願いします
562生き延びるその為に ◆p1hPuPSiUg :2005/06/12(日) 18:37:41 ID:???
走る、走る、ひたすら走る。
走りながら千晶は最前の出来事を思い返していた。
異界で出会った友人。その油断した様子を見て、
目的を満たすに好機と見たのだが――勇が連れていた女が
魔法を使うのは計算外だった。勇を殺しきれなかったことも。

――やはり自分には力が足りない。
――人を殺すだけの力も、この世界を変えるだけの力もない。

ボルテクス界だけではなく、この島でも。
自分は何もできないのだろうか――

「冗談じゃないわ……!」

全身を襲う痛みにも耐え、なお走る。その速度はかなり落ちていたが。

諦めるという選択肢は、千晶の中にはない。
それは弱者が選ぶもの。
強者のみが生きる世界を築こうとしている千晶は、
その選択肢を選ぶ事はできないのだ。

行く先もわからず走る。もう走ると言うよりも歩くといった方が正しいだろう。

――わたしが抱くコトワリは、そんな脆弱なものじゃない。
どんな試練を受けようと……肉が焦げようと、腕がもげ落ちようとも。
わたしのコトワリは変わらない。
563生き延びるその為に ◆p1hPuPSiUg :2005/06/12(日) 18:38:52 ID:???
ヨスガ。強者が弱者をなぐさみものにする世界。そこでは強さこそが絶対のルール。
この島は、まさしくヨスガの世界だった。これこそが千晶の望んだ世界ではなかったか。
弱肉強食のヨスガの掟は千晶自身にも容赦なく降り注ぐ。
先ほどの戦いで痛感した。自分に力はない。彼女の幼馴染みだった少年のような
悪魔を操る力もなければ、先ほど戦った女性のような魔力も無い。
橘千晶には、その身に宿る炎のような理想はあるものの、
現実の危機に対処する力は欠けていた。

力の国を望む少女が、この島では全くの無力である。
その事実を知ってもなお――千晶は折れなかった。

木陰に身を休める。足りなくなった水分を補給し、傷口に振りかける。
それだけで水はなくなってしまったが、痛みも多少ではあったが和らいだ。

むしろ、早めに気づく事ができたのは幸運だ……
このゲームで優勝をおさめようと思うならば、誰かの助けを借りる必要がある。
いや、助けではない。利用するのだ。自分の話術で。あるいは魅力ででも。
ぼろぼろの自分をみて――ミリアムの火の鳥で全身が炎に包まれ、
服や皮がぼろぼろになっていた――後者の考えは断念せざるを得なかったが。
勇の放った化物という言葉があながち嘘ではなくなってしまったかも知れない。

橘千晶には腕力も、神秘の力もなにもなかった。
だが、不毛と絶望の土地ボルテクス界を生き延びてきた才知があった。
自分こそが強者であると信じて疑わぬ鋼の意志があった。
564生き延びるその為に ◆p1hPuPSiUg :2005/06/12(日) 18:40:04 ID:???
地図を開くと自分の居場所を確認する。E-04辺りだろうと見当をつける。
まずは自分の傷を治すのが先決だ。どこへ行くのが適当だろうか?
病院、薬局、回復の泉――自分の思考が異世界よりに染まっているのに気づいて
思わず苦笑する。だが、ここはどこだかわからぬ異世界だ。
もしかしたら泉の聖女もいるかも知れぬ。生憎マッカは持っていないが――

そんなことを考えながら、結局候補を二つまで絞った。D-04の秘薬とF-04の魔法屋。
自分の体力ではそこまでしかもちそうもない。結局、人が多くなるだろう場所は
それだけマーダーも潜んでいるだろうという判断のもと、魔法屋へ向かうことにした。

歩く力が残っているかも、次に戦いになったら生き延びられるかどうかも疑問だったが、
千晶は不思議と自分が死ぬ気にはなれなかった。

大丈夫、運命はそんなに残酷じゃない……そうでなきゃあんまりだわ。
いつかどこかで交わした言葉を繰り返しながら、
長髪の少女はゆっくりと歩きはじめた。

【橘千晶(全身火傷、かなりの重傷
 所持品:スタンガン (布袋の水は全部使い切りました)
 第一行動方針:傷を癒す、その為にF-04の魔法屋へ
 第二行動方針:仲間を作り共に行動し、最後には裏切る
 基本行動方針:ゲームに勝つ 無駄な戦闘は避ける
 現在地:E-04南東部の森→F-04魔法屋へ向かう】
565ゲーム好き名無しさん:2005/06/12(日) 18:41:27 ID:???
>作品投稿の際のお約束
>
>運営スレの方で一度ID有りトリップ有りの状態で投下を宣言してください。
>その後、本スレ(投稿スレ)で宣言時のトリップを用い、必ずsageで投稿してください。
>トリップのないもの、宣言のない作品は無効となります。
566ゲーム好き名無しさん:2005/06/13(月) 01:38:02 ID:???
運営スレはどこですか?
567ゲーム好き名無しさん:2005/06/13(月) 02:21:55 ID:???
>>566
感想スレだね、ゲサロのスレ一覧をロワで検索したら見つかるよ
568タイムリミット ◆9T2a90QDRk :2005/06/13(月) 20:05:46 ID:???
運命は私に傾いたようだわ。
何事もなくここまで来る事ができた。
意識は朦朧としてるがここが魔法屋で間違いないわね。
後は人……もしくはこの火傷を治せる物があれば……
昔、読んだ本によると体の表面積の20〜30火傷をすると重傷、直ぐに治療しなくてはいけない。
今の私は40%は超えているはず。
あれから経った時間を考えても残り時間は少ない。
大丈夫、まだ運命は私を見放していない。これからだわ。

足に力を入れて、一歩一歩踏みしめながら私は魔法屋へと入っていく。
中には誰かいないのかしら……?
辺りを懸命に見回す。いないならいないで役立つものを探せないといけない。

「ほう、随分とぼろぼろな娘だな……」

その男は物陰から様子を見るようにして、私の目の前に現れた。
569タイムリミット ◆9T2a90QDRk :2005/06/13(月) 20:07:48 ID:???
そいつは、見るからに普通の人ではない気配を漂わせた男だ。
けど、その男が私を襲う様子は一向になかった。
真っ直ぐに私を見据えている。
大丈夫、まだ私の運命は続いている。
「すみません、襲われて命からがら逃げてきたんです……」
私は彼に話し掛けた。
火傷も今は立派な武器になる。
精一杯の力で、助けを求める。
彼は表情も変えず、黙々と私の話を聞き入る。
「……お願い、できますか?」
そして私の話は終わった。
相変わらず男は私の方を真っ直ぐ見ているだけ。
その彼が、ふぅ、と溜息をついた。

「馬鹿な女だ」

なん、……ですって?
あまりにもの衝撃にその言葉は口に出ていたらしい。
「馬鹿な女だと言ったのだ」
私が……馬鹿な女?
あの甘い女と一緒だって言うの?
そんなはずはない、私は賢い。
幸運にも直ぐに愚行に気づける事ができた。
私は、私は、私は……
570タイムリミット ◆9T2a90QDRk :2005/06/13(月) 20:09:37 ID:???
「私に見つかったのが運のツキだったな。
あいにくと裏の世界に生きていた者でな。
人を殺した者の目を、放つ雰囲気を感じる事など日常茶飯事。
どんなに貴様が仮面を被ろうとも血の匂いは拭えん」

ふざけるな。
私はあんな甘い女と一緒じゃない。
いや、一緒の道なんか辿るものか。
ころし……

「だが、私に見つかったのは運が良かったとも言うべきか。
私はどちらでもないのだからな」
「どういうことよ? 私がゲームに乗ったって解ってるんでしょ?
殺すなら殺しなさいよ。でも私は精一杯抵抗するわ」
「やはり馬鹿な女だ……」
「こないならこちらからいっていい?」
「ふむ、命を粗末にしたいのなら来るがいい。
だが私は強いぞ? 君も見たと思うが会場内にいた悪魔。
私はそれよりも遥かに強い。やれるものならやってみるがいい。
サマナーとして生身で悪魔と渡り合ってきた力を見せてやろう」
「…………」
はったりじゃない。
こいつはそれだけの自信があって私の前に姿を出したのだ。
571タイムリミット ◆9T2a90QDRk :2005/06/13(月) 20:11:12 ID:???
「何が望みなの?」
「なに私の望みは生き残ることだけだ。
貴様が私に構わないというのなら見逃してやろう。
大した者でもなければ、大した情報すらも持ってなさそうなのでな」
「生き残るですって?」
「私は一度死んだ身だ」
「どういうこと?」
「文字の通りだ。私は死んだ人間だ。
だが気づいた時、何の因果か私はここにいた。
これもあの神の力の成せる業なのだろう」
「それがどういう関係があるのかしら?
死んだ身ならなおさら、蘇りたいんじゃない?」
「だから、私は危ない橋は渡らない。絶対に生き残りたいのでな」
「…だからどういうことよ?」
「簡単なことだ。率先して勝ちに行くなど愚行なのは貴様も解るだろう?
コインの表裏だ。いずれ裏が出て死ぬ。
そして仲間を……いや盾や隠れ蓑といおうか。
手に入れたとしてもいつまで演技ができる?
才能のないものがそんなことをしたとしてもいずれボロは出る、隠しとおしていけば矛盾は出る」
「だから……」
「そうだ。私はどちらにも属さない。
私が傾くのは確実に生き残れる道が示された時のみだ。
優勝か、仲間と共に脱出か……私にとってはどちらでも構わない。
だがそのために今は動くべきではない。
顔見知りくらいならいいが仲間としてずっと行動を共にするとなると、先ほども言ったが危険が付きまとう。
私のように割り切れる者がいればベストだが、そんなにいるとも思えん。
そして殺すなど持っての他だからな」
572タイムリミット ◆9T2a90QDRk :2005/06/13(月) 20:12:22 ID:???
ああ、だから私は馬鹿だったんだ。

「あはは……あはははははは……」
「さぁ、行け。残念だがここにはその火傷を治すものなど何もない。
ならば死ぬその瞬間まで足掻いてみるのも手だろう?
もしかしたら支給品の中に薬があるかもしれん。
参加者の中に回復の術を使えるものがいるかもしれん」
「ねぇ……」
「なんだ?」
「あなたから見て私は後どれくらい持つのかしら?」
今この瞬間も少しずつ息は荒くなり、意識を保つために消費する精神力は増えていくばかりだ。
自分でももうそう持たないことはわかっている。
なのに彼に聞く。
「そうだな……専門ではないが何分そういった症状…いや死は見慣れてる。
私の見立てでもって一時間というところだろう。今もまだ動いてる貴様の精神力には感心する」
「ありがとう。生き残るためね……私は私なりに頑張ってみることにするわ」
「せめてもの情けだ行くなら東にしておくといい。
北の方へ強大な力を持ったヤツが走り去っていったのでな」
「つまり、そいつは私と同じ乗った人ってわけね」
「解りが良くなったな、そういうことだ。
もし貴様が生きていたらまた会うこともあるだろう。
……その時は敵としてだろうがな」
「ええ、私としても再会を期待してるわ。それじゃぁね」

そして私は魔法屋から駆け出した。
私の命尽きるまで、私は絶対に諦めない。
だからもがいてやる、死ぬまでもがいてやる。
私は私なりに最後の瞬間まで足掻いてやる。
命の蝋燭が残り僅かだと解っていても。
573タイムリミット ◆9T2a90QDRk :2005/06/13(月) 20:14:45 ID:???
【フィネガン(ソウルハッカーズ)
 現在地:F04魔法屋
 所持品:ルールブレイカー
 行動方針:生き残る】

【橘千晶(全身火傷、かなりの重傷 余命残り50分
 所持品:スタンガン (布袋の水は全部使い切りました)
 第一行動方針:傷を癒す。
 第二行動方針:人を探す。取る対応は相手による
(基本は保護に入る。相手が使えなかったり弱かったり、またはバレそうならば殺害してアイテムを奪う)
 基本行動方針:何が何でもゲームに勝つ
 現在地:F-04魔法屋から東へ】
574ゲーム好き名無しさん:2005/06/13(月) 21:11:11 ID:???
やだなぁ、思い出させないでくださいよ
僕は変わるって決めたんですから……
575異邦人達、迷走すること ◆p1hPuPSiUg :2005/06/13(月) 22:25:41 ID:???
「ふぅん……それじゃ先生はその……ボルボックスって言ったか? それを創ったって?」
「ええ、そうなの……安藤くんが知らないのも無理はないわね。
 東京が受胎したとき、どうやら安藤くんは地下世界にいたようだし」
「へえ。俺がラ・ギアスに飛ばされた間にんな物騒な事になってたとはね」

 あれから。誤解をといて、自己紹介を終えた後。
 お互いの身の上話をすることになった。
 魔装機神サイバスターの操者、マサキ=アンドー。
 彼は飛行機事故の際、ラ・ギアスと呼ばれる地下世界に飛ばされた。
 都立高校の教師高尾祐子。
 彼女はガイア教団の「巫女」で、世界に絶望し東京をボルテクス界に作り変えた。
 共に嘗ての世界から離れ、別の世界で生きているものたちである。

 マサキは姿を消した仇敵シュウ=シラカワを追ってサイバスターに乗り込んだ所で
気を失い、次に目覚めた時には広間に立っていた。
 祐子は代々木公園で、彼女の教え子と話していた時に遭難にあった。
 マサキの側を離れず、いつも共に居るファミリアの姿はなく、
祐子がその手に持っていたヤヒロノヒモロギも気付いたときにはなくなっていた。
 二人の情報を統合すると、「かみ」は異なる世界からでも自由に人を呼び集めることができ、
手元にあるものでも魂でつながっているものであろうと自在に引き離す事ができる事になる。
 二人は、改めてゲームの主催者の圧倒的な力を思い知らされた。
576異邦人達、迷走すること ◆p1hPuPSiUg :2005/06/13(月) 22:27:03 ID:???
「それで……先生はこれからどうするつもりなんだ? このゲーム、乗る気なのか?」
 翠の双眸が祐子を貫く。その瞳の中で燃える物は、正義を愛する心か、
 悪を憎む心か。その両方だろうと祐子は思った。
 私がやろうとしている事は悪だろうか? 今でも自分の選択は間違ってないと思えるが、
東京を受胎させ罪も無い人間たちを死なせてしまった自分は、正義の側には立てないだろう。
 感傷を振り払い、祐子は答えた。

「いいえ……私は、こんな世界が欲しかったんじゃない。この世界を創ったかみを
 許して置く訳にはいかないわ」

 その答えに満足したようにマサキは笑った。へっ、俺と同じってわけだ。
 嬉しそうに笑う。真面目で正義感に溢れている。自分の生徒に似たものを感じた。
 今は、悪魔になってしまった少年に。そういえば彼は無事でいるだろうか?
 会場ではただおろおろしていただけで、少年の姿を見る事はできなかった。
 あの時病院に来てくれた新田勇と橘千晶の姿は見たような気がするが。
 マサキに聞くと彼も否と答えた。
「そういや、シュウもこっちに着てるのかな……まあ、あのクソ野郎のことだし
 簡単にはくたばってないと思うが」
「私の生徒達は……無事で居るかしら。曲がったり、めげていないといいけど」

 マサキと祐子は人探しをすることにした。自分の教え子と、自分の仇敵と。
 もちろん、このゲームを脱出するために必要な仲間もだ。
 驚くべき事にマサキは戦車の動かし方を知っていた。
「マソーキと似たようなものだ」とマサキは言っていたか。
 とにかく、自動車とさして変わらぬ速度で戦車は走り始めた。
 目指すべきは人の多そうな市街地。ここからだと真っ直ぐ東にいけばすぐに
着くはずだ。

……着くはずだ。

…………着くはずだった。
577異邦人達、迷走すること ◆p1hPuPSiUg :2005/06/13(月) 22:28:06 ID:???
 赤い夕陽が水平線へ沈んで行く。大きな大きな、赤い太陽。
 二人にとっては久しぶりに見る光景だった。ラ・ギアスは地底世界だ。
 空を見ても大地が広がっている。水平線などはない。
 ボルテクス界にはそもそも太陽がない。

 やがて太陽はその姿を消し、東の空からゆっくりと辺りが闇に包まれていく。
 二人は、無言のままその情景を見つめていた。見蕩れていたわけではない。

「……………………」
「……………………」

 重くのしかかる沈黙。それに耐え切れず口を開いたのは、マサキの方だった。

「…………迷ったかな?」
「この状況で迷ってないと言うつもりなの?」
 間髪居れずに祐子の声が飛ぶ。非難の調子も叱責の調子も無い。
 淡々と事実を話している。その声がマサキには辛かった。

「……あー、話してなかったっけ。俺、実は……方向音痴なんだ」
 後ろで祐子のため息が聞こえる。仲間探しは難航しそうだ。
578異邦人達、迷走すること ◆p1hPuPSiUg :2005/06/13(月) 22:28:35 ID:???
【高尾祐子 
 状態:健康
 所持品:なし
 基本行動方針:出合った人間を矯正しつつ勝ち残る
 第一行動方針:マサキと共に脱出する仲間を探す
 第二行動方針:自分の生徒(人修羅、千晶、勇)を探す】
【マサキ・アンドー
 状態:健康
 所持品:レオパルト2(サガ2に登場、戦車。弾数3、稼働時間二日)
     ムスペルのマガタマ
 基本行動方針:かみを倒し、脱出する
 第一行動方針:祐子と共に脱出する仲間を探す
 第二行動方針:シュウを見つけ、復讐する】

現在位置G-00岬の突端

備考・人修羅とシュウはゲームに参加していません。
579異邦人達、迷走すること ◆p1hPuPSiUg :2005/06/14(火) 00:18:24 ID:???
>>576
の上から25行目を以下のように修正します。

× とにかく、自動車とさして変わらぬ速度で戦車は走り始めた。
  ↓
○ 自動車に比べればゆっくりとした速度だが戦車は走り始めた。

よろしくお願いします。
580思惑入り乱れる時 ◆VEUSIw8PeQ :2005/06/14(火) 02:55:46 ID:???
『ロイドォ、コレットォ……アタシ、アタシ!』
森をさ迷うしいな。
心細い。
鈴を握り締めて孤独からくる寂しさに耐える。
いつか自分も誰かを手にかけないといけない時が来るのだろうか?
この島で生き抜くのに人を殺さないといけないのだろうか?
『でも嫌だよ……アタシはロイドやコレットが死んだら悲しい。
 だから! だから! 誰も殺したくないよ!』
木の上から降りる。
何とか先ほどの少年は撒けたみたいだ。
「これからどうしよう……」

ガサリッ。

しいなの目の前の草陰が揺れる。
びくっ!? としいなが震えた。
『もしかしてあいつが追いかけてきた?』
おそるおそる音がした方に目を向ける。
木と草の陰からゆっくりと影が出る。

「ひっ!?」

相手に聞こえぬほどの小さい悲鳴をしいなは漏らした。
なぜなら現われた男は肩に二匹の竜を従えていたからだ。
581思惑入り乱れる時 ◆VEUSIw8PeQ :2005/06/14(火) 02:56:26 ID:???
「あ、人だ……」
現われた男、アシュトンは目の前にいる少女を見て微笑んだ。
その顔を見たしいなの表情が少し和らぐ。
「木の上で何か物音がしていて、何かと思ったら下に落ちる影が見えたんだ。
 良かった。人だったんだね」
「あ、アンタ!」
目の前の彼の優しい微笑み。
この人なら、大丈夫かもしれない。
そうしいなが思った瞬間だった。
「うん、人でよかった」
「ッ!?」
アシュトンから何とも形容しがたい殺気が溢れる。
次の瞬間、しいなへ向けて刀が振り下ろされていた。

「ああ、外しちゃったか」
忍者としての感でとっさに後ろへ飛びのいた。
だが今の一振りで服の前が少し破れる。
「あっ!?」
慌てて服を抑える。
だけども相手が止まってくれるはずはない。
「大丈夫、必ず救ってあげるから……」
目の前の青年がそういいながら、刀を構えて迫ってくる。
『逃げないと!』
しいなが今まさに逃げ出そうと思ったその瞬間だった。
582思惑入り乱れる時 ◆VEUSIw8PeQ :2005/06/14(火) 02:57:26 ID:???
「おおっと! 見過ごすわけにはいかねぇな!」
声と共に一陣の旋風がアシュトンの前に飛び出す。
アシュトンは体当たりしてくる影を刀で受け止めるが、
うっ! と小さいうめきを上げて後ろへと突き飛ばされる。
「大丈夫!?」
遅れて後ろからやってくる一人の女がしいなの元へと駆け寄る。
「あっ……」
一瞬、怯えたような表情を見せるしいな。
「大丈夫、私達はあなたの味方だから」
まるで天使のような微笑み。
しいなには彼女の顔がそんな風に移っていた。


「……邪魔するんですか?」
今しがた自分を突き飛ばした男の前にアシュトンは立つ。
「おう! 俺は善い奴は放っておけない性分なんでね!」
「善い奴か……そうだ、ぼくは善い事をしてるんだ」
男の言葉に対して、アシュトンはぶつぶつと呟く。
「ああ、だから俺はお前みたいなのを倒すんだよ!
 俺の名はガイウス! 人呼んで疾風のガイウス!」
583思惑入り乱れる時 ◆VEUSIw8PeQ :2005/06/14(火) 02:58:27 ID:???
言うがごとくガイウスはアシュトンへと風のように向かう。
「大丈夫、僕は間違ってない。
 あなたのことも責任持ちますから」
狂った意志を剥き出しにして、アシュトンもガイウスにぶつかっていく。
森に鉄と鉄がぶつかり合うのをメインにした戦闘の音が響き渡りはじめた。

アシュトンとガイウスが戦闘していた横
「怖かった? 私の名前はアティ。
 あなたの名前は?」
「しいな……」
「しいなって言うんだ。いい名前ね」
少女を落ち着かせようとアティは微笑む。
冷たく孤独だったしいなの心を暖める笑顔。
もう大丈夫かもしれない、しいなにそこまで思わせるほどの優しい笑み。
そうしいなが思った時だった。
584思惑入り乱れる時 ◆VEUSIw8PeQ :2005/06/14(火) 02:59:40 ID:???













ドスッ!!!!!













585思惑入り乱れる時 ◆VEUSIw8PeQ :2005/06/14(火) 03:01:19 ID:???
「あっ、あっ……」
アティの口からカポッと血が漏れる。
しいなが、ガイウスが、戦っていたアシュトンすらも時が止まる。

なぜなら、アティの腹に一本の槍が生えていたからだ。
否、それは突き刺されたもの。
しいなにはその槍に覚えがあった。
なぜならそれは先ほどまで自分が手にしていたものだから。
三人とも穂先の反対を見る。
赤くぬれた影がある。
「激しい物音がするから来てみれば……
 はは、せっかく見逃したのにまさかまた出会うなんて。
 どうやら君とは縁があるみたいだ」
六つの瞳に映るのは血にまみれた少年の姿。

「そう、また出会ってしまったんだ。今度は逃がさない!」
狂気にまみれた少年の声が森に鳴り響いた。
586思惑入り乱れる時 ◆VEUSIw8PeQ :2005/06/14(火) 03:03:40 ID:???
【ピアスの少年@ペルソナ】
 所持品:果物ナイフ 鞭
 第二行動方針:目に移ったやつは始末しておく。
 第一行動方針:知り会いと思えるべき人たちに会う。
 基本行動方針:生き残る】

【ガイウス@ブラックマトリクス
 所持品:ガーラルアクス(ロマサガ)
 基本行動方針:アティの人探しを手伝う
 第一行動方針:アシュトンを倒す】
【アティ@サモンナイト3(重傷)
 所持品:不明 金剛石の槍(御腹に突き刺さっている)
 基本行動方針:ベルフラウを捜す
 第一行動方針:しいなを救う】

【アシュトン・アンカース@SO2(怪我は大したことない)
 所持品:無銘の刀
 第一行動方針:参加者を殺して支給品を奪う。
 基本行動方針:優勝してドラゴンを祓ってみんなを蘇らせる】

【しいな@テイルズオブシンフォニア】
 所持品: コリンの鈴
 第一行動方針:ロイドやコレットに会う。
 基本行動方針:迷ってる】
【現在地:F01南】
587思惑入り乱れる時 ◆VEUSIw8PeQ :2005/06/14(火) 03:11:49 ID:???
>>586 修正します。

【ピアスの少年@ペルソナ】
 所持品:果物ナイフ 鞭
 第二行動方針:目に映ったやつは始末しておく。
 第一行動方針:知り会いと思えるべき人たちに会う。
 基本行動方針:生き残る】

【ガイウス@ブラックマトリクス
 所持品:ガーラルアクス(ロマサガ)
 基本行動方針:アティの人探しを手伝う
 第一行動方針:アシュトンを倒す】
【アティ@サモンナイト3(重体)
 所持品:不明 金剛石の槍(御腹に突き刺さっている)
 基本行動方針:ベルフラウを捜す
 第一行動方針:しいなを救う】

【アシュトン・アンカース@SO2(怪我は大したことない)
 所持品:無銘の刀
 第一行動方針:参加者を殺して支給品を奪う。
 基本行動方針:優勝してドラゴンを祓ってみんなを蘇らせる】

【しいな@テイルズオブシンフォニア】
 所持品: コリンの鈴
 第一行動方針:ロイドやコレットに会う。
 基本行動方針:迷ってる】
【現在地:F01南の森】
588埋伏の毒 ◆C3JvwEis6I :2005/06/15(水) 04:14:20 ID:???

私の目の前で二人の人が今後に付いて話し合っている。
いや、一人は人間じゃないけれども、悪魔とだってコミュニケーションが取れるのだから別に不思議には思わない。

一人で歩いていた私に親切にも友好的に声をかけてくれた二人。
弱そうな私なんかにわざわざ声をかけるのだから二人は戦うつもりは無いのだろう。
最初はちょっと警戒されたけど、私が銃を投げ捨てるとすぐに信用してもらえた。
かっこいいお兄さんと、鳥人というのかな、悪魔じゃないけど羽が有る人。
アンクロワイヤーさんとカノープスさん。
聞こえてくる二人の会話から二人の目的があの神様を打倒することだというのが理解できる。


かつて、学園が魔界に呑みこまれた時もこうやって脱出を目指す人達がいた。
今だってあの時と同じ。みんなのその考えは理解できる。
何もなければ、私だってきっとそうしていたはず。
でも。
彼がいた。彼に会ってしまった。彼が手を汚す様を見たくは無かった。
目を見た時、彼の覚悟が分かってしまったから。
589埋伏の毒 ◆C3JvwEis6I :2005/06/15(水) 04:15:33 ID:???

「戦える私達はいいがあの子はそうじゃない。人が集まりそうな場所は危険、
 不用意に近づくわけにはいかない」
「でもあの子を連れて野宿ってわけにもいかないだろ?」
「その通りだ。だがもう日も傾いた。移動できる距離にも限りがある」
「街じゃなきゃ、いけそうなのは北しかないぜ?」
「端の方が相対的に安全度は上がるはずだ。とにかく、行くしかないだろう」
「デネブはちょっと心配だが…ま、しょうがねえか、そうしよう。
 あいつもあんな子に比べれば戦場経験もあるし図太いところもある、大丈夫と信じるか。
 今は目の前の状況からだ」

方針は決まったらしい。アンクロワイヤーさんが私に説明してくれる。
「玲子、今夜は安全のため地図の一番上…そう、その建物を目指す。
 女の子の足じゃきついかもしれないけど、いいかな?」
「ええ、ありがとうございます。アンクロワイヤーさん」
暗い望みを奥に隠したままに、玲子の瞳が感じさせるのは意志の強さと聡明さ。
まだこのゲームが孕む闇に触れない二人には目の前のか弱い少女の心の奥を疑う余地も無かった。


二人の後について歩き出す。
疑いも無く私を保護してくれる二人は私が動かなければ敵対することは無いはず。
誰にも疑われないよう、イデオの荷物は懐中時計以外は置いてきた。
形見の懐中時計は誰にも教えずに私のポケットの中に眠っている。
確認した銃の残弾はショットシェル5発、浪費していい数じゃない。
私はイデオとは違って弱いから、まずはみんなと生き残ることを考えないと。
大切なのは最後に立っていること。覚悟はもう、イデオにもらったから。
590埋伏の毒 ◆C3JvwEis6I :2005/06/15(水) 04:16:21 ID:???



あの人はもうここにはいないけど、安息の中で私を待っていてくれる。
私の我侭はあの人と同じ罪。寂しがりのあの人のために、次は私の番。

――神様に、お願いしないと。

【アンクロワイヤー@ジェネレーションオブカオス】
 所持品:鍬
 第一行動方針:玲子を連れA04最北の建物へ
 最終目的:ゲームの破壊
【カノープス@タクティクスオウガ】
 所持品:杵
 第一行動方針:玲子を連れA04最北の建物へ
 最終目的:ゲームの破壊、デネブと合流
【赤根沢玲子 
 所持品:メギドファイア(残弾ショットシェル5発)懐中時計
 基本行動方針:殺し合いへの不参加・ゲームへの反抗を装い二人についていく
 最終目的:生き延び、兄を蘇らせる】
【現在位置:B02】
591埋伏の毒 ◆C3JvwEis6I :2005/06/15(水) 11:03:40 ID:???
>>589-590 以下を修正します。

× 確認した銃の残弾はショットシェル5発、浪費していい数じゃない。
 ↓
○ 確認した銃の残弾は5発、浪費していい数じゃない。


玲子の状態が、

【赤根沢玲子 
 所持品:メギドファイア(残弾つうじょうだん5発) 懐中時計

になります。以降玲子を書く場合は(残弾5発)で構わないかと思います。
592ゲーム好き名無しさん:2005/06/17(金) 17:42:58 ID:???
ホシュ
593導かれる足音 ◆9T2a90QDRk :2005/06/18(土) 01:25:00 ID:???
「そろそろもう一度つけてみるか」
がさごそと袋を漁り、一つの機械を取り出す。
電源の事もあるので常時つけているわけにはいかない。
さっきつけた時は反応がなかった。
だから南へと少し歩いてみることにしたのだ。

地図を取広げてじっくりと見る。
このディテクターが検知できるのは自分がいるエリアだけらしい。
なら、どう動くべきかと考える。
まず西、街は除外だ。
人が多く集まる分、人目もつきやすい。
もし殺害現場を見られたら厄介な事になる。
次に、北はどうだろうか。と考える。
北の場合だと、街を避けるなら一度いってまた同じ道を戻ってこないといけない。
しかも探索できるエリアが狭いところが多い。
効率よくやるには少し向いていない。
なら、南だ。
南は広く、人が点在しそうな施設も限られてるから目安がつけやすい。
ひっそりと殺害を行なうには適してる。
そう考えたハヤトは南に動きながら再びディテクターをつけた。

ピコピコ、と機械が反応する。
画面には三つの点が映し出された。
両方とも割と近いところにあるが、一つは移動していてどんどん二つの点から離れていっている。
もう二つは一つの場所から動く気配がない。
「ここから近いのは二つの点か……」
594導かれる足音 ◆9T2a90QDRk :2005/06/18(土) 01:26:18 ID:???
二つ一緒にあるなら可能性は一つ。
一つは殺害して奪った。
もう一つは共に行動している。
一人なら安全を期して回避すればいい。
二人なら近寄ろって甘い言葉をかけよう。
共に行動しているやつらなら、つけいる隙は十分にある。

「真っ直ぐ南か」

電池の残量が気になるが、ここで見放すわけには行かない。
せめて相手を目視できるまではつけておかなくては。

【ハヤト@サモンナイト
 所持品:デスポーション×2 ディテクター(残電力@少し使用) スコップ
 基本行動方針:優勝し、ゲームを「なかったこと」にする
 第一行動方針:支給品取得&隙のある人物を殺す】
 第二行動方針:ディテクターに映った二つの点(ミリアムと新田勇)の場所へ移動
 現在位置:E05北(ミリアムと新田勇へと向かってる)】
595導かれる足音 ◆9T2a90QDRk :2005/06/18(土) 01:27:35 ID:???
>二つ一緒にあるなら可能性は一つ。
>二つ一緒にあるなら可能性は二つ。


>電池の残量が気になるが、ここで見放すわけには行かない。
>電池の残量が気になるが、ここで見放すわけにはいかない。


以上、訂正お願いしますorz
596英雄は英雄と認識されず ◆gel7gxy79o :2005/06/18(土) 03:10:57 ID:???
 スタンは宿屋前で休憩していると声が響いてきた。

 ――――英雄を探している。

 それはあまりに唐突だった。
 会ってまもなく発せられた問いに、スタンは困惑する。
 スタンの前にいる銀髪の男、ロイドは右手に丸い玉を持ったままじっとこちらを見つめていた。
「……英雄? それは一体…?」
 一瞬、少し出遅れてからスタンは問い掛ける。
 スタンとて、元いた世界では英雄として呼ばれる人間だ。
 だが、スタンの考えている『英雄』と相手の言う『英雄』は違う。
 そんな気がして、スタンは返答を待った。
「ドラゴンを統べる資格を持つ者だ。残念ながら君にその資格は今はない。――――失格だ」
 ロイドは淡々と事実を述べる。実際、もしドラグーンに成れたとしてもまだ問題はある。
 ドラグーンになれば、肉体の支配権を賭けてドラゴンと争いになるのだ。
 もし、精神の弱い人間が持てば、凶器ともなりえる。
 その凶器ともなりえる魔眼は何も語る事はない、と言うかのように無反応を保っている。
 何かきっかけがいるのかもしれんな、と思ったが真実は分からない。
 どちらにしろ、再び放浪する必要がありそうだとロイドは思った。
 スタンには、それは分からない。
 ただ馬鹿にされたと、誤解する。
「これでも同じことが言えるか……!」
 ロイドが再び足を進めようとした時、風を切る音が聞こえた。
 ジャッジメントセプターが刺さったこんぼうを、スタンは振るう。
 ――――こんぼうの一撃。
 スタンにとっては寸止めするつもりの、自分の実力を見せ付けるだけのつもりだった。
「遅い」
 ロイドは一撃を回避する。
 こんぼうの勢いを止め、更に追撃の手を休めないよう二撃目を放った。
 さきほどより、遅い一撃。
(まさか…!)
 実力が鈍ってることに、ようやくスタンは実感する。
597英雄は英雄と認識されず ◆gel7gxy79o :2005/06/18(土) 03:11:56 ID:???
 こんぼうの射程距離から離れたロイドも、それを実感していた。
 追撃のはずの二撃目が、明らかに遅い。
 試しにロイドは、無防備にこんぼうの射程に入った。
 ――ブンッ
 そのこんぼうの突きの一撃を両手で防ぎ、ダメージを逃がすように後ろへ飛ぶ。
 そして再び、ロイドはスタンの射程へと無防備に歩いた。
 ――ブンッ
 風切り音と共にこんぼうが、ロイドを襲う。
 やはり、遅くなっている。
 それだけではない。込められた力も下がっているのだ。
 ロイドは試しに、こんぼうを支えるスタンの腕に蹴りを入れる。
 こんぼうを振るっていたスタンの勢いごと、スタンの腕を蹴り飛ばした。
 それでもこんぼうはスタンの腕を離れない。
「呪われている。その武器は捨てた方が良い」
 そう言ってロイドは、続けざまにスタンのこんぼうの先端に蹴りを入れる。
 こんぼうは根元から折れ、ようやくスタンへの呪いは解けた。
 スタンはこんぼうに刺さるジャッジメントセプターを引き抜きながら、ロイドを見つめた。
 ロイドの目線も真っ直ぐにスタンを見つめていた。
「それは君の限界ではない。また前のように――いや、前以上に強くなる。ならなくてならない」
「………すまなかったな、突然攻撃しちまって」
 スタンは束の間の怒りに詫びを入れる。
 ロイドはそれに頷くとそのまま立ち去っていった。
598英雄は英雄と認識されず ◆gel7gxy79o :2005/06/18(土) 03:13:34 ID:???
【スタン・エルロン@テイルズオブデスティニー
 現在地:D3宿屋前
 所持品:アップルグミ3個  ジャッジメントセプター(WA4)
 第一行動方針:ディムロスを探す
 第二行動方針:バルバトスを倒す
 第三行動方針:ジューダスに会ってみる】

【ロイド@ レジェンドオブドラグーン
 現在地:D3宿屋前
 所持品:ドラグーンスピリット(神竜王)
 基本行動方針:かみを倒す
 第一行動方針:英雄(ドラグーンスピリットに選ばれる者)を探す】

こんぼう(風来のシレン)※「回」無効。折れた※はその場に放置
ドラグーンスピリット追記。
ドラグーンになった時、精神が弱いと破壊衝動に取り付かれるということ。
本編ではなかったので、よほどのことがない限り大丈夫だと思う。(基準は厳しくない)
599いつだってトップは口だけ ◆0.HJEhAgvc :2005/06/18(土) 15:12:18 ID:???
お昼にもそろそろなろうかというとき。
ロードブリティッシュはまだ彷徨っていた。

「やっぱり適当に動くのはやめよう」
王様たるワシなら適当に歩いていても、きっと道が開けると信じていたのが間違いだった。
適当に歩きすぎたせいで、地図をみてもワシが現在いる場所がさっぱり。
これは困った。
と思っていたら前方に佇む少年を発見。
よし、さっそく話し掛けることとしよう!
「お〜い!! ってげげぇぇー!!」
近寄って話し掛けてみたら、なんとその場には血にまみれた女の死体が一つ。
イカン、こいつは殺人者! ワシも殺す気か!?

「なぁ、あんた」
うつむいていた少年がワシの方を見た。
瞳が虚ろで怖い。
かなり怖い。
「俺はどうしたらいいんだよ?」
「へ?」
やられる前に逃げるか先に振りかぶって切り捨てようかと思ったが、その一言で拍子ぬかれた。
600いつだってトップは口だけ ◆0.HJEhAgvc :2005/06/18(土) 15:13:28 ID:???
「舞耶姉が死んだんだ……」
ああ、あのかみに歯向かって殺されたやつが死んだ時、参加者の中から上がった叫びがそんな名前だった。
そういえばこの少年の声に似ているような気がする。
「エリーも……ははは俺は何やってるんだろうな……
なぁ、どうすりゃいいんだよ?」
エリーというのはこの少女の名?
よし、いちかばちかの大博打だ。
「ワシに任せろ!」
ええい、責任など取らん!
「ワシの世界には幽霊の者でも蘇生できる魔法がある!
ワシは王様だから使えぬが、ワシの世界の高レベルな魔法使いならそのもの達もきっと蘇生できるはずだ!」
一緒にワシの世界にいけるかなんて事は知らん。
そもそもワシの世界の人間以外も魂=幽霊になってるのかどうかなど知らん。
「きっとお主の知り合いもあの傍若無人なかみの事を許すまい!
ならばワシと共にかみを倒し、ワシの世界にいけば必ずや道は開けるはずだ!」
「それ嘘じゃないよな?」
「ああ、本当だ。王の名に誓って」
ワシの世界の法則ならな。
「そっか。
それ以外に方法がないならやるしかないとも思ってたけど。それで蘇れるってならそれでもいいか。
ゲームに乗ってあいつらを蘇らせたとしても、あいつら喜ぶはずないよな」
納得してくれたようだ。
601いつだってトップは口だけ ◆0.HJEhAgvc :2005/06/18(土) 15:14:32 ID:???
「あんた名前は何ていうだ?」
「ワシは偉大なるブリテインの王ロードブリティッシュ。
共にこの地からの脱出を目指そうではないか!」
でもここムーングロウなんだがな。

と成功したと思ったその時だった。

ズドドドドドドドドドドドド。

「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「待たんかああああぁぁぁぁぁぁっぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「くそ、しつけぇ!!」

すさまじい勢いでワシらの向こう側を通り過ぎていく二人。
大の大人がいかにも可愛らしい子供に追っかけられているが子供は魔法をびゅんびゅん飛ばしている。
「なんだ?」
少年が声を出しておる。
「うむ、まだ少年のようだがその魔力は断然たるもの。
襲われている青年を助けようではないか!」
まぁ、青年の方が仕掛けた側なら直ぐ少年側に回ればいい。
そういってワシらも彼らの後を追うことにした。
そうそう死体の荷物をルートするのも忘れずに。
魔法がばんばん飛んでいるので見失うこともなかった。
602いつだってトップは口だけ ◆0.HJEhAgvc :2005/06/18(土) 15:15:39 ID:???
【ロードブリティッシュ@ウルティマ
所持品:アイスソード
現在地:B06
基本行動方針:かみを倒すために仲間を集める
第一行動方針:青年(アルフォンス)と少年(ラハール)を追う】
【周防達也@ペルソナ2
所持品:リゾルバーM380 ドラゴンの盾
現在地:B06
基本行動方針:ブリティッシュについていく】

【アルフォンス・タルタロス@タクティクスオウガ外伝】
現在地:B6(街へ)
所持品:トラップカプセル・フリップパネル
第一行動方針:ラハールから逃走中(人のいるだろう街まで逃げる)
基本行動方針:同志を集め神打倒・脱出】
【ラハール@魔界戦記ディスガイア】
現在地:B06(街へ)
所持品:いけいけタスキ(ペルソナ2)
第一行動方針:アルフォンスを追跡中】
603 ◆WX2rtwYcFI :2005/06/19(日) 01:28:03 ID:???
シレンとクロノが藪から飛び出し、
剣をとりあっていたジューダスとワルサーの視線がそっちへいく
しかし、クラトスだけは、少しはなれた所で
一人でなにかをブツブツいっていた。
「何だぁてめえらは?」ワルサーがそういい
二人がその質問に答えようとした瞬間、クラトスが突然
「死にたくない奴はさけるのだな・・・ジャッジメント!!!」
と叫んだかと思うと、空から無数の光線が全ての者に無差別に降り注ぐ

ジューダスはすぐさま剣を手から離し後に飛び、シレンとクロノもうまくよけた
だが、剣にこだわっていたワルサーは避けるのに失敗し
二発ほど、光線がかすってしまい思わず剣を手放した。
その瞬間を見計らいクラトスが走り、
剣をひろいワルサーを一回斬りつけ叫んだ、
「ジューダス、そっちの雑魚をやれ!!!!」
ワルサーは「ぐあッ!!」と叫び声をあげ、その場にドサッと倒れ
ジューダスはうなずくと術を唱えはじめ、
「シャドウエッジ!!!」と闇の槍をポワソに向かって放った。
シャドウエッジはポワソを貫きいっしょに消滅した。
604 ◆WX2rtwYcFI :2005/06/19(日) 01:28:30 ID:???
そして、ワルサーのそばによりナイフを抜くと
「止めをさすか?」といった
「いやいい、最早ほっといてもなにもできん
それと、お前達、いきなり、術を撃ってすまなかった、
お前達が敵かどうか判断する為に撃ったんだ、
こちらも多人数相手ではきついからな。」とクラトスが答えた
「ふん、あんな目立つ術をつかうと他の敵にばれるかもしれないのにか?
まぁいい、それより、貴様ら、青髪の大男をみなかったか?」
クロノとシレンは首を横に振ると、ジューダスはこういった。
「無口だな・・・・それよりお前ら僕たちと一緒にこないか?
 バルバトスという男を倒すために仲間が必要だ。
 そのかわり、その男を倒した後はお前達の目的に協力する、
どうだ、悪い話ではないはずだ?」
二人がうなずくと、クラトスが言った
「では、早くここから離れよう、ジューダスのいった通り
 敵が来るかもしれん。あと、これはお前の剣だろ?」
そう言うと、フランヴェルジュを投げてジューダスに渡した。
「お前、随分とその剣の扱いになれていたな。
 まぁいい、あとこのナイフはお前のものだろ?」
ジューダスも同じようにナイフを投げて渡した。
「そういえば、自己紹介がまだだったな、私はクラトス、
 そしてこっちが・・・・・」
「ジューダスだ。」ジューダスがクラトスより先にいった
「では、そろそろ行くか。」
そして、4人は歩きはじめた、目的の為に・・・・
605 ◆WX2rtwYcFI :2005/06/19(日) 01:28:57 ID:???
【シレン@風来のシレン
 所持品:うっぷん晴らしの壷(割ると大爆発を起こす)
 基本行動方針:ゲームからの脱出
 第一行動方針:ジューダスに協力

【クロノ@クロノトリガー
 所持品:???(仲間は知らない)
 基本行動方針:ゲームからの脱出
 第一行動方針:ジューダスに協力
第二行動方針:仲間と出会う】

【クラトス・アウリオン@テイルズオブシンフォニア
 所持品:果物ナイフ
 基本行動方針:ジューダスに協力
 第一行動方針:ロイド、コレット、しいな、のいずれかと合流】

【ジューダス@テイルズオブディステニー2
 所持品:フランヴェルジュ(片手剣)
 基本行動方針:バルバトス・ゲーティアの抹殺
 第一行動方針:仲間集め】

【現在地:E04西部の森 移動中】


【ワルサー@ドカポン (瀕死)
 所持品:サモナイト石(ポワソ)
 基本行動方針:神様を殺す
 第一行動方針:印の解除。邪魔する者、利用できない者は殺す】

現在地:E04西部の森 】

606それぞれの危機 ◆ZKXHbt7/As :2005/06/19(日) 02:13:35 ID:aJrYGpgl
絶望に打ちひしがれ、リアラは力無く海を眺めていた。

「私が止めていれば、ロニは……」
後悔という名の冥い海に呑み込まれそうになりながら、ひたすらに寄せては返す海を眺め続ける。

「どうすればいいの…怖いよ……」
死にたくない。
死にたくない…けれど、今にも罪悪感に押し潰されそうだ。
「私、もう駄目だよ…カイル……」

――反省はするべきだけど、後悔はしなくてもいい。

「あ…」
不意に彼の…未来の英雄の言葉が甦った。
彼は続けた。

――反省は未来に繋がるけど、後悔は過去に縛られてるだけなんだ……

それは、かつて四英雄・フィリアを危険に晒し、無力感に負けそうになった彼女へ彼が贈った言葉だった。

「カイル…」
彼は側に居ない……だが、心は繋がっている。いつも支え合っている。
信じ合う二人だからこそ為せる力を、彼女は受け取った。

「……そうだよね。あの時も、貴方のおかげで立ち直れたんだっけ。」
鉾を支えに立ち上がるリアラ。
「待ってて、カイル。私…ロニの為にも、生きて帰るから。」
聖女は英雄の影に背を押され、静かに歩きだした。
607それぞれの危機 ◆ZKXHbt7/As :2005/06/19(日) 02:14:07 ID:aJrYGpgl
「小屋…誰か居るのかな?」
目の前の小屋を見ながら呟くリアラ。
小屋からはどうやら人が居るらしき気配がしていた。
「でも、中に居るのがもし、バルバトスみたいな大男! だったらどうしよう…」
リアラの足が竦む。
もし戦いに長けた者が待ち受けていたならば、ひとたまりも無い。
「やっぱり近付かない方が……
ダメダメ! 力を貸してくれる人を探して、帰る方法を見つけるんだから。」
自分を励まし、そろそろと小屋の扉の前へと歩み寄る。

「ふぅ…よし、三つ数えたら開けよう。」
心臓が口から飛び出しそうな程高鳴る中、カウントダウンを始める。
「いち……に、の……」
そっとドアノブに手を差しのべる………
608それぞれの危機 ◆ZKXHbt7/As :2005/06/19(日) 02:14:25 ID:aJrYGpgl
「んで、結局そのルシオっつー野郎に神界行きを取られちまったってワケよ。
まぁ、今となっては良い思い出なんだが、な。」
「ふーん、何で女神様はアリューゼさんを選ばないのかなぁ…?」

島の北部にある小屋の中、アリューゼとマローネは休憩を兼ね情報交換(?)に華を咲かせていた。

「さぁな。おおかた、俺が神界戦争の英雄に成るのに気に入らねぇ事があるんだろうよ。」
「そうかなぁ………あ、そっか!」
「ん? 何が『そっか』なんだ?」
「きっと女神様はアリューゼさんが好きなのよ。だから、ずっと一緒に居て欲しかったんじゃないかな?」
「フッ、こいつぁケッサクだ! あの色ボケ女神、さっき言ったルシオって奴に惚れてんだぜ。
まったく、スかした面して巧く誤魔化してるつもりなのかねェ。ハッハッハッ!」
609それぞれの危機 ◆ZKXHbt7/As :2005/06/19(日) 02:14:46 ID:aJrYGpgl
「へっぶしぃ」
銀髪の女神は豪快なくしゃみをカマしながら、不死者の脳天をかち割った。

「あらあら。神様も風邪を引くのね。
それとも、誰か噂話でもしているのかしら?」
気の強そうな女魔術師が、それをからかう。
「うるさい。真面目に働かないのなら、エインフェリアを辞めて貰うぞ。」
もはや微動だにしない不死者を宙へ放り挙げながら怒鳴る女神。
「誰に言ってるのかしら。
それに、突然姿を眩ます筋肉馬鹿をしっかりと管理してから言って欲しいわね。」
女魔術師が指を鳴らすと、光の矢が不死者を滅多刺しにした。
「アリューゼの奴、何処で油を売っておるのじゃ。この失態、万死に値するぞ。」
まだあどけない顔つきに似合わず物騒な物言いの少女が、女神の言葉に敏感に反応する。
と同時に、彼女の見つめる空間が大爆発を起こし、不死者は肉塊と化した。
「さぁね。神界へ行けないものだから、拗ねているのかもね。」
女魔術師は更に嘲る。
「何とも大人気の無い奴じゃ。戻ったら、うんと懲らしめてやらねば。のう、ヴァルキリーよ。」
「ぶふぃえっしょい」
「あ、悪口……。」
610それぞれの危機 ◆ZKXHbt7/As :2005/06/19(日) 02:15:02 ID:aJrYGpgl
「ぶぁくしょえっ ふぁきっしゅぇぃ」
自分の言った悪口のしっぺ返しを喰らったアリューゼは鼻の下を擦った。
「おっと、すっかり話し込んじまったな。じゃあそろそろ…」
「あ、あの、アリューゼさん、ちょっと……。」
「あ?」
突然落ち着きをなくしたマローネを怪訝そうに見るアリューゼ。
どうやら、安心したお陰で催したらしい。
「あ、あぁ。行ってこい。」
脱兎の如く手洗場へ駆け込むマローネ。よほど急を要したようだ。

「さて、俺は外の空気でも吸ってるか…。」
立ち上がり、出入口へ向かう。
そして何気無くドアノブに手を掛けた。
611それぞれの危機 ◆ZKXHbt7/As :2005/06/19(日) 02:15:23 ID:aJrYGpgl
「さ…」

ガチャ

リアラが数え終えるより一瞬早く、扉が開いた。

悪い予感は見事的中した。扉を開けたのは描いた通りの大男ではないか。
驚きと恐怖のダブルパンチに、たまらず絶叫するリアラ。
「きゃああぁあぁぁ」
「すわ!」
扉を開けた途端に目の前で悲鳴をあげられたアリューゼもたまったものではない。思わず驚きの声を上げた。

その後いち早く動いたのはリアラだった。
腰を抜かしつつも重い鉾を体の前に垂直に構える。
「ごゴごご護法蓮んんっ!!」
構えた鉾から障壁が現れ、アリューゼを包み込む。
「うおぁ!?」
華奢な身体に不釣り合いな力に驚く間も無く後方に吹き飛ばされ、アリューゼは仰向けに倒れた。

「つ、痛ぅ……」
「に、逃げなきゃ!」
「お、おい待てよ嬢ちゃん!」
鉾を抱えて逃げ出そうとするリアラ。

ガッ

「ふえっ?」
慌てるあまり地に鉾先を取られ、すっ転ぶリアラ。
運悪くとび出た石に頭をぶつけた彼女は、そのまま気を失ってしまった……
612それぞれの危機 ◆ZKXHbt7/As :2005/06/19(日) 02:15:45 ID:aJrYGpgl
痛みをこらえ立ち上がったアリューゼは、倒れたまま動かなくなった少女の元へ駆け寄った。
「おい、しっかりし…るぉ……。」
そして彼の思考は瞬時に止まってしまった。

地に伏せた彼女のワンピースの裾は、勢い剰ってこれでもかとばかりに捲れ上がっていたのだ。
彼の趣向はこの不慮の事態に暴走し、一切の理性を組み伏せてしまった。

「ろ…しろ……シロ…アンジェラ、スマソ―――」
意味不明な譫言を伴いつつ、彼は再び仰向けに倒れそのまま動かなくなった。


「アリューゼさん、大丈夫!? アリューゼさん!」
突然聞こえた悲鳴に驚き、手洗場から必死に叫ぶマローネ。
しかし、どうやらアリューゼには聞こえていないらしい。

「早く行かなくちゃ…………!」

神は何故こうも卑劣を繰り返すのか……
なんともご丁寧に水洗便所まで備えてあるというのに、紙が何処にも見当たらない。
マローネはただ呆然と、寂しげなペーパー・ホルダーを見つめ続けた。
613それぞれの危機 ◆ZKXHbt7/As :2005/06/19(日) 02:15:59 ID:aJrYGpgl
【リアラ@テイルズオブデスティニー2
※軽い脳震盪
現在地:B4北東建物前
所持品:ウコムの鉾
第一行動方針:仲間を集める
第二行動方針:ジューダスが居たような…
基本行動方針:ゲームからの脱出】

【アリューゼ@ヴァルキリープロファイル
※ピヨり
現在地:B4北東建物前
所持品:いわ(サガ1)※建物内に置いてある
第一行動方針:マローネに憑いていく
基本行動方針:ゲームの破壊】

【マローネ@ファントムブレイブ
現在地:B4北東建物内手洗場
所持品:センスゼロの髪飾り(SO3)
第一行動方針:手洗場からの脱出
第二行動方針:アッシュを捜す】
614 ◆ZKXHbt7/As :2005/06/19(日) 04:00:41 ID:aJrYGpgl
>>609
修正します
>まだあどけない顔つきに似合わず物騒な物言いの少女が、女神の言葉に敏感に反応する。
↓この中で
『女神』ではなく『女魔術師』です。
615かみすらしのぐもの ◆C3JvwEis6I :2005/06/19(日) 06:20:59 ID:???

歓喜のうなりを伴って回転を続ける金属の歯が目の前の哀れな獲物を食いちぎる命令を待っている。
鋭さを誇示するのは一つ一つの歯でさえ、それらが車懸りに襲い掛かる最も危険な道具。
いまやそれは人の手の中で、他者の命を奪う武器となっているのだ。

獰猛なる金属の獣に睨まれている相手の男は、しかし異常とも言えるほど落ち着いたままだ。
すでに死を観念しているのか。それとも迫る危険を認識できていないだけなのか。
男の手には一本の剣、しかしそれも今は頼りない棒にしか見えない。

均衡、というにはあまりに奇妙な図式だったが、その均衡を破りとうとう金属の獣に下される命。
目の前の男を引き裂き喰らえ、と。
二人の間合いが小さくなっていく。音が、死を呼ぶ音が男に迫る。

少女は、それを傍らで見守っていることしかできない。
だが、ただそれしかできない故に真剣に、狂気の現場を目をそらすことなく見ている。
まるでそれが自らに課せられた役目であるとでも言うように。

二人の男が今まさに交錯する――――


そして、あたりに硬質の音が響いた。




616かみすらしのぐもの ◆C3JvwEis6I :2005/06/19(日) 06:21:50 ID:???



「すごーい!どうやったの、今?」
真剣な空気が支配していた場を破る少女の声。

「なぜかとても納得がいかないが…すごいな」
チェーンソーを止め、栗色の髪をした精悍な男、ダートも賞賛の声をあげる。

「これが『パリィ』だ」
スパイダーソードの刃に傷がないことを確認しながら、自信のこもった声でその男、ベアが答える。



少し前。島の中央部へ向かうダートとトリスは突然に森から現れたベアと遭遇する。
一瞬だけ緊迫するものの、もともとどちらも敵意はない、すぐに意気投合する三人。

それはお互いに自己紹介をしている途中のこと。
竜に、召喚。出会った二人の能力は予想以上にすごいものであった。まさに主役級?
自分の必要性に、存在価値に疑問符を投げかけたくなるベアであったが、
翻って自分の特技、いや必殺技を思う。
そうだ、磨きに磨いた俺のパリィだって何者にも負けない、誰にだって誇れる技だ。

そんな風に何かを思い立ったベアは唐突に自分の特技を披露したいと言い出し、
ダートに手にしたチェーンソーで向かってくるように要求しだしたのである。
当然そんな危険なことをやれるわけがない、と必死でなだめるダートとトリス。
しかし、ベアの決意(?)は固い。
一切揺らぎなく見えるベアの満面の自信に押し切られる形であったとはいえ、
仕方なく、本当に仕方なく、この奇妙な演舞を行うことになってしまった。
なんとかあれこれ手加減をしようと努力するダートだがベアは真剣に来いと怒るだけ。
ついにやぶれかぶれで突撃した結果が、今のベアの見事なパリィである。
617かみすらしのぐもの ◆C3JvwEis6I :2005/06/19(日) 06:23:19 ID:???

「まったく、とんでもない防御技術だ。…ベア、それ俺にもできないか?」
「ベアさん、すごい!ベアさんの後ろにいれば安心だね!」
「にゃあ」

………
あんな武器は初めてだったからほんとに、ほんのちょっと不安だったが上手くいってよかった。
なんだか尊敬のまなざしが自分に向けられているが……む、むずがゆい。でも嬉しい。
陛下、異世界で、私は、私は必要とされております。
ああ…なぜだか涙が、止まらない。

「あれ…嬉し泣きかな」
「…変わった人だな」
一人の世界に入ってしまったベアを、ダートとトリスは生暖かく見守るしかできなかった。

【ベア@ロマサガ2(帝国重装歩兵)
 所持品:スパイダーソード
 基本行動方針:ゲームからの脱出 】
【ダート@レジェンドオブドラグーン
 所持品:チェーンソー(SAGA)
 基本行動方針:早期にゲームを終わらせる。
 第一行動方針:仲間を集める】
【トリス@サモンナイト2
 所持品:黒ネコ(現実)
 基本行動方針:仲間を集める】
【現在位置:F05中央 街道】
618魔王終焉 ◆sBilkqa6rc :2005/06/19(日) 13:47:05 ID:???
「どこに逃げた! 出て来い!」
 森の中で魔王の息子――ラハールは叫んだ。
 黒髪の男――アルフォンスを追っていたのだが、森へと逃げ込まれ途中で見失ってしまったのだ。
 すでに見失ってから十分は経過している。おそらくもう追いつけないだろう。
「クソ……、仕方がないか……」
 歯軋りをしながら踵を返し、新たな参加者を探そうとしたとき――
「……っ!」
 とっさに高速で飛んできた何かを横に跳んで避けた。


 ロード・ブリティッシュは周防達也と共に森を歩く。あの青年を助けるために。
 そしてようやく誰かを見つけた。どうやら少年の方らしい。
 そして少年は横に跳び――
「……ぬおぉっ!」
 哀れ、飛来物はブリティッシュの額に命中。
「ぐおぅっ……」
 そして頭から地面に倒れ、呻き声を上げて悶絶した。
「ええと……」
 遅れてやってきた達也は、突然の事態にブリティッシュをただ見下ろしているだけだった。


 再び何かが飛んできた。ラハールはそれを避ける。
「石……?」
 指弾――小さな石に気を込めて、爪で弾き飛ばすことにより遠方の敵を攻撃する業である。
 そしてラハールは振り向く。
「戻ってきたか、だが俺様に勝てると思うなよ!」
 ラハールは眼前の青年を睨みつける。
 油断はしていない。今は無手だが、おそらくあの魔法の剣を出して対抗するつもりだろう。
 接近戦ではこちらが素手なので不利だ。ならば、遠距離から攻撃するのみだ。
 そしてラハールは頭上に数個のエネルギー弾を出す。
 それに反応しアルフォンスは――

 逃げた。
「な……」
 背中を見せて逃げ出す相手を見てラハールは呆然とする。
 そしてすぐさま怒りへと変わる。
 髪を逆立て、血管を浮き上がらせながらラハールは叫ぶ。
「貴様ッ! 逃げ出すかッ!」
 叫ぶと同時にエネルギー弾を投げるが、アルフォンスには当たらず大木を砕くのみだった。
 再びラハールはアルフォンスを追いかける――
619魔王終焉 ◆sBilkqa6rc :2005/06/19(日) 13:47:53 ID:???


 時折後ろを向き、ラハールがついて来ているかを確認する。
 ラハールは怒り狂い、邪魔な木を拳で砕いて追いかけてくる。
(なんて力だ……)
 幼いながらも、自身をはるかに超える力を持った悪魔の少年にアルフォンスは恐怖する。

 はたして自分はあの悪魔を殺せるのか――――

 いや、恐れるな。俺がやるしかない。そう自分に言い聞かせて、アルフォンスは走り続ける。
 いくらか走ると、建物が見えてきた。先程までアルフォンスが『罠』を仕掛けていた建物だ。
(もし気付かれたら終わりだけどな……。あの悪魔が単純であることに掛けるしかないか……)
 そしてこじ開けた裏口からアルフォンスは建物に進入する。


 一体どういうつもりだろうか。
 あの魔法の剣は精神力を消費するようだ。
 戻ってきたのは精神力が回復したからだと思っていたが――
 だが、逃げた。
 おかしい……何か嫌な予感が――
 そんなことを考えながら追いかけていたラハールだが、アルフォンスが建物に入るのを見て思考を中断した。


 アルフォンスは廊下を直進する。その先には左右に部屋へと続く扉がある。
 だが左右にある扉を無視してアルフォンスはさらに走った。その先は5m程走れば壁で行き止まりだ。
「行き止まりだ。諦めたか?」
 余裕を含んだ声が聞こえてきた。アルフォンスが振り向くと、そこには腕組みをしたラハールがいた。
 アルフォンスは対峙しながら剣を具現化する。握られた剣は白く光っている。
「ここではもう逃げることが出来ないぞ。それとも俺様に勝てると思っているのか?」
 それを聞いてアルフォンスは後ずさりをしながら挑発する。
「余裕だな……。甘く見ていると痛い目を見るぞ?
 俺が本気を出せばお前のような低級悪魔は楽に殺せるぜ」
「だ、誰が低級悪魔だぁぁぁぁッ! この俺様を愚弄するかッ!」
(やれやれ、単純で助かった)
 森で逃げ出した時よりもさらに怒り狂ったラハールはアルフォンスを鬼のような形相で睨む。
 そしてラハールは一気に踏み込み、拳を繰り出す。
「くっ……」
 なんとかアルフォンスは後方へ飛翔して拳をかわす。
 そして空中で腰を低くし、足を上げる。
 まるで、バランスを崩したかのように――

620魔王終焉 ◆sBilkqa6rc :2005/06/19(日) 13:48:32 ID:???
 バランスを崩したアルフォンスを見てラハールはニヤリと笑う。
 このまま距離を詰め、止めを刺せば――
「これで終わりだぁぁぁ!」
 そしてアルフォンスはバランスを崩しながら床に落ち、隙が出来たところをラハールが攻撃する。

 はずだった。
「な……」
 あまりの予想外に、ラハールは対応出来なかった。
 アルフォンスは床に落ちた後、予備動作をまったくなくしてこちらに突っ込んできたのだ。
 そしてアルフォンスの手に握られたあの剣は、ラハールの腹に深く突き刺さる。
 冷静にしていれば、まず気付いたであろう。
 アルフォンスが落ちた床にあのパネルがあったことを――


 アルフォンスはすぐさま起き上がり、呻き声を上げながら倒れているラハールの胸に踵を全力で振り下ろす。
 骨が折れる音が聞こえたが、躊躇せず練気剣でラハールの首を刎ねる。首の断面からは大量の鮮血が噴出し、廊下を血で染めた。
 相手は悪魔だ。いくら子供であっても容赦はしてはならない。
「ふぅ……」
 残ったものは疲労感。
 当たり前だ。練気剣を多用し、ずっと走り続けたのだから。
「眠い……」
 アルフォンスは床に座り込み、壁に背をもたれかけた。
 そして深い眠りに落ちた――


【アルフォンス・タルタロス@タクティクスオウガ外伝】
現在地:C-06 建物の廊下
所持品:トラップカプセル・フリップパネル
第一行動方針:疲れをとる
基本行動方針:同志を集め神打倒・脱出


【ラハール@魔界戦記ディスガイア 死亡】


【ロードブリティッシュ@ウルティマ】
所持品:アイスソード
現在地:B-06
第一行動方針:気絶中
基本行動方針:かみを倒すために仲間を集める
【周防達也@ペルソナ2】
所持品:リゾルバーM380 ドラゴンの盾
現在地:B-06
第一行動方針:……この人をどうしよう
基本行動方針:ブリティッシュについていく
621 ◆sBilkqa6rc :2005/06/19(日) 14:16:52 ID:???
アルフォンスの現在地をC-05
ブリたちの現在地をC-04

修正お願いします。
622いつだってトップは口だけ ◆0.HJEhAgvc :2005/06/19(日) 20:00:56 ID:???
>>601
「あんた名前は何ていうだ?」
「ワシは偉大なるブリテインの王ロードブリティッシュ。
共にこの地からの脱出を目指そうではないか!」
でもここムーングロウなんだがな。

と成功したと思ったその時だった。

ズドドドドドドドドドドドド。

すさまじい爆裂音と足音が鳴り響いてきた。

「待たんかああああぁぁぁぁぁぁっぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「くそ!! 何としてでも街までは逃げ切る!!」

すさまじい勢いでワシらの向こう側を通り過ぎていく二人。
大の大人がいかにも可愛らしい子供に追っかけられているが子供は魔法をびゅんびゅん飛ばしている。
「なんだ? 襲われてるのか?」
少年が声を出しておる。
「うむ、まだ少年のようだがその魔力は断然たるもの。
襲われている青年を助けようではないか!」
「ああ……」
まぁ、青年の方が仕掛けた側なら直ぐ少年側に回ればいい。
そういってワシらも彼らの後を追うことにした。
そうそう死体の荷物をルートするのも忘れずに。
魔法がばんばん飛んでいるので見失うこともなかった。

に置き換えお願いします。
623善悪、それは── ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/20(月) 05:25:31 ID:sxiZ+0DV
「あぁ・・・う・・・そ・・・・・・?」
アティの腹部を貫いた槍。再びそれを手にする端麗な顔の少年。
刺さっている槍を少し浮かす。力を失ったアティの重みでその槍はズルリとアティの元を離れていく。

ドサッ。と言う音と共にアティの周りに赤い血の溜まりが出来ていく。
その血の溜まりの中心部にピアスの少年は止めと言わんばかりに何も言わずもう一突きする。

その姿を見て、アシュトンとガイウスは突然の事への思考停止、しいなは恐怖の為に動けなくなっていた。

突然の乱入者のために長く続く沈黙。

「お・・・」

その沈黙を一番初めに破ったのは──

「お、お前はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
624善悪、それは── ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/20(月) 05:26:34 ID:???

優しさと邪悪なる心を持つ男、ガイウスであった。
彼は今起きた事を一番早く理解することが出来た。
あいつ等のような邪悪極まりない奴だった。そんな奴をそんなか簡単に殺すような善人、反吐が出る!!!
そう思ったが矢先、目の前の敵を忘れ、ピアスの少年へと駆け出そうとした。

目の前にいた"善人"を忘れて。

彼の次に我に帰る事が出来た"善人"アシュトンを忘れて。

「グァ!?・・・ガァ!!?」
ピアスの少年の下へ駆け出そうとしたその矢先、後ろから何かがガイウスの背中を貫いた。
「僕の事・・・無視しないで欲しいな・・・!?」
そう、アシュトンが呟く。
「て・・・テメ・・・ぇ・・・」
「ゴメンね?でも大丈夫だよ?後で神にお願いするから・・・生き返らせるから、みんな僕が救い出してあげるから・・・」
ガイウスの背中を貫いた何か──無銘の刀をゆっくり引き抜くアシュトン。
そこから溢れ、止まらない血液。
625善悪、それは── ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/20(月) 05:27:29 ID:???

「テ・・・てめ・・・え・・・極・・・悪人のよ・・・うな事言ってるが・・・本当・・・は・・・スゲェ善人だな・・・」
崩れ落ち、倒れるガイウス。
「反吐が・・・でる・・・」
最後にこういい残し、彼の命は事切れた。
「そう・・・分かってくれると僕も気が楽になるよ・・・」
血の溜まりを作っていくガイウスを凝視しつつ呟く。
「・・・そうだ、僕は良い事をしてるんだ・・・間違っては・・・いないんだ・・・だから・・・」
ガイウスが善悪が逆の住民とはしらず、そのままの意味で捕らえるアシュトン。
彼の血がまだポタポタと滴り落ちる刀をしいなとピアスの少年に向ける。
「君たちも、救ってあげるよ!!」

626善悪、それは── ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/20(月) 05:27:57 ID:???


「・・・参ったな・・・」
ピアスの少年は横で恐怖で震えているしいなを横目にボソリと呟いた。
横に居るこの女性ほって置いても大丈夫だろうが、目の前のドラゴンを背負った化け物はマズい。
普通の奴ならばセイメンコンゴウでも十分戦えるのだろうが、後ろのドラゴンの力、そして剣の腕、現在の俺では勝てない事も無いかもしれないが体力を消耗するのは明らかだ。
アメン・ラーが本調子で出せるのならば大丈夫だろうが、何故か今出す事は出来ない。無理やり出そうとしたら出せるのだろうが今この状況で出すのは得策じゃない。
ならば、交渉したほうが賢いな。失敗したら戦うだけだ。
そう、分析した。そして双龍の男──アシュトンに話し掛ける。
「待ってくれよ、双龍を背負った君」
「命乞いかい?大丈夫、僕が救ってあげるから・・」
話を聞く様子も無く剣を構え、一歩一歩近寄ってくる。
「ははは、ちょっと違うなあ。さっきの話聞いてたよ?皆を生き返らせるって願いなんだろ?・・・俺も君と同じ考えなんだ」
その言葉に少し反応する。
「同じ・・・考え・・・?」
「そう、同じ考え。最後の一人になってみんなを生き返らせる、そうすれば全てがチャラになるんだろ?」
「うん・・・そうだよ?」
「だったら、まだ始まったばかりでお互い殺しあうのは得策じゃないんじゃないか?まだ始まったばかりなんだしさ」
そう言って恐怖に怯えたままのしいなの方を見る。
627善悪、それは── ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/20(月) 05:28:26 ID:???

「私利私欲の為に願いを叶えようとしている奴を予め殺してからじゃないと、それは出来ないだろ?」
「・・・なるほど・・・今は君と僕は戦う時じゃないって言いたいんだね?」
アシュトンはその話の言いたい事を理解し、ピアスの少年に向けていた目線をしいなの方に向ける。
「・・・え・・・あ・・・あ・・・?」
その会話の内容を二人に遅れて理解したしいな。
「分かってくれたかい?」
元々しいなの支給品であった槍を向けるピアスの少年。
「あ・・・あ・・・!?」
じりじりと近寄ってくる殺意を持った男二人。
「あ・・・い・・・嫌だ・・・!・・・嫌・・・や・・・やめ・・・て・・・?」
追い詰められるしいな。

「い、嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁ・・・・・・・っ!?」

森の中、しいなの慟哭が木霊した────




──
628善悪、それは── ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/20(月) 05:31:17 ID:???
──数分後 アシュトン


『そう、僕は間違っちゃ居なかったんだ。』
ピアスの少年と別れ、目的地も無く歩きつづけるアシュトン。
『あのピアスの男も僕と同じ意見だった・・・きっと、それが一番正しいんだ・・・』
暗い森をただ一人歩く。
『それに・・・僕に殺されたあの男の人は言ってくれた。僕は善人だって、大丈夫だ、他の皆も分かってくれる筈さ。』
間違った世界の間違った感覚、その言葉を信じつづけ、アシュトンは歩き出す。人を救うために。人を救うという自分勝手なエゴの為に。


【アシュトン・アンカース@SO2
 所持品:無銘の刀
 第一行動方針:参加者を殺して支給品を奪う。
 基本行動方針:優勝してドラゴンを祓ってみんなを蘇らせる】
【現在地:F01南の森を移動中】
629善悪、それは── ◆1bdo6Ek.sk :2005/06/20(月) 05:32:08 ID:???
──数分後 ピアスの少年


『良かった・・・悪魔交渉なんてあの事件以来だから少し不安だった』
双竜の男と別れ、親友たちを求め歩きつづけるピアスの少年。
『それにしても・・・殺して救うなんて何て変な考えを持った悪魔なんだろう?俺には悪魔の考えてる事は理解できないや・・・』
暗い森を仲間を求めて歩く。
『アイツが殺したあの男からまた武器もゲットしたし、後は・・・早くあいつ等に会いたいよ・・・寂しいなぁ・・・大丈夫かなあ・・・?』
ただ友の事を考える感覚。それを信じつづけ、ピアスの少年は歩き出す。友を助けるために。友に助けてもらうために。友以外の者の事を考えずに。

【ピアスの少年@ペルソナ】
 所持品:果物ナイフ 鞭 ガーラルアクス(ガイウスからルート)
 第二行動方針:目に映ったやつは始末しておく。
 第一行動方針:知り会いと思えるべき人たちに会う。
 基本行動方針:生き残る】
【現在地:F01南の森を移動中】
630善悪、それは── ◆1bdo6Ek.sk
──数分後 しいな


『ゴメンね・・・?ゴメンね?私なんかの為に・・・』
殺されそうになったその寸前でその場から逃げ去る事が出来たしいな。
木の上に隠れ、二人の狂人がその場から去ったのを見計らって木から下り。自分を助けてくれようとし、命を落した二人の元へと戻ってくる。
殺しをしたものは一度殺害現場から離れるとよっぽどの事が無い限り戻ってこないという忍びの教えと、自分なんかの為に命を落してくれた二人を弔って上げたいと言う気持ちがしいなを二人の遺体の元へ戻らせた。
土を掘り起こすという派手な行為は出来ないが、せめて目立たないように木の横に眠らせてあげようと思い二人の遺体を動かす。
ガイウスの死体を大木の横に安置し、アティの遺体を動かそうとした時、アティの遺体の下に血に塗れた支給品袋が落ちているのを発見した。
『遺体の下に支給品?隠れて見つけられなかったのかい・・・?』
支給品袋を開けてみる、そこには一本の美しい剣が入っていた。
「これは・・・」
しいな自体は剣の扱いは得意ではないが。本当に信頼できる仲間の一人が剣士である。もし彼に会う事が出来るのならばとても心強い一品である。
「私には無理だけど・・・ロイドなら・・・ロイドに届ける事ができたなら・・・!ありがとう・・・アティさん・・・」
そう、目に涙を溜め何も言わないアティに感謝の気持ちを伝える。

ただ、しいなは知らない。そして、もうすぐ知る事になる。その剣を渡そうとしている男が、ロイドが・・・
『大丈夫、きっと会える!!』
救いのない希望、それだけを信じつづけ、しいなは歩き出そうとした。仲間に会うために。仲間にこの剣を渡すために。ただ、その歩みは・・・・

歩みは・・・

【しいな@テイルズオブシンフォニア】
 所持品: コリンの鈴 グランドリオン(クロノトリガー)
 第一行動方針:ロイドやコレットに会う。
 基本行動方針:ロイドに剣(グランドリオン)を渡す】
【現在地:F01南の森】

【ガイウス 死亡】
【アティ 死亡】

※第一放送前