【運命の】バイオ小説創作スレFILE1【ラクーンシティ】

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733ジム(ryの人:2005/07/12(火) 02:45:03 ID:???
GJ!

ロドニーって誰かと思ったら一般市民のアイツか。
確かにゲームとかやってそうな顔だよな…。
734ジムのアウトブレイク:2005/07/12(火) 02:45:46 ID:???
俺たちはシャッターの前にいた。進む先と言えばここしかなかったからなんだけどね。
「なんだよこれ…押してもうんともすんとも言わないじゃないか」
シャッターの脇にある端末をいじってみる。が、押して電子音はするものの、反応が何もない。
「えーとですね…ちょっと待ってください」
ヨーコちゃんが代わり、ボタンを押す。適当にやってるようにしか見えなかったけど、
しばらくするとシャッターはガラガラと音を立てて開いた。
「ヨーコちゃん一体なんなのさ…」
「思い出したんです。私はここの研究員です」
「研究員?そりゃたいしたもんだね」
「ハァーーイ!」
ジョージが背後から現れた。その挨拶やめてくれよもう。
「とりあえず2つほどロックを解除できた。この先の電算室と、この上の階のシャッターのどれかだ」
この先行き止まりだったのか。危ない危ない。
シャッターの先へと歩を進めたその時

ボタッ

何かが降ってきた。
それは気持ち悪い痙攣を起こしながらこっちを睨みつけていた。
なんていうか…その、あれだ。でっかいイモ虫が。
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
「きゃぁっ!」
「な、なんだこれは!」
全員が激しく狼狽し、混乱していると天井からさらに大量にそれが降ってきた。
何度も言わすな、ファッキンサイズのイモ虫だ!
「なんだコイツら!この野郎この野郎!」
ハンドガンを乱射する。大体当たらなかったが、一匹ほど命中して身体が粉々に飛び散った。
「うわっ、ジム止めてくれ!破片が飛んでくる!」
うん、俺も今気づいたごめんなさい。気持ち悪いぞ虫の肉片って。
「は、早くあの部屋に逃げましょう!」
イモ虫に追われつつ、俺たちは電算室に転がり込んでいった。
しかし、そこはもっとひどい場所だった。
735ジムのアウトブレイク:2005/07/12(火) 02:47:20 ID:???
その部屋はおよそ人間の入る場所とは思えなかった。
あたり一面がねばねばとした何か(糸?)で覆われていて、壁には超巨大な繭が作られていた。
奥の方でパソコンが申し訳なさげに光を放っているだけで、部屋は薄暗くじめじめとしている。
「…どの辺が電算室なの?」
「まあ…あのパソコンかな」
ショボイぞアンブレラの科学力!まあともかく、調べるものがアレしか無さそうなので、
つけっ放しのパソコンを覗いてみた。そこにはパスワード入力画面が表示されていた。
何か俺がする前にヨーコちゃんがパスを解いてしまったが。
「あ…これは培養室のロックを解除するための仕掛けですね…
指紋で判別するものなので、私がいれば開けれそうです」
大したもんだねヨーコちゃん。
「培養室はこの階の上です。上へ探索に行きましょう」

その時、入ってきた自動ドアが開いた。
「アリッサかな?」

ドサッ!
それは確かにアリッサだったが、何か粘ついた糸でぐるぐる巻きに拘束されて
放り投げられるようにやってきた。
「…なんの冗談だい?」
「…助けなさいよ」
相変わらず偉そうだなこの人は…
736ジムのアウトブレイク:2005/07/12(火) 02:48:05 ID:???
3人がかりで糸を剥ぎ取り、アリッサを解放してあげた。
「ったく、冗談じゃないわよ!スクープどころの騒ぎじゃないわ!」
「何がどうしたっていうんだ?」
「メチャクチャでかい蛾にさらわれてここにぶち込まれたのよ!文句ある!?」
「いや文句は無いが…大きな蛾だって?
「そうよ、ちょうどあれぐらい大きな…ん?」
アリッサが指差した自動ドアの前に、確実に人より(俺より)大きな蛾がたたずんでいた。
「どわぁぁぁ!」
「ま、待て!ジm
聞く耳持たずにあわててハンドガンを構え発射する。
蛾はそれを瞬時に飛び立ち避けて、こっちに向かってきた!
「うわぁっだ、いてっ!」
蛾に突き飛ばられて転倒する。痛くないけど鱗粉を吸ってしまった。
思わず咳き込んでしまう。
「このっ…食らいなさい!」
アリッサがショットガンを放つ。散弾は蛾のボロボロの羽根に当たり、
そいつはバランスを大きく崩した。

よろよろと飛ぶ蛾は、今度はヨーコちゃんに矛先を変えた。
「いやぁっ!」
蛾がヨーコちゃんに取り付き、噛み付き始めた。
「よ、ヨーコちゃん!」
なんかだるい体でハンドガンを持ち上げ蛾に発砲する。
ジョージも一緒に撃ってくれているけど全然ひるまない!
「くそっ、こんな拳銃じゃ効かないのか!」
「う、くぅっ…」
ヨーコちゃんが苦し紛れに手に持つ大きいハンドガンを蛾に向ける。

ダァァン!

ヨーコちゃんの銃から飛び出した弾丸は蛾の腹部にめり込み、猛烈な力で内部からそれを粉砕してしまった。
蛾はギリギリと金切り声を上げるとそのまま息絶えてしまった…
っていうかみんな飛び散った肉片まみれになったぜコンチクショウ。
737ジムのアウトブレイク:2005/07/12(火) 02:48:38 ID:???
アリッサの持っていたタオルで全員顔を拭き、とりあえず綺麗にした。
「はぁ…みんなとりあえず無事だな…?」
ジョージが問いかける。けど俺はそうじゃなかった。さっきから背筋がゾクゾクして体に力が入らない。
「俺ちょっとヤバいかも…なんか…身体がだるい…」
「だるい…?大変、それ毒かも知れません!」
毒って…虫の毒って結構ヤバいんじゃないの?
「ブルーハーブがあればたいがいのものは解毒できますが…」
「お、俺持ってない…」
「あたし赤いのなら拾ったけど」
「赤いのは効果ないです…。どうしましょう…」
おい…俺どうなるんだよぅ…なんか吐きそう…

「ふふふ、私を誰だと思っているんだ?ラクーン病院の医師だぞ?」
ジョージがやたら得意気にしゃしゃり出てきた。なんか見れば見るほど冴えない顔してるなこの人。
「あんた外科医でしょ?」
「心配するな。薬物には興味があって少し詳しいんだ。ちょっと待っててくれ」
ジョージは鞄をどこからともなく取り出して、ポケットからグリーンハーブを出した。
「あのジョージさん…緑色のも毒には効果ないんです…」
「ふっ、私にかかればどうにでもなるのさ…」
カッコつけつつジョージは鞄に入っていたすり鉢でハーブを粉末状になるまですり潰す。
そしてハーブの粉を手持ちの薬品と混ぜて、カプセルで閉じてしまった。
「解毒剤の完成だ。これでどんな毒でも消すことができるだろう」
ジョージから緑色のそれを渡された。なんか胡散臭いんだよなぁ…
「…大丈夫なの?」
「騙されたと思って飲んでみたまえ」
こんな場面で騙されたらシャレになんないっての。まあ他にどうすることもできないので、
それを服用した。水くらい欲しかったけどわがままは言えないね。
「………。お?」
みるみるうちに不快な感覚が消えていく。解毒できた!?
「す、すごい!治ったよジョージ!」
「私の凄さ、分かってくれたかな?」

「もう問題ないわね。上の階に来て、いい物があったの」
アリッサはそう言うとドアをくぐり通路へ出て行った。
「キャァァッ!何よコイツらぁぁ!」
ショットガンの音が聞こえたあと、また悲鳴が聞こえてきた…
738ジム(ryの人:2005/07/12(火) 02:52:24 ID:???
「自家製アンチドーテだ・・・
さあ諸君、私が解毒するのを止められるかな?」

「いいから早くそれくれよ」

みたいなのをやりたかったけどネタ知らない人がいっぱいいそうだから止めた。
ごめん独り言。


それはそうと蛾って口とかあったっけ?別にいいよね?
739ゲーム好き名無しさん:2005/07/12(火) 05:31:11 ID:???
ジム(ryの人はとってもジャンプっ子ですね
740ゲーム好き名無しさん:2005/07/12(火) 08:41:20 ID:???
>>729-733
乙でしたー
ロドニーのエピソードってありそうでなかったですよね
(・∀・)タノシカッタデス

>>735-738
ジョージとアリッサのキャラがほんといいwたっぷり読み応えのある内容、いつも乙です
にしてもおもしろい(・∀・)続編たのしみにしてますw
741ゲーム好き名無しさん:2005/07/12(火) 16:34:01 ID:???
ヤヴァイ…おもしろすぎるw

やっぱり全員、すり鉢を常備してるのかな。
敵の肉片っていうのは今まで思ったことなかったな。

そしてロドニー GJ!
742ゲーム好き名無しさん:2005/07/12(火) 16:51:47 ID:???
>>729-733
45さん、乙!
スターファイターを思い出したよ。
GJ!
743隔離:2005/07/12(火) 17:30:04 ID:???
ラクーンシティ警察署所属の特殊部隊スターズの隊員レオンは
アンブレラ社の海上ウイルス研究施設に無事潜入した。
この施設は、周囲が海で囲まれているために万一、研究中のT‐ウイルスが流出しても大勢の人々がいる市内にまで感染する可能性は低い。
744隔離:2005/07/12(火) 18:03:19 ID:???
レオンはA脚低部の昇降機に乗り込み、隊長と無線で今回の任務を確認した。
今から、6時間ほど前に巨大企業アンブレラの海上ウイルス研究施設はテロリストグループによって占拠された。
奴等は視察に来ていた大統領と施設職員を人質に取り現金30億ドルを要求し、政府を脅迫している。
745ゲーム好き名無しさん:2005/07/12(火) 18:18:08 ID:???
隊長は言った。「君に依頼する任務は二つ。海上ウイルス研究施設に潜入し、大統領と人質の救出とテロリストの武装解除だ。手段は問わん」
746ゲーム好き名無しさん:2005/07/12(火) 19:05:57 ID:???
何このスレ
ふざけてるの?面白すぎるんだけど
747ゲーム好き名無しさん:2005/07/12(火) 21:56:30 ID:???
スネーーーク!
748ゲーム好き名無しさん:2005/07/12(火) 22:09:55 ID:???
>>745
お前メタルギアスレにいた香具師だな?

あぁ・・・ネタが被っちまった('A`)
749隔離:2005/07/12(火) 22:57:00 ID:???
「内部協力者と自体の収集を行なってくれ」
「内部協力者?」
「テロリストの手を逃れた女がいる。シークレットサービスのエイダ・ウォンだ」
「エイダ?」
「今回の出動を要請してくれたのも彼女だ。だが通信機器が破壊されたらしく、今は連絡が取れない」
「だが、最後の連絡はF脚からだった。今もF脚のどこかに隠れてると思われる。まずはF脚へ向かってくれ」
昇降機が上昇を始める…。
750隔離:2005/07/12(火) 23:04:55 ID:???
レオンは施設に潜入した。
隊長によると内部協力者のエイダに接触をして情報を聞き出すのが先決だ。

レオンは無事F脚に到着した。複数ある部屋のうちの一つにエイダが居た。
751ジム(ryの人:2005/07/12(火) 23:34:37 ID:???
しかもスネークテイルズの方か…ステキ。
75230:2005/07/13(水) 22:14:40 ID:???
俺はアスリートとして世界の記録を引っ張ってきたという自負がある。
実際、あの年のレコードを見ればその半分以上は俺が書き換えたものばかりだ。
ところが、ある中距離レースのスタート直後、他の選手と接触して転倒。
運悪く膝を痛めてしまった。それでも傷が癒えるのは早かった。
過去の故障者を何人も見てきた俺は、復帰を焦らず地道に筋力の回復を図った。
充分な時間を費やし、自信を持って復帰レースに臨んだ。
しかし、惨敗。
そこで腐らずに何度も再挑戦したが、記録は戻らなかった。

そんな俺にやつが接触してきたのは、今から思えば偶然ではなかったのだ。

「ドーピングはお断りだ」

そう即答した俺に、やつは諭すような笑みを浮かべて語った。

「これはドーピングではないよ。肉体が更なる能力をつかもうと模索するのを
手助けするだけだ」

やつは俺には理解が及ばない医学の話を始めた。俺だって自分の肉体を武器に
生きている以上、医学知識は並みの人間よりはあるつもりだ。だが、やつの話は
それを軽く飛び越えていた。

あの時のやつの顔を今でも思い出す。俺はその顔を見据えて首を縦に振ったのだ。
おそらくそれが俺の人間としての最後の判断だったのだろう。
75330:2005/07/13(水) 22:15:47 ID:???

やつの研究室に招かれた俺は、その日からそこに寝泊まりすることになった。
様々な体力データの収集が行われ、俺は自分の能力のすべてを出し切った。
何かを投与されたという意識はなかった。だが、研究室に寝泊まりする俺の食事は、
そこで用意されたものばかりだったから、今から考えれば、その中に何を混ぜ
ようと俺にわかるはずはなかったのだ。

体力データの収集は連日続けられ、俺は日ごとにその値を更新していった。
この調子なら、また世界記録を書き換えることが出来る。儚い思いが頭に浮かんで
俺は毎日を有意義に過ごしていた。

しばらくすると、アスリートとしての再起を夢見る俺の頭でも、それが異常だと
いうことに気がつくには充分すぎるはずのデータが記録用紙を埋め尽くしていった。
だが、すでにその時の俺は、記録がどうこう言うよりも自らの限界値がどんどん
更新されていくことだけに快感を感じるようになっていた。

いったいどのくらい時間が経過したのか感覚がない。
人間の能力を遙かに凌駕した俺の肉体は、異様に発達して胸部から飛び出した
心臓に手首ほどもあろうかという太い血管が伝っていた。
・・・待てよ、心臓は左にあるんじゃなかったか?
脈打つ巨大な心臓は俺の右胸にある。その力強い鼓動に紛れるように、左胸にも
かすかな拍動が感じられた。生来の心臓はまだ左胸にあったのだ。
するとこの巨大な心臓は俺の第二の心臓だったのか!
俺は興奮した。常人の心臓からの送血量など、緩んだ蛇口から滴り落ちる水滴の
ように感じられる。俺の体にはその何十倍もの血液が駆け巡っているのだ。
75430:2005/07/13(水) 22:16:50 ID:???

また夢を見たようだ。
俺はいつもの透明な円筒形のタンクに浸かっていた。
目を開くと眼下にはやつがいる。タンクの前に立ってマスターピースがどうのと
わめいていた。

やがて培養液が足元から流れ去り、タンクが開いた。
久しぶりに外気を呼吸した俺は、足を踏み出して研究室の床に降り立った。

「さあ、君のその神のごとき能力を試して来るがいい」

やつのその言葉を聞いた俺は、久しぶりに建物の外に出た。

そこには迷彩服を着た連中が数人、銃を構えてうろうろしている。
俺は嬉しくて仕方がなかった。

神だ!俺は神の肉体を得たのだ!

歓喜の雄叫びを上げながら、俺は地面を蹴って躍動した。
トラック上の記録などではなく、これからは人類を俺が引っ張って行くのだ・・・


 E N D
 
755ゲーム好き名無しさん:2005/07/13(水) 23:09:44 ID:???
>>752->>754
乙。
タイラントの素体の話ってのは新鮮だったよ。
756ジム(ryの人:2005/07/14(木) 03:00:50 ID:???
兵隊さん複数ってことは黒パンツの人かな?
それにしてもよくできてるなぁ。
757名無し:2005/07/14(木) 03:22:46 ID:???
>>752-754相変わらずいい仕事してますねぇ。タナトスの素体はアスリートだったって、ファミ通で言ってましたからねえ。
それにしても素晴らしい文章力。僕も見習わなくては。
758ジム(ryの人:2005/07/15(金) 01:23:08 ID:???
あたい書き込み規制なんて初めてやわー と言う事でしばらく投稿できません。いやん。
759ゲーム好き名無しさん:2005/07/15(金) 01:30:59 ID:???
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
760ゲーム好き名無しさん:2005/07/15(金) 07:16:06 ID:???
な、なんだってーーーーーー!??
761ゲーム好き名無しさん:2005/07/15(金) 20:15:46 ID:???
>>758
いや、今書き込めてるでしょ・・・
762ジム(ryの人:2005/07/15(金) 21:23:17 ID:???
携帯から無理やり書き込んでるのさ。どちらにせよ長文はムリね。
763ゲーム好き名無しさん:2005/07/15(金) 23:24:02 ID:???
たとえ一万年と二千年の時が経ってもアンタの小説を愛してる

規制解除されるまで楽しみに待ってます。
764ゲーム好き名無しさん:2005/07/16(土) 00:26:53 ID:???
俺も待ってるよ
765ジム(ryの人復活。:2005/07/16(土) 02:29:39 ID:???
思いのほか解除するの早かったな。流石across。
それはそうとちょびっとだけ投下。
766ジムのアウトブレイク:2005/07/16(土) 02:30:29 ID:???
「なんかあたしだけ馬鹿みたいじゃない…」
色々と汚くなった服のことで愚痴るアリッサを先頭に上階へのハシゴを登る。
そこは最上階のようで、上りのハシゴはもう無かった。

「…?これ…!?」
ヨーコちゃんが床に落ちていた物に手を伸ばした。
「ネームプレート?」
「そうですけど、これはモニカのものです…。何かあったのかしら…」
あんなババアほっとけよー、と言いそうになったが止めておいた。
性悪女でもヨーコちゃんの友達なんだろうから。

ドアを開けると、そこには真っ白に染まった通路が広がっていた。
っていうか…寒いっ!
「どうなってんのこれ…」
「奥の方の部屋を調べたら、冷房装置が暴走しているみたいなの。
動かしてた人ごと凍ってたから操作ができないし…」
「ああ、寒いのはいいが…いい物とはなんなんだ?アリッサ」
「こっちよ」
曲がりくねった通路を進むと、大きな部屋に出た。
そこは機関車が設置された大型エレベーターだった。ターンテーブルってやつか?これ。
「うぉっほう!これで地上まで上がって機関車で逃げるって寸法だね!」
「それが…」
アリッサがうつむきながら答えた。
「このターンテーブルを動かすための鍵が見当たらないのよ…どうしようかと思ってたんだけど…」
「あ、鍵ってコレ?」
さっき通路に転がってたので拾った物を見せる。
「あたしが散々探して見つからなかったモノを一瞬で…まあいいわ、鍵があるなら
さっさと動かしてしまいましょう」
「OK,まかせなよ」
767ジムのアウトブレイク:2005/07/16(土) 02:31:10 ID:???
俺は早速ターンテーブルの鍵穴に鍵を差込み、半回転させた。

「………」

…なんにも起きない。なんで?
「カマンカマンカマーン!なんでだよ、チクショウ!」
「もしかして…この冷気で機械が凍り付いてしまっているのでは…?」
「…マジで?」
「それならなんとかして装置を止める必要がありそうだな。
アリッサ、その部屋まで案内してくれないか?」
「分かったわ」

通路をアリッサに導かれて進んでいく。
すると、通路の影から凍りついた何かが見えてきた。なんだこれ…トカゲ人間?
「アンブレラが極秘で生物兵器を開発してるって聞いたことはあったけど…
こんなに完成してたなんて知らなかったわ。ねえ?ヨーコ」
「………」
あんまいじめるなよぅ、とりあえず話題を逸らしてあげる。
「コイツほっといて大丈夫なの?」
「さっき小突いてみたけど、完璧に凍りついてるわ。安全よ」
勇気あるなアリッサ…

例の冷房装置のある部屋へ着いた。他の場所よりも数段寒さが厳しい。
「ぎぃ〜!凍える…!」
「操作するためのパネルはこれだけど…この有様よ」
パネルに張り付くように男が突っ伏して凍りついていた。確かにすんげえ邪魔だ。
「ふむ…どうしたものか」
「凍ってるならこの鉄パイプで叩き割っちゃおうか?」
「私、硫酸のビン持ってますからこれで…」
「ま、待て、二人ともグロいからやめるんだ!」
「誰かライターでも持ってれば解凍できていいんだけどね…」
「…あ、火種が欲しいなら心当たりがあります。ちょっと待っててください」
ヨーコちゃんが部屋を出て行ってしまった。

しばらくすると、ヨーコちゃんが戻ってきた。ナップサックの中の薬ビンの数が増えてるのは気のせいだろうか。
「ハンドバーナーがありました。これならすぐ解凍できるはずです」
「なるほど、これはいい。貸してくれ」
ジョージはヨーコちゃんからハンドバーナーを渡してもらうと、
あからさまに怪しいレバー近辺の男の腕をバーナーで焼き始めた。
どうでもいいけどこれも結構エグいぞ。
しばらくすると凍っていた部分が無くなり、男の腕がずるりとレバーを握ったまま落ちた。
ダクトが冷気を吸収し始めた。この部屋の温度もだんだん正常になってきた。
「よし、後はターンテーブル近辺が動くようになるまで待つだけだ。戻ろう」
部屋を後にし、ターンテーブルのある部屋まで移動する。
途中の凍ったトカゲ人間の脇を抜けるとき、それがぴくりと動いた気がした。
768ジム(ryの人:2005/07/16(土) 02:32:45 ID:???
あとはもうラストまで書いてからうpするんでしばらくお待ちを。
769ゲーム好き名無しさん:2005/07/16(土) 12:47:22 ID:???
(・∀・)キターーーーーーーーーーーー
770ゲーム好き名無しさん:2005/07/16(土) 13:02:11 ID:???
グロイからやめるんだ!がツボッたw
771ゲーム好き名無しさん:2005/07/16(土) 16:22:01 ID:???
ジムの人、超最高!
772隔離:2005/07/16(土) 16:42:37 ID:???
あんたがエイダか?レオンは言った。
そうよ。屋上にテロリストのリーダーがいるわ。
それからシェル1中央棟B1に人質がいる。
わかった。まずは人質を助けに行く。
俺はシェル1中央棟B1に向かった。
ところが20人もの人質やテロリストは既にゾンビとなっていた!
レオンは急いで扉を閉め隔離した。
レオンは屋上のE脚ヘリポートにリーダーを倒しに向かった。
773隔離:2005/07/16(土) 16:48:47 ID:???
屋上にレオンは到着した。
爆弾王のテロリストのリーダーが表れる。
「人質の命はないぞ」
リーダーは爆弾の起爆装置を押した。
「もう無駄だ」「クソ!Tウイルスに感染してたのか!?」
死ね!レオンはリーダーを銃で一撃で倒した。
奴の死体が横たわる…。
774隔離:2005/07/16(土) 16:56:10 ID:???
その時、隊長が無線でレオンに呼び掛けた。
たった今、応援の特殊部隊が侵入し、テロリストの制圧、人質の救出に向かったぞ!
だが、それは無駄に終わるとレオンはわかっていた。
「大統領は既に脱出して無事だ」「そうかよかったな」
「ところでレオン。エイダの行方は知らないかね?」
「いや」
「そうか…」
隊長は他にも、慰めの言葉を言っていたがレオンには聞こえなかった。(完)
775ゲーム好き名無しさん:2005/07/16(土) 22:55:26 ID:???
モイッコ(・∀・)キタ------------!
776ゲーム好き名無しさん:2005/07/18(月) 13:34:17 ID:???
>>743-774レオン・S・ケネディとエイダ・ウォンが出るので期待してたらとんだ駄作だった。
せめてゾンビとの戦闘シーンや新B・O・Wくらいは出して欲しかったなぁ。まあ次回作に期待します。
次回作では今言った事を守るように。分った?
777ゲーム好き名無しさん:2005/07/18(月) 14:45:46 ID:???
>>776
んまー何様なんでしょ?!
778ゲーム好き名無しさん:2005/07/18(月) 15:34:31 ID:???
ざます
779ゲーム好き名無しさん:2005/07/18(月) 16:37:14 ID:???
ぞなもし
780ゲーム好き名無しさん:2005/07/18(月) 19:57:22 ID:???
かゆうま
78145:2005/07/19(火) 00:05:52 ID:???
人生で最良の選択とは何か?
ラクーンシティに住む者にとって
その問いに答えるのは、呼吸をすることよりも簡単だ。
正解は当然のことながら、アンブレラ社に勤めること。
これに間違いない。少なくとも、この街に住むならば。
そして、その中でも製薬会社の研究チームに配属されることがあれば
その人の人生における幸せは約束されたものと見ていい。

そういう訳であるから、今回のモニカのとった行動は
事情を知らないラクーンシティの人間なら誰もが不可解に思うだろう。
アンブレラ社からGウィルスを盗み出すなど正気の沙汰ではないと。
多くの開発チームは、彼女の裏切りがここまで酷いとは予想だにしていなかった。
開発者であるあのバーキン博士も
USSの襲撃がなければ、何よりも優先してモニカの野望を阻止したはずだ。

だが、誰も彼女の内に秘めたる思いを知らないのだ。
モニカの底にある、暗い情念など知ろうともしなかった。



彼女はアンブレラ社に入社して
研究スタッフになった時は、それなりに優れた研究者であった。
周りの人間よりも常に優秀であろうと努力もした。
それに対し、アンブレラも相応の見返りを約束していた。
彼女はいずれチーフとなり、北米の地下研究所で
生物兵器の開発を一任される予定であった。

その彼女の功績を全てぶち壊す人物が現れた。
1人はいかにも科学者然とした男、グレッグ。
もう1人は出自の分からぬ東洋人でヨーコと名乗る娘。
実に怪しい2人であったが、アンブレラ社は彼らを
北米地下研究所に招き、新たな研究プロジェクトを開始した。
78245
その研究はアンブレラ社の誇るTウィルスの発展に関わるものであったが
モニカはそのプロジェクトに参加することを許されなかった。
やがてモニカのチーフ昇進の話も、上層部が彼らの研究プロジェクトに
注目してしまったおかげでうやむやになってしまった。
彼女はそれから何日もの間、塞ぎこむことになったのである。

それはやがて怒りへと変わり、彼女は彼らの携わった研究の中身を
何としても暴いてやろうと考えるようになった。
グレッグらの行った研究が、果たして自分の昇進をも不意にするほど
優れたものであるのかどうかを確かめたいと思ったのだ。

彼女は危険を承知でその研究内容にアクセスを試みた。
結論から言うと、それは彼女の怒りを頂点へと高めることとなった。
その内容は確かに優れたものではあったが
彼女を憤慨させる原因として、あの東洋人の名前も記されていたのだ。
ヨーコはそのプロジェクトの最重要人物として位置付けられていた。
研究員としてではなく、研究の素材として。
そして、その研究はおおいに成功したということも。

モニカは激しい憤りを感じた。
彼女は成り上がりの東洋人よりも
重要性が低いとアンブレラ社に評価されてしまったのだ。
その頭脳や実績で判断されたのではなく、素質があるかどうかの点で。
アンブレラ社はモニカのような努力する凡人ではなく
天性の資質を持つ素人の方に重きを置いたのである。
この事実はモニカの価値観を根底から覆す出来事であった。

それからというもの、モニカは些細なことでもミスを繰り返すようになり
チーフの話は無論のこと、一般研究員としても資質を問われるほどに落ち込み
現場からも厄介者扱いされるようになったのだ。

この時からモニカは人生の最良の選択を捨てる決意をした。