そういや俺も弟が絵本作るとか言って、いきなり出てきたのが801ネタてんこ盛りで、
「今まで隠したけど、ぼくそっち系なの。萌えて」
って言われた時は、瞬間的にマジでこいつとは家族の縁切りたいとと思ったよ。
つうか、嘘だと思いたいよ、今でも。
ぜんっぜん普通の小学生だと思っていたのに、前振りなしで男のチンコで抜けって言われてもさ。
「あのね、いつか話さなければいけないし、どうせわかる事なんだし、多分凄く驚いてると思うけど、
うん、冗談とかじゃなくて、ぼく、好きな人には抜いて欲しいの。勿論お兄ちゃんのもぼく食べるよ。全然嫌じゃないし。」
俺「……何言ってるの?」
「やっぱ、驚いた?ぼくもね、黙っていようと…」
この辺りで速攻で部屋に閉じこもって外に出て走って帰った。
あの同人のスペルマと色づかいが目と頭に焼き付いて、十年の付き合いだったけれど
走馬灯のように思い出されて、俺が体洗ってやったしたあの銭湯で俺でなんてあいつ抜いていたのかって
思うと、馬鹿みたいだけど涙が止まらなくて、暮れから今までなんだけど家でもずっと青くなっていたよ。
周りのこととか全く気に出来なかった。
何度か話し掛けてきたけど二度と話すつもりないし、一度だけ部屋の前で帰ったらあいつが待っていたけど、
「もう二度と兄弟だと思うな」とだけ言って部屋に入った。それきり何も。
だから修羅場って言う感じではないが、俺には弟の趣味の存在が
それ以上考えられない修羅場といえば修羅場だった。