二連休を控えた金曜日の夜、衛が兄の家に泊まりに来た。
誕生日には早いが、休日に二人で出かけようと言うことになり、
兄からの誘いもあってのことだった。
時間は日付も跨ごうという午後十一時。
兄はネットサーフィン、衛は手近にあった兄の雑誌をベッドの
上で読んでいた。下はスパッツ、上は寝巻きと言う中途半端な
格好だ。一時間前までは弾んでいた二人の会話も、話のネタが
尽きところで完全に止まり、自然と各々、就寝時間まで適当に
時間を潰すことにした。
特別関心を惹くようなニュースも無く、なじみの掲示板の他者の
会話を見ていると、自分の熱中してるゲームについてのものが
あった。どうやら、ゲームが行き詰っているようで、参考になる
ところもあった。
「ふむふむ、斧があるのは・・・・・」
河合を流し見て記憶したところで、ふと、モニターに写るベッドの
上の衛の姿を見ると、隠していたはずの成人向けを読んでいるのが
分かった。
「おい、衛。お前が読んでるそれ、どこで見つけた?」
「何処って、枕の下にあったよ」
「え?おかしいな、しまったと思ったんだが」
「あにぃ、変なとこで忘れっぽいからだよ」
「んー、そう言われると・・・って、他の本にしなさい」
「今更隠すようなことじゃないでしょ。だって・・・」
「衛、胸んとこのボタンちゃんとつけろって」
「ご、ごめん、あにぃ・・・」
「あのなぁ・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
会話が止まった。
衛の目が、ある一点のところで止まってる。
つられて自分も目を向けると、どうやら反応してしまったらしい。
視線の先にあるのがテントを張り、鎮まりそうに無い。顔を上げた
ところで衛と目が合い、同時に口を開いた。
「衛」
「あにぃ」
「・・・しようか」
「・・・しよっか」
ベッドの上に腰掛けて、衛と唇を重ねる。
舌を絡ませ、部屋の中に唾液音が響いて、
体が火照ってくる。
「・・・服、脱ごうか」
「うん・・・」
二人とも服を脱ぎ去ってベッドの上に置き、お互いの下腹部から、
股の間にかけてまさぐり始めた。衛の体をゆっくり押し倒して、
寝巻きのボタンを外した。ボタンを全部外したところで、発育途中の、
小さく隆起した胸が露になる。
「こうしてみると、衛も女の子なんだな」
「ボク、男のじゃないよ」
「前は、ボク、男の子だよって言ってた気もするぞ」
「んもぅ、あにぃの意地悪」
「恥ずかしがって顔逸らすのって、可愛いな」
「・・・・・」
「あれから、どれくらい大きくなったか、お口で確かめてみますか」
「・・んっ」
兄は、衛の小さな隆起に口をつけて、隆起の先にあるつぼみを舌で転がした。
口元を、ちゅっ、ちゅっと音を立てて吸い上げて、口を離して舌先で舐め上げたり、
掌で軽く弄んだりした。
「ハァ・・・んあっ。あ、あにぃ・・・」
「衛ばかり気持ちよくなってずるいな。俺のこれも頼むよ」
「・・・・」
兄は仁王立ちになって、下着を脱ぎ去ると、反り返った逸物を
衛の前に突き出した。亀頭が露出して脈打っている逸物を、
衛はゆっくり口を開けて含んだ。
亀頭を含んで、舌で唾液で亀頭を濡らして、頭を上下に小さく振った。
亀頭のカリ首の部分までを、ちょうどよく含み、何度も口内で刺激していく。
「いいぞ・・・衛」
「んっ・・・むっ・・ん、ん、ん・・・」
ちゅぼ、ちゅぼ、と水音を立て、亀頭を含んで、何度も頭を振り続ける衛。
次第に、兄は射精感がこみ上げ、逸物がビクンビクンと口内で揺れた。
「衛、そろそろ・・・」
「ん、んん」
「結構溜めてたからたくさん出ると思う、いくぞ。うっ!!」
「!!」
兄が小さく悲鳴を上げ、大きく身震いさせた瞬間、逸物がビクビクと揺れ、
衛の口内に精液が放たれた。兄の言うとおり、精液はたくさん放たれ、
途中で口を離して咳き込んでしまった。あわてて逸物から口が離されて、
衛の顔面に、残りの精液が放たれた。衛の顔に掛かった精液は、頬を伝って
下腹部へと垂れた。
「けほっ、けほっ・・・あっ・・・!!」
「ま、衛・・・?」
「な、何これ?」
咳き込んだ際、精液が鼻に一部、逆流したらしい。
衛から見て、右の鼻から、鼻水のように精液が流れてきた。
「だ、大丈夫か?」
「う、うん。平気だけど、何か、すごくイカ臭いよ・・・」
「すまん、溜め込んでて」
「別にいいよ。あにぃの精液だから・・・。それより・・・・ね?」
「あ、あぁ・・・」
衛は、スパッツに手をかけて、下着ごと脱ぎ去って、先に脱いだ
寝巻きの上に載せた。兄の前に、毛も生え揃っていない秘部が
あらわれた。既に愛液によって、そこは十分に濡れていた。
「衛は、本当にエッチになったな。咥えただけでこんなに?」
「い、言わないでよ・・・。ボクをこんなにしたのは、あにぃでしょっ」
「そうだったな。さて、それじゃ、合体と行きますか。せーのっ」
硬さを取り戻した逸物の先端を、衛の秘部にあてがい、
一気に奥へと突き入れた。
「あぁっ!!」
十分に濡れていたため、衛の秘部は、抵抗無く兄を受け入れた。
温かい衛の中に包まれた兄の逸物は、さらに大きくなった。
「動かすぞ、衛」
首を小さく縦に振り、それを合図に兄は腰を動かし始めた。
小さく動き始め、やがて動きを早めていくと、衛の秘部は、
大量に愛液を分泌し、兄が逸物を突き入れる度に、卑猥な
音を立て始めた。
「衛のここ、良く締まるし、こんなに濡らして・・・・」
「言わないでぇ・・・」
「こんなんじゃ・・・って、もう我慢できね・・・出すぞ!!」
「い、いいよ、きて!!」
「衛!!」
「あにぃ!!」
名前呼び合った瞬間、兄は、衛の一番奥深くに逸物を突き入れ、
大量の精液を放った。
───翌日。
行為のあと、二人で風呂に入って就寝。
二連休初日を迎えた。
「それじゃ、出かけるか」
「うん。どこに行くの?」
「映画のチケット取ったんだ。ほら、これ」
「これって、今話題のやつだよね!?」
「そう。衛のためにって、ね」
「あにぃ・・・」
「行こう」
「うん」
街では、二人きりの休日が待っている・・・。
= 完 =