ビバ!!俺式サターンカタログ2

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333bernny
【ゴジラ−列島震撼−】
セガ  1995/12/22  SLG  5,800円

日本発のキャラクターの中で世界的に最も有名なのがゴジラではないでしょうか。
1954年、円谷プロの生みの親である円谷英二氏が特殊技術を担当し、東宝が
製作した「ゴジラ」。半世紀という歳月が流れた現在でも、多くの人々を魅了して
止まない愛すべき存在です。
作品ごとに細かくデザインが変わっているし、個体も別物という設定なんですが
基本となる造型は素晴らしいの一言です。
数年前に公開されたハリウッド版「GODZILLA」、ありゃダメですな。
設定・ストーリー以前にゴジラのデザイン、あれはとても日本人に受け入れられる
代物ではありませぬ。早い話がゴジラじゃない!
もちろん日本向けに作ったわけではないんでしょうが、だったら「ジゴラ」だとか
「ラジゴ」とかにしとけよ!
ジャン・レノ氏のファンの方、大変申し訳ないです。あくまで個人的な見解です。
それに比べてこのソフトは現実的です。毎度ゴジラの足止めもできない自衛隊で
(正確には防衛組織Gフォースで)怪獣たちに立ち向かうことになるわけですが
もちろん正面から戦いを挑んでも勝ち目はない。
そこで複数登場する怪獣たちをうまく誘導して、お互いを攻撃しあうよう仕向け
共倒れを狙おうという女々しい、もとい賢い戦略で勝負です。
多くの場合、勝ち残った1体を総攻撃で潰すことでクリアできますが、ときには
1体が圧勝することもあります。こうなってしまったら諦めてクイックリセット。
人間の力ではどうすることも出来ません。
戦略は賢い人間たちですが、ときには過ちを犯すものです。それがこのソフトの
難点でして、個々の部隊がバカすぎるんです。リアルタイムシミュレーションで
基本的には部隊全体に命令を下し、しばし見守ることになります。状況に応じて
命令を変更したり、個々に命令したり。「耐久力を温存せよ」と命令しているにも
拘わらず敵に向かっていくし、目の前の怪獣に向けて移動するように指示しても
あらぬ方向に進んで行くし。更におバカなのがプレイヤーが動かせないNPUで
こちらの行く手を塞ぐなど邪魔ばかりする。そのくせ呆気なく昇天とは此れ如何に。