1 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :
今度こそ完結させます!
ええ、必ず・・・・・。
詳細は
>>2-8のどっか。
2 :
ゲーム好き名無しさん:01/12/28 00:27
終わり
nanikoko?
Q、『おやさい板であいがっちゃ!』ってナニ?
A、こんなカンジ
『ギャルゲ板@コテハン限定OFF』に参加したキミは驚異の体験をする。
参加者はキミを除く12人。しかもみんな女の子!これってど〜ゆ〜事ォ?!
参加者の赤いロングヘアの女の子が一人が口火を切る。
ほむら萌えJ「・・・実はほむJ、女の子だったのだ。ごめんなのだ(へけっ)」
え?!
えええええええええええええええええええええええええええええええええェーーーーーーッ!?!!!
スパッツくんくん「ボクも実は女の子だったんだ。あ、ロードワークの時間だ。じゃね!(マッハでシュタ!)」
貝柱「夫が最近構ってくれないもので、つい…。」
風薙つむぎ「この業界、性別誤魔化した方がウケいいんだ。分かったかな?少年!(は〜と)」
咲耶命「騙すつもりはなかったけど…ゴメンね、おにいちゃん(は〜と)」
青りんご「ごめんねごめんね♪って、はわわ〜〜っ。(転ぶ。パンチラ)」
チェき「どや?ウチはこないナイスバディ〜の美少女やったなんで、ごっつ驚いたやろ?」
クラスター「うふふ。この程度の事で驚いてるなんて、まだまだですね。」
ウォーリー「私、ウォーリーです・・・。…やだ、私ったら、はしたない・・・。」
オカダマサル「そんな訳はにゃ。よろしくにゃ〜ん。」
瞬「夢みたいな出会いですよね。クスクスクス・・・。」
山田裕和「ヒロは神だッ!」
−−−この瞬間(とき)から、キミの不思議で素敵な恋の物語が始まった・・・・・。
あの2ちゃんねるの恋愛ゲームが遂に登場!
『おやさい板であいがっちゃ!』
企画/ひろゆき
制作/キッド
発売/NECインターチャネル
協力/データム・ポリスター
2001年秋、発売予定
*************************************
と、まぁ、こんなカンジの内輪受けネタ。
7 :
ゲーム好き名無しさん:01/12/28 00:35
さっぱりワカラン。
エロゲ板住人は宇宙人か・・・!
8 :
ゲーム好き名無しさん:01/12/28 00:41
PCっすか?
OSは?
ん、ま、そんなこんなで早速サイカーイ。
特殊イベント6「一千年間の復讐鬼」
(必要条件;特殊イベント5発生後
文系>130,理系>150、雑学>120、容姿>60で発生)
(発生時期:9/1〜9/30 発生場所;秋葉原)
惨劇に終わったあのオフ会から時が経ったが、未だキミはあの日の出来事を信じられずにいた。
あの瞬が、あの瞬が魔物だっただなんて・・・。
以来、瞬との連絡もとれずにいた。教わった携帯もつながらず、ギャルゲ板にも出没する事も無くなり、完全に瞬と接する事が出来なくなってしまったキミ。
しかし、そんなキミの元にあの男から1通のメールが届く。1stからであった。
1stの指定通り、このあいだと同じ秋葉原のビルの一角で待ち合わせるキミ。そこには以前と同じ、ケープ姿の1stが立っていた。
「来たな。・・・ついてこい。話がある。」
重く擦れた声で呟くと、ツカツカと秋葉原のビルとビルの狭間を抜けていく1st。どれ程歩いたのであろうか、検討も付かないでいる戸惑い気味のキミを尻目に、無言で進んでいった。
「・・・ここだ。」
<つづく>
1stが指差した先には、古惚け、苔生した地下室の扉があった。言葉も無く地下室へ潜り込んでいく1stの後を追うキミ。灯された明かりによって照らし出された室内は、まるで中世ヨーロッパの拷問部屋宛ら、様々な凶器が陳列されていた。
しかし、キミの目を一番引いた陳列物は他でもない。なんの他愛も無い、無数の空の袋であった。ギクリと思い出すキミ。そう、あの瞬が持っていた砂袋と同じ物であった。
「気付いたのか?そうだ、それは奴が振り撒いていた『眠りの砂』の入った砂袋と同じ物だ。オレは奴と同じ夢魔を何匹も狩り続けてきた。言わば、夢魔専門のハンターだ。」
突拍子もない1stの告白。しかし、それは間違い無く事実だ。それをキミは確信できる。何故なら、キミもあの瞬の恐るべき正体をその眼で目撃したのだらか・・・。
リアクションに詰るキミに、1stは一部の新聞を叩き付ける。
<つづく>
「そこの記事を見てみろ。そう、その『眠り病患者続出』の記事だ。貴様にも見覚えがある顔ばかりだろう。そうだ、犠牲者達は全て先日のオフ会の参加者だ。
その他にも、奴の犠牲となった者の記事をそこの机の上のノートにスクラップしてある。よく見てみるがいい。それがお前達が『瞬』と呼んでもてはやした女が侵した所業だ。」
ボロボロのノートに無数の新聞や雑誌の記事のスクラップが張り付けてあった。その一つを見てキミは声をあげる。そう、瞬があの時(特殊イベント2)誘っていた男の顔があったのだ。
瞬は、夢魔たる瞬は、自分の餌食を求める為に男達を誘ってきたというのか?!
「いいか。よく聞け。奴はその色香を以って男達を惑わし、あの砂袋の中の砂を使って、誘惑した者達の魂を夢世界の虜としてしまうのだ。
夢世界の虜囚となった者は二度と目覚める事は無い。かと言って死する訳でもない。
夢。無と有の狭間に有る最果て無き世界。
その次元の狭間で、永遠に醒める事無く、記憶と記憶の織り成す迷宮の中で彷徨し続けるのだ。生が死を許すまで・・・。」
<つづく>
重く低い1stの言葉から出てくる言葉達は、もはやキミの理解を超えていた。眠りの砂?夢世界?
しかし、1stはキミの理解を確かめる事も無く、坦々と言葉を続ける。
「だが、奴は他の夢魔とあからさまに異なる点がある。只単に出鱈目に男を夢世界に引きずり込んだりはしない。
ある程度そいつに触れ、ある程度そいつを理解し、そいつの夢を悟った時、始めてそいつの魂を永久の夢へと誘うのだ。」
何故?何故瞬はそんな手間の掛る事を?問いただすキミ。
「・・・ただ一つ言えるのは、奴は孤独だということだ。」
<つづく>
それは、どういう意味だろう?と、問い直すキミ。
「フッ。貴様には理解出来ぬだろう。千何百年と言う時間を一人で生きていくと言う事が、どれほど辛い孤独を伴うであろうかなど。
奴はその孤独を紛らわす為に、いつも人の心に触れようとするのだ。だが奴は、その心の深淵に触れる度に、人の心の凡庸さに呆れ、飽き果てた末に、その魂を夢の世界へと封じ込めてしまうのだ。
無限に等しい時間の中、奴にとって人の心など、もはや読み飽きた本のようなものだろうが、奴の嗜虐心は腹の奥底で期待しつづけているのだ。今までに見た事も無い、珍奇な心の深淵を。見た事も無い、奇妙な夢を。
だがそれももうすぐ終わりだ。見ろ!」
<つづく>
パソコンのモニター上に映し出された掲示板に指差す1st。そこには、オフ会板での告知カキコであった。1の自己紹介に張られたUPLをクリックした。そこには、あの瞬の写真が貼られていた。
「性懲りも無く又獲物を狩ろうと宴を催した様だ。迂闊な。だが、その増長が死に繋がる事を知るがいい!今度こそ仕留めて見せる!そしてあの残虐なる夢魔に、この一千年間の復讐をはらしてやるのだ!」
1stの吐き捨てるような言葉の数々には、言い知れぬほどの瞬への憎しみで溢れていた。歪んだ好奇心にその身を委ねる奔放にして残酷な夢魔。それが1stの言から感じる瞬の姿だ。
だが、キミは1stに告げる。それは違う。自分が知る瞬は、貴方の語るような人じゃなかった。と。
「何だと?」
眉をひそめてキミを睨む1st。しかしキミは譲らない。本当に瞬は楽しんでいるだけとは思えない、そんな残酷なだけの怪物ではないと思う、と反論する。
「・・・貴様に何が分るというのだ?」
<つづく>
1stのその一言はキミを黙らせるのに充分な説得力を持っていた。
「俺は奴を追いつづけた!俺から全てを奪ったあの悪魔を追って!追って追って追い続けた!この一千年間をな!
肉体は幾度と無く朽ち果て、もはや神の法に反する術さえも用いて、俺は生き続けて来たのだ!
ただ、この恨みの為に!この復讐の為に!!!
貴様には分るまい!奴を理解出来るのはこの俺だけだ!奴を呪い、奴を恨み、奴を憎しみ続けたこの俺だけが、奴を、奴を知りうるのだ!!
そう、俺だけが、俺だけが奴を・・・・・」
激情のままに吼える1st。そんな1stにキミは呆然となり、ポツリ呟く。同じ、一千年間を?と。
<つづく>
「?!」
キミの言葉に一瞬ハッと我に返り、口噤むなり、クククと含み笑いを始めた1st。
「フフフ・・・。そうだな、俺は奴と同じ…。同じバケモノだな・・・。だから奴の、バケモノの心が分る。バケモノ気持ちが理解できる。何故なら、俺もバケモノだからな。ハハハ・・・。フハハハハ・・・・・!!」
顔を押さえながら、大声を張り上げ笑い出す1st。そしてどっしりと身を投げる様に古惚けた椅子に腰を下ろし、組んだ手の甲に額を傾け語り出す。
<つづく>
「考えて見れば、俺も奴同様に孤独だったのかもしれん。だからこうして、貴様に語った所で意味も無いのに、わざわざこんな話をしたのだろうな。
この一千年間の孤独に耐えられなかったのは、あの細面のバケモノではない。この俺だったのだな。
思い出せば・・・、遥か昔、遠方の異国・・・、もはやその国の名さえ忘れてしまった、久遠の追憶の彼方に榮えし小国があった。俺はその国の王であった。
血気盛んにして野心家であった俺は途方もない夢を見た。いつか己が王国の旗を翻した軍勢がこの世界の最果てまでを制し、永遠の繁栄を約束された千年王国として七つの海を支配する。そんな夢を。
その夢を叶える為に、俺は『夢』に、その使徒たる夢魔に、巧妙な罠を張った。奴の力を、夢世界の力を利用して、世界の王として、千年王国の建国の野心を叶える為に、夢世界の力を我が物にせんとしたのだ。
だが、策は失敗に終わり、その為に俺の王国も、地位や名声、そして愛する者も失ってしまった。分に不相応な夢が、・・・夢が我が身を滅ぼしてしまったのだ。しかし、俺は生き残った。もはや何もない、何もないと言うのに・・・。
<つづく>
「いや、一つ、ただ一つだけ残ったものがあった。恨みだ。奴への恨みだけがただ一つ、俺に残ったたった一つのものだった。だから俺は奴を、奴を追い続けた。夢魔を狩る術と資格を得、夢魔の情報を追い続け、夢魔という夢魔を次々狩ってきた。だが、それもやっと終わりだ。」
1stは椅子から立ち上がった。
「長かった。一千年間・・・。一千年間の復讐がやっと終えるのだ。明日、そう、明日開かれるオフ会をもって奴を葬る。そうすれば、もう、全てが終わる。そう、全てが・・・。」
そして、キミの手を強く握り、ささやく。
「下らぬ話を聞かせてすまなかったな。だが、誰かに語ったおきたかったのだ。この悠久に等しい刻(とき)を一人で戦い続けた事を、誰かに覚えておいて欲しかったのだ。
・・・ありがとう。」
そう呟くと、握ったキミの手の平を更に強く力を込める1st。何かに感極まったのだろうか、すん、すんと軽く鼻を鳴らしている。
<つづく>
「『ありがとう』・・・。フフッ、この1千年間、只の一度も言ったことのない言葉だ。素直な感謝が、こんなに心地いいとは知らなかった。
もう一度言おう。ありがとう。ありがとう、1千年の友よ。」
紅潮する1stの顔に見詰められ、キミも何かを悟る。
ああ、確かにインターネットという顔も素性も知らない場所での口論ではあったが、キミと1stは互いの剥き出しの激情を吐き散らしながら、真剣に向き合い、戦い合ってきたのだ。
喧嘩友達。古い言い草だが、自分と正面からぶつかり合ったこの男を友と呼ばず、誰を友と呼ぶべきだろう?そう悟った時、キミも何かいたたまれない思いが込み上げてくるのであった。
<つづく>
「さあ、これで話は終わりだ。友よ。俺は奴を討つ。もう2度と逢うこともあるまい。さらばだ。さらばだ。」
握った手を解き、出口を指差す1st。無骨な別れの挨拶だ。だが、キミは帰らない。
「なぜだ?どうしたというのだ?何故帰らない?_」
キミは答える。1st、お前はボクを友と呼んだ。ならば、その友の最後の戦いを見届けたい。と。
「?!・・・本気か?」
コクリと肯くキミ。それを見て、一瞬の戸惑いを見せながらも、壁にかかったショットガンをキミに投げつける1st。
<つづく>
「・・・フフッ。
明日の宴(オフ会)で又逢おう。そして、共にあのにっくき夢魔を討つのだ!友よ!」
嬉々とした声が地下室に響く。あの険しかった1stの表情に笑顔がこぼれた・・・気がする。
・・・・・。
ふと気付けば、いつのまにか地下室から秋葉原の喧騒の中にポツンと立っていたキミ。その手には、1stから受け取ったショットガンが握られていた。
明日、キミは瞬を殺すのだ。あの恐るべき、不死の夢魔を!1stとの友情にかけて!!
・・・だが、キミの胸に蟠りが残る。思い出すのはあの公園での出来事(特殊イベント1)。
あの優しい笑顔の瞬が、本当に偽りだったのだろうか、と。
心の迷いは延々と続く。だが、時は割り切れぬキミを差し置いて、さっさと予定の時刻へと進んでいったのであった。
<つづく>
特殊イベント7「さようなら」
(必要条件;特殊イベント6発生後 自動発生)
(発生時期;10/1〜10/31 発生場所;池袋)
遂に瞬主催のオフ会の当日となった。会場となるカラオケBOXの一つ上の階で待機するキミと1st。
階下の喧噪が増す。どうやら主催の瞬の登場のようだ。それに気付くなり、1stは床を2度3度ドンドンと蹴る。
「ふふん。思った通りの安普請だな。・・・有り難い!」
ショットガンの銃口を床に向け、引き金を引く1st。凄まじい炸裂音と共に床が砕け散る。ポッカリと開いた床の大穴越しに見えるオフ会参加者達の唖然とした顔と顔。それを尻目に床の大穴から階下に飛び降りる1st。それに続くキミ。
天井からの突然の侵入者に眉一つ動かさず、待ち侘びた客人を迎えるかの様な微笑みを浮かべる片腕の少女、瞬。
その瞬にショットガンを向ける1st。
<つづく>
「今宵こそ貴様の最期の夜だ!1000年の悪夢も終演の朝が来たのだ!!」
又も放たれる1stのショットガン。だが、照準の先に既に瞬の姿は無く、宙を切った弾丸は窓ガラスを粉々に砕く。
「ご挨拶ね。会うなり発砲だなんて。傷物にした女の子への挨拶じゃないわよ。」
からかうような瞬の笑み混じりの声。その声の先には、あの赤髪の怪物が立っていた。
そう、瞬の真の姿。おぞましき夢魔の正体をさらけ出したのだ。
銃声に引き続き、瞬の突然の変身に、脅え慌てふためき、次々と逃げ出す参加者達。
「悪いけど、私もここで帰らせてもらうわ。折角のお客さん達も帰っちゃったみたいだし、ネ。」
嘲り笑いを放ちながら、背中の蝙蝠の翼を広げ、逃げ去ろうとする瞬。
「そうはいかんぞ!!」
<つづく>
キミと1stに背を向けて逃げ去ろうとする瞬に1stが吠える。ショットガンを放り、羽織ったケープを脱ぎ捨てる1st。その下から現れた1stの上半身。裸の胸元には無数の護符を貼りまくられ、肌の色に血の気はなく、不気味な鋼特有の鈍色に照り輝いていた。
「くらえィッ!!」
叫びと共に、さらけ出した鈍色の皮膚が無数の鎖となって瞬に襲い掛かる。
「あっ!」
背中から夥しい数の鎖に巻き付かれ、その体を拘束される瞬。更に飛び付いてきた1stにの腕を羽交い締めにされ、護符と鎖と1stの両腕によって雁字搦めにされる。
「くっ・・・、ん・・・、、、んぐっ・・・。」
「どうだ!これでもう逃げられまい!!」
見事に瞬の逃走を封じた1st。放り投げたショットガンを指さし、キミに命令する。
「さあ、今だ!!俺ごとコイツを打ち砕け!」
なんだって!1stは捨て身の秘策に出たというのか?!
「何をしているんだ!早く、早く撃て!今を無くして奴を撃つチャンスは無いのだぞ?!さあ、撃てェーーーッ!!」
叫ぶ1st。羽交い締めにされ、身動きのとれぬ瞬。
<つづく>
「くっ・・・、・・・馬鹿ね!こんな滅茶苦茶な作戦で共倒れ?!
折角1000年も生きてきたんじゃないの。こんな事で終わりでいいの?世界征服の夢は?!千年王国の夢は?!」
「・・・この1000年間、ただ夢見てきたのは貴様を討つ事だけよ。貴様と共に砕け散るなら、・・・むしろ本望!」
「・・・・・。」
その言葉に、さっきまでの必死の顔が和らぎ、うっとりとうるんだ瞳で1stを見つめる瞬。
「そう・・・。この長い、あまりに長い時間を私だけを追って生きてきたというのね。
私の為だけに・・・。この一瞬の為だけに・・・。
素敵ね。
うふふ・・・・・。1000年間の片思い、か。いいわね、そんなに思い続けてくれた人と一緒の最期なんてのも、・・・悪くない、かな。」
<つづく>
「やっと思いが通じた、と言うことか。フフフ・・・確かに、そう思えば、この怨恨の1000年間も悪くはなかったな。」
ニヤリと笑う1st。微笑み返す瞬。まるで思いが通じ合った恋人達のようだ。
・・・いや、間違いなく。・・・永遠に近い時間の中の孤独を共に生きてきた二人の思いが通い合う。其処には二人だけしか入り込めない、二人だけの世界があった。
そう、二人だけの・・・。断じて、キミには割って入ることの出来ない、共有しあう悦び。
ポツンと一人立ち尽くさせられたような、奇妙な疎外感がキミを襲った。
「何をしている!?早く、、、早く撃てェ〜〜〜〜ッ!!!」
引き金を引くキミ。
バーーーン!
<つづく>
響く銃声。立ち上がる硝煙。
だが、キミは何を見誤ったのだろう?斯様な至近距離からだというのに、瞬を撃ち仕損じてしまった。
それどころか・・・・・、何ということだろう?!銃弾は瞬の横からのぞいていた1stの顔の半分を吹き飛ばしてしまったのだ!
「ヌガァァァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!
何故?!何故?!なぜなんだあああああああああああああああああああああああ!!!!!」」
絶叫する1st。激痛に転げ回るその様を哀れそうに見つめる瞬。
己のミスに脅え戦慄き、ぶるぶると震え出すキミ。もはやキミは銃を握る事など出来ず、ただただ動揺するのみであった。
虫のようにバタバタと苦痛に悶える1stを、縛から解かれた瞬はそっと優しく抱きかかえた。
<つづく>
「・・・なんでかな?貴方もいってしまうのね。ずっと追い続けてくれると思って・・・信じてたのに・・・。
所詮ヒト・・・。哀れなる定命の存在・・・。・・・そう、・・・みんなそうよ。
みんな・・・死んじゃうのよね。」
そう呟くと瞬はあの砂袋を取り出し、それを1stの瞼へと振りかけた。そう、永遠の夢へと誘う、あの『夢の砂』を。
「苦しみながらじゃ可哀想だものね。せめて、最期に、あなたの本当に見たかった夢を・・・見せてあげるわ。」
砂を浴びた1stの口から、先程までの呻き声が消え、・・・なにやら安らかな、、、微笑みまじりの譫言が零れてきた。
<つづく>
「ニコル・・・。ニコルや・・・。薮を深追いしてはいけないよ。・・・ホラ、茨を踏んでしまうから・・・。
ニコルや・・・。我が子ニコルや・・・・・。」
優しげな呟き声から漏れる聞いた事のない名。ニコル?誰なのだろう。
「・・・うふふ。
ねぇ。彼、今どんな夢見てるか知ってるかしら?
・・・キツネ狩りの夢よ。5歳で流行病にかかって死んでしまった一人息子のニコル君と、初めてキツネ狩りをした日の夢よ。」
頬が緩む夢魔、瞬。
そう、その笑みは・・・あの日、公園で見たあの死にゆく老ネコを看取った優しい少女、瞬のそれと同じであった。
<つづく>
「バカよね。世界王?千年王国?そんなの、本当の夢じゃなかったクセに・・・・・。
本当の夢は、・・・只々愛する我が子との何の変哲もない、安らかなる日々だったのよ。
夢を偽り、望まぬ夢を望んだ代償は、この1000年間の孤独。そして・・・こんな終わり。かわいそうね。」
ゆっくりと1stの瞳を手の平で閉じさせる瞬。まるで母親のように額にキスをした。
「さようなら。」
<つづく>
呟きと共に1stを床に寝かせると、瞬はそのまま背中の蝙蝠の翼をはためかせ、暗闇の夜空に消えていった。
横たわる1st。いや、1stの亡骸というべきか。それは見る見るうちに白い塵と灰に変わり果て、割れたガラス窓から吹き付けてきた夜風に吹き飛ばされ、跡形もなく消えていった。
ただ・・・ただ立ち尽くすキミ。叫ぶことも、泣くことも、それどころか何も考えることさえも出来ない。
だが、頭の中を一つだけ後悔に似た疑問が駆けめぐり続けた。
本当に、キミは間違えて1stを撃ってしまったのか?
本当は、わざと1stを撃ったのではないか?
嫉妬・・・・・。
そう、二人の間に割って入れぬ何かを感じ、それに嫉妬し、そして・・・・・。
頭の中に浮かんでは駆けめぐり、答えが出ぬまま堂々巡りを続ける、自責と疑念。
だが、はっきりしている事が一つだけある。
1stは、キミを友と呼んだ男は、
・・・・・今、死んだのだ。
特殊イベント8「バージンブルース」 (その1)
(必要条件;特殊イベント7発生後、文系>150,理系>180、雑学>150、容姿>60で発生)
(発生時期:12/1〜12/31 発生場所;公園)
1stの死後、キミは狂ったかのように瞬の捜索を続けた。唯一の接点であるギャルゲ板で瞬の情報を漁るキミはいつの間にか粘着荒らし呼ばわりされるまでに落ちぶれる。
しかし、一向に瞬を見付けられないキミ。焦り、荒れるキミの携帯に、ある日の深夜、一通のメールが届く。
『公園にて 瞬』
返信アドレスの無いその奇妙なメール。真偽を疑うこともなく、キミは公園に一目散に公園に向かった。そう、キミと瞬が初めてデートしたあの公園へ。
<つづく>
約束の場に着いたキミ。だが、そこの瞬の姿はなかった。担がれたか?不安と焦りに駆られるキミの耳に、どこからともなく歌が届く。聞き覚えのあるその声。瞬だ!
歌声の元を辿り、近くの廃ビルの屋上へ向かうキミ。屋上の隅に腰掛け、子供の様に足をブラブラと泳がせる瞬。
♪ジンジンジンジン 血がジンジン
どこまで続くぞ 泥濘(ぬかるみ)ぞ
ジンジンジンジン 血がジンジン
親父の足跡 懐かしや
日の丸弁当ブラ下げて どこへ行くのか ギンギラギン
マリリン・モンロー no return
帰らぬあの日の 薔薇の花
あなたもバージン わたしもバージン
バージンブルース
<つづく>
左腕を失い、空となったセーラー服の袖を風に泳がせながら、春歌まがいの歌を歌う夢魔、瞬。無限に等しい時間を生き抜いてきた魔物が歌う歌が、こんな歌謡曲とは・・・。
奇妙な不似合いさに戸惑うキミを横目で見ながら、潤んだ甘い桃色の唇を開く瞬。
「・・・。
ねぇ、キミ。私の事、探してるんだってね。どうして?あいつの・・・1stの仇討ちの為?
・・・・・くだらない。」
黒々と広がる冬の夜空を見つめる瞬。
「あいつは・・・1stは私を追い続けてくれた。そう、1千年間も・・・。永遠に、ずっと追い続けてくれると思ってた。解り合えるような、親近感のような・・・。
・・・恋、だと思ってた。
・・・でも、所詮時を限られた存在だったわ。私を討つこともなく、ひとり間抜けな同士討ちで逝ってしまったわ。そう、所詮人間なんて、みんなそうよ。
消えちゃうんだわ。誰もそんな事望まないのに・・・。
弱い。あまりに弱く、儚い存在だわ。人間なんて・・・。」
<つづく>
返す言葉が思い浮かばないキミ。何と答えればいい?あまりに膨大すぎる時間の間を生きたこの怪物の話は、指折り数える程度の時を生きたに過ぎないキミには、とても理解出来るモノではなかった。
悠久の時を生きた怪物の愚痴。そんなもの、どう理解しろというのだろう?
ただ突っ立っているだけのキミに、目配りもせず呟く瞬。
「ねぇ。なんでキミは私を追い続けるの?無駄よ。私は永遠の時を生き続けてきたの。これまでも、これからも・・・。それはキミも分かったはずだよね?
なんで?なんでなの?なんでそんな事に有限の命の時を使うの?理解できないわ。ねぇ、教えてくれないかしら?」
理性的な答えが出ない。
感情・・・。激情がキミを押し動かし続けたのだ。その思いの奧底にあったのは・・・。なんだろう?自分の心の深淵が1stの死への憤りと後悔で濁り、本当の思いが見えない。自分自身の事なのに・・・。
だが、唇は知っていた。何回も何回も、告げたくて口開く度に、自ら噤んできた思いを、キミの体は覚えてきたのだ。そしてついに開いた唇は本当の思いを告げた。
瞬、俺はお前が好きだ。と。
<つづく>
「・・・。はぁ?」
いきなりの言葉に戸惑う瞬。
「私が・・・好き?・・・プッ!あはははは!何を言い出すかと思えば。あは、あはははは!あはははは!それ、なんの冗談?それで隙を狙おうっていうの?!随分チンケね!あははは!あはははは!!!」
嘲笑う瞬に、キミはついついムキになって返す刀で本音を吐く。
あの日、そうあの眼下の公園で力無い老いた猫を優しく看取った少女に、自分は心奪われた事を。
そうだ、そんな優しい少女が何故こんな恐ろしい事をしているのか?そんな事、君の本当の姿じゃない、俺はそう信じているんだ。
だから、だから瞬。頼む、もうこんな事やめてくれ。俺はそんな君を放っておけない!頼む、瞬。もうこんな事やめてくれ!
瞬に懇願するキミの、真摯な瞳を嘲笑うかのように、セーラー服を脱ぎ捨て、その真の、恐ろしい毒蛇の尾を持つ夢魔の姿を晒け出す瞬。ギラギラと黄金に輝く瞳でキミを睨み付ける。
「ふざけるのもいい加減にして!私が・・・好き?
あはは、あはははは!! 」
<つづく>
「だから何だというの?だからって、キミの何が出来るっていうの?馬鹿馬鹿しい!
どうせいつか消えちゃうクセに!限られた時の中にしか生きられないクセに・・・定命の存在のクセに!!!」
背中の蝙蝠の翼を広げ、瞬かぬ星空の闇の中に去っていく瞬。
「いいわね!もう追ってこないで!今夜は見逃してあげるけど・・・・・
次は、ないわよ!」
そう言い残し、瞬はキミの眼前から消えていった。
だが、キミの思いは絶ち消える事はなかった。
そして、その思いが決着を付ける時が迫って来ている事に、キミは漂う冬の夜の僅かな寒風と同じく、薄々と冷たく感じていたのであった。
特殊イベント9「ノゾミ・カナエ・タマエ」
(必要条件;特殊イベント8発生後、1/31に自動発生)
(発生時期:1/31 発生場所;秋葉原)
時は来た。
1月も終わりが近付きつつあるある日、ギャルゲ板にオフ会開催のスレッドが立つ。立てたのは、そう・・・瞬だ。
スレッドの1にはキミのコテハンを名指しで書き込まれている。
「来るわけ無いだろうけど」
と。
行かねばならない。それは意地でも、怒りでもない。1stは言った。悠久の時を生きる瞬は、友を、仲間を求めていると。そう、瞬は自分を呼んでいるのだ。そう確信したキミは開催される会場へ足を運ぶ。
今度こそ、やめさせてみせる!もしかなわぬ時は、自分のこの手で・・・。
そう決心したキミは、1stの形見の銃を携えていった。
<つづく>
そして約束の日。キミは会場となる秋葉原のカラオケボックスに先回りし、瞬を待った。
幸運なことに会場となるVIPルームは非常階段に続く非常出口があった。その出口の戸の裏に隠れるキミ。気付かれるよう、密かに設置した隠しカメラの画像を覗き込みながらキミは瞬の到着を待つ。
約束の時刻。だが、・・・変だ。まだ誰一人として参加者が来ていない。会場を間違えたか?キミが不安を抱き始めた頃、すぅ、と音もなく入室してきた影があった。
瞬だ!
キミは非常口を蹴り開け、瞬の眼前に飛び出す。まばたきもせず、参上したキミに軽く頬を緩ませる瞬。
「やっぱり来てくれたんだ。嬉しいな。そう思って、他の人には別の会場で待っててくれるようにメールしたところなのよ。うふふふふ・・・今夜、二人っきりね。」
蔑むような含み笑いを浮かべる瞬。その笑みに不穏な気配を感じたキミ。
不安に足を引くキミの靴の裏が、ジャリッと擦れた音を放つ。
しまった!!
気付くのが遅かった。罠だ!この部屋は瞬の『砂』が敷き詰められていたのだ!!
<つづく>
部屋いっぱいの『砂』の前に、キミの予め用意した防御策も意味が無かった。激しい、それは激しい睡魔の甘美な誘いがキミに襲い掛かる!
駄目だ。いくら歯を食いしばり、気力を尽くそうと、怒涛の様な眠気の海嘯はキミを呆気なく飲み込んでしまった。
深い、深い眠りに落ちていくキミ。僅かに耳に届く、瞬の勝ち誇った嘲笑いの声。
その声も次第に薄れていく・・・・・。
キミは、夢に堕ちてしまったのだ。
<つづく>
* * * * * *
不思議な感覚だった。
意識が鮮明でありながら、五感の何一つとも実感が無く、自分の呼気さえも疑わしい。
今、芝生の上に座り込んでいる自分の姿を、自分で見ている。芝の上の自分の目で。
そう、瞬と初めてデートした、あの公園の芝の上に、キミはいた。
そんなキミを見つめるキミを、瞬は含み笑いで見ていた。そう、見飽きた三文芝居で暇を潰すように・・・。
芝生の上には、もう一人と一匹。年老いた猫と、その背を優しく撫でている少女。そう、瞬だ。
「え?」
夢を覗き見している瞬が声をもらす。
キミは隣に座る、優しい微笑みの瞬に見つめている。ただ、ただ、何をするでもなく、ただ見つめている。
「・・・なに?
・・・なんなの?
こんなのが貴方の夢なの?こんな・・・こんな程度の事が・・・?」
<つづく>
やっとの事でキミは口を開く。ずっと言いたかった事、告げたかった事が告げられる。静かに猫を看取るキミと瞬の間に、もう何も邪魔はない。そう、瞬もそれを拒みはしなかったし・・・。
瞬、ボクもこの猫の最期を、一緒に看取らせてもらうよ。と。
そう、やっと、そうやっと告げる事が出来た。
「ねぇ、そんな事を言うだけなの?あなたの夢って。どんな夢だって見せてあげられるのよ?なのに、あなたの望みは、こんな事なの?」
猫を膝に置いた瞬の口を使って、この夢を見据える瞬が聞いた。
いいや、まだ言いたい事があるんだ。キミは告げる。
ごめんね、瞬。キミを疑ったり、軽蔑したりして。あんな2ちゃんねるの書き込みでキミを淫らな娘だと思ってしまって、本当に、本当にゴメンネ。
何の彩色も無く、思った通りの言葉を口から放てたキミ。
<つづく>
「・・・クスクスクス。バカね、あなたって。」
瞬が笑う。夢の中の、キミの夢に出ている瞬が笑っているのだろうか?それとも、キミの夢を除いている瞬が笑ったのだろうか?分からない。でも、瞬は笑っていた。崩れた笑顔で、クスクス、クスクス、と。
「世界の王になりたいとか、宝の山に埋もれてみたいとか、そんな夢じゃなくって、こんな小さな夢があなたの一番の願いだったの?
バカね。ほんとバカね。」
次第に笑い声がコロコロと大きくなっていく瞬。その顔があまりにも可笑しそうだったので、一緒に笑い出すキミ。
そしてポツリ、キミはつぶやいた。
このまま、こうしてずっと一緒に笑いあっていたいね。そう、ずっと・・・。
「・・・・・。うふふ、そうね。」
<つづく>
大好きな君と、ずっと、ずっと・・・・・。
瞬、僕はキミが好きだ。
君とずっと一緒に笑い合える時間が、永遠に続くなら・・・・・。それ以上の望みなんて、僕には・・・・・。
僕の望みは、それだけだから。
「・・・そうだね。・・・いいよね、こうやって。大好きでいてくれる人と笑い合える時間が、ずっと、ずっと続いてくれれば、
素敵だろうね。幸せだろうね。
そんな永遠って、・・・・・いいよね。あっても、いいよね。
そんな夢を見るのって、ホント、いいよね・・・・・。」
そして、次第に瞬の頬からポロリ、ポロリと大粒の涙がこぼれ出していった。そして遂に声を出して泣き出してしまう瞬。
すると、何という事だろう!
生い茂った芝生も、抱えた猫も、空も、雲も、何もかもが白けだし、すべてが白く掻き消えてしまった。
何も無い、ただ白一色になってしまった空間の中にポツンと立ち尽くすキミ。
<つづく>
だが、どこからか瞬の泣き声が聞こえてくる。歩み寄るキミ。そこには、一糸纏わぬ姿の瞬が膝を抱えて泣いているのであった。
泣いたまま、顔を伏せたままのに瞬が呟く。
「・・・もう、何千年前なんだろう?
私達の信じる神様と違う神様を信じてた国の兵隊さん達が、私達の村に襲い掛かってきたの。この村は汚い、この村は悪だ、って言ってね。
そしてみんな殺されちゃったの。私のお父さんも、お母さんも、3つになったばっかりの弟も、桑の実のジャムみたいに潰されて、死んじゃったの。
そして私は、何人もの兵隊さん達に、・・・替わる替わるに、・・・替わる替わるに・・・・・。」
<つづく>
「 私は天を仰いで神様に聞いたの。神様、なんで私をこんなひどい目にあわせるんですか?って。
何度も何度も聞いたの。でも、神様はなんにも答えてはくれなかった。そう、なんにも。
なんにも答えてくれない神様を、私は次第に憎みだしたの。だから悪魔にお願いしたの。神を殺して!こんな惨い仕打ちを見過ごした、無情な神様を殺して!って。
でも、汚されたちっぽけな村娘の願いを聞きいれる程、悪魔は優しくなかった。
神にも、悪魔にも見放されちゃったの。もう、誰も助けてくれなかったの。
しかたがない。だから、私は夢を見るようになったの。
もう何の術も無い私は、ただただ夢を見続けたの。夢を見るしか、もう私には、何もなかったの。
夢は優しかった。楽しい思い出だけ、素敵な世界だけを私に与えてくれたわ。
だから私は夢に感謝の思いを伝えたくて、夢世界の王モルフェウスに忠誠を誓ったの。」
<つづく>
「 世界の王モルフェウスは喜んでくれた。こんな神様にも悪魔にも見捨てられた私を、眷族として迎え入れてくれたの。
そして夢世界での役割をくれたわ。夢世界に誘う為のお仕事、夢魔の使命を、この『砂』と一緒にくれたわ。
それから私はずっと夢魔の使命を果たしてきたわ。
私とおんなじ、現実の何物からも見捨てられちゃった人達を、夢の中へ、深い深い夢の中へと連れてってあげたのよ。
とてもいい事だと思ってた。とても素敵な事をしてると思ってた。
後悔も、悲しみも、何にもないと思い続けてたの。
・・・・・でも、ネ。」
キミの視界に閃光が走る。耳を不快な音律がざわめき、触覚が馴れ馴れしく覚醒しだす。
目覚めだ。キミは今、夢から醒めようとしているのだ。
何故だ?!夢魔である瞬が見せた、永遠の夢から目覚める事など有りうる筈が無い!なのに何故?
「・・・ウフフ。夢世界の王モルフェウスはヤキモキ妬きなのよ。自分の眷族が自分以外の者を求める事を嫌うの。
私、夢以外のものを求めちゃったから、夢魔の資格、奪われちゃったみたい。」
砂袋の中の砂を手の平に開ける瞬。サラサラと流れる砂の粒が煌きと共に消えていく。またひとつ、またひとつ。
<つづく>
「私、ただの一度だって、人に求められた事なんてなかった!
誰かに、こんなに好きになってもらえる事なんてなかったわ!
・・・やだ。
イヤだイヤだイヤだっ!
夢なんて、夢なんて!ただの思い出と思い出の繋ぎ合わせじゃない!!
そんなの、そんなのだけなんて、私イヤぁーッ!
私を求めてくれた人、私を好きな人と、もっといっぱい、もっといっぱいいろんな事をしたいの!
だって、だって私、あなたの事、まだ何にも知らない、知らない事でいっぱいなんだもの!
嫌ぁ!もっとあなたを知りたい。
あなたの、私の知らない笑顔を、思いを、なにもかも、なにもかも!
知りたいのに!知りたいのに!!
私は、夢でしかない私は、あなたの手の温もりさえ分からないのよ!そんなの嫌!そんな・・・絶対嫌ァーッ!」
<つづく>
叫ぶ瞬。
悠久の時を生き抜き、数え切れぬ人間達の欲望と思念を知り尽くしてきた筈の夢魔が、唯一知らなかった事。
それは、愛される事だったのだ。
眠りから覚めまいとあがくキミ。しかし、眠りから醒めない為の術など、誰が出来ようものか。
次第に瞬の姿が霞んでいく。
瞬!
叫ぶキミは懸命に瞬へと手を伸ばす。伸ばした手の先に、瞬の白い指先が伸びていた。
瞬の指先に触れようと、キミは指を伸ばす。あともう少し、あともう少し!
だが、触れたと思った瞬間。
キミは夢から醒めてしまった。
<つづく>
誰もいないカラオケボックスに一人、キミは宙に指を伸ばしていた。
周りを見回す。当然、誰もいない。
そう、瞬も。誰もいない。
やり場の無い憤りに身悶え、絶叫するキミの足元に、一着のセーラー服が横たわっていた。
白い、塩のように真っ白な砂の山に埋もれたセーラー服。
これは、瞬だ!
抜け殻となったセーラー服を抱え、ただただ叫び声を挙げるキミ。
そう、夢魔の力を失い、ただの人間となった瞬に、何千年という時間の精算が一挙に襲い掛かってきたのだ。
瞬の存在はこの白い砂と成り果て、その魂は、恐らく、もう・・・・・。
もはやどうしようもない絶望感がキミを襲う。
キミは走った。
何処へ行く訳でも無く、走り出していた。あまりに残酷な事実を受け入れたくないキミは、ただこの場から逃げ出す為に、ただただ当て所無く夜の町を駆け抜けていった。
白い砂に塗れたセーラー服を抱えたままで。
<NeverENDINGへ>
<NeverENDING>
そして時は流れた。
今、キミは静かな霊園の外れの、小さな墓標の前に立っている。
キミの友、1stの墓だ。
夢魔の、愛する瞬のもたらした、永遠の夢から醒めてしまったキミ。
だがそれと共に、キミはこの現実の中では、求めた愛を得る事が出来ぬ事を悟った。
求めた、愛する人は夢の中だったのだ。夢と共に消えてしまったのだ。どうして夢を取り戻せよう?醒めてしまった夢を、もう2度と見る事など、誰にも出来はしないのだから。
そうだ。キミは『夢』を失ってしまったのだ。
<つづく>
それからのキミの心は『夢』を失ったまま延々とさまよい続けた。懸命に仕事をしようとも、自堕落に遊び呆けようとも、仮初めの恋に身を窶そうとも、掴み様の無い虚無感に苛まれ続けるキミ。
『夢』が叶わないと知って、どうして希望を抱けるだろうか?もはや絶望と虚無だけがキミの胸中を占め、生きているのか死んでいるのかさえ判らない無気力で不確かな日々を送る毎日が続いた。
そうしてキミの心が、当て所無く流離い続けたある日。何気なく見た暦で、キミはあれから50年の月日が発った事に気付かされた。
ふと気付けば、キミの周りにはもう誰もいない。ただ一人、夢とも現とも不確かな判らぬ世界の中で、老いと孤独(そして間近に迫り来る死の恐怖)だけが確かな感覚としてキミに襲い掛かってくるのであった。
耐え切れぬ思いを告げる相手も無く、・・・告げた処で誰が理解してくれようか?、・・・今、脆くも哀れな老人となったキミは、唯一の話し相手である、親友1stの墓標で取り止めの無い愚痴を零し続けた。
そんな無様な行為が日課となっていた夏のある日、墓標の前でキミは思いがけずこんな愚痴を零す。
<つづく>
もう、生きていてもしょうがない。さようならを言う相手もいない事だ、、、
・・・・・死のう。
<つづく>
今までも何度か自殺を考えた事は有った。だが、その無気力故に行動に移れずに、ずっとこの年まで居続けてしまった。
だが、・・・もういい。
墓石の上に被ってきた麦藁帽を乗せ、ひんやりと冷えた墓石にもたれ、眠りに落ちるキミ。陽はゆっくりと沈み出し、皺だらけのキミの顔を影の黒と落陽の赤に染めていった。
こんな山奥の人気の無い墓地だ。このまま眠り落ちてしまえば、もう秋の夜の寒さにこの老いた肉体が耐えられはしまい。
静かに逝ける。
老いたキミの肉体は、瞼の重みのままにその両目をゆっくりと閉じていった。
しかし、その時、キミの耳元に、微かに、・・・そう微かではあるが、聞き覚えのある声が届いてきた。
その優しげな、暖かみのある、その声。そう、間違いない。
瞬だ!
<つづく>
この50年間、一時として忘れる事の無かった少女が、今キミの名を呼んでいるのを僅かながらも聞こえてきたのだ。
軋む我が身を奮い上げ、声の元を探すキミ。
だが、声はすれど姿は見えず。その小さな声だけが、キミの耳をくすぐるのみであった。
「お久しぶりです。・・・やっと、お会いできましたね。」
瞬のささやきが聞こえる。錯覚でも幻聴でもない。確かに聞こえるのだ!どこにいるのだ、と叫ぶキミ。
「あれから私は、神と悪魔の裁きの下、永遠の罰を与えられました。
人として生を受けながら、定命の限りを超えた時を生き、人間の運命を弄んだ罪の罰として、私は永遠の輪廻転生の輪の中で、
刹那の命の生き物達にその魂を宿し、生き返っては死に、死んでは生き返る、そんな何億・何兆回もの生と死の苦しみを受け続けていく、
そんな罰を与えられました。
そして、これからもその苦しみを受け続けていかなくてはならないのです。
永遠に・・・・・。
永遠に・・・・・・・。」
<つづく>
愕然とするキミ。
神だの悪魔だの輪廻だの、そんな途方も無い話だが、実際に夢魔とその夢を見せられたキミには、それを戯言と取る事が出来なかった。
・・・なんと残酷な罰だろう。これから先、瞬きの間に終わる生と、その死の苦しみを永遠に受け続けなければならないというのだ。
瞬の不遇に、キミは哀れみの涙を零す。年甲斐もなく、わんわんと子供の様に泣き出してしまう。
<つづく>
「泣かないでください。
たとえ儚い命でも、私は生きているのです。
そしてその生命を全うした最期の刹那、あなたにこうして、語りかける事を許されたのです。
だから、聞いて下さい。私の愛する人よ。
あなたがふと立ち止まった時、耳を澄まして下さい。
聞こえてくるでしょう。
散りゆく一輪の名も無き花の中で、夕陽に照らされた一枚の落葉の中で、私は生きているのです。
そしてあなたへの愛を詠い続けるのです。
いつまでも、
いつまでも・・・・・。」
<つづく>
声がぷつりと止まった。
そうか、瞬は、また死んだのか。
やるせなさに、もう泣く事さえ出来ない程の脱力感に襲われるキミ。
どうしろというのだ、どうしろと・・・・・。
無限に等しい時間を苦しみ続ける瞬を思いやっても、その途方も無さになす術のないキミだった。
何気にふと墓石に手を掛け、麦藁帽子を被り直す。
拾い上げた麦藁帽の下に何かが横たわっているのに気付く。
ウスバカゲロウだ。もはやピクリとも動かず、抜け殻のように軽い。
キミは悟る。
・・・そうか、君が瞬だったんだね。
<つづく>
キミは1stの墓の横に小さな穴を掘ると、そこにウスバカゲロウを埋めた。
そして、両手を耳に当て、そっと耳を澄ました。
「耳を澄まして下さい。
散りゆく一輪の名も無き花の中で、夕陽に照らされた一枚の落葉の中で、私は生きているのです。
そしてあなたへの愛を詠い続けるのです。
いつまでも、
いつまでも・・・・・。」
残り僅かなこの命。あと何度会えるだろうか?どんな偶然をもって出会えるであろうか?
それでも、ゼロじゃない。
だから、もう少し、生きてみよう。
深く目を閉じ、耳に微かに届く囁きに、少年のような無邪気な笑みを浮かべる老境のキミは、
暮れゆく秋の落陽に赤く照らされながら、そう思ったのであった。
<END>
・
・
・
フーッ、疲れた疲れた。
何とか公約通り年内終了に辿り着けたワイ。
>>7 内輪受けネタなんで・・・。
>>8 脳内ハードです。
PC−FXかX68k移植キボーン
んでは、今日はこんな処で・・・・・。
すごいですねえ。おつかれさまです。
…「おやい板」ですが(w
瞬さん編無事完結おめでとうございます。
そして1stたんのご冥福を心からお祈り申し上げます。(w
ニコル…愛戦士?(古
次回は来年になりそうですね。楽しみにしてます。
おお、瞬さん編無事完了したんですね。お疲れさまです。
1stたんも安らかにお眠りください…(w
ほむたんガンバレ〜ファイト、だよっ!
>>5に出てくるギャルゲ板10大コテハンも、
1年経って常駐者が減ったな…スパくん先輩、お元気デスカ?
>Jたん。
瞬たん編終了お疲れ様。残すは自分のみ?
ちなみに来春公開の次回作って、
10大コテハンがいきなり君のパパ先生になっちゃう話でしたっけ?(駄目カー
おー。復活されたんですね。お疲れ様です。
相変わらず読ませますねー。チョト瞬かなしすぎ…。
次回も楽しみです。
涙が出るほどなつか( ゚д゚)スィ…
ぎゃるげ板のみなさま、おひさしぶりでっす☆ (≧▽≦)/
とりあえず「あっちのスレ」の返事もこちらにカキカキしますっ☆ (≧▽≦)
>◆9tvVa1Aw
懐かしい〜♪
一体いつぶりでしょう。最近はぎゃるげ板にも全く行ってなく。
過去のG'sの処分に困っている次第で御座います。(;;´Д`)
「ふざけるな!!俺は神だ!!」
「山田ビッグバンフラーーーーーッシュ!!!!!」
「俺にはフェニックスが流れてるんだ!!」
あぁ、なにもかも懐かしい。チョト違いますかそうですか。
…ともあれJさん、本当にお疲れさまです。
引き続きがんばって下さいね。ずっと楽しみにしてますよ。
>>69 最萌トーナメント、勝ち抜きおめでとう(w
保全
75 :
ゲーム好き名無しさん:02/01/06 22:23
>>21 平成ウルトラだったらこういうオチだったかもね。
とチャチャを入れつつも・・・。
不覚にもホロッときたよ。
76 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/01/06 22:24
スマソ。誤爆だ。
77 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/01/06 22:42
あけおめ<今年は禁止令出たらしいね、コレ。
>>65 ホント。全部書き込んでから気付いた。恥ぃ・・・・・。
>>66 何かお上品な名前考えたら出てきた。>ニコル
そんなんもあったねぇ〜。(しみじみ)
>>67 こんなに何人も頃していいんでしょうか?(w
ん、頑張りますんで。よろしくね〜ン♥
>>68 >10大コテハン(正確には12大)
いないねぇ。咲耶命氏が帰ってきたのが救い、かなン?
>次回作
いいえ。100人のパワーコテハンが百萌合体して・・・(以下略。しかも嘘!)
78 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/01/06 22:42
>>69 おや、お久しぶりでゴンス。
「鬼畜なおハナシ」って瞬からのリクエストがあったので「鬼畜=ヒドイ話=救われないハナシ」
にしてみたんだけど・・・。どぉ?
>>70-71 キミもおたく板で大人気だねぇ〜(w
オイラもデビューしようかみゃ〜♥(藁
>>72 ん、山田君は春前には終わらせませんで(ダメじゃん!)
何とも久しぶりな名前が続くデスワイ。今後もよろしく〜♪
>>73 知らなかった。そんなんあったのネン。
オイラからもオメデトウです!
んでは、次はチョッピリワガママなおんなのこ、ほむら萌えJ編なのだ。
「貴様ら、しっかり読めなのだ!(みゃみゃっ♥)」
79 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/01/06 22:56
「だまれ!ほむら萌えJなのだ♥」
ほむら萌えJ(CV;間宮くるみ)
プロフィール
本名;高寺 成希(たかでら なるき)17歳
身長;156p
体重;43s
スリーサイズ;B83,W56,H82
@勝手気ままでワガママな女子高生。言いたい事をいい、やりたい事をやる自由奔放な女の子。
時として周囲を心配させるが、「まぁ、なるはカワイイから万事OKOKなのだ♥(本人談)」
しかし、その傲慢なまでの漲る自信の源は一体?
キミもほむら萌えJ(以下ほむJ)と一緒にハラハラ☆ドキドキ♪のハチャメチャ体験をしちゃおう!!
☆ほむら萌えJ 完全攻略&イベント紹介
流石にヒロイン格(笑)のキャラだけあって攻略は激ムズだ!
まず好感度ageの為には最低文系180、理系120、雑学200以上にあげ、そしてこまめに
ネタスレにカキコしよう!ネタスレ好きのほむJのハートをガッチリ掴むにはコレがイチバンだ。
面白いと好感度がageるが、「つまんないのだぁ(ッペ!!)」と言われると逆にsagaってしまうから要注意。
そして何より、赤井ほむら関連のスレッドにこまめに書き込もう。他のキャラに浮気すると一発で
ヤキモチを妬くから注意が大切だ。
あと、最終的に文系320,理系300、雑学360,体力500以上が必要。これに達していないと悲惨な末路が・・・・・。
81 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/01/13 16:07
ageチョッピリ再開
特殊イベント1「おしごといっぱいタイヘンなのだ♥(へけっ)」
(必要条件;好感度>普通、文系>120、理系>80、雑学>100、デート時にランダム発生)
(発生時期:4/1〜5/31 発生場所;特になし)
春にデートすると発生するイベント。ランダムなのでこまめに誘おう。
通常デート後、
「疲れたのだぁ〜、どっかでケーキでも食べながら休みたいのだ。」
と、いきなりワガママを言い出すほむJ。近くの喫茶店に入ってお茶とするキミとほむJ。
運ばれてくる ケーキを次々平らげていく様を呆れて見ていると、いきなりクリームまみれの顔を上げ、
「むむっ!時間なのだ!ゴメンなのだ、今日はこれでバイバイなのだ!」
と言って残りのケーキを強引に口につっこむほむJ。予定か?でも時計を見るともういい時間だ。こんな時間
から用事とは、と問いただすキミに
「ん?ああ、お仕事なのだ。急がないと遅刻しちゃうのだ。よって、これにて失礼、なのだ。」
お仕事?
<つづく>
「そうなのだ。なるは人が寝てる時間に働いているのだ。エライだろう?えっへん!」
とだけ言ってスタコラと店を出てしまうほむJ。タクシーを拾うと、そのまま去ってしまった。
人が寝てる間のお仕事だって?
なにやらイカガワシげなその言葉に興味を持ったキミはほむJの後を追う。
ほむJの乗ったタクシーが止まったビルを覗くキミ。収録スタジオ?
そして玄関前を埋め尽くす長蛇の・・・いや長ブタの列!なんだこのオタクの群れは?!ほむJは一体こんな所で何をしているというのだ?!
スタジオに入るべく列に加わるキミ。整理券が渡され、黙々と進む他のオタク達に、流されるように公開録音用スタジオに入れられる。
ふと渡された整理券に目をやるキミ。そこには『公開生放送!文イヒ放送【高寺成希の“裁くのはこのなるだ!!”】参加整理券』と書かれていた。
高寺成希?確かほむJの本名だよな・・・。たかでらなるき?・・・タカデラ、、、takadera、、、、、
ああッ!そうだ!!
高寺成希と言えば、今大人気のアニメ声優じゃないか!どこかで聞いた名前だと思っていたら・・・・・。
<つづく>
「みゃみゃ!ういろう!!こんばんみゃ〜、高寺成希なのだぁーっ!!」
放送が始まった。収音マイクの前には、あのほむJが座っている。何と、ほむJの“お仕事”とは、声優業の事だったのだ。
「さて、では早速今日一発目の曲!練馬区にお住まいの沢村二郎からのリクエストで、hitomi“SAMURAI DRIVE”!!
・・・なるhitomiキライだからパス(ポイッ)
よってなるの個人的デディションにて一曲目はヒデ夕樹で『快傑ライオン丸』主題歌「風よ光よ」なのだ!ごーごーれっつぎゃーっ♥」
そして掛かるライオン丸の歌・・・。いいの?こんな進行で?他人事ながら心配するキミ。
なんか終始こんなカンジで、ほむJのワガママやりたい放題で進む30分間であった。
<つづく>
とりあえずここまで来たのだから、声をかけていこう、と思ったキミは控え室の前で待つ事に。
だがしかし、そこにはもう既に先程のオタク達が群を成して巣食っていた。どうやら帰り際のほむJを待っているファン達のようである。
控え室のドアが開くなり、怒涛の様にほむJに群がっていくオタク達。
「うっっひゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。なのだぁ〜〜〜っ!
これじゃ次の「機甲天使ガブリエル」の収録に間に合わないのだぁーっ!」
怒涛となってほむJに駆け寄っていくオタク達。ああ!あんな大人数に囲まれてはほむJが潰されてしまう!
「むみゃみゃ〜〜〜〜っ!!どいてくれなのだぁ〜〜〜〜っ!お仕事遅刻しちゃうのだぁ〜〜〜っ」
悲鳴交じりのほむJ。なんとマナーを知らないオタクどもであろう!
思うなり、人込みを掻き分けほむJに駆け寄るキミ。なんとかこの連中の中から救い出さねば!
と踏み込んだその瞬間!!
<つづく>
「ウザいのだぁーっ!砕け散れェーッ!このアニメ野郎ーッ!!」
ベゴバキゲバゴチゴギゴバラボオチャブキバキゲババキゲバゴチゴギ
ゴバラボオゴチェブラリャャブキバキゲバゴチゴギゴバラボオボボボ
チャブキバキゲババキゲバゴチゴギゴバラボオゴチェブラリャャブキ
ボベガガガ〜〜〜〜〜〜〜〜ンンンンンンンンン!!!!!!!!!
へっ?
凄まじい轟音と共に、ほむJのパンチによって次々ブチ殺されていくオタク達。
その激しい勢いによってキミも一緒に吹っ飛ばされてしまった。
何が起こったか分からぬまま、気が付けばスタジオの廊下に仰向けに転がっていたキミ。
そこにヒョコッと、眼前を遮る愛らしい顔が突き出てきた。ほむJが横たわるキミを覗き込んでいるのだ。
「む?誰かと思えば貴様か。ついつい一緒にブン殴っちゃったのだ。ゴメンなのだ。許せな・の・だ♪(へけっ)」
そしてキミを起こそうと手を引くほむJ。柔らかなその手のぬくもりにチョットうっとり・・・・。
<つづく>
が、
「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」
「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」
「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」「なるタ〜ン!!」
さっきにも増して大群を成し襲い来る、おっかけのオタク達!!
手をつないだままのキミを、その細い体からは想像できない程の力でブンブン振り回し、そのままオタクの群にビュン!と放り投げる!!!
「貴様等アニオタにくれてやる未来は無いのだーッ!
地獄へ落ちろアニメ野郎ォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!
タカデラァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ、ハンマァーーーーーーーーッ!!!!!」
そしてオタクの群の中に凄まじいスピードで叩き込まれるキミ(体力-100)。ぶつかったオタク達からは鈍く砕ける様な音が・・・・。
<つづく>
「みゃみゃみゃ〜♪なるの前に敵などいないのだ!!!では、さらばなのだ!」
小走りにかけていくほむJの足音が聞こえる。だが、間違いなくどこか(何処がかなどと考えると恐いので考えなかったが)砕けてしまったキミは、もうほむJを追う事など出来る筈がなかった。
・・・ってより、生きてるんだろうか?キミ(笑)
薄れゆく意識の中で、ほむJを称えるオタク達の声が聞こえてきた。
「チッキショーッ!なるタンはオレ達アニオタを虫ケラとも思っちゃいないゼェッ!」
「なるタンはアニオタにちっとも媚びちゃぁくれねぇって寸法さぁーっ!!正に残虐性十分ッ!!」
「だが、他のアニメ声優にはとても真似出来ない事を平気でやってくれる!
そこにシビレル!あこがれるうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
「みゃみゃっ!ういろう!タカデラ万歳!」「みゃみゃっ!ういろう!タカデラ万歳!」
謎の掛け声と共にほむJに向けられる万歳三唱の大合唱。
そうか・・・。最近はああいう声優がうけるんだな。
とおぼろげに思いながら、キミはそのまま気絶してしまうのであった。
BLACK RXは私の心の故郷です(大違)。
90 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/01/22 02:44
折角遅れて取れた正月休みも予定無く、泣く泣く引き籠もるしかないオイラほむ☆、暇なんでコレでも終わらそう。。。
91 :
高寺成紀 ◆9tvVa1Aw :02/01/22 02:48
>>89 応よ!
このオレが吉川進如きに下げたくない頭下げて作らされた大ケッ作だからな!
特に裏切られ、ボロ雑巾の様に捨てられる高畑淳子なんて萌え萌えだろ?!ん?
そんなこんなで、ほむJ編再開。
感想大募集中。
特殊イベント2「夏でも海でもテキナシなのだ♥(へけっ)」
(必要条件;好感度>普通、文系>130、理系>120、雑学>120、夏休み中『海にデート』で発生)
(発生時期:7/20〜8/31 発生場所;海)
夏のお約束。水着イベントである。
ただし、先にスパッツくんくんの夏イベント
(
http://yasai.2ch.net/gal/kako/966/966176667.html の568辺り)
を発生させてしまうと見れないので注意。
トロピカルな水着に身を包んだほむJ。ムムッ!ナイスバディ!!(笑)
「む?どうしたのだ、鼻の下を伸ばして?
ハハ〜ン、さてはなるのナイスバディにドギマギなのだな?セクシーななるにメロメロなのだな?
ふふふん〜♪」
と腕組みで自慢げなほむJ。豊かな胸の谷間が更に際立つッ!際立つッ!!
「みゅふふふふ。こんなに美しいなると2人っきりのデートなのだからな。少々高くつくぞぉ〜。覚悟するのだな(キラーン☆)」
え?どういう事?
<つづく>
・・・と呆けている隙に、立ち並ぶ屋台の食べ物屋に次々ひっぱり回され、洒落にならない程の両の食べ物を買わされるキミ。
その細い体の何処に入るのか、と驚く暇も無く、今度は両手いっぱいにイカ焼きを抱え、ムシャムシャと頬張りだすほむJ。
もう勘弁してくれぇ〜。と泣き言を言うキミに
「そうはいかないのだ(ムシャムシャッ)この人気大爆発のヴォイス=アクトレスのなる様と(ハグハグッ)一緒に海水浴するなんて(パクパクッ)
幸せにありついているのだぞ(ペロリッ。)(ムシャムシャッ)これぐらいの出費(ガツガツッ)物の数になんか(ジュルジュルッ)入んないのだ(パクリッ)
そうであろう?ん?(へけっ♥)」
とニマリと笑うほむJ。う゛う゛、悔しいけど・・・その通りだ(苦笑)
<つづく>
「これ、なるはまだ食べ足り無いのだ!イカ焼きあと10パイ買ってこいなのだ!!」
ビシッ!とイカ焼き屋を指差し、キミに命令を下すほむJ。
しぶしぶ買ってくると、キミの手に握られたそのままのイカ焼きに「はむぅ♪」と食いつくほむJ。
唇をぺロリと舐め回して、
「くっくっく。チョッピリ萌えたであろう?恋人チックであったろう?ん?」
なんて悪戯っぽく笑うほむJ。キミもチョッピリどぎまぎ♥
だが、その時!!!
<つづく>
だが!その時!!!海水浴場に断末魔の悲鳴があがる!!
「キャーッ!!」
「あ、あれは何だァーッ?!」
「かっ、怪獣だァ〜〜〜〜〜〜ッ!!」
「イカの大怪獣だァーッ!!!」
ななな何とォーッ?!何の前触れも無く、水平線の彼方から大波揺るがし、巨大なイカの化け物が現れたのだ!
大パニックに陥る海水浴客達!キミも、慌ててほむJを連れ逃げようとするが、
「むぅーっ、キャメロンもあの頃のスピリッツを思い出して欲しいものなのだ・・・。」
などと訳ワカンナイ事ほざいて巨大イカに感心する始末。
無理矢理にでも腕を引いていこうとしたキミだが、時既に遅し!
「みゃ?みゅみゃみゃ〜〜〜っ?!」
巨大イカの触手がほむJを掴み、吊し上げてしまった!!
ほむJのナイスバディに纏わり付き、縛り上げる巨大イカの触手!!
「きゃー!きゃー!きゃー!きゃー!」
※ここで『助ける』『助けない』の選択肢が出るが、当然『助ける』を選ぼう!
<つづく>
ほむJの名を叫びながら駆け寄るキミ。だがしかし、巨大イカの触手に阻まれ、近付く事さえ出来ない!!
「きゃーっ!!ヌルヌルなのだぁ〜っ!!グニュグニュなのだぁ〜っ!!」
嗚呼・・・・・、可哀相なほむJ。このままこの巨大イカに陵辱されてしまうのか?!
<つづく>
しかし、そう叫ぶキミの声を耳にし、さっきまで悲鳴をあげるばかりだったほむJが途端に真顔に戻る。そしてブツブツ呟きだす。
「触手でエロエロ・・・、エロエロな触手・・・、触手・・・・・、しょくしゅ・・・・・。ショクシュ・・・・・
・・・なんか。
・・・アニメ臭ァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いッ!!!
アニメ臭いぞこの軟体動物ァーーーーーーーッ!!!!!」
突如として怒り狂うほむJ!縛り上げる触手を自力で引き千切り、その縛から開放されるや否や、強烈なパンチを巨大イカに叩き込むほむJ!!
「貴様の様な変態性嗜好者にくれてやる基本的人権なんてこれっぽちもネェのだぁーっ!
閻魔にホられろッ!
こォンのォッ!!アニメ野郎ォォォォォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!」
ドッガーン!!
大波隔てて海原引き裂く!ほむJの怒りの鉄拳が巨大イカを水平線の彼方まで吹き飛ばしてしまった!ウヒャァッ!
<つづく>
「みゃ〜っはっはっはっは!!
天下無敵のこのなる様に手向かうには6億年早いのだ!!
バージェス・モンスターと一緒にキングピラミッダー作りからやり直してこいなのだぁーっ!ダァーッ!!」
勝ち名乗りをあげるほむJ。・・・まぁ、無事で良かった。
・・・と、安心するなり、周囲の海水浴客たちの、尊敬の眼差しと称賛の歓呼がほむJを包み始めた。
「嗚呼、矢張り正義は我等に有り!アニメ野郎will Die!!特撮フォーエバー!!」
「今こそ真理が示された!!特撮こそ正義!アニメは悪!!怪獣同盟万歳!」
「アニメ野郎は地獄逝きィーッ!タカデラマンセー!!みゃみゃ、ういろう!」
「タカデラマンセー!みゃみゃ、ういろう!」「タカデラマンセー!みゃみゃ、ういろう!」
「タカデラマンセー!みゃみゃ、ういろう!」「タカデラマンセー!みゃみゃ、ういろう!」
「マンセーッ!」「マンセーッ!」「マンセーッ!」「マンセーッ!」「マンセーッ!」「マンセーッ!」「マンセーッ!」「マンセーッ!」
・・・うわ〜っ、特撮オタクって、何処にでもいるんだねぇ〜。と感心するキミ。
歓喜の涙を溢れさせる衆人を目に、大満足で大笑いのほむJ。
<つづく>
「みゃ〜っはっはっはっは!!
図らずも、またなるの信者を増やしてしまったのだ!
正になるは本当に偉大なのだ!(へけっ♥)」
まあ、何と言いましょうか・・・・・。
そして、ほむJを称える大合唱は、キミ達が去った後も延々と続くのであった・・・・・。
************************************
(ちなみに『助けない』を選ぶと、(何だかんだで)脱出、轟沈後、
「なんで助けに来なかったのだゴルァ(゚Д゚ )ーッ」
とブン殴られてGAMEOVERになるので注意!)
今しがた、ここの存在に気付きました。あれからも続いていたんですね…
時間があまりないので軽く流す感じで読ませていただきましたが、やっぱり凄すぎです。
これからも頑張ってください。
殺人魚フライングキラーの話を持ち出すとキャメロンは「帰ってくれ」
状態だそうですね…。ケツの穴の小さい野郎だこと。
タカデラマンセー!
>>97 「ホッたホられた」はあのスレだけにしといて下さい(w
げひょりゅっ!タカデラマンセー!
103 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/01/31 07:12
変な時間にageですオハヨウ。
>>100 100ゲットおめでとう!
あんまり最近ギャルゲ板読まないんで何処で頑張ってるかワカランのだけど、
元気そうでヨカッタヨカッタ。
名は変わり、出会う場所は変わっても、
・・・仲良くやっていこう。友よ。
>>101 日曜の雨傘番組でよくやってたんだよなぁ>フライングキラー(関東限定)
スパイダーマンも結局ライミが作るらしいし(個人的にはソッチのが安心)
>>102 ああ、やりましたねぇ〜(w
300回くらいホッてdat逝き(;´Д`)
実は足切り前日に書き込む時間あったんだけどね。なんかノらなかったんでかかなかったら・・・。
未だチョット残念。また何か別のキャラ演ろう。今度は萌え系がいいにゃ〜♥
んじゃ。ほむJ編、ちょこっと再開〜ん♪
特殊イベント3「いっちゃえやっちゃえバリゾーゴンなのだ♥(へけっ)」
(必要条件;特殊イベント1発生後、好感度>友好、文系>130、理系>120、雑学>120でデート時発生)
(発生時期:9/1〜9/30 発生場所;自宅)
特殊イベント1発生後に起こるのがこのイベント。
上記時期にデートに誘うと、帰り際、ほむJが今後の出演予定一覧を(自慢げに)キミに見せてくれるぞ。
「みゅっふっふ。どうなのだ!こんなに予定がイッパイイッパイなのだ!!
なるは正にモテモテ♥萌え萌え声優ナンバー1なのだ!!えっへん♪」
誇らしげに胸を張るほむJ。ここでの選択肢は「忙しいのに付き合わせてゴメンね。」を選ぼう。
好感度が“好き”以上だと、
「みゃっ?!
・・・べ、・・・別にいいのだ!貴様は特別なのだ!!
なるも、貴様と一緒の時間
・・・・・キライじゃ・・・ないのだ。」
と言って頬を赤らめるほむJ。是非ともコンプリしておきたいイベントだ。
(ちなみに友好以下だと「生意気ヌかすななのだ!(ボコッ!)」と殴られマス(体力-120))
**********************************
※このイベント発生後、ほむJの出演予定の番組の時間に自宅にいれば、
以下のイベントが自動発生する。
他のイベントとのブッキングに要注意!!(発生順は特に無し)
※ちなみに、このイベント後毎週日曜日にほむJがパーソナリティを務める
『裁くのはこのなるだ!』を聞く事が出来る。
カーソールをマウスモードにして、自室のオーディオをクリックしてみよう!
毎週放送内容が違うので、オールコンプリートは至難の技だ!
**********************************
【ほむJ出演イベントその1】(10/1、8、15、22、29のいずれか)
ほむJがゲスト出演するというラジオ番組に早速チューナーをあわせるキミ。
堀シ工由衣(以下“ホッチャ”)&田 木寸ゆかり(以下“ユカリン”)
「文イヒ放送!マルチメディア力ウントダウーン!」
ホッチャ「さぁーっ!今日も始まりました!デキレースと提灯記事満載のこの番組!
司会はワタクシ、堀シ工由衣と!」
ユカリン「こんぱんわ〜。田木寸 ゆかりてぇ〜す♥」
ホッチャ「さ、今日はゲストに、あの大人気恋愛SLG
『シュマイザーロボ2002』でヴァーチャル役を演じた高寺成希ちゃんが来てくれてま〜す。」
ユカリン「わ〜い♪やんややんや〜♥」
ホムJ「はっ、はい!!ですなのだ・・・・(ガタガタブルブル)。」
ホッチャ「あらン?どうしたのかな〜?いっつも元気ななるチャンが緊張してるみたい。」
ユカリン「なるちゃん、キンチョーしちゃいやたよン♪
ゆかりん、いつもみたいに「このアニメやろう!」とかいってほしいにゃ〜♥」
ホムJ「はわわわわ・・・・(ガタガタブルブル)」
ホッチャ「あ〜らら、なるチャンってばガッチガチ☆ほらほら、リラックスりらっくす(お手手をギュッ♥)」
ホムJ「ひぃっ!
ふみゃぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
ホッチャ「???」
ユカリン「なになに?とうしたの、なるチャン??」
ホムJ「いやぁ〜〜〜〜〜〜っ!!やめてなのだぁ〜〜〜〜〜〜っ!!!
おレズはイヤなのだぁーーーーーっ!!!」
ホッチャ「えっ??」
ユカリン「なっ、なにいいたすの?!なるチャン!?」
ホムJ「だっ、だって“犬和なでしこ”の『ほっちゃん&ゆかりん』と言えば、声優業界きってのおレズコンビではないかっ!
そんなイ・ケ・ナ・イ2人と一緒の白百合空間に閉じ込められて、なるを禁断の世界に引き摺り込んぢゃイヤイヤなのだぁ〜っ!!」
ホッチャ「・・・(#-_-)。
(何を言い出すかと思えば…。)・・・あ、あのね、なるちゃん・・・・・。」
ホムJ「イヤァーッ!おレズはいやぁ〜っ!なるは清らかなカラダなのだぁ〜っ!
変な世界に引き摺りこんじゃイヤなのだぁ〜っ!!!」
ユカリン「あ、、、あのね。あのね。ほっちゃんとゆかりん、そんなカンケーちゃないんたよぉ。ホントたよぉ。」
ホムJ「いやいやいやぁ〜〜〜んっ!!・・・触らないでっ、・・・汚さないでぇ〜っ!」
ホッチャ「・・・・・。
(ブチッ!)
(#゚Д゚)いい加減にしろォゴルァーッ!!!
誰がレズですって?!しかもこの白痴とォーッ?!
ふざけた事ぬかすのも大概にしなさいよ!!!
私はノーマルです!もしレズだとしても、この舌足らずとなんて絶っっ対お断りだわ!(ペッ!)」
ユカリン「・・・ひっ、ひといよぉ〜〜〜〜〜〜っ!!ゆかりん、おパカさんちゃないもん!」
ホッチャ「おだまりブサイク!文句は濁音を発音できるようになってから言いなさい!!」
ユカリン「うわぇ〜ん (TДT)!! ヒトイよぉ〜っ!ほっちゃんかいちめるよぉ〜っ!
オオツキさんの“おめかけさん”のクセにぃ〜っ!!」
ホッチャ「五月蝿い“永遠にNo,2”の分際で!
大体この間のデュエットのシングルだって、
アンタのパートがオポンチだったから全っ然売れなかったじゃないの!
大月のパパがカンカンだったんだからね!!」
ユカリン「ふぇぇぇ〜ん(TДT)!!やっぱり“おめかけさん”たったんたぁ〜っ!
フケツたよぉ〜っ!えっちっちぃ〜たよぉ〜っ。」
ホッチャ「だぁ〜かぁ〜らぁ〜〜〜っ!!!違うっていってんでしょうが!この×××!!!」
ユカリン「え〜んえんえんえん(TДT)!!“おめかけさん”かイチメルよぉ〜っ!!」
ホムJ「いやぁっ・・・やめてぇ・・・、なるはお嫁にいくまでキレイなカラダでいたいのだぁ・・・・。」
ホッチャ「うっきーっ!!(#゚皿゚)ブチブチブチッ!!!貴様等もう許さァーん!!」
ユカリン「うわ〜〜〜んわんわんわん、うわ〜〜〜んわんわんわん!!」
ホムJ「オカサナイデケガサナイデ・・・・・オカサナイデケガサナイデ・・・・・
(ガタガタブルブルガタガタブルブル・・・)」
:
:
:
結局この後、放送中止。突如淡々と流れる『名曲アルバム』を聞くキミであった。
【ほむJ出演イベントその2】(10/2、9、16、23、30のいずれか)
又もほむJがゲスト出演するというラジオ番組にチューナーをあわせるキミ。
少しヤな予感・・・・・。
あカ丶ほりさとる(以下ホリ)&水谷イ憂子(以下ケロ)
「ぽりりんケロリンの“ぬわぁ〜んちゃって!Say&U!”」
(キミは思う。『やな展開・・・・・』)
ケロ「さ、今日はなんと!あの問題児(笑)高寺成希ちゃんをお呼びしてマ〜ス!」
J「・・・・・。」
ホリ「おやおやおや〜?どうしたのかなぁ〜、ダンマリ決め込んじゃって?
お行儀悪いコちゃんだなぁ〜(笑)よぉ〜し、オジサンのエッチな質問攻撃はオシオキよぉ〜ん♪」
J「・・・・・。(フーッ)
ブタに対する礼などなるは知らぬのだ。」
ケロ「・・・・・。」
ホリ「・・・・・。」
ホリ「(少しの間。)
(取り直して。)
うひひひひ。そんな口撃で逃げようったってそうはいかないよぉ〜ん♪
だってボクチンダイエット成功して、ホラ見て!こんなにスリムでカッチョよくなったんだもんねぇ〜ん♪
では早速リスナーからの質問しちゃうヨォ〜。」
J「功成しても尚、受けた恩を返せない様な奴はブタも同じなのだ。
そんな奴の質問など答えずとも非礼にあらず、なのだ。」
ホリ「(声色低く変えつつ)
な、何の事言ってるの・・・かな?」
ケロ「あ・・・、あの、その(ハラハラ・・・)
・・・そ、そうだ!なるちゃん、今度のマキシシングルのお話、ワタシ聞きたいなぁーっ!(棒読み)」
J「(ケロ無視して)
・・・これバカほり、なんだったんだ?あの『きらめきマン』の出来は?
貴様はデビュー時、タツノコとぶらざぁのっぽには多大な恩恵を受けた筈であろう?
モンコレナイトを差し置いてでもアッチに全力投球するのが筋と言うものではないか?
なのだ。ん?」
ケロ「・・・あ、あの、、、その。。。(オロオロ・・・)」
ホリ「だ・・・だって(ブツブツ)
・・・『きらめきマン』は、・・・ボク、何本かゲストで書いてるだけだったし・・・。
企画も、、、笹川さんと九里さんが、、、自分達でサッサと決めちゃった様なモンだったし・・・
(・・・ブツブツ)」
J「とは言え、あの脚本はなんなのだ?クスリとも笑えぬアレは?
まさかアノ程度のモンコレの為にネタ温存してネタギレになった、なんて訳ではあるまい?
仮にもプロなのだからな。」
ホリ「ムグッ・・・・・。
あの・・・実は
・・・その通り、でして・・・・・・。」
ケロ「あぅっ、あのっ、そのっ、ああぅ・・・・・・・。(オタオタ・・・)」
J「・・・ハァー =3
なんでこんなヤツが売れっ子なのであろうなぁ〜。
だからアニメ野郎はダメなのだ(へけっ)」
ホリ「ううっ・・・。(ポロポロ)むぐぐぅっ・・・・・(シクシク)。」
ケロ「ああぅ、はぅぅ〜〜〜〜っ・・・・・。(ハラハラオロオロ…)」
J「貴様の脚本でホンッッットろくなモノがないのだ。
サクラ大戦であろう、セイバーマリオネットであろう、それからそれから・・・・・。」
ホリ「ヌガァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」
ケロ「ひぃっ!?」
ホリ「チッキショーッ!!ドイツもコイツもボクの事を馬鹿にしやがって!
大体きらめきマンなんて、あんな企画で面白い脚本なんか書けるかァーッ!!
サクラもそう!アレもそう!コレもそうだァッ!!
・・・なのに、・・・なのに、、、
畜生ッ!サクラ大戦がツマンナイのもボクのせい!セイバー〜がツマンナイのもボクのせい!
みんな、みんなよってたかって糞ツマンナイ糞企画、糞ゲー、糞アニメの御身御供にしやがって!!
ボクはホントは面白いンだァ〜〜〜〜ッ!ギャグの天才なんだゾ!!
・・・ただ、ただ来る企画が軽佻なヤツばっかりだから・・・だから・・・ウッ(グスッ)
嗚呼、悔しい!
ボクだって、同じぶらざぁのっぽ出身の荒川稔久みたいに、ホントはカッコイイ仮面ライダー書けるんだゾ!
影山由美みたいに、ホントはアニメ版ToHeartみたいな純愛モノだって書けるんだ!
それなのに・・・、それなのに・・・・・。
チキショーッ!チキショーッ!!!(ボロボロボロ・・・)」
ケロ「・・・あ、あの・・・・・あカ丶ほり・・・さん?」
J「(ボソッと)
無理だね。
なのだ(w(へけっ)」
ホリ「ヽ(`Д´)ノウワァァァァァン!!!」
(あカ丶ほり、ほむJに殴り掛かったと思われ)
J「カウンターで冥土逝けェッ!なのだぁーっ!うりゃ〜っ!!(バーンッ!!)」
(ほむJ、避けていつもの如く殴り返したと思われ)
ホリ「ぶひひぃ〜っ!!!」
ケロ「いやぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!!
きゃぁあああああああああああああああああああ!!!!!」
J「むぅ、手がブタの血で汚れてしまったのだ。誰か、ティッシュ持ってこいなのだ。ウェットティッシュ。」
:
:
:
そしてまた放送中止。まさか2度も『名曲アルバム』を聞けるとは思わなかったキミであった。
【ほむJ出演イベントその3】(10/3、10、17、24、31のいずれか)
今日のゲスト出演は、なんとテレビ出演である。
どきどきしながらチャンネルを合わせるキミ。
おたっきー イ左々木(以下佐々)
「さ、今日も始まりました!『アニメぱらだいす』!
今日のゲストはサイボーグ009に続くジャパンヴィステックの新作『パピヨンZ』のヒロイン役の
高寺成希ちゃんで〜す!」
J 「気安く“ちゃん”付けするな!なのだ!!(ボスッ!)」
(ほむJ、おたイ左々にボディブロー)
佐々「ホゲェッ!」
(倒れた瞬間、乱れた肩口から覗くピンクの紐)
J 「ん?なんなのだ、コレ?」
佐々「あっ!いや…、ヤメテ…。」
(強引に肩口を広げるほむJ)
J 「・・・・・。
?!
キャーッ!!ブ、ブラジャーなのだぁ〜っ!コイツ、男の分際でブラしてるのだぁ〜っ!
ヘンタイなのだァーッ!!」
(そのまま倒れるおたイ左々を蹴り続けるほむJ)
J 「いやぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っ(ゲシュッ!ゲシュ!)!!!
ヘンタイなのだ(ゲシュッ!!ヘンタイなのだ〜(ゲシュッ!)!!」
佐々「はぅっ!はぅっ!」
(ほむJを取り押さえようとするスタッフ達。次々吹っ飛ばされながら、なんとか取り押さえる)
(未だ床に転げ、悶絶したままのおたイ左々)
:
:
:
またも放送中止。流れる『名曲アルバム』、今回はブラームスでした。
【ほむJ出演イベントその4】(10/4、11、18、25のいずれか)
今日のゲスト出演は深夜ラジオ。午前3時、眠い目を擦りながらチューナーを合わせる。
會ノリ昇&桑島シ去子
「文イヒ放送!波乗り電波妄想系〜っ!」
桑島「今日のゲストは『デルパワーX2 爆裂ちょべりば元気』で羽根木愛美ちゃん役を演じた
高寺成希ちゃんです。」
會ノリ「よぅ!よく来たな!」
ホムJ「謝れ會ノリ。」
會ノリ「はぁ?」
ホムJ「平成ウルトラに謝れ會ノリ。
グレートなんて駄作のホンやっといて、ティガみたいな傑作を非難するとは何事なのだ?
男の僻みやっかみはカコワルイ(・∀・)!!なのだ」
會ノリ「(ッブチブチ#)・・・ナ・ン・ダ・ト?」
ホムJ「あまつさえ『ナデシコは美少女アニメ界のシルバー仮面だ!』だと?
自画自賛かみゃ〜?
・・・(´,_ゝ`)プッ なのだ。」
會ノリ「ギャァァァ〜〜〜〜〜〜ァァァオオオオオオッ!!!
若干17歳で脚本家デビューした、この天才ライターに対して・・・テ、テメェーッ!!」
ホムJ「先手必勝タカデラパァーンチ!!」
會ノリ「(ぐちゃりっ)」
桑島「ひ、ひぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜っ!!
あ、會ノリさんがっ!?會ノリさんが血ダルマにぃぃ〜〜〜っ!!
あ、あの、、ブツブツ粘着質に喋る、自分語りが好きな、陰険で、そのくせナルシストな、
あのセクハラ脚本家が。。。
ア、アヒャ( *゚∀゚)・・・・
アヒャヒャヒャヒャ( *゚∀゚)・・・・・
アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ( *゚∀゚)・・・・・。」
ホムJ「・・・桑島。貴様も苦労したのだなぁ・・・・・。」
:
:
:
予想はなんら裏切られる事無く、さっさと放送中止。
『名曲アルバム』への切り替えの余りの手際良さにただただ感心するしかないキミであった。
問い詰めたい、小一時間問い詰めたい
お前は個人的な鬱憤晴らしをしたいだけとちゃうんかと
・・・・・ま、笑えたからそーでも良いんだけどね。
後、アニメ野郎の意味コレ読んで始めて分かったよ。
アニメには声当ててないみたいだけど、ギャルゲの声依頼されて、
ケッ!(゚听)⌒ο
「こんな腐れシナリオでなるを呼ぶなんて・・・・」
なんてのを考えたり
楽しくロムさせてもらってるんで保全sage
127 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/02/16 01:28
>>125 ひろゆき「おいらプロデュースの恋愛SLG“おやさい板であいがっちゃ!”、高寺さんに是非、ヒロイン役を・・・。」
ほむJ様「そんなアニメ臭い企画お断りなのだ!(゚听)⌒ο ッペ」
2ch編者「貴ッ、貴様ァーッ!俺のひろゆきの企画をォォォォォォ〜〜〜ッ!」
ほむJ様「返り討ちタカデラ爆弾パァァァ〜〜〜ンッチィッ!!!」
2ch編者「ホゲェーッ!」
ひろゆき「に、2ch編者くぅ〜〜〜ん!!」
2ch編者「ひ、ひろゆき
・・・愛して、、愛していた、ゼ♥(ガクッ)」
ひろゆき「2ch編者くぅ〜〜〜ん!!」
・・・なんてね(てへっ♥)
だってみんなキライだろん?あか○りとかおた×々とか・・・
>>126 応援サンクス。チョッピリ勇気とやる気がでましたわい。ムフフ・・・
特撮板でチョット痛い目にあって落ち込んでたけど、まぁケンナチャヨー。
ほむJ編、続きま〜す。
特殊イベント4「ひどいのつらいのクビキリなのだ(TДT)(へけっ)」
(必要条件;特殊イベント3発生後、11/1に自動発生)
(発生時期:11/1 発生場所;帰宅途中)
そんなこんなで後日。
帰路の途中、キミはほむJの所属事務所のあるビルの前を通った。
何気ない、いつもの通り道の途中にほむJの所属事務所はあった。
ふとビルを見上げ、今日はほむJ居るかな?などとぼんやり考えていたその時であった。
「みゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
(ころころころころど〜〜〜〜ん!!)
女の子の悲鳴と共に、何かがビルから転げ出てきた。しかもこの声は、、、ほむJだ!
なんで又ほむJが放り出されたんだろう?売れっ子だろう?
「なっ、なにするのだァーッ!
これが央プロダクションの稼ぎ頭に対する態度かァーッ!なのだァ〜〜〜ッ!!」
吠えるほむJに、ドサドサと大量のマンガやオモチャが入った風呂敷き包みを
放り投げつけられる。多分ほむJの私物だろう。
「ふみゃみゃっ!」
大量のマンガやオモチャに生き埋めにされたほむJ。・・大丈夫?
そしてビルから事務所の社長らしい大男が残りの荷物を括った大風呂敷を抱え上げてきた。
「その稼ぎ頭サマがアッチコッチで暴言吐きまくったせいで、
ウチの事務所に仕事が来なくなっちまったんだっつーの!」
・・・成る程、それでこんな扱いを。
「もう貴様ンなんてェーッ!クビでまんねぇぇぇ〜〜〜〜〜ん!!トゥヤーッ!!!」
「ミャァッ!!(ぺちゃっ)」
最期の風呂敷き包みを放り付けられ、鈍い音と共に潰されるほむJ
だ、大丈夫か?ほ、ほむJ?!
「みゃみゅぅ〜〜〜〜っ(パタリッ)」
流石のほむJも、この荷物の山の中の集中砲火で気絶してしまったようだ。
:
:
:
:
:
:
何とか意識を取り戻したほむJ。大量の荷物を抱えたまま、一先ずキミはほむJの話を聞く為に喫茶店へと入った。
「みゃ〜〜〜〜〜〜みゃぁみゃぁみゃぁみゃぁ〜〜〜〜〜っ(TДT)!!!(パクパクムシャムシャガツガツ)
みゃ〜〜〜〜〜〜みゃぁみゃぁみゃぁみゃぁ〜〜〜〜〜っ(TДT)!!!(パクパクムシャムシャガツガツ)
みゃ〜〜〜〜〜〜みゃぁみゃぁみゃぁみゃぁ〜〜〜〜〜っ(TДT)!!!(パクパクムシャムシャガツガツ)」
巨大な特注チョコレートパフェを平らげながら、一向に泣き止む気配を見せないほむJ。
ああ・・・、もう泣くんだか食べるんだかどっちかにしろぃ・・・。
「なんでなんで?!なんでなのだぁ〜〜っ?!
なる、ちょっぴりホントの事言っただけなのにぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜!!
なんでなんでなんで・・・(グスッ)
みゃ〜〜みゃぁみゃぁみゃぁみゃぁ〜〜〜(TДT)!!!(パクパクムシャムシャガツガツ)」
だって、・・・ほむJ。例え本当の事でも、言って良い事と悪い事があるだろう?ほむJはチョット言い過ぎだったよ。
そう語るキミ。
せわしく口にかき込んでいたスプーンを止め、ジトリとキミを上目遣いで睨むほむJ。
「なる、わるくないのだ!言われるような事してるヤツらが悪いのだ!!」
・・・。
なんて勝手な言い草・・・。流石にキミも少しキレる。
いくら人気者だからって、そんなワガママ通じる訳無いだろ!と怒鳴るキミ。
「みゃ〜っ?!なるは悪くないのだァーッ!なるこそ正義なのだぁ〜ッ!!」
かくして始まるほむJとの激しい口ゲンカ!
(ここで最低でも文系320,理系300、雑学360以上が必要。
それに達していなければ、ほむJを言い負かす事が出来ず、キミが憤りの余り失神してしまう。
そうなるとほむJ攻略は不可能に・・・。)
「むぅ・・・むぐぐぐぐぅぅ〜〜〜〜っ!!!」
なんとかほむJを言い負かす事に成功したキミ。頬に悔し涙を溜めるほむJ。
流石に言い過ぎたか?とほむJの肩に手をやるキミ。
だが、
「うわぁぁぁ〜〜〜〜ん!
みんなでなるを悪者扱いするのだぁ〜〜っ!!
ひどいのだぁ〜〜〜っ!!
貴様なんかダイッキライなのだぁ〜〜っ!!ばかぁっ!!(ぼぎゅりっ!!)」
絶望と怒りのほむJパンチがキミの顎に炸裂する(体力−500。0未満になったらGAMEOVER)。
天高く打ち上げられたキミは、空からトボトボと(時にわんわんと思い出した様に大泣きしながら)
大きな荷物を引っ張りながら一人帰るほむJの、それまで今まで只の一度も見た事のない、
寂しげな背中を見つめるのであった。(その後墜落。ボトリッ)
134 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/02/27 02:42
感想が来ない・・・。
ウツダシノ・・・・
ウソだァーッ!。ヤーッ!マンコォーッ!
もうチョイ頑張る&2月中には終わします。ほむJ編
(今日は疲れたんでキャンセルー。告知のみー)
つーか、楽しみにしてるんだけど? 皆、スレを汚したくないのだと思うよ。
頑張れ! マジ応援してるぞ!! >ほむJ
ほとんど毎日見てるよん。
ただ声優ネタがわかんないだけです。
どうか氏なないで頑張ってください。
…REDほりは、腕毛が濃すぎてキモい。タカデラマンセー。
137 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/03/02 00:40
ふー、結局2月中に終わせなかったよ(;´Д`)
でも、今夜中に終わらせる!確約しよう!!
>>135 有り難い言葉に本気で涙が出そうになってきた(w
頑張りますんで、みすてないでヒナギクー(今度キッズステーションでやるね…)
>>136 全部終わったら解説しますぅ>声優ネタ他
ホント・・・REDほりはイヤですねぇ・・・。
んでは。
今夜はオールナイトだぜィッ!
GOォーッ!
特殊イベント5「イヤなのウツなの もうダメダメなのだ・・・(・・・ヘケッ)」
(必要条件;特殊イベント4発生後、好感度>好き、で12/1〜31に発生)
(発生時期:12/1〜31 発生場所;ほむJ宅)
かくして所属事務所を追い出されてしまったほむJ。
もう2ちゃんでの荒れっぷりが物凄い事に・・・。
(ちなみに裏技紹介。この時期にあおりんごの特殊イベント5(
http://yasai.2ch.net/gal/kako/966/966176667.htmlの492辺り)を発生させるとギャルゲ板の存続をも危ぶませるエギゾストームが発生。
ひろゆきの『・・・オイラ、もうこんな板いやずら』発言カキコがみれるゾ!)
※この間、ほむJとの接触は2ちゃんねるだけなので、例え他の子の好感度をsageようとも、ほむJ擁護に徹しよう。
特殊イベント発生まで『好感度>好き』の状態を確保しつづないと特殊イベント5は発生しないゾ!
そんなほむJの大荒れ状態も、ほんの数日程度で沈静化。次第にカキコが見られなくなる。
そして気付けば、ほむJカキコが無くなってから丸々一ヶ月が経過。
一体どうしたのだろう?気になったキミはほむJに直接あってみようと携帯に電話するが、一切取り次いでくれない。
不安が募る一方のキミは、ほむJの自宅まで直接赴いてみる事にした。
ほむJ宅に訪れたキミは、ほむJの姉に部屋まで案内される。
「あ、あの、その、・・・なるちゃんってば大丈夫でしょうか(オロオロ・・・)?
ああ、私の、、、私のなるちゃん・・・。ううっ・・・(ポロポロ)
・・・あ、あの、(ッグシュン)あのですみゃ、なるちゃんは、ホンッットはとってもイイ子なんですみゃ!
だから(オロオロオタオタ・・・)、あの(オロオロオタオタ・・・)、そのォ・・・・
ああっ(バタンキュゥー)」
・・・あ〜あ。心労と緊張に耐えられず卒倒してしまったほむJのお姉さん。
ほむJがよく自慢してた、お姉さんの巨乳に目を奪われつつも、リビングに寝かせ付けるキミ。
余計に増えた問題も済ましたし、・・・さて、本題に入るか・・・。
ほむJの部屋のドアをノックするキミ。当然、返事が無かった。
ドアに鍵が掛かってなかったので、キミはそのまま部屋の中に入る事とした。
明かりの灯らぬ薄暗い部屋の隅っこで、パソコンに向かって何をするでもなく、ただマウスで“のの字”を書き続けるほむJ。
小声でほむJに問い掛けるキミ。だが返事はなく、何やらブツブツと俯いたまま歌ってるようだ。
♪やつれた女の夢を見た オレのおふくろさ〜
街ではみんなが言っていた オレのせい と〜
(『負け犬の歌』唄;川谷拓三)
現役の女子高生が歌う唄じゃぁないなぁ、などと思いつつも、しょげるほむJにもう一度声を掛けるキミ。
「・・・何なのだ? ホされて落魄れたなるを笑いに来たのだな?
もう、二度とみんなの前で歌えないなるを、嘲笑いにきたのだな?
酷い・・・酷いのだ。みんな、、、ダイッキライなのだ・・・・・。」
以前だったら此処でブン殴られていたのだろうが、今のほむJにそんな気力は残っていなかったようだ。
チラリとほむJのパソコンを覗くキミ。ウィンドゥにはほむJのファンサイトらしきHPの掲示板が幾つも開いていたが、
どれも最終書き込みが古いものばかりであった。そんな事で癇癪を起こしてたのか?たかだかファンの声援が途絶えた程度で・・・。
・・・・・。
そうか。朧げにキミは悟る。
ほむJのあの漲る自信とプライドは、ファンの声援があったからこそなんだな、と。
みんなの笑顔があったから、みんなの声援があったから、ほむJはあんなに輝けたのだ。あんなに素敵に歌い踊れたのだ。そして、あんなに素敵な女の子だったのだ、と。
「・・・・・。」
膝を抱えて叫ぶ事も出来ず、この薄暗い部屋の中で小さく蹲るほむJの、何と力無い姿。なんて弱々しい、なんて情けない・・・。
「たった・・・たった一ヶ月なのだ。
今までみんななるの事応援しててくれたのに。みんな・・・みんなアッという間になるの事なんて忘れちゃって・・・・・、
もう、なるは、、、なるは・・・・・(グスッ)」
ウジウジと一人泣き続けるほむJ。その惨めさに堪らなくなったキミは、ついつい後ろからほむJの肩を抱きしめてしまう。
「・・・なにを、・・・するのだ?」
振り向いたほむJの瞳からは、欠片の強さも、あのキラキラとした輝きもなく、ただ陰気な涙にジットリと濡れているだけであった。
居た堪れなくなったキミは、ほむJを抱きしめたまま、ただ、こう呟いた。
輝け、J!!
「・・・え?」
こんな処で一人鬱になってるほむJなんてほむJじゃない!
J、輝いて。また再び輝いてくれ!ボクがときめいた、あの誇りと自信を漲らせた瞳を、取り戻してくれ、ほむJ!!
そう、キミはほむJを強く抱きしめながら、ひり出すような声で呟いた。
「・・・輝く?・・・なるが?
・・・なるも、・・・また戻りたいのだ。歌を唄わないなるなんて、輝かないなるなんてなるじゃないのだ。
みんなの前で、・・・歌いたいのだ。輝きたいのだ!!
だって、だってなるは、なるは輝いてるからなるなのだ!
歌えないなるなんて・・・、輝かないなるなんて・・・。
なるは・・・なるは・・・
・・・・・歌を忘れたカナリアに、なりたくないのだ。」
囁き声でキミの胸の思いを告げるほむJ。プライド高いほむJにとって、この告白は余程辛く恥ずかしいものだったのだろう。
ポロポロと大粒の涙を流し出すほむJ。
「でも・・・、でも。なる、とんでもない事しちゃったのだぁ。
もう、なるを使ってくれる人なんていないのだ。だから、だから・・・(ポロポロポロ)」
また泣き出すほむJ。キミはほむJの肩を掴み、ジッとほむJの両目を見詰める。
そしてほむJに告げる。謝りにいこう、と。
「みゃっ?」
ほむJが傷付けてしまった人達に、ちゃんと謝りにいこう。とキミは告げた。
「な?なんでなんで?なんでなるが謝りになんて!」
そんなとこだけは相変わらずなほむJのオツムを、軽くコツンとゲンコツするキミ。
ほむJ、キミもこの一ヶ月で判っただろう? 傷付けられた痛みや辛さ、悲しさが。ほむJ、キミはそれと同じ事をみんなにしちゃったのだよ、とキミはほむJを窘める。
「みゅぅ・・・むぐぐぅ〜っ。」
唇を尖らして不満そうな顔のほむJ。でも、それが今一番やらなくちゃいけない事だろう?と問い直すキミ。
「・・・そんな事しても、・・・もうどっかいっちゃったなるの人気は戻ってこないのだ。」
何を言ってるんだ、去ったファンなんて忘れて、新しいファンを作ればいいさ。それがほむJには出来るし、それに、第一ボクがいる。
そう告げるキミの言葉に、更に唇を尖らせ、視線を逸らしたまま、ほむJはボソリ呟く。
「・・・わかったのだ。
なる、あやまる。
今まで傷付けちゃった人達に、ちゃんとゴメンと言うのだ。」
それを聞いたキミは安堵の息をつくと、頑張るように軽く肩を叩き、そのまま部屋を出ようとした。
だが、去ろうとするキミの背をほむJが引っ張っているのに気付く。
「あ・・・あぅ・・・アノ・・・ソノ・・・。
なる、一人じゃ心細いのだ。・・・一緒に、ついてきてなのだ。」
幼児の様に俯いたままキミの服の背を引っ張るほむJ。自分でやらなきゃ駄目だろう、と叱ろうとするキミを、涙で潤んだほむJの目がジッと見つめる。
まるで捨てネコの様なほむJの眼差しにキミは逆らえず、ついついOKを言ってしまう。
「あ…あみゅ・・・(モジモジ)みゃの・・・みぇみょ・・・そみょ・・・(モジモジ)。」
何が何だか言葉が言葉になってない呟きを放つほむJ。なんなんだ?とついついキツ目に聞き返すキミ。
「・・・ありがとう。なのだ(へけっ)」
頬を真っ赤に染めて、照れながらそう答えるほむJ。釣られてキミも紅潮してしまうのであった。
特殊イベント6「スナオにイイましょゴメンネなのだ(へけっ)」
(必要条件;特殊イベント5発生後、好感度>大好き、で1/1〜31に発生)
(発生時期:1/1〜31 発生場所;特になし)
声優業界復帰の為に、各人への謝罪を敢行する事となったキミとほむJ。
以前のような自信を失ってしまったほむJは、ずっとキミの襟をつかんだまま、縮こまる様に身を潜めっぱなしであった。
こんな事でちゃんと謝れるんだろうか?不安の残るキミであった。
<その1>
まずアポイントの取れた“犬和なでしこ”の堀シ工由衣と田 木寸ゆかりとの接触を試みるキミとほむJ。
しかし、2人の事務所で聞かされたのは、“犬和なでしこ”のユニット解散の知らせであった。
「ふみゃ・・・なるが悪いの?なるのせいで解散なの?」
聞けば元々不仲の2人だったが、ほむJの発言騒動以来関係が更に悪化。周囲も2人を極力合わせない様にしている、との話であった。
「みゅぅ・・・。
なるのせいなのだ・・・。なるのせいで、なるのせいで、こんな・・・。」
ひっくひっくと涙目になっていくほむJ。
しかたない、元から不仲だったのはほむJのせいじゃないさ、と宥めるキミの言葉も慰めにはならず、またポロポロ大粒の涙を溢し出すほむJ。
「ふぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜っ。
なるは悪い子なのだぁ〜〜っ!なるが、なるがおバカな事言っちゃったせいなのだぁ〜〜〜っ!」
子供のように泣きじゃくるほむJ。
だが、その時。
「なるちゃん、泣いちゃタメたよ。(,^^)ノ(T-T)ウルウル 泣き虫さんはイチパンいけないのコなんたよ。」
「あ、あなたは・・・。」
キミとほむJの前に、田 木寸ゆかりが突然現れ、泣き止まないほむJの頭を軽く撫でた。
「なるちゃん、もう泣かないて。ゆかりんね、あれからほっちゃんとケンカ別れしちゃってね、みんな気をつかってくれて、ほっちゃんと鉢合わせしないようにしてくれてるの。
ても、てもね・・・・・。
ゆかりん、ほっちゃんと逢えなくなっちゃったこの三ヶけつ間、いっつもほっちゃんの事ぱっかりかんかえてたの(;_q))クスン 。
今ほっちゃんかいてくれたら、ゆかりんに何て言ってくれたかな(゚_゚ ) ?ほっちゃんたったら、きっとココ助けてくれたろうな( ゚_゚)
、って・・・・。
そしてゆかりん、逢えないあいたに判ったの。ゆかりんの、このちっちゃな胸の中の、ホントの想いか(>。<)・・・。
いっつもおパカさんなゆかりんの事を助けてくれたほっちゃん。
いっつも一緒の歌を唄ってきたほっちゃん。
ほっちゃんは、いっつもゆかりんの隣にいてくれた。それ、普通の事たと思ってたの。
ても、もうほっちゃんに逢えないくすん (;_q))クスン 。」
「まるて、ゆかりんを半ぷんコにしちゃって、その半ぷんか喪くなっちゃったみたいに、カラッポなカンシ・・・。
そう、ゆかりんにはほっちゃんか必要なの!大切なの!離れたくないの!
たって、たって・・・。ゆかりん、ホントは、ホントは、ほっちゃんの事・・・・・。」
言い掛けたその時、一人の女の影が事務所の外から駆け込んできたのであった。
そう、その女こそ。
「ゆかり〜〜〜〜〜〜ん!!」
「あ〜〜〜〜っ!!ほっちゃん!ほっちゃんたよぉ〜〜〜〜〜っ!!」
事務所に駆け込んできた堀シ工由衣の姿を見るなり、そのまま堀シエに飛びついて抱き付く、田 木寸ゆかり。
「ふぇぇぇ〜〜〜ん(TДT)!!あいたかったよ!あいたかったよぉ〜〜〜〜!ほっちゃぁぁぁ〜〜〜ん!!」
「・・・私もだよ、ユカリン♥」
「ゆかりん、逢えないあいたにわかったの。ゆかりんには、ほっちゃんか必要なんたって。
たって、たってゆかりん、ゆかりんほっちゃんの事、タイスキなんたモン!!(×_×;) 」
「ユカリン、
・・・私もだよ。
私もユカリンが好き。みんなになんて言われても構わない!私も、ゆかりんが大好きなの!」
「ほっちゃん♥」
「ゆかりん♥」
抱き合う堀シ工と田 木寸。そして感極まった2人は、
・・・そのまま熱く、・・・熱く唇を重ね合った。
:
:
触れ合う唇のぬくもりを惜しげに離す堀シ工と田 木寸。視線をほむJに向ける。
「なるちゃん。私達、今回みたいに距離を置かなかったら、ずっとお互いの素直な気持ちに気付かなかったと思うの。」
「うふふ。ちゃ、なるちゃんはほっちゃんとゆかりんのキューピットさんたね♥」
そう言われ、恥ずかしげに頬を赤らめるほむJ。
「色々あったけど、私達、この愛に素直に殉じていきたいと思うの。」
「うん!ゆかりん、ほっちゃんとラプラプー♥たってキモチ、もう隠したりしないよ。」
「だから、なるちゃんも、自分に素直なままでいてね。私達“犬和なでしこ”も応援するから、ネ♥」
「ゆかりん、なるちゃんとまた一緒におしことしちゃえるようになりたいなぁ〜。」
「必ず復帰して、また一緒にお仕事しましょうね、なるちゃん。私からもみんなにお願いしてみるわ!」
「フレー!フレー!なーるーちゃんヾ(^^ゞ))..( シ^^)ツ_!」
「まあ、ゆかりんたら!」
「てへへ・・・。」
困惑しながらも、取り敢えず堀シ工と田 木寸、そしてほむJに拍手を贈るキミと、その場に居合わせた人達。
・・・取り敢えず、復帰のエールも貰えたようだし、“犬和なでしこ”とは和解できた、事にしておこうと思うキミであった。
かくして、事務所を去るキミとほむJ。しかし、ほむJは帰り際もずっと泣きっぱなしのままであった。
もう仲直り出来たんだから泣くなよ、と言うキミに
「違うのだぁ(グシュッ)
・・・なぁ、やっぱり、ヒトは・・・・・愛し合う者の下に帰れるモノなのだなぁ(ウルウル)」
と感涙の表情で返すほむJ。
「な〜んだ。なる、結果的にイイ事したのだな♪
この調子なら全然OKOKなのだぁ〜ん♥さ、次いくのだ次!」
泣いたカラスがなんとやら。ケロリと笑みを戻すほむJ。
しっかし・・・いいのかな?こんな事で(笑)
<その2>
次に連絡を取り次いでもらえたのは、あカ丶ほりさとるの事務所であった。
どうやらほむJとの一件以来、ずっと事務所の個室に篭ってしまっているらしい。
こりゃチャンと誤らないとな、と釘を刺すキミの裏で、念入りにお詫びの言葉を暗唱しなおしているほむJ。
「・・・(ブツブツ)ゴメンなのだゴメンなのだ。もう『キャラを頃せば泣いてもらえると思ってる浅い脚本』とか
『シュラトで関島のまわしで相撲とりやがった』とか『同門の荒川稔久とは雲泥の差だなゴミ』とか
『当りは「てやんでぇ」だけ』とか『「ホワッツマイケル」の頃から進化ナシ』とか、
もう絶対言わないのだ(ブツブツ)・・・・・。」
・・・大丈夫、かなぁ〜?(苦笑)
兎に角、事務所に入ってみるキミとほむJ。
個室のドアを何も叩くが返事が無い。おかしい?どうしたのだろう?事務所のスタッフ達も不安に思い、個室の合い鍵でドアを開けて貰い、中に入るキミとほむJ。
すると、そこには…?!
||
∧||∧
( / ⌒ヽ
| | ポリ| プラーン…
∪ / ノ
| ||
∪∪
;
-━━-
「ひっ!ひぃぃぃぃ〜〜っ!!」
何と言う事?!あカ丶ほりさとるが首を吊って自害しているではないか!
「ななななんでなんでなんでなのだ?!なる、そんなヒドイ事いっちゃったのか??!」
また動揺しだしたほむJ。だが、どうやら直接の原因は別にあるようだ。あカ丶ほりのデスクの上に散乱する書類の中にあった日記に目をやるキミ。
そこには、こんな事が書いてあった。
『●月×日
川 山奇 ヒロユキ君に
「筋肉男2世好評。今後コッチ路線でいきます。
ついてはキミとコンビ組んでやってきたクソ企画の数々は経歴から抹消させて頂きます。
もう道であっても声掛けないで下さい。」
と言われる。僕達のタッグが最強の2000万パワーズだと思ってたのは、…僕だけだったようだ。』
『×月△日
愛妻、北 木寸 みゆきがToNightで「私の漫画のエロの源泉は欲求不満。今の夫では私を充たせない・・・」
と告白。愛、届かず。
判を押された離婚届を渡される日は近い。』
『■月?日
久々に会った木木原めぐみに「勘違いしないでね。貴方は只の踏み台♥』と言われる。
真の悲愴は落涙すら許さないのか。』
『☆月○日
愛しの妹、奥谷カ丶ひろの4コマ漫画がTVアニメ化決定する。発表記者会見での台詞「兄の名は出さないで下さい!恥ずかしい!!」
は、正直……、辛かった。
カ丶ひろ…。お前の作ってくれたバレンタインチョコの味は、今も兄は忘れずにいる。」
『○月■日
ついラジオで言ってしまった。
「広井王子って山師だよ。クリエイターじゃないね。」
・・・昨日からレッドカンパニーと連絡が取れない。どうしよう?』
「・・・う、、、わぁ〜〜〜っ。」
余りの悲惨さに顔を引きつらせるキミとほむJ。
「……、つーまーりぃ〜。
なるのせいじゃないってコトなのだ♪(へけっ)」
ポジティブ・シンキングですね……。
「死体に謝ってもしょうがないのだ。次いこ次♥」
・・・なんだかなぁ。
<その3>
今度はおたっきーイ左々木に謝罪を敢行せんとするキミとほむJ。
「予めアポ取って、なんて消極的なコトしてちゃ埒あかないのだ。接触を図るには番組の収録現場で待ち伏せがイチバンなのだ。」
とはほむJの言。
で、早速“地球侵略放送八゛ントレッ夕”の収録スタジオで待ち伏せするキミとほむJ。
やっとおたイ左々を発見するが、まったく口を聞いてくれない。
「せ…折角謝りに来たのに何なのだ?!キサマ!!」
逆ギレするほむJ。無視を続けていたおたイ左々もその眼光をギラリとほむJに向ける。
「高寺さん。僕が君にされた事がどういう事だか判っているのかい?僕は衆人環視の下、君に徹底的に辱めを受けたんだよ。
密かに隠れて着用していた女性用ランジェリーを暴かれ、テレビの前でその無様な様を晒され、まるで虫ケラの様に踏まれ、蹴られ、変態の誹りで詰られ……。
テレビの向こうの何百人もの人間達にその様を見られていたと思うと、…僕は、…僕は。。。」
ブルブルと震え出すおたイ左々。握る拳に力が込もっていくのに気付くキミ。だが、そっとほむJに耳打ちし、一発ぐらい殴られてもしかたない、我慢するんだ、と助言する。
「みゅむぅー、……判ったのだ。」
覚悟を決めて、おたイ左々の拳が振り下ろされるのを待つほむJ。
だが、おたイ左々は拳をふるうことはなく、それどころか自分の服を引きちぎりだした。そして、又もおたイ左々は女性用下着で身を固めたその体を晒け出した。
「ボ……ボクはもう、、、ああ、なるちゃん!ボクはキミに受けた恥辱の虐業の数々を忘れられないんだ!!
思い出す度に、ボクのカラダは……。ほら、コンナに火照ってしまうんだ!!
頼む!なるちゃん!!またボクを蹴り飛ばしてくれ!変態と、虫ケラと蔑んでくれ!!頼む、頼むなるちゃん!!
CDだって出してあげる!ゲームだって、アニメだってレギュラーを用意してあげる!だから、だからこんなイヤらしいボクを、卑猥で下劣なボクを詰り倒してくれ!!
ああ、なるちゃん!なるちゃ〜〜〜〜〜ん!!!」
プロが好んで愛用するという、黒のエナメル・メッシュのランジェリーに身を包み、膝を屈し、床に悶絶しながら、息を荒げつつ身悶えに転げ回る変態M豚野郎、おたイ左々。
「い………。
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!
なのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
流石にこれには、ほむJも一目散に逃げ出してしまう。
「嗚呼、待って……。待ってなるちゃん(;´Д`)ハァハァ・・・・」
モンドリうちながら床に蠢くおたイ左々を見下しながらも、キミは走り逃げたほむJを追うのであった。
:
:
結局ほむJと連絡が取れたのは、キミが一旦帰宅した後であった。
掛かってきた電話口の向こうで、辿々しくほむJが涙声で語り出す。
「あ……アノ後、きゃつから電話が掛かってきたのだ。『ありがとう、実にスバラシイ放置プレイだったよ。』って・・・。
5回もイッたって……。5回も…あんな人前で、一人で……5回も・・・。
う゛う゛……。
なる、汚れちゃったのだぁ(TДT)」
余りの悲惨なオチに、何と言ってほむJを慰めればいいやらと言葉選ぶキミであった。
※イベント終了後、オカ夕゛トシキのHP(
http://www.netcity.or.jp/tanni-GenePRO-no-kaneduru/)にアクセスしてみよう。
唐沢ナ才キによる“おたイ左々赤裸々!!羞恥プレイ顛末記”が読めるゾ!
<その4>
遂に最大の難関、會ノリ昇への謝罪へ向かうほむJとキミ。
よっぽどキライなのか、ほむJは終始頬を膨らましたままである。
「謝るのだな?あんなオタの妄想の自己生産・自己消費を続けるようなティンカスに!このなるが!!」
・・・ほむJ。もう声優辞める?
「……わかったのだぁ〜っ ケッ!(゚听)⌒ο」
ヤレヤレ ┐(;´〜)┌ =3 。
指定場所の廃工場で待つほむJとキミ。・・・なんで廃工場?
「あはははははは!!!!待っていたぞォーッ!!高寺成希ィーーーーーッ!!!」
突如爆音を轟かせ、會ノリが跨るバイクがほむJを襲う!
「なにしやがのだこのアニメ野郎!!あちょぉーっ!」
咄嗟にかわし、と同時に會ノリを蹴り落とすほむJ。
「流石だな。だが!」
転げ落ちた會ノリがボタンを押すと、突然廃工場のシャッターが閉まりだし、出口を全て封じられてしまった!
良からぬ雰囲気が漂い、ほむJの下に駆け付けようとするキミ。だが、突如落ちてきた鉄格子の檻に閉じこめられてしまう!
「みゅみゃ?!これ屑ライター!コレはなんなのだ?!」
「クックック!貴様に受けた屈辱を晴らす為の罠ヨォッ!氏ねィッ、高寺成希ィーッ!!」
「みゃっふふふ〜〜ん♪貴様如きがこのなるに敵うと思っているのか?バカめ!返り討ちなのだ!!」
「それはどうかな?コレを見よ!」
「?!」
背中に背負った大きく平たい包みを開け、その中の金色の板切れを見せる會ノリ。
「みゃっ?!そ、それはッ?!」
「フッフッフ、是こそ『“元「宇宙舟台」編集者”の金看板ッ!全ての特撮オタクはコイツの前に平伏すのだァーッ!!」
……金看板って、そういうモンだったっけ?ってかアノ無敵のほむJにそんなモン効くのかねぇ?
「みゅぅーっ、むみゅぅーっ……。」
「ハァーハッハッハッハ!!動けまい!逆らえまい!」
・・・効いてるよ?!ほ、ほむJェェェーッ!!
「さぁ、地獄へ落ちろォッ!高寺成希ィィィィ〜〜〜〜ッ!!」
「みゃぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っ!!!」
ほ、ほむJェェェェ〜〜〜〜〜〜ッ!!
だが、その時!!
「こぉぉぉぉんんんんのぉーっ!アニメ野郎ォォォォォォォォーーーーーーーッッッ!!!」
ズガバァーーーーーン!!
「な、何者だ?!」
轟音と共に現れた謎の男達!奴等こそ!
樋ロ真嗣!小中チ昭!雨宮慶大!七刀通理作!上山道 良B !岩イ左陽一!古怒田イ建志を筆頭に、
『宇宙 舟台』が輩出した各界のクリエイター達が一同に介した!
その手には皆會ノリ同様の金色の板切れが・・・。いや、少し違う。あ、あれは?!
「あ、あれは全ての特撮オタクの憧れ、『“「宇宙 舟台」畑出身”の黄金看板』!!カッコイイのダー!
あー、もう。凄いんだか何何だか・・・
「會ノリ昇!この“「宇宙 舟台」畑出身”の恥晒しめェーーーッ!!
貴様の様なクソムシ、同門の恥は、俺達の手で地獄の底へ叩ッ落とす!!」
「ギャーッ!」
生意気な會ノリ昇をシめてやるッ!
御大、金田益実が見守る中、制裁は行われた。
既に會ノリの口中では七刀通のドス黒い欲棒が暴れている。
「岩イ左陽一、會ノリのお尻がおねだりしているようですよ」
古怒田イ建志の声に応じて、岩イ左陽一のブリーフから屹立した一物が顔を覗かせた。
そのランボルジャイアントの如きゆうに一尺はあろうかという業物に、
恐怖に顔を歪める會ノリ昇。
しかし、その恐怖心とは裏腹に、會ノリ昇の肉棒は硬度を増していく。
會ノリ昇にとっては、その恐怖こそが色欲そのものだったかもしれない…。
天を仰いだ會ノリ昇の頭皮を、金田が絶妙な舌技で剥いていく。
サーモンピンクの亀頭が徐々に姿を現すのと平行して、
岩イ左陽一の淫槍が會ノリ昇の菊門にねじり込まれていく…。
新旧宇宙船執筆陣&常連陣によるド迫力の4Pファック!
だが、長い夜は幕を開けたばかりだ…。
:
:
延々と続く會ノリへの私的制裁に魅入るほむJ
「イェァーォッ!GOGO!ヤッちゃえホッちゃえなのだァーッ♥」
特撮オタク中年のホりあいに釘付けのほむJ。嫁入り前の女子高生がこんなん見ちゃいかんだろ、
といつの間にか無くなってる檻から抜け出したキミはほむJを引っ張って廃工場を出た。
ふぅ=3
と肩の力を落とすキミ。なにやらトンでもない事になってしまったようである。
「みゅふふー。悪はやっぱり最期には滅びるのだな♥
なるを苦しめた連中はこれでみ〜んな片付いちゃったのだ♪(へけっ)」
……元々ほむJの暴言が原因だろ?
「でも、そのお陰で業界にのたうつ魑魅魍魎を一掃出来たのだ!なる、エライのだ(エッヘン!)」
あ゛〜、全っ然反省してない。今度コンナ目にあったら自分だけでなんとかしろよ、とつい毒突くキミ。
「えぇっ?」
何気なく吐いた科白だったが、思いの外ほむJが動揺し出すので、冗談だと言い直すキミ。
「・・・(ホッ)
と、当然なのだ!貴様如きがなると一緒にいられるチャンスなんてそう滅多にはないのだ!
困ったなるの手助けで点数稼ぐぐらい喜んでやれなのだぁっ。」
…なんともほむJらしい台詞デス事(笑)
でも、ようやく元通りの笑顔に戻れたね、それが何より嬉しいよ。と囁くキミ。
ハッ、とキミを見上げ、軽く紅潮すると俯きながら
「・・・ありがとう。なのだ。貴様の、お陰、なのだ。」
素直にお礼を言うほむJにチョット驚いて、ついクスッと笑い出してしまうキミ。
「あーっ、笑ったなぁ〜っ!失礼な!折角お礼をプレゼントしようと思ったのに!なのだ!」
ゴメンゴメン、と言い直すキミ。で、お礼って何?
「・・・。」
俯いていたほむJがチョッピリ上目遣いでキミを見上げるなり、キミの肩に抱き付き、
チュッ。
とその唇にキスをするほむJ。
突然の事にただ目を白黒するキミに、ほむJは温もりの残る唇に軽く人差し指をあてて軽く微笑みかける。
「お礼。
…プラスα、なのだ(へけっ)」
とだけ言うと、燃えるように真っ赤に火照った顔を両手で多いながら、ダッシュで去って行った。
ほむJとのキスの温もりが今も唇に残る。
キミはほむJの言った言葉を思い出していた。
プラスα・・・。
その真意をちょっと深読みしてしまうキミ。
ただの戯れさ、とは思うものの、やはりキミの胸の高鳴りに偽りは無く、
この高鳴りと同じ思いが、ほむJの胸の片隅にも芽生えていてくれる事を、キミは見上げた冬の寒空に祈るのであった。
そう、神とか奇跡とかじゃなく、ただなんとなしに見上げた、この戯れのキスを交わした日の空に・・・。
<LOVELOVE ENDING へ>
173 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/03/10 01:05 ID:9u/0p6TD
・・・辛い。
一応再開。
なんとか再開。
<LOVELOVE ENDING >
ほむJが声優としての活動を再開してから、丸一年が経った。
キミの元に一通の手紙が届く。封筒の中にはコンサートチケットとスタッフ用入場許可書が入っていた。
「今度のコンサートで新曲を発表するのだ。貴様も聞きに来い。なのだ。」
コンサート会場のスタッフ用通用口から入り込むキミ。何とも慣れない雰囲気に呑まれながら、トコトコとほむJの控え室に向かう。
「むぅ。よく来たのだ。」
楽屋の鏡台の前でチョコンと座るほむJ。最近流行のタータンチェックの衣装に身を包んだその姿は、矢張り可愛らしく、そして何よりも輝きに満ちていた。
久々に見るほむJの笑顔。テレビや雑誌では見られるものの、復帰以来殆どデートも出来ずにいるキミにとって、とても新鮮に感じられた。
「今日のコンサートはなるの新曲発表の場でもあるのだ。なるのステキの歌をしっかり聴いていきやがれなのだ♥」
ほむJの言葉からは、漲る程の自信に満ち溢れていた。その自信が作る満面の勝ち誇った笑顔。
うん、やっぱりほむJは、そういう自信満々の笑顔が一番輝いてるね、とささやくキミ。
「・・・・・ま、まぁ、当然・・・なのだ。
ヌ!貴様、例の件でなるに恩を売ったつもりでいるのか?
むぅー、貴様もなるの大ファンなのであろう?ならばなるの為に尽力するのは当然の事なのだ。
当然の事にて、なるは別に恩義になんて感じちゃいねぇのだぁ〜、なのだ(へけっ)」
イタズラっぽい仕種をとるほむJ。この前の状態だったら、ここで泣き出したかねなかったろう。
でも、今のほむJはこんなにも憎々しく、こんなにも図々しく、こんなにも無遠慮に物を言う。
ホント、困ったモノだ。
・・・でも、・・・それでも、いや・・・・・それだからボクは、ほむJが好きなんだな。
ほむJが目を真ん丸くしている。
「・・・貴様。そんな事本人の前で言って恥ずかしくないのか?」
はっ、と口を噤むキミ。気付かぬうちに、キミはそんな事をついつい口から漏らしてしまっていたのだった。
「なるが憎々しいとな?図々しいとな?無遠慮なお子様だとな?
ムカーッ!なる、もう怒っちゃったのだァーッ!」
と言ってキミにパンチしようとするほむJ。わざとなのだろう、ノンビリとしたそのパンチはキミの手の平でも容易に止められた。
パチッとほむJの拳を握ると、キミは軽く囁く。
でも(ボクの事が)大好きなんだろう?と。
頬を赤らめるほむJ。軽く視線を逸らし、俯いた眼差しをキミに戻すなり、静かに目を閉じ、そのままキミのもとに唇を近づけてきた。キミもそれに応じるように、尖らせた唇を自然とほむJへと近づけていった。
「タカデラぱーんっち!」
あ痛っ!
近づけたキミの唇をパンチしてきたほむJ。イタズラ程度のパンチだが、突然の意外にビックリのキミ。
「みゃ〜ははははっ♪」
キミの驚く様を見て大笑いのほむJ。
「ス・ケ・ベ!なるとのチューは、そんなに簡単に出来ないモノなのだぁ〜ん(へけっ)」
コロコロと笑いながら楽屋を出て行くほむJ。ドアをあけるなり、チョッピリ立ち止まり、チョッピリキミに目を向けながら、
「・・・今日の新曲は、貴様の為に作ったのだ。ちゃんと、聞いていってくんなきゃ、・・・イヤなのだ。」
そう呟くと、キャーキャーはしゃぎながらステージへと向かっていくほむJ。
ボクの為、か。
* * *
* * *
アリーナ席の最前列に腰掛けながら、終始盛り上がりまくりのほむJのコンサートに聞き入るキミ。
定番のナンバーが何曲か終わった後、司会とのショートトークが始まった。その会話の締めとして、今度の新曲の紹介を織り交ぜる、という進行らしい。
司会が新曲の話題を振る。自慢げに語り出すほむJ。
「うむ。そう、新曲なのだ。今度の新曲はなるの作詞作曲、正真正銘なるのオリジナルソングなのだ!」
ドッとどよめく会場。そういえば、以前ほむJの作った曲を聴いた事がある。タイトルは『戦え!キグルマーwith示現流Bros」とかいった、ヒーローもののパロディを勢いで作ったような、ふざけた曲だった。今回もまたウケ狙いの歌でも作ったんだろうか?
前奏が流れ出す。アップテンポだが意外にも優しいフレーズの曲調であった。
「ねぇ、みんな!これってね、なるが初めて作ったラブソングなのだ!
だから、だから・・・・・
・・・・・だから、しっかし一言一句噛み締めながら聴きやがれなのだぁ!」
ビシッ!と指差すほむJ。その指が指し示す先は、そう間違いなく、
キミの胸元、ハートだ。
『キミをあいがっちゃ!』
ちいさな頃から いつもの君と
同じ寄り道 放課後の私
変わらないままのいたい そう思ってたのに
気になるの あのコとの噂
明日も一緒に帰れるの? 初めて聞いたよ、そんな事。
君は有耶無耶、生返事 押さえ切れない 不安な胸
ねえ、もしこの手伸ばしたら 君のその手を握ったら
明日から変わるのかな?私と君のピュアハート
だから 思い切り伸ばしたよ この手を
なのに君の手 頭ボリボリかいてたの
ため息付いて からっぽの手を
青空向けて 叫んでみたの
「あしたもずっと一緒だよね?」
ほむJの歌に聞き惚れるキミ。
そしてその歌が、誰に向けられているのか、思い出ては胸を熱くするキミであった。
一人の少女が、初めて抱いた恋心。
それを、今キミに向けて、歌に乗せて告げているのだ。
歌詞のままに手を伸ばすほむJ。キミも手を伸ばす。当然、全然届かない。
でも、キミの、いや、キミとほむJの想いは届き合っている。そうキミには確信できた。
ステージのほむJ。
観客席のキミ。
その距離はあまりにも大きい。でも、伸ばし合った手の平は、確実にお互いに届いていた。
そう、お互いの胸の中に・・・・・。
「みんな!ありがとーっ!な・の・だ♪(へけっ)」
<おしまい>
んー。
そんなこんなで感想募集チュッ♥
な・の・だ♪
182 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/03/12 04:07 ID:QbAykP5H
丸々2晩無視され本気でヘコムー。
結構萌えるハナシ書いた思うんだけどナァ。
山田裕和様編はある程度書き溜めてからうpします。
んでは。
「・・・私は山田裕和、名の意は神。」
あいあい。お疲れさまです。
「街」の青ムシ編を彷彿とさせる展開…って失礼かしら。
今日も今日とてタカデラマンセー…まさか、仮面ライダーにされてるとは思わなんだ(w
引き続き頑張って下さいマセ。熱く見守っております故。
…寂しくなったよね…いろいろとさ。
>>183 おー、早速レスサンクス(レスツカズ、マジデハンナキジョウタイデシタ(;´Д`))
「街」はやった事ないんで誉められてるのやら貶されてるのやら・・・
ん、ま。
個人的にはやりたい放題出来たんでお気に入りなんだけど、個人的に(半鬱ダッタリ)色々あって二ヶ月半もかかっちまったい(苦笑)
>…寂しくなったよね…いろいろとさ。
む。時は巡り人も巡る。
♪巡る巡る巡る因果は糸車〜 メグるメグるメグる みきこは出産引退〜♪
ってなもんで、グルグル巡ってりゃぁそのうち元戻り、又何処かであえるでしょう。
そう思えば対して寂しくねぇやぃ。オイラはそう思ってます。そんなへんなトコ強気のオイラ(藁
さて。
山田様編は(絶ッッッ対)今月中に終わらせますんで、見捨てちゃイヤン♥
山田編期待してますよ!
四月になったぞこの野郎!
早く読ませろやこの野郎!
楽しみなんだよこの野郎!
「この星、地球を、守る私は・・・神」
山田裕和(Cv;沢城みゆき)
プロフィール
本名;羅修部 千姫(らしゅうぶ ちひめ)13歳
身長;143p
体重;32s
スリーサイズ;B70,W50,H72
@掲示板のカキコとは裏腹に、無口でミステリアスな少女。それが彼女、山田裕和である。
滅多に接触出来ず、貰える近影画像も巫女姿(コスプレか?)のものぐらいしかない彼女。
いつも口にするオカルトめいた話と、口癖のように語る「私は神だ!」との台詞には、一体どんな意味が?
そして、山田裕和(以下山田様)が人目を避け続けるその訳は?
このどこか奇妙な恋の物語。キミはどのような展開へと進めていけるのだろうか?!
☆山田裕和 完全攻略&イベント紹介
(これ考えてる時がイチバンテンション下がるんでパス)
特殊イベント1「Yoriwara〜依童〜」
(必要条件;好感度>普通、雑学>100、デート申し込み10回以上で発生)
(発生時期:4/1〜5/31 発生場所;陸雄村)
何度も何度も山田様にデートの申し込みをするキミだったが、一向に山田様はノってこない。
どうして?いぶかしげに聞くキミに山田様が受話器越しに答える。
「・・・町に出るには、どうしたらいいの?」
そう聞き返してきた山田様。電車なりタクシーなり使えばいいだろう、と問い返すと、
「・・・お金は不浄。・・・だから、私、お金持ってない。」
との事。
だったらボクから山田様のところに行くよ、と返すキミ。強引だが、なんとかデートに誘えたようだ。
・・・。
・・・。
そして約束の日曜日。山田様の住む街に向かう電車揺られるキミ。
三つ目の乗り換えを終え、乗ったローカル線にもう2,3時間は揺られただろうか。山田様の住む街は予想以上に遠かった。大体、山田様の住んでいる土地の名なんて、今回初めて聞いたキミであった。
終点の駅を降りると、そこは・・・・・。
・・・何にも無い、正に山間の草深い田舎町、…いや、街というより、完全に『村』であった。
また不思議な事に、村の人達はどこか余所余所しく、山田様との待ち合わせ場所を問いただしても、なかなか相手をしてくれる人は少なかった。
何とか待ち合わせ場所の神社に辿り着くキミ。そこには、暇を持て余した(またしても巫女姿の)山田様が、本堂に腰掛けて足をブラブラ泳がせていた。
「・・・来た。」
キミが声を掛けるより早く、山田様はキミに気付いて視線を向ける。道に迷った為、もう予定の時間をかなり過ぎてしまった事を謝ろうとするキミ。退屈させてゴメン!と頭を下げる。
「・・・ヒマ?・・・タイクツ?
・・・草木(そうもく)。木漏れ日。野鳥のさえずり。千差万別。変幻無形。同じもの、二度とないの。
・・・だから、退屈じゃない。」
怒ってはいないようだが、あまりキミとのデートを待ち遠しくしていなかったと思うと、ちょっと複雑な気分になるのであった。
さて、じゃぁ早速一緒に街へ遊びに行こうか。と山田様を誘うキミ。だが、
「・・・ゴメン。今日、終わりなの。」
そっけない言葉に呆気に取られるキミ。そんなキミの背中から声が聞こえてきた。
「姫〜!姫様ぁ〜っ!」
姫って?ひょっとして山田様の事?それにしても、その声の主である行者姿の男達は一体?
「・・・ととさま。」
行者達の真ん中にいる髭面の男に呼びかける山田様。父様(ととさま)?じゃぁ、この人が山田様の父親なんだろうか?
「ヌ!貴様、なにやつ?!」
山田様の父親がキミに問い質す。(格好はどうあれ)年頃の娘を持つ普通の父親なら当然聞いて然るべき質問と思い、山田様の友達だと丁重に挨拶をするキミ。
しかし、挨拶も半ばに
「喝ァーッ!!!」
と、凄まじい大声でキミを一喝する山田様の父。ギャフン、と尻餅をつくキミ。
「フン!軟弱者め。よいか、あまり姫に近付くでないぞ。姫は神聖なる御身であらせられる。
貴様のような俗物の毒気に感化される様な事は絶対許されぬ身なのだ!よいな?!」
鬼瓦の様な憤怒の表情。余りの迫力にそのまま身じろぐキミ。止めの一喝と、手にした杓杖をキミ足元にズン!と鳴らして突き立てる。
脅えるキミを見下し、力強く嘲笑する父親だったが、山田様が袖を引き、
「・・・ととさま。・・・友達なの。酷い事するの、私・・・イヤ。」
懇願の眼差しにほだされ、キミに
「姫が望むなら致し方ない。だが、今後それがしに断り無き事、決して負かり通さぬ!肝に銘じておけぃッ!!」
と吐き捨て、ギラリと睨みながら山田様と共に退散していった。
何が何やらサッパリ理解できぬキミ。でもヤラレっぱなしの上にデートを中断された悔しさから、山田様を連れた一行の後をつけていく。
山田様達が辿り着いた場所、そこは荘厳な大神殿であった。一行に遅れて到着したキミは、早速神社の中へと入っていく。
丁度信者らしき老人の団体が列を成していたので、それに紛れ込み、本殿に忍び込むキミ。
本殿の大聖堂は、「千姫様!」「千姫様!」と山田様を拝む何十人もの老信者達によって埋め尽くされていた。
その奧の祭壇に鎮座する山田様。先程の巫女姿に、更に様々な装飾品を纏い、神々しい煌びやかさに満ちていた。
祝詞を唱い、手にした玉串を振り回して舞を踊る山田様。他の信者達と同様に魅入ってしまうキミ。
そして、祭壇に一人の信者を呼び寄せる。信者が告白するに、どうやら長年の持病に苦しんでいるとのことであった。
山田様が意味不明の呪文を唱え、一喝を入れると、場内に銅鑼の音が大音声で響き渡り、神秘的なメロディが響き渡る。
よくありがちな祈祷儀式であったが、陶酔状態の信者達は一心不乱に「奇跡だ!」「フェニックスの力だ!」と騒ぎ立てる。
その怒濤のような狂乱にいつの間にかキミも信者達と共に山田様の祈祷を讃えだしていた。
次々と信者達が祭壇へと上がり、山田様の祈祷を受ける。受けた者達は狂喜乱舞し、山田様を讃える。
矢継ぎ早に押し寄せる狂信と盲信の波に、ただただ押し流されるだけのキミであった。
陶酔の余韻残るまま、流されるように他の信者達と共に聖堂を後にするキミ。
ハッと我に返った時、鼻孔を嫌な臭いが刺激し、白煙が眼前を霞ませているのに気付いた。煙草の煙だ。
「よぉ。」
何者かの声が聞こえた。声の主は、ボロボロのハンチング帽を深く被った、余り清潔感を感じさせない風体の中年男であった。
「どうよ?このバカ騒ぎ。
聖フェニックス神教団。この4,5年で急成長を遂げた新興宗教団体よ。今では旅行代理店がパックツアー用意してまで信者が押し寄せる状態さ。この過疎の進む寒村にとっちゃ実にいい収入源って訳さ。」
聖フェニックス神教団?聞き返すキミ。
「そうよ。お前がデートしてたあのおチビちゃんを教祖様に据えた、神道系の宗教団体。信者は100万人を超える…と言っても公称だから、アテにはならんがな。
エジプトからわざわざ日本にやってきた不死鳥フェニックス神様が千姫ちゃんに宿って、万病を癒すオーラを信者に注ぎ込むんだとさ。」
なんだか如何にもインチキくさいなぁ、と怪しむキミ。
「でも、結構効能があるらしいぜ。現に医者に見捨てられた末期患者達が何人も快復したって事実がある。それに、お前さんもついさっきまでノリノリでトリップしてたじゃねぇか。」
ヘッ、と鼻で笑う中年男。一本取られたキミはカッと顔を赤らめる。
しかし、それが何だというのだ。大体、お前は何者だ!と問い詰め返すキミ。
「オレ?・・・ヘッヘッヘ。俺ャぁしがねぇ只のフリーライターさ。『急成長を遂げた新興宗教団体!その裏に隠された秘密とは?!』ってな。
どうよ、面白そうなネタだと思わねぇかい?」
ネタの為に山田様の周囲を嗅ぎ回ってると言う訳か、まるでハイエナだな、オッサン。と毒突くキミ。
「ヘヘヘ。ハイエナにオッサンかよ。こりゃヒデェな。オレにはちゃんと名前があるから、ソッチで呼んでくんな。」
ポケットから一枚の名刺をキミにピッと投げつける。そこには『六文 銭太郎』と書かれていた。
六文 銭太郎?見た目通り胡散臭い名前だな、と悪態を付くキミ。
「気にいらねぇか?だったらコテハンで呼んでくれよ。いっつも2ちゃんで呼ぶみたいによぉ」
コテハン?2ちゃんねる?じゃ、お前も2ちゃんねらーなのか?と聞き返すキミ。
「おりょりょ?結構名の通ったコテハンだと思ってたんだがネェ〜。“そうだ地獄へ逝こう”、このコテハン、聞いた事ねぇかい?」
・・・ああ!と声を挙げる。いつも無遠慮な物言いのヤツが、こんな怪人物だったとは・・・。
「これからもあのおチビちゃんの周りをベタ付いてくつもりなんだろ?なんか面白いネタがあったら名刺のトコに連絡くれよ。いい値で買ってやんぜ。」
ゲハハハハと笑いながら、ポンコツの軽自動車で去っていく“そうだ地獄へ逝こう”(以下地獄)。
走り去る地獄を見ながらキミは、憤然としたまま帰りの電車を待つのであった。
だが、突然車を止め、ウィンドゥから首を出した地獄が何をか呟いた。
「タレコミ、頼んだゾ!」
念を押すとは、イヤなヤツ!と更に熱くなるキミ。
だた、・・・もし、もう少し冷静さが保てていたら、キミはその後に続いた言葉も聞けたであろう。
「・・・あのコを守りたいのだったら、な。」
>「フェニックスの力だ!」
おもわず吹き出しちゃったよ。 あれはメイゲンだからねぇ・・・・・・
続きが気になる、ハヤクー
202 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw:02/04/15 00:11 ID:V8ihkH2k
いい加減再開しねぇとねぇ・・・・・・。
ホント、やる気あんのかね、オレ。
・・・。いえ、あります。ありますとも!!
気だけは、ね。
203 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw:02/04/15 00:14 ID:V8ihkH2k
>>200 「200ゲトー。ずさーっ、」ってねん♥
オイラも教団の名前考えるために、過去ログ色々読み直したら・・・・・
やっぱり山田様は偉大だったナァ・・・。
ああいう奴、もう二度と現れないだろうネ・・・。ちと残念。
>>201 ごめん。取り敢えず出来るところまで。
今後もよろしーくー。
んでは。
特殊イベント2「Sanctuary〜聖域〜」
(必要条件;好感度>普通、雑学>120、特殊イベント1後、デート申し込み10回以上で発生)
(発生時期:7/20〜8/31 発生場所;陸雄村)
折角の夏休みなので思い出作りにと、必死に山田様を誘うキミ。しかし、いつ電話しても山田様の父に阻まれ、声も聞けずに切られてしまうのであった。
しかし、(10回以上誘った後)ある日偶然にも山田様本人が電話を取り、キミは直接話す機会を得るのであった。
デートの約束を快諾してくれる山田様。喜び勇んで陸雄村に向かうキミ。長時間の電車の旅も、もはや苦には感じない。
だが、駅を降りたキミは村全体に広がる異様な空気に気付く。前回も何処か余所余所しい雰囲気だったが、その上今回は、何処からとも無く常に視線を感じるのであった。
すれ違う人達が何故だか自分を睨んでいるような、そんな感覚に襲われるキミであった。
205 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw:02/04/15 00:17 ID:V8ihkH2k
何はともあれ、待ち合わせ場所の河原まで辿り着いたキミ。河原の岩に腰掛け、素足を清流に泳がせる山田様がそこにいた。
上機嫌で鼻歌交じりに水遊びする山田様。声を掛け、やっとキミに気付いたようだ。
「・・・おさかなさん。面白いの。私の足が泳ぐと、・・・泳ぐの。私と一緒。バシャバシャって。
・・・うふ、うふふふふ。」
本当に楽しそうな山田様。真っ赤な袴をたくし上げると、更に川の奥へと進み、足で魚を追いかけていった。
それを無邪気に追っていった山田様だったが、水深がすねを半分濡らす程に至った辺りで引き返してきた。
一張羅の巫女衣装を濡らす訳にはいかなかったのだろう。逃げていく魚を惜しげに目で追いながら、ぱちゃぱちゃ音を立て川岸へ戻ってきた山田様。
「・・・おさかなさん。・・・逃げちゃった。」
ちょっと残念そうに唇を尖らせる山田様。もう当分岸辺には戻ってこないね、とキミが言うと、
「・・・私、もっと奥まで、いってくる。」
トテテ・・・と小走りに岩陰から何やら真っ赤なバッグを取ってきた山田様。どうやらスイミングバッグのようだ。
「・・・水着・・・持ってきたの。・・・着替えてくるの。
・・・。
・・・覗いちゃ・・・やだよ。」
頬を軽く赤らめながら、サササッと河原の大きな岩陰に身を隠す山田様。
覗くチャンス!と思い立つより先に、着替えを済まし、岩陰からひょっこりと姿を見せる山田様。
「・・・水着。・・・これしか持ってないの。」
恥ずかしげに胸元に手をあてながら出てきた山田様。なんと、スクール水着姿ではないですか!!
無言ではあったが、足取りはあからさまにはしゃいだ様を見せ、更に川の深瀬に進んでいった。
きゃっきゃと清流の中を、足下を泳ぐ山魚達と戯れる山田様。小さなその手で川の水を一掬いして、キミの顔にひっかける。
「…うふふ。……あははっ。」
何時もつまらなそうな仏頂面の山田様が、実に本当に楽しそうに笑っていた。
コラーッ!と怒鳴るキミ。更に大きな声で笑い出す山田様。山田様の笑顔、始めて見たよ。可愛いね。とのキミの言葉に
「……いやん。……バカ。」
と俯いて呟き返す山田様。嬉しかったのか、少し頬が赤らんでいた様な気がするのであった。
山田様との楽しい一時を過ごすキミだが、ふと上流にある崖に目がいった。何をか祀っているのだろうか、白い注連縄(しめなわ)が川岸を跨いで掛かっていた。
どうなっているんだろう?と興味を示したキミが崖を登ろうとした時、
「駄目!!」
さっきまでの無邪気な笑顔が突然消え、険しい顔でキミを制する山田様。突然の豹変に驚いたキミは何故と聞き返す。
「……そこ、……聖域なの。」
聖域?聞き直すキミに答えたのは山田様ではなかった。
「そうよ、其処は聖フェニックス神教団の聖域なのよ。ひひひひひ・・・。」
嫌らしい含み笑いの主は、あの地獄であった。何でお前がいるんだ?!と怒鳴るキミ。だが、答える事もなく、言葉を続ける地獄。
「関係者以外立入禁止の、聖フェニックス神教団の最大のブラックボックス。立ち入った者は関係者でもホンの一部だけ。正に人外境の聖域ってワケよ。
ふふふ、いい匂いがしやがる。胡散臭い匂いがプンプンしやがるぜぇ。」
イヒヒ・・・と笑う地獄。山田様の周りにまとわりついて醜聞を拾おうとするこの男に「いい加減にしろ!」と食ってかかろうとするキミ。
「おっと。」
だが、キミは足をヒョイと引っかけられて転んでしまった。その様子を見ていた山田様、川岸に上がり、衣服の中から何をか取りだし、口元にあてた。
ピィィィィィーーーーーーーーーーーーッ
取り出したのは竹笛であった。轟く笛の音に、あちらこちらからワラワラと村人達が姿を表してきた。
何人もの村人達が一瞬にしてキミ達を囲む。その手には各々バットやシャベル、鎌や包丁どころかナイフや日本刀を持った者までいた。
山田様がササッと村人の輪の外に逃げていく。
「……やって。」
小さな声で地獄を指さすと、その輪は更に縮まっていき、地獄を追いつめていく。
「姫様ぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
更に山伏姿の男、山田様の父親が駆けてきた。
「この不埒モノめェ〜ッ!!!」
ボカッ!
え?
山田様の父親は一目散にキミに目掛けて強烈なパンチを入れてきた。
「このケダモノめェッ!姫に、我らが姫になんたる!!
馬乗りになってキミを殴り出す山田様の父。村人達も横たわるキミを踏んだり蹴りつけたりしていた。
「と……ととさま。」
くいくいと父の袖を引く山田様。
「……あっち。…悪いひと、…アッチ。」
指さした相手の地獄は、既に雑木林の向こうの道路に止めたオンボログルマに乗っていた。
「ははは、身代わりあんがとよぉ、あんちゃん♪」
嫌味にハンチング帽を弄りながらケケケと笑う地獄。地獄の車はボンボンと壊れそうな音を立てて一目散に去っていった。
キミの記憶に残っているのはそこまでであった。
・・・。
意識を取り戻したキミの目に入ったのは、相変わらず気難しい顔をした山田様の父親であった。
「勘違いとは失礼をした。だが、元々千姫様に何かとまとわりついてきたお主にも非があった事を忘れる出ないぞ。」
気付けば、体中包帯と絆創膏だらけになっていたキミ。こんな目に遭わせておいて・・・と言い返そうとするも、山田様の父親にギロリと睨まれると、萎縮して何も言い返せないキミであった。
歩ける事を確認されると、用意された送りの車に乗って変えるようにと、玄関口へと追い出されるキミ。
憮然とした思いのまま、車に乗り込む待つキミ。だがその時、キミの服の背中を引く手があるのに気付いた。
山田様であった。
「……ごめんね。…ととさま、怒りっぽいの。」
包帯でミイラの様な姿のキミを見て、泣きそうな顔の山田様。大丈夫さ、とやせ我慢をして山田様の頭を撫でるキミ。
「……あっ。」
ぽっ、と頬を赤らめ、恥ずかしそうに顔を隠す山田様。キミはその様子を見て、ホッと一息つくのであった。
キミは信者の一人に強引に後部座席に追いやられ、バタンとドアが閉まるなり、車は山田様の邸を去っていった。
ずっと惜しげにキミを見送る山田様。
キミも、車中から山田様の姿が見えなくなるまで、ずっと手を振り続けたのであった。
それにしても、あの地獄め!
なんとかしてあのハイエナ野郎を山田様の周りから追い払えないだろうか。東京へと向かう車の中で延々と思案するキミであった。
もうチョイでアクセス規制受けちゃうトコだった。
長文NGなんだと。
キッツー。
アクセス規制されたらギャルゲ板でやるネん♥
やはり山田様は、面白いキャラですね。 姫神澪+神山みこ+神?
山田様のスクミズマンセー! 地獄のキャラも面白くなってまいりました。
規制は厳しくなる一方ですな。 頑張れほむJ
お久しぶりです&お疲れ様です。
いよいよ山田編も終盤ですね……、
思えば、氏があいがっちゃの原案を書き込んでから、
もう一年が過ぎていたんですね。
# 2001年1月14日7時18分
思えばあれから一年、ギャルゲ板も色々なことがありましたし、板自体も、
色々と変わったように思えます。
良い悪いは別にしても、馴染んだ板が変わっていくと云うのは物寂しいものです。
それはさて置き、小説では全く雰囲気が違いますね、山田様。
地獄氏が暗黒面を受け持っている格好でしょうか。
当時を知るものからするとちょっとカルチャーショック気味ですが、
「弱さ」をよく表現なさっていていいと思います。
教団との関係は、地獄氏との決着は?
続編の方も楽しみです。でも、無理はなさらないで下さいね。
# 山田、今にして思えば、荒らしは荒らしですが楽しい荒らし(変な言い方)でした。
最早無理な相談でしょうが、出来ることなら今一度、何処かで彼に会ってみたいものです。
今はただ、遠くギャルゲ板の空より、「あいがっちゃ!」の完成を祈るのみであります。
それでは、くれぐれもお身体には気を付けて……。
220 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw:02/04/30 16:54 ID:HDCKMg9A
せめて5月中に・・・とか思ってたんだけど。
ま、いいか。
>>217 作戦通りさぁネ(ニヤリ
>>218-219 あ、いや、その、…あの。・・・はぁ。
(妙に他人行儀なレスに戸惑うオイラ(;´Д`)>)
山田様は楽しいヤツでしたなぁ。また来ないかニャ〜
んでは、できる処まで・・・・。
殊イベント3「Sacrifice〜生贄〜」
(必要条件;好感度>好き、雑学>120、
特殊イベント2後、山田様のレス20回以上で、10/1〜10/31にランダム発生)
(発生時期:10/1〜10/31 発生場所;陸雄村)
ある程度好感度をageると、自分のゆんゆんなカキコばかりの山田様が、ある程度会話してくれるようになる。
特殊イベント2以降、10/30までにレスを20回以上貰うと、このイベントが発生する。特殊イベント2以前のレス数もカウントさてるので、なるべく早めに好感度をageておこう。
山田様と楽しくレスを交わすキミに、ある日地獄からメールが届く。山田様の事で、キミに見せたいものがある、と言うのだ。
周辺を嗅ぎまわり、山田様の痴情を探らんとするこの男を快く思っていなかったキミは、苦言を呈する為にも、と地獄の誘いを受けるのであった。
約束の深夜。待ち合わせ場所には、定刻より先に来たキミを、地獄がいつものオンボロ車で待ち構えていた。
「よっ。待ってたゼ。」
車中から、あのいやらしい笑い顔を覗かせる地獄。挨拶も無いまま、見せたいものとは何だ!と食って掛かるキミ。
「まぁ乗れよ。日が昇らねぇウチに急がねぇと、な。」
親指で指差し、乗車を急かす地獄。キミは窮屈な助手席に嫌々乗り込む。
何時間車に揺られた事だろう?饒舌な印象のあった地獄は、その間一切口を開く事も無く、車は黙々と目的地を目指して走り続けた。
「ここで降りるぞ。」
着いた場所は、見知らぬ山中の道端であった。
「こっから沢を下って山を降りてくからな。そのカッコじゃ冷えるし風邪をひく。トランクの中のモンに着替えな。」
黙々と登山用の重装備を用意する地獄。一体何をする気なのだ?!
「ひひひっ。お前にも見せてやるよ。聖フェニックス神教の聖域ってヤツをな。」
なんだって?!驚くキミを尻目に、雑木林の木々を伝って道端の崖を降りていく地獄。
キミは用意された防具を急いで装着し、地獄の後を追っていった。
山間を降り続けた地獄とキミ。恐らく一生で二度と味わう事がないであろう過酷な山間移動が続く。
なんでこんな場所を行くんだ!と悪態をつくキミ。
「へっ。こうしないと村の教徒どもに見つかっちまうからな。こうして夜間に山を降って行くのが、唯一の到達方法なんだよ。」
泥にまみれ、擦り傷と打撲の痛みで覆われた体を引っ張るキミ。
沢が小川と呼べる程の広さになった辺りで、地獄が足を止める。
「ここだ。」
地獄が指差した先は崖になっており、流れる小川の両岸には赤い祠が対になって建っており、その間を注連縄(しめなわ)が渡されていた。
なんなんだここは?と問うキミ。
「ここが聖フェニックス神教の『地球架の儀式』が行われた場所って訳よ。」
『地球星架の儀式』とは?問い質すキミに、取り出した煙草をふかしながら地獄は答えた。
「聖フェニックス神教は、神の奇跡で人々の病息災を取り除くのが“売り”な訳よ。
だが、奇跡なんてそう頻繁に起きやしねぇってのが相場だやなぁ?
でも客である信者にしてみりゃぁ、高い金払ったのに奇跡起こしてくんねぇんじゃ文句も出ようってモンさ。
んで、信者が離れていくのを恐れた聖フェニックス神教は、少年教祖である羅修部 鳳雷様が御自ら、
思い切ったイベントを興した訳よ。
それが『地球星架の儀式』だったのよ。」
咥えた煙草を痰と一緒に小川に吐き捨てる地獄。煙草は流れに乗って滝壷へと落ちていく。
「当時、聖フェニックス神教の少年教祖様だった羅修部 鳳雷様が言い出したのよ。
何で最近奇跡を起こせないのか、それは地球に巣食った悪魔が予想以上の反撃に出たせいだ、ってな。
悪魔の厄災を全て取り除く事には、必殺の魔法「ヤマダ・ビッグバン」で自分の体内に悪魔を取り込んで、
悪魔と共に自らの命を破壊するしかねぇ、ってな。」
小川のせせらぎが、小さな音を立てて滝壷で弾けていく。キミの耳には異様に大きくその音が響く。
「その儀式が『地球星架の儀式』よ。
この場所で教祖、羅修部 鳳雷が、滝壷に身を投げたのよ。
地球中の悪魔を道連れにする為に、な。」
頬を伝う汗が急に冷たく流れ、キミの背をゾクリと粟立たせた。
地獄とキミが滝壷に降り着いた頃には、空は完全に白み出し、懐中電灯無しでもハッキリ足元を確認出来た。
滝壷はかなり狭くて浅く、所々に大きな岩が顔を見せていた。そのうちの一つの岩に近付く地獄とキミ。
「あれ、見てみろよ。」
滝壷の中央にある、鬱蒼と苔生した大岩を指差す地獄。そのてっぺんだけ、何故か削ぎ落としたかのように、苔が毟り取られているのに気付くキミ。そっとその剥げ跡を指にしてみた。
「そこ、苔が剥げてるトコあるだろ?
そこが丁度、鳳雷様が頭ぶっつけたトコロなんだとさ。」
触れていたた指を瞬時に引っ込めるキミ。その様をゲラゲラと大笑いの地獄。
薄気味の悪い悪寒が指先から首筋の裏まで伝ってくる。
なんていう事だろう!山田様の聖フェニックス神教団は、こんな恐ろしい儀式を行っていたのか?!
それじゃまるで、山田様の兄を布教の為の生贄にした様なものじゃないか!
「・・・違うの。」
キミのその言葉に、地獄が相槌を打つより早く、小さく、か細い声が言葉を否定した。
朝靄に深く包まれた雑木林から、いつのまにだろう、音も無く山田様がその姿を現わした。
「違いはしねぇだろ、おチビちゃんよォ?お前のあんちゃんは、教団の為に、この滝壷に追い込まれて落とされた様なモンじゃぁねぇかよ。」
あんちゃん?
「ああ。前教祖の羅修部 鳳雷様。本名、山田裕和クンってのは、そこの千姫ちゃんの実のあんちゃんだった訳さ。」
驚きの連続に言葉を失うキミ。咥えた煙草からモクモクと白煙を噴き出す地獄。そんな地獄と、その傍らにいるキミを汚い物でも見るかの様な冷ややかな視線を送る山田様。
「・・・違うの。
・・・にいさま、・・・生贄、そんな卑しいモノじゃないの。」
キミの横をスーッと抜けるように通り過ぎ、苔の剥げた大岩に「うんしょっ、うんしょっ」と登り上がった山田様。
そして、剥げ跡をいとおしいげに摩り始めていた。
「にいさま。
・・・にいさまは、この地球の神に成られたの。
・・・この地球の厄災と共に、遠い天上世界へと旅立たれたの。
・・・その肉体は果ててしまわれたけど、・・・魂となりて、フェニックスの神となったの。」
話を聞いて、ペッと煙草を河川に吐き捨てる地獄。
「ヘッ!このまま教団を存続させる為に、次はお前があんちゃんと同じ目にあうかも知んねぇってのに、呑気なお嬢ちゃんだねぇ〜っ。」
ハッとするキミ。確かに、前教祖同様、山田様が教団の儀式の為に、生贄にさせられる可能性が無い訳ではない。
だが、山田様は表情を変える事も無く、
「・・・あなたたちは小さな存在。・・・肉体だけにしか宿れない魂なの。
・・・でも、にいさまは違うの。・・・にいさまはこの星の神、この星の一部なの。
・・・だから、その身は滅んでも、今でも、・・・ずっとわたしたちといっしょなの。見守ってくれてるの。
フェニックスの、神の力で・・・・・。
・・・その妹、わたしも同じ。・・・だから、恐くなんかないの。」
と答える山田様。
ポカンとするキミと、表情こそ違えど、苦々しくも呆れ返る地獄に、山田様は雑木林の向うの山道を指差し、その小さな小さな声でこう呟いた。
「・・・みんな、来ちゃう。
・・・だから、・・・帰って。」
その一言にボリボリとフケを撒き散らしながら頭を掻く地獄。
「聞こえたろう?!帰るぞ!ノンビリしてると、この前みたいに又袋叩きにされんぞ!!」
吐き捨てる様に言い放つ地獄の後を、慌てふためいて追いかけるキミ。瞬時にして先日の記憶が蘇る。
また村人達によって袋叩きにされてはかなわん、と、あたふたと雑木林の間を駆け抜けていくキミであった。
「朝霧が完全に晴れ切らないうちに車に戻れたのは幸運だったな。
もし、もうちょいノロノロやってたら、起き出してきた村の連中にどんな目に遭わされてたか分かったモンじゃぁねえぜ。」
今にも暴発しそうなエンジン音を鳴らし、地獄のオンボロクルマが山道を降りていく。
車中での地獄は、いつものあの嫌味な嘲笑を一切浮かべず、終始どこか気難しげな表情のままであった。
「分かったか?連中がどんなに凶悪なカルト集団かって事が。
新興宗教なんてな所詮人気商売の浮草稼業さ。今の勢いが何時失速するとも限らん。
そうなった時ゃ、今度はあのおチビちゃんが・・・。」
ピンッ、と咥えた煙草を指で弾き、山盛りの灰皿の中に落とす地獄。
しかし、山田様の見せた神通力は本物なんじゃないのか?現に何人もの信者が病から立ち直っているんだろう?
なら、山田様は兄の様な目に遭わずに済むんじゃないか?山田様なら奇跡を起こし続けらえるんじゃないのか?
不安を払おうと、必死になってそう問い返したキミであったが、
「・・・。ケッ!」
と苦々しく唾を吐くと、地獄はそのまま、キミを自宅前に送り届けるまで、終始無言のままであった。
237 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw:02/05/10 00:57 ID:Cky/.tpE
ふーっ・・・。
・・・もう、・・・いいや。
でもやるんだよ!(©根本敬)
特殊イベント4「juggle〜欺術〜」
(必要条件;好感度>好き、雑学>150、
特殊イベント3後、山田様のレス50回以上で、11/1〜11/30にランダム発生)
(発生時期:11/1〜11/30までの日曜日 発生場所;陸雄村)
ギャルゲ板で山田様とチャット状態が続く中、山田様が
「いいか!!来週この俺の山田帝国の祝祭が行われる!!!お前等も必ず参加しろ!!
参加しない奴はこの俺のヤマダライトニングバーニングを喰らわす!!!
必ずこい!!いいな!!!俺は神だ!!!!」
と言い出すので、翌日曜日、陸雄村に向かうキミであった。
駅に着くなり、村は正にお祭りムード一色。往来を埋め尽くす観光客、「フェニックスまつり」と書かれた張り紙が至る所を埋め尽くし、
祭りならではの熱気と高揚感が、この寒村を華やかに色付かせていた。
お祭りのメインイベント、黄金色の大御輿によるパレードが行われる大通りに足を運ぶキミ。
信者の大行列に囲まれ、その巨大な御輿が通りを進む。御輿の玉座には、あの山田様がいつもの無表情で座っていた。
キミが大声で手を振ると、それに気付いたのか、山田様は恥ずかしそうにはにかんで顔を伏せた。
様子を察した山田様の父がキミをギロリッと睨む。相変わらずの強面にビクリと腰が引けるキミ。
キミはよっぽどマヌケな顔をしたのだろうか、玉座の山田様がクスクスと笑い出していた。つられて頬を緩ますキミ。
そんな楽しい一時を過ごすキミに、突如不快なヤニ臭い息が、耳元に語りかけてきた。
「ほほぅ。楽しそうだナァ〜、若いの。ふひひひひ・・・」
聞きたくない、あの地獄の声だ。
折角の高揚感に水を注されたキミは、憮然とした口調で口火を切る。
見ろ!この大盛況を!山田様が本物の霊能力者である証だ!!お前が言う様な事態は絶対起こらない!いい加減山田様の周辺を嗅ぎ回るのはよせ!
「・・・・・。ハァ=3」
溜息と共に肩を落とす地獄。
「チョット来い!」
強引にキミを引っ張っていく地獄。グングン引きずられるままに着いたのは、以前山田様と待ち合わせた神社の一角であった。
「アイツの起こす奇跡なんざ誰だって出来るんだよ!今その証拠を見せてやる!」
そんな事できる訳ないだろ!と反論するより先に、どこかで見覚えのある玉串をキミに突き付ける地獄。
「丁度祭りのゴタゴタの隙に一本拝借してきたんだ。あの千姫ちゃん御愛用の玉串よぉ。」
そう。山田様が使っていた、金色の不死鳥の刻印がされた、あの玉串であった。
玉串を掲げ、呪文と唱え、神への祈りの舞を踊り始める地獄。なんと、呪文も舞いも一挙一動まで、あの山田様とまったく同じ動きを見せる地獄。
「・・・・・聖なる鳳凰の魂よ。・・・・・宿り給え。・・・・・その炎で、燃やし給え〜ッ!!!」
前振りの儀式を終えると、ムンズと掴んだキミの腕に、ゆっくりと手の平を近づけていく地獄。
「燃やし給えェーッ!!!焦がし給えェーッ!!!」
近付く地獄の手の平。そんな馬鹿な、お前の様な俗物に出来る訳が・・・・・とタカを括るキミだったが、
・・・熱い!確かに地獄の手の平から、燃えるような熱を感じるのだ!
「燃やし給えェーッ!!!焦がし給えェーッ!!!
キェェェェェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
馬鹿な?そんな事が?!ジワリジワリとキミの腕に近付いていく地獄の手の平。肌に伝わる熱が、更に温度を増していく。
「喝ァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!」
キミの腕をギュッと握る地獄。キミは恐怖の余り悲鳴をあげ、持てる力を振り絞り、握られた自分の腕を解き放った。
肌に伝わる不快な感触。火傷で爛れているのでは?と恐る恐る自分の腕を確かめるキミ。
だが、
「ひゃ〜はっはっはっは!ひっかかってやんの!!あ〜おかしぃ〜!」
慌てふためくキミを嘲笑う地獄。そう、キミの腕は何ともなってはいなかった。
「こんなのどこにでもある催眠術よぉ。特にお前は千姫ちゃん信者だからなぁ。ひひっ。
あの千姫ちゃんと同じ事やれば、コロっと騙されて、ありもしない熱にビービー脅えたって訳だ。」
そ、そんな・・・。でも事実、熱は感じた。それも只の幻覚だというのか?!
「うんにゃ。実際、大気よりは熱かった訳よ。人間の手の平ってのは人体の中で一番発汗する場所だからなぁ。
水蒸気になった汗が保湿効果でオマエの肌とオレの手の平の熱を閉じ込めて、それでチョットばかり
あったかく感じた、ってぇ訳だ。それをオマエはビビっちまったのよ。動揺しちまえば、あとはカンタン。
らしい呪文並べれば、動揺したオマエはチョットした刺激も過剰に感じて、止めにチョイと脅しを入れれば、
ご覧の通り、奇跡の出来上がり!ってぇ寸法さぁ。うっしっしっしっし・・・」
違う!違う違う!・・・そうだ、玉串だ!その山田様の玉串が奇跡を起こしたんだ!
そう切り返すキミに、地獄は、神社の陰から持ってきたリュックサックを、キミの目の前で開けて、その中身をドサドサと広げ出した。
それは、山田様の使っていた物と全く同じ刻印の入った、無数の玉串であった。
「駅前の土産物屋で売ってるヤツよ。簡単に手に入るオモチャさ。『忍び込んで盗ってきた』って言葉に騙されちまったなぁ、ン?」
ガクン、と膝が滑り落ちた様な、そんな脱力感がキミに襲い掛かった。
なんてこったい。
山田様がペテン師だったなんて・・・。
ヽ(`Д´)ノウワァァァン
山田様はペテン師なんかじゃねぇよ!!(真顔
つーか面白い展開ですね。続き期待してますよ!!
247 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw:02/05/25 15:11 ID:gaX6L6TE
う゛ー、dat逝き避けage
>>245 山田様に萌えて頂き有り難う御座います(w
続きの展開も面白い(筈)なんで期待しててください
>>246 ・・・。
(真意の判断に悩むオイラ)
・・・、えー。
池上遼一版より藤子A不二雄版のが好きでした
もうちょいテンション挙げようと自己暗示かける日々ですぅ。
あー、、、
続きは明日明後日には必ず。。。。
ええ必ず・・・・・・。
248 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw:02/05/28 01:31 ID:VqZwn206
1日遅れちゃったけど、
・・・まぁいいか。
・・・どうせ読んでる奴なんて稲石(自虐w
ってか
>>238-244の後に
>>249に続く予定だったんですが、、、途中で力尽きて半月放置。
ダメダコリャ
んでは、逝きますぅ
特殊イベント4「juggle〜欺術〜」 <後編>
でも、ふと思い直すキミ。だったら、今まで何人もの難病を治してきた、あれはなんだっていうのだ?!
「プラシーボ効果・・・。偽薬効果ってぇヤツさ。
“効く”と思い込む事で精神作用を向上させる、まぁ早いハナシ「気付け薬」と同じよ。」
気付け薬・・・。
失意に苛まれたキミ。
だが、次第に遣る瀬無さが憤りへと変わり、沸々と怒りが込み上げてくるのであった。
行き場の無い怒りを地面を叩きつけるキミ。そんなキミを尻目に、眼下の大通りで賑わうパレードを苦々しく見つめる地獄。
「なぁ、見ろよあの大騒ぎ。みんな山田様を信じきってる。信じて信じて、信じる事で幸を得ようとしてる。
でもよ。それが真っ赤なニセモノ、只の暗示に過ぎねぇって知ったら、一体どうなるだろうな?
みんながみんな、さっきのお前みたいに地面に這いつくばって、悔しい悔しい!とのたうち回ってハイおしまい、って訳にもいくめぇ。」
滾々と込み上げてくる怒りが一瞬に寒気に変わる。そうだ、山田様のペテンがもしバレてしまったら・・・?
「しかも信者共は教団に莫大な金額を支払ってる。直接的な御布施から、この村までの交通費や宿泊代。
それをこの村の連中は産業資源としてアテにしきってる。
・・・・・。
もし真実に気付き、又暴動が起こったら・・・・・。
兄貴同様、生贄にされちゃうんだよ、あのおチビちゃんは。」
自分の周囲だけ、水を打ったように静寂が包囲されたかの様な感覚に襲われるキミ。そのキミの耳に、眼下の祭りの喧騒が痛々しく響いてくる。
「分かったかい?
何時バレるともわかんねェ三文芝居を、ダモクレスの剣の下で踊ってんだよ、あのチビは!
剣が落ちるのはいつだ?今日か?明日か?」
キミの肩をガシリと掴む地獄。ミシリと軋む音が聞こえそうな程の凄まじい握力がキミの肩口に掛かる。
「わかるか?!またあの儀式が行われるかもしれねぇんだよ?!あん時みてぇにな!
アン時の、……あん時の裕和の坊やみてぇにな!」
掛かる力が更に増し、その目が赤々と血走っていく地獄。
「・・・。
アイツはなぁ、・・・羅修部 鳳雷、いや山田裕和の坊やはなぁ。
いっつも偉そうな口ききやがってよぉ。ガキのクセに、デケェ態度で人の事小馬鹿にしてたんだよ。
口癖みたいに笑いながら『オレは神だ!フェニックスの力だ!!』ってな。そう、2ちゃんの千姫ちゃんのカキコそのまんまになあ。
でもな、そんな尊大な態度がアイツのカリスマの素だったんだよ。
みんな、…みんなアイツを信じ切ってた。信じてたからこそ奇跡が起こったんだよ!そんな様を見たあの頃のオレは、ガキみてぇに目をキラキラさせて感動したもんだ。
『人の信じる力って凄い!宗教の力って偉大だ!!』ってな!
だから聖フェニックス神教団の宣伝記事を書きまくったよ!この奇跡を伝えたい、その一心でな!!
・・・でもよ、人間ってのは、・・・やっぱり何時か死んじゃうモンなんだよ。誰も彼もみんな奇跡で助かる訳じゃぁねぇんだよ。
でも信じ切っちまってる連中には、そんな理屈通じねぇんだよ。『なんで助けてくれなかったんだ!神様なのに!』てな。」
真っ赤に充血した地獄の目が次第に潤み出す。
・・・涙?この軽薄な男が、か?
「そして・・・
次第に離れてく信者達に焦った教団の連中は、トンでもネェ事思い付いた訳よ。
『地球架の儀式』だ。
狂ってる!
オレは裕和坊やを守ろうと必死に説得したんだ。でもよ、、、、
・・・何てこったい。『地球架の儀式』のハナシを持ち出したのっては裕和様本人だって言うじゃねぇか。
そうまでして教団に義理立てる意味が何処にある?!そう言ったらよ、アイツ、笑ってこう言ったんだよ。
『守らなきゃな。地球全部は無理でも、この村ぐらいはな。だってオレ、神様らしいから』ってな。
そして、そして・・・遂に。。。
アイツは・・・アイツは。」
そこまで語ると、力無く、ガタリと膝を折る地獄。
「・・・最期まで笑ってやがったよ。この地球を守る!貴様等を守ってやる!オレは神だ!!!ってな。
ううっ……、うううっ、、、」
次第に嗚咽が大きくなっていく地獄。泣き崩れた顔が救いを求めるかのようにキミを見上げる。
「・・・オレだ!オレが殺しちまった様なモンだ!
オレがあんなに宣伝しまくらなかったら!ちっちゃな田舎のまじない屋で終わっていたら、こんな事に!!
……畜生、、、
畜生ォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!」
キミの膝に抱き付いてオイオイと泣き出す地獄。
「許してくれ!許してくれ!!オレは、・・・オレはなんにも、、、何にも出来なかったんだ!!!」
キミに、…いや、誰でもない。誰かに謝罪したかったのだろう。泣き続ける地獄の口調が次第に虚ろになっていく。
通りを埋め尽くす、祭りの喧噪から少し目を横にそらすキミ。そこには、…何もない。何もない寂しい寒村がそこにあった。
この村を救う唯一の産業。
見捨てられた人々の、最期の救い。
それらを背負って山田様の兄、羅修部 鳳雷、、、いや、山田裕和は死んでいったのだ。
・・・・・。
「頼む・・・。」
え?
「頼む!!お前だけだ!お前だけなんだ!
あのチビを救えるのは、あの千姫を救えるのはお前だけなんだ!」
どういう事だ?聞き返すキミ。
「千姫が今、心許している奴なんて、この世にお前しかいないって事だよ!
頼む、今ならまだ間に合うんだ!
千姫を連れて、この村から逃げてくれ!!」
突飛な話に目を丸くするキミ。それは幾ら何でもやり過ぎだ。そう言い返すと
「やり過ぎだと?現に、もう一人死んじまってるんだぞ!」
と怒鳴り返される。そして又情けなく顔が崩れていく地獄。
「もう・・・あんな目に誰も遇わせたくねぇんだよぉ。
頼む、本当に千姫が好きなら・・・、あの娘を愛しているんだったら・・・。
連れて、逃げてくれ!!」
いきなりの事に戸惑うキミ。そう言われてもすぐに答えられ様も無い。大体「連れて逃げろ」ってったって、どうしろっていうんだろう?
山田様を連れ去る手段は?逃げた後の生活は?そもそも、山田様を説得出来るだろうか?
口篭もりながらも、地獄の突拍子もない話に反論するキミ。
「大丈夫、脱走手段も先の生活の事も、オレが用意してある!だから、後はお前が協力してくれるだけで、それだけでいいんだ!!
な、頼むよ!!この通り!!」
遂には土下座まで始める地獄。その誠意に戸惑うキミであったが、事が事だけに、二つ返事で答える訳にもいかない。
時間をくれ。
そうとだけキミは地獄に告げ、この場を去る事にした。
顔を上げるなり、すがるようにキミに呼びかける地獄。
「一週間後!
一週間後に会おう!そん時までに答えてくれ!!!」
・・・・・一週間。
長いのか短いのか、ハッキリともしないまま、取り敢えず生返事をするキミ。
山田様と2人の逃避行。・・・つまり、「駆け落ち」だ。
そう言えばロマンチックだが、実際我が身の事となると、不安だけがズッシリと圧し掛かってくる。
でも、そうしなければ、いつ山田様が兄同様の目に遭わされないとも限らない。
駅までの道程をトボトボと歩きながら、行き交う人の波をジトリと見つめるキミ。
・・・この人波が、山田様の兄を殺したのか。
そしてそれが、今度は山田様に・・・・・・。
襟元に山の寒風を感じ、ブルッと軽く震えるキミ。駆け込むように電車に飛び乗り、ノンビリと流れる車窓の外の景色を見つめる。
お前しかいない。そんな地獄の言葉が、頭の中で何度も繰り返し、繰り返し響いてくる。
どうするべきか・・・?
当然、そんな重大な答えが直ぐに出る訳もなく、キミは緩やかな電車の流れに揺られるのみ、そう、事の重さに悩む事すら出来ず、ただ揺られるのみであった。
260 :
ゲーム好き名無しさん:02/05/28 06:09 ID:BxLPXdqo
hage
最近は元ネタが分からなくて(´・ω・`)ショボーン
Jさん、Yahoo!チェックしといて。
今回の展開は読めなかったよ・・・・・・完全に意表をつかれたっす
264 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw:02/06/12 04:41 ID:ER9r05ac
うぃ〜っす。
今日は会社の研修が昼からあるってぇのにこんな時間まで頑張りましたオイラほむ☆。
誰か誉めろ(命令)
>>261 むー、山田様は(とりあえず)一応オリジナルでパロディはナシ、って前提なんで・・・。
代わりに12キャラ中かなり萌えるキャラにしていこうか思うとりますぅ。
よろしくねん♥
>>262 ミー、コクリコ。ラジャーしますた(w
>>263 イエ〜イ!勝チィーッ!(w
そんな訳で、もうチョイなんで、もう少しお付き合いをば・・・。
特殊イベント5「truth〜真実〜」
(必要条件;好感度>大好き、雑学>150、
特殊イベント4後の翌日曜日に自動発生)
(発生時期:11/8〜12/7までの日曜日 発生場所;陸雄村)
山田様をこの村から連れ出すか否か、その結論を出す日が来た。
キミは待ち合わせの場所に車を止める地獄の元にと足を運ぶ。
「おお!来てくれたか!!で、答えは?!」
目を爛々と輝かせる地獄。万が一にもキミが「NO」と言い出さないと、信じて疑わない目だ。
だが、キミは無言のまま助手席へと潜り込み、山田様の村へ向かうよう、静かな声で指示をした。
「・・・・・。なんだよ、まだ話をつけてなかったのかよ?」
少しの落胆。しかし、エンジンキーを回すなり、意気揚々とした顔で車を一路陸雄村へと飛ばす地獄。
「大丈夫、お前なら絶対説得できる!!期待してるぜ!」
道中の減らず口から漏れる一言に、ふといつもと違う重みを感じるキミであった。
村の駅前に着くなり、ここで降ろすようにと地獄に言うキミ。
「待ち合わせ場所まで送るぞ。」
と言われたが、待ち合わせの約束など取り付けていないキミも、どこに山田様がいるか判らない。と答える。
「な、、、?!なんだそりゃ!」
驚愕の声をあげる地獄を後に、キミは宛もなく山道を進んでいった。
そう、約束などしていない。
でも、必ず山田様はそこにいる筈だ。
林間を抜け、川岸を歩く。上流を目指すと、川の間に注連縄(しめなわ)を渡した崖に辿り着いた。
土砂と木の枝を伝って崖を登るキミ。山田様の兄が、生贄となって散ったその場所に、キミは辿り着いたのだ。
「……あ。」
偶然、だったのか。そこに山田様がいた。
兄の裕和が散った大岩の上に、ちょこんと座っていたのだ。
「…にいさまが、…呼んでたの。
……そう、…そうなんだ。
くすっ、くすくすくす。」
どうしてキミはココに山田様がいるのが判ったのであろう?それはキミにも判らなかった。
だが、もし、今日決着せねばならないこの一大事を決める場所があったとしたら、きっとここであろう。
そんな予感がキミの足をココに向かわせたのだ。そして、その予感は当たった。
運命、なのだろうか?
キミの突然の訪問に、頬を赤らめる山田様。しかし、
「……だめ。ここ、聖域だよ。…出てって。」
小さな声でキミを制する。だが、キミは山田様に語りかける。
山田様、君はボクが好きか?と。
「え?!」
一瞬にして上気する山田様の小さな頬。うつむいた山田様にもう一度聞き直すキミ。
山田様は更に紅潮させた顔を伏せ、目を合わせる事も出来ぬまま、小さく返事をした。
「・・・・・(こくりっ)。」
僅かに首を縦に振ったのに気付くキミ。それ以上、山田様は何の言うことが出来ず、腰掛けた大岩の肌に「のの字」を書き続けていた。
13歳の乙女らしい、はにかんだその仕草に、キミも胸のときめきでクラクラとしてしまう。
しかし、それは本題ではない。キミは意を決して山田様に告げる。
山田様、一緒にこの村を出よう。ボクと駆け落ちしてくれ!
と。
突然の事に目を丸くする山田様。モジモジとしたまま、ゆっくり口を開く。
「・・・私、あなた…。……好き。
……およめさんに、、、…なっても………いいよ。
でも、・・・私、守らないといけないの。
この星。この地球。
にいさまといっしょに。
……だから、村を離れられないの。
・・・・・・だから。
・・・ごめんなさい。」
突然の事に目を丸くする山田様。モジモジとしたまま、ゆっくり口を開く。
「・・・私、あなた…。……好き。
……およめさんに、、、…なっても………いいよ。
でも、・・・私、守らないといけないの。
この星。この地球。
にいさまといっしょに。
……だから、村を離れられないの。
・・・・・・だから。
・・・ごめんなさい。」
何を言ってるんだ。君の兄はもう死んでしまったじゃないか、と返すキミに、ジトッと視線を送る山田様。
「…にいさま。もう、命はないの。
でも、…魂は永遠。
この地で、この場所で、…私と一緒にいてくれるの。守ってくれるの。
…だって、……にいさま、鳳雷にいさまは
……神だもの。」
呟く様に囁く山田様。そして、またその苔生した大岩に頬を寄せる山田様。
「…にいさま。……立派でしたの。
この汚れた、醜く愚かな人達ばかりのこの星の為に・・・。
痛みも、死も恐れず、その身を捧げたの。
ととさまも、信者達も、…みんな、みんな立派だっていってる。
…にいさま。…私の誇り。鳳雷にいさま・・・。」
しかし、このままじゃ何時山田様も死ななきゃいけなくなるか判らないんだぞ!
とのキミの言葉も、山田様には馬耳東風だった。
「……にいさまと同じ、聖なる存在になるのなら・・・。
……それ、恐いことじゃないの。」
ふとキミの頭に嫌な考えが浮かぶ。ひょっとして、山田様はある種の精神疾患なのではないだろうか?
幼少期、仲の良かった実兄の死を目の当たりにしてしまった少女。その強烈な衝撃の事実を、彼女はどう自分に言い聞かせたのだろう?
・・・納得出来る答えを一人で出せる訳はない。
だから、山田様は周囲の大人達の言葉に縋ったのではないか?
いくら子供でも騙される訳のない、「神」だの「不死鳥」だのといった言葉に縋り付き、彼女は兄の死という事実から逃げたのではないだろうか?
・・・・・。
助けなきゃいけない。この少女を、兄の死の時から延々とその心を覆い尽くす、心の闇から・・・。
連れ出さなきゃ、いけない・・・。
そんな思いが過ぎり、キミは激しい情熱のまま、山田様のか細い腕をムンズと掴んだ。
「・・・。
何?何、するの?」
山田様の両腕の自由を奪い、苔生した大岩の上に山田様を押し倒すキミ。
「・・・・・。」
重なり合い、そのまま山田様の上にもたれかかるキミ。
キミの視線と山田様の目が重なり合う。そして、山田様の視線を覆ったキミは、息を整えることも出来ず、荒げたまま山田様に語りかける。
わかるかい、山田様。君は今ボクに襲われているんだよ。
「…え?」
そして山田様の華奢な肢体を抱きしめるキミ。山田様がブルブルと小さく震えているのが肌越しに伝わる。
更に近付く二人の視線。山田様の甘い少女の柔肌の薫りが、嫌が応にもキミの息を荒々しくしていく。
尋常ならざるそのキミの目に、まだ幼さの残る無邪気な山田様も、先天的に貞操の危機を感じ取ったのだ。
「……い、いやぁぁぁ〜〜〜〜っ!!
やめて!やめてぇ〜〜っ!!」
力の限り抵抗する山田様。しかし、その力は余りに弱々しく、キミの腕の中から逃れることは出来なかった。
その僅かな抵抗がゆっくりとキミの激情を刺激していく。理性を揺さぶり掛けていく…。
自制しつづけるであろうか?
「たすけてっ!
…にいさまっ!!!にいさまぁ〜っ!!
たすけてっ!たすけてぇーっ!!」
小さな足掻きはキミの両腕を解き放つ術にはならなかった。
懸命の叫びは誰にも届かなかった。ここは聖域。村の信者も畏れ多く、近付かぬ不浄の地。
ましてや、死んだ兄になど・・・・・。
「……ううっ。
…ひどいの。……ひどい。」
遂に泣き出す山田様。その泣き濡れる瞳が理性を崩そうとする。だが、キミはそれを山田様の小さく柔らかな肩を軋むほどに抱きしめ、抑制した。
そして、ゆっくりと語りかける。
どうしたんだい?おにいさんは、鳳雷様は、助けにこないのかい?と。
「!?」
残酷な言葉だって事は判ってる。でも、言わなきゃいけない。キミは続ける。
この地球を、全人類を守る筈の神様が、どうして妹の貞操の危機も守れないんだい?
「…そ、、、それは……。」
しかたがないよ。だって、キミのお兄さんはもう死んでしまったんだから。
もう、ここにはいないんだから・・・。
「…ちがう。違うの!違うのっ!!にいさまは、にいさまは・・・・。」
懸命に否定する山田様。でも、何が起こるわけでもなく、キミは未だ山田様の上に覆い被さり、その自由を奪っている。
その気になれば、いつでも間違いを起こすことが出来る。そう、今すぐにでも。。。
「にいさま!にいさま!!」
必死に兄を呼ぶが、何も起こりはしない。キミは静かに語る。
・・・。
人間は、死んじゃったらそれで終わりなんだ。
大好きな人と語り合うことも出来ない。大好きな人に何にもしてあげる事ができない。
お兄さんは死んじゃったんだよ。
もう、何もする事が出来ない。
大好きな妹を守る事も出来ないんだ。
だって、死んでしまったんだから。
「…ちっ、、、……ちがうの。
……にいさまは…、、、ちがうの。。。ちがうのぉ…。」
声もあげずに泣き噎び出す山田様。
その弱々しさ。頼りなさ。
こんな少女に地球を守れだって?全人類を背負えだって?
無理だ。無理に決まってるじゃないか!
キミは声に出して叫ぶ。
生きてる人間にだって出来ることは僅かなのに、死んだ人間に何が出来るっていうんだ。
死んじゃおしまいなんだ。生きなきゃ!生きていてこそ、人間は何かが出来るんだ!!
「・・・・。」
山田様。
お願いだから、誰かの為に死のうなんて考えないで。
君の死を望む人達の為になんて死なないで。
君が生きて、生き続ける事を望む人のために・・・、
…生きて。
「・・・ううっ。
・・・・・・・・。
うわぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!」
火が付いた様に泣き出す山田様。
小さな頃から、ずっと押さえてきた思いが一気に吹き出したかのように。
その細い腕で、キミを力の限り抱き付いてくる。
「いないの!もう、…もういないの!
…にいさま死んじゃったの!ここに、ここに落ちて死んじゃったの!!
…私、…私、泣いて頼んだのに、…にいさま、……にいさまいっちゃったの!!
いかないで、いかないでって、私、何回も何回も言ったのに・・・。」
涙で息も落ち着かぬまま、封じ込めていた思いを怒濤のように吐き出す山田様。
ゆっくり抱き起こし、優しくその背中を抱いてさするキミ。
「…もう嫌っ!嫌なの!!だいすきなひと、誰も、誰も、、、いなくなっちゃうの嫌ぁ・・・。」
大丈夫、ボクはここにいる。ずっと傍にいるよ。山田様が、ボクから去ってしまうまでは・・・。
そう優しく語りかけるキミ。
「……私、やだ。
…あなたと、あなたと会えなくなっちゃうの、やだ……。
……だから、、、
……私、
…村から、…教団から、・・・逃げる。」
小さく語りかける山田様。
その決意に満ちた熱っぽい瞳に、彼女の覚悟を確信したキミ。
そして、力いっぱい告げる。
ありがとう。生きてくれて、ありがとう。
と。
・・・・・。
そして地獄が計画した脱走作戦を山田様に説明するキミ。1ヶ月後の深夜、山田様を迎えに来ると告げた。
「…うん。…わかったの。」
真っ赤に腫らした顔から涙も乾き、軽い微笑みさえ見せる山田様。
「……これって、『愛の逃避行』…ね。
…ちょっと、・・・ステキなの。」
呑気だなぁ、と漏れた言葉に、互いの気が緩んだ事に気付き、声を出して笑い合うキミと山田様。
「……。ね?」
ん?問い返すキミ。
「…誓い。
…ね、誓いの、……しるし。
…しよ?」
と言って、目を閉じ、ぎこちなくもその桜色の小さな唇を尖らせる山田様。
キミもそれに応じるように、山田様の小さな唇と、唇を重ねた。
小鳥のような、小さな軽いキスだった。
「・・・うふっ。…うふふっ、……えへへへへっ。」
またも赤らみ出す頬を巫女装束の袖口で隠す山田様。
ヒョコッと出した瞳を上目遣いに、キミを見つめ、ポツリと囁く。
「…赤ちゃん、……できちゃったかな?」
キミもつられて耳が熱くなるのに気付く。
じゃ、来月。と言って手を降り、滝壺から去っていくキミ。
「…うん。…待ってるの。」
まだ顔を向けることが出来ぬまま、片手で顔を隠したまま手を振る山田様を後に、キミは山を下りていった。
「・・・んで、どうだった?」
梺の駅で待っていた地獄が問い詰める。キミはただ一言、「頼む。」とだけ返す。
「おっしゃ!!」
オンボロ車のエンジンをふかし、帰路を爆走していく地獄。
取り留めもない与太話の中、ふと真顔になった地獄が一言、
「あんがと、な。これであの小僧に、なんかしてやれた気がするよ。」
と漏らしたのだけを記憶して、張り詰めた緊張が緩んだ為か、車中で泥の様に眠り落ちたキミであった。
285 :
ゲーム好き名無しさん:02/06/28 14:18 ID:zI6XZYbM
保全age
・・・誰か、
レスくんないかなぁ・・・。
一月もほっときゃそりゃ廃れようモンさぁネ。。。
もうチョイだ。
ガンガレ、オレ。
負けるな、オレ。
287 :
ゲーム好き名無しさん:02/07/16 22:18 ID:Nkpi76hs
なんかもの凄い勢いで駐屯してたスレが廃れて寂しい。
Jの気持ちが分かった気がするような夏の日。
後さ、なんでそんなに尻の穴が好きなの?
山田様を幸せにしてやッて下さい。
おながいします。
289 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw:02/07/26 04:12 ID:HWaJ8jOA
ううっ、サンキューサンキュー。
>>287 盛者必衰たぁよく言ったもんでげして。。。
ちなみにケツ云々は単にウケるから(w
「ビブロス系とか好きだからー!!」
>>288 へぇ、必ず・・・・。
山田様は自分でもかなりお気に入りなキャラになりそうなんで・・・。
今月中には終わらせます。・・・多分、・・・きっと、・・・恐らく、
・・・気が向けば(ダメジャン)
290 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/08/12 03:29 ID:j+YG48rF
ううっ・・・。
出来てるトコまでうp。
特殊イベント6「Runaway〜脱出、又は旅立ち〜」
(必要条件;特殊イベント5発生後、1/31に自動発生)
(発生時期:1/31 発生場所;陸雄村)
ついに時は来た。
約束の日時。キミは地獄のオンボロ車で山田様の元に向かう。
キミと山田様の脱出計画の概要はこうだ。
このまま山田様を拾うなり、隣町の駅へと直行し、そこで特別夜行特急に乗って村を脱出。
本州の主要都市を経由ながら縦断するこの列車で途中下車し、降りた先で用意してある偽名を使って2人で暮らしていく、というものであった。
これなら逃亡先がアバウトな上に広域の為、教団の追手も煙に巻けるであろう、という作戦であった。
地獄から渡されたバッグの中には幾ばくかの現金と、駅ごとに偽造の戸籍謄本とアパートの契約書が用意されており、どこの駅で降りても即偽名で生活できるように下準備がされていた。
至れり尽くせりの準備に感謝の言葉を繰り返すキミ。
「へへっ、仕事先までは用意できなかったがなぁ。まぁそれは自分で何とかしてくれや。」
モクモクを煙を上げるシケモクを咥えながら呟く地獄。
あとは山田様を連れ去るだけだ!キミの胸を様々な高揚感が沸き上がってくるのであった。
山田様の邸宅の近くまで来ると、地獄は車を人気の無い所で止めた。
「家の前まで行くと怪しまれるからな。こっからは其処の山道を通って行きな。
その道を登ったところが千姫ちゃんのおうちだからなぁ。」
車中から指示する地獄を背に、キミは一目散に山道を駆け上っていった。
腕時計を確認する。山道を駆け上り終え、山田様の家の裏口に回った頃には丁度約束の時間となっていた。
しかし山田様の姿が見えない。どうしたのだろう?勝手口から裏庭に忍び込めたものの、仮にも教祖様の家屋である。見張りこそいないが、邸内には何人もの人間がいる筈だ。モタモタしていてはいつ見つかるか判ったものではない。少し焦りだし、裏庭をウロウロし始めるキミ。
そんなキミの目に、屋根裏の窓から降りてくる一本の綱が降りてくる様が飛び込んできた。ギョッとして綱の方に駆け寄るキミ。衣服やタオルを結わいで出来たそのロープの上から、山田様がゆっくりゆっくりと降りてきた。
モジモジとゆっくり降りてくる山田様を不安げに見つめるキミ。そして予想通り、
ブチッ!
急ごしらえのロープは、痛々しい音を立てて・・・。
「・・・切れた。」
しかし運良く、キミは既に山田様の真下に居り、山田様はそのちいさなお尻をキミの顔にポスンと落として無事にキミにキャッチされたのであった。
お尻に手を当て、顔を赤らめる山田様。
「・・・えっち。」
首に軽い捻挫に似た痛みを覚えるキミ。なんで裏庭で待ってなかったんだ、と小声で怒鳴る。
「・・・真似、・・・したかったの、映画の。・・・ごめんなさい。」
ぺろりと舌を出して謝る山田様。その愛らしい仕種に萌えていたいが、キミと山田様にはそんな暇はない。
どこからともなく、誰かの声が聞こえてくる。まずい!見つかったかもしれない!キミは山田様を抱えて、全速力で邸内を抜け出ていった。
山田様を「お姫様だっこ」の状態で抱えたまま、無我夢中で逃げ出すキミ。
山道の急な勾配を駆け下りる。しかし両手に山田様を抱えたままでバランスを崩し、転んでしまう。
その拍子に放り投げ出されてしまう山田様。キミも転んだ拍子で膝を打ってしまい、その痛さに膝を抱えた。
「・・・大丈夫?」
先に立ったのは山田様であった。真っ白な巫女衣装を泥塗れにしたまま、キミの腕を引く山田様。
「・・・もうちょっと、だよね?
・・・いこう。」
山田様に腕を引かれたまま、山道を駆け下りるキミ達。林間を潜り抜けると、そこに待機していた地獄の車が見えた。
「早く乗れ!」
地獄に言われるまでもなく、キミと山田様は飛び込む様に地獄の車の後部座席へと滑り込んだ。
「行くゾォッ!」
爆音を立てて走り出す地獄の車。見る見るうちに山田様の村が遠ざかっていく。
成功だ。成功したんだ!
安堵の息をつくキミ。横に座る山田様と視線が重なる。転んだ時の泥が顔に付いたままであった。キミは手で泥を払ったが、逆にその白い頬がより真っ黒になってしまった。キミの手も転んだ拍子で泥塗れになっていたのだ。
「・・・っぷ。
うふふ。うふふふふ。」
泥だらけのまま、クスクスと笑いあうキミと山田様であった。
「ケッ!おい御両人!イチャイチャすんのは逃げた先でやってくんな!」
・・・・・。
ココデ、ツマル。
キンジツチュウニ、オワシタイ。
296 :
ゲーム好き名無しさん:02/08/23 00:06 ID:qXqGzEJa
age
297 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/08/24 05:55 ID:tK9RQLFv
さて・・・・・。
終わらせますか。
298 :
『おやさい板であいがっちゃ!』:02/08/24 05:57 ID:tK9RQLFv
そして目的の駅に着いたキミ達。
降りるなり、繰り返し繰り返し地獄に例を言うキミ。
「へへっ、仲良くやんなよ。結構手間も金もかかったんだからなぁ。」
そんなキミと地獄を余所に、山田様は今来た道の向うを眺めている。どうしたんだい?と尋ねるキミ。
「・・・だめ。」
え?
「・・・やっぱりダメ!
・・・私、帰らなくっちゃいけないの!」
「おいおいおい!突然何言い出すんだよ、おチビちゃん?!」
山田様は一目散に先程の道へと駆け出した。必死にその腕を掴んで止めるキミ。どうしたっていうんだ?
「・・・やっぱりダメなの。
・・・村は、私の村は・・・。・・・私が守らないといけないの。
・・・あの村、なんにも無いの・・・。
・・・教団だけなの。・・・お金、・・・作れる事、教団しかないの。
・・・村のみんな、頼りにしてるの。・・・村を守れるの、教団で稼ぐ事だけなの。
・・・だから、・・・だから。。。。。」
以前、山田様は「金は不浄」と言っていたが、・・・本当は知っていたのだ。理解していたのだ。
山田様は、あの村にとって何故に教団が必要だったのかを。
そうだ。兄の死からの呪縛は解けたが、今までずっと暮らしてきた村の事を捨てる事を、キミは強いなくてはいけないのだ。
言葉に詰まるキミと地獄。
その沈黙を裂いて、1人の大男が山田様の腕をムンズと掴んで引っ張り上げる。
「・・・ととさま?!」
「帰るぞ、千姫。」
なんという事だ?!山田様の父親が此処を探し当てて来たのだ!どうやって探り当てたのだろう?霊感の成せる技か?いや、そんな事よりも、連れ去られそうになる山田様を奪い返さねば!必死になって山田様の父に襲い掛かるキミ。
しかし、
「ふんっ!」
丸太の様な足でミゾオチを蹴られ、キミは呼吸困難となる。
「こんな男に騙されおって!!色気付くのもいい加減にしろ、千姫!」
「・・・とと、・・・さま。」
のた打ち回るキミを地獄が抱き起こす。息の整わないキミの代わりに、父親を呼び止める地獄。
「お、おい!!おいこのダルマ親父!テメェそんな可愛い千姫ちゃんまで、裕和の坊やみたいな目に遭わせてぇのかよォッ?!」
ズンズンと山田様を引っ張っていた父親が足を止め、キミと地獄を睨み付けた。
「何をたわいない事を・・・・・。俗人がッ!
この千姫も、裕和も、そしてこのワシも。村に生まれた者が村に殉じるのは当然の事!!
裕和は死ぬべくして死んだのだ!村が望んだ、故に死んだのだ。当然の事、ただ、それだけの事だ!!」
「な・・・・・なんだよソレ?
じゃあテメェは自分の息子を死に追いやったのも、『当然の事』でおしまいかよ?!」
「当然だ!下らんおしゃべりは終わりだ!帰るぞ、千姫!!」
狂ってる。
正に狂気の沙汰だ!
キミは整いきらない呼吸のままに、山田様を奪い返そうと立ち上がった。
奪い返さなきゃ!大好きな山田様を、こんな連中と一緒にいさせちゃいけない!
そんな思いが、ふらつきながらもキミの足を一歩一歩踏み進めていった。
だが、この狂気の父親から山田様を解き放ったのは、キミではなかった。
パチーン!
夜空に頬を打つ平手の音が響く。
山田様だ。山田様が父親の頬を平手打したのだ。
幼さの残る、その愛らしい顔は涙でグシャグシャに崩れ、止めど無く流れ出る涙のまま、さらに2回、3回と父親に平手打ちを続けた。
「・・・ととさまの・・・・バカ!
馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿ぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
ついにはポコポコッとゲンコツで胸板を叩き始める山田様。
「・・・わたし、わたし。にいさま死なないで、って頼んだのに!
・・・ととさま、・・・ととさま止めてくれなかったの!止めてくれなかったの!
・・・なのに、なのにっ、
・・・ととさま、ととさま、・・・にいさまの事、なんでもなかったみたいに言うの?!
ひどいの!・・・・・ひどいのっ!!」
更に大粒の涙がボロボロと流れ落ちる山田様。父親の袖を掴み、ぶんぶんと振り回しだす。
「ととさまなんてキライ!ダイっキライ!!
ととさまも!村も!教団も!
・・・・・みんな、・・・みんなダイッキライ!!
わたし、大好きなヒトとずっと一緒にいたいの!・・・ずっと、・・・ずっと。
・・・だから、わたし、
・・・もう村に戻らない!とうさまのところにも!教団にも!
わたし、・・・この人と、・・・わたしの大好きな人と・・・・・・
・・・逃げるの。
・・・・・遠く、・・・・・遠く。
もう、・・・とうさまにも遭わない!」
山田様が父親を跳ね除け、キミの胸元に飛びついてくる。そしてキミの胸の中で、再び火が点いたように泣き出す山田様。
「・・・・・。
フン!
フハハハハ!!
色ボケもここまできては、どうしようもないワイ!
千姫!この地球の命運よりも男一人を選ぶような、愚か者にもう用はないわ!!
その愚にも付かぬ凡人の男と共に、何処へなりと消えてしまえばいい!
貴様は汚れ果てた俗人に成り果てたのだ!そんな俗人に聖フェニックス教団の巫女など務まろうものか!
去れ!消え去れぃ凡俗の徒よ!!
貴様の代わりなど、どうとでもなるわい!
ウワハハハハハ!ウワーーーーハッハッハッハッハッハ!!!」
静まり返る深夜の山林に木霊する父親の大嘲笑。
「おい、今がチャンスだぞ!早くしねぇと電車が出ちまうぜ!」
山田様を抱きかかえるキミに地獄が耳打ちする。ハッと我に返り、キミは地獄から渡されたバックと山田様を無我夢中で引っ張りながら、駅に停車中の列車の中へと飛び込んでいった。
人気の無い始発の特急列車の中、ボックスシートに腰掛けるキミと山田様。
やっと落ち着き、泣き止んだ山田様。巫女装束の袖口で顔を拭き取ると、無邪気な笑顔をキミに向けた。
「・・・・・これから、よろしくおねがいします。・・・・・なの。」
ペコリと一礼して、恥ずかしそうに微笑む山田様。キミもつられて頭を下げる。
キミ達を軽くクイッと引っ張ると同時に、ゆっくりと電車が進み始めた。
ガタン、ゴトンと軋む車輪の音が、順にテンポを速めていく。先程の駅はもう遥か彼方。
地獄はどうしただろう?それよりも、本当に山田様の父親は、アレで自分達を見逃してくれたのだろうか?
落ち着きを取り戻すなり、不安が次々と沸き上がってくるキミ。何よりも、本当に山田様とふたりだけでやっていけるのだろうか?
次々と浮かぶ不安に頭を締め付けられるキミ。しかし、その不安も、車窓から郷里の村を見つめる山田様の後ろ姿に、一瞬に吹き飛ばされてしまったのであった。
今まで離れた事の無かった故郷の山々が、車窓の流れる景色と共に遠ざかって行く。
村を通り越した頃だった。山田様は車窓から身を乗り出し、去り行く故郷の地に別れの言葉を投げかけた。
「・・・さようなら、かかさま。
・・・さようなら、ととさま。
・・・さようなら、にいさま。
・・・さようなら、さようなら。
・・・みんな、
・・・みんな。
・・・・・さようなら!さようなら〜〜〜〜〜っ!!!」
大声を張り上げ、何度も何度もさようならと続ける山田様。息が切れ、はぁはぁと大きく肩で息を付きだす。
キミはそんな山田様を、何も言わずに、ただ、・・・ただ抱きしめ続けた。
二人を揺らしながら、電車は真っ暗な闇の中を走り続けていく。まるで、先の判らないキミ達二人の未来を暗示するかのように。
でも、キミは何も恐くはなかった。
今、キミの胸の中で、愛しい少女の胸の鼓動を感じられる。わずかな吐息を感じていられる。これからも、そう、ずっとこれからも・・・。
この小さな少女を守っていく、その喜びと共に生きていくのだ。不安など、どこに感じられようか。
そんな思いを抱いたキミは、希望と勇気が胸の中に沸き立つのをゆっくりと感じてきたのであった。
そして、山田様を抱きしめる両腕の力を、ほんの少し、ぎゅっと強めるキミであった。
<Birthday ENDINGへ>
<Birthday ENDING>
あれから3年の月日があっという間に流れた。
流れ着いた見知らぬ町で、新しい名を名乗り、キミと山田様は一生懸命働いたのであった。
辛い事もあった。若さ故の行き違いがすれ違いもあった。喧嘩した日もあった。もうおしまいだと思った日もあった。
でも、キミは山田様の細く、白く小さな手を握る度、その儚さを、されど逞しく耐え抜く強さを、改めて感じ直し、
・・・そして二人、再び愛し合って生きていく。その誓いを交わし合ってきたのであった。
そして山田様が16歳になった時、キミと山田様は婚姻届を提出した。二人は、正式な夫婦となったのであった。
町外れの小さな神社で祝詞を上げてもらった。安物のレンタルの結婚装束を纏った山田様と二人っきりの結婚式であった。
「・・・ごめんね。・・・和服の方が高かったのに。
・・・私、被ってみたかったの。・・・角隠し。」
照れながらキミに告げる山田様。白粉で塗り込められた頬が、桜色に上気するほど照れた顔を見せる山田様。
イミテーションの指輪しか買えず、新婚旅行など出来る余裕も無かったキミたちだったが、そんなキミ達に、意外な贈り物が贈られてきた。
「・・・あ、・・・あの、・・・あのね。
・・・・・・・・・・・・私。
・・・お医者さんが、・・・言ったの。
私、春にね・・・・・、
・・・おかあさんに、なるの。」
そして春が来た。
はやる心のままに病院へと駆け込むキミ。そう、今日が山田様の出産予定日。無事出産が終えたとの電話を受けたキミは、一目散に病室へと向かった。
病室を開けると、窓際のベッドに山田様の姿を見付けた。
小さな小さな、玉の様に愛らしい赤ん坊、そう、キミと山田様の愛の結晶を抱きかかえ、愛おしげな眼差しを我が子に送る山田様。
キミも我が子の姿に感無量になり、上気した想いが瞼に込み上げてくる。よくやった。よく頑張った。そう、何度も何度も、喜びの言葉を繰り返すキミ。
山田様はまだ目が開ききらない我が子の顔をキミに向け、柔和な笑顔で語りかける。
「・・・ほら、裕和。あなたの、ととさまですよ。」
裕和?まだ決めてもいなかった我が子の名をキミに告げる山田様。
「・・・さっき、ととさまが来てくれたの。
男の子です、って言ったら、・・・にいさまの名前を付けてくれたの。
……にいさま、短くて、辛い事が多かった人生だったけど、
・・・この子、そのぶん、にいさまの分も長く、幸せに生きて欲しいから、って。」
そしてその時、キミは全てを悟った。
知っていたのだ!
何故村から逃げ出した時、山田様の父が自分達の居場所がわかったのか?
何故今まで教団の追っ手もなく、二人静かに暮らしてこれたのか?
知っていたのだ。山田様の父は、今までの事を知っていたのだ!脱出の計画も、その後の二人の生活も、
・・・そして、山田様を教団の狂気から救う術が、キミとのかけおち以外に無いという事を!!
知っていたのだ。
キミは病室を駆け出し、山田様の父を追った。
礼を言わなくてはいけない。この3年間、自分達の事を知りながら、何も言わず誰にも語らずに、二人の生活の隠し守ってきてくれた事を。
そして謝らなくてはいけない。たった一人の愛娘を奪うように連れ去ってしまった事を。
その思いのまま、病院を飛び出し、山田様の父の姿を追うキミ。しかし、一向にその姿を見付けられないキミ。
だがその時、探し回るキミの耳に、こんな会話が飛び込んできた。
「・・・なかなかの盛況だよなぁ、アンタんトコの新しい村興し。『巫女さん祭り』だっけ?村に来た女性客に巫女さんのカッコをさせて、お姫様な扱いをしてもらえる、と。
観光ってなぁ、やっぱり女に受けネェといけねぇモンだからなぁ。カワイイ格好を楽しんだ上に村人全員かいずいてくれるってなぁナカナカいいアイデアだやねェ。
ひっひっひっ。」
「うるさい」
「しっかし、あん時アンタに前もって作戦教えておいて、やっぱり正解だったなぁ。
優しい千姫ちゃんのことだから、村やアンタの事気懸かりになって、折角逃がしたのに又村に戻ってこられちゃ元も子もないからなぁ。
その為に、アンタに一芝居打ってもらって、憎まれ役やってもらったのは、やっぱり大正解だったよなぁ。
ケケケ、オレってやっぱり抜け目なぇやなァ。」
「黙れ」
「あんだよォ、折角初孫の出産場所の病院教えてやったのにヨォ。その厳つい顔してヨォ、デレデレにやけてやんの。笑っちまうところだったゼ。なぁおじいちゃん♥
ヒッヒッヒッヒッヒ。」
この声、間違いない!山田様の父と、そしてあのいやらしい笑い声……地獄だ。
声の聞こえた駐車場に駆け付けるキミ。いた!地獄だ。
「・・・おー痛てててて。照れてやんの。だからって殴る事ァねぇだろうによォ。」
相変わらずの薄汚いハンチング帽姿の地獄に声を掛けるキミ。
「いよぅ、久しぶりじゃぁねぇか。ちょいとツラが引き締まったようだなぁ、ええおい?」
そして山田様の父の姿を探すキミ。だが、既に周囲には見当たらず、立ち去ってしまった後のようである。
「おじいちゃんはテレてるんだよ。それに、娘ブン盗ってった野郎に、ありがとうとも言えはしめぇよ。」
ありがとう?何故自分に?聞き返すキミ。
「ヘヘヘッ。結局あのダルマ顔のオヤジも人の子ってぇ事よ。教団を運営していきゃ、いつ千姫ちゃんを生贄にしなきゃいけねぇとも限らねぇ。かと言って村の収入資源の教団をハイそうですかで終う訳にもいかねぇときた。
んじゃ、間に立って、誰かが千姫ちゃんを安全なトコに連れ去ってくれりゃぁ・・・、と言う処に、オメェが出てきたって訳サ。
あの千姫ちゃんを連れ出せるのはオメェだけだったからなぁ。千姫ちゃんの愛しい愛しい思い人のオメェだけが、な。
まぁ村もそれを機に新事業始めて、それなりに成功した様だし、オメェらも元気にやってるようだし、四方八方丸く収まり、メデタシメデタシってな訳さ。
ただ、オレはチョイと割を食っちまって面白かぁねぇなぁ〜。出費の割にあんまり記事に出来ねぇ終わり方になっちまったからな。
醜聞専門のオレに、こういうお涙頂戴のハッピーエンドは専門外でね。
はぁ〜あ、なんか労多くして益少なし。それもまた人生かねぇ〜っ。ハァ=3」
全くの無駄でも無かったんじゃないか、と返すキミ。
だって、山田様の兄、山田裕和の無念を晴らせたんじゃないか?妹を救う事で。
「ケッ!バカ言ってんじゃぁねぇや。オレはオメェみてぇなおセンチじゃぁねえんだ。ネタだよネタ。メシのタネになるようなネタの為にやってきたんだよ!オレは!!」
クスリと笑うキミ。その割には本気で山田裕和に詫びてたじゃないか。「許してくれ、許してくれ。」って。
そう言い返すと、珍しくも顔を紅潮させて同様する地獄。
「う、うっさいハゲ!オメェこそ、何が『キミを望む人の為に生きてくだちゃぁ〜〜〜い』だ。よく真顔であんな臭いセリフ言えたモンだなぁ?え?イッヒッヒッ・・・。」
動揺するキミ。ふたりっきりだと思っていたのに・・・・・見ていたのか?!
「たりめぇーよ。オメェじゃ正直少し不安だったからなぁ。まったく、聞いてるコッチが恥ずかしかったゼ。ケッケッケ!」
恥ずかしさのあまり、地獄に食ってかかろうとするキミ。だが、又も地獄に足をすくわれて転ばされてしまう。
「ヒヒヒッ、進歩がねぇぜ。おとうちゃんになったんだから、もうチョイしっかりしなよ。
んじゃ、アバヨ!」
そしていつもの癖の、嫌味なハンチング帽を弄る仕草をしながら、地獄は愛車のオンボロ車に乗って去っていった。
ボンボコと今にも壊れそうな音を立てながら去っていく地獄の車。その後ろ姿を見ながら、キミは「やっと終わった」と一段落付いた思いに肩を落とした。
そしてふと、キミの頬を春の生暖かな風が過ぎる。
確かに、一つの事が終わった。でも、それと同時に又新しい事が始まったのだ。
キミは又、山田様と息子の裕和の待つ病室へと戻っていく。
長い廊下を踏みしめながら、思いを馳せるキミ。
人は一人で誰かを救う事なんて出来やしない。それどころか、助ける事すらままならない。
助け合っていくのだ。小さな力を少しずつ分けながら、ちょっとずつ、ちょとずつ支え合っていくのだ。
現に、今までの3年間、キミは山田様の父や、地獄や、数え切れない人の助けがあってこそ、こうして生きてこれたのだ。
一人で背負えるものなんて、ほんのわずかなんだ。
だから、これからも、キミは山田様と二人で背負っていくのだ。二人で助け合って生きていくのだ。
そして今日これからは、もう一人、支えあう家族が増えたのだ。
その喜びをもう一度確認しよう。3人で。
その為に、キミは二つの安らかな笑顔を見ようと、もう一度病室の扉を開けるのであった。
<END>
何はともあれお疲れ様でした。大団円ですな。
山田様も幸せになッてよかッた…ッていきなり子持ちですカー!!
しかしこうしてあの山田裕和様が生まれたのか…(w
おー…ついに…お疲れさまでした。
山田様、こないふうになるとは…いきなり子持ちになってチト驚きましたが。
巫女さん祭りに参加してみたいとおm;y=-(゚∀゚)・∵. ターン
312 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/08/27 01:35 ID:e26NBt8s
ううっ、ついにオワター
最期まで読んでくれた皆様方、
ありがとう…ありがとう…・゚・(ノД`)・゚・。
>>310 うん、山田様ですからな(w
ご出産オチも結構綺麗にオトせてよかったんじゃぁと…(数字合わないけど(w
>しかしこうしてあの山田裕和様が生まれたのか…(w
ア、ナルホド・・・・・(キヅキマセンデスタ…
>>311 ホントですな(他人事のごつ(w
自分で読み返してなんだけど……
とても「ミノタウルスの皿」読んだ後に思い付いたネタとは思えないなぁ(w
巫女さん祭り、どっかでやってないかなぁ・・・。
んでは。
Jたん本当にお疲れ様ですた。
漏れもこんな素晴らしいメンツに咥えて、もとい加えて頂きながらあの末路…
まさに一寸先は豊島園(意味無し)。本当に何と言うかスマンカッタYO。
何より散々色々言われながらこの企画を完結させたあなたに、心から敬意を表しマス。
…みんな元気ですか?いつかまた、どこかで。
あら焼き柱。たん、まだいたんだ(w
315 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/09/10 00:07 ID:VZvI71gZ
316 :
ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw :02/09/10 00:17 ID:VZvI71gZ
>>313 これはこれは。
ギャルゲコテのアカレンジャー(命名;オイラ)様、お久しぶりで。
>何より散々色々言われながらこの企画を完結させた
ホント、結構いい根性してるね、我ながら(w
名無しでも結構ですので、また何処かでお会いしましょう。
世界の果てででも(w
・・・ホントはギャルゲ板で再会したいですが、ネ☆
>>314 わーい、名無しさんもチェキしててくれたデスね兄チャマ♥
とかRe-Pureに(様々な。ええ、『様々な』!)期待を込めつつレスしてみたりするオイラ(w
まぁ、この際ですから、柱兄さんとオイラとで一緒にハァハァしましょう!
Yes!今日からオレ達ハァハァ兄弟!!ケ☆テーイ!
・・・あ、オイラジャックかレオキボンヌ。
>>314氏、キミはロトかエレクね。(大まけでミレニアム)
318 :
名無しより愛をこめて: