アメリカとソ連の間で1980年代にはじまった戦略兵器削減交渉は、途中での打ち切りなど何度かの危機を乗り越えて、91年 START1が結ばれ、戦略核弾頭の削減などが実現した。その後も、95年には、70年に発行した( A )の無制限延長が決定され、 さらに96年には国連総会で、非核保有国がその締結を繰り返し要求してきた( B )が圧倒的多数で採択されるなど、核廃絶へ の努力が続けられた。 しかし、( A )や( B )による核軍縮への流れは、大国による核の支配の強化という側面も有しており、それに反発してい る国も少なくない。このような状況下で、98年5月には( C )が核実験を行い、世界に衝撃を与えた。