経済原論を克服しよう part10

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378受験番号774
>>373
説明のため、lxa(A国におけるX財1単位に必要な労働量)と文字で置こう。
lxa,lya
lxb,lyb
と表の形で数値が与えられるはず。
これをこんな分数にする。
lxa/lya lxb/lyb
で、両者の大小を比較する。
仮にA国の値がでかかったとする。
lxa/lya>lxb/lyb
このとき、A国はY財、B国はX財に比較優位を持つ。
(逆に、
lxa/lya<lxb/lyb
となったら、A国はX財、B国はY財に比較優位を持つ。)
これは何をしているのかというと、各国において得意な生産が、どれだけ得意かということを、両国で比較しているわけだ。得意度の大きいほうが、その得意な財に生産特化する。

ただし、貿易で両国に利益が出るためには、2財の価格比Px/Pyが、この二つの分数の値の間になければならない。
すなわち、
lxa/lya≧Px/Py≧lxb/lyb
これが交易条件だ。
(lxa/lya<lxb/lybとなったら、lxa/lya≦Px/Py≦lxb/lybが交易条件だ)

これでリカード・モデルは完璧だな。