公務員試験全滅した人に聞く

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183たけし
夏の夜、もうすぐ日付が変わる、、そんな街路灯だけが自己主張をしている夜の闇の中、
車のエンジンをかけて今日の仕事の終わりを実感していた。
このあと、自宅に帰って軽い食事を取ってシャワーを浴びて眠るだけ。
そんな予測が可能な一日の最後を思い描いて車を発進させる。
時折、エキゾーストの大きい車を横目で見ながら、国道に出る。
今日は何時間眠れるのだろう
そんなことだけを気にして、赤信号で停まる。
私服でコンビニから出てきたなんとなく大学生よりは年上のカップルを見ていると、
どうして自分にはああした余暇がないのだろう、と休日もほとんど無い今の境遇を呪いたくなる。
けれど、また何かの試験勉強にも力を割く気力も余力も無くて、ただただ
今を生きているだけの余裕の無さを考えることしかできないそんな毎日だった。