昇温治療をやめさせようPR版! 2008年1月10日
コイヘルペスウイルス病の昇温治療をしたコイは、ウイルス保菌コイとなるこ
とが確認されました。
平成17年度には、錦鯉の流通や移動を通じ、コイヘルペスウイルス(KHV)
保菌コイが感染源となり、養殖場等で感染が拡大したと疑われる事例が散見さ
れました。
錦鯉業者が輸出に大きく依存する産業であることを考慮すると、今後も、我
が国においてはウイルスフリーの錦鯉を生産・流通してゆくことが錦鯉産業を
維持・発展させるためには不可欠です。
KHV病の場合、自然治癒したり、昇温治療を施したコイは、PCR検査に
対して陰性となる固体もありますが、一見健康そうに見えるこれらのコイはK
HVを持ち続けています。
例えば、KHV病に感染後、32℃で昇温治療を行ってから14ヶ月が経過
したコイにもKHVの存在は確認されており、このようなコイがストレスが加
わるなどの原因により体調不良に陥り、コイ自身の免疫力が低下すると、ウイ
ルスが活性化することが、(独)水産総合研究センターをはじめ関係研究機関
での実験により確認されています。
すなわち、「自然治癒したコイや昇温治療したコイは完治し、他のコイに病
気はうつらない」というのは全くの誤解です。
このようなコイは、体内にKHVが生き続けているにも拘わらず、見かけ上
健康であり、病気の症状がでないことから、売買・一時預かり・品評会への出
品等流通や移動を通じて、感染を拡大させる原因となる可能性があります。
養殖業者及び流通業者の皆様におかれましては、自然治癒したり、昇温治療
を施したコイがKHV保菌コイとなって他のコイの感染源となることを正しく
認識していただき、KHV病の曼延防止のためにご協力をお願いします。
全日本錦鯉振興会
ttp://www.echigo.ne.jp/~koi/