中性の主格=対格の理由は、
>>252の説が有力だね。
印欧語の性の起源については謎だが、おそらく神格崇拝(宗教)と関係しているだろう。
宗教観念がアニムズムから始まると仮定すると、太陽などの物が神格とされ、
人間に譬えられ、男女の区別をもったかもしれない。
中性の発生はわからないが、印欧語族は物事を三分化して見る傾向が強かった、
これは、彼らが聖職者・戦士・商工農業従事者という三分化された社会だったから
とする学者がいる。その論では、インドのカースト制の発生も同じとされる。
格の消失については、
>>261の前置詞発達、それから類推による誤用増大で異なる格が
同一視されてきたという事情による。
前者は現代ギリシア語(1つ格が減った)、後者はロマンス語により文献的に確認できる。