なかなか面白い話題を話しているね。
イギリスの方言差が激しいという意見があったが、為政者がフランス語を
常用していたとき、イングランド内の各地の言語差が激しくなり、理解できない
という報告がある。現在進行形も誤用が標準化されたものだ。
次にイギリス国内のナショナリズム問題がある。北アイルランドは措くとして、
ウェールズでも標識の英語表記にデモ運動がおきたりする。そういう地域だと、
イングランド英語との差異化をはかる傾向がなきにしもあらずだ。
アメリカだと、南部と北部で若干語彙が違うそうだ(米人から聞いた。スニーカーの例)。
ブラザー黒人英語があり、これはジャーゴンの範疇だが、ニューオリンズなどでは
地域社会に拡散している例もあるらしい。
さて、ドイツ語だが、バイエルンでもテレビの標準語は誰でもわかる。しかし、
普段は別の言い方をする例が多い。南部方言とされている。オーストリアは行った
ことがないが、違うとよく聞く。シュトラーセとガッセなど。スイスのドイツ語は
ドイツ住民は全部を理解できない。
チェコ人とスロヴァキア人は元は同国国民で、100%相互理解可能だ。しかし、歴史的経緯が違った。
西欧の場合、方言か国語かは、相互理解度の違いと歴史に基づくナショナリズム強弱の違いの相互関係によって決定される。
ポルトガル(カスティリャ王国)がスペインからの独立を保たなかったなら、
ポルトガル語とスペイン語の関係は、ウェールズ語とイングランド標準語の問題になっただろう。