ロシア語23

例えば今50代以上の日本人で、仮にリトアニア語がとても巧みな人間がいたとする。
俺はそれだけで、その人物がそこそこロシア語の実用語学力があると判断する。
なぜなら、’80年代まではリトアニア語の実用的な語学力を獲得するには
ロシア語力がないと旧ソ連リトアニアで出たリー露中辞典を使いこなせないからで、
そこそこのリトアニア語力がある人物に「どの辞書を主に使っていますか？」と
尋ねて、間髪おかず「Lyberisのリー露辞典です」と返事がくれば、その人の
少なくともそれなりのロシア語力を疑うようなことはしない。
俺ぐらいの年代までは、東欧諸語を勉強するためには充実したロシア語文献を使わざるを
えずに、やむなくロシア語を先に(或いは同時に）やって回り道してきた人も少なくない。
そういう人にとって、ロシア語は研究対象というより自分の研究対象へ到達するための
手段だから、徹底して実用的なロシア語力が要求される。
単に通じればいいとか言う問題じゃないから、駐ソ連の商社マンみたいに
通じればいいとばかりに格変化もろくにさせないで強引に文章を組み立てたりする
などのデタラメな語学習得は絶対にしない。

今回のこの件で俺に噛み付いているのは、ぽっと出の煽り屋だけじゃねーか。
以前から俺を知っている奴は今回の重複スレにまつわる俺の粘着には嫌気がさして
いるだろうが、少なくともこの件では絶対に噛み付いてはこない。

何事にも一応の順序というものがある。
物理をやるには数学の知識がなければ無理だし、物理の分野でそこそこの知識を
立証している人に、数学力がどうのと噛み付くことは有り得ない。
ちゃんと家が建っているのに、この家には土台も柱もないだろ（その質の良し悪しは
ともかくとして）なんて言う人がいないのと同じこと。
そんなこと論理的・物理的に不可能なの！分かったか、基地外ども！