昔、野間先生の朝鮮語の講義を受けたことがあるんだが、あの人の朝鮮語にかける情熱は
確かに尋常じゃない。だけど、それゆえに自分の研究成果を世間に認められたいという気持ちも
人一倍強いらしく、講義中、頻繁に自分の研究が以下に優れているかを口走っていた。
これには毎度うんざりさせられた。
どうやら朝鮮語学会とかいう狭い社会が生活の全てで、世間との距離感がつかめていないようだ。
語基云々にこだわり続けるのもそれが原因じゃないか。
そして講義はちょっと可哀想になるぐらいつまらなかった。倉本並のユーモアをちりばめたりして
努力の形跡はあったが、正直生徒のこっちが胃が痛くなるようだった。
あの人の本も内容は割りと良いけど、レイアウトとかまで自分でやってるせいでヒドいし。
えらい学者さんには一般人の感覚を知ってもらいたい。色々損をしている気がする。
あと、野間先生はつやのある黒髪をバックにして二本だけ触角のように前に垂らしてたから
一部の生徒からホントに「語基ブリ」って呼ばれてた。