これまでの議論について少々反駁していきます。まず現状確認ですが、セ試
の中国語や韓国語の平均点が極めて高いのは、ほとんどそれを母国語にする
受験生しか受けていないからですね。そこで考えてみてください、セ試って
何のために受けるものかといったら、当然日本の大学に入学するためなんで
すね。セ試を使う日本の大学は、ほとんど外国語のみならず、国語やそれ以
外の科目の日本語で書かれた問題を解かないと合格できません。ここで国語
一つだけとってみても、これは単語の意味や文法事項を暗記さえすればなん
とかなるような「語学の試験」ではなく、高度な日本語の読解力と文学的な
知識を必要とするもので、日本人といえども簡単に高得点は取れません。
これを上記の外国人の受験生もやっているわけです。まあ、その難しさは本
人じゃないととうてい分かるものではないだろうが、普通の日本の高校生に
英語で書かれた本物の小説(セ試英語の最後の長文問題は決して本物の英文
小説ではなく、強いて言えばただの「小説風」に書かれた小話)や抽象的で
本格的な評論文や(国語には古文もあるから)さらに16世紀に書かれた英語
を読ませたらどうなるかをご想像していただければと思います。また、先ほ
ども述べたように外国の受験生は全ての科目を日本語でこなさなければなら
ないので、セ試の外国語はその中のほんの少しの気休めに過ぎません。この
スレ始めた方は恐らく日本人だろうと思いますが、もし物理や社会の問題が
全て英語でかかれていたら、何点取れるでしょうか?そうやって客観的に考
えると、日本人がセンター英語をやるぐらいのことは全然比べ物にもならな
りませんし、総じて外国人の受験生のほうこそかなり不利な立場にあるとい
えます。それでも日本の受験生が総点で負けるようなことがあったら、それ
はただの勉強不足以外の何ものでもありません。外国人にとって、セ試験国
語こそ一番難しい外国語科目である事を忘れないで下さい。
また、セ試で母国語をとったからといって、その人は英語ができないという
根拠には全くなりません。同じセ試の理科や社会の選択科目を考えれば分か
りますが、倫理をとったからといって政経や現社ができないとは限りません。
ただ、その人にとって倫理が一番確実に点が取れるということだけだと思い
ます。一生に一度の大学受験ですから、日本人だって外国人だって確実にう
かりたいわけで、その確実さをあげる努力は非難される理由がありません。
と言うわけで、センターレベルの英語でも満点近くおとりになれない方は、
外国人の外国語科目の選択などにいちいち文句を言う暇があったら、1点でも
より確実に取れるように努力してみてください。