ラテン語・第三部

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927名無しさん@3周年:2006/04/12(水) 19:58:20
>>926
これを機にラテン語を学習してはいかがですか?
928名無しさん@3周年:2006/04/12(水) 21:16:19
Jリーグでもラテン語由来の名前があるが、ちょっとだけ恥かしい。
ヴァンフォーレ甲府
929名無しさん@3周年:2006/04/12(水) 22:48:44
Vent Foretは仏語だな。風林火山の風林を訳したものらしいが
かなりこっぱずかしいな。
ラテン語を標榜しているのはBellmare。なんじゃこりゃ。
自治体が金を出してたりするし、平塚市には大学もあるというのに、
情けないというか民度が低いというか。
ヨーロッパのサッカー誌にはJリーグの結果もかなり載ってたりするけど、
意図不明のヨーロッパ語がずらっと並んでるのはある意味壮観だったりする。
さすがにもうそろそろ鹿鳴館コンプレックスから卒業してもいいんじゃないかと
思うんだが。明治維新からもう140年も経ったんだし。
930名無しさん@3周年:2006/04/13(木) 09:25:15
>>924
>俺は同人誌描くためにラテン語勉強し始めたくちなんで

きっかけなんていろいろでいいじゃん。おれがラテン語習った先生
(京大UP西洋古典叢書の翻訳に参加してる中堅研究者)なんて
子供のときから昆虫採集が趣味で、学名のラテン語に興味
もったのがきっかけだと話してた。星が好きで星座の神話から
ギリシャ・ローマに興味を持ったという理由の人もいる。
おれもそう。

ここにこう書いたって個人が特定されないくらいそんな理由で
ラテン語を始めた人はたくさんいるだろう。

将来は葱魔オタクから西洋古典学の大家となる人が出てくるかもしれない。
931名無しさん@3周年:2006/04/13(木) 13:08:00
ラテン語を勉強してエクソシストになろう。
932名無しさん@3周年:2006/04/13(木) 17:16:47
俺の場合は完全に実用上の理由。

今ヨーロッパ在住だから、何らかの事故で過去にタイムスリップした時の保険のつもり。
2千年以上カバーできるし、宮廷での職さがしにも有利。
933名無しさん@3周年:2006/04/13(木) 18:24:29
未来にタイムスリップしてしまった時のためにノシロ語もやっとこうぜw
934名無しさん@3周年:2006/04/13(木) 20:10:51
Sed haud facile opus Romano Prodi paratum est:
praeter paucitatem gregis electorum in senatu superiore
et varietatem eius sociorum, die XVIII mensis Maii
praesidis rei publicae Caroli Azeglio Ciampi munus cessabit,
cui tam ambiguus exitus suffragiorum promptam nominationem
Romani Prodi, ut rector summus fiat, arduam efficit;

ttp://ephemeris.alcuinus.net/nuntius.php?id=103

以上はEphemerisに載ったイタリア総選挙関連の記事の一部なんですが、
5行目のcuiが文法的に今ひとつ分からないでいます。
先行詞は何なのか、なぜ与格なのか、といった点です。
もしかしたらambiguusとつながって、
「彼(Prodi)にとってあまりはっきりとはしない投票結果」
ぐらいの意味なのでしょうか。
どなたか、ご教示くだされ。
935名無しさん@3周年:2006/04/13(木) 23:57:16
御伺い致します。
未知の土地(大陸)を意味する言葉“terra incognita”の用例は
古代ギリシア・ローマ世界に於いては、どの程度見出すことが出来るのですか?
ギリシア語の「アグノーストス・ゲー」も含めて初例などを
御教示下さい。
なお、古典期ラテン語の発音では、“terra incognita”は、
「テッラ・インコグニタ」もしくは「テッラ・インコグニータ」両者のうち
どちらが適切なカタカナ表記なのでしょうか?
どうぞ宜しく。
936名無しさん@3周年:2006/04/14(金) 03:01:35
>>929
近代語はともかくラテン語に関しては、「鹿鳴館レベル」にさえ
未だ日本は全く入り口にも達していないんだよ。
明治の文明開化は「出来る限り速く速く」というのが至上命題だったので
欧米諸国における近代化の必要不可欠なはずのパッケージから
「ギリシア・ローマ古典古代研究」がマンドクセと完全スルーされて
すっぽり抜けたままで現在までそのまま突っ走っている。
近代日本の場合、英仏独の近代語が「古典語の代わり」だったからね。
まあ、>>912のような試みは、やっと日本人も「ラテン語で鹿鳴館」の
入り口に立ちはじめる余裕が出来たのかもしれないということで
悪いことだとは思わないよ。俺などひそかに楽しみにしている。
英語に含まれる大量の「英製ラテン語」の滅茶苦茶っぷりをみれば
欧米人だって古典語に対しては実際のところ「鹿鳴館」のようなものさ。
>>848のような「君が代(?)」なんて右派っぽいのも面白いね。
「日本精神」を気取ったところが、愛国行進曲のような
「天地ノ正気溌剌ト・・・金甌無欠揺ルキナキ」と儒教古典出典だらけの
餃子臭で鼻が曲がりそうになるという間抜けな事態になるよりずっといいw
937名無しさん@3周年:2006/04/14(金) 03:59:00
主だったラテン語テクストを収録しているThe latin libraryでは、
二つの単語が組み合わさった用例はない↓ような気がする。ということは
あんまり使われてなかったってことかな?
http://www.google.co.jp/search?q=site:http://www.thelatinlibrary.com/+terra+incognita&hl=ja&lr=&filter=0

ラテン文の中での用例をネットで探したら1330年のテクストが出てきたけど、もちろんこれが
初出であるというわけではないだろうし。
http://72.14.203.104/search?q=cache:CZCOqAXODbQJ:www.patzinakia.ro/documenta/DOC1330ChroniconPictum.html+terra+incognita+tamen&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=4

ってことで、よく分かりませーん。

incognitaは自分の辞書では、インコグニタに見える。たぶんこれでOK。
でも肝心なところがちょっとかすれてるのが・・・。
938名無しさん@3周年:2006/04/14(金) 06:02:39
>>935
発音は「インコグニタ」だと思います。で、その言葉の用例の話ですが、
面白そうなテーマだったので思わずちょっと調べちゃいました。

とりあえずギリシア語ではプトレマイオスが『地理誌(邦題適当です)』の中で
アグノーストス・ゲーという言葉で遠くの見知らぬ土地を指していたようです。
なので紀元2世紀ころには少なくともその概念があったようです。

  ちなみに下のリンク先では東大の教授が「未知の世界」と「既知の世界」を区別する発想を
  ファラオ時代から続く遠征の記録などと絡めたうえで、ギリシア人に由来するものとしてます。
  http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/1997Expedition/00/000200.html

で、一時期失われていたプトレマイオスの『地理誌』が13世紀に Maximus Plaunedes という
ビザンツの文法家によって「再発見」され、すぐにラテン語訳されたみたいです。

>>937さんが見つけたラテン語テクストも14世紀までということですし、
(僕もペルセウスであたってみたけど、terra incognita という用例は出てきませんでした。)
ラテン語でこの表現が頻繁に使われるようになるのはこのプトレマイオスの著作の羅訳以降
と考えられるのではないでしょうか?

以下は15世紀の『地理誌』の写本の挿絵ですが、上下、それから右端にうっすらとですが、
「terraincognita」の文字が見えますw
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:PtolemyWorldMap.jpg

手元にある中世の写本に関する本には、1417年の写本に描かれた世界地図があり、
「terra incognita」という記載のある地図としては最初の例であると書かれてます。
確かにそれ以前の中世の世界地図は大陸は「oceanus」で囲まれ、その内側に広がる3大陸には
「未知の土地」なんてことは書かれて無いんですよね。

あれだけ、遠くの土地に住む奇人変人の逸話が好きな人たちなのに、とりあえず素性(名前)は、はっきりしてるんですねw
この辺りはやはり、キリスト教的な神の視点からの世界記述なのかなぁなんて思ったりしました。
939名無しさん@3周年:2006/04/14(金) 21:25:24
>>938
いやー、面白いですね。このひとつの表現から世界観の変遷みたいなものが
透けて見えてきますね。ここで書き捨てにしてしまうのはもったいないかも。

ふと思ったのがterre inconnue やterra sconosciutaにあたる表現の変遷と
terra incognitaとの関係。
940名無しさん@3周年:2006/04/18(火) 08:21:26
話は変わりますが、「テーバイ伝説」=ラテン語で“LEGENDA THEBANA”を、
古典ギリシア語で敢えて表記するとしたら、どのような綴りになるでしょうか?
アクセントの位置や種類も併せて御教示下さい。
なにとぞ宜しく。
941名無しさん@3周年:2006/04/18(火) 08:23:47
古典ギリシア語スレで聞いた方がいいんじゃないでしょうか。
942名無しさん@3周年:2006/04/18(火) 16:37:49
ラテン語の文章における完了形の多さを見ると、日本語で記述する時に頻繁に出てくる「〜した」というのは
実は過去形じゃなくて完了形(的用法)なんじゃないか?と思います。
943名無しさん@3周年:2006/04/18(火) 17:27:19
「駅に着いたら電話します。」の「着いた」は未来完了だよね。
944名無しさん@3周年:2006/04/18(火) 17:39:08
そう、日本語の時制は、完了-未完了というアスペクトの区別しかないんであって
過去-現在-未来という区別はない。
945名無しさん@3周年:2006/04/18(火) 20:37:46
ラテン語の流れでイギリス人も昔は完了を使っていたが
最近のイギリスと、もとよりアメリカでは過去に関する事は完了形ではなく普通に過去形を使いまくり。


そしてそんなアメリカ人に
「日本語はテンスがないのか! 駄目な言語だな」
と言われる…
946名無しさん@3周年:2006/04/19(水) 01:16:10
ラテン語の完了はアオリストを含むからね。
むしろ完了のなれのはてであるフランス語の「単純過去」という名称が
ふさわしいことが多い。
947名無しさん@3周年:2006/04/19(水) 12:27:26
>>942
古典の授業でやっただろ?
「けり」が過去の助動詞で「たり」は完了の助動詞だ。
で、現代語では「た」だけが残った。
948名無しさん@3周年:2006/04/19(水) 16:37:34
やっぱどこの言語でも古語の方が入り組んでるね。
複雑さの利点ももちろんあるけど、それよりも利便性が好まれたのかな。
949名無しさん@3周年:2006/04/21(金) 01:32:27
利便性ばかり追求する大多数のDQNが言語を際限なく破壊しつづけるのがむかつく。
950名無しさん@3周年:2006/04/21(金) 01:51:21
>>949
それが言語ですよ。
951名無しさん@3周年:2006/04/21(金) 16:40:57
次スレのテンプレに以下のリンクをくわえては?

ラテン語の主なテクスト
ttp://www.thelatinlibrary.com/
ttp://www.perseus.tufts.edu/
ラテン語新聞
ttp://ephemeris.alcuinus.net/index.php
ラテン語ラジオ
ttp://www.yleradio1.fi/nuntii/
ttp://www.radiobremen.de/nachrichten/latein/
総合情報
ttp://www.latinitatis.com/
952名無しさん@3周年:2006/04/23(日) 10:51:44
1カ月以上、ブラジルに出張してました。
で、ポルトガル語を勉強し始めて湧いた疑問なんですけど

なぜ ir の三人称単数現在形が va なんてあり得ない形を取るのか?
=俺の愛車は何で eamus と言わないのか?

なぜ esse に当たる動詞が ser (これは明らかにesse起源) estar の
2種類あるのか?

rosa の複数形が rosae でなくて rosas になるのは英語の影響か?

estar + 現在分詞 で進行形 とか ir + 不定詞 で未来形 とかは
英語 be + ing やbe going to の影響?

こんな疑問を持つ人も少ないとは思いますが、どなたか教えてください。
ラテン語もポルトガル語もなぜか日本じゃマイナー言語だし、
グーグルかけても分かりませんでした。
Certe est Linguam Portugalicam ex lingua latina evolvisse sicut
Gallinas ex Archaeopteryce. ひどい喩えだな。

953名無しさん@3周年:2006/04/23(日) 11:16:23
>rosa の複数形が rosae でなくて rosas になるのは英語の影響か?

西ロマンス語(イベリアとフランス)では
(第一変化の)複数対格の-as(アース)とか第二変化の-os(オース)を
複数形に使うようになったんだわ。
で東(イタリアとルーマニア)では主格-ae(-e),と-iを使うようになったと。

>estar + 現在分詞 で進行形 とか ir + 不定詞
これは英語とは関係なく同じ形が出来ただけだと思われ。

>なぜ ir の三人称単数現在形が va なんてあり得ない形を取るのか?

ラテン語では「行く」の意味の動詞にireとvadereの二つがあるんだが、
ireのほうは廃れてしまってvadereが使われるようになった。が不定詞irは残った、ということだ。

>なぜ esse に当たる動詞が ser (これは明らかにesse起源) estar の2種類あるのか?
essereの強調でstare(立つ)を使っていたのではなかろうか?
954名無しさん@3周年:2006/04/23(日) 11:21:11
ポルトガル語をもうちょっとしっかりやったら?
955名無しさん@3周年:2006/04/24(月) 00:16:26
>ser (これは明らかにesse起源)

sedereじゃないの?
956名無しさん@3周年:2006/04/24(月) 18:38:19
>Certe est Linguam Portugalicam ex lingua latina evolvisse sicut
>Gallinas ex Archaeopteryce.
なんで対格構文になっているのか教えてタモリ。
957名無しさん@3周年:2006/04/24(月) 23:29:31
>>924-931,936
(*゚∀゚)=3ムッハー
>>938 (*´Д`)ハァハァ
958名無しさん@3周年:2006/04/25(火) 12:44:16
>>953
serとestarに付いてですが、イベリア半島北部の言語であるバスク語では
izanとegonと言う風に昔からこの区別があります。
その影響もあるのではないでしょうか?
959名無しさん@3周年:2006/04/25(火) 21:28:07
>>958
esseは、仏語ではetre、伊語ではessereとなり、
この両言語ではserとestarの区別はないよね。

でも、イベリア半島のロマンス語に対するバスク語の影響って、
本当のところはどうなんだろう。スペイン語スレで論じるべき話題かな。
まぁ、ロマンス語学関係の本にいかにも書いてありそうな気はするが。

あと、オクシタン語やカタラン語ではどうなっているか押さえておきたい
ところだけど誰か知ってる?
960名無しさん@3周年:2006/04/25(火) 21:53:18
勘だけど、
バスクのほうこそ翻訳借用的なことになってるんじゃ
961名無しさん@3周年:2006/04/25(火) 23:10:15
>ラテン語では「行く」の意味の動詞にireとvadereの二つがあるんだが、
>ireのほうは廃れてしまってvadereが使われるようになった。が不定詞irは残った、ということだ。

Quo vadis? のvadis ですね。
要するに、ローマから見たら僻地であるポルトガル&スペイン?で
 行かへん 行きはる 行く 行くとき 行ねば 行なんかい!
という凄い現象が発生し、それが標準語として認められたと。
とはいえ、行け!って時に"Vai!"じゃなくて、
I! (長音)ってショッカー戦闘員のように叫ぶのもなあ(笑)

対格が主格になった って言われると納得しますね。
英語の-ty はラテン語で -tas になってポルトガル語では-dadeになるわけですが
-tatem のmが取れてtが濁ったと。複数は -tates ですから
まあ、助詞の「が」は属格を表していたのが今では主格ですから
格の転換くらいは起こるでしょう。

stare ですか、経験的に、ラテン語の st で始まる単語がポル語になると
余計なeがくっつくことが多いのでこれも言われてみると納得です。
英語だって When I left Fullcast stadium at the top of 4th innings,
the score stood 10-0. なんて形でstandを使いますからね。

Tibi gratias ago!
962名無しさん@3周年:2006/04/25(火) 23:30:25
>> 954
そう言われると一言もありません。
 #とはいえ、不規則動詞多すぎ。しかもよく使う物ばかり。
  せっかく覚えた名詞の格変化が一切ない ので萎え気味です。


963名無しさん@3周年:2006/04/26(水) 00:07:07
よく使うからこそ不規則なまま残るんだよ。
964名無しさん@3周年:2006/04/26(水) 00:33:15
>> 956
ここが古典スレである以上、
Certe est quod Lingua Portugalica evolvit ex lingua latina sicut
Gallina ex Archaeopteryce. ではだめ出しされるかと思いました。
でも、進化する をあっさり evolvere で片づけてる時点で
古典の名に値しないのかもしれません。


965名無しさん@3周年:2006/04/26(水) 05:59:07
Certe estの構文が疑問だな。Certum estだったら
分かるが。或いはCerte scimus, pro certo habemus
云々とか。
966名無しさん@3周年:2006/04/26(水) 13:35:32
>stare ですか、経験的に、ラテン語の st で始まる単語がポル語になると
>余計なeがくっつくことが多いのでこれも言われてみると納得です。

それって、「支えのe」っていうやつで、フランス語でもシステマティックに起きる。
例えば、
ラstella > 俗ラ*stela > 古仏(11C)esteile > 仏etoile

>the score stood 10-0. なんて形でstandを使いますからね。
英語のstandはラテン語のstoとは直接の関係はないと思うよ。
ドイツ語のstehenと一緒で、ゲルマン語の語彙。その証拠に、
stand、stood、stoodって、ゲルマン系に特有の母音交替が起こってるもん。

もっとも、ラsto、独stehen 露stojat゜とかって、印欧祖語まで遡れば
共通の起源に発しているんだろうけど。
967名無しさん@3周年:2006/04/27(木) 01:42:19
>>966
明らかにスレ違いだが、
ゲルマン祖語に母音交替はないというのが定説。
968名無しさん@3周年:2006/04/27(木) 22:28:57
>>967
ふーん、そうなんだ。ということは、結果的に例えばドイツ語と英語で
時制に関して似たような母音交替が起こっている場合(例えばkomme/kamとcome/came)は、
ドイツ語と英語に分かれてから、平行して似たような母音交替が生じたって
ことなのかな。

ところでラテン語での母音交替っていうと、直説法と接続法の対立に
システマティックに残っているね。amat/ametとか。

それ以外にもなんかあるかな。
jaceo/jacioを思いついたんだけど。
969名無しさん@3周年:2006/04/27(木) 23:43:57
なんだか(比較)言語学史を軽くたどってるみたいだなw
970名無しさん@3周年:2006/04/28(金) 22:16:27
capio/cepi jacio/jeciなんかもそうかな。
971名無しさん@3周年:2006/04/30(日) 11:10:30
>>966-970

>>961 の人は別に英語の stand がラテン語からの借用といっているわけでなくて
単に「立つ」という意味の語が英語でも繋辞のように使われると言いたかった
だけでは?

>>966 ラテン語の sto は IE *steH2- にさかのぼります。
英語の場合、これとおなじ *steH2- に -t- がついたのが stood で、その
ゼロ階梯 *stH2- に -n-t- (n はたぶんラテン語 vinco の n とおなじく現在
をあらわす?) がついたのが stand です。この形式の変化をゲルマン語では
伝統的に第6クラスといいます。

>>968 英語 come (ラテン語 venio と同源)の過去形 came は、古英語では
cuman/com と形がちがうので、ちょっと問題です。北欧語からの借用の可能性
があります。

amat/amet は単に異なる語尾がついているだけで、母音交替とは別の現象で
しょう。

>>970 のラテン語の capio/cepi は IE *kH1p-y-o / *keH1p-H2e-i だとすれ
ば、stand/stood と同じ形の交替をしていることになります。


972名無しさん@3周年:2006/05/02(火) 18:31:09
>>965 さんへ、 おっしゃるとおりです。中性・主格ですね。
>>966 さんへ  母音交替って言われても ecologist には何のことやら…
>>971 さんのおっしゃるとおり
stand は 〜という状態にある みたいな使い方をしますよね と
言いたかっただけです。 begin began begun みたいなものですか?
というわけで気を取り直して
ブラジルで再放送されていた初代ウルトラマンに出てくる
ジャミラの墓碑銘をラテン訳してみました。
 #原文はフランス語?
文法ミスなどありましたらご指摘願います。
cf. http://apapa.hum.fukuoka-u.ac.jp/~ynagata/yn_p_blog/article.php?id=65

A JAMILA (MDCCCCLX--MDCCCCXCIII)

HIC DORMIT PUGNATOR QUI PRO HOMINUM IDEALE
SCIENTIFICO PROGRESSUQUE SUUM SACRIFICAVIT.

・・・なんかポンペイの落書きレベルですね。
 来年データ取りに行くときには、これくらいのポルトガル語が
 辞書なしで出てこれるようにしたいものです。
Aqui dorme あ、もうダメだ。

AIT IDEUS: "VICTIMA SEMPER EADEM. VERBUM SOLUM BELLUM."

973名無しさん@3周年:2006/05/02(火) 23:40:56
>>972
御題としては秀逸!
こっちがうちの答案やさかい読んでおくれやす。
http://air.ap.teacup.com/aer_aeris/

でも、調べたところジャミラは女性になっているから、
ICI DORT
CE GUERRIER QUI S'EST
SACRIFIÉ EN QUÊTE D'IDEAL

ICI DORT
CETTE GUERRIERE QUI S'EST
SACRIFIEE ...
にせんとあきまへん。

そやからpugnatorも女性形にしてpugnatrix。
さらに、sacrificioは対格+与格をとるから

HIC DORMIT PUGNATRIX QUI IDEALI HOMINUM
PROGRESSUSQUE SCIENTIAE SE SACRIFICAVIT.

こないなもんでどうでっしゃろか?

でもフランス語のidealをラテン語でなんといえばいいのかが問題ですわ。
974名無しさん@3周年:2006/05/04(木) 00:11:06
添削のヒント:
quiの性は?
idealと全く同じ意味の言葉は古典ラテン語にはないだろう。日本語
では「夢」となってるが、強いていえばbonumか?或いは省いてしま
ってもかまわないかも。

Hic quiescit pugnatrix quae humano generi scientiaeque
augendae se dicavitとか。
975名無しさん@3周年:2006/05/04(木) 00:27:47
Ut pateat rerum natura bonoque ditemur,
victima bellatrix facta bene hic iaceat.
やっつけ仕事ではあるが。
976名無しさん@3周年
ditoの長短を間違えてた…orz
頭冷やして戻ってくる。