359 :
自転車じゃないけど:
とりあえず、七言絶句を想定します。間違ってたら叩いてね。
平声は北京語でいう第1声と第2声。仄声は第3声と第4声ですが、
旧入声(日本語旧仮名遣いで−ク、−フ、−ツなどで終わる字)
は入声となるので、発や徳も仄声になります。
基本ルールは、
1.「二六対、二四不同」、つまり1句目の2文字目と6文字目は必ず
平仄を合わせて、2文字目と4文字目は合わせない。
2文字目が平声で始まるのを平起式、仄声ではじまるのを仄起式という。
2.「禁孤平」仄声で平声1文字をはさんではいけない。
3.「禁下三平」下三文字が平声になってはいけない。
4.「粘綴」
1句目が平起式になっていれば、2、4句目は仄起、3句目は平起。
1句目が仄起式になっていれば、2、4句目は平起、3句目は仄起。
ちなみに1,2,4句目の押韻字は平仄を合わせます。
360 :
自転車じゃないけど:02/11/01 19:59
その他、「禁下三仄」も通常に適用されます。
以上の法則を当てはめると、おのずから定型が決まります。
平=○、仄=●、平仄どちらでも可=◎
平で押韻=☆、仄で押韻=★
平韻平起式
◎○◎●●○☆
◎●◎○◎●☆
◎●◎○○●●
◎○◎●●○☆
平韻仄起式
◎●◎○◎●☆
◎○◎●●○☆
◎○◎●○○●
◎●◎○◎●☆
仄韻平起式
◎○◎●○○★
◎●◎○○●★
◎●◎○◎●○
◎○◎●○○★
仄韻仄起式
◎●◎○○●★
◎○◎●○○★
◎○◎●●○○
◎●◎○○●★
361 :
自転車じゃないけど:02/11/01 20:42
で、349の詩を図式化してみると、こうなります。
厳密に言うと者、車(仮韻)と何(果韻)は押韻しないので、
何>ロ舎にしてしまいましょうか。
●●●○○●★
○●○●●●☆
●●●●○●●
○○○●●●☆
平韻仄起式に当てはめてみるならば、こうすることになります。
(◇◆は平仄を入れ替えた部分)
●●●○○●◇
○◇○●●◇☆
●◇●●○◇●
○◆○◇●●☆
自 売 自 誇 驕 傲(者)
装(做)賢 者 是(為)何
露(出)馬 脚 真(可)笑
非(常)難(看)自 転 車
( )で覆われた部分を入れ替えればよいことになります。
例えば仮に、ですがこんなふうに変えてみればよいわけです。
自 売 自 誇 驕 傲 些
装 如 賢 者 是 由 ロ舎
露 来 馬 脚 真 該 笑
非 礼 難 人 自 転 車
うーん、いまいちですね。