エスペラントはもう古い!!今は・・・・・

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171名無しさん@3周年

…主人公はある日、友人に彼の飼犬だった黒色のラブラドールを安楽死させた、と告げられる。主人公が白地に黒のぶちが入った猫を処分したのと同様に。
毛が緑色以外の犬猫を飼ってはならないという法律をエスペラント政府がつくったからだ。街には自警団がつくられ、毒入り団子が無料配布される。
主人公は胸を痛めるが、人間のどもと過ぎれば熱さも忘れるものさ、と呑気に構える。
そのうち、この法律を批判する新聞が廃刊に追い込まれ、この新聞社系列の出版物が街中から強制撤去される。
あらゆる言葉に「緑色」というエスペラント語を織り交ぜ友人と会話をするようになる主人公。
やがて「緑色エスペラントに染まること」に違和感を感じなくなっていく。
ある日、お互い自分からすすんで飼いはじめた緑色の犬と猫とを見せあいながら、二人は笑い転げる。
「街の流れに逆らわないでいさえすれば」「緑色エスペラントに守られた安心、それも悪くない」と。
だが、「快適な時間」を過ごしていたはずの彼らに、突然「国家反逆罪」のレッテルが張られ‐‐。
172名無しさん@3周年:05/01/04 09:45:34
「エスペラント緑色」だけが許容される世界。エスペラント緑色以外の犬や猫は抹殺されラジオも新聞もテレビもみんな緑色エスペラントに染まる事が強要される世界。
緑色エスペラント以外は存在することを権力によって弾圧される世界。白い犬は殺され、黒の猫は殺され、緑色エスペラントを批判した「街の日常」という娯楽的三面記事の新聞は廃刊になり、枕詞のように「緑色エスペラントの」という語を日常会話に口走っている世界。
しかし、初めに、ちょっと違和感や心に打撃を受けても、日常の多忙や面倒にまぎれて、その緑色エスペラントの世界のルールになじんでしまえば結構、居心地の良い穏やかな日常がある。