フリーランス翻訳者年収公開スレッド

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翻訳・通訳NAVIの資料を元にして、収入ランク別の市場の大きさを計算
してみた。前述の通り、高額収入者のデータにやや違和感を覚える資料
なので、その辺は適当に割り引いて判断していただきたい。階級値は
それぞれの階級(100万円きざみ)の中央とし、100万円以下の階級のみ
100万円とした。市場の区切りは前回の書き込みを元にして行った。以下
単位を特に指定しない場合「万円」とする。

年間売上100以下の翻訳者の市場=1600(2.3%)(2.7%)(17.9%)
年間売上100〜300の翻訳者の市場=8400(12.0%)(14.0%)(23.5)
年間売上300〜700の翻訳者の市場=36450(52.0%)(60.6%)(43.6%)
年間売上700〜1000の翻訳者の市場=13700(19.5%)(22.8%)(10.1%)
年間売上1000以上の翻訳者の市場=10000以上(14.3%)(----)(5.6%)
合計=71750以上

最初の括弧は年間売上1000以上の翻訳者の市場を10000と仮定した場合の
全体に占める割合、二番目の括弧は年間売上1000以上の翻訳者の市場を無視
した場合の全体に占める割合、最後の括弧は全体に占める人数の割合。
8968:03/04/09 19:15
人数比では40%以上を占める売上300以下の翻訳者だが、市場としては全体の
15%にも満たない、専業の占める割合は39.2%で、十分な仕事を得られない
専業翻訳者も多いことがわかる。

売上300〜700の翻訳者が、人数の上からも市場規模からも中核的存在。専業の
占める割合は84.8%で、ほとんどが専業翻訳者である(兼業翻訳者も、翻訳を
メインにしている人のほうが多いと予想される)

売上700以上の翻訳者は、全体の15%ほどであるが、その市場規模は全体の
4分の1に迫り、ごくまれに飛びぬけて収入の高い人がいるというよりは、
一部の有能な翻訳者が大きな市場を獲得しているように見える。

ただし、専業の占める割合が67.9%(1000以上の階級に至っては50%)しか
なく、翻訳者ではなく翻訳会社の社長(もしくは個人でそれに近いことを
やっている人)のデータなのではないかという疑問もぬぐいきれない
(あくまで憶測に過ぎないが)。

売上1000以上の翻訳者については、正確なデータがないため分析ができない。
外注に流れている分が含まれている可能性も考えると、あまり参考にならない
数値といえる。
9068:03/04/09 19:25
「100万円以下の階級のみ100万円とした」は誤りです。100万円以下の階級も
階級値50万円として扱っています。最初、85で言う「被扶養者など」の売上が
ほぼ100万円程度であろうと予想してこのような設定をしましたが、
よく考えると、その場合「収入」が100万円程度なわけで、売上は100万円を
超えているはずだということに気づいて訂正しました。

ということは、逆に考えると、何らかの理由(仕事がない、時間がないなど)で
非課税枠いっぱいまで稼ぐことができない被扶養者なども多数いるということ
かも知れません。

もう少しだけ続きがありますが、時間が取れないのでまたの機会に。