【スイーツ】バカ女語のガイドライン11【優生学】

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28水先案名無い人
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第1話

働いている男性達がロールパン1個と牛乳1瓶だけで
空腹をわずかばかり紛らわせている頃
女性達はホテルのレストランで豪華なランチを楽しんでいた

レストランでは各自様々華やかなファッションに身を包んだ女性達が
賑やかに歓談する声が響き渡り
厨房とテーブル、レジカウンターを忙しく奔走するウェイターの姿が対照的だった

「責任者を呼んで!」

そんな中、一人の女性が高らかに声を上げた
声を上げた女性は左手に、まだ少し残ったコーヒーが淵よりしたたる空のコーヒーカップを持ち
女性の横には、元々は女性が持っているコーヒーカップを満たしていただろうコーヒーを顔から滴らせ
制服もコーヒーで所々茶色く湿らせたウェイターが立っていた

やがてスタッフルームからレストランの店長であろう
スーツ姿の男性が駆けつけてきた
「お客様、何かご不満な点でもございましたでしょうか?」
店長は頭を下げながら恐る恐る問う
「あのさぁアタシ、ランチを楽しみに来てるのよね」
テーブルに肘を付き、軽く握った手で頬杖しながら女性は話しだした
「はい、ごもっともでございます」
「散々待たされて、やっと来たかと思ったら・・・」
女性はここで言葉を一度止め、コーヒーを浴びたウェイターに冷ややかな、侮蔑の眼差しを向ける
「なにこのウェイターの顔!キモイったらありゃしない!せっかくのいい気分が台無しだわ!」
バン!とテーブルを両手で叩き、すぐさまウェイターの顔を指差した
テーブルを叩いた音で一瞬、レストラン中の歓談が消え、女性とウェイターに注目が集まる
やがてヒソヒソという話し声と、かすかな嘲笑がレストランを支配する
「不愉快だわ・・・」
29水先案名無い人:2011/03/28(月) 23:17:41.53 ID:HuCVP1U90
ポツリとこぼし、女性は再び椅子に腰掛け、頬杖をつく
「で?アタシの気分を台無しにしたこと、どうやって保障してくれるのかしら?」
店長とウェイターは返す言葉もなく、ただ下を向いている
「・・・あっそう、無視するんだ?わかったわ」
「お、お、お、お待ちください!この度の料金は結構でありますし、お望みのメニューを改めてお持ち致します」
無視する、という言葉に反応した店長が慌てて言葉を紡ぎだす
「それだけ?こんだけのことしてくれたんだもの、タダになるのは当たり前よねぇ?」
再び沈黙する店長とウェイター
「ふーん、また無視するんだ、いい度胸してるじゃない?」
「で、ではどのようなことがお望みでしょうか?」
「アタシに聞くの?女性が思ってることを読んで、喜ばせるのが男性じゃなくて?」

「だらしないね、あなた小学校からやり直したら?ま、いいわ勘弁してあげる」
ため息ひとつ、女性は頬杖をやめ、テーブルの正面に向き直る
「大変失礼致しました」
その場で店長とウェイター、二人揃って頭を下げる
「そのウェイター、クビにしてくれない?キモくてすっごく不愉快なのよ、さっきから」
体はテーブルの正面を向いたまま、顔だけ店長の方に向ける
「し、しかしお客様は先ほど、お許しくださると・・・」
「勘弁してあげるのは、アタシの思ってることを読んで楽しませてくれなかったこと、それとこれは別よ」
「しかしながら、この者は接客態度も良く、他のお客様からは大変評判もいいので・・・」
「よそはよそ、アタシはアタシ!それにアタシに意見していいと思ってるの?DVよ!」
先ほど以上に強くテーブルを叩き、テーブルの上の食器を倒しながら女性は勢い良く立ち上がった
「め、滅相もございません、ただちにこの者を解雇致します」
店長はそう言いながらも、申し訳なさそうな目を横にいるウェイターに向けた
ウェイターは始終下を向いて黙りながらも、解雇が決まったことで両の拳を握り締め、肩を震わせていた
「こんな店、来なきゃ良かったわ、もう二度と来ないから」
女性はそう吐き捨て、レストランの出口へとハイヒールのかかとを鳴らしならが帰っていった。