ふとんがふっとんだ
もう少し哲学的
ふとんが吹っ飛んだのであろうか。
それともふとんは動かず、我々と家と地球が移動したのだろうか。
もう少し悲しく
ふとんは吹っ飛んでいってしまったのか?
それとも動いたのは、我々のほうだったのだろうか?
今はもうないふとん……
もう少し詩っぽく
今はもう無い 君のふとん
何処かへ飛んだわけじゃない
二人の距離が 離れただけ
君の部屋には 君のふとん
僕が寝ていた 君のふとん
もう少し七五調
今はもう無い 君のふとん
何処かへ飛んだわけじゃない
二人の距離が 離れただけ
君の部屋には 君のふとん
僕が寝ていた 君のふとん
それにつけても 金の欲しさよ
もう少し貧困にあえいで
君のふとん もうないんだ
どこかへ飛んだわけじゃないんだけど
僕からお金が離れただけ
君の部屋の君のふとん
僕が寝ていた君のふとん
もういちどふとんで眠りたい
明日からどうやって生活していこう
もうすこし格調高く
貴方のベッドは もうありませぬ。
わたくしが大好きだった 貴方のベッド。
寂しくて,寂しくて、どうしていいかわからない。
もう少し短く
ふとんがふっとんだ
もう少し荘厳
光あれ
そして光があった
夜が生まれた
ふとんが生まれた
風が生まれた
ふとんは飛び去った
新ネタは生まれなかった
神は待つこととした