44 :
水先案名無い人:
夕暮れの民主党本部、代表室にて___
ドンドンドン!
由紀夫「誰だ?」
邦夫「あ、あんちゃん!新聞に」
由紀夫「落ち着いて入りたまえ」
邦夫「はぁはぁ・・・あんちゃん、これは一体どういう」
由紀夫「弟よ・・・覚えているか、爺様の言葉を」
邦夫「お、おう・・・国を思い、民草を思い、自民党を守れ、だったよな」
由紀夫「その通り。私は常に、それを実践している」
邦夫「だってあんちゃん、今は民主党の」
由紀夫「代表だ」
邦夫「それはどういうこと?」
由紀夫「いいか・・・悪い奴らは、一網打尽にせねばならない。根を絶たねば、必ず将来に禍根を残す」
邦夫「あんちゃん・・・まさか、あんちゃんは・・・」
由紀夫「私は・・・日本の政治家だ。日本のためなら、どこまでも汚れ、罵声を甘んじて受けよう」
由紀夫は、夕陽の射すビルの窓から、見慣れた帝都の町並みを眺めた。
由紀夫「小沢一郎は、私が共に地獄へ落とそう」
邦夫「あ、あんちゃん!やっぱりあんちゃんだ!」