ゆっくりしていってね!!!のガイドライン ★79

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25水先案名無い人
無能読者様への注意書き

黒ゆっくりは人間より強い設定です。
黒ゆっくりを虐待したら通報しますよ?
文句は言うなよ読者カスが



「ひと思いに殺してやったらどうだ?」
唐突だった。反射的に振り返るも、誰の姿もない。
「誰だ」
返事はなかった。
「あァ、誰だよ? 俺がどうするか俺の勝手だろ」
 やはり返事はなかった。
 代わりに、たすげ、たずげで…と手の中の饅頭がうめき声を発し始めたので、口に拳を叩き込むと、ぐばひゃと声を出して、それ以降は意味ある言葉を発しなくなった。苦悶のうめきが相変わらずうざかったが。
「勝手か。確かにな」
 再び声が掛けられる。若い男の声だった。いや、中年の女性の声にも聞こえる。相変わらず姿は見えない。
「しかし、どんな大義名分がある?」
「だから誰だよ! 饅頭相手にンなもんイラネーだろ!」
付近にそれといった障害物はない。家の周りにいるのかと裏に回ったが、やはり誰もいない。
「おい! どこだッ!」
 返事は無かった。そして、それっきり、もう何もなかった。
父親の怒声に、しゃがんでいた子供が立ち上がって