601 :
水先案名無い人:
テナントが複数入った商業施設のエスカレーターに乗ってた時のこと。
携帯でメール打ちながら乗ってたんだけどエスカレーター上りきったところで
前に乗ってたカップルに呼び止められた。
女「警備員呼ぶから逃げんなよ?アァ?」
俺「は?」
彼氏「キモいんだよオッサン!」
一体何がなんだか分からなかったが、俺(当時28歳)はオヤジ狩りに遭ってるんだと思った。
それにしてもこんな夕方の人が多い場所でもやるんだなーって思ってたら
女が近くの店員に「痴漢です!盗撮されました」とか言ってる。
ここでやっと状況が分かった。
よくみると確かに女は超ミニのスカートだ。
男性なら思わず目がいくかもしれない。
ただしその森三中(どれでもいい)ばりのプロポーションでなければだ。
ちなみに顔は眼鏡をはずした光浦ヤスコだ。
エラ顔でポッチャリという不思議な生き物はとにかく警察か警備員を呼んで下さいと
店員にまくしたてている。
その彼氏と思われるチャラ男くんは俺が逃げないように見張りつつ、どこかに電話して
「××が盗撮されちゃってよーマジ最悪。ぜってーケジメとっから」とか話してる。
周りのお客さんもザワザワしてきて、別の店舗の店員さんとかも集まりだし、
好奇の目で見られていたが、ここで何を言っても全員には伝わらないと
腹をくくって事の成り行きに身を任せることにした。
コミケ帰りに駅のホームで紙袋が崩壊したよ
603 :
水先案名無い人:2008/08/17(日) 19:55:00 ID:UzEFHq9x0
しばらくして警備員登場。
双方の話を聞くのでということで裏の事務所のような所へ連れて行かれた。
まずカップルの事情徴収。
女「気づいたらこのオッサンがアタシの下で携帯かまえてた」
女「ミニスカートなのでぜったい盗撮されてる」
女「警察呼んで逮捕して画像消して欲しい」
彼氏「携帯いじってるのを確かに見た」
彼氏「絶対慰謝料まできっちりもらう」
などなど好き勝手に言い放題。
警備員さんは女の外見からか少しだけ俺よりの味方にみえた。
警備員「この話本当ですか?」
俺「携帯を扱っていたのは事実ですが盗撮などありえません」
警備員さんの(ですよね・・・)の心の声が聞こえた気がした。
ここで彼氏がキレる。
事務所の椅子を蹴り上げ、「じゃあ携帯見せろやゴラァ!」と騒ぎ出した。
警備員がそれを制しながら、「念の為に携帯を検めさせて頂いてよろしいですかと」
言ってきたので「必要ありません。言いがかりです。拒否します」と言うと、
彼氏だけでなく女も暴れだした。
一通りの罵詈雑言をおとなしく浴びた後、
「そこまで言うなら調べてください」
「ただし盗撮の事実が認められなければあなたたちを名誉毀損で訴えます」
と言ってみた。
ヒートアップしているカップルはこれに同意。
604 :
水先案名無い人:2008/08/17(日) 19:57:03 ID:UzEFHq9x0
そして俺の携帯登場。
当時の俺の携帯はドコモのP213iだ。
周りがテレビ電話だとかiモーションだとか言っている時期だったが、
俺は機能よりも持ち運びに便利な薄型携帯を愛用していた。
警備員が画像を改める。
警備員「・・・無いですね」
カップルがキョドりだす。
女「そんなことない!ちゃんと調べて!」
彼氏「そうだ!俺らのスキを見て消してるよコイツ!」
とか言い出すので決定打を出すことにした。
俺「この携帯にカメラ機能はありません」
カップル撃沈。
警備員苦笑い。
俺「それでは警備員さん、名誉毀損で被害届出しますので警察呼んで下さい」
俺「警備員さんや現場を見ていた店員さんにも証言をお願いするのでよろしくお願いします」
俺は法律のことなど良く分からないので、この程度で相手を逮捕してもらえるかなど考えておらず、
相手を困らせるつもりだったのだが、予想外に効果があったようだ。
彼氏のほうがすすり泣き出したのである。
未成年だし勘弁してもらえませんかとか言ってくる。
後に分かったのだが彼は厳しい進学校に通う高校生だった。
問題起こして親や学校にしれるのはマズいらしい。
こりゃあ俺の和解案は素直に受け入れてもらえそうだ。
605 :
sage:2008/08/17(日) 19:58:59 ID:UzEFHq9x0
土下座と慰謝料のセットかなー?などと考えたりもしたが、何だかスカっとしてたので
結局、地下から最上階までの全フロアのエスカレーターの前で
「誤解でした!すみません!!!!」
と大声で謝ってもらうことにした。
最初の現場を見ていたお客さん全員は無理だろうが、
少なくともその施設の店員さんの誤解は解けたはずだ。
女の方は途中から終始無言になってたが、彼氏に髪の毛つかまれて頭下げさせられていたので、
カップルの仲もタダでは済んでいないだろう。
ちなみに現場のエスカレーターの前では警備員さんも一緒に謝ってくれた。
爽快だったが、今でも最初に疑われてた時の野次馬たちの目が夢に出てくる。
ちょっとトラウマっぽいのでここで吐かせてもらいます。
コピペじゃなくてすみません。