中国産・毒ギョーザのガイドライン

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1水先案名無い人
■天声人語■1/31

右翼たちは、中国のギョーザが毒入りであると主張している▲

しかしちょっと待って欲しい▲

中国のギョーザが原因であると主張するには早計に過ぎないか。
このような断定では、中国の労働者の真摯な姿勢が、今ひとつ伝わってこない。
中国の現地では、例えばJTなどの日本の大企業の責任であると主張するような声もある。
このような声に政府も謙虚に耳を傾けるべきではないか▲

思い出してほしい。過去にも何度も政府は中国の労働者の叫びを無視している。
確かに中国の衛生管理には多少の問題もある。だが、心配のしすぎではないか▲

今回の中国犯人説は一見もっとものように聞こえる。
しかし、だからといって本当に今回の食品被害の原因は中国であると主張できるのであろうか?
的はずれというほかない▲

事の本質はそうではではない。その前にすべきことがあるのではないか。
日本は、アジアの未来を担う一員として責任があることを忘れてはならない。
「中国犯人説」の主張には危険なにおいがする。各方面の声に耳を傾けてほしい。▲

「中国犯人説」に疑問を抱くのは筆者だけだろうか。
JTこそ真の責任者であるという主張を支持する声も少なくない。もっとアジアの意見を
多角的に聴取すべきだ▲

中国こそ今回の犯人であると主張する事はあまりに乱暴だ。政府は再考すべきだろう。
繰り返すが政府はJTの一方的見解に左右されすぎである▲

JTが「中国こそ今回の犯人である」と一方的に決めつけたことは波紋を広げそうだ。
今こそ冷静な議論が求められる。