オッスオラ極右のガイドライン Part露苦(6)

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254水先案名無い人
そもそもゲームボーイが電池式になったのは、アメリカ進出にあたり電源を充電式にする案を、
時の社長 山内 溥氏が「アメリカ人が充電など面倒な事をする訳がない」と却下したことにある。
そしてやっとの思いで完成した試作品を受け取るや否や、すぐさまカーペットに叩きつけたという。
「乱暴な扱いに耐えられるか」、山内社長は耐久性を確かめたのである。
山内社長の見抜いたとおり、手軽で丈夫なゲームボーイはアメリカでは大ヒットを生んだ。
だが、このゲーム機は思わぬ場所で使われることになる。

1990年、イラクはクウェートに侵攻した。
湾岸戦争である。
皮肉なことに丈夫で充電も要らないこのゲーム機は、米兵に親しまれ、米兵とともにイラクへと向かった。
そしてイラク側だけでも10万人は超えているとされる死者達を見た。
罪も無い女性や子どもが新型兵器による空爆に怯え死んでいく中、米兵はゲームボーイで暇をつぶしていたのである。
空爆され、破壊された民家から1台のゲームボーイが発見された。
外装は爆風で溶け無惨な姿となったが、なんと電源を入れると起動したという。
しかし持ち主であろう子どもは、もう既にこの世には居ない。

このゲームボーイを開発した任天堂の新型ゲーム機「Wii」が人気を催しているが、
来年にはプレイヤーが兵士となって戦争を体験するゲームを発売する予定だという。
現在の任天堂の社長は、岩田 聡氏。
湾岸戦争を見届け、爆風にさらされてなお、
起動して私たちに何かを伝えようとするゲームボーイを見て、任天堂は何を思うのか。

コラム「ゲーム機が見た戦争」