全選手入場のガイドライン第20試合

このエントリーをはてなブックマークに追加
112水先案名無い人
水銀燈「全選手入場!」
真紅  「…虎殺しは生きていた!?」
水銀燈「驚いた? ウフフ…驚くに決まってるわね 総合格闘技はすでに我々が完成しているのだから」
真紅  「組み付きしだい投げまくってやる…」
水銀燈「私、やっぱり素手の殴り合いなら我々の歴史がものを言ったの お父様が認めてくれた
     見て! 真の護身もここに!」
真紅  「そんな…ケンカなら全階級オレのものなんてこと」
水銀燈「今度こそ胸を張って言えるわ 私は水銀燈、打撃対策は完璧 よろしくね真紅♪」
真紅  「うそよ、全格闘技のベスト・ディフェンスがあなたの中にあるなんて…そんなこと」
水銀燈「どうして?」
真紅  「だってあなたはまだ未完成じゃない… 作りかけのかわいそうなドール…
      ローゼンメイデンは究極の暴走族アリスを目指して作られたドール、あなたは…私たちとは違う」
水銀燈「…やっぱりそうなの 私のこと、ずっとそう思っていたんでしょう
      バーリ・トゥード(なんでもあり)ならこいつが怖いと 」
真紅  「それは…」
水銀燈「炎の虎が上陸したのも バウンサー(用心棒)になったことも
      めい土の土産にベルトが欲しかっただけ 上から見下ろして満足していたんでしょう」
真紅  「違う…」
水銀燈「自分が上だと…自分は世界ヘヴィ級チャンプだと
      そう思って私を笑っていただけなんでしょう」
真紅  「それは違うわ… 違う… 私はキャリア一切不明…」
水銀燈「うるさい! …嫌な女。少しばかり立ち技最強だっただけなのに
      たまたま柔術の本場だっただけなのに…
      私の存在なんて、あなたにとっては説明不要だった 」
真紅  「違うわ! 私はせめて、柔術は実戦で使えてナンボのモンだと思って…」
水銀燈「それが邪魔するやつは思いきり殴り思いきり蹴るだけといっているのよ!
      私を自分を試しに日本へきたと認めてくれてなかった!」
真紅  「…だってあなたは!」
水銀燈「あなたみたいなドールが チャンピオンになれるわけがない!
      チャンピオンになるのは…私 誰よりも鎬流に更なる磨きをかけたこの私…
      チャンピオンになってお父様に抱きしめてもらうの… 今の私に死角はないの…」
113水先案名無い人:2007/05/14(月) 11:56:11 ID:ZZGSKRyg0
(水銀燈、真紅を突き飛ばしてベルトを奪う)
真紅  「? …中国四千年の拳技が今ベールを脱ぐ!」
水銀燈「あなただけがファンの前でならいつでも全盛期?」
真紅  「医者の仕事はどーしたッ!」
水銀燈「特に理由はない 横綱が強いのは当たりまえ?
     そんな幻想…打ち砕いてあげる!  暗黒街で実戦カラテを磨いたのは…」
(水銀燈、ふくらはぎを力いっぱい握り締める)
真紅  「やめて!!」
水銀燈「本当に実戦だったら外せないのは…   私よ!!」
(血管が木っ端微塵に砕け散る)
真紅  「ああぁ! ああぁぁぁぁぁ!! お父様から頂いたものなのに…
     お父様の思いが詰まっていたのに… 生で拝んでオドロキやがれッ…」
水銀燈「ウフフフフフ 武術空手はこの私が完成させた!」
真紅  「どうして…どうして……… どこかへ行っていたくせに…」
水銀燈「……なんですって?」
真紅  「行方不明の… 若き王者のくせに」
水銀燈「!」
真紅  「どこへ行っていたンだッ チャンピオンッッ!!」
水銀燈「!!うおおおお!!! 真紅ぅ!!」
(鐘の音)
ラプラス「何事にもリザーバーはあるというもの……」
真紅  「ラプラス!」
ラプラス「カポエイラが眠りにつき、真伝統派空手も契約を解除
      この時代での東洋の巨人は終了しました。
      もう一名は到着次第皆様にご紹介致します…」
水銀燈「何を言っているの? うっ!」
(二人が引き離される)
水銀燈「真紅!!」
真紅  「くっ…」