外山恒一の政見放送のガイドライン

中途入社候補無所属　低学歴Ａ　24歳
誰でも入れる都立高校を出発点に五流大学卒業生となり、
いまどき工事現場監督として二年酷使され、現在に至るも第二新卒
では続いて、低学歴Ａさんの就職面接です。

面接官諸君、私が低学歴Ａである。
諸君、私の経歴は最悪だ。
志望動機だとか何とかアピールだとか、私はそんな事には一切興味が無い。
あれこれアピールして問題が解決するような、もはやそんな甘っちょろい段階にはない。
こんな人生はもう見捨てるしかないんだ、こんな命はもう滅ぼせ。
私には、建設的な提案なんかひとつも無い。
今はただ、スクラップアンドスクラップ。すべてをぶち壊すことだ。
諸君、私は諸君を軽蔑している。
このくだらない会社を、その同族体質を、支えてきたのは諸君に他ならないからだ。
正確に言えば、この会社の上層部は私の敵だ。
私は諸君の中の少数派に呼びかけている。
少数派の諸君、今こそ団結し組合を結成しなければならない。
奴等創業者一族はやりたい放題だ。
我々少数派がいよいよもいって生きにくい制度が作られようとしている。
が、少数派の諸君、転職で何かが変わると思ったら大間違いだ。
所詮転職なんか一部の勝ち組みのお祭りに過ぎない。
我々負け組にとって転職ほど馬鹿馬鹿しいものはない。
学歴で決めれば、高学歴が勝つに決まってるじゃないか。

じゃあどうして応募してるのか。
その話は、長くなるから応募書類の今回転職する理由を見てくれ。
理由というか言い訳は二種類あるから、どちらも見逃さないように。
私は、この国の、負け組に対する迫害にもう我慢ならない。
負け組の諸君、就職を実現することなど出来ない。
奴等面接官は我々負け組の言葉に耳を傾ける事は無い。
奴等勝ち組に支配される、こんなくだらない人生はもはや滅ぼす以外に無い。
資格取得なんていくらやったって無駄だ。
今世間にある様々な資格は、どうせ全部すべて奴等有職者のための資格じゃないか。
我々負け犬はそんなものに期待しないし、勿論努力もしない。
我々負け犬はもうこんな人生に何も望まない。
我々負け犬に残された選択肢はただ一つ、こんな人生はもう滅ぼすことだ。
ぶっちゃけて言えば、もはや首を吊るしかない。
負け犬諸君、これを機会に集団自殺の恐ろしい陰謀を共に進めていこうではないか。
掲示板に連絡先が書いてあるから就業期間中でも、終わってからでも構わない。
私に一本電話を入れてくれ。
もちろん未来のない未成年の諸君や、近隣の県以外の諸君でも構わない。
我々負け犬には活きている意味なんかもともとぜんぜんないんだから。
最後に、一応言っておく。
私が自殺しても、奴等は特に何も感じない。
私も特に何も感じない。
集団自殺に悪意の練炭を、集団自殺にやけっぱちの練炭を、じゃなきゃ自殺掲示板なんか行くな。
どうせネットじゃ何も得るものはないんだよ。