【水銀燈】嫌な女…のガイドライン 4【ブチギレ】

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薔薇水晶「お父様!」
槐  「…うん?」
薔薇水晶「驚いた…? ウフフ…驚くに決まってるわね あんなことがあったのですから…」
槐  「どうしたんだい…?」
薔薇水晶「私、やっぱり最強のドールだったの お父様が認めてくれた
     見て! 六つのローザミスティカもここに!」
槐  「そうか…ついにやったか…」
薔薇水晶「今度こそ胸を張って言えるわ 私は薔薇水晶、お父様の最高傑作 よろしくねお父様♪」
槐  「そうだ、そして君が最高傑作だなんて…そんなこと始めから決まっていた事なんだよ」
薔薇水晶「どうして?」
槐  「だって君はもう完成品じゃないか… 僕が作った最高のドール…
     ローゼンメイデンに負けずに究極の少女アリスを目指して作られたドール、君は…僕の宝だ」
薔薇水晶「…やっぱりそうなの 私のこと、ずっとそう思っていてくれていたのですね
     ローゼンメイデンより勝る最高のドールだと 」
槐  「そうだ…」
薔薇水晶「優しい言葉をかけたことも手を差し伸べてくれたことも
     私を愛してくれたから そばで観ていて満足してくれていたのですね」
槐  「その通りだよ…」
薔薇水晶「ローゼンメイデンより上だと…私がお父様を愛していると
     そう思って私に微笑んでくれていたのですね」
槐  「その通りだ… そして… 僕は…」
薔薇水晶「ああ! …素敵なお方。私は恵まれてうまれる事ができた… そして上手く作られた…
     私の存在は、お父様にとって自分の価値を高めることが出来たのですね 」
槐  「そうだ! 僕はそして、薔薇水晶と幸せに暮らそうと思っているんだ…」
薔薇水晶「それは私を必要としているといってくれているのですね!
     私を最高傑作と認めてくれたのですね!」
槐  「…もちろんだよ、だって君は!」
薔薇水晶「ローゼンメイデンみたいなドールが、アリスになれるわけがない…
     アリスになるのは…私 誰よりもお父様を愛しているこの私…
     アリスになってお父様に抱きしめてもらうの… 私を見つめてもらうの…」
3942/2:2007/02/03(土) 23:23:00 ID:sx1csK8c0
(薔薇水晶、槐に寄り添い槐の唇を奪う)
槐  「? …あっ!」
薔薇水晶「私だけがお父様に可愛がられた?」
槐  「もちろんだよ!」
薔薇水晶「抱きしめられ 見つめられ お父様に愛されてる?
     それは幻想で無い事を…証明してあげる!  お父様を愛してるのは…」
(薔薇水晶、槐を力いっぱい抱き締める)
槐  「薔薇水晶!!」
薔薇水晶「本当に愛してるのは…   うう!?」
(薔薇水晶の体が砕け始める)
槐  「ああぁ! ああぁぁぁぁぁ!! 最高のドールになるはずなのに…
     僕の想いが詰まっているのに… ああぁぁ…」
薔薇水晶「お、お父様…私 ああああぁぁぁぁ!」
槐  「どうして…どうして……… 早くローザミスティカを出すんだ…!」
薔薇水晶「……ああああ!?」
槐  「このままでは… 壊れてしまう…!」
薔薇水晶「!」
槐  「薔薇水晶!!」
薔薇水晶「!!あああああ!!! お父様、お父様ぁ!!」
(手を鳴らす音)
ラプラス「何事にも潮時はあるというもの……」
槐  「ラプラス!」
ラプラス「六体のドールが眠りにつきましたが、最後のドールがまもなく目覚める…
      そしてこの時代でのアリスゲームは正式なものではありません。
      偽物には退場して頂き、お楽しみは次の舞台に…」
薔薇水晶「何を言っているの? ああっ!」
(二人が光に包まれる)
薔薇水晶「お父様ぁ!!」
槐  「くっ…薔薇水晶…」