マリカ「鴨川さん!」
アスミ 「…うそ!?」
マリカ「驚いた? ウフフ…驚くに決まってるわね あんなことがあったのだから」
アスミ 「どうして…」
マリカ「私、やっぱり宇宙飛行士になれたの JAMSFが認めてくれた
見て! ライセンスもここに!」
アスミ 「そんな…そんなこと」
マリカ「今度こそ胸を張って言えるわ 私はマリカ、純国産SPSS打ち上げ計画の第一候補よろしくね鴨川さん♪」
アスミ 「うそよ、あなたが宇宙飛行士だなんて…そんなこと」
マリカ「どうして?」
アスミ 「だってあなたは健康体じゃない… 病気持ちのかわいそうな訓練生…
宇宙飛行士は完璧な判断力体力を持った訓練生しかなれない、あなたは…私たちとは違う」
マリカ「…やっぱりそうなの 私のこと、ずっとそう思っていたんでしょう
自分より劣るかわいそうな訓練生だと 」
アスミ 「それは…」
マリカ「優しい言葉をかけたことも手をかけてくれたことも
私を哀れんでいただけ 上から見下ろして満足していたんでしょう」
アスミ 「違う…」
マリカ「自分が上だと…自分は純粋に宇宙に生きたいと
そう思って私を笑っていただけなんでしょう」
アスミ 「それは違うわ… 違う… 私は…」
マリカ「うるさい! …嫌な女。少しばかりバカ正直なだけなのに
たまたまおかしな幽霊が見えただけなのに…
私の存在なんて、あなたにとっては自分の価値を高めるだけだった 」
アスミ 「違うわ! 私はただ、みんなと一緒に宇宙を目指そうと思って…」
マリカ「それが私を馬鹿にしているといっているのよ!
私を本当のライバルと認めてくれてなかった!」
アスミ 「…だってあなたは!」
マリカ「あなたみたいな訓練生、パイロットになれるわけがない!
パイロットになるのは…私 誰よりも宇宙を愛しているこの私…
パイロットになって宇宙に抱きしめてもらうの… 私を見つめてもらうの…」