ブースター「サンダース!」
サンダース「…うそ!?」
ブースター「驚いた? ウフフ…驚くに決まってるわね あんなことがあったのだから」
サンダース「どうして…」
ブースター「私、やっぱり強ポケだったの 技ごとに物理特殊分かれたのがその証
見て! 炎物理技もここに!」
サンダース「そんな…そんなこと」
ブースター「今度こそ胸を張って言えるわ 私はブースター、イーブイズの攻撃特化型進化系 よろしくねサンダース♪」
サンダース「うそよ、あなたが強ポケだなんて…そんなこと」
ブースター「どうして?」
サンダース「だってあなたは炎タイプじゃない… 水が弱点のかわいそうなタイプ…
イーブイズは戦闘のエキスパートを目指して育てられたポケモン、あなたは…私たちとは違う」
ブースター「…やっぱりそうなの 私のこと、ずっとそう思っていたんでしょう
自分より劣るかわいそうなポケモンだと 」
サンダース「それは…」
ブースター「優しい言葉をかけたこともめざパ氷を使ってきてくれたことも
私を哀れんでいただけ 上から見下ろして満足していたんでしょう」
サンダース「違う…」
ブースター「自分が上だと…自分はドラゴンタイプを倒せると
そう思って私を笑っていただけなんでしょう」
サンダース「それは違うわ… 違う… 私は…」
ブースター「うるさい! …嫌なポケモン。少しばかり素早いだけなのに
たまたま上手く作られただけなのに…
私の存在なんて、あなたにとっては自分の価値を高めるだけだった 」
サンダース「違うわ! 私はせめて、趣味ポケとしてトレーナーに愛されるようにと思って…」
ブースター「それが私を馬鹿にしているといっているのよ!
私をイーブイズと認めてくれてなかった!」
サンダース「…だってあなたは!」
ブースター「あなたみたいなポケモン、イーブイから進化できるわけがない!
イーブイの正統進化系になるのは…私 一番イーブイの原型を留めているこの私…
マサキから渡された瞬間、『炎に進化しそうだな…』って思ってもらうの… トレーナーに愛してもらうの…」
(ブースター、サンダースを突き飛ばして気合の襷を奪う)
サンダース「? …あっ!」
ブースター「あなただけがトレーナーに可愛がられた?」
サンダース「返して!」
ブースター「抱きしめられ 見つめられ トレーナーに愛されてる?
そんな幻想…打ち砕いてあげる! トレーナーが愛してるのは…」
(ブースター、気合の襷を力いっぱい握り締める)
サンダース「やめて!!」
ブースター「本当に愛してるのは… 私よ!!」
(気合の襷が木っ端微塵に砕け散る)
サンダース「ああぁ! ああぁぁぁぁぁ!! ご主人様から頂いたものなのに…
スカーフ逆鱗を耐えてめざパ氷を撃たなくてはいけないのに… ああぁぁ…」
ブースター「ウフフフフフ アハハハハハハハ!」
サンダース「どうして…どうして……… ブースター(笑)のくせに…」
ブースター「……なんですって?」
サンダース「覚えられる炎物理技の最高威力が… 65のくせに」
ブースター「!」
サンダース「ブースター(笑)!!」
ブースター「!!うおおおお!!! フレアドライブぅ!!」
(媚びた鳴き声)
グレイシア「何事にも潮時はあるというもの……」
サンダース「グレイシア!」
グレイシア「ユキノオー、特性:雪降らしの登場、ブラッキーの影分身バトンも完了
この時代での初代ブイズブームは終了しました。
お楽しみは次回作に…」
ブースター「何を言っているの? うっ!」
(二人が引き離される)
ブースター「サンダース!!」
サンダース「くっ…」