水銀燈「リスナー!」
リスナー「…うそ!?」
水銀燈「驚いた? ウフフ…驚くに決まってるわね 予告編しか配信されなかったのだから」
リスナー「どうして…」
水銀燈「私、やっぱりローゼンメイデンの主役だったの スポンサーが認めてくれた
見て! ラジオ番組もここに!」
リスナー 「そんな…そんなこと」
水銀燈「今度こそ胸を張って言えるわ 私は水銀燈、ローゼンメイデンの第一人気のパーソナリティ よろしくねリスナー♪」
リスナー「うそよ、あなたがパーソナリティだなんて…そんなこと」
水銀燈「どうして?」
リスナー「だってあなたはまだ未完成じゃない… 予告編だけのかわいそうな番組パーソナリティ…
ローゼンメイデンは究極の番組薔薇の香りのGarden Party を目指して作られたドール、あなたは…彼女たちとは違う」
水銀燈「…やっぱりそうなの 私のこと、ずっとそう思っていたんでしょう
真紅より劣るかわいそうなドールだと 」
リスナー 「それは…」
水銀燈「優しい言葉をかけたこともメールをくれたことも
私を哀れんでいただけ 上から見下ろして満足していたんでしょう」
リスナー「違う…」
水銀燈「自分が上だと…自分は番組に愛されていると
そう思って私を笑っていただけなんでしょう」
リスナー「それは違うわ… 違う… 私は…」
水銀燈「うるさい! …嫌なリスナー。少しばかりGarden Partyにはまっただけなのに
たまたまお便りが読み上げられただけなのに…
私の存在なんて、あなたにとってはローゼンメイデン価値を高めるだけだった 」
リスナー「違うわ! 私はせめて、特番として幸せに放送されるようにと思って…」
水銀燈「それが私を馬鹿にしているといっているのよ!
私をメイン番組と認めてくれてなかった!」
リスナー「…だってあなたは!」
水銀燈「あなたみたいなリスナー、メールを読み上げてあげない!
メイン番組になるのは…私 誰よりもリスナーに愛されるこの私…
メイン番組になってメールに読み上げるのの… 私を見つめてもらうの…」