田中「…やっぱりそうなの 私のこと、ずっとそう思っていたんでしょう
自分より劣るかわいそうな声優だと 」
沢城「それは…」
田中「特別編での主役を祝福してくれたことも、
私を哀れんでいただけ 上から見下ろして満足していたんでしょう」
沢城「違う…」
田中「自分が上だと…自分は視聴者に愛されていると そう思って私を笑っていただけなんでしょう」
沢城「それは違うわ… 違う… 私は…」
田中「うるさい! …嫌な娘。少しばかり若くして声優デビューしたただけなのに
七色の声を上手く出せるだけなのに…
私の存在なんて、あなたにとっては自分の価値を高めるだけだった 」
沢城「違うわ! 私はせめて、一度でもスタッフロールでキャスト先頭に名前が載るようにと思って…」
田中「それが私を馬鹿にしているといっているのよ! 結局特別編のキャストもあなたが先頭だったじゃないの!」
沢城「…だってあなたは! 」
田中「あなたみたいな声優が、スターになれるわけがない! 」
沢城「・・・・・・三十路のくせに・・・ 」
田中「!」
沢城「来年、三十路のオバサンのくせにっ! 」
田中「うおおおおお!!、さわしろぉぉぉ〜!!!」