【ここはどこ】新聞系電波フレーズ4【格差社会】

このエントリーをはてなブックマークに追加
828水先案名無い人
東京新聞 2月21日付夕刊 「大波小波」

『夜郎自大』

「右翼・左翼」の一角が島田雅彦以来「サヨク」になり、いまや一気に「ウヨ・サヨ」になっちゃった。
浅羽通明は『右翼と左翼』(幻冬舎新書)でフランス革命から説き起こして淡々とそのパラダイムを整理していくが、
彼があえて筆勢を荒らげるのは戦後の右翼も左翼もそのほとんどが「本気じゃなかった」と指摘するところ。

今の若者にとって右翼的言説が新鮮に感じられるのは、左翼チックだった上の世代に反発するから。
上の世代が左翼だったのは、その上の世代が右翼的だったから。

「ネットウヨ」はウェブ上ではしたない言動を重ねているが、所詮匿名に引きこもった言葉の暴力にすぎない。
ちなみに私も匿名だが、暴力的ではない。

内容は直接関係ないのだが、船曳建夫も『右であれ左であれ、わが祖国日本』(PHP新書)を出した。
簡単に言うと「右とか左とかを第一義的に考えない国家論」だ。
ウヨクとかサヨクとかをみすぼらしい自意識の鎧にして吼える輩にはみんな疲れてきてると思うから、
この線はいいんじゃないかな。

人は自分のサイズを大きく見せようとする時は醜くなるのだ。喧嘩する暇があるなら学んで、
内なる充実を図ってほしい。これは国についても言える。ね、アメリカ。
(右往左往)

========

ね、アメリカ。