こんな夜更けに、ホテルの一室で目を光らせるのは誰だろう。
それはキラ対策本部だ。夜神総一郎はおびえる竜崎をひしと抱きかかえている。
総一郎「竜崎、なぜ姿を隠すのだ」
竜崎 「夜神さんにはキラが見えないんですか。ヅラをかぶって、しまむらの服を着ている・・・」
総一郎「あれは私の息子だ・・・」
月 「かわいいLや、一緒においで。面白い遊びをしよう。テニスコートで親睦を深める儀式が出来るし、行きつけの喫茶店では角砂糖をたくさん用意して待っているよ。」
竜崎 「夜神さん、夜神さん!きこえませんか。キラが私になにかいってますよ。」
総一郎「落ち着きなさい、私の見舞いに来ているだけだよ。」
月 「いい子だ、僕と一緒に捜査しよう。僕の死神たちがもてなすよ。お前をここちよく欺き、シラを切り、殺すのだ。」
竜崎 「夜神さん、夜神さん!見えないんですか、ワタリのパソコンからデータ消去のメッセージが!」
総一郎「見えるよ。だが、あれは月にもう一人のLと思わせるフェイクだよ。」
月 「愛しているよ、竜崎。お前の目の下のクマがたまらない。レムの命と引き換えでも死んでもらう!」
竜崎 「夜神さん、夜神さん!死神がワタリを殺してる!死神が私をひどい目にあわせようとしてる!」
総一郎はぎょっとして、救急車を全力で手配した。動かない竜崎を両腕に抱え、やっとの思いで病院に着いた・・・
病院に運ばれた竜崎は間違っていなかった。が・・・ま・・・