オオアリクイに襲われ19歳飼育員が死亡 アルゼンチン
ブエノスアイレス──南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレス郊外の動物園で12日、
19歳の女性飼育員がオオアリクイに襲われ、病院に搬送されたが死亡した。
動物園の園長は12日、ロイター通信に対し、「病院に運ばれた時には重体」で、
足の切断手術を受けたが、助からなかったと話している。
死亡した飼育員のメリサ・カスコさんは、ブエノスアイレス郊外のフロレンシオ・バレラ
動物園で、絶滅の危機にあるオオアリクイの保護と繁殖計画に携わっていた。
オオアリクイは、体長2.8メートル、体重50キロほどに育ち、中南米に生息するほ乳類。攻撃的になるほとはまれだが、大きな爪(つめ)が特徴で、カスコさんは腹部や脚を爪で
刺された模様。
襲ったオオアリクイの性別や、事故時の状況は不明。地元メディアは、
オオアリクイが子どもを守ろうとしたのではないか、もしくは気温のせいではないかなどと、憶測を報じている。