勝手に今日輝いていたレス大賞 110

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791水先案名無い人
572 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2006/10/19(木) 16:56:51 ID:/0Z5dSrn
私は姉と弟の三人兄弟。
5歳になった頃、当時8歳だった姉が入院した。
入院というものがよく分からなかった当時、見舞いに行っても全く普段と変わらない様子の
姉が何故家に帰れないのかが分からずに不思議だった。
そして見舞いに行くたびに枕元に増えていく、両親が姉のために買って来るおもちゃがうらやましくて仕方なかった。
ある日いつものようにお見舞いに行くと、姉が私におもちゃを差し出して言った。

「○○(私の名前)、これあげる。」

私は嬉しくて仕方なくて、喜んでそのおもちゃを受け取った。

「○○にね、全部上げる。お姉ちゃんのもの全部上げるよ」

いつもと変わらない様子で、にこにこ笑ってそういった。
それから数週間後、姉は亡くなった。生きていた姉に会えたのは、これが最後だった。
それから十数年たって、姉がかかった「白血病」がどんな病気なのかを知った。
それが切っ掛けで私は看護師をしている。
一生続けられる仕事をくれたのは姉だと思っている。