今朝は妹の一夏(いちか・16歳)が起こしてくれた。
「朝ですよー。起きてください」
「げっ、もうこんな時間!? 一夏、学校は?」
「今は夏休みですよ」
「あっそうか。いいなー高校生は。休み中はどっか遊びに行った?」
「お友達と沖縄に行ってきました」
「うわぁー! 沖縄ぁ!? いいなぁー」
「ご、ごめんなさい……。お兄ちゃんも誘えばよかったですね」
「今日はどうするの?」
「これから宿題をやらなきゃいけないんです」
「あぁ、夏休みもそろそろ終わりだもんな。偉い偉い」
「お兄ちゃんも手伝ってくださいよぉ〜」
といった感じ。
朝からほのぼのした気分になり、実にすっきりと目覚めることができた。
兄の僕が言うのもなんだが、一夏は可愛くて優しくて兄貴想いで、まさに理想の妹だ。
……もちろん嘘だ。
いや、嘘と言うのは語弊がある。
朝、起こしてもらったのは本当だが、彼女は実の妹ではない。
こんなふうに、妹からのモーニングコールをバーチャル体験できる画期的なサービスがあるのだ。
その名も、「おにいちゃんのケイタイ」。
「おにいちゃんのケイタイ」とは、妹やメイドになりきった声優さんが、好きな時間に
モーニングコールやおやすみコールをかけてくれるサービス。
録音テープなんかじゃなくて、ちゃんと生身の女の子から電話がかかってきて会話できるというのが大きなウリだ。
http://excite.co.jp/News/bit/00091156742573.html サンプル
http://www.oni-tan.com/voice/natuki.mp3