「諸君 私は〜が好きだ」を貼って　＜18＞

諸君　私はパンツが好きだ
諸君　私はパンツが好きだ
諸君　私はパンツが大好きだ

シマシマが好きだ
水玉が好きだ
クマさんが好きだ
ひもパンが好きだ

清楚な白が好きだ
桃色ピンクが好きだ
はつらつとした水色が好きだ
情熱の赤が好きだ
アダルティな黒が好きだ

自室で
ベットで
更衣室で
脱衣所で
タンスで
ロッカーで
ショップで
ビデオで
写真で
マンガで

この地上に存在するありとあらゆる
パンツが大好きだ

ベランダにならんで干してあるパンツが好きだ
風に舞う優雅な姿を見ると心が躍る

タンスの中に並べて置いてあるパンツが好きだ
丸く折りたたまれた可愛らしいパンツをめちゃくちゃにかき混ぜるときなど胸がすくような気持ちだ

脱衣所に無防備に脱ぎ散らかしてあるパンツが好きだ
ぬくもりを湛えたパンツを頭からかぶる様など感動すら覚える

スカートがめくれてパンツが見えるときなどは、もうたまらない
歓喜する我らに感づいて、パンツをあわてて隠そうとするのも最高だ

風のいたずらで見えそうで見えないパンチラをゲットしたときの
あの絶妙なじらされ方など絶頂すら覚える

パンツを見られて恥らう女性のパンツが好きだ
恥じらいもなくパンツを見せる女が増えるのは、とてもとても悲しいものだ

パンツという言葉が好きだ
パンティーなどという軟弱な言葉が世で使われているのは屈辱の極みだ

諸君　私はパンツを、究極にして至高のパンツを欲している
諸君　私に付き従うパンツスキー諸君
君達はいったい何を望んでいる？
更なるパンツを望むか？
危険極まりない　きわど過ぎるパンツを望むか？
贅の限りを尽くし　なおかつ可愛らしさを湛えたパンツを望むか？

「パンツ！！　パンツ！！　パンツ！！」

よろしい、ならばパンツだ

我々は渾身の勇気を振り絞って、今まさにカミングアウトするパンツスキーだ
だが、この世知辛い世の中で我慢し続けた我々に、ただのパンツではもはやもの足りない

ゴッドパンツを
完全無欠のゴッドパンツを

我等はわずかに愛好会、数十人に満たぬ変態にすぎない
だが、同志は幾千万におよぶものと私は信仰している
ならば我等は諸君と私で幾千万と一人のパンツスキー集団となる

我々を変態のレッテルで片付けてシカトしている連中を振り向かせよう
パンツをつかんで引き摺り下ろし、眼（まなこ）を開けさせ思い知らせよう

連中にパンツの醍醐味を思い出させてやる
連中に我々の吐息を思い出させてやる

凡人と変人のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事がある事を思い出させてやる
数十人のパンツスキーの愛好会で世界に知らしめてやる

数十人のパンツスキーの愛好会で、
世界をパンツで萌やし尽くしてやる