昔々ある所に狂った妄想癖の学生がいた
「自分たちの設定をつくろう 特別な設定を作ろう」
膨大な元ネタと想像の果てに その無謀を成就しつつあった
それがカノッサ機関 サード・アドレッセントか
そうだ
だが時がその計画を台無しにしてやった
自分のイタさに気づいてだ
だが
連中は心底忘れられなかった
誰も彼もが妄想を忘れ去り 忘れ去ろうとした
だが記憶は脳の中で執念深く 確実に存在してきた
ゆっくりと ゆっくりと その枝葉を伸ばしながら
今や彼らの記憶は恐るべき世界を完成させる地平にと到達している
妄想狂の集団
不死身の想像の機関
これこそまさに学生時代の再来 イタさの固まり
学生時代いじめられっこの思い出
「邪気眼(ZYAKIGAN)」