GTO・AT・NAのガイドライン 4

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112水先案名無い人
徳大寺御大バージョンを某所で見つけますた

先月免許の更新にいった際、近くの中古車屋で激安のタマを見つけて即決してしまったのである。
ことのほかカッコイイ。コイツは本来フラッグスィップとして3リッタートゥウィンターボで武装したモデルが
用意されるが、私が購入したそれは、ごく平凡な2ペダルの自然吸気版である。しかし、これでも
十二分に速い。アクセルを踏み混めば走り出すタイプのモデルだから、私のような年寄りには
苦労させない。90年代の三菱車には改めて感動を覚える。しかもこのテのスポーツカーなのに
ATというのが玄人好みと言えよう。NAは力が無いと言うユーザーの声をよく耳にするが、こいつは
ちょっと間違っているのである。たしかにターボで武装したモデル、例えばアウディのS4と比べれば、
もちろん過激な加速は味わえないだろう。しかし元来GTOというのは2ペダルでトコトコと首都高を流す
シロモノである。私の20年来の悪友でGTOの開発に携わった鈴木氏が言うのだから間違いあるまい。
こいつの難点は坂道での発進である。横浜の元町あたりで登り勾配で信号に引っかかるのはかなり
恐怖と言える。三菱はここのところをよくわかっていて、後に発売されたランエヴォGT-Aではずいぶんと
改善されていた。ランエヴォGT-AにGTOのボディがあわさればナと思う。速度に関しては申し分ない。
こいつは驚くべきことなのだが、90年代初頭の三菱のNAに対する拘りには脱帽するのみである。
私は実のところGTOのターボモデルに乗ったことないゆえに、想像するしかないのだが同一のモデル、
同一の排気量でタービンがあるかないかで、それほどまでに速度が変わるとは到底思えぬ。
そんなことをしていては消費者は誰も自然吸気には興味を抱かなくなる。
これからの時代は自然吸気に限る。ジャグヮーが全社自然吸気であるのと同様である。

私はコイツを駆って東関東自動車道をに出掛けた。ゲートをDレンジに放り込んでアクゥスルを
踏んでおくだけで目を見張る勢いでメーターは120kmを越えた。そして、何とあのスカイラインGT-Rを
追い抜いたのである。こいつはひとえに三菱の努力の賜物で、あまり知られてはいないのだが
GT-RよりもGTOの自然吸気版の方が速度に関しては分があるということを如実に表しているのだ。