★追想:情報操作の恐ろしさ /福岡
・「漁灯や汽笛で何度も警告したが、貨物船は減速しないで突っ込んできた」。
第18光洋丸の乗組員は、こう切り出した。03年7月2日の朝である。
ふだんは口の軽い社会の「木鐸」は、事件を報じて「パナマ船籍の貨物船。
船長ら6人が行方不明、救助された1人も死亡。韓国籍の航海士など
逮捕」。この年最悪の海難事故となった。
さらに7月6日。行方不明者の捜索中の水産庁「からしま」がまたも衝突され大破、
沈没したそうだ。事件の解明はおろか、結局行方不明の6人さえ見つからぬまま捜索が
打ち切られたのを覚えている。
だが以来、気になっていたことが一つ。なぜメディアは一切を報じないのか−−。7月初め、
各局を賑わせた事件は、捜索中の事故以降ほとんどTV報道がなされていない。
つまり大手メディアは、外交配慮に乗せられ情報規制をさせられたということか。
あれから3年。マスメディアが岐路に立つ。
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