ローゼンメイデンのガイドライン ドゥエルヴァルツァ

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478水先案名無い人
>>426の続き

まずい!逃げなくては!
うまく力の入らない下半身に渇を入れてなんとか俺は部屋を飛び出した。
窓から差し込む夕日に照らされた廊下はまるで炎に包まれたかのようにも見える。
俺は壁に左肩をあずけ、思うように動かない足を引きずるように階段に向かった。
傷口をおさえる右手の指の間から、とめどなく血が溢れくる。
「ぐ・・・うぅ・・・」
涙がぼろぼろとこぼれた。
血を流しすぎたせいか、それとも強烈な殺意を一心に受けたせいか。
喉がからからに渇き、頭は割れるように痛む。眩暈と吐き気も止まらない。
最悪の気分とはこんなことを言うのだろう。
このままここで寝てしまおうか・・・
半ば、諦めにも似た思考が脳裏に浮かんだちょうどその時、背中越しに声をかけられた。

(省略されました 続きを読むにはエスケープエスケープと書き込んでください)