ローゼンメイデンのガイドライン ドゥエルヴァルツァ

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426水先案名無い人
>>377の続き

歪んだ笑みを浮かべて狂気の人形は白銀の刃を俺の胸へと振り下ろした。
鋏が迫る、一秒にも満たないほんの僅かな時間。俺の思考回路は死という恐怖に占領された。
ぞぶりっ
刃が肉を切り裂く鈍い音が躯の内側を通って俺の耳へと届く。
   熱いッ!    冷たいっ!     痛い!
強すぎる刺激に神経が脳へとでたらめに信号を送り続ける。
やられた!   どこを!?    死!?
          死ぬのか!?
                     ・・・違う!
かろうじて生を渇望する本能が身体を縛る恐怖に勝ったのだろう。
無意識に身体を捻ったおかげで心臓に突き立てられるはずだった鋏の一撃は
俺の左腕を深く切り裂くに終わっていた。
「グゥッ・・・!」
喉の奥から自分でも驚くほど低い呻りがこみ上げた。
「ボクの一撃をよけるなんて・・・」
朱く染まった鋏を構え直した蒼星石が俺に再び歩み寄る。
「・・・苦しみが増えるだけだというのに」
まずい!逃げなくては!

(省略されました 続きを読むにはサバイバルサバイバルと書き込んで下さい)