1 名前:番組の途中ですが名無しです[] 投稿日:2006/03/22(水) 19:30:40.06 ID:OVY3hLXj0 ?#
昨日夕方に翠星石と一緒にお出かけした。
俺「な、なあ、翠星石。ちょっと出かけないか?」
翠星石「・・・・・なんでですか」
俺「え、い、いや、ちょっといいところ見つけてさ。滅多に人来ないし、翠星石も外でのんびり出来るかなーって・・・」
翠星石「・・・別にいいですけど」
俺「ほんと?じゃあ隠れれるようにリュックか何か探してくるよ」
翠星石「いいです。人がいないなら鞄で飛んで行くですから」
俺「あ・・・そう(やっぱ避けられてるよなあ・・・)」
翠星石「・・・・・一体どこまで登るですか。もう夜になっちゃったですよ」
俺「もうすぐ着くよ」
翠星石「・・・はぁ・・・。こんなことなら家でくつろいどけば良かったです・・・。ひぃ!」
俺「ど、どうした!?」
翠星石「な、な、何かが翠星石の周りをぶんぶん飛んでやがるです!あ、あっち行きやがれです!」
俺「え?なんだ、カナブンじゃんか。あれ、コガネムシだっけ。しっ、しっ!」
翠星石「び、びっくりしたですぅ」
俺「なんだ?庭師なのに虫苦手なのか?」
翠星石「う、うるさいです!庭師だからって虫が好きなわけじゃないですよ!」
俺「ふーん。あ、着いたよ」
翠星石「・・・へ?ここですか?何にもないですよ」
俺「もう少し上見てみなよ」
翠星石「上?・・・わぁ、すごいです!満天の星空ですよ!」
俺「な?今日はよく見えるって聞いてさ。たまにはこんなのもいいかなって思ったんだよ」
翠星石「ほんとにすごいですよ・・・。お前ここ知ってたですか?」
俺「え?う、うん、まあ・・・前散歩したときに見つけたんだよ(なんとか仲直りするために何かないか探し回ったなんて言えないよなあ)」
翠星石「こんなに遠くまでお散歩に来るなんてほんと暇なやつですぅ。それよりヤスヒロ、そのやけに多い荷物なんですか?」
俺「これ?ほら、ココアと星座の本だよ。見方よくわかんないけどさ。まあ今日は暖かいし、星でも見ながらのんびりしようよ」
翠星石「あ、あれが乙女座じゃないですか?」
俺「え?どれ?」
翠星石「あれですよ。あのやたらめったら明るいのがスピカってやつじゃないですか?周りのがきっと乙女座ですよ」
俺「えー、違うんじゃないの?あれぐらいの明るさならそこら辺にあるし」
翠星石「お前どこに目つけてやがるですか!翠星石が言ってるのはあの星ですよ!あんな明るいの他にありゃしないです!」
俺「えぇー??どれのこと言ってんのよ。指差されたってよくわかんないよ。あ、あれ髪の毛座じゃない?」
翠星石「どうしてお前はこれだけ広い空で髪の毛みたいな薄っぺらいの見つけようとするですか!お前の薄っぺらい性格が表れまくりです!」
俺「そこまで言うか・・・。それより北斗七星探してくれよ。おおぐま座の中にあるらしいんだけど」
翠星石「ほくとしちせい?」
俺「知らない?有名なんだけどなあ。あ、あとな、北斗七星のそばに明るい星が見えると死んじゃうんだって」
翠星石「お、お、おっかねー星ですぅ!ヤ、ヤスヒロ!そんな物騒な星探してないでさっさと帰るですよ!」
俺「あ、あった」
翠星石「ほぁー!?だ、だから、言わんこっちゃねーですー!そそ、それで、そのおっかない星、み、見えてるですか?」
俺「見えるわけないよ。作り話だもん」
翠星石「な・・・!?お、お前この翠星石の純情さを逆手にとってだましやがったですねー!極悪非道です許しちゃおけんですー!」
俺「ごめんごめん。・・・じゃあ、もう遅いしココア全部飲んじゃったし、そろそろ帰るか。楽しんでもらえた?」
翠星石「まったく・・・。・・・そうですね。この高い丘から街を見下ろすのはなかなか気分爽快だったですよ。この翠星石が征服してやった気分ですぅ」
俺「地面じゃなくて星を見てほしかったんだけど・・・(まあ機嫌直してくれたみたいだしいいか)。・・・・・!」
翠星石「? なんですか?さっきからじーっと見て。翠星石の顔に何かついてるですか?」
俺「・・・翠星石、目閉じて」